2007年6月30日更新(2007年7月8日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
■6月30日(土) 「ゴメンナサイ」 ──PSE騒動は解決に向けて動き始めました──
去年の初め、学生に教えてもらって初めて知ったPSE騒動。
PSEマークのない中古品の販売を禁じた法律が去年4月に完全実施になったのですが、実情を無視した法律だったために大混乱。
所管省庁自らが「レンタル扱いOK」だの「ビンテージ品は除外」だの言い始めて滅茶苦茶になった事件です。ハードオフなどの大手は何とかこの問題を乗り切りましたが、専門店や中小の業者が受けた傷はあまりに深く、個人的には、中古市場の熱気が一気に冷えたように感じています。(この間の顛末についてはこちら以前の記録をご覧下さい。)
絵に描いたような悪法をどうするんだろうと思っていたら、一昨日、共同通信が初めて法律の改正を報道しました。(右の写真。((c))共同通信社)
続いて大手新聞社も報道し始めましたのでご存じの方もいらっしゃると思います。(右下の写真:毎日新聞社のサイトより。((c))毎日新聞社)
報道によると、法律実施以前の2001年3月以前に製造されたものについてはマークなしでの販売を認めるとのこと。
その根拠として、安全性を確かめてみたら、法律施行以前も以降も安全性に違いがなかったというのです。(当然予想されたことですが)
新品でも中古品でも一定の比率で安全性の問題は発生するわけですから、国民の安全を守ろうという法律の趣旨は良く分かるのですが、その内容は現実の社会と乖離していました。
彼らには「この法律が実施されたらどうなるか」という想像力が、見事に欠如していました。
「強い」立場の人々なので、普通の人や弱い立場の人がどんな生活をしているのかご存じなかったのでしょう。最近の政治を見ていると、この問題がPSEに限られるものではないことが良く分かります。
彼らがこの国を動かしていることを考えると、暗澹(あんたん)たる思いがします。PSEに関しては、多くの弱い人の犠牲を払いながらも、それでも「ゴメンナサイ」をすることでひとまず決着に向かうでしょう。
けれどもたぶん、問題の根は何も変わっていないんだと思います。
昨日は朝から都内へ出張で、二つ目の会議が夜遅くまで続いたのでサイトを更新できませんでした。悪しからず。
会議を終えてから西村センセイは上野駅へ。
実は上野駅構内、改札口前のスーパーは23:00まで開いているのです。
コンビニでも最低限のものは買えますが、どこも同じような品揃えだし、本格的な商品はないし......。夜の上野駅は久しぶりだったのですが、やはり昼間と違います。
新幹線が東京駅に乗り入れるまで上野駅は 北海道・東北、北陸地方の玄関口でした。
乗客の様子にもそれが表れていました。新幹線が通過するような格好になり、駅構内も「駅ナカ」のモデルとなった改装が進んでずいぶん雰囲気が変わってしまいました。
それでも夜が更けると、かつての上野駅がよみがえります。まるで、今はなき18番線に集団就職列車が到着しそうな気配すら雰囲気すらします。
昼間と夜で一番違うのは何より、中央改札口上の絵の存在感でしょうか......。などと、スーパーで買った本格派スモーク・サーモンをツマミに、サッポロビールを飲みながらぼんやりと考えていた昨日の西村センセイなのでした。
■6月27日(水) インテル・マックに、VistaとOffice
2007をインストールしました!!
