2020年10月24日更新(2020年11月1日ページ移動)

──2020年10月第4週のニュース──

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10月24日(土) 正確な燃費はどうなんだろう... ──センセイの冬用タイヤは、夏用より2インチも小さかった──

 帰宅すると、BMWディーラーから冬用タイヤ交換の案内が届いていました。あらかじめ、「そろそろ届く頃です」と案内を頂いていたもの。

 センセイが現在の320i MSport(F30、MT)を購入したのは2016年2月。もうすぐ満5年となります。冬に納入されたので、当然のことながら最初から冬用スタッドレスタイヤを装着していました。
 その寿命は、たとえ乗らなくても3〜4年。

 摩耗に加えて、ゴムが硬くなり、雪や氷の上でスリップしやすくなるのです。それにセンセイは長距離走行。タイヤ交換の目安となる溝はある程度残っているのですが、タイヤ交換の機会に新品に換装するつもり。
 問題はどのお店で、どの製品に替えてもらうか。

 残念ながら新潟のお店は、どうもイマイチ。そしてもう一つ。

 冬用タイヤのサイズは一体いくつなのか。この春、夏用タイヤを履き替えた際、冬用が「インチ・ダウン」されていたという衝撃の事実を初めて知りました。
 センセイ、車にはそんなに詳しくないのです。

 もちろん冬用タイヤを見ればわかるのですが、タイヤを交換すると光を遮る不透明のビニール袋に収められてしまいます。重いのですぐに片付けてしまい、サイズを確かめていません。
 それもあって、冬用は夏より1インチ小さいのだろうと思い込んでいたのです。

 ディーラーに連絡を取り、冬用タイヤのサイズを教えていただきました。当たり前ですが、多くの情報がディーラーに記録されています。
 返事は意外なもの。

 届いたカタログには複数メーカーのスタッドレスタイヤがリストアップされているのですが、何と、センセイに選択の余地はありせんでした。
 スタッドレスタイヤを装着している関係で、ブリジストン製のみ。(下線部右端に白抜き文字で“RFT”と記されている)

 一番びっくりしたのがサイズ。下線の左端がその情報で、左から「横幅/扁平率・ラジアル構造・リム径(直径)」を表しています。その最後に記されていたのは「16」。つまり16インチ。
 夏用(18インチ)と比較すると、2インチも小さかったのです。比率で表現すると、1.000:1.125。かなりの差です。

 これまで何度か、メーターに表示される速度(デジタル/アナログ)や、タイヤ(夏用/冬用)による燃費の差異、そしてそもそも自宅と金沢間の距離などの問題をご紹介してきましたが、その、自動車側の基本情報となるのがタイヤの直径。
 一方、道路側の情報──I.C.間の距離や所用時間の情報など──は、それとは別に存在しています。

 2インチの違いといっても、これはタイヤ内径(=ホイールの直径)のお話。数字がタイヤ外径を直接意味するわけではありません。で、いろいろ考えるとセンセイの場合、やはり冬用は夏用に比べて数%直径が小さいらしい。
 そしてもう一つ。

 径の違いを考慮すると、「冬用タイヤは夏用よりも燃費が良い」というこれまでの考察結果はどうやら、撤回せざるを得ないようです。

 政治と違って、事実は事実なので。



10月23日(金) ドラッグ・アンド・ドロップのせい? ──不要なHTMLコードを手動で削除しました──

 受講生から時々、「センセイのブログを...」と言われることがあります。現在の学生諸君にとっては、そうなんでしょうねぇ...。

 彼ら彼女らの世代には、物心ついた時からスマートフォン。だから入学時にはパソコンの操作方法を知らない人も多いそうな。もちろん金沢工大は工科系なのでそのようなことはありませんが。
 でも、このサイトは「ホームページ」。

 まぁ、ブログも広く解釈すればホームページの一種ですから、正直なところ違いが良くわからないと思います。このサイトを含めて、ホームページは“HTML”という一種の言語で文字の大きさやリンクを指定しています。
 実際は専用ソフトを使用して作成しているので、難しいことを覚える必要はあまりありません。

