2020年3月21日更新(2020年3月29日ページ移動)
■3月21日(土) 「あっ、咲いてるわねぇ...」 ──都心の桜は、来週が見頃のようです──
今日は見たままのお話。
お伝えしたように西村センセイ、私用で、都内へ日帰り往復しました。このところずっとマスクを着用していなかったのですが、今回はさすがに数枚、鞄の中へ。感染よりむしろ怖いのが、都内での視線。
冗談抜きで、身の危険すら懸念されます。朝、柏崎駅へ向かう途中、乗車予定の1本前の快速列車が脇を通り過ぎました。定時運行であることを確認するとともに、一つ気づいたことが。いつもは混雑する快速なのに、今日は車内がガラガラ。
やはり新型コロナウィルスによる肺炎の影響でしょう。今回は余裕を持って行動したかったので、次の特急列車を予約していました。こちらも定時に到着したのですが何と、車内には乗客が誰もいません。(実話)文字通りの貸し切りです。自由席には数人乗り込んでいたようですが。
乗換駅の長岡駅構内も閑散としていました。到着した上越新幹線に乗り込むと、こちらもガラガラ。さすがに在来線ほどではありませんでしたが、乗客はセンセイを含めて3組、計4名。(事実)
上野駅で下車し、秋葉原駅で中央線各駅停車に乗り換えます。新幹線を降りる時からマスクを着用したのですが、意外なことに京浜東北線も中央線も皆が皆、例外なしにマスクを使用しているというわけではありませんでした。
着用率は70%くらい。若年者に未着用者が目立ちますが、それ以外の世代も多い。ふ〜ん。
東京では14日に桜の開花宣言が出されました。ただしその日の午後には雪が降るなど、不安定な天気、だから桜の様子が気になっていたのです。
上越新幹線車中から観察した限りでは咲き始めから、良くて三分咲き。途中、大きな公園の脇を通りました。
センセイを自転車で追い越す格好になった若い子連れ夫婦が、「あっ、咲いてるわねぇ...」。最初の写真は接近して撮影したもの。後ろのピンク色の桜の木は咲き始めなのに、白っぽさが目立つこの桜は満開でした。
かなり個体差が大きいようです。右の写真は、別な土手沿いにある公園の桜。こちらも咲き方はもうちょっとという感じでしたが、連休なので多くの人が繰り出しています。
右側のテーブルではささやかながら宴席。都内での花見の食事は禁止と記憶していたので、ちょっとびっくりしました。帰宅してから確かめると、「宴会の自粛を要請」らしい。左奥には、袴姿の女性が2人。
さすがに、もう卒業式は終わっているだろうと思うのですが...。センセイが自分の目で見た限りで、全体としては節度を保ちつつ、自分(たち)なりの花見を堪能している、という印象を持ちました。都心での桜の見頃は、来週。
満開あるいは散り始めが予想される来週末は、どうなるんだろう...。午後、再び上野駅から上越新幹線に乗りこみ、長岡で在来線の各駅停車に乗り換えて夕方、柏崎駅に到着しました。帰宅後に家人が語るには、長岡市で新型コロナウィルスの感染者が発生したとの情報。
ひたひたとウィルスが高齢のセンセイに迫っているのか、たまたま発生した事象なのか...。今年の桜は、手放しで...というわけにはいかないようです。残念ながら。
■3月20日(金:祝日) 世の中は、繋がりとバランス... ──ガソリン価格がかなり下がっています──
週末なので、新潟の自宅へ戻りました。
あらかじめ母親に電話すると、孫が明日、買い出しに連れて行ってくれるので、食料は問題なし。ただし「菜っ葉(菜の花)がたくさん採れてどうしようもないから」とのことだったので、少し休んでから実家へ向かいました。
ただし途中、給油する必要があります。しばしば「非常時に備えて、車のガソリンは常に満タンに...」と言われます。大きな地震を経験──それも何回も──したセンセイとしては強く実感できる部分もあります。でもふだんのセンセイの行動パターンは、極めて単純。
新潟も金沢も、天気さえ問題がなければ、近場は徒歩ないしは自転車で行動するし。というわけで、行動が不規則になるお盆と正月以外、センセイは原則として自宅との行き来に必要な量しか給油していません。もう一つの理由は省燃費。残量を意識すると、自然と省エネ運転になります。
自宅─金沢移動時の燃費はこのところ、21.5〜21.9km/L。
いつものガソリンスタンドに立ち寄ると、ガソリン価格(写真はレギュラー)が先週より10円/L程度下がっています。実家へ向かう途中で確かめると他店も、ここまでではないものの、かなり値段が低下しています。
