2014年5月24日更新(2014年6月1日ページ移動。2017年3月13日一部写真削除)

──2014年5月第4週のニュース──

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5月24日(土) やはり学生の言葉の方に、より訴えるものがあるらしい ──保護者会が開かれました──

 センセイが昨日代休を頂戴した直接の理由は、今日の午後開かれた保護者会。昨年、一昨年と学会に参加するため欠席しているので、3年ぶりの出席となります。
 もっともその時も保護者会終了後に移動し、名古屋で開かれた学会に参加しているのですが。

 保護者会は、その実務のかなりの部分が大学が代行しますが、基本的には保護者の自主的な組織。

 ですから学長の挨拶以降は、活動報告や予算や決算の審議など、実務的な話が続きます。
 もちろんそれはそれでとても重要。議事は粛々
(しゅくしゅく)と続きます。

 後半は保護者の方が関心を持っている就職や、最近の学生の様子について責任者の先生が説明します。
 就職率が実際に高く、しかも面倒見の良さで知られる大学なので、説明が終わると保護者から拍手があります。

 でも、拍手が一番大きかったのは、そして長く続いたのは先生方の説明ではありません。
 それに続く4年生のプレゼンテーションです。

 他県出身のやや内向的だった彼女が金沢工大に入学し、いろいろな仕組みを利用して人間的に成長したことを彼女なりに説明します。
 地元には戻らず、石川県内に就職することにしたとのこと。

 先月も目の当たりにしたばかりなのですが、保護者の方は教職員の言葉よりも学生の言葉に、そして成長した姿に、より説得力を感じるようです。

 (再び)だから、ま、いっかー。



5月23日(金) 「ク、クラッチが、ピカピカなんですけどぉ」 ──318iが整備から戻ってきました──

 明日から大学行事や出張が続くので、センセはしばらく、ちゃんと新潟の自宅へ戻ることができません。そこで今日は代休を頂戴して自宅にいました。
 もっとも、22時間だけ滞在しただけで、すでに金沢へ移動しているのですが。

 お伝えしたように先週、購入後9年半に入ったBMW 318iを本格的な整備に出しました。すべてのサスペンションとギヤレバーのベアリングを交換します。
 その先週半ば、整備中のディーラーからセンセイの携帯に電話が。

 打合せは事前に済んでいますから、何か予想外のことが起きたことになります。電話を受けると、慌てた様子で「ク、クラッチが、ピカピカなんですけどぉ」。
 センセイにとしては、「やっぱりなぁー」。クラッチ板限界近くまで摩耗しているのです。

 でも電話の向こうのうわずった声からすると、ディーラーにとってはまったく想定外だったらしい。

 こちらも何度かお伝えしましたが、センセイの318iはマニュアル車なので、エンジンブレーキが良く効きます。特にギヤをシフトして、ゆっくりクラッチを繋ぎながらエンジンブレーキをかけると、スムースに減速できます。
 だからセンセイはエンジンブレーキ主体。最後に止まる時だけブレーキを踏みます(AT車の人にはなかなかわかってもらえないと思う)。

 ブレーキ板は全然減らず...というか、あまりに使わないので、錆びついてしまう始末。逆にクラッチ板は激しく消耗します。
 もちろん交換をお願いしました。費用は7万円とのこと。

 昨晩自宅に戻ると、整備を完了した318iも戻っていました。

 昨日は暗すぎたので、今日の夕方、自宅出発前に撮影したのが写真。実際は、かなり暗い環境で撮影しています。
 今日は朝から新潟市へ出かけたのですが、乗り心地も、ギヤの切り替えも整備前と大きく違います。完璧にスムース。何の問題もありません。

 新車で購入した時は、サスペンションがとにかくガチガチに固かったのです。それが5,000kmくらい走って、やっと落ち着きました。
 今回もそうなるのかなぁーと思ったのですが、結果は意外なもの。

 足腰はしっかりしているのですが、乗り心地は決して悪くありません。とても馴染んだ感じ。讃岐うどんなら(!!)、コシはしっかりしてるのに、フカフカした感じも共存しているような感じ。
 まるで矛盾したような状態。

