2022年1月1日更新(2022年1月9日ページ移動)
■1月1日(土:祝日) あっという間の、元日 ──本年もぜひよろしくお願いいたします──
皆様、明けましておめでとうございます。
いつもなら大晦日は22時前に就寝するのですが、録画しておいた紅白歌合戦を早送りで確認した後、0時過ぎに寝室へ。久しぶりに帰省し、紅白を観ていた娘に対抗したわけではないのですが...。
今朝はいつも通りの時刻に起床。昨晩も降雪があったのですが、大雪というほどではありません。少し整理してから娘を車に乗せ、まず写真の菩提寺を年賀で訪れました。
昨年は本堂に入れなかったのですが、今年は入口が除雪されていました。住職と息子さんの副住職にご挨拶。今日はご覧のように、時々日が射す時間もあったのですが、突然地吹雪となり、前が見えなくなったりする不安定な天気。年始で行き交う車も多い。
特に運転が不安定になりがちな高齢者──センセイも──が多いし、スリップしやすい条件なので、運転にはかなり気を使います。続いて、あと半年弱で満97歳(!!)を迎える苦労人の伯母宅へ。コロナウイルス禍その他で、気に掛けてくれている娘を連れて行くのは数年ぶり。
このところ、認知症が進行気味なのが気がかり。最後は実家へ。いつもなら2人の弟やその連れ合い、孫が大挙押し掛けるのですが、後者は次の週末の3連休に来るそうで、日中はセンセイと娘だけ。夜は、下の弟夫婦が泊まるとのこと。
母親も来週には86歳になるので、夜の分を含めて食料──というよりご馳走──を買い出しに。この間に、向かいの親戚(従姉妹)にご挨拶。実家に戻ってから昼食を頂きながら、いろいろ積もる話を。しかも今年は新しく親戚が増えそうなこともあり、あちこちに気を使う必要があります。
庄屋の末裔、次期ご当主様は大変だ。今日は何のことはなく、「アッシー君」──死語です。興味のある方は調べてみてください──をしただけですが、年の初めから気を使う内容ばかり。元日から営業しているスーパーで晩のツマミを購入して帰宅。
予想通りバタン、キュー。昼はオードブルなど目もくれず、母親手作りの野菜料理ばかりを頂いていたのですが、それでも年末年始はいつもと違う食事。特に既製品は味が濃く、塩分も多い。今日だけで通常の3日分くらい摂取したんじゃないだろうか。
疲れ果てていたし、天気が悪くなってきたたので日課(?)としている午後の外出もなし。覚悟していた通り、夜の「最高」血圧の最低は130mmHgをクリアできず。まぁ、それでも132mmHgまで下がったのですから、ここは身体を褒めてあげるべきでしょう。というわけで今日は、お昼までの数時間で1日を終えたようなもの。
ま、いっかー。重ね重ね、昨年に引き続き、本年もぜひよろしくお願いいたします。(ペコリ)
■12月31日(金) 去る者あれば... ──今年も1年、皆様には大変お世話になりました──
当地は今日の午後まで大荒れの天気。
気温は終日0℃前後。未明から午前中にかけて細かい雪──気温が低いことを示している──が積もり、当地の積雪は最深18cm。そしてそれより何より、猛烈な西風。それでも運動不足を解消すべく、お昼と午後に外出しました。
長靴を履いていたのですが踏ん張りが効かず、何度か強風に飛ばされそうになりました。(冗談抜き)自宅にいるといろいろな用をこなさなければならないので、天気が悪かったこともあり昨日、一昨日の総歩数は数千歩。でも今日は3日ぶりに10,000歩を越えました。されど今月は予想通り、10,000歩にはわずかに及ばず9,597歩。
う〜ん、残念。午後の外出の帰路は、どうしても向かい風になります。というか最短ルートは、北風を遮るものが一切存在しない田圃の中を歩くことになります。そこで少し遠回りして、建物の陰を縫うように普段歩かない道を利用。
...あれっ?!ある立派なお宅の前を通りがかった時、人の気配がないことに気づきました。ガスも停止されています。施設等に入居されているのかもしれませんが、現在無人なのは確か。何度もお伝えしているこの事態。
