2021年11月20日更新(2021年11月28日ページ移動)
■11月20日(土) 路線バスの運転士背後の座席が、いつの間にか使えるようになっていました
昨日の続き。
昨日は有益、かつ、とても知的に楽しい1日だったのですが、裏方──といっても、センセイ1人──はけっこう大変。まずあちこちにメールして来客をお知らせします。これはどうってことないのです。
でもお伝えしたように、飲み会のセッティングはかなり手こずりました。もともとはどこへでも行きやすいように金沢市繁華街中心部「片町」近辺の良く知られたお店を考えたのですが、これがことごとく「今週末は...」という状態。気になってホテルの空室を調べてみると、こちらもほぼ満室。
最悪の場合は大学近辺の安い飲み屋にする覚悟。でも県内他大学からお越しになる先生のご都合も考えて、念のために金沢駅近くのお店に電話してみました。結果的には、おぉ、空席あり。ラッキー。
早めに帰宅する必要がある方もいらっしゃるため、開店時刻に集合することにしました。大学からのバスを調べると、17:01発のものしかありません。コロナ禍で利用客が激減したため、路線バスは大幅に減便しているのです。
昨日お伝えした内容と一部重複しすが、帰宅するたくさんの学生と一緒に乗車。減便だけでなくバスの経路も変更になり、他の場所からやって来ることに。今まではほとんどの便が金沢工大始発だったため、時刻は確実だったのですが。
バスを待つ間、(現)同僚と雑談。その中で、昨年から始まった路線バスの運転席背後および出入り口最寄りの座席利用停止に話が及びました。個人的には、二つの席だけを区別する理由をまったく思いつきません。
感染防止ということだったら、他の座席だって同じようなもの。...などと話すうちに、バスが到着。センセイと客人は並んで中央ドア直後の席へ。ここからだと車内前方の様子が良く見えます...あれっ?!
金沢工大生が多いので、車内はほぼ一杯になったのですが、利用を停止していたその二つの席にも乗客が座りました。使用を再開したんですね。
楽しかった会は9時前にお開きに。これから向かう方向がバラバラなので、ひとまず金沢駅へ移動。センセイはそこから路線バスに乗車します。倖いにも10分弱でバスが入ってきました。
センセイが借りているアパートは、便数の多い路線沿いにあるのです。気になって前方まで歩くと、おぉ、やはり両席ともビニールロープが外されています。間もなく発車。運転士が繰り返し、窓を開けて換気していることを伝えます。
温度調節のための開閉は乗客が行って欲しいとのこと。感染防止対策は着実に進んでおり、緩めるべき部分は緩めると同時に、逆にもしっかり対応しているんですねぇ。写真は香林坊地区で撮影したもの。
恒例の、冬のイルミネーションです。客人によると、速達型北陸新幹線「かがやき」は満席だったとのこと。ホテルも同様ですから、さぞや繁華街は...と思ったのですが意外にも、人影はまばら。季節も街も人々も、本格的な冬と年末に向けてやや駆け足で歩んでいます。
今年は、ちょっとリズムを外しながら...ですが。
■11月19日(金) 満月&月食の日、遠方より友来る ──「嬉しいこと」が、二つ──
...というわけで予告通り、今日は「嬉しいこと」が二つ。
一つ目は「嬉しい」というより珍しいこと。お察しの通り、今晩の部分月食です。
写真は今晩6時前、後述する事情で金沢駅前まで路線バスで移動、下車した際、同僚の先生に教えられて撮影したもの。大学から45分ほどかけて移動したのですが、センセイは客人と話していたため、気づかなかったのです。
東の空、割と低い場所に月が出ています。しかし今日は満月なのに、形状は三日月状。しかもほとんどの部分がぼんやりと光っています。まるで地球照のよう。されど輝いている部分との境界がはっきりしません。
これは地球の大気の影響です。なお写真は小型カメラで撮影しました。ほとんど加工しておらず、肉眼で見た場合に割と近い状態ですが、少し明るめです。そもそも太陽から地球および月までの距離は同一。
「アルベド」(反射率)が同じなら、地球と月の輝きは同じになるはず。だから理想的には、月の明るい部分にピントを合わせさえすれば全て上手く撮影できるはず。でも実際は、カメラの方が勝手に周囲の状況に合わせて明るさを補正してしまうのです。
