2010年9月4日更新(2010年9月14日ページ移動。2014年5月25日写真削除)
■9月4日(土) 火災で大きな被害を受けた地元スーパーは、閉店することなく、営業再開に向けて工事中!!
ここ数週間、新潟の自宅に帰宅することはあってもその実情は、ほぼ「立ち寄る」という感じ。
今日は、もちろんあちこち出かけたものの、それでも久しぶりに在宅しました。書斎で何をし、何を達成し、そして何に驚かされたのかについては、また後日。
お昼に娘と昼食に出たついでに、先日、漏電と思われる火災で大きな被害を受けた地元スーパー「マルイ 横山店」へ行ってみました。焼失したのは天井裏。
でも、お察しの通り、消火活動に伴う放水を考えれば、要するにほぼ「全焼」。何度かお伝えしているように、この狭い地域でのスーパー間の生き残り競争激化を踏まえれば、もしかすると閉店、撤退の可能性も考えられます。
同行する娘にこのことを伝えると、行ってみたいとのこと。お店に近づくと意外にも、目に飛び込んできたのは「営業中です」の看板!!そんなバカなと思ってよく読むと、隣接する大きな100円ショップは営業中との意味でした。
正確なことはわかりませんが、現在はこのスーパーが運営しているようです。現場に到着してみると、警察の(?)「立ち入り禁止」という黄色い帯が目立ちます。建物の柱を利用して、それがぐるっと巻かれています。
でも、建物の中ではご覧のように、営業を再開のために大規模な工事中。建物背後のクレーン(写真左上)に最初に気づいたのは娘。
どうやら「とりあえず修復する」というのではなく、徹底的に的に作り直しているようです。
この会社地元密着型の中堅スーパー。経営統合で生き残ろうとする他社と一線を画したこの会社の経営方針には惹かれるものがあります。
会社のホームページには、このお店の営業再開へ向けた決意が述べられています。ぜひがんばって欲しいものです。
■9月3日(金) お医者さんからもらった痛み止めを飲まずにすむのが、嬉しいような、悲しいような...
今日も早起きして、大学へ。
午前中に急ぎの仕事、特に来週に大会開催が迫った学会の仕事を済ませてできるだけ早く新潟の自宅へ帰宅し、夕方、かかりつけの歯科医院で虫歯を治療してもらう必要があるのです。
ここ数日、膨大な数のメールをこなしたのですが、今朝はさらにドカン、という感じ。数よりむしろ、内容が重い。冗談抜きで失神しそうになりながら、しかも相手の立場を慮(おもんばか)りながら、メールを打ちます。
困ったことに、こういう時に限って──むしろ、こういう時を狙って? ──相手から即座に返事が来たりします。でも最低限の仕事を済ませて区切りをつけ、駐車場の318iに乗り込みます。
今週は重い本を運ぶ必要があるので、車で金沢へ来ていたのです。柏崎到着後は急いで、歯科医院へ。先週、今週と奥歯の虫歯を治療してもらっているのですが、見かけ以上にカリエスは重度。でも高校同窓で、学年が一つ下のドクターは、神経を残す方針。
もちろんセンセイも賛成です。でも神経が生きているってことは......皆様、お察しの通り。小さい頃の歯科治療には、とにかくネガティブなイメージしかありません。痛い、痛い、痛い!!
当時の歯科用回転式切削器は回転数が低かったので、歯の神経を引きちぎりながら(!!)切削していたんですね。機器の性能が向上した現在では、神経が「痛い」と感じる前に切ってしまうんだそうです。とはいえ生身の、神経系を含めて、それなりに機能している身体に、切削器を当てているわけです。
そりゃ、痛いはず。ドクターは、傍らの歯科助手に向かって当然至極のように「必ずポンタール(歯痛薬の名称)出しといてね」。
歯の弱いセンセイは、本格的な治療のたびにこの薬を出してもらっているのですが.......実は飲んだことがない。(実話)
虫歯を治療していただく時の痛さはもう、若い時の、神経を直接グリグリされる時の「あの」痛さではなくなっています。40歳くらいから視力の低下を感じていたのですが、去年、今年と、さらに「ガクン」と落ちた感じがします。
最近の学生諸君は、老眼鏡をかけたセンセイの姿を「これで当たり前」、と思っているんじゃないかな。この視神経の能力低下(視力に関する筋肉系の能力低下を含む)は、歯の神経はもちろん、脳神経を含めた他の神経系の能力低下に通じているんじゃないか。
思い当たる節が増えていることを告白せざるを得ません。若い世代に仕事を譲る時が近づいているのでしょう。歯医者で出された痛み止めを飲まずにすむことを素直に喜ぶべきなのか、ヤバイ、と感じるべきなのか......。
P.S.