高齢化が進む当地で──実は全国で──確実に起きていることです。写真は天候が悪化した火曜日に撮影したもの。お昼に外出した際に、久しぶりに旧市街地中心部を訪れてみました。写真右奥に見えるのは母校、柏崎高等学校。
中央から手前は旧市街地再開発ビル群の一部です。今回の目的地は左側の黄色い看板と、青い自動販売機のある「お店」。看板その他に黄色い何かかが描かれていることにお気づきでしょうか。
直接のきっかけは、その前の週。地元ブロック紙でこの「お店」に関する報道を目にしたのです。センセイの最初の感想は、「あぁ、ちゃんとお店は続いていたんだ...」。
まったく個人的な印象ですので、念のため。ここにある「株式会社ノードリンク」は、基本的には広告代理店。地元密着のフリーペーパーなどを刊行しています。実は新聞の発行部数は急激に減少中。
それは承知していたのです。でもそれに伴って、折り込みチラシも衰退。その代わりに、ポスティングやフリーペーパーが影響力を増しているんだそうです。見落としていました。
このノードリンク社、センセイが実家へ向かう幹線道路沿いにお店があったのです。閉店した店舗の再利用で、よく言えば資源の有効利用による経済性重視。穿(うが)って考えると「大丈夫かなぁー」というのがセンセイの正直な感想。
それがこの春、お店を急に閉じてしまいました。当然、どうしても良くない方向に考えてしまいます。心配していたのですが、ちゃんと存在してくれていたんだーというのがセンセイの実感だったのです。でもノードリンク社、どうやら只者ではないらしい。
旧来のビジネスモデルに拘泥していないようのです。もちろん法律や経済など、ずっと存続してきた社会制度を無視して企業の活動を維持することはできません。しかしそれらが新しい時代に適応しきれずにいることもまた事実。それを乗り越えることができるのは常に唯一、「若者」。
生物的な「若者」ではなく、実年齢にかかわらない精神的な若者です。今回の『新潟日報』紙の報道を読んで、「やっぱり」という印象を持ちました。記事で紹介されていた社長と社員の方はいずれもすぐ近くの長岡造形大学のご卒業。特に山口社長は、最初期の卒業生のはず。
同大学はセンセイも訪れています。看板や自動販売機の黄色い「何か」は「えちゴン」というご当地キャラクター。地元の一般社団法人柏崎青年会議所が権利を有していたのですが、それをこのノードリンク社に権利を譲渡しています。
もちろんウハウハ儲かる商売ではないでしょう。でも、良く考えると年代を問わず、我々はもっと大きな分岐点に立っているんじゃないかと思うのです。
新型コロナウイルス禍がなかったとしても、何度もお伝えするように高齢化、少子化は坂道を転げ落ちるように加速度的に進行します。長い目で考えると、高度成長期──若い人には実感がないはず──が特別、本来の国力に戻りつつあるのです。
そもそも我々が常識としている近代的な「国家」(「国民国家」)概念だって、ウェストファーレン条約以来の、わずか400年弱にしか過ぎない人工的な概念なのですが。ここ数日お伝えしてきたように、人間は誰だって老いる。そしてセンセイ自身を含め、例外なしにこの舞台から退場していきます。でも見方を変えることができれば、次の世代の可能性を信じ、そこにある種の資産を継承するということ。
基本的には、センセイを含めた旧世代が若い人たちを帰省すべきではないはず。でも、現実は厳しい。高度成長期のオリンピックや万国博覧会開催の幻想に縛られたまま。夢見るその間、「若い」他国はどんどん成長しているのに。
ノードリンク社の踏ん張り具合、約30年前にセンセイが期待(最終回)──願望に近いかも──したことの一部が、ようやくこの地で現実になりつつあると理解することもできるかも。楽観的過ぎるかもしれませんが。
