2022年12月10日更新(2022年12月18日ページ移動)
■12月10日(土) こんな田舎に?! ──地域初の「マツキヨ」が、実家のすぐ近くにオープン!! ──
週末なので新潟の自宅へ戻りました。土曜日は家族サービスの日。
とりわけ少し離れた郡部で暮らす高齢の両親の安否確認と食料確保が最重要。この春に路線バスが廃止(!!)されたため、二人は徒歩と自転車以外の交通手段を持ちません。いつもはお互いの昼食後に訪れるのです。
でも今日は、少し早めに出発。寄ってみたい所があったのです。それは実家近くにある写真の2店。左奥は地元資本のスーパー「原信ナルス」が運営する「ナルス にしやま店」。30年くらい前にオープンした、この地域唯一のスーパーです。
でも今日の関心事は右側の店舗。ここはもともと「ナルス」の関連店だったのですが、何しろ人口減少が続く田舎なので、なかなかお店が長続きしません。それでもここ20年くらいは100円ショップとして続いてきたのです。
残念ながら今夏、それも閉店。その時点でのセンセイの予想は、建物の解体か閉店したままの放置。されど現実に起きたのはセンセイの予想の斜め上。建物の整備が始まったのです。
でも、まぁ、まったく理解できないわけではない。そうなると今度は何のお店になるのかがポイントとなります。しばらくこの場所を通っていなかったのですが先週、ネット上の情報に驚愕する情報が。
ここが「マツキヨ」こと「ドラッグストア マツモトキヨシ」の「西山店」になるというのです。さすがにまったく予想外でした。開店は昨日とのことだったので、今日立ち寄りました。店舗はほぼ居抜き。店内は「マツキヨ」としては最小限の構成。
医薬品は当然として、ある程度保存が効く食品も並んでいます。当然のことながら鮮度が重要な生鮮食料品は取り扱っていません。要するに、それらはどうぞ隣の「ナルス」でご購入くださいということ。一部商品は競合するものの、基本的には共存共栄を意図しているらしい。
見方を変えると、ここまで小規模な店舗を展開せざるを得ないほど、ドラッグストア業界も競争が激化しているということでしょう。日本海に面し、残る三方が山に囲まれているという地形の関係で、この地域は旧柏崎市が諸活動の中心。当地はその周縁部に当たります。中心部では県内外数社のドラッグストアが激しく鎬(しのぎ)を削っています。
「マツキヨ」は新潟県内にも店舗を展開していますが、この地域についてはこれまで未進出。良く考えてみると、ここを起点にすると郡部だけでも1.5万人くらいの客層があり、旧柏崎市を含めるとそれが数万人になります。つまり、この店舗には足がかりとしての役割が期待されます。
開店当初であることは差し引かなければなりませんが、今日はかなり混雑していました。まったく想定外だった地元への「マツキヨ」進出、そう考えてみると、むしろセンセイの不明を恥じるべきことのように思えてきました。
トホホ。
■12月9日(金) 本日最終日 ──講義棟の廊下の突き当たりに、不思議な空間が出現していた──
金沢工大の授業時間は100分、その間の休憩時間は15分。
機器の設定や資料の配布準備があるので、センセイはいつも講義開始時刻の25分くらい前に教室近くに到着して、廊下で前の時間の講義の終了を待ちます。別に前の時間を担当される方を急かしているわけではありません。
...あれっ?!講義棟(8号館)は、中央に最上階まで通じる吹き抜けが設けられています。教室や廊下はその周囲に配置されており、全体として「井」の字に似た格好になっています。つまり一部の廊下が突き出たような状態に。
1、2階のその部分は他の棟に接続しており、有効に活用されています。問題は3階以上。これらの階では突き当たりがデッドスペースになっており、一部は手前に窓が設置されてその先は立ち入りできないようになっていたりします。
ぼんやりと隣の廊下の突き出た部分を見たら、見慣れない光景が。そこは立ち入り可能エリアなのですが、基本的には行き止まりの廊下。そこに机が配置され、数人の見慣れない方が座っていらっしゃったのです。
