2021年7月31日更新(2021年8月8日ページ移動)

──2021年7月第5週のニュース──

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7月31日(土) 当地は今年、10日くらい早く季節が進んでいます ──2回目のワクチン接種を受けました──

 今日は土曜日ですが、センセイはいつもの時刻にご出勤。

 副題にある通り、初回に続いて、新型コロナウイルスワクチンの職域接種を受けるためです。写真は帰宅時に受付付近を撮影したもの。実際の接種会場は別棟で、接種希望者はここで必要な書類を確認後に会場へ移動します。
 もちろん、暑い。

 でも梅雨明け直後のようなコントラストの強い日光ではなく、少しだけ柔らかい。実は、1週間くらい前からある変化に気づいたのです。
 それは、蝉の鳴き声。

 夏といえばアブラゼミ。田舎だと大群で鳴くので、逃げ場がないくらいうるさいし、本来の気温よりさらに蒸し暑く感じられます。でも約1週間前、ヒグラシの鳴き声を確認したのです。
 現在は、少なくとも朝夕についてはヒグラシが優勢に。

 この交代劇は通常ならば旧暦のお盆に入る時期に起こります。墓参や実家近くのお寺で開かれる仮装盆踊り大会の印象と結び付いています。
 でも、今年は早い。

 今年の梅雨明けは平年に比べて9日早かったのですが、ほぼそれと歩調を合わせています。人間よりも西暦よりも、生物は季節に敏感。
 実際の季節変化に近い和暦での立秋は8月7日。それよりも早い。

 季節が替わりつつあるということです。ちなみに、ヒグラシは秋の季語。

 ワクチン接種は問題なく終了。抗体ができるのはちょうどお盆の頃。働き盛りの中年、若年層を中心としたワクチン未接種の方々──センセイの家族にもまだ未接種の者がいる──には申し訳ないのですが、これも一つの区切り。
 「季節」がまた一つ進み、すごろく
(双六)の「あがり」が近づいてきます。

 で、初回のワクチン接種後センセイは、約12時間後からかなり酷い上腕部の痛みに襲われました。同僚に話を聞くと、痛みとともに発熱する方が多かった──センセイは該当せず──ようで、かなりの方が翌日仕事を休まれました。
 中には、翌々日まで影響が残ったという方も。

 前回懲りたので、今回は鎮痛剤を用意しています。ただし手持ちの解熱剤はありません。接種後約6時間後から、接種部に微かに鈍痛(どんつう)が認められました。また注射部分が僅かに赤変しています。
 前回はどこが接種部分か、わからなかったのですが。

 現在、約12時間が経過。続きは...わかりません。



7月30日(金) この場所こそ、かつての野々市の中心部 ──富樫館跡を訪れました──

 今日はタイトル通り、そして見たままのお話。

 個別包装のコーヒーが切れたので午後、徒歩で「ゲンキー扇が丘店」へ。買い物の折りに確かめたのですが、近隣のスーパーや競合ドラッグストアの中で、ここが一番安い。何のことはなく、期間限定で値引きしているからなのですが。
 う〜ん、良く考えるとラッグストアのはずの「ゲンキー」で、センセイは食品しか購入していない...。

 この機会を利用してお店の脇の道を、もうちょっと先まで歩きます。周囲は完全な新興住宅街。本学学生向けのアパートもあります。「滔々(とうとう)たる」という形容が相応(ふさわ)しい用水路と、北陸鉄道石川線を越えて、その先を右折。
 ...やっぱり。

 この場所こそ、先日初めて知った「富樫館跡」です。土地の所有権がどうなっているのかは知りませんが、現在はご覧のように空き地。
 中央に説明の看板が立てられています。

 「山川館」跡の説明文には「400m離れた...」とあったのですが、実際の距離は250m程度。う〜ん、この差はどこから来たんだろう。
 ま、いいんですけど。

 写真を含めて説明内容は、ほぼ同じもの「ののいち歴史探訪」の「富樫館跡」で紹介されています。また発掘については市の「富樫館の発掘」も参考になります。
 写真は北東方向を見ており、この先に金沢工大が位置します。

 説明によると空き地の右奥(東側)から、館を守る「土居」と呼ばれる堀と土塁(どるい)が発掘されたそうです。つまり館はこの右奥。相当広かったらしい。
 館の東側は、どこまで広がっていたのか。

 ポイントは、先ほど渡った用水路。現在は幅も狭いのですが、お伝えしたように流量は多い。今回初めて知ったのですが、これこそ「九艘(くそう)川」。ただし現在のものは本来の場所から少し離れています。
 人工的に流路を変えられたのです。