こちらが事前に暗くするよう設定しているにもかかわらず。今回は予想よりも月の暗い部分“The dark side of the moon”──英語ではネガティブな意味を含む──が赤みを帯びていません。初めてです。
ビルの谷間から時々月を見上げながら、会場へ移動。実は今日の午後、遠方から元同僚が来学されたのです。こちらはまさに「嬉しいこと」。夜はその歓迎会兼情報交換会です。
新型コロナウイルスの流行も下火になり、今週末の金沢は相当な観光客が押し寄せているようです。そのあおりを受けて、やっとで会場を確保しました。お客様は現在、長野県内の大学に勤務。
北陸新幹線に乗ればすぐなので、客観的には「遠方より...」ではないのですが、そこは気持ちの問題。今日は調査打合せでの来学。せっかくの機会なので関係者に知らせておいたところ、何と入れ替わり立ち替わり、多くの方が元同僚の様子を確かめにお越しになりました。まったく予想していなかったのですが、皆、お土産を手にしていらっしゃいます。
お客様は、人気者だ。すみません。センセイは手ぶらです。ゴメンなさい。
このような事情もあって、数時間があっと言う間に過ぎ去ってしまったのです。夕方になり、数人で帰宅する学生の集団とともに路線バスに乗り...。(文頭へ戻る)
■11月18日(木) 今日は小春日和。されどこの穏やかな天気も、この週末まで...
今日は見たままのお話を手短に。一種の予告編です。
学生が「いい天気」と感想を述べているように、今日の金沢は朝からとても良い天気。いわゆる小春日和です。
最高気温は19.4℃と、写真の昨日よりさらに2℃以上高く、20℃近くまで上がりました。当地では、今週に入ってからずっと、このような天気が続いています。
雨ばかりだった先週とは対照的。写真は昨日撮影したもの。
お伝えしたように、水曜日は朝イチと午後に講義。1限の学部講義を終えて簡単に片付けを済ませると、午後の大学院の準備に取りかかります。
体力を使うので、講義までにしっかりとお昼を食べる必要も。写真右奥、ちょっと離れた場所にあるスーパーで惣菜を買ってキャンパスに戻ると、中庭にめったに目にしない色彩の塊が。付属幼稚園の年少組園児がお散歩しているのです。
輪になったロープを片手あるいは両手で掴み、みんなでゆっくりと行動します。今週の好天は、帯状になった大陸からの移動性の高気圧が当地の上空を連続して通過しているためですが、来週は天気図が一変して、雨がちの日が続き、気温も一気に低下する見込み。
つまり北陸地方が冬を迎えるのです。
その季節の変わり目となる明日、「嬉しいこと」が二つ起こるはず。一つは日暮れから始まるかなり大きな部分月食。当地は雲が出る予報ですが、その切れ間から赤く、重く、そして歪(いびつ)な満月が見えるはず。
そしてもう一つは...。お伝えできるかどうか、それは状況次第です。なお、更新できたとしても深夜になりますので、悪しからず。
■11月17日(水) 何かに押し潰される必然性はないんだよ ──さよなら、全ての写真部。──
写真は今朝、講義が始まる前に大学食堂内の掲示板で見つけて撮影したもの。
水曜日は朝イチに学部の、午後には大学院の授業があります。前者は今週、対面授業。だから早めに教室へ移動して、コンピュータや配布物の準備をします。教室に到着すると、すでに数名の学生が。
彼ら彼女らの方から、構えることなく挨拶してきます。教師にゴマを擂(す)っているわけではなく、ごく自然な挨拶。彼ら彼女らがセンセイを信頼しきっていることが良く伝わってきます。
穿(うが)って考えると、センセイに対してやや無防備と解することも可能なのですが。今朝のクラスは、本学の中ではちょっと独特の立ち位置。バリバリに機械を造るわけでもなければ、一心不乱にコンピュータのソフトを書くわけでもありません。
でも実は、将来に向けた大きな可能性を秘めているクラス。複数のクラスを受け持つとすぐにわかる──万一気づかないのなら、教師稼業は無理──のですが、このクラスの学生の大半は独特の感性を持っています。皆が皆ではありません。
基本的には繊細で、優秀。だから傷つきやすい。多くは過去にいろいろ何かあったはずなのですが、最初の時間にそれを指摘して、「それに押し潰される必要はないんだよ」と伝えると、パッと──ホントに──表情が明るくなります。
「あ、この人はわかってくれるんだ...」という感じ。言いかえると残念ながら、これまでそのような人間となかなか出逢えなかったということなのですが。その様子は講義の記録にはっきりと顕れています。赤の他人のセンセイに心を開いています。
