2013年9月28日更新(2013年10月6日ページ移動。2016年11月27日一部写真削除)

──2013年9月第4週のニュース──

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9月28日(土) こ、こんなところにドラえもんが!? まさかね

 今日は土曜日。普段は新潟の自宅にいるのですが、今日はまだ金沢に留まっています。

 午前中、約1,900名の1年生全員を対象に、彼ら彼女らに受講してもらう放送大学科目のオリエンテーションを実施することになっています。立場上の仕事です。
 人数が多すぎて一度では説明できないので、全学生を3グループに分けて実施。センセイは3回同じ内容を話します。

 気力と体力を使うし、準備も必要なので早朝にご出勤。最初のグループへの講義は9時から始まるのです。

 いつものようにコンビニでサンドウィッチを買って、自転車を走らせ始めると......あれ?!
 写真奥に見えているのは、金沢工大の施設の一部(図書館棟)。

 オリエンテーションはこの建物に繋がっている大きなホールで開かれます。問題はその手前。
 道路沿いの畑の中に、まるでドラえもんが立っているよう......。

 もちろん実際は、虫除けなどに使う青色のネットを束ねたものが畑の隅に立てかけているだけなのでしょう。
 でも、縛っている紐がたまたま赤色なので、どうしてもそう見えてしまいます。

 写真の場所は、ふだん通らない道。

 せっかくの出逢いなので、どうしてそう見えるのか、この目で確かめてみることにしました。どうせ出勤経路だし。近づくと、頭頂部が丸みを帯びていることがわかってきました。
 見れば見るほどドラえ......あ"っ

 本当に、ドラえもん!!

 自転車を止め、写真を撮影しようとして、畑の中で動くもの──失礼──があることに気づきました。
 写真中央奥、高齢の女性がトマトの手入れをしていらっしゃいます。

 「すごいですねぇー。ご自分で作られたんですか」と尋ねると、恥ずかしそうに、そうだとのこと。
 写真を撮影してお礼を述べると、逆に、「ありがとうございます」。

 お礼を言うべきなのはこちら側なのに。ピッチアクセントから、この地で生まれ育った方だということがわかります。
 おそらくカラスなどを追い払うための案山子
(かかし)なのでしょう。

 正直なところ、本来のその目的のためには、残念ながら人間と姿形──特に色彩──がかなり異なるドラえもんという選択はちょっと......。
 でもこれだけのものを自分で作ってしまうなんて、まずそれだけでもすごい。

 そして、彼女が意識していたかどうかはわかりませんが、このドラえもんは、ここに存在するだけで、出くわした人の中に眠っているパワーを覚醒させます。

 彼女の制作物、つまり作品は、彼女の手を離れた後も、周囲に影響力を与えます。つまり受け手にその命を引き継がれます。絵画や音楽などの芸術作品が生き続ける、その理由。

 発信する側も、それを受け取る側も、人間が持っているチカラって、本当はものすごいものなのですね。



9月27日(金) 住宅型有料老人ホームの経営主体が替わって、やっと運営を再開したようです

 今日もまた、見たままのお話。何しろ忙しすぎて、アパート−大学の往復だけ──ただし帰路はスーパーへ立ち寄る──という日が続いているので。

 で、スーパーの店内を一巡すると、食べたいなぁーと思うようなものがありません。そこで今晩は豚肉と白菜の甘酢あんかけ炒めを作ろうかと思い立ちました。
 でもこの時期の白菜はずいぶん固いことに気づいて、あっさりと断念。

 地元石川産の鯛のお刺身が残っていたので、それを買って帰ります。

 大きな道路を渡るとアパートまで田圃が続きます。通い慣れた道なのですが、ふと、3階建てのビルにの何部屋かに灯りが灯っていることに気づきました。
 どうやら運営を本格的に再開したらしい。

 4年ほど前に、ここに民間の福祉施設が建設されました。有料老人ホームだと思います。ところが、なかなか部屋が埋まらない。立派な建物だったので、入居費用が高すぎたのかもしれません。
 もしそうだとすると、システムの基本設計が不適切だったことになります。

