2013年1月19日更新(2013年1月28日ページ移動。2016年5月30日一部写真削除)
■1月19日(土) 二度あることは三度ある!? ──センセイが金沢を発つ前に区切りをつけたこと──
先週末、研究室のコンピュータシステム再整備の勢いに乗って行ったアパートのAV機器の配置換え。お伝えしたように問題なく完了し、各機器は順調に作動しています。
ただし、残念ながら100点満点ではありません。一つはスピーカーの位置。
通常のスピーカー(静電型などを除く)は原理上、どうしても周囲に磁界を作ります。「防磁型」という磁界の漏れを少なくしたタイプもあるのですが、センセイが使っているTEACの小型スピーカーは普通のもの。
CRTモニタに影響を与えるので、これまではラック上の隅に置いていました。でも今度のアレンジでは、CRTモニタに接近して悪影響を与える可能性があります。そこで有機ELモニタの裏に配置して、CRTからの距離を確保しました。
この配置では、左右のスピーカーの距離が小さくなって音像がはっきりするというメリットもありますただし天板やモニタの裏面と干渉し、音がこもってしまいます。予測していたことですが、こればかりは仕方ない。
そしてもう一つ。一般の家庭でも同じ問題が潜んでいるのですが、薄型モニタの場合、地震によって(特に前方に)倒れてしまう可能性があります。
CRTなら丈夫なのでたとえ落下(!!)しても、たぶん何とかなります。でも液晶も有機ELなど薄型テレビは微細な構造をしているので、落下には極めて弱い。もちろん、それを承知での配置換えです。
というわけで、自宅からヒートン(矢印)を持ってきて、ラックの裏面にネジ止め。適当なものがなかったので、今回はビニールで被覆された鉄線で写真右外の有機ELモニタを縛りました。
これでまぁ、一安心。できるだけ早く適当な拘束材を見つけて、リスクを減らそうと思っています。
小学校1年生の時の新潟地震に始まり、新潟県中越地震、能登沖地震、そして中越沖地震を経験したセンセイとしては、やはり、地震はとてもリアルな存在なのです。
■1月18日(金) キンキンに冷え切った250kmを(慎重に)駆け抜けて、新潟の自宅へ戻りました
ご存じのように、明日から2日間、国民的行事が催されます。関係する大学はその準備に追われています。
そのため金沢工大も今日は実質的に休校。正確には土曜日の講義が行われるのですが。「土曜日」なのでセンセイは、出勤簿に押印してから帰宅することにします。
この季節、起床してまず為すべきことは、天気の確認と除雪の要否。昨日の夜はかなり降りそうな気配だったのです。幸いにも、風が強くて冷え込んでいるものの、降雪量は大したことありませんでした。車に積もった雪も、この時期の北陸地方低地には珍しく、サラサラ。寒さの証拠です。
「乾いた雪」と表現したくなるくらい。でも駐車した時には車体がまだ暖かかったので、その下では溶融してから再凍結した雪が、金属のように自己を主張しています。
人の動きが少ない時間帯を見はからって移動開始。もし道路状況が悪かったらあまり好きではない高速道路で帰ろうと思ったのですが、寒さのために、路面の様子はそれほど悪くありません。
元日の湿った雪の時とは対照的です。結局いつも通り、交通量が多い富山市付近だけは高速道路で迂回し、その他は一般道を利用しました。
この間、318iの車外気温計が0℃以上を指すことは一度もありませんでした。富山は特に冷えていて、日中なのに場所によっては-3℃の表示(318iの温度表示は0.5℃刻み)。
雪道だったので、いつもより30分ほど余計にかかったものの、無事柏崎市へ。帰宅前に柏崎駅に立ち寄ります。もちろん特急券払い戻しの件をはっきりさせるためです。結論から言うと予想通り、そしてJR西日本の解釈通りでした。
強風でダイヤは乱れていましたが、JR職員の表情には「明日のセンター試験の時は何とかするぞ」という意気込みが感じられます。勝手な思い込みではありません。
前任校で責任ある立場でJR職員と接していた時にも強く感じたことです。受験生諸君が全国一斉の行事に取り組んでいる──そして大学関係者はその円滑な運営に注力している──のですから、センセイも明日と明後日はそれを意識しながら仕事をしなければ。
要するに、仕事が溜まっていることの言い訳なのですけどね。.....トホホ。
■1月17日(木) “Fusion”の利用で、仮想マシンが実機より高速に変身!? ──ベンチマークテスト
仮想マシン編──
Macネタ──といっても、走っているのはほとんどWindows──を聞かされるのも飽きたでしょうから、ひとまず最終回(予定)。ベンチマークテストをしていて、ふと気づいたのです。