 ただし、ホームページの制御はあくまで手動。具体的には、毎日の更新とともに日曜日ごとに古くなったニュースを別ページに送り、日曜から始まる直近の2週間分だけを「最近のニュース」のページに残しています。
 そんな先々週日曜日のこと。

 いつものように、古くなったニュースを移動させたのですが、念のために確認しているとトップページ下段の「バックナンバーはこちらへ」表示がおかしい。
 文字の大きさが一部、指定通りではありません。

 センセイは現在、メインのソフトとしてMac版の“Adobe GoLive”(Ver.5.0)を使用しているのですが、通常の操作画面「レイアウト」で何度作業しても、指示通りになりません。
 そこでHTMLコードを表示する「ソース」画面に切り替えたところ、ギョッとしました。

 写真がその一部。黒字が本文で、青色やオレンジ色のものは制御記号だと思ってください。“</font>”という文字列の繰り返しが目に入ってきます。まずこれは「文字の制御を解除する」という意味。
 繰り返しは不要です。

 “GoLive”のこのバージョンにはかなりバグがあるらしく、しばしば意図していない表示が発生します。今回も問題が起きている部分を手動で修正して、表示そのものは無事、意図していた本来の姿に。
 勢いで、1時間ほどかけて(!!)不要なコードを削除します。

 作業後のファイルを元のものと比較すると、サイズが半分近くになっていました。最近のPCは処理能力が高いので、元のままでもほとんど影響はありません。でも、何だか気持ちが悪い...。
 原因を考えます。

 もちろん、最大の理由はプログラムのバグ。ただしそれを根絶することはできないので、使う側も何らかの配慮をする必要があります。思い当たるのは、今までの作業が「ドラッグ・アンド・ドロップ」によるものだったということ。
 古くなった部分を、この方法で「最新のニュース」から「バックナンバー」へ移行していたのです。

 試しに「コピー・アンド・ペースト」で作業してみたところ、少なくとも現在のところ問題は起きていません。またHTMLコードを見ても、それほど大きな問題は発生しておらず、きれいな書き方に戻っています。
 ひとまず、やれやれ。

 誤解されると困るのですが、先生は別にAdobe社を批判しているわけではありません。褒めているわけでもありませんが。

 “Adobe GoLive”(Ver.5.0)は20年前の製品だし、「授業のご連絡」や「バックナンバー」を管理しているのは“Adobe PageMIll”(3.0)。記憶に間違いがなければ、“PowerMacintosh 8500/G3/466”に付属していた22年前のソフト。
 それぞれ得意分野もあるけど、弱点もある。

 弱みを攻撃するのではなく、長所を認めてその才能を伸ばす。そのために、誰かが多少余計な仕事をするのはしかたない。理想主義に過ぎると言われればそうかもしれませんが、まさに「貧すれば鈍す」状態のこの国で、最も求められていることだと思うのですが...。

 どうでしょう。



10月22日(木) 目が眩むような高い場所を、スルスルと... ──大学キャンパス内の高圧線鉄塔の点検が行われました──

 予定を変更して、今日見たままのお話。

 木曜日も、午前と午後に講義があります。朝イチの学部の遠隔授業を終えたところで、お昼を調達すべく一時外出しました。遠隔授業は録画しておくのですが、講義終了直後にそのファイル作成が自動的に始まります。
 ファイルサイズが大きく、また負荷のかかる作業なので10分間くらいパソコンが使えないのです。

 校舎の外へ出たその時、「ほっかほっか亭」を目指していたはずの足が、反対方向へ向きました。やはり毎日...というわけにはいかないらしい。あれっ!?

