2015年4月11日更新(2015年4月19日ページ移動。2018年1月6日一部写真削除)

──2015年4月第2週のニュース──

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4月11日(土) ディスクイメージを介して、MacOS 9とエミュレータのファイル交換が可能になりました

 写真は今日撮影したもの。コンピュータ画面をキャプチャしています。さて、ここから何がわかるでしょうか。

 今日は土曜日。大学としては休日ですが、センセイも関係する学生向けの行事(交通安全講習会)が開かれていました。でもこちらは上役の学生部長が担当してくださるとのこと。
 深謝、深謝。

 というわけで、センセイは新年度初めての土曜休日。午前中はお医者さんの梯子をして、午後は課題に取り組みます。学生の宿題ではなく、これから仕事を進めていく上で必要になるインフラの整備です。
 というわけで、今日はMacネタ。

 ご存じのようにセンセイは新旧MacOSとWindows 7を切り替えながら仕事をしています。でも常時持ち歩くのはMacBook Proだけ。
 出先ではこれ1台ですべてをこなします。

 MacBook Proは通常Windowsマシンとして使用しており、旧MacOSが必要な時はエミュレータ“SheepShaver”を起動しています。
 その際に問題となるのが、Windows側とのファイルのやり取り。

 Jpeg画像やHTMLファイルなどは現在、共通のフォルダを介して送受信が可能となっています。出先ではこの方法でこのページを更新しています。
 でも本当は深い問題が残っていたのです。

 旧MacOSのファイルは特別な構造になっており、それとは無関係のWindowsはもちろん、あるバージョンから新MacOSまでもがそ旧ファイルの構造を認識しなくなりました。
 つまりこれまでの方法では、そのようなファイルのやり取りができなくなったのです。

 ふだんは旧MacOSマシンを使えるので、さほど問題ないのです。でもマシンは製造後13年以上経過しており、いつか使えなくなる日がやって来ます。これまでの資産を復活できなくなるのです。
 そこで今日の午後、気合いを入れて対策に取り組みました。

 結果的には、旧MacOS標準のソフト“Disk Copy”を用いてFD(フロッピーディスク:写真右側中段)やCDのイメージファイルを作成することで、ファイルの完璧な読み書きが可能になりました。
 ただしまだ一部不具合は残っているのですが。

 で、写真はというと、一番外側はMacBook Pro上で“BootCamp”を利用して起動しているWindows 7。仮想マシンではありません。

 その内側で“SheepShaver”が起動(起動ボリュームは“Macintosh”)しており、MacBook Pro(右側下段)だけでなく、ネットワーク上で繋がったPowerMac G4 Cubeからコピーされた“Mac_FDD”という仮想フロッピーディスクを認識しています。
 その中身が左のフォルダ内。

 二つのファイル(アプリケーション)のアイコンが見えますが、これは旧Mac特有の「リソースフォーク」と「データフォーク」を認識していることを示しています。
 エミュレータからFDおよびCDへの書き込みも可能。

 つまり将来、Xデーがやってきて旧MacOSマシンが使えなくなっても、知的資産のかなりの部分をWindowsマシンに継承することが可能になりました。めでたしめでたし。
 ......でも今度は、Xデーまでセンセイが存在しているかどうかが心配になってきました。

 トホホ。 



4月10日(金) 「北陸新幹線はガラガラ」説は本当か ──西村センセイ初めて「はくたか」自由席に乗車する──

 先週は土曜日までオリエンテーションが続いたこともあって、車で金沢へ。

 でも今週は在来線と北陸新幹線を乗り継いでの移動しました。先月は開業初日に乗車するなど、特別な状況下での利用でしたが、今回は平常の週末に一番近い形での利用となります。
 ただし、それでも往路は在来特急、新幹線ともに指定券を確保しました。

 こちらは正規運賃・料金なのでとにかく高い。自宅─金沢間の高速道路を割り引きなしで利用した時と同じくらいかかります。そこで今日の新幹線だけは自由席にしました。
 帰りは金沢始発ですから実は、ぎりぎりでなければ必ず着席できるのです。

