2021年4月24日更新(2021年5月2日ページ移動)

──2021年4月第4週のニュース──

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4月24日(土) 実は、3人目 ──高齢の両親の新型コロナウイルスワクチン接種を申し込みました──

 一昨日の夜、シャワーを浴びてから夕食にし、このサイトを更新しようと思っていたら、珍しく母親から電話が。少し沈んだ声。

 何事かと思って電話に出ると、さいたま市在住の伯母が急に亡くなったとのこと。四女である母親を含めた7人姉弟の次女で、御歳91歳。センセイ個人は50年前、荒川区にあった当時の自宅にお邪魔して以来、お目にかかっていません。
 ただしすぐ下の弟は学生時代に、食事などでさんざんお世話になりました。

 母親の声はしっかりとしており、話す速度も平常かやや遅めですが、失意は明らか。8人姉弟の父親同様、それぞれ本人ともう一人だけが残されたことになります。というわけで今日はいつもよりやるべきことが多い。
 加えて今回は、もう一つ仕事が。

 それは新型コロナウイルスワクチン接種の申込み。自宅と実家のある柏崎市では、75歳以上の高齢者を対象として昨日から接種の申込票を配布し、即日受付開始。
 実家には昨日のうちに申込票が届いたとのこと。

 今朝9時きっかりに指定された番号へ電話したものの、最初は「プープー」音。いくら待っても繋がりません。その後は自動応答のみ。明らかに回線の輻輳(ふくそう)
 かなりストレスが溜まったとのこと。

 スマートフォンを含めたインターネットでの申込み方法も案内されていたものの、91歳の父と85歳の母を含めて、対象となる高齢者に対応できるわけがない。
 若い人が同居していれば話は別ですが。

 というわけでセンセイが必要な情報を教えてもらい、市のサイトから申し込みました。正直なところ「これがプロの仕事か?」というのがセンセイの印象。
 非常に使いにくい設計です。

 されど実は、さほど焦る必要はありません。

 今回のワクチン供給の基本設計では、最優先の医療従事者に続く接種対象は65歳以上の国民。ただし良し悪しは別にして、接種計画の詳細は各自治体に一任されています。例えばクラスター発生を回避すべく老人福祉施設の集団接種を優先するなど。
 当地は過疎化、すなわち住民の高齢化が進む地域。

 そこで柏崎市はまず、対象を重症化が特に懸念される75歳以上に限定して接種計画を立てたようです。おそらく集団接種の予行演習という側面もあるはず。見方を変えると現在のところ、接種対象者に対して用意されるワクチンの量は多い。
 今後どうなるかはわかりませんが。

 写真は父親に続いて母親の最初の接種の申込みを済ませたところ。めでたし、めでたし。母親に伝えたところ、肩の荷が一気に下りたかのような表情。繰り返しになりますが、老人に入力は無理だって。
 実は、完了すれば家族の中でワクチン接種はこれで3人目。

 先日、弟と話していて、彼が既に2回の接種を済ませていることを知りました。弟は県病院勤務の医療従事者──正確には退職後の再雇用──なのです。医療従事者の摂取率が20%と言われているので、相当早い方。
 気になるのは副反応。

 一般化は無理ですが、弟によると2回目の接種後に微熱が続いたとのこと。しばしば伝えられる副反応のようです。

 で、金沢市民であるセンセイや当地在住の家人はというと、まぁ、接種は秋になってからでしょうねぇ。



4月23日(金) 絵に描いたような学生生活 ──男子学生は木の下に屯し、女子学生は芝生の上で...──

 写真はお昼休みに中庭で撮影したもの。

 200mmの望遠で絞りを開き切って撮影しており、ピントは手前の学生に合っています。奥の建物や学生はかなりボケているのですが、う〜ん、縮小すると良くわからない。なお、写っているのは女子学生ばかり。
 正確に言うと、左奥に男子学生もいるのですが。

 信じてもらえないかもしれませんが、女子学生だから...ではありません。庭には男子学生もたくさんいたのですが、彼らは何故か木陰に屯(たむろ)していたのです。ホントに。
 光線が当たらず、絵にならない。