一部未確認情報によると、治療後の歯痛の有無にかかわらず、センセイは毎晩酔っぱらっているために痛さを感じないんだ、との、まことしやかな噂があります。あくまで未確認情報ですが。
真偽のほどは、当のセンセイもよくわかりません。
■9月2日(木) 終わりは、始まりの始まり ──KITの売店と食堂がその営業を終えました──
昨日もとにかく暑かったので、お昼に外へ出るのを諦めて学食へ向かうと、おや?
2階の売店の方が青いTシャツを着て、センセイに挨拶していらっしゃいます。いつもなら制服をきちんと着こなしているのに。「やっぱりなぁー。さすがに、こんなに暑いからなぁー」。
でも、ふと気づくと売店の、別な方もTシャツ姿。色違いでしたけど。ようやく事態に気づいたセンセイが2階へ行ってみると、書籍コーナーはご覧のような状況。書棚は見事なまでに空っぽです。座りこんで休憩しているのは、運送業者の方々。
関係者ではないのでこれ以上先へ進むことはしませんでしたが、奥の購買も、脇のサービスセンターも引っ越しの真っ最中。何度もお伝えしているように、金沢工大野々市キャンパスでは新厚生棟の建設工事が進んでいます。
出張や夏休み、学会で久しぶりに戻ってきたらもう、ほぼ完成状態。厚生棟ですから低層階には食堂や購買が入ります(上層階は教員の控室など多用途に供する)。
ということは、これまでの施設が閉鎖されるということ。書籍コーナーや購買、サービスセンターの方々は、総出で引っ越し作業に従事していらっしゃるんですね。
食堂も似たようなもの。階下のカフェテリア「セレス」はもう営業していません。例年のように「夏休みで学生がいないから休業する」のではありません。
そこに学生はもちろん、それ以上に元気な厨房のおばちゃんたち──自分の息子や孫の面影を求めているんじゃないだろうか、と感じる時がある──の姿が戻ることはもう、ありません。
気になった西村センセイ、今日、道路の反対側の校地にある学食「プラッツ」へ行ってみました。
見た通り、こちらも完全に閉店。そもそもセンセイはこのように閉まっている状態を初めて見ました。
滅多に来ないことがバレバレですね。他の学食と違ってほのかな甘みがある──表現はともかく、同じような感想を数人から聞いた──ため、センセイの密かな(?)お気に入りだったんだけど。
約1週間後の新厚生棟供用開始に伴って、一番大きな学食「ヴァルカン」も営業を終了するはず。購買や食堂は、その役目を静かに終え、新しい姿で復活することになります。始まりの始まり、というわけです。
ここはやはり、前向きに考えましょう。なお、個人的にはプラッツの甘さが復活すると嬉しいんですけど......。関係者の皆様、いかがでしょう。
■9月1日(水) 飛行機より列車。新幹線より在来線 ──東京駅の地下待合室──
今日もまた、見たままのお話。
数日滞在した湘南ももちろん暑かったのですが、昨日お伝えしたように、まだ節度のある暑さ。最高気温は32℃くらいだったと思います。少し風もあったし。
ところが帰宅するために東京駅に着くと、もう、熱風。それまではどうしようか少し躊躇(ためら)っていたのですが、たまらず東京駅の地下1階へ。ここのお酒の専門店でしかサッポロ黒ラベルは手に入らないのです(八重洲口を出てかなり歩くと、別なお店があります)。
もちろん新幹線の中で飲むためです。心配性の西村センセイのこと、少し早めに着いたので、荷物を待合室で整理することに。
東京駅地下1階は「銀の鈴」が有名ですが、東北・上越新幹線に乗るためには少し離れた、写真右側の場所が便利。
目の前のエスカレータを使うとすぐに改札口に出られるのです。狭い場所に椅子を詰め込んだ待合室は遠距離客でかなり混んでいて、空席を探すのが難しいくらい。
ふと気づくと、左側に会員制のような別の待合室が。そう言えば形は違うものの、昔々からこの場所にあったっけ。こちらは椅子も大きく、しかもフカフカ。
でも空いています。注意書きがあって、新幹線や特急を利用する人のための場所とのこと。でも右側の待合室のお客だって、ほとんどの方がそうなんだけど。
左の待合室を使いたい人──というより「似合う人」か...──もいるだろうけれど、センセイはやっぱり右側の、普通の待合室だな。
■8月31日(火) 翼よ、あれが江ノ島の灯だ ──昔気質の西村センセイは、少し太ってのご帰還──
今日はご覧の通り、江ノ島のお話。朝の5時頃にホテルから撮影したものです。上部隅などに暗い部分がありますが、これは窓ガラスの金網の影です。
ご存じのようにセンセイは原則として列車で移動します。目的地に到着しても、知らない場所の運転は恐いので、レンタカーを借りることはほとんどありません。
駅からの移動は公共交通機関──車社会の沖縄ですらバスを利用した──か、徒歩。だから近くに有名な観光地があっても、なかなか行く機会がありません。たとえば和歌山県の潮岬。
