2017年8月5日更新(2017年8月13日ページ移動。2019年5月1日写真削除)
■8月5日(土) 真空管は、スロバキア共和国製 ──イヤースピーカのドライバが修理から戻りました──
新潟の自宅に戻ると、イヤースピーカ用“SRM-600 LIMITED”ドライバが無事修理を終えて戻っていました。夕食を終えてから、書斎で注意しながら梱包を解きます。
本体上部の僅かな傷を含めて、見かけは発送した時のまま。当たり前ですが。例によって、交換された部品が同封されていました。写真上段が真空管とその外箱。2本の真空管、左側のものをよく見ると、上部に“NG”(“No Good”)、つまり不良品とマジックで記されています。
この管は右chで使用していたものですが、劣化していたそうです。この機会に両方とも交換していただきました。上部左側の真空管の箱は交換した新品のものですが、下部に“JJ Electronic”社製とあります。最下部には“MADE IN SLOVAK REPUBLIC”。つまりスロバキア共和国製。
センセイらの世代には、チェコスロバキア。スロバキアは1993年にそこから分離独立。“JJ Electronic”社はその翌年、前身の“TESLA”社を母体に設立されたとのこと。
下段は電源部の要、エルナの音響用電解コンデンサー。それが大小2種類。家で言ったら、基礎工事のようなものです。電解コンデンサーは、容量を増加させるためにその名の通り電解質を使っているため、一種の消耗品。
実際、一部は劣化で上部が膨らんでいました。この他にも抵抗が劣化していたため交換したとのことですが、そちらは同封されていませんでした。
購入したばかりの“Sonica DAC”DAコンバータにバランス(平衡)接続。電源投入直後はお互いにちょっとボケた部分があったのですが、尻上がりに音質が向上します。素晴らしい、の一言。
(普通の人が手に届く範囲で)これ以上の音質はあるんだろうか、と思えるほど。ただし“Sonica DAC”、解像度が高くとても正確な音を出すんだけど、“BDP-105D JAPAN LIMITED”と比べると中低音の線が細く、解像度の高さに追いつかない。
う〜ん、とても悩ましく......あ"、右手がクリックしてしまいそう。なお今回、ドライバの修理を担当された方から放熱に注意してくださいとの助言を(柔らかく)頂きました。仰る通りなのですが、自宅書斎でも本体上部には70mmの余裕を設けてあり、天板はほのかに暖かくなる程度。
しかも今回修理をお願いした“SRM-600 LIMITED”については購入から6年間、その上には何も置かずに使用してきました。約1ヶ月後に機器を数台入れ替えることになると思いますが、自宅書斎についても、一部機器の撤去、売却とそれに伴う配置換えで、ドライバ上部にさらに余裕を持たせるつもりです。
というわけで関係者の皆様、ご寛恕(かんじょ)の程を。
■8月4日(金) 35℃の猛暑の中、最低の燃費記録を更新しながら、新潟の自宅へ戻りました
ちょっと頑張った甲斐あって、予定していた仕事は早めに完了。やればできるじゃん。
今日は金曜日。そして学期末。当初の予定を早めて、お昼に大学を離れます。アパートへ戻っていつもより多い荷物をまとめ、新潟の自宅へ向けて出発。
金曜日のうちに自宅へ戻るのは2ヶ月ぶりです。お昼を食べる必要があるので、途中、道路沿いの「金澤らぁめん秀」を久しぶりに訪れてみました。半年前にメニューが一新されてから縁遠くなっていたのです。
でもやはり、どこか人を魅了するものがある。何にするか決めずにお店に入ります。ピーク時間を外れているので、お客は多くありません。カウンターはセンセイと、もう一人だけ。
目に付いた「冷製とろろ味噌つけ麺」(税別788円)をお願いします。訳もなく選んだのですが、後から考えてみるとかつて1度だけ食べた「濃厚海老味噌らぁめん」を思い出していたのかもしれません。
少し待って届いたのが、写真。まずスープを一口。「味噌」のはずなのに、最初に気づいたのは塩味。もともとこのお店は塩分が多いのです。つけだれの、ぼんやりと白いものはとろろ。
