2022年11月12日更新(2022年11月20日ページ移動)
■11月12日(土) ライトアップも見てみたい ──市内の「松雲山荘」を初めて訪れました──
今日は予定を変更してお伝えします。結果的に、3日続けて季節の話題。
センセイにとって土曜日は、実家の高齢の両親の面倒その他を看る家族サービスの日。ただし今日は特別です。まず午前中は弟の指示により実家の冬囲い。新潟を離れていた期間が長かったこともあり、この件は弟の担当なのです。
しかも今日は夕方に、両親の新型コロナワクチン接種を予約しています。彼らにとってはこれが5回目。前回接種からまだ4ヶ月しか経過していません。でも今回はオミクロン株(BA.1)対応とのことなので、基礎疾患他を考えて接種することに。案内が届いたのは3週間くらい前。
実家にパソコンを持ち込み、その場で日程を調整するつもりだったのです。でもが前に調べてみると都合の良い病院は、今日、それも最終の時間帯しか空いていないことが判明。しかも残り枠はわずか2名(!!)で、その後の接種予定は未定。
時間が遅く、両親だけでなくセンセイらにもかなり負担となる時間帯です。もはや逡巡(しゅんじゅん)の余地はなく、接種してもらうしかありません。イニシアチブを取り、予約。だから今日は1日中、出たり入ったりすることになるはずだったのです。
事態が一変したのは昨晩。念のために母親に電話すると、諸般の事情で冬囲いは弟が担当するとのこと。彼は昨年のこの時期に椎間板ヘルニアを患ったため、十分に働くことができませんでした。
そのリベンジ(?)ということかも。というわけで今日のにしむらセンセイ、午前中は自宅書斎でお仕事。いつもと違って実家へ向かうのは夕方なので、お昼に外へ出ることにしました。
簡単な食事を済ませてから、ふと、思いついたことが。このまま自宅に戻るのではなく、市内の「松雲山荘(しょううんさんそう)」を訪れてみよう。
松雲山荘はもともと、地元名士の居宅。大正期に築庭され、センセイが中学生の時に柏崎市に委譲されました。園内には茶道美術館も。
特に紅葉が有名で、この時季はライトアップされます。ただし西村センセイ、松雲山荘を訪れたことはありません。もちろんその存在とライトアップは承知しています。柏崎駅からもそう遠くない場所。
でもセンセイが子供の頃は隣の自治体だったのです。決断後の行動は素早い西村センセイ。10分ほど歩いて園の入口(1枚目の写真)に到着しました。松雲山荘周辺にはかなりの人出。遠くからもお越しになっているようです。
入口の向かいには屋台も2軒。小高い丘の東南、つまり非常に良い立地部分全体が庭園になっています。園は地形を非常に上手く利用しており小さな滝のある小川や、写真の「大池」も。
もちろん、その地形を生かすように木々が植樹されています。訪問客は通路、あるいは小川に降りて紅葉を楽しむとともに写真撮影。若いカップルはむしろ少なく、子供から高齢者まで幅広いお客様。しかも家族連れが目立ちました。もっと探検してみたかったのですが、出発時刻が迫っています。
帰宅し、身支度を整えて実家へ。途中、高校の同級生宅の前で、発生直後の追突事故現場に出くわしました。警察車両その他は未着で、追突された側が行き交う車を整理し、追突した側が現場を箒で掃除(!!)したり(実話)。
後者は事故現場検証の障害になると思うんだけど...。交互通行なので、現場付近は激しい渋滞。カーナビの情報によると、渋滞はその後も2時間ほど続いたようです。センセイは地元民なので、現場を迂回して接種会場と行き来。おかげで予定より早く接種を完了することができました。
う〜ん、今日もよく働いた。ふぅ。
■11月11日(金) 中古で購入してからもう22シーズン目。今年もガスストーブの出番がやって来ました
昨日、柿のお話をして思い出したことが。お伝えし損ねていた季節ネタです。
西村センセイ、金沢のアパートでは10月下旬にガスストーブを使い始めてきました。他の住人の方はどうやらエアコンのみで冬を乗り切っていらっしゃるようなのです。でも電気料金を考えると卒倒しそう。
白状すると、ちゃんと比較したことはないのですが...。でもここ最近はエネルギー料金が高騰。特に今年は電気もガスも高い。センセイは再雇用の身、そんなに月給を頂いているわけではないので、物価上昇で実質的な賃金はどんどん目減り。というわけで昨今は経費を強く意識。
頑張って11月に入るまで押入にしまっておくことにしました。でもカレンダーは正直。10月末になると、特に朝晩かなり冷え込むようになりました。空意地を張ったところで対応できるのはほんの1、2週間。
