2009年10月3日更新(2009年10月11日ページ移動。2013年9月17日一部写真削除)

──2009年9月第5週〜10月第1週のニュース──

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10月3日(土) みんな楽しんでいるんだけど、どこか何かがちょっと... ──今時の高校文化祭──

 週末で自宅に戻った西村センセイ、今日は娘の学校の文化祭へ行ってきました。

 娘は高校1学年相当なのですが「高校」ではなく「学校」と、また「○学年相当」と書いたのは、娘が通っている学校が公立の中高一貫校だからです。
 最近、地方の進学率が比較的低い地域に、次々と公立学校として設立されているものです。娘の学校もまだ、設立されて7年目のはず。

 センセイ自身はすぐ近くの、文武両道、質実剛健をモットーとする高校(ナンバースクール)を卒業しており、娘も...と考えていました。
 でもセンセイが忙しさに追われている間に、家人と娘は設立されたばかりの中高一貫校の見学を済ませて、先生が気づいた時にはもう、すっかりその気。
 このこうなるともう、お父さんに出番はありません。

 娘が入学してからも、この時期のセンセイは大学や学会の行事で忙しく、娘の学校行事にはあまり参加できない。それでも今年は、何とか文化祭に出席することができました。

 午前中は全員が大きな体育館に集まって、クラス別の合唱コンクールや、短期海外留学、英語スピーチなど各種の発表。去年まではクラスごとの寸劇があったのですが、今年は廃止されました。
 受験勉強に特化したい学校にとって、もしかすると事前準備の負担が問題になったのかもしれません。

 午後は各学年ごとの展示と、別な体育館での模擬店。運営は高校相当の生徒が行っており、お客の大半は中学相当の自校生徒。
 保護者も参加されていますが、地域の方もずいぶん参加しており、体育館の中はとても賑やかです。
 ご覧のように、綿飴コーナーはずいぶん人気があり、行列ができています。

 でもいろいろ見ている中でセンセイが感じたことがあって、それは良くも悪くも、生徒諸君が誰かに与えられた枠の中で、いろいろ工夫しているということ。

 がんばっているのはわかる──表情がとても良い──し、この子はできるんだろうなぁーと感じる子も多い。
 それに「枠」を問題にしたって、所詮、センセイを含めてすべての人間は何らかの枠内で生きるしかありません。
 極端な話、「不老不死」なんて、意味がないでしょ?

 そうではなくって、「枠そのもの」を問うたり、(同じことを言い換えているだけなのですが)「枠の外」から見てみたりするという発想がまるで感じられないのです。
 先生の、そして親の言うことをとても良く聞いています。

 親にインタビューしたら、異口同音に「うちの子は、本当に手間のかからない子で...」と答えるんだろうなぁー。

 でも彼ら彼女らを受け入れる側からすると、もう「大学に合格する」ということはあまり重要でなくなっています(たぶん、あんまり伝わっていないだろうけど)。
 それよりも、大学というチャンスを与えられて何をしたい、何を知りたい──それがわからないからこそ、大学で勉強するんだけど──という類の問いの立て方が、社会にとっても、保護者にとっても、そして誰よりもこれからの彼ら彼女らにとって最重要課題となっているのに。

 高校の先生方とは長年に渡り、いろんな場面でおつきあいさせていただいているのですが、白状すると、この点に気づいていらっしゃる方は、ごくごく稀。
 それよりも、目先の問題や営業成績が優先されるんでしょうね。

 「学び」あるいは「勉強」って本質的に、受験勉強やそれに続く入試の結果とは別物のはずなのに。



10月2日(金) 上げて、降ろして... ──センセイのシステムで「ユキヒョウ」が走る日は来るのか? ──

 ピーク時には毎月5冊(!!)のMac関係の雑誌を買っていたセンセイも、Macの魅力が薄れるのに対応(?)して、2004年からは『Mac Fan』誌のみを購入。
 白状すると、『MAC LIFE』誌が2002年1月号をもって廃刊となり、さらに『MACPOWER』誌も2007年10月号で休刊してしまったという事情もあるのですが。