旧世代は、若い人の可能性にもっと期待すべきでしょう。長くなりました。今年1年、直接お目にかかることができたかどうかは別にして、皆様には大変お世話になりました。お礼申し上げます。
良い年をお迎え下さい。特に、若い人たちには。
■12月30日(木) ミネルヴァの梟は夕暮れに飛び立つ、か ──ホテル「メトロポリタン松島」破産へ──
例によって今日も雨雲レーダーと睨めっこしながら、お昼と午後に外出。
当地の年末モードはピークに達していて、皆、周囲や他者のことなど思い遣る余裕がない状況。センセイは歩いて移動していたのですが、高齢者が運転する軽自動車に何度接触されそうになったことか。
しかも二度ほど、冗談抜きでぶつけられそうになりました。(実話)いずれも、相手はかなり厳しい状況だったことをまったく認識していません。誤解なきように申し添えると、批判というより、個人的には「明日は我が身」。冗談抜きで、です。
さて、写真は数日前に撮影したもの。手前の看板を除き、全体が白っぽいのは吹雪いているため。良く見ると強風に飛ばされる雪も見えます。
ここは柏崎市西部。市街地の入口となる鯨波(くじらなみ)地区です。国道8号線沿いに写真のホテル「メトロポリタン松島」(現在はサイト更新を停止)があるのですが、数ヶ月前から何だか様子がおかしい。
ついに先週、地元紙が運営会社「株式会社松島」が破産申請の準備に入ったと報道しました。そもそもこのホテルはセンセイが東京で大学院生と助手をしていた頃に建設されたもの。個人的には、新潟に戻ってから地元同級会で1回利用し、娘の中高一貫校の同級会で送り迎えをしたことがあるだけ。
あまりご縁がありませんでした。バブル──若い人は絶対に理解不能──絶頂期に、すぐ近くの海水浴場の来訪客を含めた観光客や、結婚式を目当てに建設された観光ホテル。
「メトロポリタン」(「都会的な」)という名前がその象徴ですが、う〜ん、実態はかなり相違していました。バブル崩壊と少子高齢化の波をモロに被ったところに止めを刺したのは、お察しの通り、新型コロナウイルス。生活道路を除けば、この付近に迂回路はありません。つまり金沢との移動の際、センセイは必ずこのホテルの前を通過します。
一昨年まではそこそこお客が入っていたのですが、去年の春以降は激減。すぐ目の前に鯨波海水浴場があるのですが、2年続けて利用客が大幅に減少。先々週お伝えしたように、すぐ脇に存在した「ファミリーマート」すら閉店に追い込まれる事態に。というわけで3日続けて、気が萎えてしまいそうな地元の話題。
果たして当地はこのまま衰退の一途を辿るのか。それとも、せめて一矢(いっし)を報いるべく「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」──知らない人は調べてね──のか。(たぶん、続く)
■12月29日(水) このお宅も、足跡がない... ──当地の空き家は、予想以上の高率か──
ここ数日とは対照的に、今朝の当地は良い天気。
薄雲がかかっているものの、一面の青空。されど西から寒冷前線が接近しており、午後から雨になるのは確実。明日は西高東低の冬型が強まり、先日ほどではないものの、寒気も入り込みます。
年末年始は大荒れ。年が明けるとすぐに菩提寺へのご挨拶や家族の行事などがあり、天気が気がかりですが、こればかりは自分ではどうにもなりません。気を取り直して、せっかくのこの機会を活用することにします。
今朝はまず実家へ往復して、母親をスーパーへ連れて行きます。こちらは事前の打ち合わせ通り。自宅に戻ってひとまず荷物を降してから、少し早めのお昼を頂くことにします。1.5kmほどを往復します。まだ道路にかなり雪が残っていたので、けっこう大変でした。
ふと、あるお宅の前に「立つ」老女に目が止まりました。腰がほぼ直角に曲がった90歳くらいの彼女が、左手で杖を突きながら右手だけでシャベルを使い(!!)、踏み固められた雪を取り除こうとしています。
さて、どうしよう...。というか実は、センセイに気づいた彼女に声を掛けられて除雪することに。
