2021年1月2日更新(2021年1月10日ページ移動)
■1月2日(土) 明朝までに、積もりそうだなぁ... ──菩提寺を年賀で訪れました──
今日はタイトル通り、そして見たままのお話。お伝えしたように午前中、菩提寺の東福院(写真)を訪れました。
起床した時の外の様子はいつもの通り。過度に静か──大雪の可能性がある──でもなく、騒々しくもなく。また明るくも、暗くもありません。昨晩の様子から、夜のうちに少々雪が降り、積もったことは確か。
でも大きな障害となるほどではありません。残念ながら当地のアメダスは故障したままですが、新雪は15cm程度。ただし除雪していない場所は昨日までの融け残りがあるので、もう少し積もっています。朝は約10年分のパソコン上のデータを整理。
研究室、アパートそして自宅とデータが別々に存在していたため、それを一気に整理します。センセイのことですから詰めが甘く、その過程で一部回復不能のミスを犯してしますのですが...。トホホ。
帰りに昼食を取ることにして、自宅を発ちます。気温は昨日と同程度。ただし積もった雪の量が増えているので気をつける必要があります。道路は昨日の数倍の交通量。
自家用車はもちろん、商用車や大型トラックも多い。幹線道路はちゃんと除雪されていますが、脇道はそうでもありません。菩提寺に近づくにつれて、雪がどんどん深くなります。積雪はたぶん60cmくらい。
お寺への道は一本のみ。雪がなければ行き違いができるのですが、雪の壁が高いので今日は無理。お互いに待避できる場所を探して、挨拶しながら擦れ違います。
写真はかなり縮小しているのでわかりにくいと思いますが、実はかなりの降雪。天保以前に造営された山門から入ると本堂の正面に出るのですが、今日はそもそも除雪されおらず、外から本堂に向かうことはできませんでした。
曹洞宗総持(そうじ)寺派東福院は寛正(かんしょう)2年(1461年)の創建。古刹(こさつ)です。上杉謙信の重臣斉藤朝信(とものぶ)の庇護を受けるなどして今日に至ります。まずセンセイより数歳お若い住職にご挨拶。今年の年賀参拝は例年とかなり異なります。もちろん、これも新型コロナウイルスの影響。
参拝客の集中を防ぐため、地区によって参拝日と時間を指定。そしてご挨拶や接待その他を最低限に抑えています。菩提寺を後にすると、再びお互いに譲り合って幹線道路へ。帰宅後はWindows最後のアップデート。そして引き続き、データの整理。単調で時間を要する、しかし間違えるわけには行かない作業ですが、ここはひたすら臥薪嘗胆(がしんしょうたん)。
我慢の(?)甲斐あって、今晩で一区切りつきそうです。当地の雪は概ねこのような状況が続くのかと思っていたのですが、暗くなってきてからは異様に静か。お察しの通り、雪がしんしんと降り続いています。
明日までにはある程度積もりそうです。
■2021年1月1日(金) 今年の始まりは、何から? ──本年も宜しくお願いいたします──
皆様、明けましておめでとうございます。
旧年中は皆様に大変お世話になりました。加齢による気力、体力(と知力)の低下で、なかなかご連絡を差し上げることができない方が多くいらっしゃいます。本当に申し訳ございません。本年もぜひ、よろしくお願い申し上げます。
皆様にとって、今年が良い年でありますように。というわけで今年は、溢れんばかりのMac愛──正確には、旧 Mac OS愛──と、列車時刻表(写真右側)愛から始まりました。
今朝、いつもの時刻に目を覚ます──老人はこうなるのが普通──と、予想に反して外はさほど暗くありません。大荒れの天気ではないことを示しています。20cmくらいの積雪は覚悟していたのですが、確認するとざっとその半分。
当地のアメダスは故障してしまったのですが、国土交通省が管轄する自宅最寄りの積雪計は13cm。まぁ、そんなものでしょう。晩酌のツマミを確保する必要もあるので、お昼に少しだけ外出しました。吹雪とは言わないまでも、横殴りの風雪が吹き付けます。