 もともとはもっと東側にあり、大きな工場の敷地内を流れていたそうです。また現在のような人工の土手もなかったため、川幅は相当広かったらしい。お察しの通り、「九艘川」という名称は、9艘(そう)の船が並ぶほどの川幅があったことに由来するとのこと。
 九艘川は北上した後に本来の流れに戻り、旧北国街道(現在の「本町通り」)に沿って流れ下ります。

 見方を変えて、金沢方向から旧北国街道を、北から南に向かって上って──高度ではなく、京の都に上るから「上京」──きたとします。北国街道本体は大学の西側(ここ)で西に曲がるのですが、当時も直進方向(南側)にも街道が延びていたようです。
 ほぼ現在の「布水
(ふすい)つばき通り」に相当します。

 道路はやがて、写真左側の先(写真には入っていません)に到るのですが、そこには市場が形成されていたらしい。そしてその奥(東側)にこの富樫館が位置するのです。周囲には当然、富樫館を護るべく家臣団の館が建ち並んでいたはず。

 つくづく、野々市は奥が深い。



7月29日(木) できるだけ早く、整形外科を訪れよう ──最近の血圧変化の原因について──

 今日は予定を変更して、1ヶ月ぶり血圧変化の話題。

 お伝えしたように今日は、今週最後の担当科目が二つ。早朝に出勤して準備を整え、講義に臨みます。学生諸君の反応についてはこちらをご覧いただきたいのですが、概ね良好。こちらも講義していて楽しかったし。
 いくつかの用を済ませ、晩ご飯の材料を買って帰宅。

 やれやれ、昨日はずっと気を使いながら採点してたこともあってちょっとストレスが溜まっていたようです。でも今日は、日中は良く働いたもの、講義の後はストレスもなかったので、血圧はずっと...あれっ?!
 決して低くありません。むしろ通常よりずっと高い。

 ナシテ?!

 初回が高い値を示すことは、まぁ、時々あることなのです。実際、2回目は17mmHg下がって130mmHg。なぁーんだと思って3回目を測ると、116mmHg。
 割と良くあるパターンです。

 この調子で...と思ったら、予想外に、4回目からどんどん値が上昇していきます。その後の最高は146mmHg。通常ならあり得ないパターン。
 (再び)ナシテ?!

 写真は今日の値を含めた3年ちょっとの血圧データ。前回に右端の赤い円内を足したような格好になります。上がいわゆる「最高」で下が同じく「最低」。
 それぞれの下側(ピンクと黄色)が朝の値です。

 朝のデータは良好な状態を継続していますが、夜の値、特に収縮期血圧(「最高」)はかなり高い状態。やっとで130mmHg以下に収まっています。ちゃんとキンエン生活を続けているのに。
 ...あ"っ。

 起きていることをやっと理解しました。学期末その他でストレスが掛かっていたことは事実。でも、それ以上に影響を与えていたのは、まさにこの1ヶ月継続している腰痛です。正直なところ、かなり痛い。
 それでも椎間板ヘルニアの時の疼痛
(とうつう)に比べれば、はるかにましなのですが。

 今回は脊柱に無理が掛かるというより、各関節を円滑に動かす潤滑油(のようなもの)が切れた、という感じ。センセイらは講義以外は座っていることが多いのですが、その状態から起立すると痛くてたまらない。
 それ以上に腰が曲がったままで、歩き方もおかしい。

 今晩血圧を測定した際も、座ったばかりでまだ痛みが残っていた時に測定を開始したのです。なぜかフッと痛みが一時的に消失した時があって、その時のデータが最低。グラフ中、左端から1/5くらいの、突出した線が椎間板ヘルニア時の値。
 今はまだ通常と比較して20mmHgくらいの変動に留まっています。でも、嫌な予感が...。

 できるだけ早く、整形外科を訪れることにします。幸い、椎間板ヘルニアで良いお医者さんにお世話になったので。



7月28日(水) その後の展開に、明確な意志を感じます ──富山県最西端のコンビニ跡地で──

 学生諸君、そしてセンセイらは学期末のど真ん中。

 金沢工大の場合、原則として期末テストは今日でお終い。明日から成績確認を主とする最終回が始まります。センセイも明日の午前と午後に、学部のクラスを二つ。

 昨日の1年生の講義でも感じたのですが、学生の表情が日に日に明るくなっていきます。初めての大きなテストや課題を(ほぼ)乗り越えたためです。もちろん中には、残念な結果を迎えた学生もいるはずなのですが。
 対照的にセンセイらは、非常に厳しい状況に。

 要するに短期間で採点その他を終え、最終回の講義で成績評価の概要を伝える必要があるからです。颱風の雨が降る中、センセイは朝早くに徒歩でご出勤。明日の1クラスについては何とか採点を終えました。
 もう一クラスは明日の朝に何とかすることにします。

