2012年12月29日更新(2013年1月6日ページ移動。2016年3月22日一部写真削除)
■12月29日(土) 西村センセイ、初めての「お出迎え」 ──世の中はすっかり年末年始モードに──
今日になって、人々の動きがはっきりと違ってきました。
車を運転していると、仕事の車──運送関係に加えて、工事関係車両が意外に目立つ──も多いのですが、明らかに「いつもはここにいない車」も増えています。
土曜日ということもあるのでしょうが、要するに年末年始の特別モードに入っているのです。センセイも例外ではありません。今春、娘が都内の大学へ進学したので、午後はそのお出迎え。
娘は入学した大学がとても気に入ったらしく、5月の連休には帰らず、お盆の直前にやっと戻ってきました。しかも部の合宿があるとかで、実家に滞在したのは僅かの期間。
夏に娘が帰省した時は、他の大学で集中講義をしていたので、迎えには出ていません。従って、センセイとしては今日が「お出迎え」デビュー。
個人的には一人で何でもするタイプなので、このように出迎えてもらったことはないのですが、今日を含めて盆と正月にはニュースでよく観る映像。
その当事者に、しかも迎える側になってみると、いろいろ考えさせられるものがあります。
便利の良い特急列車だと座席を確保できない可能性があったので、新幹線を下車する長岡駅からは各駅に乗ってもらいました。それでも、1ヶ月と1週間前に予約していたにもかかわらず、必ずしも希望する通りには指定券を確保できなかったほどです。
たくさんの荷物を抱えてホームに降り立つのは、もちろん若者が主。でも明らかに都会から来た年輩の方の姿もチラホラします。
昭和後半の「帰省」の中心を担った団塊世代(ベビーブーマー)たちが現役を引退しつつある現在、帰省はかつてほどの大イベントではありません。
でもセンセイを含めた田舎の人にとっては、やはり、お盆と正月が特別な意味を持っていることを再確認させられたのでした。
■12月28日(金) ...こうやって制作するものなのね ──ドラマの各シーンが持つ意味──
もう一日だけドラマ「疑惑」のお話を。制作する側に立ったつもりで見ていると、次から次へと考えさせられることがあったので。
ドラマは、新潟県にある架空の「西新潟市」の港から始まります。東京近辺で撮影されたと推測された夜間の倉庫映像に続いて、BMWの旧5シリーズが港へ飛び込みます。
このシーンの撮影は柏崎港で行われています。週刊誌が取り上げたこともあって、多額の保険金を狙った殺人事件ではないかとの疑惑が持ち上がります。「舞台」は当初、被害者(柄本明さん)およびその妻である被疑者(尾野真千子さん)周囲に限定。
しかし常盤貴子さん演ずる女性弁護士の活躍で、場所も、関係も、内面も広く、そして深く掘り下げられていきます。裁判員裁判はこの予想外の展開を受けて判決を下すことになります。ただしこれ以降はネタバレになりますので、興味をお持ちになった方はぜひ原作をお読みください。
センセイの関心はちょっと違ったところにあります。たとえば判決後のエピローグに当たる部分は、右の写真から始まります。(以下、キャプチャ画面3枚はいずれも(c)Fuji Television Network)
番組がもう終わろうとしているこのタイミングで初めて、「港」──ドラマ中では「越後港」──の全景が映し出されます。
新潟県人なら、ここがどこかは、おわかりですね。タネ明かしは後回しにすることにすることにして先へ進みましょう。この映像の提示時間は僅か1秒。
続いて2枚目の写真に切り替わります。最初の写真はかなりの高所から撮影していますが、右手奥に「港」が見えます。こちらも提示時間は1秒。
いずれも視聴者がその内容を十分理解するには時間が不足します。平均的な視聴者なら、最初の写真が北東方向の高所から見た「港」の全体像だと思っても不思議ではないと思います。
2枚目の写真は「港」を北に向かって見直した、というわけです。しかもこの間ずっと、鳶(とび)の鳴き声(アフレコ)が聞こえており、視聴者は一貫した印象を受けるように工夫されています。
続いて常盤貴子さんが自転車に乗って颯爽と登場。この坂の上に昨日ご紹介した田圃や小屋、そして女性弁護士が居候(いそうろう)している先輩弁護士の事務所があるという設定。
「カーブを曲がってやっと視界が開けた彼女の視線の先には例の港があるに違いない...」と期待しても、決して不思議ではありません。
謎を解こうとここまでつき合った視聴者ならなおさらです。実際、事態はその通りに展開し、弁護士は港の岸壁に佇む元被告人と最後の秘密の会話をします。
