2017年8月19日更新(2017年8月27日ページ移動。2019年5月1日一部写真削除)

──2017年8月第3週のニュース──

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8月19日(土) 西村センセイ、出版されたばかりの本の中で、30年前の「若い」センセイに出くわす

 邂逅(かいこう)シリーズ第2弾。

 ふだんの怠惰が祟って、夏休みだというのにセンセイは完全に自転車操業状態。いよいよ首が回らなくなり、週明けの仕事に関してゴメンナサイの電話を入れます。すかさず先方の事務の方は「ちょうどこちらからお電話しようとしていたところでした」。
 ダメだ、完全に読まれている。センセイの動きは。

 気を取り直して仕事に戻ると、注文していた本が届いたとの連絡。写真の『反「大学改革」論』(ナカニシヤ出版)を開きます。
 出版されたばかりの本。
((c)ナカニシヤ出版)

 このサイトは金沢工大を含む大学関係者もご覧になっているので、念のために確認させていただきますが、決して『「反大学改革」論』ではありません。
 そう念ずることしかできない引退間近の大学人が多いことは良く承知していますが。

 この本は、日本において1990年ころから始まった「大学改革」を、その理念と現実の両面から緻密に、そして批判的に再考して、あるべき本来の姿を探ろうというもの。
 執筆しているのは若手の研究者です。

 ただし、これまでの「大学改革」をアカデミック側から理論的に支えてきた高等教育の専門家たちではありません。いろいろな分野にわたる、ごく普通の学者。
 でも「大学改革」を、自分自身の問題として、そして同時に社会全体の問題として本当によく考えている。

 惹き込まれるように読み進めている時、ある場所で急に不思議な気分になりました。ちょっと表現は難しいのですが、時間が止まって音が消え、目が点になったような感じ。
 そこには「西村・渡辺(1990)」。

 これは、1989年にドイツのハンブルクおよびミュンヘンで開かれた国際会議で師匠(2005年逝去)が発表するために、センセイと二人っで行った調査の結果を、センセイを筆頭著者として発表した論文を指しています。
 当時のセンセイは、国際基督教大学の助手(現在の「助教」)。

 約30年前のセンセイは、まさにこの本の著者たちと同じ側に立っていたのです。才能の多寡(たか)は別として。



8月18日(金) あれっ?! 車を止めたの、ここだったっけ... ──西村センセイ、BMW 340i M Spに遭遇する──

 昨日は、自転車で出勤するつもりだったのです。晴れていたので。

 でも前の晩に見た予報も、念のために翌朝状況を確認した時も、夜には雨とのこと。降り出すタイミングは良くわかりませんでしたが。そこでやむなく、雨傘を持って車でご出勤。
 ところが日中や夕方はもちろん、退勤した午後7時頃になっても雨は、降らない......。

 校舎から出る時、いつもは大型バイクに乗って颯爽と登場する女子職員と一緒になりました。でも昨日はフリフリのスカート姿で、どう見てもバイクに乗るような格好ではない。
 そしてお互い、左手に雨傘。

 事情を尋ねると、やはり天気予報を信じて自動車で出勤したとのこと。挨拶をして大学裏の駐車場へ向かいます。道路脇にある自動車部の建物の関係で、少しずつ愛車が見えてくるのですが、何だか、変。
 そもそも、この場所に止めたっけなぁー。

 最初に気づいたのはホイール。中心から伸びるスポークの数が多く、形状も微妙に違う。サイズも少し大きい。
 ここでやっと──実話──ナンバープレートに目が行きました......あ"。

 センセイが目にしたのは、駐車場手前にあるBMW。その奥がセンセイのBMW 320i M Sport(F30、MT)。別な方のBMWを自分の車と誤認したのです。
 それにしても両者の外形は一部のセンサーを除き、ほぼ完全に同一。このBMWを見るのは初めて。

 お伝えしたように、昨日(と今日)はKITサマー・サイエンス・スクールが開催されました。参加する子供たちを送迎するため、保護者が自家用車を使用します。
 そこで大学関係者はこの期間、この駐車場だけに止めるよう指示されているのです。