車外気温計によると、現在の気温は-0.5℃〜1℃(0.5℃刻み)。冷え込んだ昨日より1℃くらい上昇しているだけなのですが、路面状況はかなり違います。ツルツルではなく、ザラメ雪。それでも冬道は冬道。
気をつけて運転します。幹線国道も生活道路も、今日はガラガラです。まぁ、そもそも元日に、そしてこの状況下で出かける方がおかしいのかも。
沿道の商店は、ガソリンスタンドおよびチェーンの飲食店のそれぞれ一部を除き閉店。競争が激しいドラッグ・ストアも、店内には照明が灯るものの、営業はしていません。明日あるいはそれ以降の売り出しの準備をしているのでしょう。
もちろんスーパーも大半はお休み。されど、いくつかのお店が無休で営業していることを確認してあるので、そちらへ。ただしこの行為が倫理的であるかどうかは別ですが。
センセイの行動範囲内で、少なくともスーパー3店の営業を確認しました。その中の一つに入ったのですが、閑散としています。何だか自分が恥ずかしくなりそうなほど。それでもお刺身コーナーへ向かったのですが、結果は全滅。
大人数用はあるのです。また、お刺身以外の適当な物も見つかりません。仕方ないので別なお店へ向かったのですが、こちらはもう少しお客さんは多いものの、お刺身に関しては同様。仕方なく別な物を購入し、ボトボトと帰宅。
写真は今日の午後に撮影した自宅書斎。液晶画面が4枚見えますが、センセイのことですからいずれもMacに接続されています。お伝えしたように、昨日までこれらマシンの整備に追われていました。非常に気を使う操作もあるのです。
でも大半は、時間を要する単調な作業。今日は午前、午後ともに、残された微調整。
努力の甲斐あって、一部不具合は残るものの、これらのマシンは概ね順調に稼働しています。かつ、特記すべきは各マシンがすべてWindowsネットワークで相互に繋がっていること。(一部を除く)
詳細については、近日中にご報告できると思います。というわけで、ここで問題です。
この写真の中にMacintoshは何台存在するのでしょうか。そしてもし可能なら、起動しているOSは何でしょう。なお、全マシンが起動中というわけではありませんので、悪しからず。
明日は次期ご当主様として、新年のご挨拶をするために山の麓にある菩提寺を訪れることになっています。高齢の両親の食料調達もあり、可能ならば実家に立ち寄って母親を乗せてからにすることにしていたのです。
でも実家に電話すると、それなりの雪とのこと。実家とは13km弱しか離れていないのですが、平野部にある拙宅と違い、実家も菩提寺も山の麓にあります。菩提寺付近の積雪は今夕の時点で66cm(!!)とのこと(国土交通省のデータによる)。
おそらく実家も同程度でしょう。冗談抜きで、大丈夫かなぁ...。
■12月31日(木) Bachで始まり、Bachで終わる... ──当地は雪こそ少ないものの、とても冷え込んでいます──
まず、ご報告から。
先週末からずっと取り組んでいたMacBook Pro(Windows 10)および他機器の整備に、今日で一区切りがつきました。「無事に」と形容しなかったのは残念ながら、現在のところ一部に不具合が残っているため。
他方、今までまるで冴えなかったマシンが突如、その潜在的な才能(potential)を一気に開花させる場面も。これら、ここ数日間の「お仕事」についてはすぐにご報告したいところですが、今日は大晦日。現在は太陽暦を採用しているので、普通は「おお」+「みそか」と読みますが、「おおつごもり」と読む場合もあります。
これは旧暦、つまり太陰暦の名残。月の動きを基準とした太陰暦では本来、月の姿が見えなくなる新月、つまり「月が隠(こも)る」(=「月隠(つきごもり)」)が月末。音便によってやがて、「月隠」を「つごもり」と読むように。旧暦で1年の終わりは月末なので、大晦日は「おおつごもり」という次第。
これでコロナ禍が収まるわけではないのですが...。それはともかく、今日はやはり区切りの日。
といってもセンセイは、朝からずっと「お仕事」。報道されているように、日本海側は昨日午後から大荒れの天気となっています。当地も例外ではありません。
