2019年5月18日更新(2019年5月26日ページ移動)
■5月18日(土) これがその、フジの藤色ですが... ──フォーマットの限界か、撮影技術の問題か──
予定を変更して、昨日の続きを。
久しぶりの在宅なので午後、実家へ赴き、安否確認と食料の買い出し。往路は山際の道路を選んだので、あちこちでフジの藤色を愛でることができました。ただし当地は、上越地方や富山県に比べるとフジが少ないように思う。
写真は実家近くで撮影したもの。菩提寺の近くや小中学校の同級生の実家脇に見事なフジがあったので、道路脇に車を止めてパチリ。でも主役のフジだけでなく、近景や中景を考えると、ここがベスト。
(ちゃんと入っていませんが)左端に、隣家かつ親戚の家の棕櫚(しゅろ)があり、右側にはその家の作業小屋。手前から続く道とガードレールがフジの近くまで延びており...。
でも、肝心要の主役がよくわからない...。写真中央、フジが上端から下端まで“T”字型状に咲きながら、その美しさを競っています。その藤色を、濃淡が異なる木々の緑色がコントラストをなしているのですが...全然わからない。
葉の緑も単調ですが、特に藤色はただの白っぽい色。ナシテ?!一つは、撮像素子および再生デバイスと、両者を繋ぐフォーマットの問題だと思います。CMOSイメージセンサなどの撮像素子も液晶表示素子も、多くの限界を抱えながら、その欠点を騙しだまし使用しているのが実態。
それを繋ぐ“jpeg”フォーマットも同様。センセイはデジカメの撮影時に映像を“jpeg”で保存しています。記録容量を抑えるためですが、元画像を確かめると、やっぱり記録された藤色は弱い。実物は鮮烈なのに。
フォーマットの制約上、“jpeg”は細かくて周波数成分が高い映像その他が苦手。「それなら、その欠点をカバーして撮影するのがテクニックでしょ」。
はい、まったくその通りで。
■5月17日(金) 山はフジ、キャンパスは三脚... ──季節が、また一つ進みました──
「フジ」といっても、「富士」ではなく植物の「藤」です。
最近の朝は明るくなるのが早いので、センセイは寝不足気味。いつも通り早朝に目覚めたのですが、血圧が下がるのを待ってご出勤。全然下がらなかったけど。
写真はその際に撮影したもの。構内に入るとご覧のように、土木工学科の学生が測量実習の真っ最中。「あぁ、この季節が来たんだな」という感じ。でも今年は、いつもより遅いんじゃないだろうか...。
それにしても陽射しが強い。そして暑くなりそうな気配。午前は講義があります。今日の主役は学生。先週観てもらったビデオ教材について、引き続きグループで議論し、結論を板書してもらいます。つまり、センセイはその間、ヒマ。
教室と廊下の窓を開けます。後半は学生の意見を受けながら講義をまとめたのですが、今日のクラスの議論は評価すべき点が多い。彼ら──男子学生だけのクラスなので──が1年生の時の担任の思考方法と似ています。
彼の専門は哲学。その存在と発想が、学生に影響を与えているのかもしれません。仕事を終えると、事務に「日曜日に戻りますから」と挨拶して大学を離れます。体力温存のため、今週は早めに帰宅して休息することにしたのです。
沿道の山々では、木々の緑色が深さを増していました。連休前まであちこちに存在を主張していた山桜の薄く、端正なピンクが消え、先週からは背景の緑と、フジのインパクトの強い藤色がコントラストをなしています。季節が、また一つ進んでいきます。
センセイを置き去りにしながら。
■5月16日(木) チャンスを逃してしまった ──大学の近く、気になっていたお店が閉店してしまったらしい...──
その存在に気づいたのは数年前。
アパートと大学の間、高梁川の堤防道路を歩いていると、突然、写真の看板が目に飛び込んできたのです。「金澤20世紀書房」。どう見ても普通の民家だったので、びっくりしました。
その時は急いでいたのでそのまま大学へ。最初は販売ではなく、個人出版に近いような小規模な出版社かなぁと思いました。でも調べてみると、お店の名前の前に“Furuhon & Cafe”が付いています。
コーヒーを頂くことができる古本屋さんだったんですね。ここは自転車でも徒歩でも通らない。もちろん車で堤防の上を走ることはありません。だから滅多に来ないのですが、4月上旬だけは別。
満開の桜を愛でるために高橋川の辺(ほとり)を歩く時、必ずこのお店の前を通ります。この写真も4月に撮影したもの。店内の様子はわかりませんでしたが、ごく普通の雰囲気だったので、当然営業しているものだと思い込んでいました。
でもつい最近、お店は昨年9月末で閉店した(らしい)という情報が...。つまり写真を撮った時には、すでに営業していなかったことになります。(古い情報のままですが、ホームページは現在も健在)
チャンスを逃してしまったようです...。
■5月15日(水) 平行して架かる旧橋の奥、トンネル(?)の上を川が流れる... ──親不知子不知は、人生観を一変させる場所?!
