2011年5月14日更新(2011年5月22日ページ移動。2015年2月11日一部写真削除)
■5月14日(土) 柏崎ではコシヒカリの田植えがピークを迎えています
今日は見たままのお話。センセイは現在、午後からの出張のために車で金沢へ移動したところです。
今日の午前中は自宅や実家で家族サービス。
昼食は娘と外で取ったのですが、市内のあちこちで田植えが行われていました。
連休中にも田植えのピークがあったのですが、そちらは早稲品種(たぶん「コシイブキ」)。そして今日、明日は主力のコシヒカリに違いありません。品質を保つために、あまり早く植えてはいけないのです。
昨日の健康診断の際も先輩と農作業の話をしていたのですが、やはり農家出身のセンセイとしてはこの時期はどうも落ち着きません。
本当は田圃や畑で汗を流したいのです。とても気持ちいいものなんですよ。でも今日は仕事。
これから関係者で車に乗って県西部へ行って来ます。続きは、また明日。(たぶん)
■5月13日(金) 金沢市内のあちこちに、リュックを背負った5、6人の中学生が...
今日は学校保健安全法が定める教職員の健康診断の日。「絶食して」との指示に従った甲斐あってか(?)、体重は昨年よりもさらに減少。
.......でも腹囲──おなかまわり──が増加したのはなぜだろう。明日、大学の仕事で急に出張することになったのですが、通院の都合があるので、仕事に区切りをつけて帰宅します。今週は電車で来ているので、ひとまずアパートへ戻り、荷物をまとめて金沢駅行きのバスに乗り込みます。
ここまではいつも通り。今日の運転手さんはメリハリのある運転をします(ちょっと怖かった)。
市の中心部に近いバス停に止まろうとして、あることに気づきました。センセイは運転手さんのすぐ後ろに座っていて、前を見ていたのです。バス停で、老女と男女5人の中学生が何か話をしています。
楽しそうに。(バス停なので)当たり前ですが、バスは停車し、入口のドアを開くのですが......乗車しようとはしない。
1+5人は、会話に夢中になっていています。運転手さんだけでなく、車内の乗客──ケータイに夢中な人を除く──は、「あれっ?」という感じ。
彼ら彼女らに見切りをつけ、バスは犀川を越えて片町、香林坊と金沢の中心部を進みます。
するとバス停で、アーケード下で、再び5人ないしは6人の中学生のグループ。例外なしに男女混成でそして、背中にはリュック。写真は金沢駅に到着した時に降車場で撮影したもの。
左手の、ちょっと不思議な形状をしたフォルクスワーゲン製の小型バスが市内中心部の観光地をめぐるために発車を待っています。
そして写真右側には、リュックの中学生。ただしこのグループのみ、女子だけで構成されています。もう、おわかりですよね。
中学校の修学旅行なんですね。バスの車中でも彼ら彼女らに気づいた乗客から、「かわいいね」とか「修学旅行だ」などという声が聞こえていました。
金沢の人には、こういう一見(いちげん)の客を迎えいれるだけの余裕を感じます。写真中央、お爺さんの曾孫(ひまご)を見守るかのような背中が、そう語っています。
■5月12日(木) この雨雲の向こうに控えているのは、夏の、太陽
今日は全国的に大荒れの天気となりました。でも広いこの日本。どこも同じように、しかも24時間ずっと荒天が続いたというわけではありません。
金沢も同じです。当地は昨晩と今日の昼間、そして夜は激しい雨に襲われたのですが、意外にも、朝とお昼前後はとても良い天気。雨具を用意していたセンセイですが、晴れ間を縫って自転車で移動したため、今日はまったく雨に濡れませんでした。
そもそも木曜日は朝から打合せに始まり、学生に助けてもらっての作業、4コマ(3間連)続の講義と続くヘビーな日。それに加えて今日は、夜に1時間ほど大きな会議。
立場上、かなり気を使うのでヘトヘトです。でも何か食べないと身体が続かないので、とにかく食べることに。何年ぶりかで「お腹が空いた」感覚を経験しました。
まずは朝ご飯。早朝、近くのパン屋さんでサンドウィッチを買うために外出する時に撮影したのが写真。
石垣の向こう、女子職員の方が訝(いぶか)しそうにこちらを見つめています。そりゃ、そうだ。腰を低くしてこちらに向けてデジタルカメラを構えているのですから。
もちろん勘違いなんですけど。センセイが撮りたかったのは写真中央のピンクのツツジ。
とにかく忙しかったし、このところずっと雨が続いていたので撮影のタイミングを逸しかけていました。
でも手前の白いツツジ──右下に一輪だけ、かなりピンク色のものがある──は別。写真奥、青空が広がっていました。お昼近く、学生に手伝ってもらったおかげで仕事が捗り、お弁当を買いにキャンパス外に出る時には、アスファルトの道路部分は乾いていたほど。
要するに、暑い。不順な天気が続いていたため気づかなかったのですが、雨雲の向こうには、実は夏の太陽が、今か今かと出番を待っているんですね。
季節は、きっちりと替わっていきます。
■5月11日(水) 最初はあまり安くないと思ったけど... ──JR東日本が乗り放題パスを発表!!