されど今回は、山雪型。雪は、山沿いの地域に集中的に降ります。アメダスのデータでは、今朝の当地の積雪は0cm。実際には一面雪が積もっていましたが、大したことはありません。写真はお昼、昼食を兼ねて外出する際に撮影したもの。
最低気温は-1.5℃。海岸沿いの柏崎市では珍しい低温です。窓ガラスが凍りついています。ワイパーも凍結しているので、いつもなら前日のうちに立てておくところ。
でも今回は敢えて、そうせずにおきました。もちろん雪や氷を取り除くのは大変だったのですが、それでも「真冬本番」ではなく、その一歩手前という感じ。0.5℃刻みの車外気温計は、終始0℃。
実は、これくらいの気温の時が一番スリップしやすい。もう少し暖かければザラメ雪ながらそれなりグリップは効くし、逆に、もっと寒いと意外に滑らない。
というわけで、前後の安全を十分確かめた上で、意識してブレーキを踏み込んだり、ローで発進してみたり。前者はABSが作動して「ガ、ガ、ガッ」と停止します──やや首を振る──し、後者はお尻を左右に振ります。
センセイのBMWはFRなのです。冬道に必要な感覚を取り戻しながら、公道へ。
混んでいるのかと思ったら意外にも、幹線国道および生活道路ともに空いています。目的地のスーパーも同様。どうやら大雪で外出を自粛するようにとの呼びかけに応じて、多くの方は天気が良かった昨日のうちに必要な物を買い揃えたらしい。
ただし店内は明らかに年末年始の特別モード。晩酌の刺身が欲しかったのですが、ファミリー用以外は皆無だったため、やむを得ず煮魚を購入し、帰途へ。まっすぐな道路はさほど問題ないのですが、カーブは滑りやすいので、運転に注意する必要があります。
一番怖いのは交差点。正確に言うと、そのすぐ手前。信号で待機していた数多くの車で特定の場所がツルツルになっています。歩く時と同様、すり足(?)で発進します。それでも意図する方向とハンドルの角度、そして車体の向きが微妙に異なります。
これが、雪道。帰宅後は大人しく「仕事」に戻ります。一区切りがついたのはそのおかげ。ただしその分、本来の「新年でいいですから」の仕事は片付けたものの、教え子のSさんへのお返事を年内に出すことはできませんでした。
ゴメンなさい。例年なら実家で、一族の(次期)当主として集(つど)った一族郎党と食べ、飲み、そしてそして語らいながら年を越すところ。されど、この状況下では無理。かといって自宅書斎で紅白を観るかといったら、何だかその気分になれません。
理由はわかりませんが。FM放送すら、今晩はクラッシックは流していない──ナシテ?!──ので、今晩は絶筆となった「フーガの技法」を含むバッハの「オルガン全集」を聴き直します。演奏はヘルムート・バルヒャ。演奏および録音はセンセイが生まれる前。
されど録音はもちろん、実に素晴らしい演奏。結局、センセイにとって今年は、バッハで始まり、バッハで終わる1年でした。されど長い目で見た時に、自身の立ち居振る舞いを正すためには最も相応しかったんじゃないかと考えています。
この1年、読者の皆様には大変お世話になりました。感謝申し上げます。いろいろな意味で厳しい状況が続いていますが、お互いの──情けない指導者の、ではありません──努力によって、それが好転することを願って止みません。
来年も、ぜひ宜しくお願いいたします。当地は、元旦(=元日の朝)までに、それなりの雪が積もりそうです。
■12月30日(水) 【ご報告】頓死したMacBook Pro、“BootCamp”を用いたWindows
10のインストールに成功しました
冬休みに入った西村センセイは、毎日せっせと「お仕事」。
お察しの通り、致命的な障害が発生したMacBook Pro(Windows 10)の復旧...というより新規インストールです。
結論からお伝えすると、手間と暇はかかりましたが、比較的明るい気分で新年を迎えることができそうです。問題のMacBook Proについては、新しいSSDを購入し、お伝えした方法で、Mac OS X(10.11.6)をすでにインストール済。
