2006年8月12日更新(2006年8月20日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)

──2006年8月第2週のニュース──

バックナンバーはこちら


8月12日(土) う〜ん、蜂も巣に適した場所を探すんだー

 ぐずついた天気が続いた7月とは対照的に、新潟は8月に入ってから晴れて暑い日が続いています。

 もっとも今日は、上空に季節外れの強い寒気が入り込んで一時的には突風も吹く大荒れとなり、市内で浜茶屋が壊れるなどの被害が出ました。

 センセイの自宅は、高気密高断熱(かつ常に空気が循環している)設計──もともとは北欧生まれで、日本では北海道で普及した設計──なので、室内は年間を通じて気温の変化が少なく、暖房や冷房をあまり必要としません。
 その分、普通の家の1.5倍くらいの費用がかかったのですが、築10年で十分元手を回収したような感じです。室内の結露もないし。(湿度が高い浴室ですら、天井から水滴が落ちるような結露はしない)

 センセイの書斎は、2階にあって暖かい空気が集まりがちなのと、書斎内部に電子機器がたくさんあって待機電力を消費しているため常に暖かく(/暑い)、夏はセンセイの書斎にだけ、弱い冷房を割と入れます。

 けれど自宅全体の冷房を入れるのは、年に数日しかありません。
 家全体としては、決してそれほど暑くならないのです。(寒さ対策としてはもっと劇的に有効です。)

 で、今年、あまりに暑い日があって、初めてメインのエアコンの電源を入れたら、全然冷えないし、数分すると室内機が「プシュー」という変な音を立てます。
 設置後10年でどこか壊れてしまったようです。

 そこでメーカーの人にお願いして点検してもらったのですが、作業開始後、予想外の邪魔者に出くわしました。

 蜂の巣、です。

 蜂が、冷却器のファンの部分に、それも2カ所に巣を作っているのです!!

 故障の原因は室外機内のロジックボード──コンピュータそのもの──の不良と推測されたので、その日は作業を中止して、部品を取り寄せることにしました。

 先日、修理作業を再開したのですが、作業は何よりもまず巣の撤去から。
 持参したガンタイプの「ハチアブ マグナムジェット」(アース製薬)を吹きかけると、数匹の蜂が巣から逃げ出しました。
 室外機のあちこちから少しずつ吹きかけても、もう逃げる蜂はいません。

 注意深くカバーを外してボードの交換に取りかかります。

 途中、蜂の巣を除去したのですが、とても小さな巣で、幼虫が20匹弱入っていました。

 ボード交換中にも、時々蜂が戻ってきたのですが、マグナムジェットで撃退。(確かに良く効く。)

 エアコンは、ボード交換で何事もなかったかのように正常に動作しています。

 作業の方が仰るには、エアコンの室外機の中は雨が当たらないので、蜂にとっては割と住みやすく、けっこう巣を作るんだそうです。

 子孫を残そうと懸命に努力する蜂には申し訳ないのですが、今回は人間の都合を優先させていただきました。

 ゴメン。



8月11日(金) 新潟版「オヤジビル」、オトナとともに消滅する。 ──久しぶりに新潟市中心部へ行きました──

 昨日は新潟市へ出かけ、前任校の元同僚と市の中心部「古町」で飲みました。前任校を離れてから古町で遊んでいないので、ホントに久しぶりになります。
 昔は大学内外の人──学外の人との「異業種交流会」が多かった──と月に2、3度のペースで飲んでいたのですが。

 今回は高速バスを利用したのですが、センセイの自宅前にはバス営業所があり、そこから乗車できるし、市の中心部まで直行してくれるのでとても楽です。

 三越と大和デパートが向かい合う場所で降りたのですが、目的地の古町はもう目の前。

 ここには「越路会館」という古いビルがあったのですが、すでに取り壊され、写真(中央)のように、新しいビルが完成間近でした。

 実は昔、この交差点に面して新潟市役所があり、この近辺が新潟市の政治経済の中心地だったのです。
 そういえば移転前の新潟大学もこのすぐ近くにあったし。(センセイはは移転前の最後の学生。)

 そのため、勤めを終えたサラリーマン(+当時はエリートだった大学生)が安く飲む場所が必要で、それが越路会館だったのです。
 新橋駅前の通称「オヤジビル」ことニュー新橋ビルの新潟版ですね。