でも「港」を含めて、これらの撮影地の大半はまったく別々の場所。例えば最初の写真は、約40km離れた寺泊港で、撮影しているのは、標高634mの弥彦山山頂付近か、その下を走っている通称「弥彦山スカイライン」。
よく見ると、写真の左下には樹木の一部が見えています。空中撮影ではありません。2枚目の写真は昨日ご紹介した糸魚川市藤崎地区で撮影されたもので、港は筒石漁港です。
奥には名立港の防波堤も見えています。自転車の場面も藤崎地区で撮影されていますが、沢を挟んだ別な場所です。
白状すると、藤崎地区でほぼ間違いないことはわかっていたものの、具体的な場所についてはいくつか候補があったため、金沢へ行く途中、最寄りの場所から調べてみたのです。
それがまさにこの場所。その先には何もないので、カーブミラーのところで車をUターンさせました。道幅が狭いので、大変でした。
最後の写真はセンセイが撮影したもの。アングルはちょっと違いますが、地形や風力発電機を含めた建物などから、2枚目の写真と同じ場所であることが分かります。
センセイはドラマの制作に携わったことはないのですが、今回いろいろ考えてみて、他の仕事とあまり違わない、という印象を受けました。
もちろん、センセイもドラマを簡単に作ることができるなどと自惚(うぬぼれ)れているのではありません。要するに、視聴者が何の違和感も持たずに──しかも制作側が意図した通り──物語の中に入っていくことができるようにすることがツボなんだと思います。
港の「全景」を最後に提示することによって、「全貌を理解した」と「納得」してもらうことを含めて。ちなみに、最初の写真の中央奥に霞んでいるのが柏崎地域のシンボル「米山」です。その手前の突き出した岬が、奥から椎谷岬、出雲崎(良寛和尚生誕の地)です。
新潟県中越沖地震の震源地(震央)は、椎谷岬の右側、写真が切れているあたりです。この他にもいろいろ気づいたことがあるのですが......ずいぶん長くなったので、続きは次の機会に。
■12月27日(木) テレビドラマ「疑惑」のロケ地はやはり、糸魚川市藤崎地区でした
先月、新潟県内で撮影されたテレビドラマ「疑惑」をご紹介しました。
どこでロケが行われたのかまだまだわからない場所が多いのですが、先輩の弁護士事務所がある(とされる)場所については予想がついたので、金沢へ車で移動した機会に候補地を訪れてみました。
目的地は糸魚川市(旧能生町)藤崎地区。ここであろうと推定した理由についてはすでに述べましたが、結果的には、どんぴしゃり。
右の写真はドラマの早い場面で弁護士役の常盤貴子さんが自転車に乗って坂を下るところ。
目の前には日本海が広がります。((c)Fuji Television Network)道路の左側には農作業用の小屋が見えます。窓には補強のため(?)の筋交い。近くにもう一軒、小ぶりの小屋があります。
その先の海岸付近には集落の屋根が見えており、シーンによっては道路(国道8号線)を走る車を確認することができます。
全体の傾斜かかなり急。この写真、特に電線をよく見るとわかるのですが、撮影にはクレーンを使用しています。
次の写真はセンセイが撮影したもの。補足の必要はありませんね、完全に同一の場所です。上の写真の、常盤貴子さんがいらっしゃるあたりで撮影していることになります。
旧北陸本線(単線)は写真の田圃が途切れるその向こうを走っていたのですが、現在は自転車道として整備されています。
北陸本線(新線)と北陸自動車道は写真の背後、つまり山の中をトンネルで走行しています。撮影現場に実際に立ってみて初めて、制作者(プロデューサーやディレクター)の意図がわかる部分があります。
例えば、話の展開には不必要な要素、特に人々の現実の生活は徹底して排除されています。左の小屋の奥には廃校になった小学校(?)のグラウンドがあるのですが、それや時点車道は見えないように撮影位置と角度を選んでいます。
民家だって、見えるのは屋根だけ。可能だったら、国道8号線を走行する自動車は消したかったんじゃないかなぁ。
撮影は夏に行われたのですが、この場面で映像に入る地域住民は、田圃の整理をしている農婦1人だけ。明らかに生身の人間としてではなく、「農婦」という一つの記号として描かれています。
そもそも真夏の正午過ぎ──陰でわかる──に一人で田圃の中にいるなんてあり得ないのです。暑くて仕事にならないし、万一、熱中症で倒れても誰も気づかない。
夏の農作業は日の出前か日没後に行うものなのです。......ドラマって、こうやって制作するものなのね。
■12月26日(水) 大学の近くに、金沢カレー「ゴールドカレー」野々市店がプレオープン!!