──
...タイトル前半は、状況が良く分からない。
新旧の橋が平行して架かっていることは理解できたとして、トンネルは地中に存在するので入口以外は見えないし、川は低いところを流れるものだし...。
でも、そのような場所が本当に存在するのです。写真がその現場。ここは糸魚川市西部の、「親不知(おやしらず)子不知(こしらず)」として知られる場所。
金沢への移動時、橋の上で停車中──理由は後述──に、助手席側の窓越しに撮影しました。一番手前、銀色に輝く金属の物体は、国道8号線の新橋の手摺り。その奥にはコンクリート製の、国道8号線旧橋が見えます。もちろん現在は利用されていません。
その奥にあるのが旧北陸本線(下り線)の、単線トンネルを繋ぐ覆道(ふくどう)。雪(および落石)から線路を守るためのものなので、普通は「スノーシェッド」と呼びます。先日ご紹介した北陸新幹線のものと同じ。よく見ると、「川」の左側に、点検用の出入口があることがわかります。
で、その上を、確かに川が流れています。なぜこのようにややこしい構成になっているかというと、要するに、親不知子不知が険しい難所だから。ここは「フォッサマグナ」(「大きな溝」の意)西端の、糸魚川─静岡構造線の真上。
そして高いアルプスの山々が突然、日本海に沈む場所。他方、日本海側の東西日本を陸路で繋ぐ場所なので、古くはごくごく狭い海岸線を徒歩その他で渡り、交通機関の発達に伴って、険しい山と深い海の間隙を縫うように道路や鉄路が建設されました。
ここはまさに、先人が厳しい地形や地質、そして大雪といった厳しい自然条件と格闘したその現場。この奥には旧北陸本線(上り線)の長い単線トンネルが、さらにその先には北陸自動車道と北陸新幹線の大きく長いトンネルが存在します。新橋を渡る現在の人間からすると、正直なところ、旧橋や覆道は中途半端。
でもひとたび先人の思いや智慧、そして苦労を偲(しの)ぶことができれば、思いは一変。自然と頭(こうべ)が垂れます。で、西村センセイは、なぜ橋の上でなぜ停車したのか。
親不知子不知は、このように厳しい条件の場所なので年中、保守あるいは改良工事を行っています。工事を行っていないのはたぶん、盆と正月だけだと思う。で、今回は初めてこの橋の上で、工事に伴う片側通行のために停車を求められたのです。
チャンスがあればぜひ一度、親不知子不知にお越しください。人生観が変わるかもしれませんよ。
■5月14日(火) もはや、風景の一部と化している... ──国道8号線沿いで、樹木に覆われた乗用車を見つけました──
今日は、見たままのお話。
写真は日曜日、新潟へ戻る途中で撮影したもの(一部加工)。場所は富山県朝日町、新潟県との県境付近。国道8号線を東へ走行中、初めてこの交差点で停車しました。現行の「グレゴリウス暦」の場合、1年は365.2425日。
要するに、ほぼ52週。連続テレビドラマなどの放送回数は13回か、その倍数。中途半端なその回数は、これが理由だったんですね。
夏期や冬期などの休暇や出張を除くと、センセイは平均して年に40回程度この場所を通過しています。特にここ数年は、国道8号線ばかりを利用。
でも、この車の存在には気づかなかった。ご覧のように自動車──日産の「ステージア」──が、樹木に埋もれるような格好で止まっています。当時としてはかなり大きな車。
車好きの人だったんだろうなぁということが容易に推測されます。ナンバープレートが装着されているため、(たぶん)法律上は公道を走行可能なのでしょうが、実際には動かない。写真では良く分かりませんが、タイヤはペチャンコです。
何があったのでしょう。あるいは、何ができなくなってしまったのでしょう。茂みの後ろに、ステージア所有者のものと思われる民家が存在します。大好きなドライブをしたくても、何らかの事情で、運転できなくなった...のかも。
もはや、風景の一部と化した感すらある、カッコイイ車。センセイの変なコレクションに、1ページが加わってしまいました。
その背後、こちらは確かに存在する人々の生き様を訴えながら...です。
■5月13日(月) 左足、親指の付け根が、痛い... ──ツバメは、人間の生活のそばで仲睦まじく子育て中──
...い、痛い。
意識してゆっくり休んだはずの先週金曜日未明、センセイは自身の左足の先端近く、親指の付け根付近に、違和感と痛みを覚えて目覚めました。嫌な予感。ほぼ間違いなく、痛風が再発したのです。
痛風は、尿酸が体内から適切に排出できなかった時、体温が低い部位でそれが結晶化して発症します。人間が飲食した物質に含まれる窒素原子の最終生成物は、水に対して難溶性の尿酸。結晶は、まさに針の塊。興味のある方は画像を見てください。ゾッとしますよ。
