2010年7月31日更新(2010年8月8日ページ移動。2014年5月25日一部写真削除)
■7月31日(土) 右側に注意 ──金沢の交通ルールには、よくわからないところがある──
西村センセイ、昨日は夕方に仕事があった関係で、今日のお昼頃まで金沢に残っていました。というわけで今日は、金沢のお話。
写真は金沢工大近くの三馬(みんま)三丁目交差点。関係者なら誰でも翌知っている場所です。右手前から奥は、金沢市中心部へ向かう幹線道路で、片側二車線(左車線は左折可)。
右折するために交差点付近だけ右折レーンが設けられています。交差点の向こうはどうかというと、右折レーンが設けられているものの、基本的には片側一車線。
この交差点を直進する場合、一車線減少しているわけですから、左側の車線はともかく、右隣の車線は交差点の向こうに、自分が走る場所はない......。ではどうするかというと、直進する車は譲り合って交差点をとにかく通り抜け、写真奥、右折レーンの分がなくなって広くなった場所から、2台平行して走るのです。
くどいほど繰り返しますが、一車線であるにもかかわらず、ですよ。センセイは2001年の後半から金沢へ出入りするようになったのですが、その頃は荷物もあったので、移動手段は主に車。
金沢市内に入って、センセイの右側を車が平気で追い抜いていく場面に出くわした時は、ホントにびっくりしました。最初はマナーのないごく一部の人間だろうと思ったのですが、すぐにそうでないことがわかりました。
金沢では、可能ならば一車線道路を並進してかまわないのですね。もちろん今では、右側に注意して運転するようにしているのですが、これって、やっぱり変なことだと思う。
■7月30日(金) センセイがこの味にたどり着く日は来るのだろうか...。 ──チャンカレに新メニュー登場!!
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今週、特に後半になってから、学生諸君の表情が日に日に明るくなってきました。金沢工大は今が学期末。学期末の試験が終わりつつあるのです。学生は「やっと解放されたー」という顔。
でも先生にとってそれは「採点」という苦行の始まりです。物理や数学なら採点は簡単なのかもしれない──やったことはないのでわからない──のですが、センセイらが担当する科目は記述式。加えて、提出済の膨大な課題を再評価しなくてはなりません。
大切な仕事ですから、ホントにもう、大変。疲労困憊状態です。(一部には単なる飲み疲れではないかという未確認情報もありますが。)それでもここ1週間がんばった甲斐あって、ようやく出口が微かに見えてきた感じです。ご褒美に、というわけで、今日のお昼は久しぶりに外へ出てみました。
忙しくてキャンパスの外へ出る機会がなかった、というのが実態なのですけど。例によって当てもなく歩いていると、「チャンカレ」ことチャンピオンカレーの前へ出ていました。
3週間前に発表された新商品「和豚(わとん)もちぶたカツカレー」が目を引きます。チャンカレといえば、アメリカ産の良質ポークを使ったカツカレーが売り物。それが「和豚」というからには国産と推測される豚肉を使うとは......。
それに、写真を見る限り、ステンレスの皿ではないようだし。でも1日15食限定で、「和豚もちぶたカツが揚がるまで10分ぐらいかかります」となると、センセイにご縁はあるんだろうか。
値段の問題ではないんです。チャンカレの前は結構通るのに、お店に入るのは数ヶ月に1度くらい。センセイのような老人になると、肉より魚、魚より野菜、なんですね。
ちなみにその後は「野菜より(庭)石」となるんだそうですが、さすがにここまで来ると、お迎えが近いようです。というわけで結局、今日の西村センセイはほっかほっか亭で380円の冷やし中華を買ったのでした。
もちろん「すでに茹でてある」麺ですが、コンビニで売っている団子になった冷やし麺よりはほぐれていました。ちょっと量が多すぎるのが難点でしたが。
そうそう、牛丼屋に代表される外食産業の競争激化のせいでしょうか、このところコンビニの弁当が減り、弁当屋さんもお客が少なくなったような気がします。
ほっかほっか亭に入った時、先客はおらず、2人だけの店員はセンセイが来たことにも気づいていませんでした。こんな厳しい状況下でのチャンカレ新製品投入。今後の展開が注目されます。
■7月29日(木) よぉーく見ると、似ている ──Azur 650BDに見る最近の「もの作り」事情──
ユニバーサル・プレーヤーのお話も、さすがに今日が最終回。
西村センセイ、そもそも内外に適当なCDプレーヤーがなかったこともあって、Azur 650BDが候補になるまで、また購入するまでにいろいろ調べてみました。
その過程で、日本のもの作りについて考える場面がありました。最初の写真はロンドンを拠点とするケンブリッジ・オーディオ社のサイトに載っている“Azur 650BD”の公式写真。((c))Cambridge Audio
実は、以前から関係者の間では、カリフォルニア州に本社があるオッポ・デジタル社のユニバーサル・プレーヤー“BDP-83”というモデル(2枚目の写真)が話題になっていました。((c))OPPO Digital, Inc.