 でも今は市役所は別の場所に移り、買い物客も郊外のお店を利用するようになっているので、この辺の性格もずいぶん変わってきています。

 新潟県内のデパートはここにしかないので、二つのデパートは年輩女性を中心にそれなりのお客を迎えていますが、もうかつての賑わいはありません。
 若い買い物客はガックリと減って、代わりにに専門学校生の数が増えています。

 新潟県はもともと実学志向が強い場所で、専門学校進学率は日本一。

 中でもNSGグループが経営する専門学校の勢いがすごくて、この近辺の倒産したビルを次々と買い取って立派に改築し、校舎として使っています。
 あっちもこっちもそっちもどこもかしこもNSGグループのビルです。(あれだけの費用の出所は......。)

 古町5番町という場所を歩いていたら、ブロンズのモニュメントがたくさんあることに気づきました。
 そういえばいつか聞いたことがあったのですが、新潟市出身の漫画家水島新司氏の作品「ドカベン」などに登場するキャラクターの像を置いているのですね。

 近くに「アートな街宣言・古町5番町」なる説明板があって、地元出身の会津八一や水島氏に倣(なら)って、「新しいアートと次世代クリエーターを育てて行く街」にしたいとこと。

 それはそれでわからないではないのですが、大人の顧客離れが進むこの街で、新しい顧客である専門学校、専門学校生と共存したいという意図が透けて見えます。

 歴史の浅い新潟市の中では、それなりの歴史と文化を持ってきた大人の古町が、お子ちゃまにすり寄って、果たして将来があるのかなぁーとちょっと心配。
 こういうやり方で深みのある文化を育てることができるとは思えません。

 現実的な問題に限ってみても、長い目でみて固定客を獲得できるならともかく、卒業すると学生はどこかへ消えてしまうし、それに学生や生徒は貧乏なので、実はあまりお金を落とさないのです。

 実際、どのお店も景気悪そうだったし......。



8月10日(木) バイオ用にも液晶保護シートを買いました。

 事の起こりは、2003年12月に私費で購入したPowerBook G4(チタン)
 Mac OS 9で起動する最後の最後のモデルで、もちろん現役活躍中の貴重品です。

 このマシン、とても良くできているのですが、ちょっと問題点があって、框体が薄く薄く作られている──Mac史上最も薄い25.4mm──ため、キーボードと液晶画面の距離がなく、すぐに液晶画面とキーボードが擦れてしまうのです。

 困っていた人はたくさんいたようで、専用の保護シート(写真)が販売されており、センセイも購入しました。
 シートの大きさは液晶画面とちょうど同じ大きさです。

 ただの布のように見えますが、繊維が落ちないように加工された不織布で、まぁ、厚手で広いメガネクリーナーだと思ってもらえば結構です。
 これを使うと、液晶には全く傷がつきません。

 ちなみに、チタンモデルは塗装が傷付きやすいので、持ち出す時は専用のアルミケースに入れています。おかげでセンセイのPowerBook G4ほぼ無傷。
 中古で買ったら40万円くらいすると思います。

 さて何度かお伝えしているように、最近、ソニーのバイオの薄型モデルを買ってもいました(公費)。

 このモデルも液晶とキーボードの距離がなく、すぐに液晶画面が傷つきそうです。
 実際、知り合いがほぼ同じモデルを使っているのですが、そちらはキーボード影がくっきりと出ていました。

 そこでヨドバシカメラなど大きなお店でWindowsマシン用の布を探したのですが、どうもそもそも存在しないようです。(ビニールの液晶保護シートならたくさん売っている。)

 そこで秋葉原のMacintosh専門店へ行って、同じ物が残っていないか探ししてみました。
 現行のPowerBook/MacBook(Pro)は、キーボードとの距離があるので、液晶は傷付かず、保護シートは不要なのです。

 幸運にもソフマップに少しだけ残っていたので手に入れたのが右の写真。デザインは少し異なりますが、同じ会社の製品で、以前のものよりちょっと厚手になっています。

 バイオの画面は13.3"でPowerBook G4より少し小さいので、布が液晶画面をはみ出してしまいます。

 液晶の大きさに合わせて四辺を切ろうかとも思ったのですが、ちょうど框体の大きさとほぼ同じ大きさだったので、切らずにそのまま使っています。

 液晶だけでなく本体も挟むような形になり、より一層傷つきにくくなるからです。

 でも、Windows用のものがなかったってことは、Windowsユーザーは、こういうことにあまり気を使わないってことなんでしょうか。



8月9日(水) で、でかい!! ──エプソンのカラーレーザープリンタが届きました──

 学内にいたら、携帯電話に着信がありました。発信元は何と、センセイが存在しているこの金沢工大から!!