......仮想マシンはどれくらいの性能なのだろう。ここでの仮想マシンとは、Macintosh上でWindows環境を実現する“VMware Fusion”を指します。今回、可能なマシンにすべて仮想環境でWindows 7 Professionalをインストールしたのです。
安いお店を探して購入しましたが、かなりの出費でした。トホホ。それはともかく、そのテストの結果が、写真。
Fusionの場合、割り当てメモリを変更できますし、もしかすると描画画面の大きさも関係しているかもしれないので、あくまでも参考データとご理解ください。
結果は極めて興味深いもの。ご紹介したマシンの中で、最後のWindows Vista以外のデータですが、上から4項目は、「まぁ、こんなものかな」という感じ。
特に、相対的に性能の低いマシンでの落ち込み(強調部分)が目立ちます。注目していただきたいのが、一番下のHDD/SSDの転送速度。Mac mini(SSD)では確かに、実機の7.9から仮想マシンの6.7と落ち込んでいます。
当然ですね。でもそれ以外、つまりHDDマシンでは実機よりも読み書きの性能が向上している(!!)のです。
にわかには受け入れがたい結果です。一つの可能性として、ベンチマークソフトが状況を適切に評価できていないのかもしれません。
でもセンセイとしてはそうじゃないんじゃないかな、と思っています。Macintoshにはかつて、インストールするだけで劇的に速度が向上する、“SpeedDoubler”というソフトが存在しました。
それに似て“VMware Fusion”、例えばHDDの読み取りを予測するなどして、性能を改善しているのではないでしょうか。HDDの速度を大きく改善するその方法は、残念ながらSSDには通用しない......。
裏を返すと、HDDの読み書きにはまだまだ改善の余地がたくさんありますよ、ということだと思うのですが、どうでしょう。
■1月16日(水) 整備を終えたWindowsマシンで、ベンチマークテストをしてみると... ──実機編──
予定よりかなり遅れてしまいましたが、研究室とアパートのコンピュータシステムの整備をほぼ完了しました。特に研究室については、かなり大幅な更新となります。
そこでこの機会に、各マシンの速度を測ってみました。何度もお伝えしているように今回のシステム更新は、Windowsネットワークの再構築が目的。
そこで、各種処理速度はVista以降のOSが搭載している「Windowsエクスペリエンス インデックス」で比較しました。OSのバージョンやメモリ量その他が違うので、あくまでも目安。
なお、OSは最後のVistaを除き、いずれもWindows 7 Proですが、最初の2つは64bit、残りの3つは32bitで動作しています。Windowsエクスペリエンス インデックスは最初の写真のように、CPU(MPU)の処理速度、メモリ速度、グラフィック速度(2項目)、そしてHDD/SDDの転送速度から構成されています。
スコアは1.0から最高7.9で評価されます。最初の写真は今回購入したMac mini(SSD)。いずれも良い数値です。特にSSDの転送速度は7.9。
最高点です。娘のMacBook Pro(ストレージはSSD)をインストールしていた時に実感したのですが、MLCタイプでもSSDは確かに高速。
日本語を変換し始めた時の、「もたっ」とした感じがなく、とにかくサクサク。2枚目の写真は他のマシンの数値だけを抜き出したものです。一番左は今回、アパート用に購入したMac mini(HDD)。
ストレージの転送速度だけが異なります。体感値とよく一致しています。2番目は一昨年の夏に購入したMacBook Pro。現在の主力機です。いずれもMac miniより少し劣るかな、という感じ。
ただしストレージの転送速度はHDD版のMac miniと同じでした。こちらも体感値と一致します。左から3番目はMacBook Proの半年前、アパート用に購入したMac mini。現在は自宅書斎に鎮座しています。
いずれの項目も1ランク落ちます。こちらも「できればCPUがもうちょっとキビキビと動いてくれたら...」という印象と良く一致します。
最後は参考記録。先日再整備を終えたかなり前のMacBook Pro(15")です。いずれのスコアも差をつけられていますが、特にHDDの転送速度が遅い。
ひとまずシステムやアプリケーションが起動してしまえば、そこそこの速度。
で、まぁ、全体としては「こんなもんだろうなぁ...」という感じだったのですが......。(続く)
■1月15日(火) 仕事熱心か、思い込みの激しさか ──JR東日本と西日本、どちらの解釈が適切?!
