2014年12月27日更新(2015年1月4日ページ移動。2017年7月15日一部写真削除)
■12月27日(土) 来年の年賀状は結果的に、3パターンになってしまった
決して自慢しているのではないのです。ミスをした結果、そうなってしまったのです。
金沢工大へ移籍した翌年の2003年以降、センセイは年賀状に写真入りのものを使っています。最初写真は、前年に訪れたニュートンの生家(イギリス、ウールスソープ)庭のりんごの木(とセンセイ)。
その後はしばらく、センセイが関係した国内にあるニュートンのりんごの木を使用しました。しかし2008年から数年間は、2007年に発生した新潟県中越沖地震後の様子(こちらなど)を使って、ご縁のある方に復興の進捗状況をお伝えしてきました。しかしそれも2011年まで。
一瞥した限りでは、何もなかったかのように復旧しているのです。新潟県中越および中越沖地震の被害は甚大で、実はまだ心に傷を負っている方も多いのです。しかし表面的にはもう被害の様子はわからなくなっています。いまだ復興半ばの東日本大震災と違う点だと思います。
というわけで、2012年から年賀状は、前の年を代表するような写真を使ってきました。今回も一応それを踏襲しているのですが、個人的には──そしておそらく33年ぶりに再開した同級生にも──先日の同級会はいろいろな意味で考えさせられるものでした。
そこで今回は、同級会の参加者および参加できなかったメンバーのために特別バージョンを準備。製版作業そのものは12月上旬に終わっていたのですが、毎年お願いしている写真屋さんへ行く時間がない。
移動の間にやっと時間を作って手配したのですが......これが間違いの始まり。約1週間後に完成した年賀状を受け取ったものの、あまりに忙しくてその後の作業がまったく進みません。
金沢のアパートで書こうと思ったのが結局、手つかずで持ち帰る始末。というわけで昨日の午後、1年前に頂戴した年賀状を再度整理し、宛名を整理していると......年賀状が足りない。
十分状況をチェックできていなかったのです。データは写真屋さんに残っているので、追加印刷は可能なのですが、年末年始に無理な仕事はお願いしたくない。
というわけで、完成した年賀状を柏崎郵便局で投函してから、窓口で無地のものを購入。自宅に戻るとDTPソフトを使って版面を作成し、カラーレーザープリンタで必要部数を打ち出しました。これで当面は乗り切れるはず。
というわけで元旦は間に合わないと思いますが、皆様には3パターンのどれかが届けられます。枚数調整の関係で、一部の方には本来のものではない「同級生バージョン」が配達されます。
年の初めからセンセイはお間抜けだった、と、ご笑覧いただければ倖いです。
■12月26日(金) JR信越本線・北陸本線では新型車両の試運転が行われています
2日続けての鉄道ネタです。悪しからず。
昨日、センセイが乗車した下り特急「はくたか」は、乗換駅の直江津に接近したところで停車しました。信号待ちとのこと。
直江津駅の北陸本線はちょっと変わった構造になっていて、下り列車が部分的に上り線を走ります。そのままだと衝突してしまうので、その場所を順番に通します。でもちょっと、変。
だって、つい先ほど、手前のトンネルの複線区間で上り特急「はくたか」とすれ違ったばかり。だから直江津から向かってくるのは上りの特急電車ではなく、各駅停車。でもそれだったら、行き止まりになっている1番線に各駅停車をとどめておき、この特急を優先するはず。
それができないということは、1番線がふさがっている?!どうなっているんだろうと思ったら、隣の上り線を旧国鉄色の475系が通り過ぎていきました。
間もなくセンセイが乗る「はくたか」が動き出しました。直江津駅のホームが見えてきたので、目を凝らして隣の1番線を見ていると、おぉ、確かに列車。
1両編成のえちごトキめき鉄道の新造ET122型2号車。「試運転」と表示されています。乗り換えに時間がなかったので、近寄っての撮影はできませんでした。隣のホームから撮影したのが写真。雪が激しく吹き付けています。
少し遅れながらもセンセイが乗った各駅停車は直江津駅を出発。ぼんやりと海側を見ていた──センセイはたいてい、そうしている──のですが、ふと気づくと、反対側の上り信越本線に見慣れない車両が。
黄色とピンクの帯はもちろん、新潟地区用の新造E-129系。こちらも「試運転」。犀潟駅の外れの目立たない場所には投排雪保守用車が居座っています。センセイは降雪時に試運転をするんじゃないかと予想したのですが、それはハズレ。
雪がない時──大丈夫かなぁー──の夜間に試運転を行ったんだそうです。
割と凛々しいET122型、塗装の影響か、割とぼんやりした感じのE-129系、そしてマイペースのENR-1000。