何しろセンセイのアパートは安普請。オーナー、つまり隣の大家さんを批判しているのではありません。当たり前ですが、アパート経営は利益を上げるためのものなので、たいていは安普請。
それにそもそも、日本の大半の住宅は外国とは対照的に、エネルギー効率──具体的には熱断熱──をひとく軽視しています。金沢工大に移籍する際の住居選びも、この点は十分意識していました。金沢工大出入りの不動産業者に案内されて最後に辿り着いたのがこの木造アパート。
全体の使い勝手はそんなに悪くないのです。杜撰な設計なので、無駄なスペースもあるけど。現地を確認して、冬が寒くなることはわかったので、前任校の近くにあったハードオフでこの中古ガスストーブを買ってきました。記憶に間違いがなければ、価格は3,000円だったと思います。
この部屋にガス供給口はないため、隣のキッチンから5mの耐圧ガスホースでガスを引いています。新品のホース代の方が高かったはず。このガスストーブ、出番は22シーズン目。昨日お伝えした「勤続21年」とずれているのは、一種の植木算だから。赴任前年の冬にこのアパートを借りて、移籍前に時々金沢工大に出入りしていたからです。
いずれにせよ大学4年生と同じ「年齢」というわけです。しかも中古品。前の所有者兼使用者を考えると、25年くらい働いているんじゃないかと思う。
改めてこの間の働きぶりに感謝すると同時に、お願いだから、ぜひ「最後の日」まで頑張ってね。
■11月10日(木) し、知らなかった。キャンパスのど真ん中に柿の木が植えられているなんて...
気づいたのは昨日のお昼。
金沢工大野々市キャンパス、センセイの研究室などがある「北校地」の校舎は、中央の中庭を囲むような格好で配置されています。水曜日は午後イチに大学院の講義。
教室は中庭への出入口近く。院生の一部はかなり早い時間──30分以上も前──から教室に入っています。たぶん昼食とお昼休みを兼ねているんだろうと思います。
だからセンセイも30分前に入室。準備を完了しても、まだ講義開始まで20分以上残っています。天気も良かったので中庭に出ると、あちこちで学生がくつろいでいました。
通路を歩いていると、近くにいた男子学生が立ち上がって1本の近づき、「柿だ...」。まさかと思ってその木を見ると、たくさんのオレンジ色の物体が。もちろん柿の実です。よく見ると柿としてはかなり大きく、実がたわわに実っています。
太陽を背に、順光で撮影したのが写真。午後の授業に向けて、男子学生が歩いていきます。
知らなかった...21年も勤めているのに。
■11月9日(水) 大学内のものとは違い、スーパーのATM設置スペースは何かに転用されるようです
写真はお昼に撮影したもの。今日の金沢は、かように良い天気だったのです。
今日の午前中は、午後の大学院の準備。授業では受講生諸君の代表にプレゼンテーションをして頂くことになっています。提出ファイルすべてに目を通し、発表の順番を考えます。今回は力作が揃ったので、その分、とても疲れました。
エネルギー補給のため、途中でおせんべいを2枚。だからお腹の空き具合はちょっと微妙です。当初は大学食堂にするつもりだったのですが、最寄りスーパーで高タンパク室の何かを買うことにします。
このところ足が少し遠ざかっているので、訪問はちょうど1週間ぶり。中央やや右がお店の出入口なのですが、ちょっと変化が。その左側は先日撤去された銀行ATMの設置スペース。その跡を整理する工事が、出入口側に少し広がっています。
出入口内部に仮の仕切り──窓枠とずれている部分──が設置されているのです。つまりATM跡を何かに転用するらしい。夏に撤去された学内ATMの場合、機器とそれを守るために設置されていたドアやパーティションを撤去しただけ。
跡はスッカラカンの状態で残されています。このスーパーの場合はどうなるのでしょう。
出入口付近の便利な場所を使わないまま残すのはもったいない。それはわかるのですが、自動ドアが設置されている外側の工事はかなり難しいと思います。その右の出入口についても同様。
ATM跡の自動ドア部分は、使わずにそのまま残しておくんじゃないのかなぁーというのがセンセイの予想。その上で、ですが、出入口との壁を撤去した場合、風除室部分が広がるだけですから、有効に活用できるわけではありません。ATMスペースの左側はトイレになっており、たぶんコンクリートの厚い壁が存在するはず。
う〜ん、ホントにどう使うんだろう。まぁ、そもそもセンセイの予想は外れることが多いのですが。
■11月8日(火) 残念ながら、今日の金沢は雨。果たして皆既月食と天王星食を見ることはできるのか?!
