2010年2月20日更新(2010年2月28日ページ移動。2014年3月16日一部写真削除)

──2010年2月第3週のニュース──

バックナンバーはこちら

2月20日(土) 「柏崎発→柏崎行(2)」 ――京都の「キャンパスプラザ京都」に初めて入りました――

 昨晩は都内西部で旧友と深夜まで痛飲していました。

 ツアー2日目の今朝は、ひとまず東京駅に出て、珍しく東海道新幹線に乗り、京都へ移動。駅前の「キャンパスプラザ京都」で開かれる研究会に参加するためです。

 キャンパスプラザ京都は、京都市が設置した施設。京都にある大学間の、そして大学と地域との連携を図ろうというものです。
 ご覧のようにずいぶん立派な建物ですが、ここの秘密はハードウェアより、ここを舞台として運営する組織(ソフトウェア)にあります。

 主体となるのは(財)大学コンソーシアム京都
 センセイがこのWebサイトを立ち上げたちょうどその頃、京都で動き始めていた組織です。

 当時はいろいろあったのですが、現在ではかなり安定して機能しており、関係者の表現によると事実上、「オール京都(の大学)が連携している」とのこと。

 京都にある大学の相乗効果によって、学生の街としての京都の魅力を発信しようとしています。
 傘下にはいろいろな団体があり、センセイが昨年末に参加した「京都FD開発推進センター」などもその一つ。
 でも西村センセイ、キャンパスプラザ京都を訪問するのは初めてです。

 「キャンプラ」とも呼ばれる(らしい)、「キャンパスプラザ京都」。

 ホントに多様な使われ方をしているようで、就職活動中の女子学生が出入りしていれば、建物の中にある放送大学の受講生とエレベーターで一緒になったりします。

 時間的な余裕がなかったので、詳細を確認しているわけではありませんが、建物もかなり工夫されているらしく、1階には一種の「自習室」も用意されているという、きわめてオープンマインドな空間。
 やっぱり京都は日本の「都」だけあって、太っ腹だぁ。

 センセイが参加させていただいたのは、同志社大学商学部の初年次教育に関するシンポジウム。
 業界内ではかなり良く知られた取組みです。

 関係者の報告だけかと思ったのですが、今日のプログラムのメインは写真の東北大学の先生。
 きわめてエクセレント、かつ刺激的な発表で、本当に面白かったです。

 希望的観測にもとづく言い訳を許されるのなら、たぶん、センセイ自身の問題意識にとても近いため、そう感じたんだと思っています。
 実際の研究遂行の能力差については問わないように。

 まぁそれだけでも、忙しいこの時期に無理して京都へ来ただけの甲斐はあったんじゃないかな。



2月19日(金) 「柏崎発→柏崎行(1)」 ――西村センセイ、東大(駒場)に出現!! ――

 西村センセイ、今日から「柏崎→柏崎」という乗車券のツアーを開始しました。

 新潟の自宅は昨晩遅くに戻ったのですが、予想外に新潟県内は雪、雪、雪。早起きした今朝も、新雪を踏みしめながら、とにかく新幹線への乗換駅である長岡行きの電車に乗車。

 自宅のある柏崎市は海岸部に位置しており、たいした雪ではなかったのですが、内陸部の、そして山がちの長岡へに近づくと積雪が急に深くなります。線路脇の雪山の高さは2m弱。
 雪が降らない地方の方には、信じてもらえないでしょうね。

 さて今日は、東京大学への出張。と言っても本郷ではなく、目的地は駒場の教養学部です。

 西村センセイ、実は20〜25年ほど前に東京で勉強していたり教師になった頃、毎週のようにここへ出入りしていました。

 東京大学教養学部にはセンセイが関係する学問分野の拠点があって、センセイの直接の先生の後任にあたる先生が所属していらっしゃいました。
 また専門分野の貴重な本を所蔵した、一般には知られていない図書館があったのです(今はどうか、分らない)。
 ちなみに書籍を借りるためには関係者の推薦状が必要で、大御所のM先生にサインしていただきました。

 でも東京を離れてからかなりご無沙汰していたため、ずいぶん久しぶりという感じがします。
 周囲の建物は、以前のままのものもありますし、耐震工事を施されているものの、そしてまったく新規に建築されているものもあります。

