2015年2月7日更新(2015年2月15日ページ移動。2017年7月15日写真削除)
■2月7日(土) 西村センセイ、果たして北陸新幹線開業初日の「かがやき」に乗車できるか
センセイをご存じの方なら、今日のタイトルを見て違和感を持たれたと思います。センセイは、1ヶ月と1週間後に迫った北陸新幹線長野−金沢間開業で不便になるのですから。
ただし、これには少々理由が。実は3月14日に都内で姪の結婚式が行われるのです。甥や姪の中では初めて。もちろん出席して若い二人の門出を祝いたい。ところがこの日の午前中は大学の卒業式が催されます。
こちらには参列すべき義務があります。これまでだったら、そのどちらを選択するしかなかったのです。でも3月14日はまさに北陸新幹線の開業日。そしてたまたま、結婚式は夕方から。お昼過ぎの速達型新幹線「かがやき」に乗れば間に合います。
問題は指定券を確保できるかどうか。このところの新幹線開業および在来特急の騒ぎぶりを見ていると、とても心配になってきました。
そこで「1ヶ月と1週間」の今朝、5時半に起床しました。センセイはJR東日本のJR券申込みサービス「えきねっと」の会員なので、通常の1ヶ月前の予約より1週間早く予約することができるのです。
ところが......うまく行かない。開業初日に乗車しようと、予約申込みが殺到しているらしく、サーバーが正常に動作していません。何とか申込み画面に至っても、エラーが発生して、手続きが完了しません......困った。
今回、適当な列車は1本しかないのです。ふと気づいて、JR西日本が運営する同様のサービスに接続します。センセイは東西のJRを行き来するので、両方の会員になっているのです。
すると、あっけなく予約完了。両社の差は、サーバーの能力の違いなどもあると思いますが、センセイとしては、アクセス数が圧倒的に違うんじゃないかと思っています。地域によって北陸新幹線への関心が全然違うのです。
地元石川、富山、そして新潟の一部(糸魚川など)は諸手をあげてのお祭り騒ぎ。まぁ、わからないではない。利用客が桁違いに多い関東地方はというと、今までとても遠かった北陸の地を、ぜひこの機会に......という感じ。
でも福井県──地域による差が大きい──を含めた西日本や、東日本でも関東以外はかなりクール。新しい科学技術一般がそうであるように、新幹線は良いことばかりをもたらすのではありません。長野はこのチャンスを観光面に生かそうとずいぶん頑張っていますが、これには事情があります。
長野オリンピック開催に合わせて開業した長野新幹線によって、長野と東京は近くなりました。しかし沿線は、いわゆる「ストロー効果」によって寂れる一方。長野の取り組みは、その反省が背景にあります。石川、富山、糸魚川地方はというと、そのマイナス面にはまったく気づいていないか、気づいていないふり。
北陸地方の観光業界も実は、情勢をかなり客観的に見ています。1年後には強力なライバルとなる北海道新幹線が函館近くまで開業します。それまでの間に、関東からの観光客にこの地を訪れて、北陸地方の魅力を実感してもらいたい。
そしてぜひ、リピーターとなって北陸再訪に繋げたい......。実は昨日、放送大学の番組収録が予定より早く終わったので、指定券を持っていた新幹線ではなく、一つ前の列車の自由席に乗車しました。
臨時列車だったので、車内はガラガラ。大宮駅に到着すると、折り返し運転用のホームに写真の新幹線が入線していました。JR東日本のE7系は長野新幹線としてすでに使用されているため珍しくないのですが......でも、何か変。
ホームにはスーツ姿の係員が立っていますし、乗客も普通ではない。そこで車両をよぉーく見ると、車体記号は“W7”。おぉ、初めて目にするJR西日本所属の車両です。
一昨日は報道関係者向けの、そして今日は一般利用者向けの試乗会が金沢−長野間で催されました。
報道が正しければ、一昨日までは西日本所属の車両は使用されていません。センセイが目撃し、そしてセンセイが乗車した上越新幹線を熊谷駅で追い抜いたのは、JR西日本所属の車両として初めて大宮駅に乗り入れた編成だったようです。