ここまでは、まぁ、何とかなったのです。勝負はこの先。そもそも(1)“BootCamp”を用いてWindows 10をインストールできるのかどうか。先月の段階では何度やってもうまくいきませんでした。原因は偶然ではなく何と、必然。
現在、最新あるいはそれに近いバージョンのWindows 10を、少々古いマシンにインストールすることはできません。古いバージョン(自己所有)ならディスクイメージ化できるので、インストールそのものは可能と思われます。ただし(2)バージョンの異なるライセンスでそれを認証できるかどうかは別。
クリアできたとしても次なる難関が。(3)インストール後のバージョンは相当古いはず(後に、5年前のものと判明)。果たしてそれを、何度もバージョンアップを繰り返した後の最新版に更新できるのか。
一般的にはあまり知られていないと思いますが、MicrosoftはWindows 10のサポート期間を、以前よりはるかに短縮しているのです。そしてその先も、越えるべき高い峠が続きます。
センセイはMacとWindowsを、Windowsネットワークを用いてシームレスに運用して使用しています。ところが、(4)所有する最新モデルは旧MacOSからの共有ができません。
また(5)同機では、MacとWindowsボリュームの相互アクセスも実現していません。Mac側Windows側ともに特殊なソフトをインストールしてあるのですが、何故かWindows側からは、同一SSD内にあるMacボリュームが見えません。
もちろんアクセス不能。ソフト輸入店の方にもかなり努力していただいたのですが残念ながら、この問題は今だに解決していません。この壁を越えたとしても、山のような各種設定。
そして最後に、(6)相当な時間と労力を要するのは確実。OSのインストールそのものは週末を使えば可能かもしれません。でもその後があまりに大変なので、お伝えしたようにシステムの整備はこの冬休みに先送りしました。
先週末、自宅に戻るとまず1枚目の写真左側に見えるUSBメモリから、Windows 10をインストール。すでに何度も経験したことですが、関所は早い段階で入力を求められるライセンス。もちろん正規品なのですが、用いたディスクのものではありません。
されどあっさりと認証終了。Macとやや異なり、windowsは多様な環境や条件の方がインストールします。また、諸事情により再インストールも多いはず。そこで製品のエディション──今回はWindows 10 Pro──がきちんと一致すれば、ライセンスを認証しているようです。
もしここでコケたら、壊れたSSDのライセンス認証を解除して使うつもりでした。2枚目の写真は、ひとまずインストールに成功し、更新ファイルを自動でダウンロード後、インストールしているところ。同じ理由で、本来ならばサポート外のバージョンもアップデートできるようにしているようです。
現時点でのバージョンは1507。バージョンについては、ごく最近表記が変わりました。1507は2015年の7月に完成したバージョンという意味。5年半前のもの。自動でバージョンアップを繰り返して、今日現在は1909。
残念ながら、後日お伝えする予定の最新版ではありません。3枚目の写真は、ひとまずすべての自動アップデートを終えて起動したデスクトップ画面。そういえば、こんな画面だったんですねぇ...。
興味深いのは、PCの名前やデスクトップその他のデザイン。これは廃棄したSSDのものそのまま。理由はわかりませんが、まるで亡霊が生き返ったかのよう...。それはともかく、幸いにも最初期のいくつかのステップをクリアすることができました。
先はまだ、長い...。トホホ。(たぶん、大晦日へ続く)
■12月29日(火) 歴史的な批判に耐えられるか、否か ──ここは比角。『吾妻鏡』に登場する場所──
「比角」と書いて、「ひすみ」と読みます。ここは柏崎市旧市街地東部。海岸沿いに形成された砂丘の上です。
昨日と同じくらいかなと思っていた天気は今日、良い方へ。午前中は時折雨もちらつきましたが、午後は当地のこの時期には珍しく、ずっと薄雲がかかる程度。だから当然、お散歩(?)に出かけたいところ。
