2017年8月26日更新(2017年9月3日ページ移動。2019年5月1日写真削除)

──2017年8月第4週のニュース──

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8月26日(土) 一昨日は東京、今日は大阪 ──大阪大学で開かれている学会に参加しました──

 今日はタイトル通りの話題。

 センセイは大阪大学で開かれている高等教育の質保証に関する学会に参加するため、今朝金沢を発ちました。特に今回は大学入試との関係がテーマなので、入試部長としては参加するしかない。
 一昨日は夕方まで東京にいたのですから、移動だけを考えれば後泊、前泊してゆっくりと移動したいところ。

 でも昨日は高校の先生を対象とした研修会の最終日。立場上、こちらも出席する必要があります。
 立場と立場と立場が重なって、身体の方が持たない......。

 会場は「大阪大学会館」という建物。歴史のある貴重な建造物を修復しながら使用しています。
 写真は午後の基調講演。

 アメリカの大学の入試部長が、かの地の事情を説明しています。日米では教育制度がずいぶん違うので、参考になる部分とそうでない部分があります。
 続いて日本人3人による報告。

 よく知っている司会の解説を含めてそれぞれ得るものはあったのですが、今までのセンセイとちょっと違う。
 ぼんやりとした違和感のような感じを覚えます。

 何故だろうと考えていたのですが、一つは1ヶ月前に名古屋大学で同じテーマについて別な方のお話を聴いたこと。そしてもう一つ。先日ご紹介した『反「大学改革」論』を読んだこと。
 前者はセンセイより少し前の世代の良識と知性を、後者は20歳代、30歳代の才能と可能性を示しています。

 意外にも一番困ったちゃんなのは、センセイの世代なのかも......。



8月25日(金) いきなり「クィンコン!! クィンコン!!」 ──金沢に一時、土砂災害警戒情報が発令されました──

 今日は予定を変更してお伝えします。

 報道でご存じの方も多いと思いますが、北陸・東北地方の日本海側は昨晩から断続的に強い雨が降っています。特に秋田県では雄物川が7月に続いて再び溢水するなど、大きな被害が出ています。
 北陸地方も昨日のうちに、今日の午前中は強い雨になると予報されていました。

 ただし昨日の段階では、天気図にははっきりした兆候は出ていませんでした。センセイとしては、雨が降っていなければ自転車で出勤したい。
 夜明け前に少し雨が降ったので、気になって外を見ると、路面が濡れている程度。

 ところが念のために気象庁の雨雲レーダー「レーダー・ナウキャスト」(高解像度版)を確かめると、強い秋雨前線(=梅雨前線)がすぐそこに迫っています。
 急いで身支度を整え、車で出勤。

 駐車場から校舎に向かう途中で急に風が強くなり、雨が降り始めました。それからはもう、ずっと酷い降り。
 やがて職員も順次出勤。

 学期中だったら、通学する学生がびしょ濡れになるところですが、夏期休業中なので...と思って仕事をしていたら、いきなり「クィンコン!! クィンコン!!」。
 iPhone 5が震動すると同時に、これ以上はないという音量と音色で鳴動
(めいどう)します。

 何らかの警報が発令されたのです。iPhone 5を手にとって撮影したのが写真(画面の一部)。土砂災害警戒情報です。この地域に存在する携帯電話の保持者に片っ端から送信したはず。
 センセイはともかく教室や店舗など、多くの受信者が集まる場所では凄いことになっているんだろうなぁ...。

 西村センセイ、これまでに10回くらい受信していますが、すぐにパスワードを入力して、情報を確認しようとしてしまいます。でも、普通の画面に戻るとこの情報は消えてしまうのです。
 確かめようと思っても再確認できない。

 この辺は何とかしてもらいたいのですが、それはともかく、その時の金沢の雨はたいしたことがなかったこともあり、画面を初めてキャプチャーすることができました。
 正直なところ、何度も何度も受信していると、どこか「あぁ、またか」と思ってしまう部分があります。

 でも隣の富山県の富山市山田では1時間に約110mm、砺波市庄川では約100mmという信じられない量の雨が降り、「記録的短時間大雨情報」が発表されたほど。
 秋田ほどではありませんが、被害も報じられています。