 そしてもう一つ理由が。

 JRの社長が「北陸新幹線[の利用]は非常に好調」と述べたことが伝えられる一方で、ネット上には「北陸新幹線はガラガラ」という情報も。
 今日乗車したのは、センセイがこれから一番利用するはずの列車。

 センセイはモーターのついていない1号車に乗り込んだのですが、その乗車率は10%以下。ただしこれは列車の端だからかもしれません。
 写真はその隣、発車直前の2号車。

 左右3+2席ですから横一列で5席、前後で10席。そこに一人座っていれば乗車率は約10%ということになります。
 数えてみると1号車よりは乗車率が高く、15〜20%くらいでした。自由席の3、4号車も同じようなもの。

 指定席車両はというと、場所によってバラバラですが、列車全体ではせいぜい20〜30%でしょうか。

 開業当初は記念乗車の親子連れが多かったのですが、学校が始まったこともあるのでしょう、メインがビジネスマンに変化。富山と上越妙高では彼らがドカドカと乗り込んできました。
 センセイが下車した段階での乗車率は30〜40%くらいだろうと思います。

 在来線の特急「しらゆき」は、途中駅の高田で大観桜会が開かれていることもあって、今回のみ席を予約していました。高田から自由席は少し混んだ──でも立っている人は確認していない──ようですが、指定席はガラガラ。
 こちらの乗車率は10%くらいでした。

 というわけで、連休や盆暮れでない限り、たぶん自由席で何の問題もないことを確認しました。だからこれからは毎週特急と新幹線で......といきたいところですが、どうもその気になれない。

 北陸新幹線にはイマイチ魅力を感じないし、乗り継ぎは不便だし(高いし)、「しらゆき」はとても静かなのですが軽薄な乗り心地。一言で表せば「乗っていてもワクワクしない」。
 う〜ん......致命的かも。

 今日は、同じ在来線車窓からの風景なのに、印象がかなり違うことに驚かされました。

 今後は当初の見込みとは違い、今後のメインは在来特急+北陸新幹線ではなく318i。しかも一部高速道路を利用するものの、大半は一般道となりそう。
 ただし、都内への出張もあるので、月に1〜2回は新幹線、という感じでしょうか。



4月9日(木) 会議室の向こうには隠し部屋があって... ──センセイの予想は的を射ていたのか──

 金沢工大の内輪ネタが続くことになりますが、悪しからず。センセイにとっては割と関心のあるできごとなので。

 昨日、組織改編に伴う施設工事についてお伝えしました。センセイら40人以上の教員や事務方にとっては会議室として割と使う場所なので、とても身近な問題。
 で、その部屋の奥に実は、もう一つ部屋が存在するのです。

 写真がその様子。部屋の広さは12畳くらいで、その手前、つまりセンセイが立っている場所はその前室です。
 センセイらはごく最近、初めてこの部屋に入りました。

 実はこの部屋、2年半前に突然準備が始まり、やがてかなり大規模な空調施設の入れ換え工事が行われていた場所。
 こちらの3枚目の写真の場所を、反対側の室内から見ているのです。

 柱などの物理的な制約や、持ち込んだ機材の大きさと量から、センセイは2、ア階体が空調機器室と予想しました。しかし設この3階に置されているのは事務機器(+配電盤など、Rここ全体が空調機器室と予想しました。しかし設置されているのは事務機器(+配電盤など)だけ。
 その意味では、ハズレ。

 後述するように最近搬入した機器も設置されていますが、ここは事務方が書類作成のために使っていたようです。
 でも、センセイの予想がまったく的はずれだったというわけではありません。

 言い訳とお感じなるしれませんが、前室には、その向こうに2階へ通じる階段が隠されているはずの大きなドアが存在しました。間違いなくこの下は機器室なのです。
 だから全体としては割と予想通りだったということになります。