 特に変わったのが生協関係。かつて、ボロボロの駒場寮が存在した所にモダンな建物が新築されて生協が移転しています。
 何だかそこだけ異空間のような感じがします。

 気を取り直して、今日の出張の目的である大学での教養教育に関するシンポジウムに参加します。
 こちらは今現在のセンセイらが直接に関係していることです。

 シンポジウムの内容はとても興味深かったし、たくさんの知見を得ました。要するに、出張の目的は完了したということです。
 でも、何だか割り切れない。

 帰途、その理由を考えていたのですが、やがて「スマートさ」の違いじゃないかな、と思うようになりました。

 今日の会合、主催者や発表者の頭の良さはとても良く分るのですが、どこか他人事。

 それは会の進行にも良く出ていて、所定の時刻になってみんなが開会を待っているにもかかわらず、主催者は状況を把握していない。
 開会してからも主催者の関心は何と、関係者のことだけ。内輪だけに通じる言葉を使って、楽屋受けすることを述べています。(参加者が皆そうだった、というわけではありません。)

 もちろん、これが学生さんなら許されるかもしれませんが、壇上に立っているのは職業人。出来の悪いセンセイではありますが、絶句してしまいました。
 でも、しばらくして、この「信じられない!!」という感覚が初めてではないことを思い出しました。東大の関係者の多く――全員ではありません。念のため――は以前から、そしてこれまでもずっとこの「内輪」の感覚で生きているのです。

 北大でも京大でもそんなことはなく、「センセイの狭い経験では」という断り付きが許されるなら、東京大学だけで感じるピットフォールです。

 そうであればあるほど、当事者には絶対にわからないんだろうなぁーと、妙に確信してしまうのです。残念ながら。



2月18日(木) 4年生と2年生の差は、2年生と1年生の差より大きいらしい。(当たり前だけど)

 金沢工大の今年度の授業は、原則として今日が最終日。

 センセイも夕方、最後の講義を終えました。採点その他が直前までかかったため準備が必ずしも十分にできず、結果的に2時間まるまる使っての最終講義となりました。

 でも一部の科目については、みんなの前でのプレゼンテーションが残っています。金沢工大における教育の中心となる「プロジェクト・デザイン(工学設計)」科目です。
 先生が知識を「伝授する」のではなく、学生自身が問題(課題)を見つけて、グループで解決策を模索、検討し、自分自身で選択した解決案を実行し、その過程で突きつけられる新たな課題にチームで取り組んで当初の目的を達成しようとするもの。

 金沢工大に入学すると、入学直後の1年生の前学期に「プロジェクト・デザイン I 」に取り組みます。この時はまだ教室内、そして関係者だけの中でのプレゼン。
 2年生の「II」になると、後学期最後のこの時期に、スーツを着て学内でポスターセッションを行います。

 この「2年生」というのは要するに、センセイが去年、1年生(新入生)として受け持った学生諸君。西村センセイ、ちょっと心配になって(?)、様子を見に行きました。
 どれくらい成長しているんだろうと期待して参加したのですが......。

 う〜ん、白状するとスーツ姿という見かけは違うけど、去年とあんまり変わらないかなぁー。

 そういえば、一部の例外を除いて、「センセイ!!(来てくれたんですか)」という声も聞かなかったし。
 つまり、2年生というのはまだ、1年生の延長上に位置するんですね。

 でも発表内容──写真のチームのように英訳のポスターもある──はもちろんのこと、プレゼンや「お客様」とのやりとりを見ていると、部分的には抜きんでたものを感じさせるチームも存在します。

 卒業直前の4年生による「III」になると、学生諸君の多くは飛躍的に成長しています。
 発表は、外部から企業など一般のお客様を迎えて公開で行うという、相当緊張するはずの場面なのに。

 今日、大学院へ進学が決定しているかつてのアドヴァイジーに出くわしたのですが、その発表会が来週だと教えていただきました。 

 これまでにも何回か臨席させていただいたことがある──クラスによっては、光栄にもその後のコンパにも呼んでもらった──のですが、3年前に受け持った学生諸君はその後、どう変わったのか。