 だからやはり、こういう仕組みはしっかり維持していただきたいと思います。それがこの国の強みなので。



8月24日(木) ツボは、問いを立てる力 ──都内で開かれた高大接続セミナーに、日帰りで参加しました──

 今日はタイトル通りの話題。

 西村センセイ、朝は少しだけ大学に出勤し、午前中の北陸新幹線に乗って都内へ日帰りで出張しました。目的地は都心のJR東日本のホテル。初めて訪れます。
 そこで予備校主催の「高大接続」に関するセミナーが開かれたのです。

 「高大接続」は一般的に、大学入試センター試験の後継試験の問題と思われていますが、それは必ずしも適切な理解ではありません。

 急速に進展するグローバル化に対応するため、高校の教育改革と大学の教育改革、そして両者を繋ぐシステムを一挙に切り替えようという、良く言えば壮大な、穿った見方をすると余りにも乱暴な計画。
 もちろん接続の中心に入試があるので、一般的な理解が誤りである、というわけではないのですが。

 速達タイプの北陸新幹線「かがやき」は、朝晩を中心に運行されているので、日中は意外に少ない。
 到着が早すぎるとわかっていても、その「かがやき」に乗ります。

 開会40分前に到着したのですが、それでもセンセイより早く10名くらいのお客さんが入場していました。開始時刻には約400席が一杯になりました。
 参加者のほとんどは、高校の進路指導の先生。

 まず文部科学省の入試室長の有難いお話を聞きます。先日(こちらこちら)、ここに至る事情を知っている関係者の話を聴いているので、「ふ〜ん」という感じ。
 続いて東京大学教授の、こちらも別な意味でありがたいご講演。

 お名前は以前から存じ上げていたのですが、直接お話を聴かせていただくのは初めて。

 内容は東大の教育改革に関するもので、もし地方国立大学の関係者がこの場に参加していたら、「東京大学だから...」と愚痴を呟きたくなるような内容。
 それは認めます。

 でも30歳代後半の彼女が本当に伝えたかったのは、ちょっと違うんじゃないかと思います。「問いの立て方が一番大切ですよ」と言いたかったんじゃないかしら。そこが入試室長との決定的な相違点。
 今日の東京は出鱈目に暑かった──例によって、センセイはちゃんと感じていない──こともあり、体力が十分回復していないセンセイにはかなりきつい出張。

 新幹線の車中ではずっと休んでいたとうのが実態ですが、それでも、頑張って参加しただけの甲斐がありました。



8月23日(水) 老化を、適切に数値化するのは難しいらしい... ──西村センセイ、本格的な聴力検査を受ける──

 今日は朝から会議が連続。センセイは立場上、背広にネクタイ姿で出勤します。

 外部からの頼まれごとに関してちょっと確認したいことがあったので、早めに会議室へ。入室してきた学長と事務局長とで少しヒソヒソ話。もちろん用件はその場で決着。
 自分の席に戻ろうとすると、大澤学長が「疲れてない?」

 ......バレたか。先週末や、研修が始まった月曜日ほど酷くはないのですが、まだ疲れが残っており、それが顔に出ていたようです。意識して休んでいるつもりなのだけど......。
 発熱はないので、要するに疲れているということなのでしょう。

 でもその背後には確実に加齢、つまり老化の問題が存在しています。何度もお伝えしているようにセンセイは今年度中に60歳となり、定年退職となります。サザエさんのお父さん、磯野波平の年齢設定は54歳。(かつて定年は55歳だった)
 それより5歳年上なんですよ。

 いつまでも若いつもりなのですが目が見えなく、耳は聞こえなくなっています。キーボードを打つ時のミスタイプも確実に増えています。
 神経も、筋肉も衰えているのです。

 最近、怖いなぁと実感したのは温度変化の感受性の低下。目の前にいる若い人が、あまりの暑さでタオルを吹きながら話しているのに、同じ場所にいるセンセイはそれほど暑いと感じていない。
 温度をきちんと感じられなくなっているのです。