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JR東日本は10日、期間限定ながら同社内の路線が10,000円(大人)で放題となる「東日本パス」を発表しました。センセイのことですから最初は、「おぉ」という感じ。((c)JR東日本)
でも、有効期間はたったの1日。......何だ、今回のパス、安くないじゃん。
というのは、例えばセンセイが加入しているJR東日本の「大人の休日倶楽部」の「大人の休日倶楽部パス」だと、例えば東日本管内全線乗り放題が13,000円(4日間有効)。
北陸も利用できるタイプだと14,000円、そして北海道全線を含めて5日間も利用できるものでも23,000円。(いずれも期間限定)だから1日当たりの価格に換算すれば「格安」というほどではない......。何でだろうと思ってよく読むと、今回の乗り放題パスの意図が見えてきました。
ポイントは販売価格ではないのです。JR東日本のプレスリリースによると、今回のパス発売は、東日本大震災の復興応援策「つなげよう、日本」の一環。
この他にも、ボランティアなど復興支援にに取り組む人のために帰路の新幹線自由席を半額にしたり、ホテル代を割り引いたり、応援産直市を開いたり。このパスも、単に乗り放題というのではなく、例えば「復興支援、見舞い、帰省などの移動をサポートすること」が目的。
もちろん観光の応援も兼ねています。その「移動のための1日」を割安で提供しようということなんですね。
単純に高い/安いという観点で捉えていた西村センセイ、ちょっと自分が恥ずかしくなりました。
■5月10日(火) ディエンファシス(高域減衰)の件、最後の最後はソフトウェア処理かなぁ
以前、エンファシスという方法で高音が強調された一部CDをiPodなどで正常に再生できないことをお伝えしました。
センセイ個人としては現在、修理不能で戻ったMDデッキを使ってディエンファシス(エンファシスの逆)をかけ、同時に衛星放送やDVDからの音声についてはサンプリング周波数を変換していますので、まったく問題はありません。
しかし製造後16年が経過したMDデッキがいつまで持つかわからない。その後をどうしようかと考えていたのですが、先日、ソフトウェアでディエンファシスをかけるフリーソフトを見つけました。
もちろんWeb上には流通しているんだろうなぁーと思っていたのですが、まさに灯台もと暗しで。ソフトがアップされていたのは古いCDプレーヤーの劇的な音質改善でもお世話になったefu氏のサイトの中。
気づかなかったのですが、高精度ディエンファシスソフトとして“DE.EXE”というソフトが掲載されていたのです。CD、DAT、LD、一部DVD、一部BSおよびCSで用いられている高域強調のカーブは、全て共通の「50/15μS〔マイクロ・セカンド〕」というもの。アナログ素子(抵抗およびコンデンサ)を使った「時定数」という方法で表現されます。
これをデジタル方式で再現しようというのです。MDデッキの内部でもハードウェアを用いて同じことをしているのですが、これをソフトウェアだけで実行する点が違います。
右のグラフは、サンプリング周波数44.1KHzのCDにディエンファシスをかけた減衰特性の一例。
最も標準的な演算方法です。((c)efu)横軸が周波数(右側が高音)。
上段のグラフの縦軸は利得(ゲイン)、つまり音の大きさ──左端の0dbが基準で上が大音量──を表します。
ちょっと見にくいのですが、グレーのカーブが目標のアナログ演算の結果で、青色がデジタル処理。
いずれもグラフの右側が下がっています。つまり高音が抑えられているのです(下のグラフは位相を見ているのですが、詳細は省略)。アナログとデジタルでは少し誤差が発生していますが、実際の回路では抵抗とコンデンサの誤差の方がずっと大きいので、まったく無視できる範囲内です。
ただし今回のようなソフトウェア処理の場合、CDをその場で再生するようなリアルタイム処理はできません。ファイルをWAV形式で用意して、パソコンで処理し、新しいファイルを......。しばらくはMDデッキないしはサンプリングレートコンバータを用いるつもり。デッキがいよいよ壊れたらソフトウェア処理に切り替えようと思っています。
でも良く考えてみると、家電メーカーが製造、販売する音響機器と、パソコンとの垣根はずいぶん低くなっています。センセイも例外ではありません。ですから、MDデッキが使えなくなる頃にはもう、CDそのものはあまり使わなくなっていて、そのディスクイメージやHDD上のデータを再生しているんじゃないか、という気がしてきました。
