2013年10月19日更新(2013年10月27日ページ移動。2016年11月27日一部写真削除)
■10月19日(土) 観光地小樽。でもへそ曲がりのセンセイには、鉄道とかまぼこ屋さんの場所!?
揺れによるためでしょうか、夜中に何度か目覚めたのですが、すぐにまた寝込んでしまいました。ちゃんと起きた時にはすでに仙台駅発車後。
福島出発後にアナウンスがあり、徐行区間があったため、現在約5分遅れとのこと。大宮駅での乗り換えは断念かな、と思ったのです。でも車掌さんのアナウンスには「遅れは取り戻します」との自信が溢れています。
実際、次の郡山駅には遅れを取り戻して定時に到着しました。いわゆる「回復運転」で、運転士はかなり飛ばしたんだろうなぁーと思いがちですが、実は夜行列車はもともとかなり余裕のあるダイヤを組んでいるので、これくらいの遅れなら何とかなるのです。
下関発東京行の臨時寝台特急「サンライズゆめ」(現在は廃止)で、1時間近い遅れの回復(!!)を経験したことがあります。やれやれ、と思ったのが甘かった。上野行夜行寝台特急「北斗星」は大宮駅を目の前にして徐行運転。駅構内が列車で一杯なのです。結局、5分遅れで大宮到着。
残り時間3分。大宮駅は在来線と新幹線のホームがかなり離れているので、状況は極めて厳しい。
幸いにも目の前がエスカレーターだったので、急いで登り、重い荷物を抱えて、駅舎反対側の新幹線乗車口を目指します。「こんなに遠かったのか」とその距離を思い知らされます。
新幹線の改札を抜ける時にはすでに発車ベルの音。困ったことに、上越新幹線の下りホームは一番離れた場所にあるのです。エスカレーターを再度登り、列車の番号を確かめてとにかく乗車。結果的には間に合ったのですが、一昨日のコンビニの件といい、大宮駅の乗り換えは注意が必要ですね。
さて今回の北海道ツアーの目的は、とにかく北海道へ行くこと──その理由はセンセイにも良くわからない──と、移動は必ず夜行寝台特急であること、の2点。
北海道へ行く場合、目的を明確に絞り込む必要があります。北海道はあまりに広いので、虻蜂取らずのいい加減な計画を組むと、しっぺ返しを食らってしまうのです。冬場は最悪の場合、生命にかかわるほど。
センセイはこの夏、JR北海道全線を完全乗車しました。でも石北本線の遠軽(えんがる)ー新旭川間を通過している時に日が暮れてしまいました。
だから本当はこの区間に再乗車してみたい。でも今回は中途半端な時間しかなかった──乗り換えに手間取ったりすると、所定の列車で帰ることができなくなる──ので、札幌近郊に留まることにしました。
センセイが選んだのは小樽。何度か降りてはいるのですが、市街地を歩いたことはないのです。
札幌到着後、荷物を駅構内のコインロッカーに預けて快速列車に乗車。正午過ぎの列車の乗客は観光客と女子大学生(?)がメイン。
小樽駅到着は午後1時前。駅舎内で観光案内を見ると、有名な運河と倉庫、そして何度かお世話になったかまぼこ屋の名前が目に入りました。
これはもう行くしかない。というわけで、石造りの重厚な建物と、それを模した新しい建築物が並ぶ駅前の坂を下っている──小樽は坂の街なのです──と、不意に踏切(を模したもの)と線路が出現。
最初は状況を理解できませんでした。看板を読むと、北海道最初の鉄道路線「手宮線」跡とのこと。恥ずかしながら、まったく知りませんでした。
しかも実は、ごく最近(1985年)まで現役だったとのこと。帰る時に線路を確認すると、南小樽駅まで線路は延びていることが確認できました。
坂道をさらに下ります。観光客、特に男子大学生のグループ──ナシテ? ──と中国からの観光客が目立ちます。中山美穂さん主演の映画「ラブレター」の影響でしょうか。
彼ら彼女らを対象とした人力車を3台見かけました。観光客──センセイもその一人なんだけど──とは少し間を置き、西へ歩くと、おぉ、かまぼこ屋「かま栄」の店舗裏。
正面にまわって撮影したのが写真。正面は工場直営店です。写真の左奥は工場で、誰でも見学できます。
もちろんセンセイも入ったのですが、古くからの練り物と人手による作業、そして近代的な機械類が混在していて、ちょっと戸惑ってしまいました。
右手の建物は1階は売店で、2階は食堂になっています。不思議なのは売店で、「隣の工場直営店では取り扱っていない商品もあります」とのこと。
よくわからない。帰りの夜行寝台のなかでおつまみにするつもりで、揚げかまぼこを数点購入します。