乗客は報道関係でも、もちろん一般からの応募でもない特別なお客さん、ということなのでしょう。そうそう、「予約できた」からといって、満席等で特急券を確保できないこともあります。そこでサーバーの挙動が落ち着いた7時過ぎに、JR東日本のシステムでも同じ列車を申し込みました。
それでもダメだったら、飛行機で上京することにします。(あるいは1時間くらい前に行って、自由席を確保する。)当然、もしJR東日本および西日本の両方で特急券を取れたらどうするのか、という疑問をお持ちの方がいらっしゃると思います。キャンセルすると、手数料がかかります。
その場合は払い戻しではなく、「乗車変更」という手続きを行うのです。西日本のシステムでは難しいのですが、東日本のシステムだと、これからも毎週のようにずっと北陸新幹線に乗らざるを得ないセンセイは、「次に乗る新幹線」に変更しさえすればいいのです。
しかも変更回数に制限はありません。ちょっとテクニカルな話になってしまいました。北陸新幹線で上京したからには、結婚式の翌日、金沢のアパートへ戻る必要があります。つまり帰りの新幹線を予約しなければなりません。
だから明朝は、早起きの家人に5時25分に起こしてもらうことにしています。
今回の上京の目的は、放送大学での番組収録です。
金沢工業大学のメンバーが主任講師を務め、この春から4年間全国放送される番組にゲストとして出演するのです。センセイにとっては2003年に収録した番組(およびその続き)と、その改訂版に続くもの。
午前中の収録なので、前泊する必要があります。センセイは大学最寄りの海浜幕張駅前のホテルに投宿。荷物を解き、届いていた大量のメールに返事を書きます。台本を確認してから食料とビールを確保するためにすぐ近くのイオン幕張店へ。
何でも揃うだろうと考えたのです。推測そのものは正しかったのですが、広い店内なのに、お客さんはごく僅か。そう言えば、駅周辺の人出も少なかった。東京の通勤ラッシュが嫌いなので、それを外して移動したという事情もありますが、それにしても少ない。
イオングループ、大丈夫かなぁ。関東地方は昨日から降雪が心配されていました。ただし雪を降らせる低気圧が予想よりも陸地から遠いところを通ったこともあって、少なくとも都心部での混乱はなかったようです。
ただしもう一つ心配なのが、今朝の凍結。実際、放送大学までの歩道橋などでは、日陰になっている路面の氷が融けておらず、何度か滑りそうになりました。自転車から降りて押して歩く人も。
15分ほど歩いて放送大学に無事到着。西村先生、今回はただのゲストですし、肝心の台本はご一緒させていただいたK先生がほぼ完璧なものを用意してくださっていたので、気分は以前よりずっと楽。
細かい誤りが事前および本番中に見つかりましたが、これは問題なく対処。老眼で台本がよく見えないことによるセンセイの読み間違えが2カ所あった──関係者の皆様、ゴメンなさい──のですが、こちらもアフレコで対応していただきました。
いつになっても慣れないメイクを落として、今回の収録は無事終了。月末にもう一回収録が残されているのですが、それが終わるとたぶん、放送大学番組とのご縁は終わることになると思います。
やはり気疲れしていたのか、上越新幹線に乗るとすぐにウトウトしてしまいました。越後湯沢到着を告げるアナウンスと、乗客の動きとで我に返ります。上越国境のトンネルを抜けた瞬間に目に飛び込んできたのは激しい吹雪。
他のお客さんも驚きます。週末なのでセンセイはそのまま乗車し、長岡で信越本線に乗り換えて自宅に戻ります。浦佐以降は雪は降っておらず、路面は乾いていました。柏崎は無雪。
春は、順調に近づいているんですね。そういえば、放送大学へ行くまでの途中、公園で紅梅が見事に咲いていて、一人の女性がそれを携帯電話で撮影していました。ここは関東だということを思い知らされます。
......次は、桜。(関東なら)北陸地方では、梅と桜があまり間を置かずに開花するので、そのタイミングをあまり意識する機会がないのです。
■2月5日(木) 約3mの雪の壁をくぐりぬけ、特急「はくたか」は前へ進む