 その『Mac Fan』誌

 先月号(10月号)の特集は「パーフェクトガイド Snow Leopard」。評判の「ユキヒョウ」ことMac OSの最新バージョン“Mac OS 10.6”の紹介です。

 事前の、そして『Mac Fan』誌内での新Mac OSへの評価は高く、とにかく「速く、必要なディスク容量も少なく、しかも安い」らしい。ちなみに通常版DVDの価格は3,300円!!
 これはもう、買うしかない。

 ただしセンセイは複数台の「インテル・マック」を使用しています。
 そこで写真の「ファミリーパック」版──右上にシールが貼付されている──を5,000円ちょっとで購入しました。

 そのディスクが届いたまさにその日に、『Mac Fan』誌、最新号が発売になったのですが、その特集は何と、「Snow Leopardが登場!! Macはどうなる!?」。
 一見すると続編のように思えます──確かに前月号に続く部分はある──が、その内容は要するに、現在の状況では新Mac OSのインストールにはかなり注意しなければならないというものなのです。

 例えばアプリケーションが動かなかったり、周辺機器のドライバがまだ対応しておらず、動作していない機器が多いし、Appleが制定したネットワーク・プロトコル“AppleTalk”が完全に捨てられた(!!)とか。
 そもそも「インテル・マック」の全機種が最高の状態で新OSに対応しているのではなく、例えばセンセイのMacBook(White)なんかだと、古いモード(32bitモード)でしか起動しないんだそうです。

 いったい、この提灯(ちょうちん)記事は何なんだぁー!! まぁ、業界誌の宿命ではありますが、以前だったらもうちょっと大人の対応をしていたのに......。

 その11月号。

 まったくの偶然ですが同誌p.150に、Apple製品の販売・修理を手がける「エーラボ」の広告と、雑感「A Lab.のつぶやき」が掲載されており、そこに今回の事情が赤裸々に紹介されています。

 「・・・極論を書くと『Snow LeopardはLeopardから[旧OSで使っていた]PowerPCのサポートを外しただけ』とも言えるので高速・低価格なのは当然・・・」とのこと。
 ......オイオイ。

 ディスク発注後にいろいろ確かめた──事前にすべきだった──のですが、センセイのシステムの場合、前述したようにOSがマシンに十分には対応していないし、Mac OS X側からWindowsファイルシステムにアクセスするソフトが未対応。

 ......要するに、仕事にはならないってことです。

 さて冗談抜きで、どうしましょう。



10月1日(木) 今日から衣替え。学校関係者は、臨戦態勢...

 今日から10月。今年も残すところ3ヶ月しかないんだぁー。

 もう一つ。10月と言えば衣替え。昨日までがうそのように、今日の金沢はとにかく暑い。受講生の反応(こちらから)も「何とかしてよぉー」という感じ。
 もっとも、朝晩はすっかり冷え込むようになったのですが。

 そして今年、学校関係者にとって、「10月」はたぶん特別な意味を持っています。
 各学校とも、若年層を中心に流行している新型インフルエンザが、この10月、特に上旬に流行のピークを迎えるのではないかと考えているようなのです。

 大学の場合、実家に帰省していたりアルバイトに励んでいた学生諸君が9月下旬の新学期開始に伴って再集合します。もしその中に保菌者がいたとしたら......。
 学生の行動パターンや潜伏期を考慮すると9月の最後から10月上旬がどうしても怪しい。

 金沢工大の場合、以前から新型インフルエンザへの対応策が告知され、次々と対策が取られてきました。
 学期の再開に合わせて、学内診療所が時間を分けて感染者と体調を崩した非感染者に対応するという徹底ぶり。

 あまり戦争用語を使いたくないのですが、まさに「臨戦態勢」という感じ。窓口業務の職員は全員、きちんとマスクをしています。

 今のところ、学内で大きな動きはないのですが、冗談抜きで新型ウィルスはすぐそばまで迫っています

 他方、学生諸君はというと、夏休みは補習やクラブ活動で登校するとせっせと消毒していたのが、今ではあまり使用されていません。
 マスク姿も皆無。(もっとも、この点に関しては教員も同様なのですが。)