──
写真の自由席特急券のことで、ちょっと困ったことになってしまいました。鉄道ネタで、しかも少し事情がややこしいので、悪しからず。
お伝えしたように今週はそもそも、電車で金沢へ移動するつもりだったのです。ところがたまたまその前の週、ダイヤが乱れたため、センセイは結局、JR東日本で買った特急券を使わずに、金沢へ移動。
未使用特急券が余ってしまったので、それを活用しようと思ったのです。このような場合、有効期間内なら差額を現金で支払うことで、別な切符に変更することができます。「乗車変更」──通称「乗変」(右上のマーク)──と言い、手数料は不要。
センセイは1月5日の晩、大学から西金沢駅まで歩き、乗車変更していただきました。(左下の印字)センセイはこの日、昼間だけでなく夜も金沢を歩いていたんですね。
ただしこのような場合、新規購入と区別するために「乗変」印だけでなく、「原券」(元の切符)に関する情報が赤色で印字されます。
左下のぼかしがかかっている部分です。ここまでは全然問題なかったのですが、再度予定を変更して車を使うことにしたため、13日に柏崎駅で払い戻しを申し出ました。
乗車変更は1回に限られるのです。手数料210円がかかります──右下に、駅員により鉛筆でメモ書きされている──が、全部を無駄にするよりは良い。
ところが窓口の新人女性駅員によると、「ここでは、できない」とのこと。鍵となるのが、左上の「東C」という文字。
これは最初のにJR東日本のクレジットカードで購入したことを示しています。このような場合、払い戻しその他は使用したクレジットカードで行います。
カードの現金化を防ぐためです。それはそれでわかるのですが、彼女によると「(更新後の)クレジットカードの情報はJR西日本が持っているため、ここ(JR東日本)では処理できない。西日本で払い戻して欲しい」とのこと。
ホントかなぁー。だって、センセイは今回、西金沢駅で現金決済し、カードを一切使用していないのですから。
現在、裏地が黒の乗車券類にはデジタルデータが磁気情報として記録されています。ただしそれは、あくまで乗車券類の情報であって、クレジットカードの情報ではありません。
そんなことをしたら、貴重な個人情報がすぐに漏れてしまいます。でも彼女があまりに自信ありそうに言うので、気の弱いセンセイはすごすごと(!!)引き返しました。券面中央部、逆さに印字されているのがその証拠。
逆さなのは、彼女がこの特急券を逆さに発券機(「マルス」)に入れたためです。というわけで一昨日の夜、最寄り駅の西金沢へ行き、駅員二人とセンセイとでご相談。3人が至った結論は「やっぱり、違いますよねぇー」。
(JR西日本の)女性駅員は、それでも何かデータが残っているのではないかと、「お借りします」と言ってセンセイのカード半ば奪うかのように借用して照会。
でも当然ながら、「やっぱりデータがありません」。そりゃそうです。だって使ってないんだもん。
何だかJR東日本 vs 西日本の女性駅員対決の様相を示してきましたが、少なくとも今回経験した範囲内では、女性駅員の思い込みが際立ちました。
仕事熱心、ということなのでしょうが。今週末に柏崎駅で再度相談しますが、さて、どうなるのでしょう?
■1月14日(月:祝日) 「代わりがきかないもの」を積んで雪の中、車で金沢へ移動しました
すみません、前言を一部撤回します。
「発言がなかったこと」にしたいのではなく、車でないと運べないものがあるために予定を再変更して、今週はやはり車で移動することにしたのです。
運ぶべきものは二つ。各大学は今週末の大学入試センター試験を皮切りに、順次入学試験を実施します。詳細についてはお話しできませんが、センセイもいくつかの入試を担当します。
いずれも大学のある金沢(野々市)が団体行動の起点かつ終点。センセイはこの間、1週間に1回は自宅へ戻るように計画を立てています。理由は簡単で、センセイは洗濯が大嫌いで洗濯物を持ち帰る必要があるからです。
でももしかすると、去年のように交通が混乱する可能性も。最悪の場合は2週間ちょっと自宅へ戻ることができない可能性があります。ここはやはり、できるだけ衣類を運んでおきたい。もちろん最悪の場合は宅配便を利用します。
そしてもう一つ。野菜を運んでおきたい。ご存じの方も多いと思いますが、今冬は野菜、特に葉物野菜の価格が急騰しています。でもセンセイの場合、それはたいした理由ではありません。
1人暮らしのセンセイが使う量は微々たるもの。おいしい野菜、特に「雪下白菜」を食べたいのです。文字通り、雪の下から掘ってきた野菜です。
何度もお伝えしているようにセンセイは帰宅時に途中のスーパーで惣菜や食材を一度に消費できる分だけ購入するのですが、白菜はやはり雪下白菜にかなわない。
先日、実家や伯母の家からもらったのですが、甘くておいしいこと。こればかりは、代わりがきかない。
母親に言わせると、「雪をかぶった白菜は、自分の凍結を防ぐために甘みを出す」のだそうな。
ホントかどうかはわかりません。でも、味はまったく違います。実は電車で移動する時も、小ぶりのものを運ぶこともあるのですが、量は限られています。
今週は日本海側も大雪を避けられそう──対照的に関東はたくさん降ってしまいました──ので、ご覧のように大玉の白菜2玉と、乾燥を防ぐため土が付いたままの葱を積んで午前中に自宅を出発。
トランクの鉄製平頭シャベルはこの季節、車を運転する時は必需品。関東の降雪に合わせるかのように、自宅を発つ時は激しい雪となりました。屋根やフロントガラスに雪がどんどん降り積もります。
積もった雪がシャーベット状になっているので、運転には注意します。でも直江津付近で雪から雨に変わり、石川県内へ入ると何と、青空も見えてきました。道路に雪はありません。
無事にアパートに着いたセンセイ、弟が育てた新米を炊いて、スーパーで売れ残って半額になっていた青森産のカワハギその他で鍋を作りました。直接の材料費は300円ちょっと。
こういう時は、美味しいお醤油を使います。やはり、代わりがきかないものはあるのです。......というか、本当はそっちの方がはるかに多いはずなのです。みんな、忘れてるけど。
■1月13日(日) 西村センセイ、少しまとまった休みを活用しながら、世代交代について考える
センセイのコンピュータシステムの再整備も最終段階を迎えています......え"!?