先ほど訪れたスーパーや往復時の道路で感じたのですが、当地は明らかに今日から全面的に年末年始モード。センセイが歩いている道も行き交う車は多い。
大半は高齢者の夫婦。されど歩く人の姿はほとんど見当たりません。一人暮らしの彼女は誰にも頼めずに悪戦苦闘していたのです。体重は30kgあるかないか。作業そのものは簡単。こちらから大きな声で話しかけますが、返事はありません。
彼女はもう、ほとんど耳が聞こえないのです。午後は昨日同様、晩酌のおつまみをゲットすべく、昨日訪れたばかりのお店へ。言い訳が許されるなら、昨日見たものを再確認したかったのです。まず、ほぼ解体された母家を改めて確かめます。
あれっ?!昨日は気づかなかったのですが、件(くだん)のお宅の裏にも空き家が。これは予想外。裏道があることはわかっていたので、現地を訪れて状況を確認してからスーパーへ。こちらも品揃えとお客の表情がいつもと違います。
再び現場に。写真は昨日撮影したもの。やはりスーパーから戻る途中、昨日お伝えした場所の隣にあるお宅に気づいて撮影したものです。おわかりでしょうか、こちら(1枚目の写真)同様、雪の上に足跡が存在しません。
つまり、空き家。よく利用する道なので、もちろんこのお宅のことは認識していました。写真中央が玄関なのですが、その前にガラス張りの風除(ふうじょ)室があり、その中に営農用の手押し車が置かれていました。
スロープと手摺りも。つまり御家族の中に高齢者──たぶん女性──がいらして、畑を耕しているのです。しかし残念ながら、現在ではそれが過去形になったらしい。かなり大きなお宅なのに、一人住まいだったのでしょうか...。
そういえば、庭木も手入れされていません。この点は完全に見落としていました。
う〜ん、当地の空き家は20戸に1戸くらいだと認識していましたが、もっと高率かもしれない。
■12月28日(火) 陰から、さらに... ──アパートと隣の民家が完全に解体されてしまいました──
一昨日、昨日に引き続き、当地は今朝も強い風と雪。
しかしお昼頃になると、小さな移動性高気圧が西から移動してきたため雪はほぼ止み、風も少し収まってきました。午後になると写真のように雲の間から青空も。というわけで今日は、お昼と午後に徒歩で外出。
後者は晩酌のおつまみを買い求めるためです。貴重な機会なので、しばらく悪天候で行くことができなかったスーパーを訪れることにしました。途中の緩やかなカーブを曲がると...やっぱり。
写真はその時に撮影したものですが、これだけでは何が何だかわかりませんね。実はこれ、先々週から解体が始まったアパートとその所有者だったと思われるお宅の跡。こちら(2枚目の写真)とほぼ同じ位置から撮影しています。
比較していただくとかつての様子がわかりますが、中央から左にかけて2棟4戸分のアパートが存在していました。アパートの方から解体したようで、こちらは雪に埋もれています。右側の赤く良くわからない物体は重機。それも2台。手前が道路ですが、雪の上にキャタピラの跡が。
降雪後に敷地に進入したことがわかります。重機の位置に存在したのが大家さんと思われるお宅。解体したばかりのようで、残骸の上に積もった雪はごく僅か。しかもまだ少し原型を留めた部分も。
まぁ、ここまでは想定の範囲内。でも何と、お宅の陰にはさらに建物が。道路からだと見えなかったのです。それと、脇の大きな作業小屋、そして少し離れた場所にある車庫(または倉庫)は未解体のまま。もちろん手のかかる建物から着手したのでしょう。
改めて土地を良く見ると、お伝えした600坪(2反)どころか、900坪(3反)に及びそうな広さ。おそらく広い田圃を所有、管理していたお宅なのでしょうが、何らかの理由でこの地を離れ、土地や建物をそのままで残されたんだろうと思います。詳細は承知していません。
う〜ん、土地の権利関係がクリアになった(はずの)現在、新たな所有者はこの土地を15〜20区画くらいに分割し、進入路も整備した上で住宅地として分譲するんじゃないでしょうか。