この両機、よぉーく見ているとパーツの配置などがよく似ています。特に全体の配置や、背面の電源の取り入れ口付近はそっくり。
実はセンセイが今回購入したAzur 650BDはオッポ・デジタルのBDP-83が母体──内部の写真を見ると、一目瞭然──なのです。$499(約57,000円)で販売しているBDP-83はとても良くできたモデルのようです。
何と、中身はそのままで、外側の框体だけを取り替えただけで、有名ブランドの製品として販売していたケースもあったそうな。さすがにケンブリッジ・オーディオはそんなことはせず、音声回路は同社による改良がかなり入っているようです。
興味深いのはBDP-83には、“BDP-83 SE”というアナログ音声回路を強化したモデルも追加されたこと。
末尾の“SE”は“Special Edition”の意味だそうですから、センセイのAzur 650BDに相当するわけですね。しかもすでにBDP-83を使っている人のために、音声ボードとリアパネルを交換するアップグレードサービスを$399で実施!!
センセイがユーザーだったら、ドキドキ、ワクワクして、思わず投資してしまうだろうな。なお、オッポ・デジタルは廉価モデル($289≒25,000円)も販売しています。センセイのBDP-S360クラスですね。
皆さんがどうお感じになるかはわかりませんが、センセイはオッポ・デジタル社はもちろん、良いものなら躊躇せず利用する会社にも、かつての日本のメーカーが持っていた「勢い」を感じます。
ちなみに、どのマシンも最終的には中国で組み立てているようです。センセイがアパートで使っているBDP-S360も製造はマレーシア。もちろんコスト面での選択でしょう。
でもこうなると、進取の精神という面でも、「安くて壊れない」というもの作りの面でも、これからの日本の電機産業の立ち位置はどこにあるんだろうと、考えこんでしまうのです。
■7月28日(水) 対照的に、国産機はどんなディスクでも無難に再生します。魅力的かどうかは別にして
再生できないディスクが続出するなど、戸惑うことばかりのユニバーサル・プレーヤー。でも、どこか心惹かれるものがあります。しかも実物を手にする前から。
じゃぁ国産機はと言うと、これが実に対照的。白状すると西村センセイ、金沢のアパート用にブルーレイディスクプレーヤーをすでに導入済。(ラック中段)
今回購入したAzur 650BDの一つか二つ下のランクのソニー社製BDP-S360という機種です。
そもそもは自宅同様、冷却ファンの音がしないマシン──BD/DVDレコーダーは動作時にファンが結構音を立ててうるさい──でCDを静かに再生したかったのです。しかも自分で録画したBDの出力をデジタルのままHDVデータに変換できることがわかったので、柏崎のジョーシンで即決購入しました。
写真は、まだファイナライズ(「BDクローズ」)していないBD-REディスクをかけたものですが、ご覧のようにきちんと認識しています。
映像の出力については、HDMIはもちろん、コンポーネント、D端子、コンポジットとほぼ完備。
従来のSDフォーマットで有効だったYC分離のS端子がないだけ。音声もアナログ以外に同軸、光のデジタル出力を装備しています。要するにハード、ソフトともに、そつなく無難にこなす、という感じ。
ただし魅力は.....というと、これがかなり微妙。軽々持てる質量だし、前面はプラスチックの安い作りだし、アナログの音質も値段相応だし。
それを象徴的するのが、小型のリモコン。何故かトレイのオープン/クローズがないのです。
まぁ、本体で操作すれば済むことなんですが、そういう問題だろうか。本当は、金沢のアパート用にもAzur 650BDをもう1台買おうかな、と迷っているのです。
問題は多いけれど、あの「惹かれる」感じが違うんですよね。
■7月27日(火) “Unknown Disc” ──万能プレーヤー、ガラパゴスDVDに敗れる──
“Azur 650BD”に片っ端からディスクを入れて再生してみました。といっても、週末にしか触ることができないので、まだ「使い倒す」という程ではないのですが。
最初に驚かされるのが、ディスクを認識する速度。トレイを引き込むと、あっと言う間に認識します。センセイが所有するどのマシンをも圧倒します。