皆様が予想していらっしゃった通りのお話。
結論から申しますと、皆既日食を観測することはできました。ただし地球から見た天王星と月の位置が重なり、前者が月の陰に隠れる天王星食(「星食」)は見ていません。お風呂に入っていたので。
ちなみに西村センセイ、部分月食は昨年も見ていますが、皆既月食は何十年ぶりのはず。時計の針が戻ってしまいますが、今朝は割と強い雨音で目覚めました。出勤時は降らなかったのですが、午前の授業中には予報通り、雨に。果たして、今晩の天体ショーはどうなる?
倖い、雨はお昼頃には止んだのです。でも天気は非常に不安定。晴れたかと思えばすぐに雨がぱらついたり。なかなか快晴というわけにはいきません。
日中はずっとこんな感じだったのですが、それでも夕方には雲よりも青空の方が広くなってきました。暗くなってから帰宅したのですが、キャンパスの外へ出ると、おぉ、女子学生がスマートフォンで昇ったばかりの赤っぽい満月を撮影中。
月の輝き方は一定なのですが、大気の影響──夕焼けと同じ原理──で赤っぽくなるのです。アパートに戻り、望遠レンズを装着したカメラで月を見ます。肉眼では明確に判別できないのですが、すでに左下(=東)の方が薄暗くなっています。
月の影(「半影」)に入り始めたのです。18時過ぎに月が地球の本影に入り、左下から明らかに欠け始めました。18:26に撮影したのが1枚目の写真。ふだん見る月と同じでしょうか...。
実は大きく異なる点が二つ。いつも目にする月の満ち欠けは、必ず月の北極と南極を結んだ線上で起こります。良く考えると三日月も半月その他の月も、境界は両極を通っています。
でも月食はそれとは無関係。満月が緩いカーブで左下から欠けていきます。もう一つは日が当たっている部分と影になっている部分の境界。月食の方がぼんやりとしています。
通常の満ち欠けはもっとはっきり。そうこうしているうちに「蝕」──これが日食や月食などの専門的な表現──はどんどん進み、19時18分頃に、ついに皆既月食に入りました。
同19分に撮影したのが右の写真。昇ったばかりの満月と同じ理由で、赤銅色をしています。非常に暗いことと見慣れない色や形なので、とても不気味に感じられます。昔の人が災いの兆しと考えたのも無理はありません。
比較すると、同一の月なのですが...。皆既月食になることに気づいたことが。西村センセイ、天王星を初めて見ました。ただし肉眼ではなくカメラ越しです(撮影もしています)。天王星は6等星。視力に問題のない人が見えるかどうかの限界。
しかも今晩は満月。月の表面物質の関係で、満月になると猛烈に明るく輝きます。そのため、周囲にある星は非常に観測しにくくなるのです。その月が月食で徐々に暗くなるにつれ、それまでは気づかなかった星があちこちに。
その中に、間もなく星食に入る天王星の姿も。いつもは日本海側の気候に邪魔されてばかりいたセンセイですが、今日はホント久しぶりにショーを楽しませて頂きました。
...かなり不気味だったけど。
■11月7日(月) 理由を考えられなくはないけど... ──メガネスーパーの野々市店の謎──
写真は昨晩撮影したもの。
ふだんの怠惰が祟り、昨日は大学で割と遅くまで働いてから帰宅。日曜日はたいてい、実家で母親からもらった野菜と、移動の途中で買った食材とで夕食を作るのです。でも昨日は道の駅でのトイレ休憩のみ。
新鮮な白菜と葱で鍋を作ろうと思っているので、それに入れる材料が必要です。スーパーに直行してもいいのですが、冷凍の牡蠣がないかなぁーと思ってちょっと離れた業務スーパーを訪れました。残念ながら手頃な冷凍海産物はなし。
結局、いつものスーパーになったのですが。移動ルートの関係で幹線道路から1本入った裏道を歩きます。スーパーを目指して幹線道路に出た時、あれっ?