もちろんこれは、最近の原油安がもたらしたもの。1バレルあたり45ドル程度(WTI原油先物価格リアルタイムチャート)だった原油価格が、OPECの結束崩壊で劇的に低下。昨19日早朝には20ドルにまで迫りました。
ごく短期間で、半分以下に、ですよ。加えて、新型コロナウィルスによる新型肺炎の流行拡大。消費がさらに低下し、景気も低迷が予想されます。つまり石油消費量も低下するので、値下げ圧力が強くなる。
悪循環です。ガソリン価格の低下は、個人的には有り難いのですが、世の中のすべてのことは繋がり、バランスを保っています。「半分以下」でバランスを保てるわけがない。
もちろん高いガソリンも困るのですが...。原油価格は、シェールオイルなどエネルギー資本をバックの一つとする現米国大統領の一声で、乱高下。このような状況では、通常なら円高になるのですが...実はかなり円安。
従来の、そして我々が前提としてきた「枠組み」そのものが、揺らいでいます。最大の懸念は、この揺らぎが地殻変動に繋がるのかどうか。
いつもより多めに給油して実家へ到着すると、おぉ、ここでは別な「時間」が流れています。玄関で名乗っても反応がないので奥の部屋へ向かうと、83歳の母親は13弦(琴)の練習中。センセイの声が聞こえないわけだ。
センセイが翻訳したCDについて父親に尋ねると、要領を得ない返事。「前と同じだから使えるけど、絵の方がわかりやすい...」。何のこと?
しばらく聴いていると、どうやら絵文字(ピクトグラム)の感想を話しているらしい。徐々に、CDの前に渡した上腕型血圧計の使い勝手を述べているとがわかりました。これまでの物が壊れたので、センセイが使っていた血圧計を譲ったのです。
ちなみにセンセイ自身は、精度と安定性にやや問題が残るものの、持ち運びやすさと計測時間の短さから、現在は全面的に手首型に切り替えています。両親の生き方も一つの──「二つの」とすべきか──人生。コストや採算性だけで語れるものではない。実は、ガソリン価格も同様。
世の中はすべて、繋がっているのです。それすらイメージできない、高齢のお子様達ばかりだけど。
■3月19日(木) 実物はものすごい迫力です ──早朝、外惑星3個と月の接近を確認しました──
西村センセイ、昨晩は早めに就寝。
それもあってか、今朝はまだ暗いうちに目が醒めました。予報で天気が良いことはわかっていたのですが、和室南側の障子窓を開けると、おぉ...。雲一つありません。センセイの目は南東の空に釘付け。
ご覧のように下弦を過ぎた月(月齢24日)がどっしりと構えています。しかもそれだけでなく、まるで月を取り囲むかのように、3個の惑星が輝いているのです。
望遠レンズで撮影したのが写真。写真はかなり縮小しているのでダメですが、実物はものすごい迫力です。ただし枠内にある大きな点は、惑星そのものではありません。
枠内は縮小前の惑星の映像(同比率)。そのすぐ近くにある、ごく小さな点が実際の惑星の映像です。左から土星(枠のすぐ上、やや左側の小さな点)、一番上は木星(枠の右側の点)、そして右端が火星(枠のすぐ上、やや右側の微かな点)。
火星は...わからないかも。あらかじめお断りしておくと、センセイはこの諸惑星の接近を知っていました。写真の、概ね左下隅から右上隅にかけて「黄道」(「おうどう」ではなく、「こうどう」)が通っています。
黄道は太陽の通り道、というか、地球の公転運動を投影したもの。惑星──古代から中世は太陽と月も「惑星」とされていた──の黄道上の位置(「黄経」)が一致することを「合」(conjunction)と言います。
古代天文学(≒占星術)では非常に重要な意味を持つとされ、注目かつ丁寧に観察されていました。今回はそこまでではありませんが、外惑星──中世までの表現では「上位惑星」──3個すべてが揃い(ただし星座(占星術では「宮」)としては二つ)、しかもそこに月が加わるという、いかにも画になる条件が整っています。
月は恒星天球上を約29.5日(「朔望月」)で一周します。(約27.3日の公転周期〔=自転周期〕とは異なる)いわゆる「惑星」とは桁違いのスピードで東進しています。だからこれらの星が最も再接近したのは昨日の朝。ただしセンセイはまだ夢を見ていたし、たぶんかなり雲が出ていて、このようにはいかなかった。その意味では、ラッキー。