 大学の厚生棟(21号館)を過ぎたところで違和感を感じました。その方向を向き、かつ頭を上げると、おぉ、とても高く、遠い場所に人間が。
 キャンパス内の鉄塔の角の部分を、10名弱の方が登っています。正確な高度はわかりませんが、もの凄い高さ。

 北陸電力の高圧電力線がキャンパス(東校地)を横切っているのですが、その鉄塔の点検作業に取りかかるようです。その登る速度が尋常ではありません。
 ホントにスルスルと登っていくのです。決して「一歩一歩確かめて...」などという感じではありません。

 正直なところ、見ている方がハラハラします。当然、安全ベルトを使用しているはずなのですが、それを付け替える様子を確認できません。
 だから何も装着せずに、手と足だけで登っているような印象。

 鉄塔も電線も構造物。だから定期的に点検、補修する必要があります。運転していると時々、「電工」と呼ばれる方が高圧電線にぶら下がるような格好で点検しているのを見かけることがあります。
 「宙乗り点検」とのこと。

 まるで電線にぶら下がっているかのよう。実際には、ブランコのような専用の道具を使っているそうですが、目も眩むようなあんな高い場所で、という感じ。だからきっと、これから電線に乗り移って...。
 ただしここは、食料調達が優先。

 数分後に期待して現場に戻ると、結果はやや予想外でした。作業員の方は鉄塔のあちこちに分散して、何か作業をしていらっしゃいます。今日の目的は電線ではなく、鉄塔の点検だったらしい。
 それにしてもあの高さ、そして信じられないあの登攀
(とうはん/とはん)速度。

 適性と鍛え方が、まったく違うんだろうなぁ。



10月21日(水) ローカル・ルールじゃなかったのね... ──バス内最前列席の謎──

 本当は月曜日にお伝えするつもりだった話。

 そのため、若干時差ボケ感が漂いますが、悪しからず。写真は約1ヶ月前に撮影したもの。仕事の打合せ兼飲み会が金沢駅まであったため、アパート近くから路線バスに乗車した時のものです。
 コロナ禍の影響で、何と、路線バスは半年ぶりの利用。

 車両中央部のドアから入って前に進もうとしたのですが、目に飛び込んできたのは「ご遠慮ください」の文字。左右の最前列席が使用停止になっています。

 大学の前にバス停があるので、すでに外からこの表示を認識していたのですが、自分が乗車する段になるとすっかり忘れていました。だから、ちょっとびっくり。
 でも、何故なんだろう...。

 もちろん新型コロナウイルス感染拡大防止のため。でも、閉鎖されているのはこの2席のみ。車両後部にある2人掛けの席などはそのまま。
 ちなみに、金沢工大はキャンパス間移動のためにバスをチャーターしているのですが、こちらは2人掛けを1人で使用しています(乗車制限をかけている)。

 写真の席は前輪の上に配置されています。つまり他の席より高い位置にある。だから料金支払い時に他のお客さんにウイルスを...とか、運転士に...などと、いろいろ考えたのですが、なかなか得心(とくしん)がいかない。
 その時は「(バスを運行する)」北陸鉄道のローカル・ルールなのかな、とすら考えたのです。

 この日曜日、ちょっと訳ありでセンセイは新潟県中越地方でバス事業を展開する越後交通の路線バスに乗車しました。乗車時、先に乗っていたお客さんは後部に2名のみ。金沢と同じように前へ進もうとしたら、何と、写真と同じように最前列席は使用停止。
 少なくとも、金沢だけのローカル・ルールじゃなかったのね。

 でもホントに、何故なんだろう。



10月20日(火) 1年ぶりに、「地球照」に出くわしました

 今日は予定を変更してタイトル通り、そして今日見たままのお話を。

 火曜日は午前と午後に学部の講義があります。センセイのことですから早朝に出勤して、準備を整えます。早くやっておけば、こんなにバタバタせずに済むのに...。講義の後片づけや明日以降の準備もあるので、気がついたら外はもう真っ暗。
 今日は自転車で出勤しています。

 惣菜を求めてスーパーに立ち寄ってから帰宅します。何故か、値引きの時刻が早まっているので、それに合わせて校舎を出ます。スーパーまでの経路は東と北へ向かうだけ。
 めでたくお刺身を購入し、再び自転車に乗り込みます。

