2021年12月18日更新(2021年12月26日ページ移動)

──2021年12月第3週のニュース──

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12月18日(土) この雪に合わせて...ではないのですが、以前お世話になったある物を購入しました

 自宅に届いていたのは「スグラ」という製品。

 ご存じのように北陸地方の天気は一昨日から下り坂。特に昨晩から急に風が強くなり、今日の未明から午前中は今シーズン最悪の荒れ方。気温も下がり、昼過ぎに外出した際の車外気温計の表示は、最低-0.5℃。
 最初の写真は夕方、風も収まってきたため、晩酌のおつまみを買いに出た際に撮影したもの。

 今日は終日こんな感じだったのですが、当地のアメダスによる公式記録は0cm。ちなみに、富山空港では最深15cmを記録しています。これくらいなら歩行者、特に児童や高齢者の歩行については障害となっても、自動車の走行に影響することはほとんどありません。
 もちろん、スリップおよび逸脱しやすくなるので、スピードを落とし、慎重に運転する必要があります。

 でも冬はこれからが本番。まとまった積雪がある場合のために、備えと覚悟が必要です。「スグラ」(2枚目の写真)は、自動車(普通車および軽自動車)専用の雪道脱出具です。何とこれが、紙製。
 信じられます?

 以前ご紹介しましたが、年初に北陸地方は突然の大雪に襲われました。高齢者を中心として、地域住民は非常に厳しい状況に置かれました。
 センセイ自身もその一人。

 自宅から金沢へ移動する際、最後の最後で見知らぬ方から救っていただいた際に用いられた器具(3枚目の写真)です。後に新聞報道でこれが紙製であることを知りました。
 助けて下さった方も「紙製」だと仰っていました。よく覚えています。

 製造しているのは新潟県長岡市の安達紙器工業。使い方は動画(YouTube)も見ることができます。

 暖かくなってから新潟および石川県内のホームセンターと自動車用品店で探してみたのですが、並んでいるのはプラスチック製ばかり。そこで今回は、通信販売で購入しました。
 購入価格は約1,600円。

 ネット上の評価は肯定的意見が多数で、少数否定派も。おそらく、そのいずれもある程度考慮すべき理由が。

 ネガティブな意見の代表は「どうして紙で作った...」というもの。その気持ちは、よぉーく、わかる。でもこれは誤解。それにそもそも、この方はたぶん実際には一度も使用していないと思う(支持も少数)。
 なぜなら紙は紙でも、「スグラ」の素材は「パスコ」。

 もちろん敷島製パンのことではありません。「パスコ」は新潟県長岡市を本拠地とする北越コーポレーション長岡工場(もともとは北越製紙本社)で製造する「紙」です。ただし木材繊維を主原料とした特殊硬質繊維ボード。
 靴の中底の素材として圧倒的なシェアを誇っているそうです。知らなかった。

 今回の件に関して言えば、「使用例」で「パスコ」そのものが紹介されているように、2時間水に浸しても、1枚で480kgの荷重に耐えるそうです。センセイの車もタイヤ1本当たりその程度。問題ありません。
 しかも、使用後にちゃんと乾かせば10回程度は使えるだろうとのこと。

 ここでのポイントは「水を吸う」ということ。

 雪道でのスリップというと、雪で空回りするようなイメージが浮かびますが、少なくとも新潟や石川など標高が低く、気温があまり下がらない場所だと、それは当てはまりません。
 タイヤに接する雪が、タイヤの温度と圧力で液化して、摩擦力が劇的に減ずるのです。

 要するに、水が原因。そのため、スタッドレスタイヤの素材は柔らかく、溝が多数、しかも多数掘られていて、水を吸う構造になっています。
 経験的には、低温の雪道で滑ることはほとんどありません。

 批判者が主張するような、そしてホームセンターで並んでいるプラスチック製のものは強度および管理面で魅力的ですが、当地ではほとんど役立たないと思う。
 「スグラ」の実物を手にするとわかりますが、断面は荒く、その薄い膜の層を吸収するようになっています。

 でも北海道や長野県の高地は違うかも。「北海道ではだめでした」という報告があり、こちらは「一回でボロボロ」とのこと。低温でなかなか融けない粉雪だと、確かにそうなのかもしれません。
 個人的には、ぜひ活躍してもらいたいのですが、一方で出番のないことも願っています。ホントに。