来春の北陸新幹線開業とそれに伴う在来線第三セクター化に向けて、準備は着々と進んでいます。
■12月25日(木) 年内の仕事を終えた西村センセイ、長岡行きの特急「はくたか」に乗って新潟の自宅へ戻る
センセイは今年の勤務を終えて新潟の自宅へ戻りました。だからタイトル通りなのですが、「あれっ?」と思った方がいらしたら、それはたぶん鉄道ファン。
それはともかく、金沢工大は今日が仕事納め。遅めに出勤すると職員の方が手分けをして大掃除の真っ最中。「お祭りみたいなものですが」とのこと。でも「いつもなら絶対手入れしない場所も意外と綺麗になるんですよ」。
ただし昨日のセンセイは明らかに働きすぎた。かなりお疲れのご様子です。だから来年に回せる仕事は「見なかったこと」にし、あちこちと調整を済ませて、大学を離れることに。今日は徒歩で出勤したのですが、急いでアパートに戻ります。乗るはずだった特急「北越」が運休になったのです。
「車両故障」とのこと。老齢の485系、だいじょうぶかなぁー。次の「北越」は運行予定なのですが出発までまだ3時間あるし、しかもこれに乗ると自宅到着は夜遅くになってしまいます。そこで当初予定した「北越」の少し前に出発する特急「はくたか」を目指すことにしたのです。
「はくたか」は金沢・富山といった北陸地方と、上越新幹線の乗換駅越後湯沢を結ぶ列車。タイトルと相違して、長岡行きではありません。
でも「はくたか」は乗務員交代のため全列車がJR西日本・東日本の境界駅直江津に停車します。東海道・山陽新幹線の新大阪駅のようなものです。
今回はその直江津駅で信越本線の各駅停車に乗り継ぐことにします。
大急ぎで荷物をまとめ、ガスの元栓を確かめてアパートを後にします。幸いにもすぐにバスが到着したので、とても順調に金沢駅到着。
駅構内やホームは閑散としています。程なく松任方面から到着したのは、JRと共同運行する北越急行株式会社所属の681系「はくたか」。「所属」と言っても実態は名義貸しのようなもの。
北陸新幹線の開業後はJR西日本へ売却されることになっています。保守管理はすべて金沢の車両基地で行われており、JR西日本所属の車両と一体で運用されています。
だから通常は両社の列車が繋がれています。
でも今回は珍しく、基本編成(6両)および付属編成(3両)ともに北越急行所属車。個人的には好みの塗装。
西日本の車両も決して悪くはないのですが。で、乗降口近くの行き先表示を撮影したのが右の写真。「長岡」となっていますが、間違いではありません。
越後湯沢付近の在来線除雪のため、長岡へ迂回運転するのです。年に数回あるこの迂回運転、何回か目撃したことはありますが、乗車するのは初めて。
途中駅の柏崎で停車してくれたら、こんなありがたいことはないのだけど。表示だけでなく、駅の自動アナウンスもしっかりと「長岡行」。車掌のアナウンスだけは時々間違えていましたが。
長岡への迂回運転がもともと想定されているんですね。僅かな乗客を乗せて「はくたか」は出発。実はこの列車に乗ると経路も長く、時間も余計にかかるため、予定していた新幹線に乗り継ぐことはできません。
だから利用客が少ないのです。
すれ違う列車に注意していたのですが、ダイヤが大幅に混乱しています。もちろん、ふだん走らせない信越本線に特急「はくたか」を通すからです。
でもそれだけではありません。帰宅してから新聞で知ったのですが今日、新潟駅付近で115系普通電車が故障して線路を塞ぎ、JR信越、羽越本線が数時間ストップしたんだそうです。
相当な混乱だったらしい。「485系の故障」は濡れ衣。115系の老朽化が進んでいることを失念していました。ゴメンなさい。直江津駅で予定した各駅停車に乗り換えたものの、線路の保守点検で、途中からさらに13分遅れて柏崎到着。
何だか疲れてしまいました。線路沿いのいつもの道を自宅に向かってい歩いていると、列車が無音で近づいてきました。踏切から遠いので、警報音が聞こえなかったのです。
見慣れないライトの形状。急いでカメラを取り出して撮影したのが写真。実際には相当暗いためにシャッター時間が長く、かなりブレていますが、金沢を目指して長岡迂回運転中の北越急行所属の683系「はくたか」です。
ほとんど減速することなく、柏崎駅構内を通過していきました。写真の出来不出来は別として、結果的に「はくたか」三昧の1日となりました。でも、特急「北越」だけでなく「はくたか」(在来線)も、来春には全廃されてしまいます。
その意味では自分の仕事の区切りの日に、もう一つの区切りをつけることができたかな、と思ってます。
■12月24日(水) クリスマスイブは全身ずぶ濡れでのご帰宅。朝は天気が悪くなかったのに...