 ここで初めて西進するのですが...あ"っ。西の空、ちょっと中途半端な高さに大きく黄色い月が出ています。そして月の暗い側がぼんやりと光っています。
 何度かお伝えした(2014年2017年2018年2019年)「地球照」という現象です。

 新月前後(三日月が多い)にだけ観察される現象。去年もちょうど今ごろに目撃しています。ただし「三日月だから見えるはず」というわけではありません。
 地球からの光で照らし出されているので、反射率の高い地球の雲の量などに大きく左右されるのです。

 月齢がある程度進んでいるので、月はふとっちょ。その分、輝き方が強く、明暗のコントラストが非常に強くなっています(今回は輝度やガンマ補正などを一切行っていません)。
 子細に観察すると、暗い側に月の海を認めることができます。

 CANON“EOS Kiss M”で撮影するのは2回目ですが、480mmの望遠レンズを用いたのは初めて。

 満月──正確には、翌日が「望」だった──の時にも感じたのですが、これくらいの長焦点になると大きく、そしてはっきりとクレーターまで撮影できます。実は満月の時も今回も、写真を約50%に縮小して収めているのです。
 銀塩フィルムで育った人間からすると、隔世の感。

 ちょっと元気をもらったので、明日もしっかりと講義することにします。



10月19日(月) 事実を真正面で受け止め、この地で生きる ──近くのお宅の新築工事が大きく進んでいました──

 今日はタイトル通り、そして見たままのお話。

 ちょっと事情があって西村センセイ、昨日は少し遅めに金沢へ移動しました。いつもなら1時過ぎにアパートに到着。荷を解き、少し休憩してから研究室へ向かいます。でも今回の到着は夕方5時過ぎ。
 今回も結局、大学へ行きましたが。

 秋が深まっているので、日暮れがとても早くなっています。5時にはもう相当暗い。そんな状況の中で撮影したのが、写真。近くの、新築工事中のお宅です。
 そのままだと暗くて何がなんだかわからないので、明るさを補正しています。

 センセイが金沢を離れたのは金曜日。やはりこの場所を通過したのですが、その時は大型のクレーン車を使い、多数の作業員が柱を立てていました。1階はほぼ終わり、2階の工事に着手したところ。
 それが日曜日にはこの状態に。

 基本的な外壁も出来上がっています。作業員も休みが必要だし、近隣の迷惑になるわけにもいかないので、日曜は作業していないはず。
 つまり金曜、土曜の2日間でここまで漕ぎ着けたことになります。素晴らしい。

 中央部に長い梯子(はしご)のようなものが見えますが、これは2階の屋根に瓦を上げるための、ケーブルカーのような装置。基部に、背負子(しょいこ)のような運搬装置が見えます。
 今晩帰宅した時には、瓦は既に屋根に固定されており、設備一式も撤去されていました。つくづく、早い。

 施主さんの希望が自(おの)ずと見えてきます。南東の部屋は老人用で、水回りは...という具合。広い2階は明らかに若夫婦用。パイルの位置を子細に検討すれば、もっといろいろなことがわかるのですが、この辺から先はもう、プライベートな領域。
 バランスの良さもポイントです。

 建売住宅に比べてはるかに高くつく注文住宅ですが、外壁はあらかじめ工場で製造して置いたものを現地に持ち込み、組み立てたものと推測されます。その理由はもちろん、最も費用がかかる人件費を抑制するため。
 品質を優先し、あちこちに相当お金を掛けた隣家とは対照的な考え方です。

 両家に通じるのは、ゆっくりと進む世代交代を正面から受け止めて、「ここで生きる」という強い意志。お宅によって、具体化のポイントの置き方が少々異なるだけです。

 決して隣家を批判しているわけではありませんので、誤解なきよう。



10月18日(日) 広がる格差、拡大する不満 ──柏崎市役所の移転新築工事が進んでいます──

 明日からの業務に備えて、金沢へ移動しました。

 北陸地方は昨日、今日と、とても冷え込み、各地で今シーズンの最低気温を記録しました。センセイが移動する範囲に限っても富山県の北アルプスや、新潟県西部の黒姫山、焼山などで初冠雪を観測したとのこと。
 それならば...と期待したのですが、好天で日中は気温が上昇したので、その様子を見ることはできませんでした。