JRダイヤ改正、つまり北陸新幹線長野―金沢間開業まであと37日。
お伝えしたようにセンセイはこの間、4回上京します。今日はその初回。ただし「上京」と言っても言うと、センセイが現在滞在しているのは千葉県ですが......。
今日は午前中は出勤して各種書類に押印。事務の女性と今後の予定を確認してから大学を離れます。アパートに戻り、身支度を整えて午後の特急「はくたか」に乗車して、上越新幹線との乗換駅、越後湯沢に向かいます。明るい時間帯に「はくたか」に乗車できるのはこれが最後。
指定券を持っているのですが、あまり良い席ではありません。車内はガラガラなので自由席車両へ移動しました。
有効期限の関係で、今回は所有する柏崎―金沢間の回数券を使います。分岐する犀潟駅からの乗車券と合わせて検札に来た車掌に渡します。絶句後に一呼吸あって、「......柏崎」。
ツボをご理解いただけたようです。意外に思われるかもしれませんが、今年の北陸地方は小雪です。高岡は雪が残っているなど、確かに地域による差はあるのです。
でも平野部の路面には、雪はまったく残っていません。直江津から第三セクターの北越急行線、つまり豪雪地帯に入るのです......が、こちらも例年のような雪ではありません。
この状態は十日町、あるいはJR上越線に乗り入れた六日町付近まで続きました。でも、そこから先は、別世界。そもそも、何も構造物がない場所の積雪が1.5mくらいあります。降ってから時間が経ち、締まった雪になっているので、滅茶苦茶な重さのはず。
しかも六日町駅を過ぎると、線路脇の雪の壁がどんどん高くなります。最終的には3mくらいの高さに。雪国以外の方には信じてもらえないんじゃないかと思います。雪の壁の上から、かろうじて空が見えます。
でもセンセイにとっては、高校生や大学生の頃、上越線の急行「佐渡」の車窓から驚かされた、まさにその光景。写真は石打駅付近で、その雪の壁の切れ目から撮影したもの。左手奥のゲレンデその他は「舞子スノーリゾート」です。かつては「石打後楽園スキー場」として営業していました。
センセイも高校生の時、学年全体で何度か訪れています。今年の冬は基本的には山雪型だったようです。その雪が「締まってくる」ということは、春が近づいていることを示しています。実際、もう立春を過ぎています。
新年度に向けて、それぞれの場所で何をすべきか再度自覚しなくてはならないタイミングが迫っているようです。廃止が迫った「はくたか」が、それでも雪の壁の中を懸命に進むように。
■2月4日(水) 西村センセイ、朝日に燃え盛る樹に目を覚まされて、ヘビーな水曜日を乗り切る
何度かお伝えしているように西村センセイ、今学期の水曜日は忙しい。
特に今日は会議が重なるヘビーな日。気持ちが負けてしまったのか、予定時刻より30分ほど寝坊して起床。もちろん朝イチの講義までには、まだ1時間半以上あるのですが。
天気予報は晴れ。アパートを出ると、雲がかかっているものの、南の空の晴れ間には青空も。東の山々の端から、ちょうど日が昇ったところ。
東の空は言葉にするのが難しいオレンジ色です。見とれながら向きを変えると、おぉ、目の前に突然、上半分が燃えるような赤色の樹が出現しました。
朝日が昇った瞬間なので、まだ地面には日が当たっていません。西の空の青色を背景に、高いビルや木だけが真っ赤に染まっています。カメラを構えた僅か10秒くらいの間ですら、色彩が目まぐるしく変化します。
写真はカメラのデフォルト状態で撮影したもの。周囲はもっと薄暗かった──車のテールランプが流れている──し、空は写真より一段暗かったと思う。
それでもセンセイが肉眼で見たものに、かなり近いと思います。というわけで、燃え盛る樹に目を覚まされた西村センセイ、時々プッツンしそうになる気持ちを抑えながら、メールの山──しかも期限を過ぎた提出課題を含む──を片づけて、講義と会議と書類作成と打合せと講義と会議と特別講義とを、ミスを重ねながらもかろうじて乗り越えたのでした。
......ふう。これも、炎に身を捧げたあの樹のおかげかも。
■2月3日(火) ボーズのヘッドホン、ノイズキャンセル機能が低下してきたと思ったら...