...などと考えながら歩いていると、え"っ?! (たぶん、続く)
■12月27日(月) 案外、タフらしい... ──西村センセイ、この雪と○○に振り回される──
障子の外が少し明るくなってきたなと思ったら、不快な音と振動が。
最初は強風のせいかと思ったのですが、かなり規則的。半分眠ったままのセンセイのオツムもすぐに、それが重機によるものであることを理解しました。あちこちで除雪作業をしているのです。
音はブルドーザーの「スノーパケット」(雪かき用のアタッチメント)が地面を擦る際に発生させます。写真は昨日の午後、斜向かいの営業所を撮影したもの。仕事柄、誰よりも早くバスを出発地まで回送する必要があるので、除雪作業は徹底しています。昨晩就寝する際に外を確認したら、積雪は数cm。
さて、今朝の積雪はいかに。書斎のガス暖房を入れて外を見ると、意外にもそれほどではありません。4cmくらい。ただし昨日ほどではないものの、強い風が吹いています。
開放式車庫の車は、雪にスッポリと覆われているはず。朝食その他を済ませ、新聞2紙に目を通してからメールその他を確認すると、おぉ滋賀県、特に彦根市では大雪でご存じのように交通が麻痺。
長浜や米原はそれなりに雪が降りますが、彦根はさほど降りません。だからあの積雪なら麻痺するのは当たり前。ちなみにネット上では「ノーマルタイヤで走行するな」という意見がありましたが、夏用ではまったく走行できません。ハンドルすら切れません。だから動けなくなった車はちゃんと冬用のスタッドレスタイヤを装着しています。
ただし大型トラックはチェーンを装着していないものが多かったようですが。仕事を始めた途端、一昨日訪れたばかりの実家から電話。何事かと思って対応すると、91歳の父親が今日どうしても市役所まで連れて行って欲しいと駄々をこねているそうな。
家制度が強い戦前、6人姉妹に続いてやっと生まれた待望の長男として甘やかされて育った父。主張を曲げるわけがないので、午後訪れることにします。天気予報に続き、正午のニュースで各地の様子を確認してから、まず車のエンジンをかけて窓ガラスを暖め、専用の除雪器具を使って車体を覆った雪を取り除きます。
バス営業所の雪の山は写真の倍くらいの高さになっていました。(吹雪いていたので、写真は省略)実家に到着すると、母親が済まなそうに事情を解説。確かにちょっと事情があって1月7日までに提出しなければならない書類があることはわかったのですが、別に今日である必要はないし、そもそも郵送で済むこと。
こちらは在宅しているものの、仕事中なんだし...。でも、まぁ、なかば赤ん坊と同じなので、杖をつきながらヨボヨボ歩く彼を乗せて市役所まで往復。駐車場では白線が雪でまったく見えず、結果的に他者の迷惑になる駐車をしてしまいました。
トホホ。いろいろストレスが溜まるし、新潟に戻ってからは悪天候が続いているため、通常の1/3〜1/4程度しか歩いていません。つまり明らかな運動不足。これじゃ、今晩の血圧はかなり高いだろうなぁーと覚悟します。
実際、自宅に戻ってからの夜の「最高」は金沢にいるより10mmHg〜15mmHgくらい高く、基準の130mmHgをクリアできるかどうかというレベル。約3時間半(!!)父親のお付き合いをしてから帰宅。気温は-1.0℃くらいで滑りやすく、やはり発進時に駆動輪が空転します。またハンドルつまり前輪の向きと進む方向が少しずれる場面も。もちろん気をつけて運転しているので、逸走(いっそう)なんてなかったのですが。
ストレスを自覚しながら血圧測定。で、測ってみると、確かに最初は明らかに異常値だったのですが、徐々に落ち着き、今晩の「最高」(収縮期血圧)の移動平均の最低は123mmHg。
最近の西村センセイは、意外とタフらしい。
■12月26日(日) 新築中のこの大きな木造構造物、もしかすると只者ではないかも...