されどセンセイはずっと、書斎でお仕事。お昼過ぎに所用で実家へ出かけることになっています。また急に、郵便局へ行く出てきました。年賀状の投函で混雑しているので「近寄りたくないなぁ...」と思ったのですが、考えてみるともうピークは終わっているはず。
最も効率的なのは、実家への途中で立ち寄ること。でもこれだとほぼ全く歩きません。そこで、実家へ移動する前に徒歩で近くの郵便局へ行くことにしました。
実は昨日訪れたスーパーにも郵便局のATMがあることを初めて知ったのですが、近過ぎます。それを除外すると、同じような距離の場所に数店舗。
久しく訪れていない局を尋ねることにしました。それが自宅から見て北側、砂丘の上にある郵便局。慣れ親しんだ道ですが、いつもは自動車か自転車。歩くと目に入る物がとても新鮮に映ります。信号機の関係もあって途中、初めて入る小径へ。
そこで突然出くわしたのが写真の地蔵群、奥には小さな祠(ほこら)も。知らなかった...。小学校区内、そして幼稚園へ登園する娘を連れて歩いた道のすぐ脇なのに。
ここは旧刈羽郡比角村。「比角庄(ひすみのしょう)」として、鎌倉時代に成立した『吾妻鏡』(江戸時代以降は『東鑑』とも)に登場(文治2年(1186年)3月16日)する地です。
もちろんこれらの地蔵がその時代の物だとは考えられません。されど長い歴史を有していることは確実。郵便局で用を済ませます。帰路、改めて周囲を確認すると、まず目立つのが空き家。全国的には数%だと思いますが、当地はさらに比率が高い。そしてよくよく観察してやっと気づくのが更地。
これは当地固有の事情によるもの。13年前に発生した新潟県中越沖地震の影響です。人的被害もさることながら、「砂丘の上」という当地の特性故に旧市街地では全壊家屋が続出しました。その後数年で目に見える傷は癒されましたが、目に見えない深い傷は、心身ともに残されたまま。
もちろんこれは全国各地、そして世界の被災地、戦災地で起きていること。センセイは長く続く庄屋の末裔(まつえい)。正確には隠居して家督を譲った先祖から数えて10代目(父親が健在なので、正確には「予定」)。実際には、父方の祖父の顔も見たことがない(昭和21年に死去)のですが。
少なくとも、目先の成果だけしか追わない成金ではないつもり。だから判断と行動の基準は目先ではなく、歴史的な批判に耐えられるか、否か。センセイが結果的に歴史学者になったのには、そんな理由があったのかもしれません。
これらの地蔵はまるで、すべてを識ってるかのような表情をしています。
■12月28日(月) 西村センセイ、不安定な天気の中を無理に歩いてびしょ濡れになる
今日はタイトル通り、トホホなお話。
きっかけは“iPhone SE”(第2世代)の内蔵歩数計。血圧測定の記録に加えているのですがお伝えしたように、講義があるかどうかでまったく異なります。それでもまだ、大学に出勤している時はいいのです。
昼食時などに工夫して歩くことができるので。でも移動時と自宅にいる時は、そういかない。一般道で240km走行しても、歩いたことにはなりませんし、そもそも自宅ではほとんど歩きません。金沢から戻ってからの数日は、意識しても2,000歩/日に届いていません。
今日も朝から書斎で神経を使う仕事。「これじゃぁ、いけない」と考えて、お昼に外へ徒歩で出かけることにしました。不安定な天気でしたが、周囲の様子を確かめたかったこともあります。当地では通常、目的に応じて自動車か自転車を使い分けているのです。
皆さんも経験していらっしゃると思いますが、交通手段によって、見える風景は相当変わります。今日のテーマは、スーパーの梯子。
自宅でのセンセイ仕事は、自分の晩酌のツマミを購入することだけ。何度もお伝えしているように、具体的にはお刺身。通常は金沢から戻る際、自宅に入る前に給油してから斜向かいのスーパーで購入します。
だからお店はほぼ固定化。自宅近くには、徒歩で無理なく歩くことができる範囲内にスーパーが4店あります。他のお店はいずれもずっとご無沙汰しています。まずは西方向へ歩きます...あれっ?!