 大学院を除き、センセイは昨日で今学期2回目の講義を終えました。主担当の3年生の科目は、今週が初めての対面授業。つまり、彼ら彼女らは新年度初めて、授業の場で皆が集まったのです。
 2回目の講義はたまたま、グループディスカッション。

 講義では乱数表を使ってメンバーを替えながら、大きな討議を3回行います。今回はその初回だったのですが、大変な盛り上がり。いやぁー、凄かった。
 こんなのは初めてです。

 講義の様子はこちらからご覧いただきたいのですが、彼ら彼女らの様子を見ていて気づいたことが。ホントに楽しそうに議論しています。
 お察しの通り、その大きな要員が久しぶりにクラスメートの皆と話し合えたこと。

 絵に描いたような学生生活。

 しかし音を立てずに、新型コロナウイルス感染拡大という黒雲が近づいています。1年前、新入生オリエンテーションを中断させたウイルスです。変異型の出現によるものでしょうが、全国的に感染者が急激に増加。
 残念ながら、北陸地方も例外ではありません。

 この「絵」が、ぜひ続いて欲しいものです。センセイら関係者も努力するので。



4月22日(木) こちらは見るからに...の、カーブ ──スーパーへ行く途中で出くわしたもの──

 本当は昨日お伝えするつもりだった話題を。

 「ニュートンのりんごの木」のその座を奪われてしまったものです。しかも季節が2ヶ月弱遡る──写真右上に梅の花が見える──ため、二重に時差ボケ感が漂いますが、悪しからず。

 突然ですが、センセイら大学のセンセイの働き方は普通のサラリーマンとちょっと違います。まぁ、センセイは大学教員以外経験していないので、断言するわけにはいきませんが、それでもやはり、公務員だった父親や弟、そして民間企業で働く下の弟とは違う。
 何度かお伝えした「裁量労働性」のことではありません。

 もっと感覚的な問題で、センセイらはいわば季節労働者なのです。時期によって仕事の中身や量が激変。もちろん研究は概ね一定ですが、教育活動に従事するのは主に、講義期間中とその前後。
 特に開始および終了前後は猛烈に忙しく、失神しそう。

 今日は、お昼を挟んで学部の講義が対面で行われたのですが、徒歩で出勤したということもあり、総歩数は約15,000歩。良く歩いた日と比較しても2倍くらいですし、歩かない日と比較すると、約10倍。対照的に、講義がない日はあまり歩かない。
 自動車で出勤するなど、下手をしたら1,000歩未満。もちろん身体に良いわけはありません。

 というわけで去年から、健康のためにできるだけ歩くようにしています。特にこの冬は暖冬だったので、2月中旬以降はお昼をスーパーでゲット。
 写真は、徒歩圏内で一番遠いお店へ行く途中に出くわしたものです。
(写真一部加工)

 先日ご紹介した日産「ステージア」のように、ナンバープレートを付けたまま残され。タイヤの空気が抜けてしまっています。

 最初に気づいたのはタイヤと、車体のカーブ。いかにも国産車のデザインです。一昨日のBMWとは対照的で、草食動物と肉食動物の違いを想起させられます。
 誤解されると困るのですが、決して優劣を論じているのではありません。

 調べてみるとこの車はスズキの「アルト」(第5代)で、Z3 Mクーペとほぼ同じ時代に製造、販売されたようです。個人的には、ちょっと古さを感じるものの、このデザインの感覚は良くわかるのです。
 センセイがもう少し長生きしたとして、最後に乗るのはおそらく「アルト」のMT車。

 田舎では自動車が必需品。そしてスズキはずっとMT車を製造、販売してくれているので。

 だから、どこか懐かしさと既視感を覚えるのかもしれません。



4月21日(水) 予想よりも早く、「ニュートンのりんごの木」に花が咲きました

 予定を変更して、今日気づいたものを。

 一昨日と昨日のセンセイは非常に厳しい状況で働いたのですが、おかげで急ぎの仕事は一区切り。昨晩は久しぶりに割と良く眠ることができました。しかも水曜日は午後から大学院の講義があるだけ。
 心持ち、いつもよりゆっくり起床し、徒歩でご出勤。