 段差などある程度大きな障害を越える時の感触に違いはないのです。一番異なるのは、普通の路面。その情報がハンドルを通じて手に取るように伝わってくるのです。
 確かに整備前は、この情報がやや伝わらなくなっていたよなぁ。

 どうしてなんだろうと考えたのですが、今回交換したのは車外のサスペンション。でも乗り心地は車内のクッションなどにも影響されます。今回、こちらはまったく変更なし。なるほどね。
 結果からすると、ちょっと高い出費でしたが確かに新車同様、あるいはそれ以上の出来。

 最低でももう2年、できれば4年......と考えていたのですが、この調子ならもう10年乗れるかも。納車に来た運転手さんによるとこのモデルは他と違って、きちんとメンテナンスして、長く乗る人が多いんだそうです。
 やっぱりなぁー。

 なお、整備前後での車高の違いについてはまったくわかりませんでした。正直にご報告します。



5月22日(木) 「アールドリーム」解体は、付近の道路整備と関係しているのかもしれません

 今日は見たままのお話。

 大学脇の「ほっともっと」が実施した破格の値引きに対抗して、「ほっかほっか亭」も昨日までの期間限定ながら、付加価値に訴えるキャンペーンを実施しました。
 センセイとしてはこれはもう、(大学食堂と縁が遠くなっていることもあって)行くしかない。

 するとその手前で、何度かお伝えしている「アールドリーム」跡を通ることになります。金沢工大関係者ならご存じの通り。
 最近この場所で、新しい動きがありました。

 土木工事の現場責任者(?)と思(おぼ)しき方が現地を歩きながら様子を確認していらっしゃったのです。
 それだけではありません。

 写真をよく見ていただくとわかりますが、写真中央やや右手に、工事の目標(?)となる工作物が打ち込まれています。
 まるで、写真奥から手前から至る細い道路を拡張するかのよう。

 写真右側に新築中の家屋があるのですが、その敷地が、手前の幹線道路と接する角の部分が大きく丸められています。
 まるでこの写真と、左右対称で対応するかのように。

 つまり今回の件、店舗の単なる廃業ではなく、写真の拡張工事と深く関係しているらしい。写真ではまったくわかりませんが、道路の奥ではかなり大規模な拡幅工事が行われています。
 関係するいろんなことを時間をかけてやっと調整し、問題を一気に解決した、ということでしょうか。

 確かにこの付近は道路が細く、車が走行するにはとても不便。交通事故が発生する可能性がありました。センセイも運転していて、何度か恐い思いをしました。
 もしかすると知らないだけで、トラブルや事故が実際に発生していたのかもしれません。

 以上の推論がある程度正しいのなら、この場所に関するいろんな問題はかなり改善されることになると思います。



5月21日(水) 西村センセイ、シナリオライターになる ──初めての地震避難訓練が行われました──

 2月だったか3月だったか、研究室に電話があって、学内の安全管理を担当する部署の方がセンセイの部屋にお越しになりました。正直なところ、ナシテ?!
 「避難訓練を実施したい」とのことすぐに補足が必要でしょう。

 大学を含めた学校は、学生や教職員の安全を守るため、防災訓練を実施することが義務づけられています。もちろん金沢工大も遵守。全教職員が参加して、冬に訓練を行っています。
 しかし学生についてはこれまで、一部を除いて防災訓練の対象とはしていなかったので、ぜひ地震の避難訓練を実施したいというのです。

 大きな地震をいくつも体験したセンセイとしては、反対する理由はありません。でも1学年約1,700名もの学生を一斉に動かすとなると、これはもう大変な仕事です。
 安全管理の方たちは職員なので、それだけの数の人間を動かすノウハウを持ちあわせません。

 誰かがやるしかない、というわけで先日、ちょっと集中してセンセイがマニュアルを作成しました。
 シナリオライターみたいなものですね。

 いろいろな立場の人間や施設、機器などの要素を考えて、まず大きな見取り図を描きます。
 この段階ではまだ、センセイの頭の中にしか存在しない図です。

 次にそれぞれの動きをイメージして、それを見える形に落とし込み、読む人の視点に立って「わかる文章」にします。
 お察しの通り西村センセイ、こういう作業が好きなんです。