 本格的に運営されないまま、やがて閉鎖されて売りに出されてしまいました。

 しばらく後に少し人の出入りがあったのですが、お客さんの方は入らないまま、2年くらいが経過してしまいました。
 どうやら、それがようやく動き始めたようです。

 玄関に回ってみる──今日は玄関側から撮影──と確かに、「住宅型有料老人ホーム」。
 介護が必要な人も受け入れるようです。

 以前のものは石垣に埋め込まれた立派なものだったのですが、今回はワープロで書かれており、玄関のガラスに貼付されています。
 ずいぶん安上がりという感じ。

 しかしこれは批判ではありません。たぶん前の経営者は採算性の詰めが甘かったんだと思います。
 対照的に今回の方は不必要な出費を抑えているという感じ。これなら何とかなるかな。

 前回も同じことを書きましたが、こういうことに気づくようになったのは、たぶん、センセイがお世話になる日が近づいているということ。

 若さ溢れる学生諸君には、やっぱりピンとこないだろうなぁー。



9月26日(木) iPhone 5のOSを更新したら、Windowsは新しいネットワークだと認識したらしい

 いよいよ今日から講義開始。登録システムの都合上、受講生は昨晩最終的に確定します。そのデータを今朝受け取ってグループや座席を決定するので、正直なところ、初日の講義は本当に大変です。
 もっとも、それは大学側の事情。

 受講生には何の責任もない──当たり前ですね──ので、とにかく気合を入れて初めての講義に臨みます。さて、受講生諸君はどう感じたのでしょうか。
 結果はこちらから。

 さてお伝えしたように先日、iPhone 5に“iOS 7”をインストールしました。まだ使い慣れてはいないのですが、「まぁ、こんなものかなぁー」という感じ。特に可もなく不可もなく。
 でも一つだけ、おやっ、と思ったことがあります。

 センセイは昨年秋以降、金沢のアパートおよび移動時は、iPhone 5のテザリング機能を使って無線ルータとして使用しています。現在ではそれ以外の通信手段を持っていません。
 iOS 7への更新後、Mac OS X(写真左)とは問題なく接続できました。

 写真はアパートのMac miniに無線で接続しようとしている場面です。何の問題ありません。

 ところがWindowsはというと、各マシンが初めて接続する時に「信用できるネットワークか」とか「ネットワークの種類は何か」とか訊ねてくるのです。
 もちろん適当に答えて、右の写真のように接続できているのですが。

 右の接続は、アパートに持ち帰ったMacBook ProをMacとの有線ネットワークに接続した後、さらにiPhone 5を用いてインターネット網に接続したところ。
 接続は無線です。

 どうやらいiPhone 5というマシンは変わらない(中央部)ものの、ネットワークは新しいもの(上部)と認識しているようなのです。
 ルータのOSが変わったので、別物と判断しているらしい。

 でも、まぁ、インターネット網に繋がりさえすればいいので、実質的には何の問題もないのですが。



9月25日(水) 疲れを取るには、疲れるのが一番!? ──後学期が始まりました──

 お察しの通り、今日もまた見たままのお話。後学期が始まり、まったく余力がない状態なので。

 仕事が間に合っていないので、例によって早朝からご出勤。早すぎて、いつも行くコンビニにまだサンドウィッチが並んでいなかったほど。(時々入荷が間に合わないことがある)
 7時半に開店した大学前のパン屋さんで美味しいものを買ったから問題はないのですが。

 8時を過ぎた頃から学生諸君が続々と登校してきます。

 写真は8時半過ぎ、1年生のオリエンテーションが始まる5分前に講義棟内で撮影したもの。入館した学生が、一列になってエレベータに乗り、各教室へ分かれていきます。
 先日の学会の受付は写真の下部になります。

 あくびをしている学生もいましたのですが、彼ら彼女らの後ろ姿はやはり、どことなく楽しそう。
 久しぶりの再会ですからね。

 センセイはというと、受け持ちのクラスのオリエンテーションを終えると、別な立場で学生を指導。
 しかもイベントが重なっているので、同僚と手分けをしてです。

 結局今日は、朝から夜まで働き通し。(他の先生も同様です。)

