2014年12月20日更新(2014年12月28日ページ移動。2017年7月15日一部写真削除)

──2014年12月第3週のニュース──

バックナンバーはこちら

12月20日(土) 来春のダイヤ全面改正は、地域の要望をかなり考慮したものになっています

 今日は土曜日ですが、金沢工大は火曜日の授業を実施。センセイもいつも通り、午後の講義を終えてから新潟の自宅へ戻りました。

 というわけで、昨日の続きを。ただし昨日はセンセイに関係したことばかりだったので、今日は北陸新幹線開通や、並行在来線の問題を地域住民の立場から考えてみます。
 結論から言うと、来春の改正ダイヤは、地域の要望をかなり考慮したものになっています。

 北陸新幹線の運行計画の概要が発表され、例えば速達タイプの「かがやき」は新高岡や上越妙高に停車しないことなどが判明すると、関係する地域は大騒ぎに。自治体は善処を求めてJRへの陳情を重ねました。
 客観的には「我田引鉄」そのものですが。

 今回発表されたダイヤをよく読むと、臨時列車の運行という形で、それぞれの要望に応えていることがわかります。
 上越妙高も、始発の臨時に乗ると、長野駅で始発「かがやき」に乗車できます。

 利用客の減少で減便が懸念された上越新幹線も、新潟までの「とき」は1本削減されるだけ。「各方面に相当気を使っている」というのがセンセイの印象です。
 JRだけではありません。

 写真は富山県内の在来線の運行を引き継ぐ「あいの風とやま鉄道」のHPですが、これら第三セクターも利用客の利便向上に真剣に取り組んでいます。((c)あいの風とやま鉄道)
 例えば石川、富山県については、運営会社が替わったことすら意識できないんじゃないかと思います。

 列車の増便による利便性の向上や、特急列車が運行されなくなることによるスピードアップなど、良いことばかり。
 もちろん料金が少し上がりますが。

 穿った見方をするとこれらの対応は、「利用客にそっぽを向かれたら、即座にお終い」という危機意識の表れかもしれません。

 ところで在来線の利便向上は、もしかするとセンセイにも関係するかもしれません。JRおよびあいの風とやま鉄道のダイヤが発表されていないため断定はできないのですが。
 状況がわかり次第、お伝えしたいと思います。



12月19日(金) センセイの行動パターンが想定以上に変わりそうです ──北陸新幹線ダイヤ公表──

 本日午後、JR東日本──なぜか新潟支社のみ。本社は不掲載──および西日本から、来年3月14日に開業する北陸新幹線のダイヤが公表されました。写真はJR西日本の北陸新幹線特設サイト((c)JR西日本)
 中央下部の「時刻表・料金について」から情報を得ることができます。

 またこれに伴い、えちごトキめき鉄道などJRから平行在来線を引き継ぐ第三セクター各社も新ダイヤを公表しています。

 帰宅してからダイヤを少し読み込んでみたのですが、どうやら想定していた以上にセンセイへの影響は大きいようです。
 今日はセンセイの利便性に限定してお伝えします。

 まず所要時間は、最も一般的なパターンで20分短縮(ただし1〜2回の乗り換えが発生します)。ここまでは完璧に予想通り
 ただし予想と少し違っていた点もあります。

 それは最終の出発時刻。1時間くらい遅くなる、つまりそれだけ長く滞在できるだろうと予想していたのです。
 ところが、新潟(柏崎)→金沢への事実上の最終列車は、現在より2時間ほど遅くなりそう。
 曖昧さが残るのは、JR東日本および西日本の在来線ダイヤがまだ公表されていないからです。

 朝イチのダイヤも変わります。現在は朝早い列車がないので、どんなに頑張っても金沢に到着するのは11半頃。ところが北陸新幹線開業後はそれが、9時37分に早まります。
 つまり割と平気な顔をして出勤できるかも。(センセイらの労働形態はは労働裁量制)

 センセイはこれまで、特に仕事がなければ金曜の晩に金沢を発って自宅へ戻り、日曜の午後に金沢へ移動してきました。でもこれからは、日曜の晩まで自宅に滞在できそうなのです。
 ただしいずれにせよ、はっきりしていることが一つ。