意外と存在感は薄い。他の具はメンマと、僅かなチャーシュー、そして葱。写真の赤いものは唐辛子の粉末と思われますが、良くわかりませんでした。
要するに味噌やとろろだけでなく、その塩分を除き、つけだれの印象も希薄。麺を、少しだけつけだれに浸けていただきます。「秀」の麺は昨年末にかなり変化したのですが、意外なことに、(ほぼ)以前の麺に戻っていました。
やはりお客さんの評価が厳しかったのでしょうか。というわけで、新しいメニューに挑戦したことそのものに悔いはないのですが、2度目はないだろうなぁ。
車に戻ります。湿度は低いのですが気温は高く、車外気温計は34℃〜35℃を表示したまま。アメダスの記録によると今日の金沢の最高気温は34.9℃だったそうです。
富山や新潟はそこまでではなかったのですが、気温が高いことに間違いはない。従ってエアコンはフル稼働に近い状態が続きます。だから燃料消費も多めで、いつもなら富山─新潟県境で20km/L弱なのが、今日は18.5km。最低値は18.3kmでした。
新潟に入ってから工事に伴う交通規制が続いたこともあり、その後もなかなか燃費を回復できません。結局、18.7km/Lで自宅に到着しました。残念ながら、ワースト記録更新です。夏は電力消費が激しいために燃費が低下するという事実を再確認することになりました。
でも、まぁ、無事に帰宅できて何より。このところ明らかに働き過ぎなので、明日は少しだけ休息してから車の洗車と急ぎの依頼原稿、そして論文の査読。午後は伯母宅と実家へ行って、明後日以降は前任校での集中講義。
おっと、成績報告と、「本省」──業界用語──関係の仕事も忘れるわけにはいかない。......ないじゃん。休みなんて。
■8月3日(木) これでセンセイの仕事も少し楽になるのかなぁ... ──IBMのAI“Watson”、金沢工大に出現──
......「来学」の方がより適切かも。“Watson”を擬似的な人格と考えれば。
センセイが担当する今学期の講義は本日で終了。成績関連の仕事はまだまだ続くのですが、それでも学生諸君と面と向かい、直接やりとりする場面はもうありません。
学生諸君の頭の中は、夏休みのことでいっぱい。先週メーカーに修理を依頼したイヤースピーカ用の“SRM-600 LIMITED”ドライバ、先週末にひとまず修理を完了したという連絡をもらっていました。
その後ずっと通電し「動作エージング」をしていたのですが、その確認作業が今日完了したとのこと。修理代金を払い込み、返送していただくことにします。今回の修理代は4万円弱。前回は2万円ちょっとだったので、予想よりやや高い。
でもこれで元の性能に戻るのなら、それで良いのです。隣の講義棟1階にあるATMへ向かうと、あれっ?!ATMの前のスペースがいつもと違っています。そう言えば午後は「KITコグ」が開かれているんだ。
詳細は資料をご覧いただきたいのですが、要するにIBMのAI(人工知能)“Watson”を利用した修学指導。入試責任者として責任を持ってお伝えすることができますが、金沢工大は学生一人ひとりと向き合い、とても丁寧に修学指導を行っています。
まず間違いなく、全国トップではないかと考えます。ただしそれが担当者の知識と経験に頼っていることも事実。情報共有システムはきちんと構築され、しっかりと稼働しているのですが、見落としや連携不足がないわけではない。
そこでAIを使って、より適切なタイミングと内容の指導を行おうというのです。特にセンセイはここ数年、入学時からうまく行かなかった留年生他を担当しており、そのような対応を充実する必要があることを良く認識しています。
だから“Watson”がその能力を発揮すれば、センセイの仕事は格段に楽になる......かも。
■8月2日(水) もう数日したら暑中ではなく、残暑見舞いだ... ──北陸・東北地方がやっと梅雨明けしました──
というわけでセンセイは、背広姿でご出勤。
幸いなことに、出勤時──実は退勤時も──はあまり気温は高くない。むしろここ1週間くらいは朝晩に涼しさを感じるほどです。いろいろ片づけてから、9時からの会議に臨みます。