写真に戻ります。原寸の方(枠内)だと「大きさ」の違いがわかるだけでなく、色の違いもわかります。右側の火星、実はかなり赤い。特に人間の視覚の特性上、真夜中に火星を見る「衝」(opposion)の前後は、条件によってはギョッとするほど「赤」を意識させられます。
そのため火星は歴史的に、闘いの象徴する星とされてきました。でもこのように銀塩あるいはデジタルで撮影すると、色は変化していないことがわかります。そして実は、月も興味深い。
こちらほどではありませんが、地球照(こちらやこちら、そしてこちら)の現象が起きています。まだ輝いている部分がかなり残っており、しかも、周囲はかなり明るくなっているにもかかわらず...。
というわけで今朝、少しだけ早起きしたおかげで、素晴らしい天文ショーを堪能させていただいたセンセイなのでした。
■3月18日(水) 家の新築は間に合ったけれど... ──移転しました。“nishimura-sensei.net”をよろしくお願いします──
今日は入学試験の代休。
朝、意識してアパートでゆっくりしていると急に、窓の外がうるさくなりました。重機の音です。恐らく、近くでの住宅新築工事。駐車場だった場所のコンクリートが剥がされ、更地になっていたのです。
しかも先日は、基礎の位置を示すロープが地面に張られてzいました。現場を訪れて見ると、重機を使ったボーリング作業が始まっていました。ちょっとゴチャゴチャしていてわかりづらいのですが、写真奥(右側)には新築住宅が3軒見えます。右側の2軒(黒と白)は建て売り住宅。
黒っぽい家の方はすでに入居が始まっています。中央奥の薄茶色のお宅は、昨年6月の解体工事から始まり、年末に完成した隣家。
昨晩、暗くなってから自動車で隣家の前を通ると、マイクロバスが停車していました。運転手以外誰も乗車していないので、奇妙に感じたのです。
すれ違いざまに確かめると、割烹の送迎用バス。今朝、写真を撮るために外へ出ると、昨晩と同じ場所に同じマイクロバス。1回ならともかく、2日連続は明らかにおかしい。しかも接近すると、車の陰に高齢の男性が2名。
黒っぽい輻輳をしています。改めて周囲を確認すると、おぉ、道路の反対側にお通夜と葬儀の案内が。お宅の前がバスに乗車するための集合場所になっているのです。
昨晩がお通夜で、今日がお葬式。お伝えしたように、センセイがこの地に転居してきた時、隣家には高齢のご夫婦がお住まいでした。10年くらい前にご主人が亡くなり、その後は、奥様の姿を時々見かけるだけ。それもここ数年はまったくご無沙汰。
高齢者用の施設か病院に入っていらっしゃったんだと思います。それでも県内外で暮らすお嬢さんたちは、明らかに「家族のため」──正確には、奥様のため──という強い意志を持ちつつお宅を建て替えられました。その甲斐あって、立派なお宅の完成に漕ぎ着けたものの、奥様が新設された玄関スロープを利用する日は来なかった。
何と表現すべきか...。ご夫妻のご冥福をお祈りいたします。さて、以前および昨日ご説明した事情により、このページを収納するサイトを移転させました。この機会に独自ドメイン“nishimura-sensei.net”も取得。旧サイトはすでに更新を終了していますし、今月末で閉鎖、消去されます。
引き続き、“nishimura-sensei.net”をよろしくお願いいたします。
■3月17日(火) 車体の下で、深緑色の苔が成長しているベンツ ──明晩、サイトの移転に関する情報をお伝えします── 【予告】
内容的には昨日の続き。つまり先週末滞在した柏崎市の話題。ただし時間的な順番は逆で、「ツルハドラッグ」(中央奥)を訪れる直前に出くわしたものです。
一昨年閉店した「イトーヨーカドー 丸大 柏崎店」は、市街地の大きなブロックの、その頂点を残して“L”字型にお店を構えていました。中心となる店舗と、駐車場(立体駐車場と地面のの駐車場)です。
お伝えしたように「ツルハドラッグ」は後者の跡地に建設されました。だから店舗が存在した側からだとブロックの角を回りながら、かなり歩く必要があります。裏道があるのでは、と思ったのですが、そんなものは存在していませんでした。ふだんは自動車でも徒歩でもあまり通らない場所。
建物の間から「ツルハドラッグ」の看板が見えたと思ったその時、写真のメルセデスベンツC230に出くわしました。いかにもベンツ。スポーティーなBMWとは違う。少々旧型ですが、丁寧に手入れされ...え"っ?!
