2015年2月28日更新(2015年3月8日ページ移動。2017年7月15日一部写真削除)

──2015年2月第4週のニュース──

バックナンバーはこちら

2月28日(土) “8621M” ──糸魚川・新潟間の快速列車の列車番号が物語るもの──

 先日購入したダイヤ改正後の時刻表。読み込みはまだまだですが、それでもいろんなことがわかります。写真上段は新潟(最上部)から長野までの間の信越本線ダイヤの一部。((c)JTBパブリッシング)

 ダイヤ改正後は新潟−直江津間が信越本線、妙高高原までが「えちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン)」、長野までが「しなの鉄道(北しなの線)」となります。
 でも今日注目したいのは、直江津から分岐する北陸本線(改正後は「日本海ひすいライン」)。

 すでにお伝えしたように、この区間に関しては、新潟県の最西部に位置する糸魚川(いといがわ)と県庁所在地の新潟を1日1往復、快速列車(黄色枠内)が結ぶことになっています。
 朝、糸魚川を発ち、夜に戻ります。たぶん列車は車両基地がある直江津まで戻って夜を過ごすと推測されます。

 確かに「糸魚川にも配慮した」ことになるのですが、実はそう簡単ではないと思います。それを示すのが最上部の列車番号“862XM”。
 朝の上りが8621Mで、写真の下りが8622M。

 列車番号の末尾の“M”はこれが電車である──“M”はモーターの意──ことを示しています。実際には、現在特急「北越」や快速「くびき野」として用いられている485系が充てられます。
 問題は、最初の番号が8000番台であること。これは、この列車が臨時列車扱いであることを示しています。

 実は間もなく廃止される夜行寝台特急「トワイライトエクスプレス」も臨時列車扱いです。大阪発の下りが“8001”で上りが“8002”という具合。
 こちらは機関車が牽引するので“M”は付されていません。

 しかも糸魚川駅の東で電力の供給方法が切り替わるため、この区間を通して走行できる車両は485系などの高価な交直両用か、電力とは無関係のディーゼル車に限られます。
 485系の寿命は尽きつつあり、後継のE653系付属編成はこの交流60Hz区間も走行可能ですが、わずか4編成しかなく、車両が足りない。

 要するに、「要望があったのでひとまず走らせます」というJR東日本からのメッセージと解すべきでしょう。実は直江津以西は人口密度が低く、しかも新潟市との結びつきは相対的に弱い。
 両区間を結ぶ高速バスも、この区間はかろうじて運行されている状態です。

 民間企業であるJR東日本を非難しているわけではありません。厳しい現実を直視すべきではありませんか、と申し上げているだけです。それができないことのツケは数年後、ほぼ確実にやってきます。
 しかしその時にツケが溜まっていることを認識できるか、あるいはそれを先送りしたことを覚えているかどうか。

 ......実はそれすら怪しい。申し訳ないのですが、最近はそう思えてしかたないのです。



2月27日(金) 確実で堅実で、上手い ──女性が運転する北陸鉄道の路線バスに初めて乗車しました──

 とてもよく働いた。

 今日の西村先生はいつものセンセイとはほぼ別人。自分でも驚くほど......だったのですが、見方を変えると、仕事の締め切りに追われて働かざるを得ない状況に追い込まれていたのです。
 昨日のうちにある程度雑務を片付けておき、今朝早くに出勤して智慧を使う仕事に取り組みます。10時過ぎには山場を越えました。

 ......やればできるじゃん。

 改めてあちこちに連絡を取り、夕方のヘビーな会議を乗り切ると、荷物をまとめて大学前のバス停へ。ひとまず新潟の自宅へ戻り、その後はダイヤ改正前最後の東京出張(+α)に出かけます。
 だからこそ、午前中に集中して働かざるを得なかったのです。

 プレッシャーの助けを借りないと力を出せないというこの情けない性格、2学期が始まる日の未明に起床して夏休みの日記を全部をでっち上げた──実話──10歳の夏から変わっていない。
 トホホ。

 北陸鉄道の路線バスに乗り込むと、たまたま最前列の場所が空いていました。子供の時から乗り物好きのセンセイで、もちろん着席。
 そこで初めて気づいたのですが、運転手が女性。

 北陸鉄道の場合、観光客向けに金沢市中心部を巡回するバスには多数の女性運転手が乗務しています。でも普通の路線バスでは初めて。
 どういう運転をするんだろう。

 少なくとも本人としては、偏見があるわけではないのです。例えば特急「北越」の女性運転士さんは非常に堅実な運転をしていました。
 タクシー運転手も。

 でも、道路を走行する女性ドライバーの運転は、全体的には男性と違う傾向があると感じています。
 しかしそんなセンセイの懸念(?)は、まったくの杞憂
(きゆう)でした。