 今までは特急に乗りさえすれば、何もしなくても目的地まで連れて行ってもらえたのです。だから冬は、荒れる日本海を間際に見ながら、2ヶ月に1回くらいはビールを飲んだり。
 残念ながら、そんな沈思黙考に耽る至福の時間が、センセイから永遠に奪われてしまうのです。



12月18日(木) 大学近くの焼鳥屋跡が、イタリアンレストランとしてオープンしていました

 センセイはこのところ、とても忙しかったのです。

 それでも今週に入るとようやく仕事にメドが立つようになりました。余裕が生まれると、先のことを考えられるようになります。これからのことを考えようとしてまず気づいたことが。
 来年の手帳をまだ買っていないのです。

 1ヶ月くらい前から意識してはいたのです。でも忙しくてお店へ行く時間がありませんでした。
 そこでお弁当を買うついでに、近くの文房具店へ。

 いつまでも工事を続けている──今日現在も工事中だった──道路に面したお店に何ヶ月かぶりで入ろうとして、あれっ?!
 向かいの、1年前に焼鳥屋としてオープンしたもののいつの間にか閉店していた焼鳥屋の跡が、ご覧のようにレストランとして営業しているのです。

 お店の名前は“ibernare”(イベルナーレ)。立て看板のメニューを見ると、イタリア料理のお店らしい。
 後で調べてみると、すでにお店の情報がネット上に掲載されていました。

 内部は全面的に造り替えたようです。ご存じのようにここはお店がなかなか長続きしない場所。
 でもセンセイが知る限り、イタリアンレストランは初めて。

 今度こそジンクスを破ってもらいたいものです。



12月17日(水) 福井県の東尋坊上空に、直径約25kmもの巨大円盤が出現?!

 昨日お伝えするつもりだった話題を。

 広く報道されているように、日本列島は昨日から大荒れの天気。特に北海道や日本海側は酷いことにになっています。そんな昨日、気象庁の雨雲レーダーを見ていると......あれっ?!
 福井県と石川県の県境付近で猛烈な雨か雪が降っているのですが、雨雲の形が妙。ドーナッツ状です。
((c)JMA)

 まるで上空に飛来した円盤がその姿を地球人に隠すため、人工的な雲を造ったかのよう。その直径はざっと25km。
 巨大円盤ということになります。

 以前お伝えした高解像度版で問題の部分を拡大したのが次の写真。

 静かな池に石を投げ入れた時にできる波紋のような、同心円上のものが観察されます。(両者は時間が20分違います)
 明らかに人工的な現象。

 実は以前にもこの場所で似た現象を見たことがあるのです。調べてみるとこれは、二つのことが重なった時に起きる現象のようです。
 まず、レーダーの原理をごく簡単におさらいを。

 晴れた屋外で金属製のものを見ると、太陽からの光をそれが反射して、キラリと強く輝くことがあります。
 レーダーの原理も、基本的にはこれと同じ。

 ただしレーダーは自分から強い電波を発射して、目標──この場合は空中に浮かんでいる水滴/氷の粒──で反射された電波をアンテナで受信し、どこに何があるかを判断します。

 ちなみに雲は「浮かんでいる」のではありません。雲は水滴か氷でできており、通常は落下し続けています。
 でも最下部が気化して水蒸気に変わっているため、浮かんで見えるのです。

 雲の中の氷が落下中に溶け始め、その表面が水に覆われる(「融解層」)と、雨雲レーダーからの電波を強く反射するんだそうです。
 黄色や赤に「輝いて」見える「ブライトバンド」と呼ばれる現象です。

 そしてもう一つ。円の中心には雨雲レーダーそのものが、この場合は気象庁の東尋坊気象レーダー観測所があります。
 レーダーは一定速度で回転しながら電波の発射と受信を繰り返しています。でも構造上、真上に近い部分に向けることができないため、レーダーの真上は青く「暗く」なるのです。

 そもそも微細な現象を観測しているし、電波は距離の2乗に反比例して弱くなるので、どうしてもレーダーの近くのデータ処理は難しくなるようです。
 これとブライトバンドが重なって、「巨大円盤」が出現したわけです。

 センセイとしてはひとまず納得したのですが、2枚目の写真をよぉーく見ると、同心円の中心はどうも、レーダー観測所ではなく、海の上にあるように思えます。
 理由はわかりません。 