...手入れされていない。
最初に気づいたのは右後輪。空気が完全に抜けて、ぺっちゃんこ。ここまでひどくはありませんが、他の3本とも空気が抜けています。でもナンバーはしっかり付いています。
廃車ではなく、法律上は公道を走行できる状態。最も驚かされたのが、車体の下。ベンツは相当長期間、この場所に置かれているようで、深緑色の苔が車体に沿った形で成長しています。近づいてよく見ると、ボディもかなり傷んでいる。
ただし同時に、良い鉄材を使い、きちんと塗装されていたこともわかります。もちろん背後のお宅のものなのでしょう。家は比較的新しいし、ちゃんとメンテナンスされています。いったい、時間関係はどうなっているんだろう。
いずれにせよ、富山県朝日町の日産「ステージア」など、センセイの「放置された自動車たち」コレクションに加わるべき存在。さて、3月1日にお伝えした、このサイトの移転(ないしは一時運用停止)に関する続報です。
繰り返し──初めて目にする方もいらっしゃるので──になりますが、これまで24年にわたって利用してきたプロバイダー“SANNET”の都合により、約20年間続けてきたこのホームページの運用継続が不可能となりました。
“SANNET”上のこのサイトは、今月末で閉鎖、削除となります。もちろんすぐに、新たな業者を捜し、最適と思われるものと契約しました。ただし設定に手間取ったため、これまえ転居先をお知らせできませんでした。しかし昨日までに設定を完了し、本日すでに、データを転送済。
明日の夜には、引っ越し先に関する情報をお伝えできるはずです。住み慣れた場所を離れて引っ越しますが、引き続きぜひ、このページをご愛顧くださるようお願い致します。
■3月16日(月) ここにでもマスクは売り切れていた... ──柏崎市に「ツルハドラッグ」が進出しました──
昨晩、少しだけ夜更かししたことが影響しているのかもしれないのですが、今朝はなかなかスッと起きることができない...。
季節が進み、春分(20日)はもう間近。明けがかなり早まっています。でも今朝は、少し明るくなったかと思えばすぐに薄暗くなったり。昨晩は雨だったのです。突然、外の音が変わりました。窓ガラスや地面に、何か当たる音。
確かめるまでもありません。霰(あられ)です。しばらく前の北陸は暖かかったのですが、昨日あたりから急に冷え込んできました。上空に真冬並の強い寒気が入っているのです。だから当地だけでなく、全国的に不安定な天気。
いつもよりちょっと遅めながらちゃんと起床。午前中、新型コロナウィルスによる肺炎に対応するための臨時幹部会が開かれるのです。身支度を整え、アパートの玄関ドアを開けると、おぉ、一面真っ白。(実話)
雪と霰で雪が1、2cm程度積もっています。気象庁の公式記録では無雪でしたが。北陸の冬場の必需品スノーブラシは、迷った末に自宅に残してきました。車に積もった雪を手で取り除きます。
センセイは土曜日に金沢へ移動したのですが、その頃は暖かく良い天気。高齢の夫婦が協力して夏用タイヤに交換している場面を見かけたのですが、やはり早過ぎたな。
写真は金曜日に柏崎市内で撮影したもの。その日はまず、お伝えしたように皮膚科医院を訪れました。この時は自転車。少し離れた郵便局にも用があったので、昼食の際に自動車で外出。
ついでに、近くの「イトーヨーカドー 丸大 柏崎店」(一昨年夏に閉店)跡を訪れました。地元紙が、北海道に拠点を置く「ツルハドラッグ」(柏崎店)の開店予定を伝えていたのです。
本来の出入口に当たる駅前通に面した部分が更地になっていたので、センセイはてっきり、その場所にオープンしたのかと思っていました、でもこれが、見事にハズレ。そこは更地のままでした。たぶん地代の関係だと思います。
「ツルハドラッグ」がお店を構えたのは裏手の、かつての駐車棟および駐車場の跡地。全体としてはかなり広い場所ですが、駐車場はほぼ満車。臨時の係員が出入りする車に指示を出しています。センセイの少し前、お店に向かって歩くのは、軽自動車から降りた高齢男性。
それに続くような格好で入店、彼はいきなり男性店員に何か尋ねています。声を聞き取ることはできなかったのですが、会話内容は明らか。お察しの通り、マスクの在庫があるかないか。もちろん返事は、ネガティブ。少し悲しそうな表情でお店から出ていきました。
まるで、自分に言い聞かせるかのように。お店そのものは繁盛。店内を一回りしてみます。基本的には典型的なドラッグストア。店舗が大きいので品揃えは充実しています。でも逆に言うと、売れ筋だけを並べるわけにはいかないので、採算性の面で問題があるかもしれません。