基本的にはCDプレーヤーとして購入したので、まずCDを再生。新車を買った時の「慣らし運転」に似て、あるレベル以上のオーディオ機器は「エージング」が必要です。説明書には200時間以上と指示されています。
もちろん、まだそんなに使っていないのですが。スタックス社製の真空管式ドライブ+コンデンサ式イヤースピーカー(ヘッドホンのこと)に、自作パッシブセレクタのみを介して接続します。基本的にはとても良い音。
これから長くお付き合いできるかどうかの目安は、ずっと聴いていることができるかなのですが、センセイはすでに、聴き惚れてしまっています。高音部がちょっと散るような感じがあるのですが、特筆すべきは中音部。複雑なコーラスなんかだと、どうしても団子状態になってしまいがちなのですが、絵筆で丁寧になぞるように分解します。
特に、複雑な倍音の描写が得意です。センセイのシステムの中でこの分解能力に対抗できるのは、ビクター社製アナログ針の“MC-L1000”+ヤマハ社製の特殊なMCヘッドアンプ+パイオニア社製重量級ターンテーブルのアナログ再生システムだけ。
同じ音源から作られたCDでも、この強力なアナログシステムには、とても太刀打ちできませんでした。ところが今回購入したAzur 650BDの音は、そのアナログの音に匹敵するか、もしかすると凌いでしまう勢いです。まだ全てのジャンルを聴く時間はないのですが、これからが楽しみです。
ひとまず音質をチェックしたので、次はAVディスク。楽勝だろうと思ったら予想外に、こちらは大苦戦になってしまいました。もちろん普通のDVDやBDソフト、あるいは普通の録画済BDなんかは全然問題ありません。だってこのマシン、「万能」プレーヤーなのですから。
BDは当然として、(持ってないけど)SACDや(こちらもサンプリング周波数の関係で作ってないけど)DVD Audioなど、HD-DVDを除くディスクは全て再生できるはずなのに......“Unknown Disc”?!
写真はKX32-HV50の左上隅を直接撮影したものです。ブルーレイなどの場合、まだファイナライズ処理(ブルーレイは「BDクローズ」)していないものは認識しません。
国産のレコーダーだと、メーカーが違っても現在ではほぼ問題なく認識するのに。ちょっと意外だったのは、地上/衛星デジタル放送を録画したDVDディスク。こちらも“Unknown Disc”扱いになります。
良く考えてみるとこのDVD VRフォーマットは、どれだけ普及していても日本国内だけで通用する「ガラパゴス」DVDなんですね。世界水準からは見放されている、というわけです。
その他にも、同じような録画なのに、アナログ音声が出たりでなかったりするなど、このAzur 650BD、なかなか手強い。ホント、Macと初めてつきあい始めた時のように、ドキドキ、ワクワクさせられるマシンなのです。
■7月26日(月) 英ケンブリッジオーディオ社製“Azur 650BD”ユニバーサルプレーヤーがやってきた!!
英ケンブリッジ・オーディオ社製ユニバーサル・オーディオ・ビデオ・プレーヤーが届きました。自宅書斎のオーディオラックを整理して受け入れ準備を進めていたものです。
「ユニバーサル」(「普遍」あるいは「万能」など)ですから文字通り、CD/DVDサイズのディスクならほぼ何でもできるはずのもの。もちろんBD(ブルーレイディスク)も再生できます。そもそもは書斎で使用しているCDプレーヤーが老朽化したため、その代替品をを探していたのです。でも良質で使い勝手がよく、そこそこの価格のものはこの国から絶滅してしまっています。
もちろん何十万円も出せば高い機械を購入できますが。そこで、これまでご縁がありそうでなかったケンブリッジオーディオ社に注目したのです。
同社は以前からDAC(デジタル・オーディオ・コンバーター)などで知られています。単体のCDプレーヤも販売しており、当初はそちらにしようかと思いました。
でもBDやDVDを再生する時、レコーダーのファンの音が少し気になるので、ファンレスの、この“Azur 650BD”という、日本国内では発売されたばかりのモデルを発注したのです。最初の写真は梱包を開いたところ。
青色の不織布でしっかりと梱包されています。緩衝材は段ボールではなく発泡ウレタン。
国産品では見なくなりましたね。この辺はまず好印象。配線を終えて、ラックに納めるとこんな具合。