 教材や会議に使う印刷機(中央左)を更新したりしたので、今後は教職員がこの部屋で印刷やコピーをすることになります。

 あらかじめ予想(/理論)を立ててから、実際に試してみる(/実験)。そしてその結果をフィードバックする。これはガリレオ・ガリレイが提唱した近代科学の方法そのものなんです。
 はい。 



4月8日(水) 物事がまったく予想外の方向に、しかしどこか予感した通りに展開していく

 例によって大学へ一番乗りし、講義用の配布資料を印刷していると、隣の、使っていないはずの部屋で人の気配がしました。

 最初は何だろうと思ったのですがすぐに、工事関係者が作業のために入ったことを理解しました。講義を終えて研究室に戻ってきた時に撮影したのが、写真。
 作業はかなり進んでいます。

 センセイが金沢工大に赴任した時にはすでに、ここは仕切で二つに区切られていて、ずっと別な小さな部屋として使われていました。
 でも、もともとは教室だったんでしょう。

 新年度に入って法人組織の一部変更があり、それに伴ってこの場所を元に戻して会議など多目的に使用することになりました。
 今回の組織変更、結果的にはセンセイらの仕事にかなり関係します。

 事態はまさに現在進行中なのですが、正直なところどこまで影響するのか良くわからない部分があります。
 でも、気づいたことが一つ。

 物事の流れを静かに見ていると、何か起きそうだと予感することがあります。一瞬、未来がすっと見通せるような感じ。今回がまさに、そう。
 もちろんタイミングや、起きる事象の詳細まではわかりませんが。

 一見すると唐突に思える事柄にも、そこに至る理由と歴史があります。それは静かにして、耳と心を澄ませないと見えてこない。「唐突」と感じるのは、浅慮で騒がしい人だから。
 「......大切なものは目に見えない。」『星の王子さま』の核心部分です。

 あ、そうそう。決してセンセイらが何か困ったことになるなどというわけではありませんので、念のため。



4月7日(火) 西村センセイ、購入した自転車に金色のシールを貼る

 ......要するに一種の防犯登録なんですけどね。

 天気予報が少し悪い方に外れて、起床すると細い雨が降っていました。先週購入した自転車での出勤を諦めます。それでも大学へは一番乗りでした。
 つまりそれほど仕事が溜まっていたのです。

 朝からホントによく働いて、午後イチは今年度初めての講義。お互いにまだ、頭と体が春休みモードから抜けきっていません。

 多少取りこぼしはあった──受講生の皆さん、来週連絡します──ものの、基本的にやるべきことはやった、という感じ。
 受講生も概ねそのように受け取ってくださったようです。

 その後はヘビーな会議と打合せとニュースと気を使う事務連絡が続き、ヘロヘロになってご帰宅。
 でももう一つだけ仕事があります。それがシール貼り。

 金沢工大では10年くらい前から、学生の通学用自転車について、防犯登録とは別に大学独自で登録する制度を設けました。
 残念ながら盗難事件が発生しているのです。

 そちらは銀色のシールなのですが、実施直前になってセンセイなど、自転車を利用している教職員が問題になりました。

 自動車で通勤している人がこの制度を考えたのでしょう、教職員が自転車に乗っているなんて、考えなかったのでしょうね。
 学生用の銀色のシールが貼付されていませんから、このままでは不法駐輪と見なされてしまいます。

 そこで急遽作成したのが金色のシール。もちろんセンセイも前の自転車に貼っていました。今回も担当部署に出かけて、新しいシールを発行していただきました。
 でも学生の自転車台数と比較すると、圧倒的に少数。

 だからこのシールに気づかず──もしかすると担当する学友会メンバーの中には知らない人がいるかも──に、不法駐輪の札を取り付けられることもあります。
 でもまぁ、学生担当でもあるので、センセイはちゃんとシールを貼りました。

 (相変わらず仕事が溜まっているので)明日の早朝、自転車デビューとなる見込みです。



4月6日(月) 後ろ姿までが初々しい ──金沢工大では明日から授業が始まります──

 入学式の翌日から始まった新入生対象のオリエンテーションも、今日の午前中まで。

 センセイは通常のクラスを担当していないので、研究室に留まって仕事をしていたのですが、周囲はとても静か。近くに研究室を構える先生方は皆、オリエンテーション中なのです。
 ところが予想外に早く、自室に戻られる先生が出現。