もちろん廊下にごく短時間だけ机その他を置くことはあるでしょう。でも、そんな感じではありません。講義はもうしばらく続きそうだった──実際には本来の時間をオーバーして終了──ので、「現場」に行ってみました。センセイは写真の手前を、左から歩いてきました。
目の前には目立つ掲示があり、赤字に白抜きで「出張修理窓口設置のご案内」。それによると、2019年度入学生用の某社製推奨パソコンの、底面にあるネジとゴム足の欠損が多発しており、期間限定で無償修理の窓口を設置することにしたとのこと。
奥にいらっしゃる制服姿の4名の方は、その要員だったんですねぇ。「修理」といっても、実際にはネジを締め直したりゴム足を貼り直すのではなく、底板そのものを交換するものと推測されます。ただし底板には製造番号その他が記載されていため、取り扱いはちょっと複雑なはず。
この会社のパソコン事業はアジアの某国に売却されたはず。そこでの品質管理に不備があったため今回の対処に至ったという次第。今回の修理窓口設置期間は2週間。そこに数名の人員が配置されるわけですから、メーカー側の負担は相当なものだったと推測されます。
だから...と、学生諸君にお伝えしようと思ったら、その部分の講義はもう終ってしまった。というわけで、ここで追加情報を受講生の皆さんにお伝えします。
ちなみに窓口の開設は今日が最終日。つまり来週はもう設置されません。本当は昨晩お伝えするつもりだったのですが、満月と火星の衝が同じ日に起きたため、先送りされてしまいました。
悪しからず。
■12月8日(木) 今回は諦めていたのに... ──今宵は、冬の満月と火星による華麗な共演──
金沢は今日も雨。だからダメだろうなぁ...と思っていたのです。
それでも今朝は出発前に雨が上がったので、傘を持たずにご出勤。ところが西の方から雲行きがどんどんおかしくなってきます。校舎に入った途端、雨。滑り込みセーフというわけです。今日は1日中この調子。
降ったり止んだり、ちょっと晴れたり。それでも午前中は少し晴れ間の見える時間帯もあったのです。でもお昼過ぎから天気は下り坂。研究室に非常用の傘を置いてあるのですが、使わずに帰ることができるかどうか。
講義の記録を整理します。窓の外は真っ暗なので様子がわかりません。そこで雨雲レーダーと睨めっこしながら、あまり降りそうにない時間帯を狙って帰路につきます。
...あれっ?!予想外に明るい。雨雲の一部が反射して光っています。もしかして...と思って東の空が見える場所に出ると、おぉ、雲の間から明るい月が。(拡大写真(1,280×960、51KB))
今日は今年最後の満月なのです。でも、本当のお楽しみはこれから。写真右上隅に小さな点が見えています(左枠内は400%拡大)。満月は非常に明るく輝くので、満月の晩に、しかもそのすぐ近くに位置する星が見えるのは極めて珍しい。
これは恒星ではなく火星。しかも今日は「衝」(“opposition”)と呼ばれる太陽─地球─火星がこの順番で一直線上に並ぶ特別な状態。そのため今晩の火星は-2.0等もの明るさ。この天気なので、今回は見ることはできないだろうと半ば諦めていました。
ちなみに、おわかりでしょうか。火星はかなり赤い。火星の色そのものは変わらないのですが、人間の視覚の関係──明るさと色を感じる細胞がある──で、地球に接近する衝の前後には赤色を強く感じるようになります。そのため火星は、しばしば闘いの神と見なされてきました。
気持ちも忙しい師走。でも今晩は1ヶ月ぶりに天文ショーを堪能させていただきました。
■12月7日(水) これもまた、一つの真実 ──北陸地方は、冷たい雨の日が続いています──
今日の金沢は雨。先週火曜日以降、ずっと雨の日が続いています。でも正確にいうと...というのが今日お伝えしたい内容。
雨になってから気温が急に低下しています。それを追いかけるように水道水の温度も低下。食器洗いの時に冷たく感じられるだけでなく、加熱にエネルギーを取られるので、温水の出が悪くなっています。