 ふだんは大学内に数カ所存在する別な駐車場を利用していらっしゃる方が、ここに駐車されたのでしょう。それにしてもセンセイは驚いたし、間違えた。
 そしてたぶん、この車の方も驚いたはず。

 センセイはほぼ一番乗りで出入り口付近に車を止めます。それを見ながら駐車場に入っていらっしゃったのですから。

 もしセンセイが逆の立場だったら、フロントガラスに置かれた駐車許可票に記された氏名を読んでその方の姿を思い出し、車内の様子をちょっとだけ覗くと思います。ここまでは良くありそうなこと。
 もしかしたらそこで、MT車のギヤシフトレバーを見つけて、仰け反ったかも。

 実はこの写真は今日、かなり早めに帰宅する時に改めて撮影したものです。昨晩もかなり暗い状況下で撮影したのですが、昨晩はこの間に1台、別な車が止まっていたのです。
 ところが今日も、お互い、同じ位置に駐車していました。

 ちなみにこの車は340i M Sport(F30、AT)というモデル。「シルキー・シックス」と称されるBMWの6気筒エンジンを搭載した稀少なタイプです。センセイの車はファミリーカー。
 でもこの340i M Sportの走りは、違うんだろうなぁ......。

 生まれて初めて自分で運転した教習車──指導員から「6気筒は違うよぉ」と教わった──を含めてセンセイは、同乗させていただくことはあっても、自分で6気筒車を運転することはありませんでした。
 「シルキー・シックス」、一度はこの手で経験してみたかった。

 ところで昨晩は午後8時頃から雨になりました。気象庁の名誉のため、申し添えさせていただきます。



8月17日(木) 何故キャンパスに幼児が? ──KITサマー・サイエンス・スクールが実施されています──

 今日はタイトル通り、そして見たままのお話。

 いわゆる夏休み中ですが西村センセイ、今朝はかなり早くご出勤。お伝えしたように前期の講義は8月第1週に終了していますが、その成績処理の締切が今日の午後1時。
 多くの先生方は、とうの昔に作業を終えています。

 でもセンセイは先週出張していたし、それがなくても特別クラスを担当している関係で、どうしても最終日までもつれ込んでしまいます。
 要するに、後がない。

 苦めのコーヒーを入れて作業開始。間違いがあってはいけない種類の仕事──ただし、後日訂正可能──なので気を使います。
 今日は違った意味で難しい仕事も入ったので、お昼前に成績の仕事を終えるころにはヘトヘト。

 体は使っていないのですが、お腹が空いてきました。ほっともっとでお弁当を買うために校舎の外へ出ると......あれっ?!
 珍しく構内で、幼い女児とそのお母さんが遊んでいます。ナシテ?

 お弁当を手に同じ場所に戻ってきた時に撮影したのが写真。男子学生を先頭に20人ほどの小学生が歩いています。
 KITサマー・サイエンス・スクール一昨年の様子)の参加者。

 昼食を取るため、大学食堂へ向かうところなのです。もちろんその情報は入っていたのですが、自分の仕事のことで余裕がなくなっていたため、失念していました。
 先ほどの母子は、参加者のお母さんと(年齢不足で参加できない)妹さんだったんですね。

 なるほど。



8月16日(水) 小さい秋、見つけた ──約2週間ぶりに大学へ来たセンセイを待っていたのは、夏の赤LC──

 というわけでセンセイは朝早く、新潟の自宅を車で出発しました。

 今日は平日なので、上越市内で通勤ラッシュとぶつかります。だからその区間だけ高速道路を利用するつもりだったのですが、道路上の表示に、その手前の国道8号線で事故による片側交互通行とのこと。
 BMW 320i M Spの車載コンピュータそのものであるカーナビ“iDrive”には、最新の道路情報が表示されます。