 諸般の事情で既存のものを書き直すこともありますが、今回はさらから書き下ろしました。
 大事な仕事をする時は、いつもそう。

 実際の仕事は、決して一人ではできません。骨組みを作ったら、関係者、関係部局に伝えて細部を調整します。実際には大きな修正、つまり哲学の変更が求められることはありません。
 というわけで一昨日から、1年生を四つのグループに分けて避難訓練を実施しています。

 写真はその初日、避難後にICチップの入った学生証で参加を確認しているところ。金沢工大初めての、一般学生の避難訓練の様子です。

 実際にやってみると学生諸君も協力的。心配された混雑やトラブルもなく、避難行動は整然と行われました。もちろんその大半は学生諸君や教職員のおかげ。
 でも、まぁ、センセイの(やや趣味的な進め方の)仕事も、ちょっとは役に立ったかな。



5月20日(火) 485系特急電車が羽越本線から引退。すべてE653系に

 今日は予定していた内容を変更してお伝えします。結果的に鉄道ネタが続いてしまいますが、悪しからず。

 JR東日本新潟支社は昨19日、約2ヶ月後の7月12日から、羽越本線の特急「いなほ」を全車両E653系に統一すると発表したそうです。
 今日の『新潟日報』が伝えているもので、現時点ではまだ新潟支社からの公式アナウンスはありません。
((c)新潟日報社)

 何度かお伝えしてきたように、これまでは旧国鉄時代に開発された485系特急用車両とで運行されてきました。
 それが臨時列車を除き、すべて引退することになります。

 今後、485系は来年3月の北陸新幹線まで、金沢までの特急「北越」と、新潟県内を走る快速「くびき野」で運用されます。
 そしてその後は、正直なところ良くわからないのです。

 こちらも何度かお伝えしてきたように、北陸新幹線の開業は新潟、富山県民の地域の足に大きな影響を与えます(石川県内に限ってみれば、影響は比較的軽微)。
 新潟県の場合、鉄道交通に関して県都新潟市と糸魚川市が切り離されるような格好になってしまいます。

 慌てた新潟県が最近になってJR東日本と対策協議を始めたようですが、電源(交流60Hz・直流)の関係で、この区間を通して走ることができる電車は高価な交直両用電車に限られます。
 もちろん485系は対応。

 E653系も村上以北の交流50Hzのみならず、梶屋敷(糸魚川駅の東隣)以西の交流60Hzにも対応しており、走行そのものは可能なのです。ただし困ったことに、車両が足りない。
 特急「北越」を廃止するつもりで、必要な分しか製造していないのです。ホント、どうするんだろう。

 ところで西村センセイ、来月上旬に「いなほ」に乗ることになるかもしれません。最後の485系になるのか、初めて乗るE653系になるのか、どちらにせよ特別な鉄道旅行になりそうです。 



5月19日(月) 声はすれども、姿は見えず...

 昨日の午後、柏崎駅に向かって歩いていると、数人の男の子たちの声が聞こえてきました。ところが、彼らの声はとても明瞭なのに、姿が全然見えない。
 そしてその声は、土管の中で話しているような、とても特徴のある響き方。

 もしやと思って川の中を覗いてみると、やっぱり。上を走る越後線の橋の下から、川上に向かって出てくるところです。数えてみると、5人(右手前にシルエットの男の子がいる)。どうやら大きな石を集めて簡単な堰(せき)を造ったようです。
 小学校高学年の児童でしょうが、やっていることは意外と幼い。

 この川は護岸をコンクリートで完全に覆われています。高さは彼らの1.5倍くらいあります。ある程度以上の水が流れている時はとても危険です。
 それにそもそも、川での遊びは危険が伴います。

 センセイの同級生のお兄さんは、(このようなコンクリート製の護岸ではない)普通の川で遊んでいて流され、亡くなりました。
 50年以上前のことですが。

 ただし昨日はたいした水量じゃなかったし、人数も多かったし、万が一、彼らが流されたとしても、ここから数百mに渡って蓋のない場所が続くので注意はせずに放っておきました。
 センセイも彼らくらいの時は、前述の川で夜になるまで遊んだし。

 今になって考えてみると、多少の危険とつき合いながら、こうやって外で友達と遊び、いろいろなことを学んで行くんだと思います。
 少なくとも部屋に籠もって一人でゲームにふけっているよりはずっと良い。

 川遊びのリスク評価については異議があるかもしれませんが、この点だけは同意してもらえるんじゃないかと思います。



5月18日(日) 富山県の撮り鉄が、背景に押さえたいと思っているのは、もちろん...