突然ですが金沢工大、新入生の全員が機械や電機に詳しいわけではありません。関心はあっても、「まだ使えない!!」人の方が圧倒的。(だから工業大学に進学するのだけど)
だから新入生の課題も最初は手書きばかりですが、入学して何ヶ月か経つと、みんなパソコンを使って課題を提出してきます。1ヶ月ほど前にある科目でグループ毎のプレゼンテーション──といってもごく初歩的なもの──がありました。
みんな結構頑張っていて面白かったのですが、困ったのがパソコンのOSとパワーポイントのファイル。
新入生は皆、Windows VistaパソコンとOffice 2007を使っているのです。発表前にファイルをもらったのですが、これを開けない!! ファイル形式が大きく変わっているのですね。
仕方ないので学生のパソコンを借りて発表してもらったのですが、今度はOSの操作方法がかなり変わっています......。
今回はともかく、これじゃぁ仕事にならないので、予算があるうちにWindows VistaとOffice 2007をインストールすることにしました。
大学のインテル・マックに、です。あらかじめ必要なBoot Campをアップルのサイトからダウンロードしておいたのですが、バージョンが古くなってしまっていたので、改めてダウンロード。
こちらはXPだけでなくVistaもインストールできます。Boot Campインストール前に、アップル用の専用ドライバーが入ったCDを焼いておきます。
必要な領域──Vista Ultimateで20G必要だった──を確保した後にインストールするのですが、この辺は普通のアプリケーションと同じです。完了後はWindows Vistaのインストールへ。
何故か32ビット版と64ビット版が二枚重ねで入っていて、32ビット版のDVDを使います。
自動化されているのでインストールは簡単です。所要時間は25分くらいでした。まったくのネイティブで動いているので、Windowsマシンそのもの(実際にWindowsマシンと化している)。
もちろん、Vistaの看板機能であるWindowをグリグリ動かすヤツ(写真はこちら)も健在です。(当たり前だけど)
さて、センセイらにとっては、Mac上のVistaとMacOS Xをどう切り替えるかが問題です。
前述のアップル製ドライバーをインストールすると、右の写真のように「コントロールパネル」で起動ディスクを選択できるようになります。
Macユーザーにとっては慣れ親しんだ機能です。これをMac側から見たのが次の2枚の写真。
まず、いつも通りにMacを起動すると“Untitled”という見慣れないボリュームがマウントされます(FAT形式を選択した場合)。
これがVistaのインストールされたディスク(?)です。
ボリュームが見えている──というか、不可視ファイルまで含めて丸見え!! ──ので、Macからアクセスしてファイルを読むことはできますが、書き込みや変更はできません。
気になるようだったら、ゴミ箱に捨ててしまえば見えなくなります。
起動時は、オプションキーを押しながら起動すると、アッという間に右の画面(例)になり、Macから起動するのか、Vistaを選択するのか判断を迫られます。
Macを選ぶとあれよあれよという間に起動するのですが、Vistaはもう大変で、完全な起動までに相当な時間がかかります。
しかも完全起動後も動作がやたら鈍い。
MacBook Proは最新機種に近い性能なのですが、ストレスがかなり溜まります。さらにセキュリティー対策なのでしょうが、とめどもなく「よろしいですか」というダイアログが出てくるのには、ホント、閉口させられてしまいます。
でも、仮にOSがショボくても、個々のアプリケーションがちゃんと使えれば、案外、問題は少ない。
で、例えば右のパワーポイントの写真。
Windowsは基本的に左下の「スタート」から何か(目的とか対象とか)を選択するのですが、Office 2007は何と、新旧MacOSそっくりに、左上のアイコンから基本的な操作を始めるのです!!
とにかく混乱した印象を受けますし、「ちょっと待ってね」のグルグル回るアイコンなどを見ても、つくづく「MacOS Xがうらやましかったんだろうなぁー」と思ってしまいます。
ここまで真似しなくたっていいだろうに。まぁセンセイの場合、VistaとOffice 2007がちゃんと動いているだけでいいかな、という感じです。
Windowsの仕事はXP上で何とかなるし。
■6月26日(火) 東芝製のDVDレコーダーでVRフォーマットのディスクを再生する際は...
何と、知り合いがNHKのハイビジョン放送(BS)で放送されるかもしれない、ということに!!