 センセイはふだんカーナビをまったく使わないのですが、この点はとても便利。そこでiDriveを左手で操作したのですが、そのような情報は載っていません。さて、どうしよう。
 いろいろ考えたのですが、(皆さんもそうであるように)渋滞は心身ともに激しく消耗します。この段階で金沢まで、まだ約200km。

 安全を最優先して、一つ前のインターから高速道路に乗りました。果たして交互通行だったのか、そしてお盆がまだ完全に終わっていない上越市内が渋滞していたのか、それはわからずじまい。
 上越市を無事に抜けると、雨が当たり始めました。特に糸魚川から県境までは激しい降雨。

 富山県内に入って、ようやく弱くなりました。気になって富山の民放ラジオで天気予報を聞いていたのですが、ずっと「東部、西部ともに曇りで、降水確率は30%」。
 雨が降っていなかったのは富山市付近だけだったのですが.....。

 高速道路を長めに利用したこともあり、予定より早く金沢到着。いくつかの用を片付けて大学裏側の駐車場に車を止めます。
 裏口から入り、研究室のある建物の入ろうとして、おぉ。

 連休明けから始まっていたLC(ライブラリーセンター〔図書館棟〕)の外壁補修工事の足場がかなり解体されています。
 一時は建物の上部まで組まれていたのですが。

 補修を終えた部分はというと、昨年度実施した別の面の工事同様、見事なまでに綺麗になっています。お世辞ではありません。
 写真はその時のものではなく、帰宅時に撮影したもの。

 西(左側)からの夕日を受けて、夏の「赤LC」。手前の池に移る「逆さLC」、反射率と偏向面の関係だと思いますが、実物より暗く、そして青は深く、赤みも強くなっています。
 ずいぶん違う。

 秋が近い、ということなのでしょう。



8月15日(火) この日が来るなんて、思ってもいなかった... ──自宅近くの自動車が撤去されました──

 で、その娘は、お昼の新幹線で東京へ戻っていきました。

 最後の晩に何を食べたいか尋ねると、自宅近くの回転寿司のお店へ行きたいとのこと。う〜ん、この辺はまだ子供だ。
 他の用もあったので、早めに自動車で出発すると.....あれっ?!

 ない。「あの車」がない。

 以前ご紹介したことがありますが、自宅近くのアパート駐車場に、写真のトヨタ・ターセル(たぶん5代目)がずっとおかれたままだったのです。
 タイヤの空気は抜け、車体下のコンクリートの割れ目からは草が生えています。

 ナンバーを付けていますから廃車ではありません。法律的には公道を走行できる状態と思われます。それなのに少なくとも10年くらいは動いていない......。
 2年半前にご紹介した時には写真も掲載したのです。

 しかしこのサイトには100MBの容量制限があるため、定期的に古い写真から順に削除しています。
 当該ページについても、1ヶ月ほど前に写真を削除。

 仕方ないので、その時載せた写真──同一ではないかも──を再掲します。右は昨夕撮影したもの。
 車が置かれていた場所は、明らかに他と異なっています。

 上の写真をよく見ると、背後に自転車があり、車体に立て掛けられています。こちらも数年前から存在していました。
 その自転車も撤去されています。

 家人によると数日前、所有者と思(おぼ)しき人物が差配して、何か作業をしていたとのこと。センセイは見ていませんが。
 地域の人には「あの車」として知られた車。

 風景の一部、下手をすれば地形の一部に還りつつあった自動車です。

 正直なところ、この日が来るなんて、思ってもいませんでした。
 



8月14日(月) 社会人になった娘は何と、MacBook Proではなく、iPad Pro(10.5")とともに帰省した...