外へ出るのも大変。ビールなど重いものを運ぶ時を除き、金沢でのセンセイは徒歩で移動します。通勤は普通の靴ではなく冬用の防水靴。それを数足用意して取り替えながら履き、大学構内では普通の革靴に履き替えます。
帰宅後は除湿器を使い、濡れた靴を毎晩乾燥。されど真冬と違い、今のシーズンは1日中雨が降り続くわけでもないのです。実際、月曜日の午前中は、降り出しそうな雨雲と睨めっこしながら廃棄本を運搬。
白状すると最後の最後で降られてしまったのですが。今日は水曜日なので、午後イチに大学院の講義。午前中はオツムを絞って申請書類を読み、何とか提出。本当はお昼を外で買いたかったのですが、雨で断念し、大学食堂でお昼を頂きます。
月曜日から3日連続だ...。教室に早めに移動して準備を終えます。まだ時間があったので、隣の講義棟に入ると、おぉ、集団献血の真っ最中。誘導中の学友会役員が、他の学生に話しかけました。
「急に晴れてきたんだよね」。その言葉に誘われ、校舎の外で撮影したのが写真。地面は濡れているのに、空は晴れ上がっています。雨の日が続いているのは事実ですが、この青空もまた、一つの真実。
時刻になったので講義開始。やがてまた雨になりました。いつもは雨雲レーダーで小降りの時間帯を見計らって帰宅するのですが、今日は夕方に会議が入っていたため、選択の余地はなし。しかも雨続きで野菜以外の食材が切れています。
というわけで雷が鳴り、横殴りの雨が降る中、ずぶ濡れになって帰宅した今日のセンセイだったのです。トホホ。
■12月6日(火) 西村センセイ、来年の手帳を求めてKITブックセンター内を彷徨する
ある意味、2日続けて本に関するお話。
師走つまり12月に入ったので、来年の小型手帳を買い求めることに。例年なら11月中に確保するのですが、今年は何だかバタバタしていて購入が遅れていたのです。それでも11月中に1回、大学食堂2階の「KITブックセンター」を訪れています。
ここなら書籍や文房具が少し割引になるので。建物の構造上、ブックセンターは通路を挟んで二つの区画に分かれています。一方には雑誌や文具、他方(写真)には書籍。いつもは文具コーナーに手帳が並べられているのですが...探し方が悪かったのか、見当たりません。
店員さんが忙しそうにしていらしたので、その日は所在を確かめませんでした。廃棄図書を片づけた昨日、大学食堂でお昼を頂いたついでに、2階へ。ブックセンター内をグルグルと彷徨(さまよ)ったのですが、やはり手帳は見当たりません。
店員さんに尋ねると、通路反対側の書籍コーナーにあるとのこと。教えられた場所を訪れると、確かに手帳が並べられているのですが、何だか妙に種類が少ない。しかも特定メーカーのものしか取り扱っていません。
センセイは30年以上、「高橋書店」の同じ手帳を使っているのですが、同社の製品はありませんでした。要するに、最近の学生はこの種の手帳を使わなくなってきたということなんでしょう。そういえば、大判の時刻表についても同じような状況。
以前は平台に山積みされていたのですが、現在は2月発売の3月ダイヤ改正号でも1冊あるかないか。センセイの場合、手帳なしというわけにはいきません。そこで今日の午後、雨の晴れ間を見て、「ゲンキー」を訪れる前に、「田井屋」隣の書店「うつのみや 金沢工大前店」に入りました。
心なしか、こちらも種類が減っているような印象を受けましたが、お目当ての手帳は20冊くらい山積みされていました。う〜ん、でも良く考えてみると、実は去年もブックセンターで手帳を確保できなかったような気がする。手帳コーナーは確かに、文具売り場の一角に存在したのです。でも、お目当てのものはなかったような...。
高橋のものも少しは並んでいたような気がしますが。どうやら、学生諸君の変化は決して一時的なものではなく、ゆっくりと、しかし確実に流れを変える潮流のような存在らしい。
■12月5日(月) 天気の崩れは夕方からの見込み。そこでセンセイが、最初に取り組んだのは...
正解は腰痛ベルトの装着。当たりましたでしょうか?