12月16日(火) “toast”や“MacDrive”はだいじょうぶだろうか... ──イーフロンティアが民事再生法を申請──

 明日から全国的にに大荒れの天気になると予報されています。実際、金沢では夕方から落雷が続き、霙交じりの雨になっています。どうやらこれが雪に変わり、しかも大雪になるらしい。
 そこで本当は関連する話題を用意していたのですが、急遽差し替えてお伝えします。

 今日になってから報道(こちらこちら)で知ったのですが、パソコン用ソフトウェアを販売しているイーフロンティアは12月12日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。((c)ITMedia)
 要するに経営が破綻したのです。

 ただし会社が表明しているように、民事再生法が適用されれば事業は継続されます。当面の営業やサポートなどは従来通りとののこと。
 同社は国産3Dソフト“Shade 3D”やカナダCorel社製“Painter”、“CorelDRAW”など、クリエイティブ系のソフトの取り扱いに強みがありました。

 ところが“Shade 3D”については開発元が先月末に販売代理店契約を終了。これで経営が危機的な状況に陥ったようです。
 センセイは絵心がないので、このようなソフトにはご縁がありません。

 でもMacユーザーなら誰でもtoast”というディスクライティングソフトは知っていると思います。もちろんセンセイもユーザー。
 それだけではありません。

 最近のセンセイはBootCampを使ってcw?をWindowsマシンとngっています。両者の間を取り持つのが、“MacDrive”(STD版)。
 もしもこれが使えなくなってしまったら、本当に困ったことになります。

 ぜひ頑張ってもらいたいのですが......。



12月15日(月) 「ラッセルの祟り」 ──西村センセイ、隔週で車を使って金沢へ移動する──

 新潟県内のJR線にとって、昨日は想像していた以上の厄日だったようです。雪に強いはずの上越新幹線停電事故、および在来線のトラブルについて、昨晩の時点で知っていた情報はすでにお伝えした通り。
 でもそれだけじゃなかったんです。

 県内では、雪のために快速列車と普通列車の窓ガラス(運転席および客室)が割れてしまい、いずれも運転打ち切り。幸いにもけが人はいなかったようです。

 運輸システムとして致命的だったのが、柏崎ー長岡間の山間部で、貨物列車と普通列車が雪を抱えて動けなくなってしまったこと。おかげでこの区間の運転がまったくできなくなってしまいました。
 雪に埋もれただけでなく、雪の重みで根こそぎ倒れた木が送電線に寄りました。他にも倒木が発生。

 札幌発大阪行きの寝台特急「トワイライトエクスプレス」は未明に新津駅に到着したのですが、しばらくそのまま待ち、長岡へ移動した後、正午頃に運転打ち切りとなりました。
 大阪へ向かう人は上越、東海道新幹線を利用したのでしょうが、この場合、特急料金は自己負担のはず。かわいそうに。

 それでもセンセイは今日中に金沢へ移動しなければなりません。他の所用とあわせて正午頃、駅まで行ってみると......あれ?!
 特急用車両2編成と115系電車が止まったまま。横殴りの雪がわかりますでしょうか。

 先日、これが最後かもしれないと思った485系旧型特急電車(左からT-13およびT-18編成)です。
 動く気配はありません。置き場所がないので回送されてきたのです。

 出札窓口へ行ってみると、午後2時頃には運転再開の見込みとのこと。そこで4時半過ぎに柏崎を出発する「北越8号」の特急券を買いました。
 けれども、自宅脇の信越本線は引き続き沈黙したまま。

 3時に別な用で外出したので、駅へ寄ってみると乗るはずだった「北越8号」は運転中止が決定。
 「さっき(貨物列車を)動かしてみたんですけど、動かなかったんです」とのこと。

 これはもう、諦めるしかない。特急券を払い戻して自宅へ戻り、荷物をまとめて車で出発しました。

 国道8号線は犀潟駅付近で信越本線を跨線橋で越えるのですが、近くの踏切の警報が動作していることに気づきました。可能性があるとしたら北越急行線(ほくほく線)の各駅停車。犀潟駅で信越線に乗り入れるのです。
 ところがやって来たのは、上りの貨物列車!!