 精神的にやはりかなり強いストレスがかかっているようで、朝の血圧はふだんと同程度ながら、夜はかなり高い。いわゆる「最高」(収縮期血圧)は、やっとで130mmHgをクリア。「最低」(拡張期血圧)もふだんよりかなり高い。
 でも、まぁ、これも可愛い学生諸君のため。

 ここは一つ、頑張らねば。

 で、今日の写真。本当は先週末にお伝えするつもりだった話題です。そのため時差ボケ感が漂いますが、悪しからず。また「最西端」と言っても経度上ではありません。
 「センセイのふだんの行動範囲内で」の意味です。こちらもゴメンなさい。

 先日ご紹介した、便利な場所にありながら突然閉店したコンビニですが、その後の様子が他とはかなり異なっています。残念ながら、コンビニが潰れるのは良くあること。
 もちろん当事者にとって「断腸の思い」なのでしょうが。

 多くの場合、閉店したコンビニは什器(じゅうき)備品を搬出した後、新たな借り主が出現するまでそのまま放置されます。適当な物件なら、理髪店や美容院、コインランドリーなどに転用。
 でも、ここは違いました。

 あれよあれよという間に建物は解体撤去。写真は先々週撮影したものですが現在、建物部分は完全な更地になり、重機その他工事用機材や資材の姿は見当たりません。
 なお、駐車場だった部分のアスファルト舗装はそのまま。

 ちなみに、建物がなくなったので、左奥に北陸自動車道本線と小矢部I.C.のランプが良く見えています。今回の件でセンセイが感じたのは、明確な意志。どうも「経営に行き詰まり...」という印象を受けないのです。
 それならいったい、どうするつもりなんだろう。

 移転新築のための投資は、まだ回収していないはずなのに...。



7月27日(火) 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 ──学生は成長するけれど... ──

 今日は火曜日なので、朝イチと午後に学部の授業。

 早朝に徒歩で出勤して、まず最初の1年生の科目の最終準備をします。コロナ禍なので、次回の最終回は遠隔授業。つまり今日が今学期の対面授業の最終回となります。受講生が集まる様子を見ていて、ふと感じたことがありました。
 そこで講義開始後、まず、「学生証を出してごらん」。

 学生証で何をすると思いますか。

 金沢工大の学生であることを証明する学生証には、本人の写真が貼られています。本学の場合、写真は受験時の写真票に貼付されていたものを使います。成りすまし受験と入学を防止するためです。
 つまり、学生証の中にいるのは、1年前の自分自身。

 その姿をまず、自分で確かめてもらいます。教室全体がざわつきます。次に隣の学生と写真を見せ合います。教室内はもの凄い盛り上がり。学生は少しずつですが、やはり確実に成長しているのです。
 本人にはなかなか自覚できないものの、入学式の頃と比べると、すっかり逞しくなっています。

 もちろん、中には「○○(科目名)の不合格が確実に...」と申し出る学生も。でも逞しさは変わらない。

 子供たちは、なかなか思ったように育たないけれど、思った以上にグッと成長する──不連続なジャンプに近い──瞬間があります。そのタイミングとベクトルは、一人ひとりで違いますが。
 対照的に、なかなか成長しないのがオトナ。

 ある会合に出席させられたのですが、皆様、お説ごもっとも。ただし発言者は例外なく、それを可能にしている前提については論じていません。というか、そもそもまったく気づいていない。
 だって、見えていないので。

 客観的には、お釈迦様の掌(なたごころ:手のひらのこと)の上で「世界の果てまで行ってきた」と見得を切っている孫悟空状態なのですが、見事なまでに誰も自分の姿が見えていない。
 そもそも、「魚は頭から腐る」。

 残念ながら、続いて起こるのはグレシャムの法則、つまり「悪貨は良貨を駆逐する」状態。でも感覚が鈍い人はそれすら認識できないので、ある日突然、「ナシテ?!」という状態に陥ります。
 その瞬間の、「ポカーン」とした表情をしっかりと覚えています。生で見たので。

 申し訳ないのですが、オトナはなかなか成長しない。というか、ほぼ無理。

 写真は帰宅時に撮影したもの。周囲はかなり暗くなっています。建物や、右上(南側)の雲が赤みを帯びているのは夕日を浴びているためです。小さいながら右奥に、金沢工大の図書館棟が見えます。
 2週間くらい前に気づいたのですが、4月末に田植えをした中央の早稲品種──品種名まではわからない──が穂を出しました。
出穂(しゅっすい)です。

 左手前は連休明けに植えた晩生品種。たぶんコシヒカリでしょう。早稲は出穂から少し時間が経過したので、ご覧のように穂を垂らしています。画に描いたような「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」。
 でも人間は、なかなかこのようにはいかない。

 理由は極めて簡単。要するに、能力がないから。

 ...悲劇であり、見方によっては喜劇でもあり。



7月26日(月) こちらは、(たぶん)新型コロナウイルス感染拡大防止のため、間引き運転中...