地上波やアナログBSならともかく、BSハイビジョンを受信、録画できる人は限られているので、センセイにエア・チェックの話が回ってきました。
放送時は不在だったのですが、タイマー録画して確認すると、ドキュメンタリー番組にかなり長く登場しています。
依頼主がDVDレコーダーを持っていることをあらかじめ確認しておいたので、さっそく余分な部分を編集してDVD-Rに落として貸し出しました。
ところが翌日届いたメールには、「読めなかった......」。デジタル放送はコピー制限がかけられているので、わざわざCPRM対応のDVD-Rに焼き、しかも一番古いものを含めてセンセイが所有するすべてのマシンで再生できたのに、何故だろう。
いろいろ調べてわかったのですが、ちょっと前までの東芝製DVDレコーダーは、DVD-RWディスクのみCPRMに対応していて、比較的最近販売を始めた(CPRM)DVD-Rには対応していないのです。(東芝の最近の機種がどうなのか、また他メーカーはどうなのかは知りません。)
センセイが所有するのは2002年発売のパイオニア製DVDレコーダーおよび最近のソニー製。パイオニア機は5年も前の製品なのに、結果的には(CPRM)DVD-Rディスクにきちんと対応しています。
プログラムをDVD-RWディスクにコピーできれば話は簡単なのですが、CPRM対応のDVD-Rはそれが不可能。困った!! (幸い、この時は再放送があったので、それをRWディスクに焼いて事なきを得ました。)
で、ごく最近、教材用のビデオを作成して同僚に渡したら「読めない......」。
す、すみません。T先生のDVDレコーダー、東芝製じゃありませんか? 東芝製は編集機能が優秀だったらしく、マニアを中心にユーザーは多いらしいのですが......。
センセイもやっぱり、貸し出す先の再生環境を考えるべきでしたね。いつも「相手の立場を...」とか言いながら、恥ずかしい限りです。
反省。
■6月25日(月) 壊すのは簡単、造るのは大変!! ──自作の機器を改造しました──
何だかとても忙しい。
でも先週末に帰宅した僅かな時間に、ちょっと気合を入れてやったことがあります。自作機器の改造です。
センセイの自宅書斎のAVシステムは、主要なものでも20台くらいの機器を、音声と映像、さらにはデジタル回線で結んでいるので複雑怪奇。
特に音声系は複雑。入力が多すぎるし、出力も数系統あるためです。白状すると、時々、デジタル回線の接続がわからなくなることもあったくらいです。市販品では適当な切替機がないため、必要に迫られて10年くらい前に写真のセレクターを製作しました。
いろいろな機器からの音声を直接選択できるだけでなく、コンデンサー型ヘッドホン、サラウンド・ヘッドホン、録音系(A/Dコンバーター)、さらには複数のアンプを使ったサラウンドに出力を切り替えるものです。
機器が多くなるとグラウンドが電気的に安定しなくなるのですが、そのための対策も施しています。
框体はアルミ製EIA規格1Uサイズ(1/2幅)。
スイッチは秋葉原で多接点のものを苦労して探して、パラで使用し、接点の接触抵抗を下げています。
ツマミはアルミ削り出しなので、市販品のプラスチック製と違って、切り替えた時の、あの確実な感触も、よい。センセイの最高傑作に比べればごく簡単なものですが、それでも改めて見ていると、10年前のセンセイの意欲を感じます。まるで他人が製作したもののように感じらるくらいです。
基本設計もさることながら、とても繊細な造りで、現在は視力が急激に落ちているので、もう二度とこんな込み入ったものを造ることはできません。というわけで我ながら良くできたと思っているのですが......残念ながら、製作した頃から使用頻度は低下してしまいました。
使わなくなってきたのは、性能や使い勝手が悪いからではありません。この切替機を使わなくても、アンプはちゃんと作動するように設計してあります。
使わなくなったのはむしろ、音楽や映像の視聴方法、つまり機器の使い方が変わってきたからです。サラウンドはあまり使わなくなったりとか。決定的だったのが金沢工大への移籍で、機器の一部を金沢へ運んだので使わない機能が目立つようになってきました。でも、この切替機でなければできない機能もあるので、この際、現在のシステムにあわせて改造することにしたのです。
改造といっても簡単なもので、いくつかの配線を切断し、新しい回線を半田付けするだけです。
