2019年1月5日更新(2019年1月13日ページ移動)
■1月5日(土) ここにも含まれていたのね... ──西村センセイ、今シーズン初めての鍋料理を作る──
お伝えしたように、金沢工大は今日が仕事始め。と言うか、その式典「新年互例会」しかない。
あちこちにご挨拶しながら、早めに会場へ。式典は1時間ほどで終了。いつもなら研究室に残って仕事をするのですが、今日は別。この機会に、ふだんできないことをします。まず、お世話になっている石川BMW(EPM社)へ。
3年前に購入した320i M Sport(F30)を初めての車検に出すためです。代車の必要性を確認されますが、事故を起こしたくないので丁寧に断ります。「それならばご自宅まで...」と申し出てくださったのですが、近くの野々市駅からバスに乗ることにします。途中、近くのスーパーで葱2本と値引きされていた地元石川産フグの切り身を購入。
今シーズン初めての鍋料理を作るためです。ご存じの方も多いと思いますが、コックで生計を立てていたこともあり、料理は得意。まったく苦ではありませんセンセイは1人暮らしも長いし。ただし客観的に考えると、それ故の問題点もあったように思われます。
その一つが摂取する塩分の量。金沢で、再び事実上の1人暮らしを始めてから、冬は鍋料理がメインになりました。かつては炒め物なども作っていたのですが、加齢で油っぽいものが苦手になったという理由もあります。
実家からはホントに美味しい冬野菜をもらえるし。ただし気づかないうちに、鍋の味を整えるために入れたお醤油の量が増えていた、つまり摂取する塩分の量が増えていたいたように思われます。
その帰結が、高血圧。その後はかなり気をつけており、味にも敏感になってきました。今回も、昨日の朝に収穫した白菜とキャベツを母親からもらったため、塩分に気をつけながら鍋料理に挑戦することにしたのです。
今回、敢えて出汁には、いつもの顆粒状風味調味料のみを使用。お醤油は入れません。代わりに、別にポン酢醤油を用意しておいて、必要な時だけ使用することにします。
偉そうなことを言っても、要するに切り刻むだけなので、調理はあっという間に完了。最初は何もつけずに野菜を頂きます。白菜はそれほどでもなかったのですが、葱の甘さが際立ちます。
でも、気になることが...。この段階では風味調味料しか用いていないのに、唇に塩分独特のぬめり感。不思議に思って風味調味料のパッケージを確認すると、「原材料名」の冒頭には何と、「食塩」。記憶に間違いがなければ、この欄は成分量(質量)の順に記載するはず。
う〜ん。さすがにフグは、そのままでは淡泊過ぎるので、ポン酢醤油を付けていただきました。でも付けた量は予想に反してごく僅か。もう注いでしまったので、大半を使わずに廃棄する結果になってしまいました。
あちこちで気づかないまま、少しずつ余分な塩分を摂取しているんだろうなぁ。
■1月4日(金) 西村センセイ、新年早々ボケる ──3週間ぶりに自動車で金沢へ移動しました──
金沢工大は明日が仕事始め。
というわけでセンセイは、今日のうちに金沢へ移動。明日の10時に大学に存在していればいいのですが、安全最優先。夜間あるいは早朝の運転は避けたいので、一度実家に寄って用を済ませてから、午前中に自宅を出発しました。
去年の最後は新幹線を使ったので、自動車での移動は3週間ぶりとなります。新潟県内は寒く、不安定な天気。ただし、まだ冬休み中の会社が多いようで、交通量は多くなく──特に大型トラックが少なかった──気を使う上越市内もすいすい進むことができました。富山県に入ると天気が一変。見事に晴れ上がりました。
......って、1ヶ月前(立山町内で撮影)と同じパターンだ。新潟県内の海沿いは波もあり、例によって車はかなり海水を被ったのですが、富山県内は穏やか。地元ラジオ局が伝えるのは、「富山から立山が一望できます」。
明日からは再び冬の天気。このような晴天は富山県の人にとっても珍しいらしい。というわけで、写真は上市町内(ただしいつもの「里山の駅 つるぎの味蔵」とは別の場所)で、小型カメラで撮影した剣岳。厳しい表情の中にも、穏やかさが感じられます。