 きちんと対応している面と、すっかり気が緩んでしまった部分とが同居しているというのが偽らざるところです。

 さて、今週末から来週にかけて、ホントにどうなるのでしょう。



9月30日(水) もう「ホーバー」に乗れなくなってしまう!? ──大分ホーバーフェリーが会社清算へ──

 今日は所用があったので、ちょっと早め──といっても本来の終業時刻は過ぎている──にアパートへ戻りました。

 仕事に一区切りをつけてネット上で新聞を読んでいると......え"!? 個人的にはとても残念なニュースに出くわしてしまいました。

 共同通信によると、大分ホーバーフェリーが多額の負債をかかえて会社清算することになったというのです。
 「民事再生法の適用を申請した」とのことですが、要するに倒産です。
((c)共同通信)

 大分ホーバーフェリーは大分市内と大分空港の間を(「ホバー」ではなく)「ホーバークラフト」で結んでいました。
 全国で唯一の民間ホーバークラフトの運航です。

 センセイは、保護者会のために大分を訪れた2006年秋に初めてこのホーバークラフトに乗る機会に恵まれました。
 予想外にうるさかったものの、陸も海も区別なく「滑って進む」という独特の感じがあって、機会があれば再び乗車してみたいと思っていたのですが......。

 不況による航空需要の低迷や、バスとの競争が激化したためのようです。

 う〜ん、あれが最初で最後だったんだなぁー。



9月29日(火) 同じ大学の食堂なのに、どうしてこんなに違うんだろう...

 ちょっと用があって、道路を挟んで向かい側にある建物へ行きました。決して遠くはないのですが、あまり行く機会がない場所です。

 用件を終えて戻ろうとすると何やら良い香り。実はこの建物の中に食堂があるのです。来る時は離れた経路を使ったので気づかなかったんですね。

 金沢工大の野々市キャンパスには三つの食堂があるのですが、ここは年に一度来るかどうか。
 美味しい匂いの源をたどっていくと、どうやら麺類のあたりが発信源(?)らしい。

 ちょっと変な時間──だから学生諸君が写っていない──だったのですが、香りのせいか、お腹が空いてきました。

 何をどう頼めばいいのかよくわからないので、とりあえず醤油ラーメンをお願いすると、おばちゃんが申し訳なさそうに「今日は塩ラーメンの日なんです」。
 ここ施設はこぢんまりとしているので、日替わりで1種類の麺しか用意できないようです。

 塩味は得意じゃないので、別な......とメニューを見ていると「うどん」の文字。迷わず暖かいかけうどんをお願いします。
 程なく出てきたかけうどんは、ホントに良い香り。緑に囲まれた窓際に座って一口食べてみると、これがも〜ぅ、美味し〜い!!

 いつも利用する学食のうどんは、給食に出てきた「ソフト麺」のような感じなのですが、ここはもっとしっかりしています(もちろん程度問題ではありますが)。

 一番違うのは出汁(だし)で、ここが関西圏に属することを示す澄んだ出汁
 ただし、普通は見かけに反して塩が相当入っているのですが、ここの出汁は塩味の中にもちょっとほのかな甘みがあります。どうやったらこれを出せるんだろう。

 良く考えてみると、いつもの学食とは値段も違うようで、全体としてはこちらがお得なようです。定食中心ではありますが、カフェテリアの要素も備えています。
 う〜ん、これからはちょっと時間があったらこの「プラッツ」に来る機会が増えるかも。

 でも、食堂の一部(写真左側)が文房具と書籍の購買コーナーになっていて、これだけは、ここに来るたびにドキッとさせられます。



9月28日(月) 柏崎市内では、仮設住宅の解体工事が本格化しています

 昨日、柏崎市内で「あれっ?」と思ったのは、旗や幟ばかりではありません。

 駅への近道を走っていて、道路脇の仮設住宅──以前ご紹介したこちらこちらとは別の場所──の様子が変わっていることに気づきました。
 何だか不穏な感じを受けたのです。