準備はそれなりに手間がかかったのですが、作業を始めて30分くらいですべて完了。機器を接続してチェックしましたが、もちろん何の問題もありません。
配線の長さが半減したので、線間容量──高音を下げる働きがある──も減っているはずです。壊すのはホントに簡単。設計・製作には何十倍も時間がかかるのですが......。主婦の毎日の仕事もきっと、こんな感じなんでしょうねぇ。
熟年離婚が増加する理由が、よぉーく、わかります。(学生諸君には、まだ早いけど。)
■6月24日(日) いくつかの事故をかすめながら、最後に「ドッカーン!!」
本当は電車で移動するつもりだったのですが、諸般の事情で、今週前半は車で金沢へ行くことになりました。今日は親不知子不知(おやしらずこしらず)付近まで一般道(国道8号線)で走ることにします。
親不知子不知は坂と急カーブが続く難所なのですが、ブレーキはほとんどまったく使わずに、アクセルワーク(エンジンブレーキ)だけで快適に走ります。
MT(マニュアル・トランスミッション)車である318iならではの楽しみです。細い谷が新潟−富山県境で、川を越える小さな橋が架かっているのですが、ここまで来て、どうも様子がおかしい。
橋の近くで、こちらも対向車線も大型トラックがにらめっこするような形で停車していて、その後ろに車の列が連なっています。また地域の人がぞろそろと普段着姿で出てきます。
ついさっき、交通事故があったに違いありません。もちろん警察はまだ到着していません(誰か通報したんだろうけれど)。センセイが車列の末尾だったので、二次災害を防ぐためにハザードランプを点滅させ、車を完全に停車させます。降りて様子を窺ったのですが、センセイ側(富山方向)先頭の大型トラックと、乗用車が衝突したようです。
このまま身動きがとれなくなるのかなぁーと心配したのですが、数分後、事故現場を迂回するように、自然と双方の車が動き出しました。お互いに譲り合って、です。
センセイの番が来て事故現場を通ったのですが、富山方向の大型トラックと、方向はわからないものの落ち葉マークの乗用車が衝突して、その側面が大破し、脇の家に突っ込んでいました。運転席には人影はなかったので、運転手はすでに車外に出た模様です。もしかすると怪我をされているかもしれませんが、それでも大事故でなかった(らしい)のが不幸中の幸いです。
富山県内に入ってからは高速道路に乗ったので、とても快適に走れ......え"っ!?
黒部川を通過中、北側(海岸側)に富山県の防災ヘリコプターがホバリングしているのに気づきました。
機体からロープが垂れ下がっています。隊員が降下しているのでしょうが、今日は天気が悪いし、日も暮れかかっているので、とても訓練には思えません。
改めて川面を見ると、ここ数日の雨で黒部川は本来の獰猛(どうもう)さを取り戻しています。センセイは上り車線(山側)を走っていたので、下り車線が視界を遮るような格好になり、その場では詳細を確かめることはできなかったのですが、金沢に戻って調べるとやはり、黒部川に鮎釣りに出かけた人が行方不明だと報道されていました。
高速道路の下に乗ってきた車が残されていたんだそうです。というわけで、今日は事故現場を二つかすめたわけですが、実はもう一つ。
昨晩はPTAの行事でヤンママたち30名──参加者のうち、男性は2名だけ──と遅くまで飲み、しかも今日は午前中からかなりの強行軍。お昼に自宅に戻るため高速道路を走っていて、異様な眠気に襲われました。
やはり疲れているに違いありません。ちょっとだけ昼寝をしてから金沢へ移動したのですが、この判断は正解だったようです。もし休息せずに運転を続けていたら、程度はともかく、まず間違いなく交通事故を起こしていたでしょう。
その意味でも、事故をかすめていたわけです。で、やれやれと思ってまず大学で明日の準備をしてアパートに戻り、いろいろ片付けものをしてからこのサイトを更新しようとして、ドッカーン!!
え"!?
この日記のファイルが壊れて、吹っ飛んでしまいました。
幸い、データは分散して保存しているので、数日前のものを元にして、時間を復元したのがこのページなのです。
最後の最後で事故ってしまったわけですね。写真は何かって?
先日ご紹介した、金沢の横川交差点にある(/あった)3件のラーメン屋さんの中で、唯一繁盛している「8番ラーメン横川店」の今日の様子です。
駐車場は一杯だし、外から見える座席もふさがっているし......ホントに、この違いはどこから来るのだろう。