しかし西村センセイ、今回は思い当たる節がない。痛風の原因の一つは、ビールなど「プリン体」を多く含む飲食物の摂取。去年のお盆は、確かにビールを飲み過ぎた。ただし以前とさして変わらぬ量だったのに...。
加齢に伴って受容できる量が低下しており、その閾値(いきち)を超えたということなのでしょう。それはそれで理解できるけど、今回は何もしていない。少なくとも、センセイが自覚している限りでは。飲み物でなければ、食べ物...あ"っ。
健康維持のため、センセイはタンパク質と食物繊維、そしてカリウムの摂取を心掛けています。最後のものは高血圧対策。夕食はご飯と焼き魚。
そしてトマトを含む野菜。その方針そのものは適切だったと理解していますが、連休明けの先週はとにかく忙しかった。仕事を終えて、センセイの食料庫であるスーパーへたどり着くと、焼き魚にするのに相応しいお魚がない。
その代わりに、大幅に値引きされた、それでいて美味しそうなお刺身。後から考えると先週後半、つまり痛風が起こる前に、量が多めの「カツオののっけ盛り」と「鯵のたたき」を頂いています。実はこれら、プリン体を多く含みます。
今回はビールではなく、お魚だったのね。ただしビール同様、こちらも暴食したわけじゃないのに。翌日、つまり研究会が開かれた土曜日は、最悪。
痛む足を引きずりながらの参加。研究会そのものにあまり影響はなかったのですが、続く飲み会を終えて靴を履こうとした時、左足が腫れているため靴に入らない。痛かったけれど、無理矢理押し込みました。
トホホ。左足付け根の赤く変色し、腫れ上がった写真をご覧いただくことは可能なのですが、あまり有益とは思えません。そこでこの週末、センセイが新潟へ戻る途中で撮影した写真を2枚。
いずれも「里山の駅 つるぎの味蔵」内、男子トイレ内でのものです。先月末に帰宅する時、初めてその存在に気づいた(最初の写真)のですが、トイレ内の壁面に、地元紙が貼り付けられています。「チンドン」は富山独特の文化。
チャンスがあれば、調べてみてください。で、その上にある電動式の排気口が塞がれています。なぜなら、そのすぐ上にツバメが営巣しているから。母親(?)の姿がチラリと見えます。
その、さらに上には、おそらく鏡。巣内の様子を観察するためと思われます。ここまでは認識していたのです。でも、センセイがが思い出したのは、「ツバメは外敵から巣を守るために、人間の近くに営巣する」。ツバメは利口。改めてトイレ内を良く見渡すと...いたっ!!
天井近く、高い所にある吸気口の枠に、父親(?)。こちらを静かに注視しています。巣内の受精卵はまだ孵化しておらず、それまでの間、両親が交替で暖めているものと推察されます。それにしても、仲睦まじい。正直なところ、センセイには無理。
孵化の後も親には、巣立ちまで給餌(きゅうじ)という、文字通り身を挺した子育てが続きます。ガンバレ。
ゲシュタルトしての生命体(ガイア)そのものが、仲睦まじいこのつがいと、生まれくる子供たちを応援しています。
■5月12日(日) 来年もぜひ研究会を。そしてその時はぜひぜひ、「こちら」とジョイントで...
もう1日だけ昨日の続きを。ただし内容は別物。
お伝えしたように昨日は、たまたま路線バスで同僚と一緒になり研究会の会場へ向かいました。二人の目の前に見えてきたのは、もちろん会場の「石川県政記念しいのき迎賓館」。でも何だか様子が変。
北側、つまり金沢城祉の側にある緑地で動きがあるのです。大きなテント──おそらく昨年の工大祭で使用したものと同一──がいくつも見えます。近づくとレンタカー(トラック)も。何かのイベント、それも飲食主体の行事が行われているらしい。
右側を歩いていた同僚が見つけた看板には「スパイスと泡」。
「スパイス料理とクラフトビールを楽しむイベント」で、「地元の人気店・評判店がイベントのために作るスパイス料理を、地元石川・富山の・・・『泡もの』と合わせてお楽しみ・・・」。
センセイは思わず、関西の「粉もん」文化を思い出してしまいました。昨日(11日)と今日のみの開催。知らなかった...。
テント内はご覧の状況。周囲には飲み物や食べ物の屋台が並んでいます。もちろんセンセイも「泡もの」を頂きたかったのですが、チケットはかなり高価。前売り券で3,300円。
それにそもそも、センセイは今回、隣の「しいのき迎賓館」で仕事をするために来たんだし。もちろんセンセイらはちゃんと働いたのですが、参加者が感じた気持ちはほぼ共通。「来年はジョイントでやろうよ...」。
「スパイスと泡」関係者の皆様、どうでしょう。