 邪魔にならない場所に車を止めて近づいてみると、おぉ。

 道路側からでは良くわかりませんが、仮設住宅の一部(奥の部分)外装が取り外されています。もちろん2年前の新潟県中越沖地震で被災し、住居を失った人たちのために建設された仮設住宅です。
 周囲をよく見直すと、電気やガス関係の部材はすでに取り外されています。敷地の隅には使われなくなったガス給湯器が20台くらい積み重ねられていました。

 写真右隅に一部見えている住宅の外装はまだ手つかずですが、近隣数カ所の仮設住宅をざっと見た限りでは、ここの解体工事が一番進んでいるようです。

 「仮設」住宅というので、センセイもホントに仮設のものをイメージしていました。

 でも解体現場に立ち会うと、基本的には普通の住宅とあまり違わないのだということを思い知らされます。
 解体された部材は、ガス・水道・電気関係などは一部安価に再販売できるのかもしれませんが、それ以外はどう見ても再利用できそうにありません。

 残骸を見ていて、日本は自然災害が多いのだからもっと再利用しやすいものを造れないのかなぁーと考えていました。
 金沢工大の学生諸君、どうでしょう、センセイのこの問題意識に挑戦してみませんか?

 さてこの場所、本来は市民のためのテニスコートでした。仮設住宅が完全に解体されれば、きっと本来の目的に戻されることになるのでしょう。

 でも地震の影響がさしあたりの視界から消えたその時こそ、地震による被害と、全国からの支援と、地域の人々の心の中に深く沈んだ悲しい記憶とを、次世代にきちんと伝えることができるかどうかが問われることになるんだと思います。

 復旧すればそれでオッケー......というわけではないんですね。(相変わらず困っている人だって多いわけだし。)



9月27日(日) 新潟県内で「トキめき新潟国体」が始まりました(会場へは行ってないけど)

 自宅へ戻ったばかりですが、今日の午後には金沢へ移動しなければなりません。明日から大学の講義が再開されるのです。

 これからしばらくは電車での移動となるため、必要な切符を求めて柏崎駅へ行こうとして、う〜ん、久しぶりに見る街中の雰囲気が、何だかちょっと違う......。
 あちこちに旗や幟
(のぼり)が掲げられています。

 駅に到着してもご覧の通りの旗、旗、旗。

 赤い色のものはこの秋、新潟の食を全国にアピールするキャンペーンのものなのですが、写真左上などにちょっと見えている青色は別のもの。
 こちらは、昨日から新潟県内で始まった
トキめき新潟国体」の昇り旗なのです。

 柏崎市では先日、水球大会が開かれましたし、昨晩は、市内の緊急用一斉放送を使って卓球のゲームが始まること、新潟県中越および中越沖地震の際の支援を感謝するため、各県の選手団を暖かく迎えましょうとの案内がありました。

 左手奥に昨年移転、開設された観光案内所があるのですが、その手前には臨時の国体案内所が設けられています。
 写真はたまたま特急が到着した時に撮影したものなのですが、降り立ったお客さんの中の何人かは、この案内所の指示に従って、こちらも仮設のバス発着所へ移動していらっしゃいました。

 さて、写真中央には太い柱があって、いつもならJRの歓呼ポスターが掲出されています。でも今日は、1969年、つまり40年前に開かれた前回の新潟国体の写真が張り出されていました。
 もちろん柏崎駅に関係したもので、婦人会などが列車で到着した選手団を歓迎する様子などが写っています。写真に写る先代の駅舎や、とても狭い駅前の道路など、とても懐かしく感じました。

 ところでこの時の国体──6月に開催された──の終了直後、新潟県北部は激しい地震に襲われました。
 小学校1年生だったセンセイらは、給食がない月曜日の授業を終えて集団で下校する時にこの新潟地震に遭遇しました。今でも昨日のことのように覚えています。

 新潟県で開催された2回の国体は、大きな地震と切っても切れない関係にあるのですね。

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