もちろんごく一部、「構え」を解くことができない人もいますが。今まで何があったのか知りませんし、知ろうとも思いません。でも、その呪縛(じゅばく)を風呂敷でくるんで背中に背負ってみると、実は予想外に軽い。「あれっ?! 今までの『苦労』は何だったんだ?」という感じ。
彼ら彼女らが、オトナの領域に足を踏み入れた瞬間です。ここからが本番。学生諸君は、眠られせていた──あるいは、抑圧されていた?──才能を徐々に開花させていきます。講義は中盤から山場に差しかかり、このあたりが一番面白いところ。写真のポスターも、同様。
写真部の卒業写真展の案内です。遠浅の深い青の海に、無人の小舟が浮かんでいます。デザインそのものや中央の「さよなら、全ての写真部。」および隅の“L”字型に配置された文は最後の反復記号を含めて、「シン・エヴァンゲリオン劇場版 :II」を踏まえています。
パロディーではなく、敬意を込めたオマージュ。学内数カ所でポスターを見かけたのですが、センセイの行動範囲ではそのすべてが異なるデザイン。「さよなら・・・」は単に卒業を意味しているだけだと思うのですが、センスは評価すべきだろうと思います。
というか教師やオトナは、次の世代をもっと正当に評価すべき。それを改めて思い知らされるのが、午後の大学院です。今日は何チームかに発表していただいたのですが、もちろん改善した方が良い点を指摘したものの、実に素晴らしい。まぁ、大学院へ進学した(一部予定)学生ですから、そもそも優秀。
でも、それだけではありません。これまでの何か、そして良し悪し含めた自分の特性や限界を乗り越え、その人だけが持つ本質的な良さと、そして自らが為さねばならないことを見つけ始めています。教師冥利に尽きる瞬間です。
でもその代わり、ホントに疲れた。高齢者にはかなりきつい──されど知的刺激に満ちた──仕事です。はい。
■11月16日(火) 兵(つわもの)どもが夢の跡 ──跡地の利用方法はまだはっきりしないまま──
もう1日だけ地元の話題を。
写真はこの週末に撮影したもの。先月末ご紹介したインターネットカフェ「スペースクリエイト 自遊空間 新潟柏崎店」の跡地(中央奥)です。その時はまだ手前に、「すき家」の建物がそのまま残っていたのです。
看板は消去されていましたが。幹線国道沿いにあるこの場所、自宅から少しだけ離れているため、普段は自動車でしか通りません。十分歩ける距離なのですが、徒歩で来る理由がないのです。
金沢への移動のため、1週間後にここを通過したら...あ"っ。店舗は見事なまでに鉄骨だけになっていました。当地に帰ってくる時は...と覚悟していたのですが、実際、予想通り。影も形もありません。
インターネットカフェとの共用駐車場はまだ残っていますが、問題は、今後の土地利用方法。道路脇に掲げられた標識には「複合施設解体工事」と書かれているだけ。たしかに2店舗だから、複数ではありますが...。
今後については諸説入り乱れており、はっきりしたことはわかりません。でも、確実なことがいくつか。まず何度もお伝えしているように、当地では人口流出が続いており、経済の活性化があまり見込めません。丸亀製麺すら撤退した場所です。
そしてこの付近には別な事情も。地方都市では良くあることですが、ここでも狭い市街地中心部を迂回するように国道8号線のバイパス建設工事が行われています。この付近に関して言えば、ごく近い将来、供用開始。
つまり通過する車両は大きく減少します。もっとも接続部分が未完成なので、劇的に変わることはないと思いますが、かなりのお店がバイパス沿いに移転するものと予想されます。果たしてそのような将来性が見込めない場所に、新たな店舗を構えるだろうか。
しかも敷地の広さが中途半端。奥行きもあるので、単純に分割すれば良いというわけではありません。駐車場の周囲に複数の施設を配置しよう──たぶん──というこれまでの案は、それなりに賢明でであったと考えられます。
チェーンのドラッグストアなら、それでも可能性がまだ十分あると思うのです。されどこの場所、道路を挟んだ反対側に昨年、まさにそのドラッグストアの別店舗が進出したばかり。
う〜ん、どうするんだろう。
■11月15日(月) この事象はどうやら、野々市市固有の問題ではないらしい(当たり前ですが...)