お伝えしたようにセンセイは昨日、帰宅しました。
天候悪化が伝えられていたので、早めに出発。石川および富山県内の気温は、車外気温計で0.5℃〜4.0℃くらい。断続的に雨が降っていたのですが、石川─富山県境(約200m)など標高の高い場所は、若干霙(みぞれ)まじり。
新潟県の糸魚川を過ぎるといよいよ寒気が入ってきたようで、雪が舞い始めました。それでも概ね問題なく走行し、自宅のある柏崎市に入りました。自宅は海岸沿いにあります。今回のような「山雪」型の時は西風こそ強いものの、ほとんど積雪にはならないはず...が、なぜかそれなりに積もっています。
まぁ数cmでしたが、完全に予想外。周囲の様子を十分に確認してから迷惑にならない場所で急ブレーキを踏んでみたのですが、地面とタイヤの間に雪が入リ込むので、すぐには停止できません。もちろん直ちにABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が作動。
そもそも車外気温計が3℃以下になると路面凍結を警告します。これが雪国の冬。
で、今回の移動の途中、富山県滑川市大榎の交差点で停止した際に撮影したのが写真。何か、不思議な形状の構造物を新築中です。左の仮設足場の最上部に2名、良く見ると写真左端、足場の中央付近に1名の作業員。
人物の大きさと比較すると、この構造物がいかに大きいかをご理解いただけると思います。モニュメントではなく、実用目的でしょう。個人住宅はもちろん、集合住宅でも大き過ぎます。つまり何らかの事業用。
センセイは手前から右奥に直進します。金沢へ向かう際は逆に走るので写真右端の位置でしばしば一時停止します。つまり構造物の真正面。
ここにはちょっと古めの平屋建物が存在していました。(過去形)1年くらい前にそれが解体、撤去されて更地に。その奥(=写真左側)にも倉庫か何かの背の高い鉄骨の建物があったのですが、それも解体。
正直なところ何の表示もなかったので、倒産したのかなぁ、と思ったのです。(関係者の皆様、ゴメンなさい)更地になってしばらくはそのままだったのですが、3ヶ月くらい前から敷地右側で基礎工事が始まりました。最初は宅地として売却したのかなぁと思ったのですが、工事の進み方が非常にゆっくり。
明らかに目先のコストよりも品質、つまり内容を重視しています。数週間くらい前から、足場を組んで新築工事が始まったのですが、鉄骨が運び込まれるかと思ったら、そこに設置されたのはご覧のように非常に大きな厚手のパネル。従来の建築方法ではありません。
しかも非常に複雑な構造。どうなるんだろうと思っていたら何と、写真右側の足場を撤去してしまいました。つまり少なくとも基本構造に関してはこれで完成ということになります。建物は木造。普通に考えると、屋根はどうなるのでしょうか。
気になってここに存在した会社──実は現在も本社・研究所が存在──を調べてみました。ここにあったのは「株式会社ストローグ」社。同社のサイトをご覧いただくとわかりますが、ロゴをできるだけ忠実に再現してみると、針葉樹のシンボル化に続いて“StrOOg”。すべての文字の上端と下端を揃えています。
どうしても最後は「9」にか見えないので、はっきりと覚えています。調べてみると同社は木造構造の接合部に用いられるコネクタの開発、製造、販売を行っているとのこと。
一見すると建物のパネルはただの板に見えますが、実際は「枠組壁工法」に用いられる内部構造を持つパネル。特別に大きなもので、建物の設計に合わせて、必要な切り欠き等が入っているはずです。
同社はそのパネルを組みあわせる専用部品を製造、販売しているのです。日本の伝統的な建物は柱で強度を保ち、壁や床、天井で空間を作ります。個人住宅がその典型。でもアメリカ生まれの枠組壁工法──良く知られているのは住宅用の「ツーバイフォー工法」──の発想は別。
基本的に壁や柱の区別がなく、形状で必要な強度を維持します。軽量さと強度を両立させなければならに航空機やロケットなどで用いられ始めた「モノコック構造」──現在の乗用車は、その大半がこの構造──と解することもできます。サイトをご覧いただくとわかりますが、従来では考えられなかった大きな内部空間を持つ建物を造ることができます。
建物の真ん中に柱が存在しないんですよ。今回はどうやら、自社製品を全面活用兼PRすべく、既存の古い建物を利用した本社を解体、新築することにしたようです。形状からして、右端の最上部は看板じゃないかしら。そして写真中央やや右寄りが出入り口。
左半分の背の高い建物は工場兼研究所。もちろん外れているかも。それにしても、知らなかった...。