T字路を左に曲がろうとして、ふと、違和感を覚えました。その源を辿ると右前方にある3棟のアパート。どの部屋も窓にカーテンがありません。空室です。この家族用アパートは入れ替わりが激しいのですが、もしかすると全室が無人かも。
ナシテ?!柏崎市は小さな市ですが、その割にはアパートが多い。何のことはなく、柏崎市および隣の刈羽(かりわ)村に、世界最大の原子力発電所「東京電力柏崎刈羽原子力発電所」が存在するため。
東電の社員の多くは、市内の社宅に居住。でも建設やメンテナンスには多くの下請け、孫請け会社の協力を得る必要があります。彼ら彼女らの家族を考えるとそれは相当な人数。そして人が集まる場所にはさらに仕事と人が集まる。
その方々のためのアパートなのです。一般的に、頻繁に入れ替わりがあります。発電所は現在、全機発電および送電を停止しており、保守点検と再稼働に向けた安全設備新設の工事を行っています。建設時より従事する人数は少ない。だから...と、思ってよくよく見たら、右側の2棟の2階にはカーテン。
すべて空室というわけではなく、2室は居住しているようです。ちなみに、左側の棟の1階階段付近、電柱の陰に銀色の物体が見えますが、これはカバーを掛けられたタイヤ。転出した居住者が不要になったものをそのまま残したものらしい。何年も前からここに存在します。
先を急ぎます。角を曲がり、最初の地元資本──ただし県北部の新発田(しばた)市が拠点──のスーパーへ。昼時だからでしょうか、平日だというのに店内はかなり混雑しています。
客層は地元の高齢者夫婦と主婦。帰省客と思われる人もいます。「ウオロク」というその店名が示すように、もともとは魚屋として出発したのですが、ずいぶん巨大化してしまい、お刺身の品揃えはイマイチ。
解凍物が多く、地場物は少ない。お刺身は諦め、かなり歩いて次のお店へ。こちらは新潟県中部および西部(中越・上越)を拠点とするスーパーへ。こちらも大きくなってしまい、適当なお刺身は見当たりません。
諦めて次のお店にします。何のことはなく、いつもの柏崎市に根付いたお店。ところがここでアクシデント発生。雨が降り出したのです。傘を持っていません。もちろん雨雲レーダーで降雨状況と予測を確認してから外出したのです。
でも事前の予測より時間がかかってます。仕方ないので、ひとまず帰宅。耐水性の冬用防寒具を着用していたのですが、それでもかなり濡れました。それを乾かしてから再び仕事に戻ります。1時間ほどで区切りがついたので、再度外出。
冬用の靴は濡れたままなので、別なものを履きます。もちろん自動車にしても良かったのですが、やはり今日はメリハリをつけたい。少し離れたいつものスーパーまで歩きます。お昼もそうでしたが、長距離、近距離ともに行き交う車は多いものの、歩行者はほとんどいません。
冬だし、天気が悪いので、当然ではあるのですが。時間帯が違うからでしょうが、今度のスーパーは割と空いていました。幸いなことに、適当なお刺身があったので購入。やっぱり庶民派のこのお店なら何とかなる。
帰路は少しだけ違う道を歩きます。そこで出くわしたのが、写真のお店。1年くらい前に閉店したジーンズ・ショップのお店が作業員のためのお店に変わっていました。「ワークマン」なら有名ですし、近くにもあります。