 個人的に悲しいのは聴力の低下。人の話を良く聴き取ることができません。音はちゃんと聞こえているにもかかわらず、聴き返すことが増えています。
 特に単語冒頭の「シビランス」──“th”のような音──が聴き取れない。

 先日、勤務を終えてからアレルギー治療のために耳鼻科医院へ行ったのですが、こちらから申し出て、初めて本格的な聴力検査を受けました。
 といっても、マスキングノイズを用いた骨導検を除けば、集団検診で実施しているのと同じようなレベル。

 写真はその結果なのですが、要するに極めて優秀。グラフの右端は8kHzという高音なのですが、センセイ個人はもっと高く微妙な音まで聴き取ることができます。
 さすがに、かつて可能だった20kHz以上は無理ですが。 

 成績を自慢したいのではありません。老化は確実に進行していても、感受性の低下などを適切に測定、評価することは難しいようなのです。血中のコレステロール値や血圧は簡単に数値化できるのに。
 物理・生物・生理学的な測定結果と、主観的な評価がなかなか一致しないという問題もあります。

 でも、まぁ、老化をそれなりに認識していて、今のところ、ひとまず配慮できているということだけは褒めてあげましょう。他に褒めるものがないので。



8月22日(火) 前日、その前を通り過ぎた砺波市内の工務店が昨晩、火事に遭ってしまった

 センセイが金沢工大に移籍してから15年以上が経過。

 この間、新潟と金沢をほぼ毎週往復しています。計算してみると700回以上。電車か自動車かによって経路は違いますが、移動途中で必ず富山県を通過します。
 だから富山にはずいぶん詳しくなりました。

 富山で事件事故が報じられると、まず地図で現場を確認します。「あ、あそこじゃないか」とか、「意外と離れているな」とか。
 砺波市内で昨晩、火災が発生したことを報道で知りました。
((c)KNB)

 どこだろうと思ったら市内三合(みあい)。そこにある工務店で火災が発生し、「製品置き場、休憩所などあわせておよそ620平方メートルを全焼」したというのです。
 実はこの三合、センセイが必ず通る場所。そして「工務店」といったら、あのお店しかない......。

 調べてみると、やはり予想通り。火災に遭ったのは「斉藤建工」という工務店兼製材業のお店です。
 2枚目の写真は一昨日、お店の前を通る時のドライブレコーダーの記録。

 車は南に向かって走っているのですが、写真左手が事務所。製材作業所はその左にあるかなり大きな建物で、写真には入っていません。
 その周囲にいくつかの小さな建物がありました。

 逆光のために車内の反射光が入り込んでわかりにくいのですが、道路を挟んだ反対側(右側)にも斉藤建工の「木遊館(もくゆうかん)」という建物があります。
 とてもお洒落な建物で、一種のショールームとして用いられているようです。

 報道と映像から判断すると、製材作業所周辺は全焼したようです。「木遊館」は無事ですが、左手の事務所がどうなったのかは不明。
 製材作業所に隣接しているので、とても心配です。

 家族を中心とした経営だと思うのですが、「木遊館」を見るたびにセンセイは若手の意気込みを感じていました。センセイは出張の関係で今週末は帰宅せず、ここを通るのは約1週間後になる見込み。
 もちろんその時に様子を確認したいと思っています。

 起きてしまったことを取り消すことはできませんが、関係者、特にこれからを担う若手には、何とかこの災難を乗り越えてもらいたいものです。



8月21日(月) 五十二の瞳 ──工業高校の先生を対象とした研修会が始まりました──

 しっかり休んだはずなのに、昨晩は何度か目覚めてしまいました。

 窓の外が徐々に明るくなってきたのですが、体力温存が最優先なので、無視して眠り直します。でも今度はアパートのすぐ外を走る音。その軽さから、子供が駆け抜けたことがわかります。時計を見ると、6時20分。
 再開されたラジオ体操に参加する児童でしょう。そのまま起床。

 今日は朝から仕事。毎年この時期に実施している工業高校教員を対象した研修会が今日から始まるのです。センセイの出番は初日がメイン。最終日にも再び参加しますが。
 基本的な準備は、事務方に負担を押しつけ──ゴメンなさい──つつも先週末に完了していたのです。