■5月9日(月) 心の奥の深い襞(ひだ)は暗く、複雑。でも少し暖かい
昨日の夜からメールがどんどん到着し始めました。
直接の理由は大学院の科目の宿題の締切が迫ってきたからなのですが、その他にも学会の仕事のやりとりがあって、凄いことになってしまいました。
ざっと数えてみたら夕方までに約120通。センセイが学会のメールを送信すると大学、私用アドレスの両方に届くようになっているので実数とは差があるのですが、それでももう、管理できるかどうかの限界です。
白状すると夜までに片づけることができず、諦めて帰宅しました(スーパーから惣菜がなくなるので)。急ぎの返事を打っていると、呼び出しをかけていた受け持ちの学生──ただしアポ無し──が来室。とにかく返事を片づけてから2時間近くかけて話を聴きます。
センセイには警戒せずに話すことができるらしく、帰り際に「時々、お弁当を持ってきてもいいですか」。午後、引き続きメールと格闘していると、今度は別な学生が「いいですか?」。科目の登録方法を教えて欲しい、というのですが、それはどうやら口実。
こちらもセンセイに話を聴いてもらいたいらしい。二人とも、何度か話を聞いた学生なのですが、どうも今日は以前とはちょっと違った印象を受けました。
もちろん具体的な内容は一切紹介できないのですが、いろいろ悩んでいる両君の心の奥、その襞は予想していた以上に深く、複雑。
でも、ある種の病気で感じる冷たさではなく、覚悟していたよりは、少し暖かい。30年以上も前、心理学の教授と話していた西村センセイ、今ではすっかり攻守所を変えた格好。
考えてみるとあの時の教授は、今のセンセイと同じくらいの年齢だったんだなぁ。午前中の面接が長引いたので、少し遅い時間にお弁当を買い求めてキャンパスの外へ出ました。
正門を入ったところ、灌木があった場所にはご覧のように、背丈の低いつつじの木が植えられていました。
植え替えの理由を考えていたのですが、木が大きくなりすぎたので、写真右手奥からやって来て、ここを左折する(=写真右手前に曲がる)車やバスの視界を遮るようになったからではないでしょうか。
学生など利用者の安全を考えると、やむを得ないのでしょうね。
■5月8日(日) 貴重な時間は家族サービス ──柏崎市内の美味しい蕎麦屋さんに入りました──
新潟の自宅へ戻ったのは昨夜。でも明日の勤務があるので午後にはもう、電車に乗って金沢へ移動します。このように自宅滞在が24時間に満たない帰宅がしばらく続くことになります。
でもこういう時は、あるいはこういう時だからこそ、家族サービスが大事。今日はお昼に、娘と外食することにしました。
難しい年頃なのです。昔だったらすぐにラーメン店か回転寿司だったのですが西村センセイ、どうもこの頃、ラーメンへの欲求が盛り上がらない。
少なくとも油っぽいものが苦手になっているのは確実。仮にお店に入るとしても、流行のこってり系ではなく、数が少なくなったあっさり味のお店。
真似をして、というわけではないのでしょうが、このところ娘の注文もあっさり系ばかり。
で、今日、二人が出した結論は、蕎麦。先週「行こうか」とまとまりかけたものの、行き損ねた「叶屋」というお店です(店のホームページはありません)。
家族で何度か利用したことがあります。セット物でも注文するのかな、と思った娘ですが、二人ともオーダーは「ざる蕎麦」。
基本中の基本ですね。実は西村センセイ、蕎麦は食べません。むしろうどんの方を好みます。
旅先などで有名な蕎麦屋さんに入ることもあるのですが、どうも粉なっぽさが先走って、あまり美味しいとは感じない。
でも叶屋の蕎麦は、蕎麦粉の粒子はしっかりしているものの、決して粉っぽくなく、麺にある種のコシがあります。
出汁も気を使っているのがよくわかります。どこがどう違うのか、もっと具体的に述べろと言われても困るのですが。ちょっと値段は高いけど「これならまた時々来てもいいなぁ」という感じ。娘も同意見です。
この叶屋さん、普通の蕎麦粉ではなく「韃靼(だったん)蕎麦」(「ニガソバ」)という、中国雲南省やチベットなどの山岳地帯で収穫される粉を使った蕎麦を20食限定ですが、提供しています。
今度挑戦してみようと思っています。あ、そうそう、電車で富山駅を通る前に、JR西日本の車両基地を通過するのですが、3月に定期運用から外れた419系の姿を見ることはできませんでした。
残念ながら、解体に向けて配置転換されたんだと思います。