「駐車券は?」という店員の問いかけに、センセイのような存在は希少種であることを思い知らされます。小樽駅に向かって歩き始めたのですが、う〜ん、上り坂がちょっと辛い。下る時はほとんど意識しなかったのですが、小樽はやはり、坂の街なんですね。
「ラブレター」にある通りだ。
■10月18日(金) 0泊3日!! 夜行寝台特急「北斗星」で往復する北海道の旅
お察しの通り、センセイは現在、北海道内に存在してます。現在は上りの夜行寝台特急「北斗星」の車中。つまり帰る途中です。
「北海道へ行きたーい!!」と思っていた西村センセイ、東北大学へ出張するついでに(?)寝台特急「北斗星」に乗れないものかと考えました。
今日までの出張と明日の休日を組み合わせるのです。でも仮に、特急寝台券を入手できたとしても、下り列車は日付が変わるころに仙台を発車します。これではあまり意味がありません。そこで東北新幹線に乗って、できるだけ北斗星の出発地に近づくことにしました。
調べてみると、北斗星が上野駅を発車することに、大宮駅まで行くことが可能であることが判明しました。次は最大の難関、寝台券の確保。例によって乗車日の1ヶ月前の10時に申し込んでもらうように小さな駅にお願いしたところ、プラチナチケットを入手できたのです。
これはもう、行くしかない。下りの北斗星は11時過ぎに札幌到着。大阪行の夜行寝台特急「トワイライトエクスプレス」は14j頃に札幌を出発します。つまり夜行寝台特急に乗車することだけが目的だったら、この組み合わせがベスト。
翌日の9時頃には金沢に到着します。でも残念ながら今日はトワイライトエクスプレスの運転日ではありません。そこで夕方に札幌を発つ北斗星で帰ることにしました。
今回も途中までは絶好調だったのですが、普段あまり利用しない大宮駅の様子がよく分かりません。
16時間ほど個室に籠るので、飲食物を確保する必要があるのです。特に重要なのがビールを冷やす氷。駅前に出ればコンビニが...と思ったのが甘かった。
全然見当たらないのです。駅前のデパ地下で惣菜を買い、駅内のキヨスクで水割り用の小さな氷のパックを3つ買ってホームに出ると、もう北斗星の到着。
ちなみに写真の中で北斗星に乗るのはリュックを背負った高齢の女性とセンセイだけ。他は通勤通学の方です。トラブルもありましたが、乗ってしまえばこっちのもの。センセイにとって夜行寝台特急の旅は極上のプレゼントです。
飲みすぎてしまったので、目が覚めたのは函館の手前。大沼付近の紅葉の美しさがすばらしかったです。徐行運転と列車の交換で最大48分――最終的には35分――遅れましたが、この事態を「もっと乗っていられる」と考えて喜んでしまうのが、鉄道ファン。
あまり偉そうなことは言えませんねぇ。ただし帰路は8分の待ち時間で上越新幹線に乗り換えることになっています。つまり今日のように遅れてしまったら完全にアウト。
どうなったかについては、明日ご報告します。
■10月17日(木) 鉄道マンの努力のおかげで、センセイは出張を無事に完了することができました
センセイは今日の出張を完了し、現在は予定通りに東北新幹線に乗って次の中継地大宮へ向かっているところ。でもここへたどり着くまでが大変だったのです。
金沢から仙台へ電車で移動する時は通常、北陸本線、北越急行線、上越線(一部)を利用して上越新幹線に乗り、大宮で東北新幹線に乗り換えます。でも一部路線を除くと、新幹線はあまり好きではありません。
強いられている仕事の延長、という感じ。そこで今回は、昨晩の最終特急電車に乗って新潟市までたどり着き、米坂線(快速「べにばな」)、奥羽本線および仙山線の各駅停車を乗り継いで仙台へ、というルートを考えました。
風光明媚な路線です。しかも西村センセイ、仙山線はしばらく乗っていない。途中までは完璧だったのです。ところが今泉駅で遅れていた山形鉄道の連絡を取った――実際には乗り換え客はいなかった――ため、ここで10分以上の遅延。
運転手に尋ねると、奥羽線への「接続(乗り換え)は難しい」とのこと。奥羽本線は新幹線も走っているため、ここでのダイヤの乱れが全新幹線路線に及んでしまうのです。実際、やっと到着した米沢駅では、センセイの目の前で電車は出発。
困った。ここで乗り継ぎに失敗すると、会合の開始時刻には絶対に間に合わないのです。米沢駅で頼りになりそうな駅員を探します。こういう時に状況と人物を見極めることができるかどうかも能力です。
視野に入ったのは、おそらく駅長。これまでの経緯をごく簡単に説明し、「どうにかならないか」ではなく、こちらから代案を提案します。