大型のカメラで撮ったら、また違うんだろうなぁ。その後も走行は概ね順調。予定していた時刻より早くアパートに到着しました。久しぶりの長距離ドライブだったので、本当は少し休息してから次の行動を再開するつもりだったのです。
でも図に乗って、休まずに荷物を積み替えます。冬用の衣類や靴を降ろし、空のビールケースを積み込みます。アパートにはビールのケースを2箱用意してあり、それが空いたら補給するのです。1箱だと過不足が発生するので。
いつもの酒屋さんで空瓶のケースを降ろすと...あれっ?!...ない。
20本入りのケースに、瓶が19本しか入っておらず、空瓶が1本足りません。去年の最後の日に酔っぱらって、中身はある方のケースに空瓶を入れてしまったようです。初歩的な、そして初めてのミス。
愕然(がくぜん)とします。ミスそのものと、このところ同じようなことが続いていることに対してです。
■1月3日(木) 地名や駅名にはあるけれど... ──西村センセイ、踏切の支障物検知装置で疑問を抱く──
今日は見たままのお話。
昨晩は実家へ兄弟や甥姪など最終的には10名が集まっての大宴会となりました。センセイはビールのケースとともに、酒屋で買ったワインを持参。
お盆にビールを飲み過ぎ、痛風を患ったからです。ビールを1本だけ飲んでからワインのボトルを開けると、事情を知らなかった弟から散々冷やかされました。でも、ちょっと分けてと言っていたあたり本当は、少し飲みたかったのかも。
彼は学生の頃、ワインにお世話になっていたので。都内で働く娘がお昼前に戻るので、今日はそれに合わせてひとまず帰宅。身支度を整え、最寄りの駅まで送ります。その途中にあるのが写真の踏切。
越後線の田中踏切です。ここを通るたびに気になっていたことが一つ。通行する人や車、そして電車の安全を確保するために、遮断機に加えてご覧の「支障物検知装置」が設置されています。
「三次元レーザレーダ式」とのこと。「レーザー[・]レーダー」じゃないのね。それはともかく、装置の名称の最初に「大形」とあります。これって「大型」じゃないのかしら。「大形」は駅名(白新線)や地名にあるし、「大形の・・・」などと使うこともあるけれど...。
帰宅してからいろいろ調べたのですが、結論からすると「大形」で正しいらしい。つまるところ「形」と「型」の違い。「大型/小型」などは同類のものとの比較して大小を表すのに対して、「大形」は姿・形が大きい時に使うとのこと。
思い込んでいたのはセンセイの方だった、というわけです。新年早々、反省。
■1月2日(水) 西村センセイ、11年前のBS放送の録画を見て、がっかりする ──BS波は、4K/8K放送のために帯域削減──
正月なので嬉しいお話にしたいところなのですが、現実に起きていることなので...。ちなみに、がっかりさせられたのは11年前の映像ではありません。
お伝えしているように、センセイは珍しく長い時間自宅に滞在しています。この機会を利用して書斎をいろいろ片付けています。その一つが録画済の映像素材。普通ならばHDD/BDレコーダーの中に入れておけば問題ないのですが、センセイの場合、そうもいかない。
自宅書斎および金沢のアパート用のブルーレイレコーダー“BVZ-V9”が、購入から間もなく12年を迎えるのです。2台目の“BVZ-AX2000”ですら8年以上が経過。いずれも当時のフラグシップモデルということもあってしっかりと造られています。現在のところ全機ともほぼまったく問題なく作動しているのですが、さすがにいつ故障するとも限らない。
万一そのような事態に陥っても、補修用部品の保存期間を過ぎています。ハードには寿命があるとして、HDDに収められた素材のバックアップを取る必要があります。幸いなことに全機「ダビング10」に対応している──“V9”は途中から対応──ので、書き換え型ディスクに残しておけば新規に購入したマシンに書き戻すことができるのです。
で、一番古いデータから作業を開始したのですが、当時の映像は本当に美しい。書斎では現在、iiyamaのパソコン用31.5"モニタを使っているのですが、それでも素晴らしい。画に奥行きがあります。アパートの業務用有機ELモニタで見たらもっと凄いんだろうな。