 今回は、オマケが。

 安達紙器工業と北越コーポレーション長岡工場はごく近所。数百mしか離れていません。いわば地産地消というわけです。両社を訪れたことはありませんが、学部学生時代に北越製紙OBの方に数時間インタビューしたことがあります。
 もちろんこちらが拘束したのではなく、相手が離してくれませんでした。

 この間、先方の客間でインスタントコーヒーを10杯くらい頂きました。

 実話です。



12月17日(金) 「本日 大安」。そうかもしれないけれど、それがお店とどう関係するの?

 結果的に、2日続けて金沢のスーパーの話題。

 写真は最寄りスーパーの玄関ドア。昨日のお昼に撮影しました。午前中は天気が予報よりも良い方に外れ、怪しい雲行きながら雨は降らなかったのです。そこで、午前中の講義を終えてから訪れました。
 万一に備えて、大型の傘を持参。

 ドアにペタペタと貼ってあるのは、おせち料理の案内。掲出の仕方が少し雑で、全体としての統一感も感じられません。まぁ、この店らしいといえば、それまでですが...。
 でも今日は、目立つ場所に新しい貼り紙が。

 「本日 大安」。

 「大安売り」ではなく、六曜の大安です。そうかもしれない──後で確認したら間違いなく大安だった──けれど、それがお店とどう関係するのでしょう。

 例えば「大安割引」などが考えられますが、それなら6日に1日は割引日となります。このお店は曜日ごとの割引を実施しているのです。
 近づいてその下に書かれた青い字の文章を読むと、そこには「縁起品のお買い物は本日がおすすめです」。

 う〜ん、どう解釈したらいいんだろう。

 金沢で20年暮らして──アパートを借りてちょうど20年──感じるのは、高齢者を中心として、伝統的行事を守り伝えようとする姿勢。大学近辺はずっと農業が続き、一部が街道沿いで商いを営むという構造。
 近年、特にここ半世紀、その農地だった場所に新住民が移り住んできて、現在のこの地域が形成されています。

 だから「高齢者」といっても実際は、その大半が新住民。新潟だとそのような人々は伝統的な行事にあまり関心を持たないように思います。対照的に当地では、かなりの家庭が盆と正月の伝統行事を守っていらっしゃるようです。
 アパートの近くに墓地があることもあり、それを目の当たりにしているからかもしれませんが。

 で、この時期に年末年始に必要な縁起物──お店に入ったばかりの所に並べられている──を買い求めるという行為は十分理解できますが、それが「大安の今日買う方が良い」とストレートに結び付くでしょうか。
 でも、まぁ、ここは以前も不思議な掲示を掲出したお店。

 その意味では再び、いつものペースだよね、なのかもしれませんが。



12月16日(木) こちらはリニューアルオープン。肝心の品揃えと品質はどうなった?!

 閉店の話題ばかりだと気が滅入るので、今日は(リニューアル)オープンのお話。

 本来の用を済ませてから、写真の「スーパーマーケットバロー 金沢高尾店」を訪れてみました。実は先月中旬、センセイはこの場所を通っているのです。
 前回は駐車場に沢山の車が。

 「繁盛しているなぁー...」と思ったら、何だか様子がおかしい。駐車しているのはシンプルなワンボックスカーだけ。お察しの通り、普通のお客さんではありません。
 工事関係者の車です。

 近づいてみると、店内は改装工事中。周囲に広い駐車場が用意されているのですが、そこには数え切れないほどのテント(と関係者の車両)が。
 これまでの什器
(じゅうき)を運び出し、一時的に置いていました。

 お店の玄関には「12月上旬リニューアルオープン」。火曜日はまだ、本社から派遣されたと思われる方々が、裏でテントや古い什器を片づけていました。
 つまりごく最近オープンしたばかりのようです。

 店内へ。

 まず、お客は多くありません。稼働しているレジは2台だけ。照明は暖色系のLED照明に。その意味では柔らかさを感じます。陳列棚の背が以前よりずっと高くなっているので、開放感は減じています。
 まぁ、ドン.キホーテのように圧迫感を覚えるほどではないのですが。