ただし入ったことはありませんが。でも「作業服 銀座」は初めて。帰宅後に調べてみるとこのお店、新潟市に本拠を置き、県内および近県で展開しているお店らしい。ここは「柏崎店」とのこと。今月上旬にオープンしたばかりです。
お店に面する道路はそれなりに通行していたはずなのですが、気づきませんでした。アパートの件と合わせて考えると、「去る者は追わず、来る者は拒まず」といった感じの当地。無事に帰宅したのですが、30分くらいすると、雨雲レーダーの予測に相違して、雨が急に降り始めました。
やっぱり徒歩での外出は、ちょっと無理だったかな。ちなみに、今日の歩数は10,198歩でした。
■12月27日(日) 大雪の前の静けさ... ──日本海側は年末年始、大雪になりそうです──
雪国の人間がこのタイトルを目にしたら、(嵐でない限り)「雪は静かに積もるものなんだけどなぁ...」と反論を食らいそう。
まったくその通り。でもどうやら30日以降の数日間の日本海側は、どの気象予測(気象庁/週間寒気予想/“windy.com”)を見ても大雪になりそうなのです。特に前半は、西日本が危ないと思う。
ちょうど10年前(2010年〜2011年)に山陰地方で発生した大雪を思い起こさせる状況なのです。当地も、昨晩はかなり荒れ、積もるかと思うほどの雪が降ったのです。ただしそれも朝方までには収まり、明るくなる頃には曇り空に。午前中前半は、この時期には珍しく時々日が射しました。
センセイはというと、基本的には昨日から冬休みの宿題と格闘中。授業がない期間に集中して取り組まなければならない仕事に取り組んでいます。ただし自宅にいれば当然、家長としての仕事もあります。
昨日は高齢の両親の安否確認兼食料の調達。今日はお昼過ぎまで半年ぶりに新潟市を訪れて、親戚宅へ。ちなみにセンセイは8月中旬に県北部を訪問してます。ただしその時、新潟市は通過しただけ。
降り立ったのは5月以来です。途中、新潟市南部の人が慣れ親しんでいる弥彦山(634m)が、雪を纏(まと)いながら、くっきりとその姿をきれいに見せていました。でも一部地域の方は、隣の角田山(481.7m)の方が懐かしいかも。
残念ながらこちらは、雪があまり積もっていませんでした。残念ながら運転中だったので、いずれもその雄姿を撮影することはできませんでした。帰路、つまりお昼が近くなるにつれ、天気は下り坂。途中何度か弱い雨にも降られました。
それでも用務を果たして、無事に帰宅。写真は夕方に撮影したもの。当地は午後、ずっと曇り空だったのですが、それでも一時的に雲が薄くなりました。その雲に夕陽がかかる中、当地のシンボル米山(993m)が姿を見せました。冬の米山は、こんな感じ。
写真は、その7合目から上でしょうか。480mmの望遠端で撮影していますが、いつものサイズには収まらないので縮小してます。ご参考までに原寸を掲載(別ウィンドウ)しますが、これはどちらかというと当地の出身で、故郷を離れて年を越そうという方のもの。
頂上の小屋や木々、そして山襞(ひだ)をしっかりと確認することができます。センセイはそれなりに働いたつもり──その成果は近日中にお知らせできる見込みです──ですが、それでも客観的には、静かな休日。されどどうやら、数日後には大変なことになりそうです。
冗談抜きで、冬ごもりの準備をしなくては。