 しかしその後の推敲(すいこう)で、修正したい点が出てきたので、早めに出勤して、追加の配布資料を印刷します。
 研修会が開かれる講義棟は8時までロックされています。

 開かないドアの前で立ち往生している研修会の参加者4名を招き入れ、バタバタとしているうちに、全員が揃って研修会開始。
 オリエンテーションに続いて、教職課程の先生による約100分間の講義。

 センセイの出番はその次。やはり疲れが抜けていないらしい。冗談抜きで、何故かかなり消耗してきました。
 それでも気持ちを切り替えて、30分の講義を乗り切りす。

 途中、受講者の様子を確認するために顔を上げると参加者26名全員の、52の大きく見開いた瞳がセンセイと正対しています。
 なかなか壮観な光景。

 どうやらちょっと力を入れ過ぎてしまったようなので、少しトーンダウン。その後は抑え気味にその先を進めます。センセイの直接の出番はここまでだったので、研究室へ戻ります。
 でも他の仕事を片づけようと思っていたのに、何故か疲れが取れない。

 熱っぽいなどの体調不調はないのです。結局、疲れがそのまま残った状態で、夕方の懇親会に参加しました。参加者といろいろ有益な情報を交換させていただきます。
 それはそれで本当にありがたいこと。

 う〜ん、でも一体、何なんだろう。澱物(おりもの)のような、この疲れは。



8月20日(日) この長い直線道路を降りていると富山湾はもちろん、能登まで行くことができるような気がしてくる

 やはり相当疲れていたらしい。昨日は。

 お気づきの方も多いと思いますが、昨日のこのページは意味が通らない箇所が複数存在しました。さすがにマズいので、訂正しておきましたが。そもそも、何か変だなぁーと思っていたのです。
 だって
BMW 320i M Sport(F30、MT)を運転しているのに、あまり楽しくなかったので。

 昨日は土曜休日だったのですが遠方からの来客があったため、お昼まで大学に留まって仕事をしていました。それから帰宅。いつもの道を、いつものように運転したのですが......あんまり楽しくない。
 ナシテ?

 暴走する軽自動車に追い抜かれた(!!)り、伝えた帰宅予定時刻に合わせようと思ったり、帰宅してからはアレとアレをしなければと考えていたりしたこともあるのでしょう。
 でもたぶん、最大の要因は疲れていたこと。

 2年前に感染症を患って入院した時と似た感覚があります。もちろんその時ほど酷くはないし、思い当たる体調不調もないのですが。
 やはり歳相応に休みを取り、無理をするな、ということなのでしょう。

 帰宅してからいくつかの仕事を片づけ、それからこのページを更新したのですが、その結果は疲労度を忠実に表しています。
 交通事故が一番怖いので、冗談抜きで気をつけなければ。

 (話が飛躍するようですが)それでも富山は美しい。能登半島を含めた富山は、富山湾を頂点とした、円錐をひっくり返したような地形をしています。
 センセイはその山側をぐるっと迂回します。

 実際の地形は尾根や川筋があるので、かなり高低差があります。その高度がある部分に来ると、たとえば富山市を一望できたりします。
 まるで掌の中に富山がすっぽりと収まるかのよう。

 ただしそれを撮るのは難しい。全体を写すと小さくて何が何だかわからなくなるのです。まぁ、撮影テクニックがないということに尽きるのですが。
 写真は昨日、上市町内で撮影したもの。

 帰宅する時は、この長い直線道路を走ります。一瞥しただけでは平坦な道路のように見えると思いますが、奥に見える富山湾が盛り上がって見えます。
 実は、尾根の上を麓へ向かっているので、かなりきつい下り坂なのです。海の向こうは、能登。

 新潟の夕日が佐渡に沈むように、富山では能登半島に沈みます。当たり前ですが、その宝石のような風景もお天気次第。今日は逆のルートで金沢へ移動したのですが、富山市以外はほとんど何も見えませんでした。
 女心──差別的な表現ですね──と秋の空という感じ。

 風景はもちろん、海のものも山のものも美味しい富山。そこを電車あるいは自動車で移動する日も少しずつ先が見えてきたようです。

 でも、事故だけは起こさないように、しっかり休まなくては。

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