しかもこの辺は、全国および北陸ローカルのドラッグストアが複数存在するのです。もう一つ、地域の特徴があります。ここは柏崎市の旧市街地。(正確には、その周辺部)
現在は高齢者が多い。「イトーヨーカドー 丸大」の商品が多少高めでも、しぶとく生き残ることができたのは、それ以外のお店で商品、特に食材を購入できなかった人たちがいたから。「ツルハドラッグ」には、それを代替する役目も期待されます。
で、その食品コーナー。正直なところ、可もなく不可もなく、という感じ。大学近くの「V・drug」が「バロー」グループの強みを生かして食品コーナーを充実させているのとは対照的です。何てったって、かなりの金沢工大生はこのお店だけで自炊用の食材を揃えています。
そして間違いなく、近くのスーパーの脅威。ただし新潟県内の他店舗──夏の集中講義の宿泊先脇にある──他地域を含めて、現在の「ツルハドラッグ」はそこまでではない。
さて、「ツルハドラッグ柏崎店」、どうなる。
■3月15日(日) 西村センセイ、父親に頼まれた仕事でボケる
時系列的には、昨日の続き。
柿崎駅で乗車券の購入で失敗した帰宅したセンセイ。自宅で洗濯物だけを降ろすと、そのまま実家を訪れました。
例によって両親の安否確認──冗談抜き──と、頼まれた用を片付けるためです。実家に接近すると、おぉ、道路脇の歩道を、老人用の3輪電動アシスト自転車押しながらボトボトと歩いている人物の後ろ姿が目に入りました。
もちろん、間もなく90歳になる父親です。母親は近くの畑で農作業をしていたので、金沢のスーパーで買ったものを含めて2パックのトイレットペーパーを持ってきたことを伝えます。彼女は驚きの表情。金沢ではすでに、それなりに入手できるのですが、母親は世の中からトイレットペーパーが消失したと信じている様子。
ちなみにセンセイ個人は今回、金沢のアパート用のものを購入していません。まだ2、3個残っているはずなので。実家に戻り、父親にタイトルと曲名の翻訳を頼まれていたCDを渡します。1週間前に本体とケースだけのCDを預かった西村センセイ。さて、どうしよう...。
CDに収められているのは、全20曲。レーベル面の表記は全文フランス語(一部英語)ですが、マスタリングと製造は日本国内。クラシックの名曲を、場合によっては短く編集したものです。名曲全集の1枚らしい。
最初はCDの記号番号で調べようと思ったのです。しかしメーカーを含めた情報を用いて検索しても、なぜかヒットしません。えーい、こうなったら自分で翻訳してしまえ。だって、すぐにわかる曲もあったのです。
例えば最初の“PETIT MUSIQUE DE NUIT”(レーベル表記のママ。本来ならば、最初の“P”以外は小文字)を直訳すれば「小さな、夜の曲」。お察しの通り、モーツァルトのセレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(“Eine kleine Nachtmusik”)です。誰もが耳にしたことがある名曲。
一部知らない単語もあったのですが、ひとまず全部訳したところで、さて、どうしよう...。(再び)父親が期待しているのはおそらく、曲に関する情報をA4くらいの紙に印字したもの。でも、そのままだとCDのケースに折って収めるしかありません。
どうせそのうち、「無くしたから探してくれ...」。そこで厚手のCDケース表裏両面に収める情報を、“Illustrator”を用いて作成しました。
もともと台紙(ひな形)に相当するものを自分用に用意しておいたのです。裏面には、曲の情報を流し込みます。背の部分にはタイトルを90°回転させて収めます。曲のタイトルは老人用に、できるだけ大きく見やすいフォントを用います。
表面にはカラーで内容に相応しい画像とタイトル。お察しの通り、西村センセイはこの種のDTP作業が性に合っています。残るは特厚の用紙を使って、カラープリンタで出力するだけ...あ"っ。
CDを“iTunes”に掛けたら、どうなるんだろう...。“iTunes”は“CDDB”という文字通り、音楽用CDのデータベースの情報を参照します。例えば1枚目の画像は、フランスで製造された「ドビュッシー前奏曲集」。
演奏はジャック・ルヴィエです。これを“iTunes”で読み込むと、ご覧のように。全部フランス語か、一部フランス語か、全文日本語か。最下段の「全文日本語」すると右のようの画像になります。問題のCDを検索すると、あっさりとヒット。
今回のCDを挿入すると、適切な情報が得られました。印刷前の情報を一部修正し、出力します。今までの苦労──今回はそれほどでもないけど──は、何だったんだ...。