新潟県柏崎市の自宅近辺の道路には雪はほとんどありません。ただしとにかく冷え込んでおり、318iの車外気温計は終日、氷点下を指したまま。
当然、路面はツルツルに凍結しています。自動車は、スタッドレスタイヤを装着していればある程度の雪には対応できるものの、氷に対してはほぼ無力。坂道発進では318iの防止装置が作動しているにもかかわらず、後輪が少し滑ります。
だからセンセイはゆっくり、確実に安全運転。でもその目の前を軽自動車がビュンビュン走っていきます。たぶんハンドルが路面の状況をドライバーに伝えていないからそんな運転ができるんだと思います。
事故が起きないのは、僥倖と言うべきでしょう。さて今日は、一昨日お伝えするはずだったニュースを。北陸地方の大雪で先送りになってしまっていたのです。
今回そうであったように、センセイは月に1回くらいの割合で、車を使って金沢へ移動します。重いものを運んだり、季節の変化に応じて衣類を交換したりするためです。
それでも晴れていれば自転車で出勤するのですが、天気の悪い日や冬場は、通勤にも車を利用します。普段の自転車と、徒歩、そして自動車とでは通勤経路が微妙に違います。車でないと絶対に行かない場所があるのです。
先月末に車を利用した際、アパートの近くを走る旧国道8号線沿いの店舗跡で、変化が起きていることに気づきました。
センセイが金沢工大に移籍した10年前はここに、すき屋があったのです。牛丼をほとんど食べないセンセイですが、「これから時々お世話になるのかなぁー」と思いながら朝定食を食べたことがあります。
あれが最初で最後になってしまいましたが。そのすき屋、立地に恵まれているにもかかわらずなかなかお客が入らなかったようで、数年前に閉店してしまいました。
その後の店舗跡は荒れるばかり。ところが先月、その店舗跡に変化が起きていたのです。気になっていたので今回その前を通ってみると、何と、カレー店!!
ただしお弁当を食べた後だったので、お店には入りませんでした。調べてみるとこのお店、「ゴールドカレー」という金沢カレーの専門店。県庁の近くに本店があって、その他石川県内に数店舗、そしてタイのバンコックに出店しているようです。
このお店は野々市店で、現在はプレオープン中とのこと。チャンカレなどとは同じ金沢カレーで共通する部分もありますが、メニューは豊富だし、能登豚、能登産卵、そして加賀野菜を使うなど、「地産地消」を心がけているようです。
詳細については把握していませんが、ブログによるとTBS系テレビの全国放送「カツカレー対決」で優勝したとのこと。ぜひ実際に食した金沢カレーファンの感想を聴いてみたいところです。
自分でも確かめてみたいところなのですが、センセイは加齢が加速度的に進行しており、もうよほどの覚悟がないと濃厚な金沢カレーを食べられなくなっているのです。
■12月25日(火) 追い風参考記録 ──大荒れの天気の中、新潟の自宅へ戻りました──
センセイが金沢で借りている部屋(アパート)は道路に面しています。昨晩は時々「バリバリバリバリ...」という音が。凍結した道路の上を車がゆっくりと走行しているのです。
エンジンの音は雪で消えています。今日(25日)の午後から大学が冬期休業に入るので、それまでに大学の仕事を片付けなくてはならないし、今日中には新潟の自宅へ戻りたい。
朝、薄明るくなってきたので外を見てみると、意外にも少し雪が降っているだけ。全国的にはとても冷え込んだようですが、少なくとも金沢は昨晩遅くから雲が出てきて放射冷却は避けられたようです。少し雪があるので、道路が全面的に凍結するという最悪の事態は避けられました。
車外気温計が-1.5℃を指す中、出勤。「午後から大荒れ」との予報通り、窓の外が怪しくなってきます。悪化する天気と競争するかのようにがんばり、午前中には仕事に区切りをつけます。
やればできるじゃん。アパートへ戻り、横殴りの雪の中、荷物を積み込んで自宅へ向けて出発。天気のせいか、人通りも車も少ない。逆に大型トラックは「こんなにいたのかな」と思うほど目立ちます。
ラジオのローカルニュースはJR北陸本線の運休を伝えています。まだそれほど荒れてはいないのに。耳を澄ますと、10時以降の特急「はくたか」(東京方面へ接続)と「北越」(新潟行)は全列車運休かその予定なのだそうです。大雪と、直江津−柏崎間の強風のためです。