腰痛べるとには理由があります。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、センセイは椎間板ヘルニア──ホントに疼痛(とうつう)──を患うなど、腰が弱い。対応策として歩行を中心に、できるだけ体躯(たいく)を動かし、鍛えるようにしています。
だから通常ならば、腰痛はあまり問題ないレベルに収まっており、ベルトはおろか外用薬すら不要なのです。でも最近、ちょっと訳あって重いものを持つことが多い。具体的には、昨日もお伝えしたように蔵書を箱に入れて持ち運んでいるのです。対象は研究室の書籍。
ちょっと整理整頓したい。されど良く考えてみると、高いお金を払って買ったものの、ちょっと読んだだけでご縁がなかったと悟ることも多い。中にはまったく手にしないままの本も。
そこで不要と判断された本は廃棄することにします。廃棄する場合、北陸地方では天気が関係してきます。雪が積もると台車を使えなくなるのです。そこで数ヶ月前から、計画的に本を仕分けしてきました。
今日はその、ほぼ最終段階。不要本を紙紐で十字に縛り、台車で構内の指定された倉庫に運び入れます。そこには鉄製の大きな籠が。一番左は答案などを指定期日に搬入するためのもの。
こちらは鍵がかかります。写真やや左は機密性のない書類。そして右側が本や雑誌を入れる籠。写真の本はほぼすべて、センセイが先週と今週で運び込んだものです。大きな台車を使うのですが、今日だけで4往復。
お察しの通り、最後の最後は人力で作業します。その要(かなめ)となるのがセンセイの腰。だから少しでも腰にかかる負担を減らすべく腰痛ベルトを装着したのでした。
今回運んだだけで、質量はざっと1tくらいあるんじゃないかと思います。自宅書斎にはこの数倍の書籍。しかも重いAV機器やラックが置かれています。2007年の新潟県中越沖地震の際、書斎がある部分だけ、基礎が割れました。
業者の方にエポキシ樹脂で修理して頂きましたが。その時もお伝えしたのですが、拙宅は耐震性を高めるために基礎の下にパイルを打ち込んでいます。それでも書斎の部分だけ基礎が割れたのは、要するに、ここがひどく重かったということだろうと思います。
う〜ん、もうちょっと身軽になるべきなのかも。家も、人間も、です。
■12月4日(日) 紅葉が残る金沢工大キャンパス。そこではすでに、嬉しい新年度が始まっていた
今日は移動日。
いつもの時刻に自宅を発ったのですが予報通り、今日は悪天候。雨が降り、やや強い北西の風が吹いています。センセイは海岸沿いに走るので、フロントガラスが海水の塩分ですぐ真っ白になってしまいます。
北陸地方ではこれから4ヶ月、こんな天気が続きます。その反面、天気が悪いためか人出は少ない。視界が効かないため運転には気を使い、かなり消耗しました──これはBMWのせいではない──が、交通量が少ないのでいつもより15分も早く金沢に到着。
現在図書の入れ替え中なので、アパートではなく大学へ向かいます。...あれっ?!
正門の前で警備員が車を誘導しています。各種資格試験実施のために教室を貸し出すことがあるのでそのためかな、と思ったら違います。
警備員の隣にはアパート案内の看板が。来春の入学予定者のために、今日からアパートの受付が始まったのです。推薦系の入学試験は先週後半に合格が発表されました。だからこれが最初の週末。
西村前入試部長、もっと早く気づくべきだった。秋のオープンキャンパスの時のように駐車場はほぼ満車。石川県内のナンバーが中心ですが、近県からお越しになっている方も多いことがわかります。
荷物を出し入れしていると、受付会場の食堂棟から数人が外へ。赤いジャンパーを着た大学関係者と受験生──入学予定者と表現すべきか──そして保護者(ご両親)です。どうやら関係者の先導で、気になる物件を内見に行くところらしい。
3人とも表情は晴れやか。お父さんが運転するBMWの新X3は、新潟ナンバーでした。
ご覧のようにキャンパスではまだ紅葉を楽しむことができます。でも、それと同時進行で、希望に満ちた嬉しい新年度が始まっています。