 それよりも何よりも、センセイの関心は品揃えと品質。以下はまったく個人的な感想ですが、正直なところ両者に関してあまり良い印象は持っていません。価格はそれなりで、高くもなく低くもなくなのですが。
 売り場の配置は少し変わっているのですが、肝心の商品はというと、残念ながらこれまで同様という感じ。

 このお店を訪れた主目的は、タンパク質の惣菜を確保すること。この日は子持ちししゃも──本当のししゃもではないと思う──のフライを買い求め、研究室であらかじめ用意していた野菜とともに頂きました。
 お味はというと、可もなく不可もなく。

 ところが頂いた時にも気になっていたのですが、少し経ってから久しぶりにかなり酷い胸焼けに。加齢で油っぽいものに弱くなっていることも関係しています。常備してある胃薬を服用。

 個人的にはやっぱり、ご縁はなさそうだなぁ...。



12月15日(水) か、看板が真っ白に...。「イオンバイク金沢工大前店」が閉店していました

 昨日に引き続き、閉店ネタ。ただし今度は金沢市内です。

 写真は昨日撮影したもの。火曜日は朝イチと午後に講義があります。体力を使うので、後者に備えて早めにお昼を食べることにしてキャンパスの外へ。ご覧のように、数日ぶりの好天に恵まれたのです。
 他の用もあったので、いつものスーパーではなく3番目に近いお店を目指します。

 交通量が少ない写真右奥の生活道路を歩いていると、あれっ?!

 か、看板が真っ白に。建物全体からここに存在したお店の情報がすべて消し去られています。見事なほどに。ここにあったのはイオンバイクが運営する「イオンバイク金沢工大前店」。
 センセイが移籍した頃は別なお店だったのですが、その後空き店舗に。

 記憶に間違いがなければ──かなり怪しい──10年くらい前に入居したはず。

 大学近辺は非常に緩やかな扇状地。よく見ると起伏があるのですが、それでも比較的平坦なので、移動するためには自転車が便利。学生諸君も活用しています。
 最初の感想は、「イオンが自転車のお店を構えたんだ...」。

 大きなお店の一角に自転車売り場を置くのならよくわかるのです。でも単独のお店にするとは...。数km離れた場所(こちら〔2枚目の写真〕のすぐ近く)にも、もう1軒あります。
 数年前に自転車を買い替えた際、このお店に入ったことがあります。

 お店は広いのですが、お客はセンセイだけ。商品は中国からの輸入品ばかり。お店の人も技術力があるようには思えませんでした。要するに、安さだけが取り柄らしい。

 「金沢工大前店」というくらいですから、ある程度本学学生、特に新入生を意識しているんじゃないかと思います。この近辺の地名である「扇が丘店」は多いのですが、「工大前」は意外に少ない。
 でも、他県からやってきた新入生の大半は、入学前に大学の特設会場で購入します。

 もちろんマニアックなお客も存在しますが、こちらはたぶん、大学裏にあるお店など専門店を利用するんじゃないだろうか。本学学生だけが商売相手ではないでしょうが、お店に入った瞬間の感想は、「大丈夫かなぁ...」。

 その意味では、予想より長持ちしたとも言えるのですが。



12月14日(火) やはり海水浴客の激減が痛手か... ──地元のコンビニが突然、閉店──

 噂は本当だったんだ...というのが最初の感想。昨日に引き続き、地元の話題です。

 写真はこの週末に撮影したもの。ご覧の通り、閉店したコンビニーエンスストアです。これが突然の閉店だったのです。不意打ちでした。
 ここにあったのは「ファミリーマート柏崎鯨波店」。

 柏崎市最西端、つまり上越市方向から柏崎市や長岡市、新潟市方向へ向かう時は最初となるコンビニで、国道8号線と主要地方道が交わる恵まれた場所にあります。
 相当前から存在します。

 このお店は交通量が多い幹線道路沿いにあるだけでなく、鯨波海水浴場の最寄りコンビニとなります。夏は群馬県を中心として関東地方から大勢のお客さんが押し寄せる...はずだったのです。
 個人的には経路の関係で入ったことはありませんが、それなりに繁盛していました。