 少しだけでも覗いてみようと思っています。



2月17日(水) 追い越されてしまった...。 ──雪の中、新厚生棟の建設が進んでいます──

 日本海側はこのところ寒く、しかも雪の日が続いています。

 今朝も雪。正確に言うと昨日かなり雪が降った後、夕方から今朝まではきれいに晴れたのです。
 積もった雪は融ける暇もなく、放射冷却現象ですっかり凍ってしまいました。

 今朝は車や人が氷の上を歩く「パリパリッ」という音で目覚めたのです。最低気温は-2℃だったとのこと。

 ちょっと確かめたかったことがあるので、今朝はいつもとは違う経路で出勤しました。
 それがこのマンション。

 去年の夏に解体工事を開始したのですが、基礎工事を終えたと思ったら、あれよあれよという間に背が伸びて、ご覧のように入居者募集の垂れ幕が下がっています。
 もうすぐ完成なんですね。

 このマンションと同じ頃、建設工事にかかったのが金沢工大の新厚生棟

 気になっていたのですが、今学期は隣の高い講義棟での授業がないため、しばらくご無沙汰してしまいました。

 いつもの角度から撮影しようとして、ちょうど地下部分の工事を終えたところ(たぶん)であることに気づきました。
 ところどころに、その場所の上に柱が立てられるであろう鉄筋も見えます。

 民間のマンションにあっさりと追い抜かれてしまった格好になる新厚生棟。

 でもこうやって、やがて外から見えなくなる部分を確かめていると、どうしてもコストを優先しなければならない一般の建築物とは、やはり違うんだろうなぁーと思えてきます。

 本当は写真の左上奥に近くの山々が見えているのですが、この日も冷たい雪が降っていたため、何が何だかよくわかりません。
 そんな悪条件の中で働く方々、本当にご苦労様です。



2月16日(火) QRコードの活用で、ポメラと携帯電話はさらに仲良しに!!

 今日は予定を変更して、ポメラの続報をちょっとだけ。

 お伝えしているように、センセイらは現在テスト類の採点に追われています。夕方になるともう、ホントに疲れてしまって、センセイのオツムを占有するのは、サボる口実ばかり。
 もちろん今回は、ポメラ。

 ポメラのおかげで、センセイは携帯電話にバス時刻を載せることができるようになりました。でも実は、先日入力したのは、便数も少なく、ふだんはあまり使わないバス停のデータ。

 いつも利用するバス停の時刻を写真に撮って入力しなきゃ、と思うのですが、こちらは便数が多いのでかなりの手間になるはず......。

 ふと気づいて「バスく〜るR」(金沢路線バス情報:写真左上)にアクセスしてみました。
 パソコンや携帯電話から、金沢市内のバスの運行状況や現在位置を知ることができる便利なサイトです。

 今まで気づかなかったのですが、左下の方から、各バス停の発車時刻を検索できるようになっています。
 試しに金沢駅から工業大学前行の時刻を表示したのが右下の写真。

 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、中央部に雹になった文字情報として表示されます。(いずれも(C)国土交通省金沢河川国道事務所)

 こうなればもう、こちらのもの。このデータを利用すれば手間もかかりませんし、入力ミスも発生しません。

 まずデータをコピーして、表形式を保ったままひとまずExcelに張り付けます(直接テキストエディタにペーストすると表にならない)。

 その上で、必要な部分のみをエディタ──ここではWindows標準の「メモ帳」を使用──に張り付け、先日ご紹介した要領でデータをポメラに送ります。
 これをQRコードに変換して携帯電話に読ませるのですが、ここで問題が発生。

 データ量がそれなりに多く、全角200文字というQRコードの上限──ずいぶん小さいんですね──を越えてしまうのです。

 ここからは初めて試したのですが、ポメラはデータを何枚かのQRコードに変換しており、それを読み取り中の携帯電話も、写真のように「次を読め」とのこと。
 なお、携帯電話によってはうまく行かないことがあるそうです。

 データは全角、半角あわせて700文字以上あったのですが、3枚に分けることで、全データを一連のものとして読み取ることができました!!

 ただしこのままでは画面表示が崩れてしまい、ちょっと読みにくいので、データを整形することにします。
 携帯電話上でも作業はできると思いますが、センセイには画面が小さすぎますし、作成したデータ管理の問題もあります。

 そこで、携帯電話の表示文字数がセンセイの設定で全角で横9文字(半角18文字)であること、そして等幅フォントを使用していることを確かめてから、元のデータをパソコン上で整形します。

 完成したデータを再度ポメラを経由して携帯電話で読み込むと、ご覧のように、とても見やすい時刻表の出来上がり!!