現在のBS放送の画質が、いかに劣化しているかがわかります。実は去年、NHKおよび民放BS放送の帯域(≒画質)が削減されたのです。現在熱心にPRされているBS4K/8K放送に必要な放送帯域を確保するためです。
しかもBSプレミアム以外は解像度も下げられており、地上波とほぼ同画質。BSプレミアムもデータレートが低下しています。要するに、従来から存在する良いものを気づかれないように少しずつ劣化させて、新しく品質の良いものを際だたせるということです。
政策的な意図やメーカーその他の思惑は、わからないではない。でも、サスティナビリティが重視されるこれからの社会からしたら、時代遅れだと思う。平成どころか昭和30年代、40年代のノリ。
内向きの論理だけで世界をリードすることはできない(これは各国共通)。さらには、解決すべき根本的な問題を直視せず、オリンピックや万博に熱を上げている姿と、根は同じなんじゃないだろうかと思えてしまうのです。
■1月1日(火) 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします
皆様、明けましておめでとうございます。
当地の今日の天気予報は雪。実際、目覚めて書斎の窓から外を見ると、一面真っ白になっていました。気温が高めなので、霙(みぞれ)っぽい湿った雪。お昼過ぎ、年賀状を受け取ってから実家へ向かいます。
この頃になると雪は雨になり、路面に積もっていた雪はほとんど融けてしまいました。センセイは3人兄弟なのですが、それぞれの子供たちが小さい頃は大晦日に実家へ集まって新年を迎えるのが恒例になっていました。
ただし子供たちが成長すると、それぞれの自宅で年を越し、元日の夜に集まるというパターンに変化。姪や甥のほぼ全員が成人した現在、彼ら彼女らにもそれぞれの仕事や都合があります。子供に恵まれた姪は今回、夫の実家で新年を迎えています。
で、センセイらはというと、弟の都合で今晩ではなく、明日実家へ集まることに。センセイが今日実家へ向かったのは、菩提寺の東福院で新年のご挨拶をするため。ついでに実家向かいの従姉妹の家を訪ねて、こちらもご挨拶。
94歳になる伯母宅は明日訪れるつもりです。元日とあってか、さすがに交通量は少ない。また飲食店を含めて沿道のお店の大半が今日は休業。ちょっと静かすぎるかも...という感じです。
自宅に戻り、年を越しての書斎の整理。とにもかくにも、おかげ様で無事に新しい年を迎えることができました。
改めて、今年が皆様にとって良い年でありますように。
■12月31日(月) 久しぶりに(?)ちゃんと働いたら、ご褒美と新たな課題が... ──今年1年、大変お世話になりました──
西村センセイ、今回は珍しくまとまったお休みを頂戴しているので、公私の本来の仕事に加えて、このような機会でないとできないことに取り組んでいます。
その一つが、書斎収蔵物の整理。
綺麗好きの家人が掃除してくれるので、汚れについてはまったく問題ないのです。課題は書籍や書類の整理。金沢工大へ移籍してからはずっと、週に1、2日自宅に滞在する生活が続いていました。
でもこのところ立場上の仕事が増えてしまい、1晩だけ泊まって...というパターン。基本的に、差し当たりの講義や研究に使う書籍は研究室に持参しています(そちらも整理しなければならないのですが...)。自宅に置いてあるのはもっと渋い本や資料類。
それが「綺麗」ではなくなってきていたのです。センセイは23年前に自宅を新築したのですが、ずっと昔にお伝えした(19年前)ように、書斎の三方は造りつけの書棚になっています。収蔵書の分類は、テーマ別(+〔歴史の先生なので〕時代順)。
でも、研究をしているとあるテーマの本が増えるので、場所によっては前後に本を置く事態に。しかもそれが継続してしまっています。2、3年前に一度配置換えをしたのですが、残念ながら中途半端な状態で終わっていました。基本的にはどこに何があるかは完全にわかっています......というか、ホントに「綺麗」ならそうなるのです。
でも、藤澤令夫(のりお)氏の岩波新書版『ギリシア哲学と現代』が見つからなかったこともまた、事実。これはかなり異例の事態。それもあって今回はかなり大がかりに、しかも目に入らないところを含めて整理しました。岩波新書版そのものは、たぶん研究室にあると思うのですが。