 高齢者ということもあり、センセイは夜中に何度か目覚めます。その最大の理由はビールを飲むからなのですが。

 加えて最近は、お伝えしたような理由で室温が高いため、ぐっすりと眠ることが難しい。このところ朝の血圧(収縮期血圧)はかなり低かったのですが、梅雨明け後は10mmHgくらい高い状態を継続しています。
 もちろん120mmHg以下なので、問題はないのですが。

 昨晩から今朝にかけても同じような状態。例によってエアコンを切って就寝したからか、まず2時半頃に目覚めました。次は4時半頃。「休まなきゃ」と思って、三度目の眠りへ。それを子供たちの声と自転車の音が遮りました。
 時刻は6時10分過ぎ。

 アパート斜向かいの公園で夏休みのラジオ体操に参加するために、子供たちが集まり始まったのです。写真は今朝撮影したもの。
 写真左側から強烈な直射日光が差し込んで強いコントラストを形成しています。

 公園を取り囲むポプラの枝を2年くらい前に伐採したばかりなのに、それがすっかり伸びてしまい、子供たちや保護者の姿が良く見えません。ラジオ体操自体は毎年開かれているのです。
 でも、去年から少し変化が。

 と言うか、そもそも去年は一度も開かれなかったはず。もちろん新型コロナウイルスの影響でしょう。

 今年は、先週の終業式の翌朝、つまり夏休み入りした日の朝に初回が開かれたのです。個人的には「あぁ、この季節になったんだなぁ」という感じ。
 以前はラジオ体操と競争するような格好で、その脇を自転車に乗って出勤していました。

 でも最近は血圧対策もあり、起床時間が1時間ほど遅くなっています。だから今日のように「ラジオ体操に起こされる」感じ。でも、予想外だったのは先週の体操はその日限りだったこと。
 例年なら7月中はずっと開催されていたのです。

 察するに、コロナウイルス対策じゃないかしら。いわば一種の「間引き運転」。さて、明日以降はどうなるのか、それはそれで興味深いのですが、ご存じのように、珍しく東から颱風が近づいいます。
 当地は明日、明後日は雨模様との予報。

 颱風の影響を含めて、どうなるのか、さっぱり予想がつきません。



7月25日(日) これもオリンピックの影響、か... ──センセイの愛車は、開腹手術中──

 というわけで、今日は移動日。

 金沢到着後、少しだけ休んでから自動車をディーラー、すなわち石川BMW(株式会社 イーピーエム・コーポレーション)へ持ち込みます。判明した前輪ブレーキの不具合を修理していただくためです。
 本来ならばこの修理、先週中に完了できる見込みだったのです。

 ただし故障状況確認後に相談したところ、車の持ち込みと詳細状況の再確認、お店の休日の関係で、週内の引き渡しはぎりぎりになるとのこと。
 担当者によると、「部品があれば通常は問題ないのです」。

 何が「問題」かというと実は、部品の在庫ではありません。センセイのモデルはちょっと珍しい方ですが、国内では良く流通しているもの。部品といっても、ブレーキ周りを取り替えるだけ。
 だから在庫切れは考えにくい。

 担当者が仰ったのは意外な言葉。「オリンピックなので...」。

 ご存じのように現在、東京2020オリンピックを開催中。協議開始後マスコミは獲得したメダルの数などを競って報道していますが、開始直前に伝えたのは都内の交通規制。
 非常にわかりにくい規制のようで、物流に相当影響を与えているそうです。

 で、結論から言うと、部品は予定通りに届かず、交渉した部品を戻し、先週後半に車を引き取りました。今日改めて自動車を回送したという次第。車を受け取ってから再度預けるまでの走行距離は約550km。
 冗談抜きでハラハラ、ドキドキ。

 BMWのAT車の場合、ブレーキ周りは通常、30,000〜50,000kmで交換します。要するに、消耗するので。他方、センセイの車は132,000km以上走行していますが、ブレーキ関係部品の交換は初めて。
 MT車なので減速にはエンジンブレーキを使用し、通常のブレーキは最後に停止する時しか使用しないためです。

 そのため、多くの車とは異なった故障の仕方をしたようです。

 写真は石川BMW。道路に面しているので、徒歩で訪れた際に道路の反対側から撮影しています。同社のサイトにはライトアップされた綺麗な写真が掲載されていますが、これは明らかに夕方、写真の中央分離帯から撮影されたもの。
 もちろんセンセイだって、できなくはない。

 でもそれは道路交通法上も、そしてセンセイらが担当する「倫理」上からも、いかがなものか。

 というわけで、ちょっと綺麗ではありませんが、悪しからず。

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