 便利だ。

 ......などとサボらずに仕事をしていたら、もっと早く採点を完了しているはずなのですが。



2月15日(月) 柏崎発→柏崎行!? ──西村センセイ、目の前にご褒美をぶら下げながら仕事をする──

 お伝えしたように、金沢工大での授業は学期最後の週に入っています。

 センセイらが大学に成績を報告するのはもうちょっと先。でも最後の授業「自己点検授業」までにひとまず採点を終え、学生諸君と評価を確認する必要があります。
 要するに、とにかく大急ぎで450人分の答案や提出物を採点しなければならない!!

 白状すると西村センセイ、この採点が大の苦手。働きたくないという訳じゃなくて、採点がとても難しいのです。

 センセイらの科目は多数の学生が受講しており、複数の教員が担当しています。だからバラバラに成績をつけるわけにはいかないため、模範答案が用意されており、採点基準も決まっています。

 でも、受講生諸君が「あーでもない、こうでもない」と、限られた時間内で一生懸命考えた答案──夏の試験なんかだと、汗で反(そ)り返っていることもある──が、なかなかその基準に当てはまらない......。
 その一方で、最後の授業は刻々と迫ってきます。

 他の先生方がどうしていらっしゃるのかはわかりませんが、西村センセイはこういう時、目の前に「ご褒美」をぶら下げることがあります。

 程度の差こそあるものの、そして男女間でかなり違いがあるようなのですが、指輪だとかチョコレートだとか、あるいは海外旅行など、「ご褒美」を励みに働いているって話、結構、耳にします。

 センセイの場合、今回のご褒美──仕事なんだけど──は写真の「柏崎→柏崎」という乗車券。
 出発地と目的地が同じです。

 何がどうなのかは、近日中にご報告できると思います。経路をたどると、ほとんどの部分はわかってしまうのですけどね。



2月14日(日) 古い柏崎市市民会館はやはり、取り壊されていました!!

 ちょっと気になる情報があったので、所用のついでに柏崎市街中心部へ。今日の新潟は、夕方まで快晴が続いたので、雪がどんどん消えていきます。

 今日は冬季オリンピックが開かれており、しかも人気の上村愛子選手が出場しているせいでしょうか、日曜日だというのに中心部は車も少なく、人通りはほとんどありません。
 街全体がシャッター通り商店街、という感じ。

 市役所(写真右の建物)正面の駐車場に車を止めます。

 柏崎市の旧市街地には駐車場が不足していたため、記憶に間違いがなければ、人々が買い物に繰り出す日曜日に、かつてはここを時間ぎめの駐車場として使っていたはず。
 それが現在は「どうぞどうぞ、ご自由に...」という状況。

 旧商店街の衰退だけでなく、近くにあった二つの大きな病院の移転と廃院も大きく影響していると思います。

 写真中央部に広い空間が広がっていますが、ここにはかつて柏崎市市民会館がありました。
 伝え聞いていた通り、周囲(左側手前)を含めて解体工事が進んでいます。

 ここは柏崎市旧市街地の、まさに中心。

 そもそも新潟県立柏崎商業高校(現在は統廃合)が建っていたのですが、約40年前、市のはずれに高校を移転させて、市役所と市民会館を建設したのです。
 しかし時間が経ち、老朽化が進んでいたところを新潟県中越および中越沖地震に襲われました。

 古い建築基準で造られ必ずしも耐震性が十分でなかった二つの建物は、大きな被害を受けてしまいました。

 市役所のダメージも大きかったのですが、内部に大きな空間を有する市民会館は即座に立ち入り禁止になるほどの惨状。
 もともと立て替えの話があり、結局、駅前に防災拠点を兼ねた新会館が建築されることになりました。

 写真の左には税務署があります。確定申告と、自宅を建設する時の生前相続の件でお邪魔したことがあります。さらにその向こうには、センセイが卒業した県立柏崎高等学校があります。
 いわばこの場所、センセイの「庭」なのです。

 しかし誰にとってもそうであるように、もう35年以上も前の話だということを改めて思い知らされます。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る