 一昨日の米寿の祝いに合わせて、都内で働いている娘が帰省しました。

 彼女は祝いの前日、つまり11日の午後に新幹線と各駅停車を乗り継いで最寄りの柏崎駅に到着。センセイは集中講義を終えていたので、車で迎えに出ます。過保護というのではなく、荷物があるからです。
 自宅に到着すると「見せたいものがある」とのこと。

 取り出したのは何と、iPad Pro(10.5")。これはまったくの予想外。

 ここでやっと、約1ヶ月前に秋葉原で待ち合わせた時、iPad Miniをとても欲しがっていたことを思い出しました。
 あれは一時的なものじゃなかったんだ。

 購入手続きの書類を見ると、その1週間後に購入を申し込んでいます。WiFiだけの64GBモデル。う〜ん、社会人2年生としては我が娘ながら、渋い選択。
 本人の許諾を得てiPad Pro借り出し、センセイのiPhone 5と並べて記念撮影。

 やはり実物も画面も大きい。そして写真ではわかりませんが、画面は精細でレスポンスも秀逸。
 距離を取ってズームで撮影していますが、球面収差が出ています。

 で、大学入学に合わせて買ってあげたMacBook Pro(13")はというと、どうやら、お役ご免ということらしい。
 24歳の彼女ら世代にとって、パソコンは──仕事では使用を強いられるものの──個人的にはあまり必要ではないらしい。

 MacBook ProにインストールしてあるOffice 2007は今秋サポートが切れるので、あらかじめ購入しておいた2013をインストールする準備をしていたのですが、どうやらその必要はなくなったようです。
 「お父さんは、悲しい」と素直な心情を吐露すべきか、一息置いてから「嬉しい」と口に出すべきか。

 その両方、というのが真実に一番近いのだろうけれど。



8月13日(日) 今年のお盆は、生きている人が主役 ──父の米寿を祝いました──

 ......毎年そうだ、と言われればそれまでなのですが。

 今日は8月13日、旧暦のお盆です。都市部は新暦で行うことが多いのですが、田舎は旧暦。当地もそうです。だから通常は夕方に墓参りをして先祖の霊を迎え、夜は実家で過ごすところ。
 でも今年、センセイは実家から少し離れた場所にある自宅に留まっています。

 タイトルにある通り、昨日、皆が集まりやすいこの機会を捉えて父親(写真中央奥)の米寿を祝ったのです。墓参も昨夕済ませました。

 米寿、つまり88歳といってもそれは数え年でのこと。満年齢なら来春になります。それはともかく、孫も育って専門高校生1名を除き、皆が社会人。仕事があるので、なかなか集まることができない。
 そこで今年のカレンダーと睨めっこした結果、昨12日のお昼にお祝いすることになったのです。

 父親はそもそも「米寿を祝われると、後は葬式しか残されていないようで嫌だ」と言い張っていたのですが、半年かけて祝いそのものは説得。
 しかし抵抗はなおも続き、今度は「ちゃんちゃんこは嫌だ」。

 しかし着せないわけにもいかないので、センセイが結婚式場で貸衣装を借りてきました。ちなみに最近は黄色がお勧めなんだとか。
 年寄り相手なので、赤色にしましたけど。

 婿に行った下の弟一家は昨晩のうちに実家へ。続いてセンセイと娘が実家へ移動。娘によると、父は貸衣装の黄色の大きな風呂敷包みを視認したものの、何の反応も示さなかったとのこと。
 わかっていないとは思えない。

 お昼前に甥と、すぐ下の弟一家が到着したので、借りてきた赤い座布団を敷いて、ちゃんちゃんこを着せ、まず本人、続いて皆で記念写真を撮影。
 それに合わせるように、お願いしていた料理が届いたので皆でお昼を頂きます。

 (もし参加することができたとして)来年になると、これに乳児1名つまり初めての曾孫(ひまご)が加わることになりますが、今回は14名の参加者全員が成人。
 朝、母親とともにスーパーに買い出しに行ったお寿司と届いた料理がどんどん減っていきます。余るかな、と思ったのに。

 東京に戻る看護師など、翌日に仕事を持つ者も多いので、宴会は4時過ぎにお開き。車に分乗して、それぞれの場所に戻っていきます。センセイはというと、飲んでしまったので車の運転ができません
 というわけで、昨日は娘とともに実家に留まったのでした。

 ま、いっかー。

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