 写真は柏崎市内で撮影したもの。右側のビルは建設中の柏崎市役所新庁舎です。写真左側の外に柏崎駅があります。左側の比較的背の高いビル群は、駅前のホテル3棟とお菓子メーカー「ブルボン」本社(白いビルの奥)。
 つまり新市庁舎は、駅前に建設されるのです。

 当地は『東鑑(あずまかがみ)』に「比角(ひすみ)の庄」として登場するほど古い歴史を持っています。ただし川の河口部付近は沼地など低湿地。旧市街地はその外側に形成された砂丘の上にありました。
 海岸部では良く見かける構造です。

 やや本題から外れますが、砂丘の上は水捌(は)けが良い。そんなに高度もないので給水も比較的容易。だから居住には適しているのですが、見方を変えると、要するに砂の山でしかありません。
 文字通り、「砂上の楼閣」。

 そのため、大地震の際には壊滅的な被害を受けます。その経験から新市庁舎は旧市街、つまり砂丘の上ではなく、その内側にあるかつての湿地に建設されることになりました。

 排水技術が発展したので、低地でも問題なく建設できるようになったのです。ご存じない方がいらっしゃるかもしれませんが、新潟平野や金沢市の海側などは、水面下の地域が広がっています。
 電力を使って常に排水し、宅地や農地として用いている(!!)のです。

 拙宅を含めて、この付近は標高数mでしかありません。状況は似たようなもの。

 旧市街地の人たちからすると、市役所の駅前移転は面白くない。それでなくても各地の駅前商店街、あるいは旧市街地は「シャッター通り」化しているのです。
 そのため、旧市役所跡にはコミュニティ・センターを建てるのだとか。

 でも、そもそも市街地から離れた人々もいます。センセイが生まれ育った町は後に柏崎市に吸収合併されたのですが、過疎化と高齢化が急速に進行しています。
 かつての小学校跡にそのコミュニティ・センターがあり、小さかった娘や甥姪と良く利用したのですが、市は廃止、統合したいとのこと。

 都市部の方にはわかりづらいかと思いますが、(旧)小学校(区)は地域の基本的なまとまり。それを解体する、ということです。先日、市によるそのための説明会が、まさにそのコミュニティ・センターで開かれました。
 地元紙でその様子が大きく報道された(写真入り)のですが、これがもう、大荒れ。そりゃ、そうでしょう。

 他方、人口減少や高齢化、経済の衰退で財政に限度があることもまた、事実。

 何を言いたいのか。たぶん、予想とちょっとだけ違っていると思います。

 実は、このような事象はいくらでもあること。相手の言葉に真摯(しんし)に耳を傾け、立場の違いを可能な限り理解した上で、判断する。もちろん誰もが納得する答なんて存在しません。でもそれに取り組むのが、オトナ。
 これと対をなすのが、「分断して統治せよ(“Divide et impera”)」。

 あまりに唐突で、何のことかわからないかもしれませんが、これは宗主国が植民地を支配する際の原則です。実は子細(しさい)に見ると、支配される側にもいろいろな事情の差があります。言語だったり、習慣だったり。
 そこにつけ込んで、一部だけを持ち上げ、他に嫉妬させる。

 まさに「バベルの塔」そのもの(知らない人は調べてね)。

 偉そうなことを言っていても、人間はあまり変わらない存在なんですねぇ。笑うのはたやすい。

 でも現在、内外で多用されているのは、まさにこの原則。天才なら支配は可能なのかもしれません──そんな人物を見聞きしたことはない──が、実際は凡人か、それ以下。そもそも当人達はこの原則を知らないと思う。
 (内心ビビリながらも)いたって真面目。オトナではないので。

 端から見たら喜劇かもしれません。でも最も辛いのは、巻き込まれる圧倒的多数にとって、これが悲劇の始まりだということです。

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