夜間なので照明がお店の看板その他を照らし出しています。例えば右側は一昨年に移転してきた「眼鏡市場」。店内にも煌々と照明が。
それと張り合うかのように、左奥の「メガネスーパー 野々市店」にも灯りが。一見すると何の問題もないように思えます。でもメガネスーパーの、看板ではなくお店をよく見ると真っ暗。だってこの夏に閉店したのですから。
営業していないお店の看板をなぜ目立たせるのでしょう。「このお店はやっていないけど、メガネスーパーというブランドは強くアピールしたい...」など、理由を考えられないわけではない。でも昨今のどんどん上昇する電気料金を支払ってですよ。
センセイ個人の考えは、単なる設定変更忘れ。さて、どうでしょう。
■11月6日(日) し、知らなかった。条件さえ良ければ、地元から北アルプスが見えるなんて...
昨日は家族サービスを終えてから帰宅。
暗くなる前に晩酌のつまみ、つまりお刺身を買うために旧市街地中心部のスーパーへ行きました。帰路、ふとあることを思い出して市立図書館2階の展示ホールへ。来週末まで「上越・北陸新幹線直行特急実現期成同盟会」の「魅力発見! 信越本線フォトギャラリー」が開かれているはずなのです。
要するに利用客を増やすための写真展。(写真)著作権の問題があるので写真をご紹介することはできません──そもそも撮影していない──が、受賞作はいずれも力作ばかり。ただしいずれも「カメラファンによる鉄道写真」という感じ。
「新潟鉄道記II」のような鉄道愛に溢れた写真とはちょっと違います。(批判しているわけではありません)栄えある金賞に輝いたのは、新潟県上越市在住の方による「新潟を代表する情景と名車」という写真。こちらの3枚目の写真の構図で、青海川駅を発車する115系新潟色を描いています。
確かに良くできています。問題はその背景。冬の早朝に撮影されたものなのですが、遠くの非常に高い山々が朝日を浴びて煌々と輝いています。宗教性を感じさせるほど。
今日を含めて、センセイはこの撮影場所を通過していますから、これらの山々を何度も見ています。割と手前、南側の高い山は新潟焼山(2,400m)や妙高山(2,454m)なのです。問題はその北側。センセイは糸魚川市の鉾が岳(1,316m)を見ているのだろうと思っていたのです。
それはそれで間違いではありません。でも受賞作にはこれら山々の奥に見慣れぬ、しかも更に高い山が。説明を読んで愕然としました。これらは何と、立山連峰つまり北アルプスとのこと。北から新潟─富山県境の朝日岳(2,418m)、長野県の白馬岳(2,932m)、さらに南には立山連峰の剣岳(2,618m)という具合。
知らなかった...。正確に言うと、撮影地点のすぐ目の前に旗持山(城山、366m)があるため、その陰になって見えない山もあると思います。逆の位置関係だと、条件に恵まれれば新潟─富山県境から撮影地点付近まで見通すこともできるのです。
でも地元から北アルプスまで見えるなんて、思ってもいませんでした。チャンスがあれば、今度撮影してみようと思います。
なお、写真展のタイトルにあるように、今回の撮影テーマは、新潟県内は新潟─直江津間のみに短縮された信越本線。入選の「富山行き」と題された青一色の電車は、国鉄時代に製造され、北陸新幹線までJR西日本が運用していた交直両用の413系電車。
で、この列車が走っていたのは、直江津─富山間(かつてはそれ以西も)のJR北陸本線です。まぁ、いいんですけど。ちなみに413系は北陸地方から引退しました──観光用改造列車を除く──が、えちごトキめき鉄道が1編成を購入し、自社区間内(西は市振まで)で運行している「急行」列車(こちらやこちら)の直江津側2両です。
富山、金沢側の先頭車両は455系旧急行用車両ですから別系統。しかしJR西日本時代も、2編成がこの組み合わせで運用されていました。