その結果が写真。1枚目はこのホームページの表紙とほぼ同じ位置からの撮影です。2枚目は、オーディオラック裏にある書棚。哲学、科学哲学、精神医学系統の本です。
時々同じ本が並んでいるのは、センセイ自身が執筆/編集/関与したか、著者からもらったりした本などです。(シリーズ本は除く)そう遠くない日に迫った金沢撤収を踏まえて、書棚の一部にはCD・DVD・BD用のラックを配置しているため、今回はその再配置を含めて作業しました。
こちらはオーディオラック内の内容とも関係しているので、あれを動かし、こっちを移動し...。力仕事ではないのですが、知的な能力は使います。いつもとはちょっと違う疲れ方。ただしそのおかげで、久しぶりに見通し──物理的に、だけではない──の良い書斎となりました。記念に撮影したのが3枚目のパノラマ写真。
iPhone 5のパノラマ機能を使っています。写真は縮小版。こちら(新ウィンドウ)から本来のものをご覧いただけます。
それはともかく、まったく予想外のご褒美が。センセイの分野ではとても重要な42年前の論文のコピーが書棚から発見されました。論文は書籍類とは別にして机の引き出しの中で著者順に管理しています。
ある時に持ち出して、本来の場所に戻さなかったようです。いかにもセンセイらしい。しかし新たな課題も。実は以前から積み残しになっていたものなので、「再認識した課題」という方がより適切なのですが。ポイントは1枚目の写真。
センセイは書き物をする時もパソコンを操作する時も、原則として写真右側を向いて作業します。机や機器の配置上、当たり前ですね。で、左側にはよく使う書籍や機器類を配置しています。機器については、世代は交代していますすが、基本的には同じような同じような役割と配置。でも書籍は、違う。
表紙の写真と比べていただくとわかりますが、まず、下段にはかつて辞書類が複数収納されていました。こちらは研究室へ持ち込んでいるだけなので、さほどの問題はありません。でも視線を上げると、空白が目立ちます。
白状すれば今回も、「ここにふさわしいもの」を据えることができませんでした。それは、いわば「座右(ざゆう)の書」とでもいうべき存在。端的に言えば、「貴方/貴女は今、何をしているんですか」という問いです。......う〜ん。
改めて皆様、今年も大変お世話になりました。良い年をお迎えください。
■12月30日(日) 柏崎市役所新庁舎の建設工事が本格化しています
今日は見たままのお話。時間的には、昨日の続きです。
お伝えしたように昨日は強風。海岸沿いの信越本線を走る列車は徐行運転を強いられました。都内で働く娘は長岡駅で上越新幹線から新線本線に乗り換えるので遅れはないか、あったとしても僅かなはず。
長岡─柏崎駅間は山間(やまあい)を走るので、風はさほど強くないのです。その代わり、降る時は猛烈に雪が降ります。その時はこの区間を運休して除雪に専念せざるを得ません。ただし今日はそんな状況ではない。
ところが、その予想はあっさりと外れてしまいました。昨日は新潟市を含む下越地域と佐渡では強風が吹き荒れました。新潟市近郊の白新線と信越本線、山形や秋田へ向かう羽越線は一部運休が発生するなど、かなりの混乱。
新潟からの普通列車が遅延しているため、娘が乗った各駅停車も乗客の乗り換えを待って発車とのこと。約10分の遅れが予想されるので、ちょっと外へ出てみました。車を運転していて、駅の近くで気になる場所を見つけたのです。市役所新庁舎の建築現場です。
ご覧のように工事用のフェンスが設置され、基礎工事が本格化していました。奥の茶色い建物は新市民会館「アルフォーレ」(こちらやこちら)。
もちろんこの地に市役所を移転するということは知っていました。工事用の大きな仮設事務所もかなり前から確認しています。でも先週末にここを通った際、フェンスや重機はなかったのです。
1週間後に再び付近を通過したのですが、その時は夜で暗かったため、気づかなかったかもしれません。数ヶ月後、海沿いの旧市街地にある市役所が当地へ移転したら、海沿いの旧市街地は拠り所のほぼすべてを失ってしまいます。
移転そのものはわからないではないのだけれど、果たして、そこまで腹をくくっているんだろうか...。