 でも去年、今年とコロナ禍で海水浴客を中心とした観光客は激減。隣に大きな温泉のついた観光ホテルがあるのですが、こちらも駐車場に車はまばら。
 ここまで何とか踏ん張ってきたものの、来年の夏を迎えることはできなかった...ということのようです。

 これも地方で進行している現実の一つです。



12月13日(月) 無人になると、早い... ──自宅近くのアパート解体工事が本格化しました──

 早いのは、住宅の傷み具合。

 北陸地方は上空に強い寒気が入り、気温が一気に低下しました。当地は覚悟していたほど強い風は吹きませんでしたが、等圧線が混んだ北日本は、強い風と雨(ないしは雪)で大荒れの天気。
 新潟県も北部で警報が発令され、遅れていた初雪を観測したそうです。

 その新潟について、昨日お伝えするつもりだったお話。

 写真はこの週末、雨が止んだわずかな時間──部分的には青空も見えます──を使って、晩酌のツマミを求めて近くのスーパーへ行く途中で撮影したもの。
 先々週ご紹介したばかりの、放置されたアパートです。

 いつもと色合いがちょっと違うのは、日没が迫っており、赤みを帯びた太陽光線を浴びているのと、デジカメを持っておらず、iPhone SE(2nd)で撮ったため。
 Cononの淡泊な色とは対照的に、こちらはこってり。

 それはともかく、2棟あるアパートの一つで、ご覧のように解体工事が本格化していました。内部にはもう壁もほとんど残されていません。
 この時は、外壁を人力で剥がしていました。

 ふと、建物を支えている柱のいくつかが少し歪んでいることに気づきました。写真ではよくわかりませんが、まず1階と2階で柱の傾きが違います。
 さらに1階は、それぞれの柱が必ずしも平行ではありません。

 このアパートと隣の母屋(写真には入っていない)は明らかに、2007年夏の新潟県中越沖地震の前から存在しています。右のアパートはダメージが少ないのに、こちらは屋根瓦が大きく破損しています。
 でも実は、建物そのものが大きく損傷していたんですね。

 加えて、無人になったことによる放置。こうなるともう、傷みは早い。

 続くのは、目の前に広がる荒廃です。



12月12日(日) 雨の日曜日の駐車場に、なぜか警備員。大学では新年度が始まっていた

 予定を変更して、今日見たままのお話。

 昨日、約ヶ月ぶりに車を洗い、いつものように移動開始。低気圧が近づいているので、今日の午前中までは南から暖かい風が吹き込んでいます。天気も予報より少し良かったのですが、さすがに富山県西部でいよいよ雨に。
 大学近辺でちょっと渋滞したものの、それ以外は基本的に順調に走行。

 荷物を降ろしてお昼を作り、身支度を整えていざ出勤...と思ったら、外が急に荒れてきました。寒冷前線の通過です。後から調べたら1時間当たり5.5mmの降雨。
 自動車なら問題ないレベルですが、金沢でのセンセイは、荷物がない限り徒歩。

 ちょっと待り、雨が小降りになってから出発します。気温も急低下。前線の通過前後で約4℃変化していました。裏門から入り、通用口へ。
 でもセキュリティシステムが反応しません。

 故障ではなく、センセイがIDカードを忘れてきたのです(大学以外では使用しないので、アパートに置いたまま)。仕方ないので正面玄関へ。
 ...あれっ?!

 自動車が出入りする正門付近に、青い防寒着に身を包んだ見慣れぬ係員が立ち、入場してくる自動車を誘導しています。試験か何かがあるのかなぁ。
 大きな資格試験などに教室を貸し出す際は、大学ではなく借用する側が誘導するのです。

 でもそんな話、聞いてないけどなぁ...と思いながら玄関へ。その先にある駐車場(写真)に見慣れぬ複数の自動車と、やはり青い色の係員。その隣には看板が。西村センセイ、全てをやっと理解しました。
 これだけでは何だか、さっぱりわかりませんね。

 金沢工大では先日、推薦入試その他を実施しました。その合格、入学者に対して、「寮」と称するアパートを紹介する会が開かれたのです。雨が降ったため、今日のセンセイはいつもより遅くご出勤。
 お昼前後は、駐車場が満杯だったんじゃないだろうか。

 もう、新年度が始まっている、ということです。

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