上りの新幹線で福島へ出て東北新幹線に乗り換えようというのです。一瞬の間があって、「わかりました。何とかします。」(きっぱり)
写真の「便益乗車」という方法があるのだそうです。上りの新幹線が接近しているのに、駅長さん(?)はずっとどこかに電話したまま。
列車が到着するそのタイミングで状況を説明してもらいました。福島までの乗車はまったく問題ないのだそうです。でも関係者と掛け合ったところ、福島―仙台間については特急料金のみを負担してもらうかもしれないとのこと。
センセイのためにずっと交渉してくださっていたんですね。仙台駅には当初予定より約1時間早く到着。もちろん出張には何の問題もありませんでした。実際、仙台駅で特急代金のみ支払いましたが、負担はそれだけ。
「新幹線はあまり好きではない」と言いましたが、秋田・山形新幹線の在来線区間は別です。今回は山形―福島県境のすばらしい風景を堪能することができました。
こんなところによく鉄道を敷設したものだと思います。さてセンセイは大宮到着後、乗ってきた路線を逆に乗ります。ただし在来線を使ってです。つまり......。
■10月16日(水) ご褒美 ――最強の颱風がやってきた朝の自習室――
西村センセイ、水曜日は特に忙しい。
朝イチに大学院の講義があって、そのまま立場上の重要な会議(隔週)。急いでお昼を食べたら、午後には特別クラスの授業。午前中に会議がある日は、夕方にも会議があります。
正直なところ、ヘトヘト。で、今日はまさにその会議がある日。しかも今晩から出張なので、会議が長引けば途中で退席して最終電車に飛び乗る必要があります。書類上の出張は明日からで、目的地は仙台。
でも、金沢からだと600km以上もの距離があるので、今日のうちに都合の良い中継地点まで移動しておきたいのです。必要な乗車券類は確保済。
山のような仕事を残している――そして実際、研究室内は書類の山――こともあって、今朝も暗いうちに出勤しました。車を大学の駐車場に残したまま、電車で移動するつもり。
時刻は6時過ぎ。北陸地方での颱風の影響はその頃がピーク。(午前中には雨風とも弱くなりました)もちろん傘をさしているのですが、横殴りの風雨。これ以上びしょびしょになりたくないので、いつもとは違う、屋根のある経路を使います。
それでも濡れてしまうのですけどね。ふだん通らない自習室の前にさしかかった時に撮影したのが写真。
金沢工業大学の自習室は365日、24時間開室しているのですが、こんな時間だというのに学生がいます。
数えてみたら9名。でも半分は寝ている(右側の学生など)なぁー...と思った時、やっと気づきました。もちろん一生懸命課題に取組んでいてて力尽きた学生もいるのでしょう。
でも眠りこけている学生の中には、颱風で登校できなくなる事態を避けるために、昨晩から泊り込んだ人もいるはずなのです。
さすがに寝袋は見ませんでしたが。なるほどなぁーと思いながら、講義や会議の準備を進め、やっと夕方。幸いにも夕方の会議は比較的早くに終了。予定通り電車に乗って移動を開始します。
ふと思い立って、「たぶん、(売り切れているので)手に入らないと思うのですが...」と駅の窓口で調査をお願いしました。すると、女性駅員が操作するマルス(JRの発券装置)の画面に、何と希望の情報が。彼女も一瞬事態を理解できなかったほどです。もちろん発券していただきました。
今日の午前中は颱風の影響で経路の鉄道は麻痺していたのですが、明日は平常通りに運行できるようです。発券してもらった切符を握り締めて――ホントに――センセイはどこへ向かうのか。
続きは近日中に。
■10月15日(火) 自惚れはやはり、長くは続かなかった...(自戒の念を込めて)
早朝の金沢は晴れ間ものぞいていたのですが、天気予報通りに、お昼頃から雨になってきました。意外にも、傘を持たずに登校した学生がかなりいて、右往左往。
今年最大の颱風が近づいているんだから、天気予報には注意しようよ。でも今日は颱風ネタではなく、昨日のお話の続き。お弁当を買うためにキャンパス脇の橋を渡り終えて、ふと、あることに気づいたのです。
もともとこの場所では、少し前から微妙な変化が起きていました。「何が?」と訊ねられるとちょっと困るのですけど。でも昨日は変化がはっきりと現れていました。
看板が替わっていたのです。場所は元ココイチで、去年バイク店に戻ったお店(写真左)と、ちょうど1年前にオープンしたカラオケ店の間。