今日は地元の、見たままのお話を手短に。
写真は先日、よく利用するお刺身が美味しいスーパーから徒歩で帰宅する際に撮影したもの。ここは車道と歩道が明確に区切られている場所。
一般に、道路は車道側が高く、歩道側が低い。道路に水が溜まらないようにするためですが、もちろんこれには例外も。歩道を一段高くした場合などは、車道の端が最も低くなります。
いずれにせよ一番低い場所に排水溝が設置されます。歩行者が利用しやすくするためでしょう、この場所は排水溝がコンクリート製の蓋で覆われているのですが、ところどころ排水用のグレーチングが設置されています。
よく見る光景です。でもその中央部分に錆と思われる「しみ」が。以前お伝えした野々市市で複数カ所見られる事象です。つまり、おそらく各地に設置されたグレーチングで見られる事象。
そもそも野々市市だけで発生しているなんて考えていないので、当たり前ではあるのですが...。どこで起きているのかは別として、なぜこうなるのでしょう。
ちなみに、このグレーチングも道路の南側です。まったくの偶然でしょうが。
■11月14日(日) サワラの刺身って、あったっけ... ──西村センセイ、派手にコケ、そしてボケる──
昨日の続き。
懸案だった冬囲いを片づけた西村センセイ、途中で晩の食材と後述するお刺身を買って帰宅。今日は家人が所用で外出しているため、センセイが鍋料理を作ることになっているのです。でも適当なものがない。
今の季節、金沢だとカワハギやハタハタなどが簡単。後者はかなり脂っぽいですけど。限られた食材しかなかったので、山形県産の生タラにしたのですが、後からラベルを確かめると昨日の加工。タラはとても傷みやすいのです。ちょっと失敗。それでも家人の帰宅に合わせて鍋を作ります。
母親からもらった新鮮な葱の甘いこと。タラはイマイチでしたが。いつもは夕食の前に入浴するのですが、昨日は特別。片付けは家人に任せてお風呂に入ります。洗髪後に立ち上がったその時、左足の下が滑りやすくなっていることに気づきました。でも、まぁ、いいやぁ、と思って浴槽へ移動。
お察しの通り、次の瞬間、ツルッと滑って背中から浴槽の中に落ちました。あまり知られていませんが、老人の浴槽での溺死は予想外に多い。それはきっと、こうやって起きるんだろうし、今回を含めて家族はなかなか気づきにくい。まぁ、水を飲むようなことはなかったのですが、問題は背中の打撲。
浴槽の縁で、かなり強く打ってしまいました。それも、まさに最も弱い場所。痛みを除けば、さし当たりの行動には問題なかったので、そのままお風呂から上がり、着替えた後に皮膚病の薬を何種類か塗布。センセイは難病を含めて、数種類の皮膚病に罹患しているのです。
気を取り直してパソコンの前に座ります。センセイの左側にはサッポロビールとお刺身が。スーパーで「サワラ」のお刺身を初めて見かけたのです。サワラの刺身って、あったっけなぁー。
白身のはずですが今回の「サワラ」は、何だかちょっと赤身を帯びています。イマイチ不安。「サワラ」は金沢で知った魚。実際はカジキのこと。スーパーで切り身あるいはそれをフライにしたものを販売しています。味は淡泊。
新潟で「サワラ」を目にしたことはありません。されど今回は、何と地元産。これはもう、買うしかない。「サワラ」の隣に白身魚専用の「大野紫」を用意し、まずはサッポロビールを一口。
続いて「サワラ」を頂きます。...う〜ん、でも何だかイマイチ。ちょっと脂っぽく、サワラとは思えません。気になって調べてみると、何と、全国的に通用する「サワラ」は全く別な種類(サバ科)の魚。
石川県でのみカジキを「サワラ」と呼んでいるようです。知らなかった...。今回は、後日談が。
今朝になって家人が昨晩の生ゴミを片付けていたところ、出てきた刺身のラベルに書かれていたのは「サワラ」ではなく「ワラサ(稚鰤)」だったとのこと。出世魚ブリの最終段階の一つ前。センセイが購入したのは要するに、ブリのお刺身だったのです。
トホホ、ホントに情けない。なお、新鮮で良質なサワラ──つまりカジキ──はお刺身で頂くこともできるそうです。