写真はかなりゲインを上げてあるのでグレーっぽく見えますが、実際は真っ黒。黄金時代の国産AV機器と同様、前面はヘアーライン仕上げの厚手アルミ製です。
最近の樹脂製にはない良さがあります。ちなみにラックの上段からSDおよびHDのパッシブセレクタ、HDD・DVDレコーダー、Azur 650BD、ブルーレイレコーダー、DV・S-VHSレコーダーです。
設置後に気づいたのですがこのマシン、アナログ出力では左右の音が入れ替わってます。
配線を間違えたんだろうか。変だなぁ。電源を投入して起動すると、写真の画面が出ました。
ソニーのKX32-HV50へアナログコンポーネント出力で繋いだのですが、モニタは16:9なのに、デフォルトでは4:3で出力しているので、画面の左右に黒い部分が広がっています。。
なお、このままだと画面を焼き付かせる可能性があります。
しかしそこは良く考えられていて、後述のセットアップの中でスクリーンセーバーを選択することができます。とにかく最低限何とかなくことを確かめてからセットアップ開始。
映像はHDMIかアナログ・コンポーネント(D端子は装備していない)か、音声はデジタルかアナログか、デジタルの場合、どのような音声フォーマットにするのか、などなど。
とにかく考えられるだけの多様な使用環境に対応できるように配慮されています。しかもその表現の仕方が国産機とは違う。今回は500台限定での輸入だとのことだったので、マニュアルはどうなるんだろうと心配していました。
さすがにきちんとした冊子ではなく両面簡易印刷をファイルで綴じたものでした。左側はリモコンです。リモコンのトップはアルミ製で重量感があります。
手にした時の感覚も良いのですが、文字が小さく、また国産機のような「わかりやすさ」もあまり考慮されていないので、目が弱くなったセンセイには、ちょっと辛い。それはともかく、セットアップを続けます。
ここで驚かされたのですがこのモデル、たとえばBDなどの映像を見ながら、各種項目を設定できるのです!!
最後の写真の中で、セットアップ項目の背後に薄く人物が見えますが、これは写真を撮影しているセンセイの姿が映り込んだのではなく、調整時に再生していたビデオ、ポリスのベーシスト、スティング。
縦横比だとか、各種音声だとか、別アングルだとか、画面を再生紙ながら調整できるのはホントに便利です。
センセイが知る限り、日本のマシンにはない機能です。あ、そうそう各項目や字幕などは基本的に英語なので、日本語に対応させる必要があります。
セットアップの冒頭で暗証番号のように4ケタの数字を入力して日本語を選択します。この辺はやっぱり輸入品だなぁーと実感させられる場面。
それに、ホントに何でも調整できてしまいます。
センセイのシステムでは対応していませんが、本機だけでマルチチャンネルのアナログ音声を出力し、各スピーカーまでの距離を調整する機能もあります。最初の「ご対面」を総括すると、国産PCや国産ガラパゴスケータイに慣れた人間が、初めてMacやiPhoneに接したような感じと言えば、少しはわかってもらえるでしょうか。
戸惑いの向こうに、これまで経験したことのない世界が広がっています!!で、このまま順風満帆かというと、実はそれが......続きは、また明日。(たぶん)
■7月25日(日) 柏崎市では「ぎおん柏崎まつり」が始まっています。ただしセンセイを残して、ですが
期末試験の採点その他があるので、今日はいつもより早く金沢へ移動しなくてはなりません。書斎で出発の準備をしていると、外から祭囃子の音が聞こえてきました。
柏崎の夏祭り「ぎおん柏崎まつり」の山車(だし)に違いありません。自宅前の福祉センターが集合場所になっているので様子を見てみると、あれ?!
確かに町内の山車は出ているのですが、集まっているのは引き手の町内会青年部──センセイも金沢へ移る前は会員だった──だけ。
子供たちの姿はありません。先ほど聞こえてきたお囃子は、別の町内のものだったんですね。それはともかく、午後になると子供たちが集まって町内を一周し、夜には市街地中心部へ繰り出します。
幸い、天気予報は良い方に外れて雨は降りそうにありません。本当はちょっとでも見てみたいのですが、残念、仕事が優先なので車を出発させます。
ぎおん柏崎まつりは明日が最終日。「川の長岡、山の片貝、海の柏崎」として知られる海の大花火大会が開かれます。
でもセンセイは、去年も観ていないなぁー。まぁ、金沢から声援を送ることにしましょう。