 「北越」の運転士同様、まず確実で堅実。優しいのに、メリハリもしっかりしている。女性的でもなく、男性的でもなく、敢えて表現するなら性別を感じさせない。良いものは良い。
 ......と、当たり前のような、そしてわかったようでわからないようなことを考えているうちに金沢駅に到着しました。

 何だかとても満ち足りた気分、と屁理屈をつけて、予定外でしたがサッポロの缶ビールを購入。しかしそれを実現してくださったのは、実は彼女の堅実な運転。
 しかし引退迫る485系特急電車の中ですでに出来上がったセンセイが、そこまで思いを及ばせる余裕はなく。

 ま、いっかー。



2月26日(木) 「例外のない規則はない」に今回こそ反証できるか ──「あのお店」に新しい動きが──

 今日は見たままのお話。

 出張(兼、鉄道の旅)で出歩くことが多かったため、もう授業はないのに仕事が山のように溜まってしまっています。
 今日は何と、催促の電話まで。

 昨日も遅くまで仕事をしていたのですが、スーパーの閉店が迫ってきたので守衛さんに挨拶して、ひとまず大学を離れます。
 調理する余裕はないので、売れ残っていたお刺身を買ってアパートへ。

 ふと、通りの反対側の様子がいつもと違うことに気づきました。閉店した「あのお店」の駐車場で、軽自動車が止まったのです。
 建物をよく見ると、看板を含めて3ヶ月ぶりに灯りが。

 カーテンの隙間からも光が洩れており、その奥では何か作業をしています。軽自動車から降りた女性は何か段ボールのようなものを持ち込みました。
 どうやら新しいお店ができるようです。

 外まわりについてはまだ、工事準備などの動きは見えません。コスト削減のためできるだけ現在のものを使用するのか、あるいは大幅に改良するのか。

 そして今度こそ、「例外のない規則はない」の反証たりえるのでしょうか。



2月25日(水) あっちでガックリ、こっちでしょんぼり ──新しい時刻表を購入しました──

 昨日金沢へ移動するために乗車したの特急「はくたか」はガラガラ。

 センセイの前後左右の席には最後まで誰も座らなかったのですが、一つ前の席の若い男性が厚みのある本を読んでいます。それがどうやら、大判の時刻表らしい。
 発売を始めたんだぁ。もちろん3月のダイヤ大改正の号です。

 いつもなら20日過ぎに発売し始めるのですが、ダイヤ改正の3月号は少し遅れるのが普通。昨日、東京駅内の書店でも探したのですが、センセイは見つけることができませんでした。
 そこで今日、仕事に合間に大学の売店へ行ってみると、JTB(写真)、JRともに平積みされていました。
((c)JTBパブリッシング)

 表紙は富山市西部の呉羽(くれは)山の上から、富山市中心部と北陸新幹線を撮影したもの。奥は立山連峰。
 ちょっとわかりづらいかもしれませんが、写真中央を右から左に神通
(じんづう)川が流れています。

 仕事を終えてからざっと読み始めました。まだ読み込むところまでいっていないのですが、基本的には予想通り。

 実はセンセイを含めた高年齢者は交通公社時代からのJTBファンが多いのです。JR版との違いの一つが、北陸地方の取り扱い。
 JTB版はいわば「日本海縦貫線」と捉えます。距離が長すぎるので、新潟−富山、富山ー大阪と分けるのですが。

 JR版は東と南は信越本線、西は北陸本線と、それを直江津で切ります。路線で考えるなら確かに、JR版の方が筋が通っています。

 今回のJTB版の該当するページを開くと予想通り、JRのように東西で分割していました。地域交通を前面に打ち出した考え方です。わからないわけではないが、個人的には悲しい。
 そしてもう一つ。

 これは時刻表の形式ではなく、実際の運行ダイヤの問題なのですが、こちらも予想通り、初めて公表された信越本線のダイヤが、東京ー長岡ー上越地域の接続をほぼ無視した内容になっています。
 今までは長岡乗換が相当考慮されていたのです。

 要するに、「北陸新幹線開業後は、上越の人間は北陸新幹線で...」ということなのです。長岡と上越に挟まれた地域に居住するセンセイ(ら)としては、非常に不便になります。
 いつもなら、去る列車があっても、新しい時刻表の発売は楽しみだったのに...。



2月24日(火) 今月最後の東京出張。特急「はくたか」乗り納めのはずが、なぜか「しらさぎ」...