 「学内糸電話」状態ですが、用件を訊ねると、カラーレーザープリンタが届いたとのこと。

 立派な体躯の運送屋さんとアルバイトが、研究室まで大きな荷物を──それも二つ!!──運んで、しかも最低限のセットアップをしてくださりました。

 センセイの仕事はほとんど白黒のプリンタで事足りるのですが、それでもやはりカラーだといいなぁーと思うことがあります。
 また、新潟の自宅にはA3対応の白黒レーザープリンタがあるのですが、大学のものはA4で、大きいプリンタがあればなぁーと感じる時──ホントに時々なのですが──もあります。

 故に、「カラー」+「大きい」=「大型カラーレーザープリンタ」という希望の等式が成立することになります。

 個人用とならインクジェット式も選択肢に入りますが、仕事に使うなら、もう迷うことなくレーザー。印刷の速さも、インクのコストも比較になりません。

 で、科学研究費補助金の購入希望項目にそう書いておいたら......通ってしまった。

 というわけで、使用中のプリンターとドライバがかなり共通のエプソン社製に絞って、(あまり深く考えずに)「カラー」、「A3対応」、そして「安い」を条件に決めたのが、同社製の“LP-S5500”というモデル。

 言い訳が許されるなら、このマシンがMac OS 9にきちんと対応していることもポイントです。
 エプソンとMacは古くからのつきあいなので、古いユーザーを大切にしてくれるのです。(たぶん、ユーザーが多い印刷業界が、未だにメインはMac OS 9であることが大きく関係してると思う。)

 このマシンをソニーのバイオと同時期に発注しておいたのです。

 発注してから改めて調べると、このマシン、とにかくデカイ!!
 自宅のA3プリンタはそんなに大きくないのですが、横幅も奥行きも、そして高さもずいぶんあることがわかりました。

 メジャーを手にしてあちこちを測定し、いろいろ配置を考えたのですが、結局、右の写真のように、カラーレーザープリンタが奥に入った形で落ち着きました。

 写真からはあまり強い印象を受けないと思いますが、プリンタの左手のアップルキネマディスプレイ(20")、右隣の19"ディスプレイ(液晶およびCRT)と比較すると、実はとんでもなくデカイということがわかります。(右端は20"業務用カラーモニタ。なお通常、これだけのマシンを同時に起動することはありません。せいぜい3台です。)

 この配置、実は問題があって、プリンタの上にあまりスペースを取れなかったので、印刷されたものを前から取ることができません。(狭いので手が入らない。)
 仕方ないので、ちょっと手を伸ばして、プリンタの後ろ、PowerBookの画面のあたりから取り出す必要があります。まぁ、そんなに不自由ではないのですが。

 ところで、今日初めて知ったのですが、このマシン、どうも単体で両面印刷できるらしいのです。

 ......知らなかった。(実にいいかげんなユーザーだ。)



8月8日(火) “Virtual PC for Mac”が開発中止に!!

 報道によると、マイクロソフト社は“Virtual PC for Mac”(例えばこちら)次バージョンの開発を中止した模様です。

 “Virtual PC for Mac”はMacintosh上でPCコンピュータをソフト的に再現し、WindowsおよびWindows用ソフトを走らせるものですが、MacのCPUがインテル製に替わったため、Apple純正ソフトを使ってWindowsから起動させたり、あるいはMac上でWindowsを走らせることができるようになり、その存在意義が薄れてきていました。
 後者については米Parallels社だけでなく、米VMウェア(VMware)社も同様のソフトを発売すると発表しています。

 センセイ個人としてはWindows 95/98/98SE/ME/2000/XP──いずれも純正品──を勉強させてもらったし、特にWindowsユーザーへのファイル送信で助けてもらいました。

 でも面白そうだから買うだけ買って、実際にはあまり使わない人も多かったソフトでもあります。

 “Virtual PC”には、Windows版もあって、新しいOSのマシン上で、古いOSでしか動かないソフトを走らせることが可能でした。このWindows版は、実はもうすでに、マイクロソフトのサイトから無料で配布されています。
 存在意義が薄れたということですね。

 だからこの日は覚悟していたのですが、いざとなると、ちょっと残念な感じです。



8月7日(月) 西村センセイ、雀に好かれる?!

