2014年10月11日更新(2014年10月19日ページ移動。2017年7月15日一部写真削除)

──2014年10月第2週のニュース──

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10月11日(土) 「だから外車は...」では片づかない理由 ──センセイのBMW 318iがリコール対象に!! ──

 新潟の自宅へ戻ると、2通の手紙が届いていました。

 一通目の、BMWから届いた封筒の表には、「重要 リコール/改善対策(無償修理)のお知らせ」と朱書されています。開封すると写真の手紙が入っていました。 
 先日、日経が伝えたリコールです。

 同乗者の安全を守るための補助席のエアバッグが、製造ミスにより爆発し、乗員を傷つける可能性があるというもの。
 今回のリコールはすでに、本年9月5日付で国土交通省へ届けられており、その内容も公表されています。

 「対象一覧」には、センセイの形式“GH-AY20”モデルが、対象台数その他とともにしっかりと載っています。
 センセイの318i、やっぱりE46シリーズの最終ロットだったんだ。(知ってたけど)

 もしかすると「だから外車は...」などと思った方がいらっしゃるかもしれません。でも今回の事態、そんなに簡単ではありません。
 確かにBMWはドイツの自動車メーカー。

 でもセンセイの318i、部品の大半はドイツ「本国」で製造されていますが、組み立ては同社の南アフリカ工場。
 そして今回問題となったエアバッグ、製造したのは日本のメーカーなのです。

 具体的にはタカタ株式会社がアメリカの子会社(工場はアメリカとメキシコ)で製造した製品とその管理に問題が発生。
 それを搭載していたホンダ車2台が、衝突事故に際してエアバッグの想定外の爆発事故を引き起こし、飛散した金属部品で2名が亡くなっています。

 今回の措置はそれを受けた予防措置。メーカーも「対応措置」を公表しています。

 この件に関しては朝日新聞の記事が詳しいのですが、我々がつい描きがちな「日本車が」とか「ドイツ製だから」などいいう認識は、グローバル化が進んだ現在、あまり当てはまらないことを示しています。
 ......もう一通の手紙は何かって?

 封筒の表面には、一通目よりやや大きな文字で「ベネッセコーポレーションより重要なお知らせです」と、こちらもやはり朱書。

 娘とセンセイに関する情報が、ネット上に漏れてしまったということです。はい。



10月10日(金) 学生諸君の手によって、工大祭の準備が着々と進んでいます

 仕事はまだ片づいていないのですが、気がつくとスーパーから惣菜がなくなる時間帯。

 撤収するために急いで身支度を整え、守衛室で研究室の鍵を所定の場所に収め、脇のドアから駐輪場へ向かおうとすると......何だか様子がいつもと違う。
 守衛室脇のドアを出ると道路を挟んだ反対側はかつて、建築系の学生がプロジェクションに取り組んでいた場所。

 周囲は相当暗い──写真は輝度をかなり補正しています──のですが、何かの塊がいくつかあって、その間で男女の学生が10人くらいモゾモゾ。もちろん行ってみます。センセイのことですから。
 どうやらこの辺は、建築系のショバらしい。

 ちょうど何かの作業に区切りがついて休憩に入ったタイミングだったようで、カメラを取り出した時には、ほとんどが写真奥の建築学科の控室(?)へ。
 彼ら彼女らの了解を得て撮影したのが写真。

 全貌が掴めないままシャッターを押したのですが、改めて様子を観察すると、これはかつて建築系の学生が組み立てに取り組んでいた「」。
 ただし、しっかりと白色に塗装されています。

 さらにオブジェの間には、こちらも白色のすだれ状の物体。たぶん、3週間後に迫った工大祭で、建築系の研究室が合同で展示するものなのでしょう。
 急いでいたので、学生諸君に確認したわけではないのですが。

 白状するとこのところの西村センセイはあまりに忙しいので、ついつい目先のことばかり考えてしまいがち。
 ヘビーな内容が多いからなのですが。

 でも伸び盛りの学生諸君の視線の先には、本質的に別なものが存在しています。

 ちょっとだけ、しかし深く反省させられたセンセイなのです。



10月9日(木) 自動車は走るための存在だと思う。普通は

 今日は見たままのお話。

 今朝はちょっと理由があって、いつもとは違う経路でご出勤。アパートのすぐそば、しかしほとんど利用したことがない道を自転車で走っていると、あれ?!