水曜日のセンセイは朝から晩まで忙しい。特に今日は年末で、しかも会議や打合せが目白押し。
写真は徒歩での出勤時に撮影したもの。大学キャンパスを裏側(北側)から見ています。
建物の裏には駐輪場があるのですが、そこが煌々と照らし出されていることに気づいたのです。不夜城、ですね。
昨日の金沢は、この季節の北陸とは思えないほどの好天。予報は下り坂の天気を告げていましたが、この時は雲はかかっていたものの、まだ雨や雪は降っていませんでした。
お詫びのメールを送信してから朝イチの講義に臨み、2時間弱の会議に出席。次の会議の書類を作成します。
書類の厚さに、ホッチキスが臍を曲げてしまいました。(実話)2時過ぎ、お昼を食べていないことを思い出したので、食堂へ行こうとすると、雨。予報通りです。
1ヶ月ぶりくらいの食堂でカレーを胃袋に流し込んで講義を乗り切ります。今年最後の会議を乗り切って研究室へ戻ると、近くの教会から鐘の音が聞こえてきました。今日こそクリスマスイブ。でもセンセイはまだ帰宅するわけにはいきません。
校舎内を、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。気がつけば、僅かな教職員しか残っていません。長文のお詫びメールを書いて、今日の仕事に一区切り。
ところがこの頃から、キャンパスの近くに連続して落雷が続きました。気流が乱れているので、霰がこれでもかというほど傘にたたきつけてきます。路面は真っ白。
アスファルトの上を歩いているのに、靴の下に挟まった霰の層で、空中を不安定に彷徨っているような感じがします。クリスマスイブですが、特に行く場所もない──昨日もこのフレーズを使ったような気がする──ので、アパートにまっすぐ向かいます。しかし完全装備であるにもかかわらず、帰宅した時には全身ずぶ濡れ。
傘が役に立たないほどの天気だったのです。今日の西村センセイ、そんなに悪いことをした覚えはないんだけど......。ま、いっか。
■12月23日(火:祝日) 世の中、クリスマスイブイブだったのね...
今日は予定を変更して、今晩見たことを。
今日は平日に挟まれた祝日だったので、センセイは金沢に留まっています。特に行く場所もないので、研究室をお借りして──あくまで勤務ではない──片づけもの。
夜になったので、お帰りの準備に入ります。少し離れたスーパーで食材を買おうと思っていつもと少し違う方へ歩き、交差点に差し掛かると.....何だか様子がおかしい。
それほど交通量が多いわけではないのに、車が部分的に渋滞しています。よく見ると渋滞ではなく、道路沿いのお店の駐車場に入るために、車が列を作っているのです。
その先にあるのは、ケンタッキーフライドチキン。西村センセイ、やっとここで状況を理解しました。今日はクリスマスイブイブだったんですね。
店内は混雑していますし、駐車場にもお店の人や臨時の警備員が出てドライブスルーへの対応や交通整理に当たっています。小さい子供が同居していればケーキやフライドチキンなどにもっと関心を持つのでしょうが、金沢でのセンセイは季節感に乏しい一人暮らし。
いつの間にか世俗を離れた生活をしていることを認識させられます。
■12月22日(月) チャンカレ前、道路脇の自照式ポストが壊れていた
今日は見たままのお話。
今日のセンセイは授業や会議がありません。だから本当は、昨晩は新潟の自宅に留まって、朝、金沢へ移動しても良かったのです。でも天気予報は「暴風雨」。
交通が乱れそうだったので、昨晩のうちに移動しました。その判断、結果的には正解で、ふだんあまり雪が降らない新潟市は30cm弱の降雪で大混乱。運休も相次ぎました。センセイが乗るはずだった特急「北越」も30分ほどの遅れ。
お昼前にお弁当を買いに出た時にチャンカレ(写真奥)前で撮影したのが写真。金沢はというと、降りましたが、積雪そのものはたいしたことはありません。ただし昨晩から相当冷え込んでいます。
あれ?!道路脇にポールが立っています。車道と歩道の境界を示すものでしょう。その上部が......変。