もし電車で金沢に来ていたら、ダイヤが乱れた各駅停車を乗り継いで直江津駅までたどり着き、その先は代行バスというパターン。帰宅後に確かめてみると、JR西日本が「旅行見合わせのお願い」を出すほど酷い状況だったのです。そんなこと、車を運転中のセンセイは全然知らなかったのですが。
富山県内がかなりの雪であるらしいことは承知していたので覚悟を決めて峠を越え、富山県内に入ると、意外にも無雪。雨は少し降っていますが、気温は2℃程度で、山に雪が少し見えるくらいです。たまたま今日は信号で止められることも少なかったので、順調に318iを走らせることができました。
富山市付近のみ、あまり好きではない高速道路を利用します。交通量が多いので、事故が心配だからです。
滑川ICから再び一般道を利用したのですが、富山県東部、特に魚津市付近はかなりの雪です。
20cmくらいでしょうか。富山県の東端(朝日町)に入ると再び無雪となり、新潟県内もほとんど雪はありません。その代わり、日本海からの風の強いこと。
発達中の低気圧の位置の関係で、いつもの横風ではなく、今日は追い風。交通量が多くなる上越市手前で、ふと318iのメーターを切り替えると、おぉ。
ガソリンは金沢の方が安かったので、昨晩満タン(60L)にしたのですが、これまでの走行距離(右上:実績)は207km。
下の数字は走行可能距離(推定)で、約940km。つまりこの車は、この調子で走行していると約1,150kmを走行することになります。リッター当たりに換算すると、19km/L以上ということになります。
実験コースなど特別な環境ではなく、空気抵抗の増す高速道路や、ストップ・アンド・ゴーを含めた一般道を総合し、それなりの距離を走行しての数値です。強いて「今日だけ」という理由を考えると......追い風。実際にはその影響は誤差の範囲内でしょう。
上越市を過ぎ、再び交通量の増える柏崎市内に達した時の最終データは18.5km/Lでした。もちろんこの数値を稼ぐために周囲の迷惑を考えず......などというわけではありません。
片道2車線の区間では前方の視野を遮る大型トラックを追い抜いたり──もちろん道路交通法の許す範囲内──しながらの値です。ホントに、良く走る車だ。
■12月24日(月:休日) 金沢は大雪も止み、静かな、そして寒いクリスマスイブを迎えています
朝、目を覚ますと周囲は異常なほど静か。振り替え休日だからかと思ったのでが、窓を開けると外は真っ白。大粒の雪がどんどん降ってきます。
未明から降り始めたらしく、車の上には10cm以上の雪が積もっています。とにかく雪を取り除いて、ご「出勤」。とても冷え込んでいて、車外気温計は-1.5℃を指しています。雪は降ってもあまり冷えないこの地域では珍しいことです。
大学についても降り止む様子がありません。徒歩でお弁当を買いに出たのですが、ちゃんとした冬靴でなかったことを反省するほど雪が積もっています。明日は新潟の自宅へ戻ることにしているのですが、ニュースは「ところによっては数十cmの積雪」との予報。
実際、富山県東部では40cmくらい積もっているようです。予定を見直す必要があるかも......と思案していると、午後には雪も弱まり、夕方にはご覧のように晴れ間ものぞきました。
上から大学前の駐車場を見5てみると、センセイの車だけが、すっぽりと雪に埋まっています。
まるで白い帽子をかぶったかのよう。
仕事に一区切りつけて車へ近づこうとすると、足元が滑ります。まだ夜になったばかりだというのに凍結し始めているのです。
薬局の駐車場で車のハンドルを切ったところ、やはりある程度滑ってしまいました。BMWには防止装置が付いているし、ハンドルでどの程度危険かがわかるので無理はしなかったのですが、慣れない人が運転したらすぐに事故を起こしてしまうと思います。
上空は雲が薄くなっているので、明日の朝は放射冷却による冷え込みが心配です。というわけで金沢は、珍しく静かで冷え込んだクリスマスイブを迎えています。
■12月23日(日) ちょうど10年ぶりに、研究室の機器を配置換えしました
世の中は3連休の中日。
センセイが行動する範囲内で見える人の動きも、いつもと違っています。でもお伝えしているように、金沢工業大学では昨日が平日扱いだったということもあって、センセイは金沢にとどまり、いつものようにご「出勤」。
ただし今日は休日なので、正式には出勤ではなく、「行き場のないセンセイが研究室をお借りする」という立場です。7時前から作業開始。最初の写真はこれまでの研究室の機器の配置。