紀勢本線は潮岬の近くを通っていて、串本で降りれば、もう、すぐそこ。実際、車窓から岬がよく見えます。
でも乗り継ぎの関係上、電車から降りるわけにはかない。今回の出張の後はいわゆる湘南。湘南といえばサザンオールスターズ(センセイは桑田佳祐氏とほぼ同世代)、そして江ノ島。
でも今回は朝から晩まで学会に参加していたので、訪れる機会はありませんでした。
でも、遠くからだけどちゃんと見えたから、ま、いっかー。このように湘南工科大学キャンパスは海に近いので、内陸部ほど暑く──「熱く」と書きたくなる──はありませんでした。
でも、この炎天下でキャンパス外に出る気にはなれなかったので、お昼は学食でいただきました。
値段はかなり高かったのですが、とても美味しく、そして男子学生向けに量が多い。センセイの世代は出された食事を残してはいけないと教えられています。だから2日間ともかなり無理して食べたのですが、帰ることになるとベルトがきつい......。
帰宅して計ってみると、1.5Kgくらい体重が増えていました。体調管理のため、ちょっとダイエットせねば。
■8月30日(月) 教育の要は、現場のパワーだ!! ――湘南工科大学での学会に参加しています――
藤沢市内、辻堂(つじどう)駅前のホテルを朝、南に向けて出発しました。バスに乗ってもいいのですが、たいした距離じゃなさそうなので、歩きます。湿度はたいしたことないのですがやはり暑く、日差しは冗談抜きで痛い。
建物の影を探すように歩きます。地域にとっては重要な道路のはずなのに、ずいぶんと狭い。
対面通行の一車線なので、道端に駐車している車があると、ダンプやバスが苦労して通過しています。神奈川県内だから、と思っていたのですが、藤沢より先となるとずいぶん違うんですね。
そういえば予想に反して、辻堂駅前にはスーパーが一軒もなかったし。15分ほど歩いて目的地到着。センセイが仕事をしている仕事に近い学会が今日から開かれる湘南工科大学です。
目と鼻の先には、湘南海岸があるはず。ずっと学会に参加していたので、実際には見ていないのですけど。西村センセイ、この学会には初めての参加です。
学会は発表開始早々、いきなりヒートアップ。建物の外より、冷房の効いている室内の方が「熱い」くらい。
大学の教育現場からの悲鳴のような声が聞こえてきます。その流れを変わったのが、シンポジウム。
外部から講師をお二人お招きして報告していただいたのですが、北海道大学の先生は、目の前で起きている教育の混乱をもっと大所高所から冷静に分析しています。
さらに偉いのは、それを踏まえて具体的な行動案――実は、「案」というより国策として実現されつつある――を示しています。センセイが直接関係する学会は、センセイもある委員を務めている、別のさらに大きな学会から独立したような面があって、その分、とてもアカデミック。
わが国の高等教育政策にこれまでも、そして現在も大きな影響を与えています。今回の学会はというと、そのような背景は薄く、必要に迫られて自然発生的に形成された、という感じ。
もちろんそれ故の良さもあります。とにかく熱いのです。でも学会発表の司会と、発表者が混在(!!)したり、挙句の果てには「お仲間だから...」というような発言があったりすると......う〜ん。
念のため、誤解なきよう申し添えると、後段は「お仲間だから(コメントできない)」という意味です。でも、そういう人が司会をするだろうか。熱さは分るし、応援したいのですが、熱くてもどこかクールに自分(たち)を見ていないと、適切な行動を取れなくなるかもしれない、と思うのですが。
■8月29日(日) 汗がどんどん蒸発していく!! ――半年ぶりの東大で、学会に参加しました――
とういうわけでセンセイは現在、神奈川県内に滞在しています。明日からの学会に参加するためです。
でも今日は、久しぶりの東京大学駒場キャンパス――実は個人的に3月にも訪問している――で、別の学会に参加。
つまり今回は学会の連チャンというわけです。写真はそのシンポジウムの一コマですが、参加人数こそ少なかったものの、知的にはとても刺激的な会合でした。
好意的に解釈すれば、センセイがこの頃、いろいろ考えていることと重なっていたこともあるのでしょう。午後からの、新旧金沢工大関係者が参加してのセッションも、ちょっと別な意味で考えさせられるものがありました。
若手の成長を実感します。本当は慰労会にも参加したかったのですが、センセイは明日から横浜の先、しかも藤沢のさらに向こうで、別な学会に参加します。
一度東京駅に戻って、東海道線で移動しました。予想外に鄙(ひな)びた駅で、一抹の不安を感じるのですが、それについてはまた、明日。
それにしても東京は暑い。氷水の入った水筒を用意していたのですが間にあわず、結局500mLのペットボトル入りの水を2本購入しました。