一区切りついたから新潟の自宅に戻ったんじゃないかって?
確かに半分はその通り。でもセンセイは、大学の研究室だけでなく自宅書斎と金沢のアパート、そして移動時のコンピュータ環境についても考える必要があります。
モバイル環境は別として、研究室とアパート、そして自宅の環境を概ね同じレベルに設定して、「何も考えずに仕事ができる」環境を整備したいのです。逆説的なようですが、実は「何も考えずに済む」環境を整備するためには、智慧を相当絞る必要があります。昨年度末からずっとこの問題(?)に取り組んでいるのです。
単にMacをいじくるのが好きで、実際にはその後も全然仕事をしないではないか、というご批判もあるのですが、こちらについては反論のしようがありません。従ってお返事は、パス。
さて、ほぼ2年前に購入し、現在は自宅書斎でPowerMac 8500/180(最終モデル)の上に鎮座しているMac miniを使っていて気づいたことがあります。
白状すると、購入直後は「確かに速いものの、使い勝手は......」という感じで、使い勝手がイマイチだったのです。導入前の期待が高かった分、実際に使ってみるとそのギャップが気になってしまいます。ところがある時ふと気づいてメモリを購入時の2GBから8GBに変更すると、印象は激変。
いかにも(当時の)最新鋭モデルであることをアピールするかのように、きびきびと動き始めました。本当に驚きました。性能向上が際立ったのは、音声編集ソフトです。音声データは文字情報に比べると格段に重く、CDの音質だと1時間で500MBくらいになってしまいます。
これを足したり引いたり、かけ算したり、さらにはもっと複雑な演算をさせたりするのです。(Windows/Macを問わず)コンピュータは、すぐに内蔵のRAMでは作業領域が不足してしまい、書き換え速度の遅いHDDをメモリ代わりに借用し始めます。
要するに速度が極端に低下。ところがメモリを増設すると、何もかもが一変しました。特に“undo”(コマンドの取り消し)などは一発。全てが高速なRAM上で行われているんですね。
というわけで、その後のMacは全て購入時からメモリは8Gにしました。というわけでMac側は快適なのですが......なぜかWindows側(BootCamp)はイマイチ。
期待したほどではありません。これまでその原因を深く追求せずにいたのですが、今回のパソコン整備でその理由がはっきりしました。
知識としては持っていたのですが、白状するとすっかり失念していました。右の写真はMacBook ProをWindows側から起動し、リソースモニターを立ち上げたところ。
タブにあるように、メモリの使用状況を見ています。確かに物理メモリは8G確保されているのですが、これから使用可能なのは約2GB。全体の1/4くらいしか残されていません。
他は使用中か、「予約済み」。何と理不尽な......と思われるかもしれませんが、実態はかなり異なります。
右の写真は今回購入したMac mini上のWindows 7。使用中のメモリは1GBちょっと。
7GB弱(「スタンバイ」+「空き」)ものメモリが使用可能です。ほぼ同じマシンなのに、状況がまったく異なります。ご存じの方も多いと思いますがこれは、OSのビット数によるのです。
32bitのOSは約3GBまでしか取り扱うことができません。それ以上は「理解不能」なので、このようなことになってしまうんですね。センセイが購入したMac miniは、64bitOS。だから増設されたメモリを即座に有効活用できたんですね。
ただしこれで問題が全て解決したかというと、世の中それほど甘くありません。センセイのWindowsマシンとして初めて64bitへ移行した新Mac miniも、アプリケーションの大半は32bitのまま。その証拠に、インストール先を“X86”と指定してきます。
要するに、実は32bitで動く仮想マシン扱いなのです。普段意識することはありませんが。世代は、こうやって移行するんですね。