金沢工大に赴任後、国から科学研究費補助金を頂いたので、右側のカラープリンタなどが増えていますが、基本的には10年前に設置した時のまま。
2台並んだモニタのうち、左側はMac(G4 Cube)用。右のCRTモニタはビデオ教材の編集などに使うPowerMac G4(写真には写っていません)と、Windowsノート機の外部出力を切り替えて使っていました。
ただしPowerMac G4はファンの音が凄いので、重くない仕事は完全無音のG4 Cubeを使ってばかり。
Windowsノート機も、単体で使うことが多くなり、CRTモニタの出番は減っていました。右側のカラープリンタは本当に調子が悪く、どうしてもカラーで出力したい時にしか使いません。
要するに、この2台が巨大で重い文鎮と化して、貴重なテーブルの上を占拠していたのです。何とか作業スペースを広げたいし、この2台にも再び活躍の場を用意したい。さらに、もう一つ問題が。
カラープリンタの左側には、消耗品を交換するパネルがあります。自宅で使っているプリンタ(こちらやこちら)などは、上部から交換するので問題はありません。
このマシンをこの配置で使うと消耗品の交換が困難。電源を投入したまま交換するのですが、背面にはケーブルが走っており、引き込み部分があるため、単純に本体を反時計回りに回転させるわけにはいきません。
机の向こうへ落ちてしまいます。何らかの配慮が必要です。というわけで、まず机の上をきれいにします。センセイの辞書に「整理整頓」という文字がないことが良く分かります。
次いでカラープリンタを右から左へ移設。メチャクチャ重いので、実際には他の機器を全部片付けて、机の上を移動させます。
ここまでで約3時間経過。単に機械を移動しているだけでなく、複雑な各種配線も考えなければいけません。実は3脚の机と1脚のテーブルも少し移動させているのです。
一区切りついたのが、右の写真。上の棚も付け替えました。写真では良く分かりませんが、4枚並んだ画面(両端がCRT、中央の二つが液晶)の左から3枚目は、アップルの一番大きなキネマディスプレイです。
知り合いが使わなくなったので譲り受けました。写真は掲載していませんが、ちゃんと無事にG4 Cubeから出力することができました。広大な画面は嬉しいのですが、元の持ち主が酷使していたようで、色むらが目立ちます。
残念ながら使用は諦めました。微調整を繰り返して午後に作業を完了。
ほぼ全ての配線を繋ぎ直したので、十分にチェックしてからシステムを立ち上げます。
絵が映っている画面は、左から順にMacBook(予備機兼バックアップ:通常は片付けておく)、Mac mini(Windows 7)、G4 Cube(Mac OS 9)、CRTモニタ(Mac miniないしはWindowsノート機の臨時別画面用、およびPowerMac G4用)、そしてMacBook Pro(Windows 7)です。
もちろんこれは記念撮影。通常は3台が同時に起動しています。この他に講義用のノート機や、成績管理用のWindowsノート機があるのですが、全てのマシンがWindowsネットワークで繋がっています。
セキュリティも完璧で、外部から入ることは不可能。中央のフルサイズキーボードは操作する際にかなりの面積を必要とします。
写真は左側のMac miniを操作している時の状態を再現したもので、使わない方──この場合は右隣のG4 Cube用──は写真のように、少し奥に引っ込めます。
これで他のキーボードを気にすることなく操作、入力することが可能になります。昨日お伝えしたMac miniのMac環境用のキーボードは左側のカラーモニタの上に置いてあり、すぐに取り出すことができます。
この配置は、窓からの太陽光線を少し遮る点だけが難点ですが、それ以外は今までの問題を全てクリアしています。カラープリンタ左側面の保守用パネルも、前面の用紙交換および捕手用パネルも問題なく開くことが可能になりました。
このマシンはすぐに紙詰まりを起こすので、後者への配慮が必要なのです。実際にはけっこう大変な作業だったのですが、とにかくこれで老化対策用の「身辺整理」が完了しました。
今日はほとんど他の仕事を片付けることができませんでしたが、これで明日からは気持ちを切り替えて働きたいと思っています。