 一つ気づいたことがあります。まだ学会の疲労は取れていない状態で働いたのですが、今日は体のリズムが割と良いのです。
 久しぶりに教師としての仕事をしたから、体がリズムを取り戻しつつある、という感じ。

 う〜ん、これって、教師の性(さが)なんだろうか。



9月24日(火) 大学脇の高橋川で、ウグイの集団産卵シーン(?)に出くわしました

 今日は見たままのお話。金沢工大では、明日から後期(「後学期」)が始まります。

 もちろんセンセイも準備万端......といきたいところですが、いろいろなことが間に合っていません。立場上の飛び込みの仕事も多いのですが、基本的にはまだ体力が十分に回復していないからです。

 そんなにお腹が空いているわけではないのですが、ここはお昼をしっかり食べることにします。
 例によってほっかほっか亭......あれっ?!

 大学脇の高橋川にかかる荒川橋(写真左)を渡ろうとして、川の中の異変に気づきました。自分の目が俄には信じられないほど。
 ほら、手前のちょっと深くなっている──色が少し濃い──部分。

 わかりません?

 それならば、というわけで位置を変え、荒川橋の上から見下ろす形で撮影したのが次の写真。

 体長20cmくらいの細身の、しかしずんぐりとした多数の魚が、群を作って泳いでいるのです。
 それも悠長に泳いでいるのではなく、何かに取り憑かれたかのように激しく動いています。

 水族館では鰯(いわし)が群になって、あたかも一つの大きな生物であるかのように泳いでいますが、あれを水深の浅い川で再現したような感じ。

 中には勢い余って、体をくねらせながら水面(みなも)を破って空中に飛び出す(!!)ものも。初めて見ました。
 数はざっと100匹くらいでしょうか。

 それが二つに分かれたり、一つにまとまったり。白状すると、余りに数が多いので気持ち悪くなったほどです。
 そこにやって来た同僚K先生によると、ウグイではないかとのこと。鯉の親戚ということになります。

 母親には似ず、センセイは生物に詳しくないのですが、これって産卵シーンじゃないかなぁー。
 でも調べてみると、産卵期は春から初夏にかけてらしい......。

 本当のところはどうなのか、わからないままですが、そう思わせるほど泳ぎ方が尋常ではなかったのです。ウグイという形態を借りて、暴力的な生命力がその本性を人間に突きつけた、そんな印象。
 飼い慣らされた今どきの若者──もしかすると大人も──には理解不能なんじゃないだろうか。

 不思議なことに、お弁当を買って再び荒川橋を渡った時は、数はそんなに変化していないのに、先ほどのような群にはなっていないし、動きも穏やかになっていました。
 というより、あまり動いていない。(ただし、死んでもいない)

 正直なところ、よくわかりません。生命力がどこか別の場所(もの)へワープしたのかも、



9月23日(月:祝日) 「鉄女、ついにここまで...」の図

 写真は昨日、直江津発富山行各駅停車ので撮影したもの。何のことはなく、いつもセンセイが乗る列車、そして座る場所です。先頭車両から前を見ています。
 トンネルを抜ける際に撮影したものですが、大人の後ろ姿であることがわかります。

 でも、よぉーく見るとこの人物、左右がちょっと非対称。特に肩の辺りのシルエットは変。左側は力が入っているのか盛り上がっています。
 右側はというと、まるで拳骨を握りしめているような感じ。

 実はこの人物、成人女性なのです。「拳骨」はビデオカメラ。言われてみるとわかってもらえると思います。
 女性の鉄道ファンの増加は実感していますが、ビデオカメラの撮影は初めて。

 この写真、ちょっと前振りがあります。

 9月中旬になって青春18きっぷの利用期間を過ぎたため、センセイが乗り込んだ車内は久しぶりに静けさを取り戻しました。
 溢れるばかりの若さで喋っているのは、バレーボールの試合を終えて糸魚川に戻る女子中学生たち。

 けれどセンセイの前のボックスに座っている夫婦は、他の乗客とは違います。恐らく経験の浅い鉄道ファン。ダンナの趣味に奥さんがつき合わされている、という感じ。

 そのダンナ、北陸本線の頸城トンネルで最も長いトンネルに入ると、ちょうどこの女性のように最前部に陣取ってビデオカメラを撮影し始めました。たぶんトンネル内に存在することで有名な、筒石駅を撮影するためでしょう。
 ここまではまぁ、理解できないわけではありません。