 早朝、コンビニに車を止めると、雀の鳴き声がします。それもすぐ近くではっきりと。

 奇妙なことに、屋根や電柱、電線を見ても、それらしい姿はありません。

 それなのに鳴き声はどんどん大きく、はっきりしてきて、まるでセンセイに何かを訴えているようです。
 ホントに。

 それなのに、見えない......。

 首を傾(かし)げて、やっと見つけました。何と地上にいるのです。

 時々羽ばたいて少し飛び、センセイの肩に止まろうとします!! しかしその羽根には力がない。
 もう、ちゃんと飛べないのです。

 繰り返し繰り返し、雀はセンセイに止まろうとしています。

 よく見ると、くちばしには籾殻(もみがら)のようなものがついています。

 たぶん病気で、もう間もなく死んでしまう運命なのでしょう。

 人間に病気を訴えたり、助けを求めているわけではなく、おそらく神経系がやられているんだと思います。

 どうしようもないので、轢かないように注意して立ち去ったのですが、慌ただしく、目先のことで消耗する日々の中で、何が本当に大切なのか、いろいろ考えさせられる出来事でした。



8月6日(日) 富山の山々は美しいのだけれど...。 ──こりゃ、いつか事故るな。──

 明日からけっこう忙しいので、今日の午後に金沢へ移動しました。

 電車でも車でも良かったのですが、夏休み期間中で電車が混んでいるかな、と思ったのと、2週間続けて出張した関係でノートパソコンを3台(PowerBookVAIO、Panasonicの計4.9kg!!)も運ばないといけないので、今回は車にしました。

 移動する時刻が、上りの快速「マリンブルー くじらなみ」号の出発時刻とほぼ重なったので、始発の柿崎駅に待機中の列車を見に行こうかと思っていました。
 今日がこの夏最後の運転なのです。

 ところが何と、信越線米山駅付近で、長岡方面から柿崎駅へ移動中の「マリンブルー くじらなみ」号に追い越されてしましました。
 柿崎駅には待避側線が1本しかなく、たぶん日中は構内が広い直江津駅で待機しているんだろうなと思っていたのですが、実際には長岡(長岡駅−宮内駅間に車両基地がある)で待機していたようです。

 途中いろいろあって、いつもよりかなり時間をかけて金沢到着。要するに、渋滞のせいです。

 今日は海水浴日和だったので、ある程度渋滞は覚悟していました。
 新潟県上越地方の海岸部は、いつもと違って長野、松本ナンバーの自家用車で溢れかえっているのです。(意外に、関東ナンバーもけっこう多かった。)

 ほとんどは若い家族なのですが、中にはおじいちゃんとおばあちゃんが孫を二人乗せてボトボトと走っている松本ナンバーの商用車もありました。(実話)
 冗談抜きで、長野の自宅まで無事に戻れたのかな......。

 みんなが長野へ帰る時間帯で、センセイは逆方向。

 渋滞とは関係ないやと思っていたのですが、これが甘かった。
 確かに直江津から長野方面へ向かう場合──一般道も高速道路も激しく渋滞していた──はセンセイと関係ないのですが、実は糸魚川から安曇野
(あずみの)、松本方面へ抜けるルートもあって、こちらはセンセイと同方向。
 おかげで長い間、渋滞とつきあうことになりました。

 みんなこの暑さ(+渋滞)でイライラしています。

 普段はそうじゃない──と願いたい──のでしょうが、運転がとても粗くなっている人が多いのです。方向指示を出さずに車線を急変更したり。

 センセイは今回、終始注意していたので、こちらから事故を起こすようなことはなかったのですが、この調子だと、いつ貰い事故があってもおかしくない状況です。
 実際、途中で、警察の事故処理車の出動と、後部がボコボコになった車を見ました。でも、走ってたけど。

 そんな、暑さに押し潰されそうな人間のことなど意に介さないように、新潟県西部(糸魚川地方)から富山県の山々は泰然自若(たいぜんじしゃく)と構えています。(写真は富山県朝日町にて撮影。中央を横切る構造物は建設中の北陸新幹線)

 晴れた日の、隅々まで見渡すことのできる山々も魅力的なのですが、今日のように湿度が高く、遠くの山が薄く、霞んでいる様子も美しい。
 車のスピードと、自分のハンドルテクニックに捕らわれてしまっている人にはわからない美しさでしょう。

 西村センセイ、こういう山々にこそ、奥の深い精神性を感じるのですが。

 もう一つ。

 山々が幾重にも重なっている時、稜線(りょうせん)ははっきりとしていて割と暗いのですが、その下部、手前の峯(みね)と重なる部分はその稜線よりもむしろ明るく感じるのですが......。

 皆さんはどう思いますか?


「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る