 10分弱遅いだけなのですが、何だか気分は楽。朝の血圧も低めでした。

 大学院、続いて明日の学部の講義の準備をします。このところオツムを酷使したため、引き出しに収納しておいた甘いものが切れてしまっています。
 斜向かいのドラッグ・ストアで買い出しすることにしました。

 校舎の外へ出たところで、ふと思い出したことが。先週お伝えしたりんごの木の開花です。脇に植えられた「ニュートンのりんごの木」の方はというと、まだ蕾は閉じたまま。
 そもそも葉の数が少ない。

 でも最近の当地は、時々寒かったり雨が降ったりするものの、基本的には最高気温20℃くらいの日が続いています。もしかすると...おぉ。 
 ご覧のように数輪開花していました。

 1週間の間に葉の数も格段に増えています。生命力満開、という感じ。隣の木がワイルドな葉振りなのに対して、「ニュートンのりんごの木」はちょっとお上品な感じ。
 もちろん偶然でしょうが。

 センセイの移籍に伴いこの木を植樹したのは約20年前。最初の数年はハラハラだったけれど、ここまで来ればもう大丈夫。センセイは安心してこの地を去ることができそうです。

 そう遠くない将来に、です。



4月20日(火) 当たり、かつ、外れ ──西村センセイ、BMW Z3 Mクーペを目撃する──

 写真は昨朝、出勤時に撮影したもの。

 今朝は朝イチに1年生の講義があり、しかも準備が完了していなかったため自転車にしたのですが、センセイはこのところ毎日、徒歩でご出勤。朝晩は冷え込むのですが、それでもやはり気持ちが良い。
 アパートを出たばかりのところで、田圃を挟んだ1本隣の道路を、銀色の小型車がセンセイを追い抜く格好で静かに走っていきました。

 ...見たことがない車。デザインは国産車の感覚ではありません。

 今回はそれっきりに、つまり謎は解けずに終わるのかなぁと思ったら、何と、その車は広い道路の向こうのローソンへ入っていきました。今度はセンセイが追いつく番。車を左から降り、店内に入っていったのは若い工員風の男性。
 近づいてみると、やっぱり。

 車のエンブレムが円形で、ちょっと青い部分が見えたような気がしたので、BMWかなぁと思ったのです。ただし車体後部にはエンブレムに加えて、“M”のマーク。
 “M”はBMWの関連会社で、研究開発を担当するとともに性能の良い特別車を製造しています。

 センセイの車も同じマークを付けていますが、正確に言うとこちらは「Mもどき」で、BMWのノーマルタイプよりちょっとスポーツ寄りという位置付け。
 ベースとなる車体はBMW製なのですが、“M”の方は倍くらいの価格で、とても手を出せません。

 後で調べてみるとこの車はZ3というオープンカー(「カブリオレ」Cbriolet)というタイプに、ルーフを載せた「Mクーペ」(Coupe、本来はeにアクサンが付く)のようです。
 2000年前後にアメリカのサウスカロライナ工場で製造。

 後継のZ4は割と見かけますし、最近トヨタと共同開発したZ5も販売中。ただしこのZ3 Mクーペは相当レアな存在らしい。お好きなんでしょうねぇ。
 で、もう一つわかったことが。

 ルーフ周りのデザインは、日本人の手によるものとのこと。予想通り輸入車だったけど、「感覚」に関しては外れた、というわけです。



4月19日(月) 脱稿、再び ──チューリップの花の摘み取りを、初めて見ました──

 今日も見たままのお話。昨日とは花繋がりです。

 新潟県北部(「下越地方」)や富山県ではチューリップの栽培が盛んです。両県とも、「本家/元祖は、あるいは本場はこちらだ」と考えています。

 新潟県の産地が新潟市内(旧豊栄市や旧新津市)に限られているのとは対照的に、富山県はあちこちで栽培。県東部の朝日町や入善町、魚津市も産地です。写真は県西部の砺波市鷹栖(たかす)地区で撮影したチューリップ畑です。
 砺波は本当にチューリップの街。