目立たない場所の、その奥にある建物です。確信はありませんが、左側の携帯電話のお店はかなり前から営業を続けているのです。
その右側にあるドアから入ったところの2階に、バー「ウ・ヌボーレ」(自惚れ)があったものと推測されます。でもそれが、現在はご覧のように“Room. Cafe”になっています。先週半ばは確かに、ウ・ヌボーレの黄色い看板でした。
どちらのお店も、もし「入ってみたいか」と訊ねられたら、ちょっと躊躇してしまいそう。この並びは、郵便局とほっかほっか亭、そして書店を除くと個人的には、何となくご縁がなさそうなお店ばかりなのです。
センセイが夜遅くに、この辺を徘徊しないからかもしれませんが。どんなに近くにあっても、ご縁がないものやことがらって、ありますよね。
なお、以上はまったく個人的な見解ですので、念のため。
■10月14日(月:祝日) 休日の大学で、工大祭の基盤となる作業が行われていました
というわけで、静かな大学で仕事を順調に進めることができるかと思ったら、甘かった。例によってなかなか作業が進まない。もちろんこれはセンセイの問題。
でも、もう一つ出来事が。決して問題というほどではないのですが、予想外に、10時頃から建物の中がとても賑やかになったのです。
他の場所が静まりかえっているので、学生諸君の声がよけいに大きく感じられます。所用のついでに廊下へ出てみると、15人くらいの男女学生が、ご覧のように作業をしています。天文部の諸君です。
了解を得てストロボを焚いて撮影しました。数日後に迫った工大祭で手作りプラネタリウムを公開することになっており、その確認をしているのですね。
展示は別な建物なのですが、今日はここしか使えないのでしょう。手前に見えているのが投影機。最近有名なマシンじゃないかなぁー。奥で展開中の白黒の物体が、映像を受ける布製のドームです。
その前の、子供の背丈ほどの白い通路を使って、送風機の風を送り込み、膨らませていました。お弁当を求めてそのまま建物の外へ出ると、道路脇で10人ほどの電気工事の業者が作業をしていました。
もちろん電気工事なのですが、工大祭本番までにはまだ数日あります。何故こんなに早く...と思ってよく見ると、基本となる配線を、排水溝の中を使って敷設しているんですね。
こうすることで、地上にはほとんど配線が露出しなくなります。確かにこういう作業は、交通量が少ない休日でないとできない。自分の無知を反省しながら正門を出ると、おぉ、今度は看板の工事中。
かなり前から設置されていたのですが、先日の颱風で、パネルはひとまず撤去されていたのです。だから正確には、再設置の工事中。
オレンジと青のTシャツは学友会の学生──石垣の上にもいる──で、右の人物は工事業者の方です。賑やかなお祭りも実は、こういう人々の決して目立たない活躍によって支えられているんですね。
■10月13日(日) 日中どんなに暑くても、冬は確かに迫ってきています ──立山で初冠雪を観測──
世の中は3連休。
でもセンセイは仕事がいろいろ溜まってしまっているので、今日と明日、研究室に出勤しようと思っています。正式には「勤務」ではないのですが。
冬の衣類を運ぶ必要もあり、午前中に車で自宅を出発。柏崎を発った時は雨。風も強くて、車外気温計の表示は18℃。ところが上越市を過ぎるあたりから、天気がみるみる回復してきました。気温も上昇してきて、富山県内を走っているときに23℃を記録。
暑くもなく寒くもなく、という感じなので、窓を開けて走っている車も目立ちます。いつもだと富山県内では山側のスーパー農道を走り、交通量が多い富山市付近のみ高速道路を利用します。
でも今日は、ルートから外れたお店でお昼を食べたため、久しぶりにすべて一般道(主に国道8号線)を走りました。
2、3年ぶりだと思います。ふと気づくと、北アルプス(立山連峰)の山頂付近が白くなっているような......。
昨日の天気予報では「北海道の標高の高い山では」初冠雪の可能性、と伝えていたので、俄には信じられません。
滑川市内、安全な場所に車を止めて撮影したのが写真。確かに剣岳が冠雪しています。報道によると平年より5日遅く、去年とは同じとのこと。
ちなみに手前のコンクリート製の物体は北陸新幹線の高架です。ご覧のように架線も張られており、年内には長野−黒部宇奈月温泉駅間で試験走行が開始されます。
何度もお伝えしているように、北陸新幹線の全線開通は、個人的に大きな影響があります。いろいろな意味で、季節は確実に替わっているんですね。