 今日のセンセイは、日帰りで今月最後の東京出張。

 「日帰り」といっても、このところ忙しすぎたので昨日は休暇を頂戴し、今朝、自宅を出発して都内──正確には千葉県──での用務を済ませ、深夜に金沢へ移動しました。
 目的は放送大学での番組収録

 同僚のK先生やスタッフの皆様にご迷惑をかけつつも、何とか収録を終えることができました。地方での面接授業を除けば、これでご縁はなくなるだろうなぁ。
 収録後は京葉線に乗り、とにかく東京駅へ。

 京葉線の乗客は行きも帰りも舞浜駅で一変します。もちろんディズニーランドのお客さん達。今日は春休み中の大学生と、外国人客の姿が目立ちます。
 東京駅の長い連絡通路を急いで歩き、予定していた新幹線に無事乗車しました。

 鉄道ファンとしては、これからが本番。越後湯沢と北陸を結ぶ在来線の特急「はくたか」、個人的には今日が乗り納めなのです。

 暗くなった在来線ホームへ降りると、すでに「はくたか」が到着済。最初に目に入ったのは、北越急行所属の主編成。
 その自由席に乗ろうかと思ったのですが、ホームを進みます......やっぱり。

 金沢へ向かう「はくたか」は、一部を除き前方6両が主編成、後部3両が付属編成の、計9両で運行します。
 今回の付属編成を撮影したのが写真。

 お分かりになりにくいかもしれませんが、車体側面の青帯の下部に、細く黄色い帯が描かれています。これは北陸と名古屋を結ぶ「しらさぎ」の塗装。
 北陸新幹線開業後に不要となった「はくたか」車両は、「しらさぎ」に転用されることになっています。

 実際、今日すれ違った「はくたか」の中には、主編成、付属編成すべてが「しらさぎ」塗装の列車も。
 北陸新幹線、実はすでに開業しているようなものなんですね。



2月23日(月) 秋葉原でMini DisplayPort-FireWire変換ケーブルを購入しました

 昨日の会合は終了が予定時刻より少し長引いたものの、大学から八王子駅までのバス、さらには中央特快の接続が良かったため、予想よりも30分ほど早く都心に到着。
 中央線の車中で考えます。さて、どうしようか。

 指定席を確保してある上越新幹線の発車時刻まで、1時間位あるのです。在来線への乗り換えの関係で、早い新幹線の自由席に乗っても、その差は微妙。
 迷ったままの状態で、お茶の水駅に到着に到着しました。

 でも、向かいのホームに黄色い総武線各駅停車が発車を舞っている姿を見たら、身体は自然と荷物を抱えて出口へ。
 もちろん隣の、秋葉原駅へ行くためです。

 秋葉原で見てみる、あるいは買おうかなぁーと思っているMac用の周辺機器がいくつかあるのです。たいしたものではないのですが。
 その一つが右側のもの。

 Mini DisplayPortからの出力をDVI(デジタル)に変換するアダプターです。研究室の機器を変更したために玉突きで、アパート用に必要になったのです。
 通信販売でも購入できるのです。

 でも何となく買いそびれていたので、この機会にリアル店舗へ行くことにしたのです。いろいろ見ていると左手前のものに目が留まりました。
 何だと思いますか?

 奥の部分の形状は右のものと同じ。つまりMini DisplayPort。でも手前の端子は知らない人が多いんじゃないかと思います。Appleだけの“FireWire 800”(IEEE1394)端子です。
 Mini DisplayPortは映像はもちろん、様々な情報を出力することができるんですね。

 こちらはアウトレット品とのこと。確かにほとんど目にすることはありません。またセンセイのシステムでも、現時点では必ずしも必要ではないのですが、問題は「イザ」という時、ちゃんと対応できるか。
 それはふだんからの準備と整備にかかっているように思えるので、購入してしまいました。

 ちなみに、左奥の細い部品は、MacとiPhoneを結ぶケーブル。純正品は長すぎるので、移動時に使うために購入しました。



2月22日(日) 八王子の丘の上に突然、壮大な施設が... ──創価大学で開かれた研究会に参加しました──

 というわけで今日は、研究会に参加してきました。訪問先は八王子市内、創価大学です。訪れるのは初めて。

 JR八王子駅北口から指定されたバスに乗車。日曜の朝なので歩行者も車も少ないのですが、やはり八王子はそれなりの街......のはずが、郊外に出ると印象がずいぶん違います。
 川を二つ越えて、かつては農道だったと思われる細い道路を右折してバスは山登り。

 突然、右手に白亜の美術館、そして交差点の正面に創価大学。で、デカイ。

 下車を指示されたバス停はもう一つ先。「創大門前」で降りて撮影したのが写真。丘の上全体が大学キャンパスになっており、立派な施設がいくつも建っています。構内も広々しています。
 正直なところ、荷物を抱えた歩行者には辛い。

 学生は少なかったのですが、キャンパス内外ですれ違った学生の中には挨拶をかけてくれる人も。
 団体、あるいは少人数で訪れているアジア系の来客も目立ちます。

 「とにかく今まで経験した大学とは違う」というのがセンセイの実感。

 ただし仕事は別です。研究会場に到着すると、あちこちに知った顔が。もちろんセンセイも真面目に働きました。
 いつもの研究会。

 会を終えて、キャンパス内のバス停に向かって歩き始めると再び、壮大な施設が左から右からセンセイに迫ってきます。ところが、路線バスに乗車して交差点を越えると、別世界。
 何なんだろう、このギャップは。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る