 説明や質疑応答が順調に終わった、ということなんでしょうね。午後はセンセイらの出番。

 特別奨学生のオリエンテーションが開かれるのです。

 写真は新入生対象の説明会ですが、奨学金を担当する学生部長(写真中央)の説明を注意深く聴いてます。
 お気づきだと思いますが、後ろ姿までが初々しい。

 続く上級生対象の会では様子が一変。4年生になると不敵不敵(ふてぶて)しさまで漂わせています。
 もちろん、それだけ成長したってことなんですけど。

 これで上級生を含めてオリエンテーションはすべて終了。いよいよ明日から講義が始まります。
 センセイも午後に講義がありますし、その他に会議と打合せ。

 だから早めに講義の準備を整えておこうと思っていたのですが、いろいろな用が飛び込んできて、態勢がまだ整っていません。
 明日は早起きをして出勤し、準備を終わらせなくては。

 というわけで、今日は早めにお休みなさい。 



4月5日(日) 本当に久しぶりに、皆既月食をこの目で見ました

 今日は見たままのお話。昨晩の皆既月食です。

 写真は自宅書斎から撮影しました。写真中央でポツンと光っているのが皆既月食中の月。右上がその拡大です。正確には小型デジタルカメラの望遠端で撮影しています。
 縮小、拡大はしていません。

 もしかするとご存じない方がいらっしゃるかもしれませんが、センセイの専門の一つは西洋古代から中世にかけての天文学史。だから今回のような天文現象には通じています。
 白状すると子供の頃は天文少年だったし。

 皆既日食の実経験こそないものの、部分日食や皆既・部分月食はもちろん、水星と金星の日面(=要するに太陽面)通過、ハレー彗星、流星雨などをこの目で見ています。
 去年ご紹介した見事な地球照なんて、希有な現象なんです。

 でも東京にいた6年間を除くと、センセイはずっと雨や雪の多い──つまり夜空を見る機会が相対的に少ない──日本海側で生活してきました。
 だから月食が起こるとわかっていても、自分で見ることができないこともしばしば。

 今回の月食、北日本ではかなり観測できたようですが、関東以西の太平洋側は曇りや雨で見ることができなかったようです。

 センセイが昨晩(だけ)存在した新潟県柏崎市はというと、月食開始時刻は曇り。東の雲が輝いていたので、月が出ていることは確認できました。
 一方、西の空を見ると快晴。満月の明るさで、暗い星は見えなくなっています(満月の夜はこの現象が起きるのです)。

 そこで期待して待っていると、やがて東の鱗雲にも隙間が見え始め、やがて月が姿を見せ始めました。
 確かに下部が欠けています。

 月食は進み、9時前に皆既状態に入った......はずなのですが、月の左上の部分がかなり輝いて見えます。

 本当に皆既状態なのですが、今回の月食が地球の陰の辺縁部で起きているため、地球を回り込んだ光線の影響──特に赤色──を受けてぼんやりと輝いて見えるんですね。
 ちなみに日食と月食、どちらの発生頻度が高いと思いますか?

 正解は、日食です。

 ただし月食は月が見えている場所ではほぼ同時に起こる──つまり地球人の約半数が目撃可能──のに対して、日食は地球から見た太陽と月の大きさの関係で、ごく限られた地域でしか発生しません。
 だからどうしても月食の印象が強くなってしまうんですね。

 そしてもう一つ。これはクイズではありませんが、近代天文学はヨーロッパで進展します。ところが地域にもよるのですが、ヨーロッパは日本の日本海側よりも曇っている日が多いのです。
 つまり先ほどの「曇りがちな日本海側だから...」というのは不正確。

 何事も実は、たとえ物理的には視野に入っていても、その気にならないと意識されることはない、ということなんですね。それはともかく、本当に久しぶりに皆既月食を経験しました。
 たぶん何十年ぶりだと思います。

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