 先日ここを通りがかった際、手前の葉ばかりになった部分で、赤い花の摘み取り作業をしてました。茎(「花茎」)と葉のみを残して花を摘み取るのです。
 受粉後、葉で光合成された栄養分を商品である球根に集中させるため。

 知識として知ってはいましたが、作業を目にするのは初めて。ちょっと急いでいたので撮影しなかったのですが、今から考えると失敗だったな。
 この日は栽培農家の方が何か別の作業をしていらっしゃいました。

 良く見ると、摘み取られなかった赤い花が2輪見えます。遅れて開花したのかもしれません。摘み取った花はその場に落とさず、ちゃんと取り除かれています。
 不勉強だった──母親に似ず、残念ながら植物に関するセンスはない──ことを恥じ入るばかりですが、本当に手間をかけて栽培していらっしゃるんですね。

 で、今日の西村センセイは(珍しく)本当に良く働いた。

 早朝出勤は当たり前として、今日は再び原稿執筆。というか、今日が締切なのです。近年は原稿提出を電子的に閉め切ることが多く、今回もたとえ申込済であっても今日の23:59までに投稿しなければ原稿は不受理に。
 先日投稿した学会は、「甘い」方なのです。

 もちろん、早めに取りかからない方が悪い。でも愚痴を言っても仕方ないので、ここは集中して作業します。おかげで6時間ほどで脱稿。やればできるじゃん。この間、事務作業と複数の学生への対応。そしてあちこちの部局への確認調整。
 それを終えたら明日の2コマ、そして明後日の大学院の講義準備。

 残念ながら執筆を優先したためにこちらは未完。明日も早起きして、何とか間に合わせることにします。センセイの毎日はかように自転車操業。帰宅後にいつもと同じ条件で血圧を測定したのですが、やっとでいわゆる最高130mmHgをクリア。
 このところいわゆる最高、最低血圧ともにちょっと高め。

 徹底した「キンエン生活」を継続中なので、これは主に、ストレスの影響と考えられます。「頑張ったら血圧が下がる」のだったら、もっと頑張るのですが...。

 トホホ。



4月18日(日) 雨と太陽で、ひときわ... ──ヴィヴィッドなグリーンに続くのは、この藤色──

 今日の北陸地方は不安定な天気。

 石川県や富山県では雨が止み、晴れ間も...との予報。確かに時々、部分的ながら青空を望むこともできたのですが、基本的には曇り空。しかも不意に雨粒がポツポツ。たいした降りではないのですけど。
 それより何より、風が強い。

 お昼過ぎにアパートを出て歩いていると、目が点に。圧倒的な存在感に目を奪われてしまいました。その主は、ご覧のフジの、藤色。
 アパート近くの民家の庭に咲いているものを、公道上から撮影させていただきました。

 一昨年は、移動の際にかなりフジを見たのですが、去年はほぼ皆無と言っていい状況。植物に詳しい母親も同意見で、彼女によると雨の降り方が関係しているのではないかとのこと。
 今年は季節の変化が2週間くらい早く、しかもここ数日間はそれなりの雨に恵まれています。

 フジについては何度かお伝え(こちらこちら)しています。でもここまで鮮やかで自己主張の強い色は初めて。コンパクトデジカメでの撮影ですよ。
 まず考えられるのは個体差。

 センセイが今まで見たものは、どちらかというと淡い色だったのですが、このフジは彩度も強い。でも迫力の秘密は、それだけではないはず。
 実は、最初にその存在に気づいた時は、ここまでではなかったのです。

 ふと気づいて空を見上げると、太陽はやや厚い雲の陰。写真に向かって9時方向、お昼ですからかなり高い位置にあるのですが、その姿を見ることはできません。何枚か撮影した後、陽が当たるまで待つことにしました。
 上空の風が強いので、雲の影が地上をかなりの速さで移動していきます。

 雲が薄くなり、太陽の姿が見えてきました。改めてカメラを構えて待ちます。陽が射した瞬間を捉えて撮影したのが写真。フジだけでなく周囲の緑も急に鮮やかになりました。

 やはり草花の美しさ、そしてそれを撮影する際は、太陽光線がとても大きな役割を果たすようです。

 重ね重ね、撮影テクニックは問わないように。

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