 例の、雪に一晩埋もれていた列車に違いありません。つまり柏崎ー長岡間の運転を再開したのです。それなら最終の金沢行特急「北越10号」も運行したのかも......。
 でも、金沢に着いてから調べてみると特急「北越」は、10号を含めた全列車が運休でした。

 昨日から今日にかけてのJR東日本新潟支社は最悪の状況でしたが、西日本も県内で停電事故を起こしました。特急「はくたか」のパンタグラフが壊れたようです(NHKおよび『新潟日報』)。
 そのため越後湯沢および直江津、金沢駅で移動できなくなった乗客が列車の中で一晩過ごしたそうな。

 正直なところJR各社は以前より雪に弱くなっています。今回も、正直なところ積雪量はたいしたことないのです。雪に弱くなった理由の一つが、ラッセル車を使わなくなったこと。
 そこでいつの間にか関係者が口にするようになったのが、以前もご紹介した「ラッセルの祟り」。

 実は今回、貨物列車が動けなくなったのは、「トワイライトエクスプレス」が立ち往生した場所のすぐそばなのです。



12月14日(日) 初めての加賀温泉駅。そして、この冬初めての特急列車運転打ち切り

 昨日はこのページを更新できず、申し訳ありませんでした。夕方から学校法人金沢工大全体の忘年会が県内の片山津温泉で開かれていたのです。
 会場へ移動するまでに何とか......と思っていたのですが、忙しくてかないませんでした。

 学園の忘年会は、浴衣姿の399名が一同に会する(!!)という壮絶なもの。日頃からお世話になっている方々と親しく──そして午前2時まで──いろいろあったこの一年を振り返らせていただきました。
 翌日、つまり今日の天気予報はご存じのように、大雪。

 しかし起床して窓の外を確かめると、ほぼ温泉のある柴山潟付近はほぼ無雪でした。ただしそこから見える加賀の山々は真っ白。

 一行は往路同様、貸し切りバスで金沢へ戻るのですが、センセイはホテルの送迎バスで写真の加賀温泉駅まで送っていただきました。
 鉄道を乗り継いで新潟の自宅へ戻るのです。

 加賀温泉駅、何度も通っていますが降り立つのは初めて。予想通り、実はこぢんまりとした駅でした。
 改札口の駅員に尋ねると、列車は定時運行とのこと。

 実際、金沢駅までは何の問題もなかったのです。ところが金沢から東京、新潟方面へ向かう特急は運休が続出。
 センセイが乗った特急「北越3号」も、自宅近くの直江津駅で運転打ち切りとなってしまいました。

 幸いにも各駅停車は動いていたのでそれに乗り換えて、1時間遅れて帰宅することができました。
 今日の新潟地方の鉄道はトラブル続出。

 広く報道されているように、パンタグラフへの着雪で走行中の上越新幹線が停車し、6時間以上に渡って大混乱となりました。でも自宅最寄りの柏崎駅に降り立つと、積雪は30cm弱。風もさほどではありません。
 正直なところ、「この程度の状況で、こんなに混乱するかなぁー」というのが実感。

 しかし山間部は相当な雪が、しかもそれが短時間に降ったらしく、上越線その他は雪のため運転見合わせ。信越線も新潟付近で貨物列車──機関車はおそらくEF81型──が故障して立ち往生した上に、架線のトラブルが発生したとのこと。
 その他路線も雪と北風で酷いことになっています。

 センセイが実際に乗車した区間でも直江津駅(2編成)、黒井駅、柿崎駅そして柏崎駅で、長大な編成の大阪発札幌行きの貨物編成が待避線で運転再開を待っていました。
 貨物より、旅客列車の運行が優先されるからなのですが、これほどになるともう、非常事態。

 センセイは1時間の遅れで済んだのですから、まだ幸運だったんだと思います。自宅で雑用を片付けて書斎に戻ると......静か過ぎることに気づきました。
 自宅脇を走る信越本線を列車がまったく走行していないのです。

 柏崎は海岸部に位置しており、それ以東の信越線はちょっとした山間部を抜けます。調べてみると、この区間は「大雪のため運転見合わせ」。線路を閉鎖し、小型モーターカーで除雪しているんだろうなぁ。
 明日は入学試験の代休を頂戴しているのですが、午後は電車で金沢へ移動するつもり。

 ......大丈夫かなぁ。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る