会議は30分ほどで無事終了。研究室へ戻って採点関係の仕事を再開。「一区切りついた」と言っても、終わったわけではないのです。
水曜日は午後に大学院と学部の特殊クラスの授業があります。いずれも今学期最後の授業。早めにお昼を食べてから準備を整えて授業に入ったのですが、大学院の方でアンケートを取り忘れてしまいました。
あらかじめ印刷して机の上に置いていたのに、すっかり失念してしまったのです。う〜ん、残念。研究室へ戻ると気象庁が、北陸・東北地方のいわゆる「梅雨明け宣言」を発表したことを知りました。予想通りのタイミングです。
写真はその画面。((c)気象庁)昨日に引き続き、ちょっと困っている学生本人や、困った学生に困っている先生の相手をしていたら、窓の外はもう薄暗くなっています。
日没の時刻がどんどん早くなっているのです。慌てて帰り支度をしたのですが、外へ出るとやはり涼しい。午前中は油蝉の鳴き声でうるさいのですが、お昼ころからは蜩(ひぐらし)の方が優勢になります。
夕方に鳴いているのは後者だけ。北陸地方の場合、今年の梅雨明けは平年より9日、昨年と比較すると14日も遅くなりました。というか、来週7日(月)は立秋。少なくとも暦の上では秋に入ります。
そして、もう一つ。空や雲、そして虫の様子を見ていると、今年は新暦よりも旧暦の方が実態に近いんじゃないかなぁ、と思えてくるのです。
■8月1日(火) 梅雨の合間、膨大な量の採点に一区切り着けた日の夕焼け
金沢は今日の未明に少し雨が降りました。何度もお伝えしているように、北陸地方はまだ梅雨が明けていないのです。
ラジオ体操の音楽に急(せ)かされて身支度を始めるころには道路は乾いていました。と言うか、そうでなければ今日のラジオ体操はお休みだったはず。午前中はまだ雨が降る可能性が残っていたので、車でご出勤。
新採用教員の着任式が行われるため、背広にネクタイ姿だったという理由もあります。学期末なのでとにかく採点に励み、一休みするような格好で式典に出席。研究室に戻ると採点、採点......。
午後の授業を終えると、今度はちょっと困っている学生と面談。夕方──というより夜? ──になってやっと、採点に一区切りつきました。大学院や特別クラスはまだまだですが。
スーパーの惣菜が値引きになる時刻を過ぎています。荷物をまとめて写真奥の駐車場へ。センセイが使う駐車場は、キャンパスの西北西に位置しています。大学脇の高橋川に架かる橋の上に立つと、まさに日が沈むところ。
今日の午後、西日本や関東では局地的に非常に激しい雨が降りました。でも、写真の雲はこの上空に寒気が入っていないことを示しています。つまり明日、強い雨は降らない。
それにそもそも、夕焼けだし。(翌日は晴れるという経験則が知られている)今週後半には上空の寒気も徐々に東へ抜け、当地でも梅雨明け宣言が出されるものと予想されます。そんな明日こそ軽装、そして自転車で出勤したいところ。
でもセンセイは朝イチに立場上のヘビーな会議があるので、今日に引き続いて背広にネクタイ。......トホホ。
■7月31日(月) これで暑い夏を乗り切ることができる!? ──数年ぶりにチャンピオンカレーに入りました──
お昼が近づいてきて、さて、どうしよう。
午後イチに関係者との打合せがあるし、今日の午前中はずっと採点していたので疲れています。いつもなら大学脇の「ほっともっと」でお弁当を買うところ。
でもセンセイは、センセイの身体がここ数日「何かしっかりしたものを食べさせてよぉ!!」と訴えていることを知っています。まぁ、わからないではない。使用している「あきたこまち」(石川県の場合)がいくら美味しいとはいえ、キンエン生活のためにほぼ毎日、「ほっともっと」の「のり弁当」を頂いているのですから。
しかも漬け物とソース抜きで。少なくともセンセイの場合、キンエン効果は明確に表れており、高かった血圧は許容範囲に収まっています。時々食べる「タニタ監修減塩みそ汁」すら、現在ではしょっぱく感じて味噌を全量は入れないほど。
でも暑い夏は別。センセイの身体はたぶん、夏の暑さによる発汗で失われ気味の塩分を補給しろと主張しているのでしょう。