 今日は見たままのお話。

 自宅に22時間だけ滞在して、午後、いつもの電車で金沢へ移動しました。昨日の新潟は雨だったし、今日も午前中は曇り。お昼頃からやっときれいに晴れてきました。
 ということは、いるだろうなぁー、撮り鉄が。

 センセイが柏崎駅から乗車した快速「くびき野」は、お伝えしたように485系特急車両。
 しかも今日はファン垂涎(すいえん)の旧国鉄色“K-2”編成です。

 他人様の敷地に入り込んで望遠カメラを構えている人──酷いものだ──は見ました。でもいつもの場所に立っていたのは若者が一人だけ。
 ちょっと空振りをした気分。

 でもやはり、富山県内に入ると様子が一変しました。右の写真は魚津市西部で撮影したもの。
 列車内から、早月川河口にある魚津水族館方向を見ています。ぼんやりと、ですが、奥に富山湾とその向こうの能登半島が見えています。

 手前の道路で3人が、三脚で固定した望遠カメラをこちらに向けています。しかも左側の二人は、脚立を立て、その上に立って撮影しています。
 地図で調べてみたら列車との距離は約300m。

 もう一カ所、撮り鉄ファンが結集する場所があります。水橋−東富山間、常願寺川を渡る鉄橋の西側です。

 地形の関係で、富山県内の北陸本線はかなりジグザグに走ります。地図を見るとびっくりするくらい。
 実際、例えば午後の特急電車で新潟へ帰る時も、陽射しは左右両方の窓から入り込みます。

 この情報を上手く使うと、水面に映えるお目当ての列車を撮影できるだけでなく、そのバックにいかにも富山らしい背景を押さえることができるのです。
 それがこの場所。

 ここでは北東へ向かう北陸本線が、何と、一時的に南東へ走ります。“J”字型にカーブしているのです。

 ここからだと、向かってくる列車の左前面に太陽光線が当たり、しかも、肝心の背景も順光に映えます。
 やはり今日も撮り鉄が集結していました。

 ただし今日は少ない方。昨日センセイが自宅に戻る時は、小さな社(やしろ)の裏に、この倍くらいの人が小さく固まっていました。

 もうお分かりだと思いますが、彼ら──ほぼ100%男性──が写真の背景として押さえたいのは、北アルプス立山連峰です。
 写真は今日、滑川駅付近で撮影したもの。

 夕方なので、映っているものすべてが少し赤色に染まっています。これが富士山だったらきっと「赤富士」。
 ところでこの写真、よく見ると、手前が茶色の絨毯のよう。

 去年の雑草が枯れたものではありません。収穫前の麦なのです。実は富山県内ではかなりの場所で麦が栽培されています。
 つまり麦秋。この1ヶ月ほどの間に、みるみる実りました。

 でも撮り鉄は麦を撮影しようとはしません(見たことがない)。たぶん茶色は秋のイメージなので、田植え前後の田圃とはうまく合わないんだと思います。
 正直なところ、「そんなに好きだったら列車に乗ればいいじゃん」とセンセイは思うのです。

 でも、こうやって撮り鉄との違いを考えれば考えるほど、何だか彼我(ひが)の差がわからなくなっていく部分があります。

 彼らの気持ちのある部分が、センセイの中にも存在するからなのでしょうねぇ。

【追記】
  2枚目の写真の場所から撮影すると、このような写真(ちょっとボケています)になります。水鏡とは言えないかもしれませんね。また撮り鉄と地権者との間でトラブルも起きているようです。

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