 駐車場に白いミニバン──と言うのかな──が見えたのですが、その右前輪の空気がほとんど抜けているのです。
 ペチャンコではないのですが、これではちゃんと走れないはず......。

 変だなぁーと思って車の前を右から左に通り過ぎると、おぉ。

 左前輪がご覧のように車体から外れて放置されています。例えばタイヤ交換のための一時的なものならわからなくはない。
 でも周囲に車体を持ち上げるジャッキの類はまったく見当たりません。

 左後輪は完全に空気が抜けています。ご覧のように少なくとも車体左側は完全に着地。車体左側面は傷だらけ。
 どうやらかなりの間、放置されている雰囲気です。

 実はセンセイのふだんの行動する範囲内に、他にも3台、駐車場に放置された車がありました。
 過去形を使ったのは、1台はその後撤去され、駐車場そのものが住宅地に替わったからです。

 本当に、なぜなんでしょう。



10月8日(水) 新潟地区用の新製普通電車“E129系”、県内での試運転が開始されたそうです

 何度かお伝えしているように、1週間の中でセンセイは、水曜日が一番辛い。しかも今週は会議が開かれる週。

 朝イチの講義に続いて最初の会議。お昼はおにぎりで済ませ、午後の講義と会議を準備します。今回は内容が特にヘビーだったので、事前にあちこちと打合せ。
 講義、会議と乗り切った後は、夜まで会議の後始末。

 疲れ果てながらも、楽しみにしていたことがあります。ご存じのように今日は皆既月食が発生するのです。お忘れの方が大半だと思いますが、センセイは天文学史が専門。
 もともと天文学にはかなり詳しいのです。

 たとえば日食と月食、どちらが発生しやすいと思いますか?

 実は日食の方が多いのです。でも月食が発生すると世界中で見ることができるのに対して、日食は局地的にしか観測できません。だから人々の印象に残らないんですね。
 期待して校舎を出ると、おぉ、何と、空は曇っています。

 少しでも月が残っていれば位置くらいはわかったのでしょう。でもすでに皆既食の時間。月食はまったく確認できませんでした。
 というわけで天文ネタをあっさり諦めて、夜に入ってから届いた鉄道の話題を。

 報道によると、新潟地区用の新製普通電車“E129系”の試運転が開始されたそうです。場所は新津−羽生田(はにゅうだ)間。((c)IID, Inc.)
 なぜここで試運転をするのかというと、理由はとても簡単。

 新津にある(株)総合車両製作所 新津事業所で製造されたからです。つまり新潟県産の車両。首都圏用の通勤車両の大半はここで製作されています。
 生産台数は多くて、ざっと1日1両を製造しています。

 新潟の在来線はずっと首都圏で使い古されたお古の車両を使っていました。JR西日本の北陸地区や山陰地区の状況に似ています。
 しかし、
485系特急用電車115系普通電車も耐用年数の限界。

 そこで1年前に新製新型E129系の導入が発表されたのです。置き換えの時期を考えるとそろそろだろうなぁーと思っていたのです。

 北陸新幹線開業後にセンセイが利用することになる特急「しらゆき」E653系)も、各駅停車で利用するこのE129系も台車はボルスタレス
 一方、消えつつある485系や115系のボルスタ付。

 BMWに似て、乗り心地が良い──正確に言うと路面の状況がよくわかる──のはボルスタ付なのですが、でもそんなこと、やがて「アラジンの石油ストーブは良かった」と同じ扱いになっていくんだろうなぁ。

【追記】JR東日本新潟支社はE129系の試運転および展示に関する資料を公表していました。



10月7日(火) 颱風一過。そしてセンセイは現実に引き戻される

 今日は見たままのお話を手短に。

 最近のセンセイは早寝早起き。もともと早く起きる──老人はそうなる──方だと思います。

 でもこのところ、午前中の頭がそれなりに動いている時間帯に片づけなくてはならない仕事が増えているので、結果的に早く就寝することになります。
 夜中に目覚めても、朝までは眠るようにしています。

 起床して窓を開けると、路面は昨晩の雨でまだ濡れたまま。でも薄雲が出ているだけだったので、自転車でご出勤。
 7時半に、開店したばかりのパン屋さんの前で撮影したのが写真。

 颱風一過、雲一つ浮かんでいません。秋の空を通り越して、もはや冬のそれという感じです。
 昨日はやはり、どうしても颱風が気になりました。

 もちろん被害が出た地域は大変だと思いますが、センセイも仕事をしなければなりません。

 気持ちを切り替えて......のはずが、あちこちから飛び込みの仕事や、組織のミスの後始末。
 いきなり現実に引き戻されてしまいます。

 珍しく、志の高い原稿を書かなくてはならないのだけれど。 



10月6日(月) 西村センセイ、新米ご飯の美味しさに、二つの意味でほっとする

 皆さんのところは台風の影響、いかがだったのでしょう。金沢で被害は発生していないようです。しかし特に朝は風雨が酷かったので、センセイは出勤を3時間近く遅らせました。