しかも中が丸見え。よくある普通のポールではなく、太陽電池とLEDを組み合わせた自照式のもののようです。
今まで気づきませんでした。写真ではわかりにくいかもしれませんが、側面から上部が一体整形されているらしく、上部に存在したであろう太陽電池ともども、なくなってしまっています。
内部の部品はというと、まぁ、こんなものだろうなぁーという造り。車やバイク、自転車が激しくぶつかったために......という感じではありません。う〜ん、立場上、いろいろ考えてしまいます。というか、妄想へとやや暴走気味。
しかしここはやはり、学生諸君を信じることにしましょう。
■12月21日(日) 来春のダイヤ全面改正で発生するJRの余剰車両はどうなるんだろう
すみません。3日続けて鉄道ネタ、それも来春のダイヤ全面改正に関する話題です。
来春のダイヤ改正では、富山−越後湯沢・新潟間の特急列車「はくたか」および「北越」が全廃されます。この他にもJR東日本新潟支社管内では快速「くびき野」が廃止。
これによってJR東日本では485系特急電車の大半が、西日本および北越急行では681系および683系特急電車が余剰になります。多少古くなったとはいえ、これらは交直両用の高価な電車。以前からその取り扱いが話題になっていたのです。たとえば681系は山陰地方に配属になるんじゃないかとか。
ただし今回の発表を読む限り、681/683系の配属転換はないらしい。当面は福井−金沢−和倉温泉間の特急として使用するようです。実はこの他にも動きが。写真はJR西日本金沢支社が公開した資料の一部ですが、まず金沢と大阪を結ぶ特急「サンダーバード」の編成方向を変更し、名古屋方面への「しらさぎ」に合わせるとのこと。((c)JR西日本)
これはまぁ、わかる。その方が便利だし。ところが現在5両ないしは8両の「しらさぎ」を6両に統一するというのです。もちろん悪い話ではない。でも、どこから増設車両を捻り出すんだろう。
新造という話は聞きません。「しらさぎ」は683系だから、余剰になった681/683系を解体して繋げれば......と思われるかもしれません。。
でも話はそれほど簡単ではないのです。1両ないしは2両で完結し、それをいくつも繋ぐことができるディーゼル気動車なら、繋ぎ換えは簡単なのです。
でも現代の特急用車両ではそうはいきません。レールへの負荷を考えて各車両の重量を揃え、また万一の故障発生に備えて、編成の各車両が、架線からの受電、制御、駆動などを分担し、冗長性を確保しているのです。
いわば数両の1編成で1セット。新幹線なんて各車両を永久連結しているほどです。現在は3両の付属編成が数編成あるはずなので、中間車両だけを抜き出すことも可能ではあります。
でもそうすると、高価な制御車両が余ってしまう。とても細かいことですが、「はくたか」用の681/683系と、「しらさぎ」(および「サンダーバード」)用の683系とでは、窓の配置が違います。
もし前者を後者に転用したら、足回りその他を改造していても区別できると思います。なお、東日本の485系は波動用──要するに繁忙期の臨時列車用──を除けば、大半が廃車になると予想されます。残された車両も寿命はおそらく数年。
一部の車両は新潟−糸魚川間に新設(1日1往復)される快速として使用されます。糸魚川の東に交直切換区間があり、そこを走行できる車両が限られるためです。
従来の485系を、しかも6両編成そのまま使用します。実は、糸魚川は人口がとても少ない地域。県都新潟とを結ぶ高速バスも減便して、現在では2往復しか運行されていないほどですから、糸魚川−直江津間の快速列車はガラガラで走るはず。
大変申し訳ないのですが数年後には、「地域の要望にお応えして走らせましたが、利用者も少ないし、車両の寿命も尽きたので廃止せざるを得ません」ということになるんじゃないかと思います。
「地域の要望に...」の一部は、行政およびJRのアリバイ作りとして使われることになるのかもしれません。