特に行きたいお店はなかったので、ひとまずキャンパスの外へ。大学脇のコンビニで何かを、と思ったのですが適当なものがない。でも、この先には「ほっかほっか亭」があります。
そこを目指して歩き始めたセンセイの目に、隣接するチャンカレ(「カレーのチャンピオン」)の建物が入ってきました。カレーは塩分と油分が多め。だからほとんど食べたくなっているのですが、身体がお店に向かうように命じています。
逡巡(しゅんじゅん)しつつも、とにかく入店。本当に久しぶりのチャンカレ。数年ぶり、少なくとも2年ぶりくらいだろうと思います。券売機その他は基本的に以前のまま。
でも値段は大きく変わっていました。代表的な「Lカツ」こと「Lカツカレー」は、平日昼の割引価格が570円くらいだったはずなのに、現在は690円。センセイには多すぎるので、2011年に登場した「ミニサイズ」のボタンを押します。
こちらは590円。席に座り、改めて周囲を見渡します。店内はお客さんでいっぱい。懐かしいスタッフの姿もあれば、初めての若い方も。メニューを見ると、こちらもずいぶん変化しています。程なく届いたのが写真のカレー。
「Lカツ」に比べてお皿が小さいので、カツが相対的に大きく見えます。本当に久しぶりのチャンカレですが、基本的に味はそのまま。心なしか油分が少なくなったかな、とか、ちょっと甘いいのかなと感じましたが、そう感じた理由の大半はたぶんセンセイの側にあるのでしょう。
塩分もタンパク質もしっかり補給したし、これで金沢の暑い夏を乗り切ることができる!?......というか、何度もお伝えしているように、北陸地方はまだ梅雨明けしていないのですが。
■7月30日(日) 朝は新潟の自宅にいた西村センセイ、お昼過ぎに京都駅前に出現する
......かつ、センセイは現在、金沢のアパートにいます。今日の移動距離は約700km。
東海道山陽新幹線なら、東京を基準に出発したとして、岡山(の手前)くらいまでの距離になります。後半は特急電車に乗っているだけだったのですが、さすがに疲れました。ふう。
今日は午後、京都駅前の「キャンパスプラザ京都」(写真)を会場にフォーラムが開かれました。内容がセンセイが担当する業務に関係することだったし、基調講演を行うのは早稲田大学のO教授。良く存じ上げる方、というか、二人共同で、年内に本の1章を共同執筆することになっています。
これはもう、行くしかない。でもお伝えしたように、センセイは昨日のお昼まで、立場上の仕事に従事していました。週末は自宅に戻る必要があります。
で、その翌日に、京都。新潟と大学を電車で移動している時は、このような長距離移動への対処は割と楽だったのです。まず昨日のうちに自宅へ戻る。
そして今朝は、ゆっくり朝食を取ってから東京経由で新幹線を乗り継げば、京都に楽々到着。新潟の自宅に戻るのは私事都合なので、金沢─京都間以外の移動費用は自己負担。でも、気持ちは楽なもの。
好きな鉄道に乗って沿線の風景を愛でることができるし。でも北陸新幹線の開業後、状況は一変しました。自宅─金沢間の移動は基本的に自動車。諸般の事情で今回もそうせざるを得ません。
いつもより少し早く起床し、自宅を出発。日曜日の朝なので長距離トラックを除けば、道路は空いています。さすがにきょうは全線一般道は無理なので、2/3ほどの区間で北陸自動車道を利用。急ごうかと思ったのですが、やはり今日も80km/h厳守。高速道路の燃費はやはり、25.0km/Lでした。
ちなみに先月、富山─西山I.C.(実家近くのI.C.)の約160kmを走行した際に、何と26.0km/L(!!)を記録しています。(実話)基本的にはすべて予定通りに行動して、余裕のある状態で金沢駅から特急「サンダーバード」に乗車しました。車中でお弁当を食べたのと、やはり疲れていたようで、往路はウトウト。でもフォーラムにはしっかり参加。
基調講演の講師や主催者を含めて、何人かとヘビーな情報を交換します。予想外、正確には期待以上のことをご紹介するならば、基調講演は極めて優れていました。定員を超える関係者が全国から参集していたのですが、参加者の多くが同感だったんじゃないかと思います。
物理的、身体的には疲れたけど、頑張った甲斐がありました。