 今週は電車で移動しています。つまり横殴りの強い雨の中を歩かなければならなかったからです。

 颱風通過後、太平洋側の天気は回復したようですが、日本海側は吹き返しの風で冬型の気圧配置。風も強く、センセイは結局、往復ともにかなり雨に濡れてしまいました。
 暗くなってからいつものスーパーで地元産のお刺身を買って帰宅。

 新米のご飯を炊きます。これがどうなるか、センセイはちょっと心配。

 炊き方がどうこうというわけではありません。新米なので水分を多く含んでおり、その分、減らした水にお米をしばらく浸して、炊飯器のスイッチを入れるだけなので。
 問題は味の違いがわかるかどうか。

 少し前に馴染みの歯医者さんで歯を治療したのですが、神経に近い部分を削ることになってドクター「ちょっと痛いですよぉ」。
 ところが覚悟しているのに、ほとんどまったく痛くない。

 センセイに根性があるなどという問題ではなく、歯の神経が実際に奥に引っ込んでしまっているのです。

 大昔の人は草ばかりを食べていたので歯が磨り減りました。それに合わせて神経も引っ込むのだそうです。
 要するに老化の一種。

 センセイは視力、聴力が急激に低下しています。要するに神経が鈍くなり、各種の感覚が低下しています。
 視力低下と深く関係しているのだと思いますが、キーボードのミスタッチも酷い。

 正直なところ、味覚も繊細さを失いつつあるんじゃないかと懸念しているのです。

 で、その新米。やはり一味も二味も違いました。美味しいことと、その美味しさが──感覚が多少鈍くなっても──ちゃんとわかることにひとまずほっとします。
 でもその次の瞬間、センセイの脳味噌も老化し、鈍くなりつつある神経の集合体であることに気づいてしまいました。

 う〜ん。 



10月5日(日) 毎週末が最終回(のつもり) ──北陸新幹線開業まで半年を切っています──

 朝、自宅で目覚めると「どうしよう......」。

 難しい話ではなくて、今日、どうやって金沢へ移動するかが問題なのです。先週は車で往復したので、普通は電車を利用します。でも颱風が接近しています。
 今日の運行が乱れるようなら、二週連続で自動車の可能性も。

 テレビニュースで天気の状況を確かめ、JR各社の運行状況を調べると、夜行列車を含めて運休の予定はありません。少なくとも今日の日本海側は運転するらしい。
 というわけで電車で移動することにします。多少遅れても、今日中に金沢へ着けばいいのです。

 午後、21時間だけ滞在した自宅を徒歩で出発。午前中はそれなりに雨が降ったので、雨雲レーダーで晴れ間を見つけてです。颱風の影響かどうか、街を歩く人はまばら。柏崎駅のホームで40分ほどぼんやり。
 やって来た快速「くびき野」は、おぉ、国鉄色。

 K-2編成が廃車されたの現在、新潟支社に残る国鉄色485系特急電車はT-18編成およびK-1編成のみ。ただし前者は只今、秋田で検査中。
 つまり今回乗車するのは、ずいぶん久しぶりのK-1編成

 くびき野は新井行なので、センセイは途中の直江津で北陸本線の各駅停車に乗り換えます。
 写真は、直江津駅で見送った後ろ姿。

 よく見ると車掌さんは二人。さらに目を凝らすと、いずれも女性。帽子の形でわかります。
 柏崎駅に入線してきた時に気づきました。

 直江津までの車中で、先輩の車掌さんが見習いの方に機器の取り扱い方法を説明していたのですが、これが実に堂に入ったもの。
 まだとても若いのに。

 西村センセイ、彼女たちが去ってからずっとその理由を考えていたのですが、「ポイントは、顔かな」という、わかったようなわからないような結論に至りました。
 お二人とも美人。特に新人はとても可愛い感じの方。

 しかしそれは問題ではありません。指導役の車掌さんの顔に、「この新人の、職業人としての将来(の一部)を自分が預かっているんだ」と、しっかり書いてあったのです。
 責任感は顔に出るんですね。

 北陸本線の各駅停車に乗ってから手帳を開き、今後の予定をざっと確認しました。北陸新幹線の開業、つまり在来線の第三セクター移行まで約5ヶ月。
 先週のように車で金沢へ移動することもありますし、出張の関係で東京と関西を経由することもあります。

 北陸本線に乗るとしても、運転本数が少ない特急「北越」ではなく、便が多い「はくたか」に乗ることもありそう。

 いろいろ勘案すると、今まで当たり前のように乗っていた電車を利用できるのも、15往復くらいではないかと思われます。しかも485系特急電車、特にオリジナル型はもう4編成しか残っていない。

 実は、毎週末が最終回のようなものだったのです。 

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