 でも彼が戻ると入れ替わるようにやや長身の女性が同じ場所に立ち、同じようにビデオカメラを。信じられない!!(男女で差別しているわけではないのですが)
 びっくりしてmよぉーく観察していると彼女、見えない誰かに向かって話しかけています。

 やがて分かってきたのですが、右側に小さな息子さんが立っているのです。きっと本来は、自分の息子を撮影するための行動だったのでしょうが......でも車両前方の光景を撮影するだろうか。
 ま、いいんですけど。

 長いトンネルが連続するので、夫婦連れは居眠りを始め、写真の母子は糸魚川駅で下車してしまいました。

 昨日は市振トンネルを抜けたところで札幌行きの夜行寝台特急「トワイライトエクスプレス」とすれ違いました。食堂車クーラーの形状から、第一ないしは第二編成であることがわかります。
 前の席の夫婦は眠ったまま、チャンスを見逃してしまいました。

 一昨日の上りトワイライトエクスプレスは道内で発生した貨物列車脱線事故のため運休。でも同日の下りは運行しています。6時半に自宅脇を通ったのでわかりました。
 上り列車も、昨日から運行を再開しています。

 ......夜行寝台特急に乗って北海道へ行きたいなぁ。



9月22日(日) 今度こそ、センセイの方が先に退場だな ──頸城鉄道新黒井駅跡の記念碑が完全復活──

 連休2日目。家の外へ出てみると、世の中は完全にお休みモード。しかしセンセイはすでに、金沢のアパートへ移動しています。

 怒濤の学会は関係者のおかげで何とか乗り切ったのですが、老体に鞭打ってだったので、疲労が1週間ほど抜けませんでした。間もなく講義が再開されますが、準備がまったく間に合っていないのです。
 幸いにも体力は回復してきたので、1日早く、明日からご出勤。(ただし制度上は勤務ではない)

 で、今日の話題はというと、センセイが一昨日、自宅へ戻る際に確かめたもの。つまり昨日の続きです。

 5年ほど前、JR信越本線黒井駅脇で線路に背を向ける形で建っている二つの記念碑をご紹介しました。かつてここに存在していた頸城鉄道新黒井駅跡の記念碑です。
 車中からずっと気になっていたので、近くに立ち寄った際にこの目で確認したのです。

 ところが奇しくもこの場所、その直後から大きく変貌します。

 写真奥のJR黒井駅新築(写真は新駅舎)と周辺の整備に伴って、雑草がきれいに刈り取られた後に記念碑は撤去され、周囲はきれいに整地されてしまいました。
 「ひどいことをするものだ。歴史に敬意を示さないのか」というのが当時のセンセイの感想。

 しばらくそのまま放っておかれたのですが、黒井駅建設が始まるとここは跨線橋の組み立てる工事現場となりました。
 ほぼ1年後に新駅は完成

 白状するとこの時点でも、センセイは記念碑が復活しないと思っていたのです。だって記念碑の一部がうち捨てられていた──それ自体は事実──ので。
 でも結果的には、センセイの誤解でした。

 予算の関係でしょうか、駅本体の工事と周辺の整備には1年近くの時間差がありました。
 それだけでなくこの場所には、プレハブの工事事務所が存在していました。

 それらがすべて片づいた2ヶ月くらい前、ご覧のように記念碑が完全に復活していることに気づいたのです。
 もっともセンセイは、写真奥の特急「はくたか」のように、線路側からしか見ることができなかったのですが。

 そこでお詫びの印(?)に、一昨日、改めて現場を確認したのです。記念碑の場所や位置関係は、設立当初のものと同じ。ただし台座はいずれも、ずっと立派なものに置き換わっています。
 重ね重ね、関係者の皆様にセンセイの早とちりをおわびします。

 記念碑は今後、少なくとも数十年このままで存在することになると予想されます。もしかすると再び変化があるかもしれませんが、残念ながらセンセイがそれを目にすることはないはず。

 まず確実に、センセイの方が先に退場してしまっているので。

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