センセイは、ある程度長時間電車に乗る時やホテルに泊まる時などは、ボーズのノイズキャンセルヘッドホン(写真)を持ち運びます。その名の通り、雑音を相当程度遮断してくれます。
最初に購入したのは“QuietComfort 2”というモデル。ノイズキャンセリング機能もさることながらこのモデル、音質がとても良い。カタログ性能は知りませんが、とにかく非常に音楽的なのです。唱うように音を鳴らします。
ところがあまりの音の良さに、ついつい着用したまま眠ってしまいがち......。お察しの通り、高さを調節する部分を破損させてしまいました。修理を依頼したところ、後継機種との交換とのこと。
ところが程なく届いた新品のヘッドホン、ノイズキャンセリング性能は格段に向上しているのですが、肝心の音質がイマイチ......。いつの間にか音楽を聴くのではなく、騒音を遮断するためだけに着用するようになりました。
ところが、このごろノイズキャンセルにも少し違和感を持つように。雑音を遮断し切れていないのです。着用感もちょっと変なので明るい場所で確かめてみると、耳に接する部分「イヤーパッド」の皮革が傷んでいました。
写真はその部分をかなり擦った後に撮影したもの。実際よりも傷が広がり、また深くなっています。音質はイマイチとはいえ、まだまだ使えるノイズキャンセルヘッドホン。幸いにもQuietComfort 2用のイヤーパッドが1セットあります。
この“QuietComfort 15”とサイズや形状は共通のはず。週末に交換してみようと思っているのですが、7年ぶりの作業となります。うまくいくかなぁ。
■2月2日(月) トワイライトエクスプレスが大雪で立ち往生したので、もうセンセイも諦めた?!
今日は予定を変更して、本来ならばもうちょっと経ってからお知らせするつもりだった話題を。お察しの通り、鉄道ネタです。悪しからず。
報道でご存じの方も多いと思いますが昨晩遅く、札幌から大阪へ向かっていた下り夜行寝台特急「トワイライトエクスプレス」が、青森ー秋田県境付近の大雪で立ち往生してしまいました。
除雪作業の結果、12時間以上経過した今日のお昼に運転を再開したとのこと。雪による「トワイライトエクスプレス」の立ち往生は初めてではありません。以前もセンセイの自宅近くで運転を中止したしたことがあります。
記事によると閉じこめられた乗客は約130人......って、満席ってこと。以前は、A個室は入手困難でも、B個室は割と簡単に確保できたのです。開放式B寝台はガラガラのことも。
センセイはいろいろ工夫してA個室を入手していました。
ところが昨春に「トワイライトエクスプレス」廃止が発表されてから、寝台券の確保がとても難しくなっています。((c)北海道新聞)
特に最近は時刻表を含めていろいろな雑誌や媒体が取り上げるので、尋常ではなくなっています。写真は今日の北海道新聞の報道ですが、その様子が伝わってきます。「トワイライトエクスプレス」の乗車は諦めた方が賢明と思われます。
その代わり、仕事で遠くへ出かけた機会に続けて休暇を頂戴し、まだ乗車したことがない区間に行ってみようと思っています。現在すでに準備中で、一部についてはすでに特急券類を確保しました。あまり遠くない将来に、ツアーの様子をご紹介できると思います。
■2月1日(日) 元精肉店の食堂はやはり、肉の扱い方が上手いと思う ──焼肉☆お食事 肉よし──
新潟の自宅に21時間だけ滞在して、夜、電車で金沢に戻りました。
宅急便を出す必要もあったので、昼食のために車で外出しました。時々、雪まじりの強い風が吹きます。写真も実は、真横に雪が飛んでいるのです。
金沢ではラーメンをほぼまったく食べなくなってしまったセンセイですが、自宅に戻ると別。今日は久しぶりに、市立田尻(たじり)小学校(写真右奥)脇の「焼肉☆お食事 肉よし」(写真左側)へ行ってみました。
年に数回、このお店でラーメンを食べると思います。写真は11時過ぎに撮影したものですが、広い駐車場はすでに満車。お店の前で順番を待つ人が出始めるところでした。
ごく普通の食堂が広い駐車場を持っているのには理由があります。このお店、もともとは精肉店兼焼肉店兼スーパーマーケット(写真中央)だったのです。
約20年前、柏崎市内に自宅を新築して新潟市から転居してきた頃はまだスーパーを経営していました。しかし競争が激しいのでスーパーは閉店し、さらにその後は焼肉から普通の食堂へ軸足を移しています。
スーパーだった建物は現在、“N”をアレンジしたお店の看板を残したまま、学童保育施設として使用されてます。でも「焼肉☆お食事 肉よし」、やはり精肉店のDNAは間違いなく生き残っています。掛け値なしで、肉の取り扱い方が上手いのです。
ご存じのようにセンセイは現在あまりお肉を食べませんが、子供が小さかった頃、せがまれてこのお店で焼肉を食べたことがあります。それがとても美味しい。
昨日のことのように良く覚えています。最近このお店でお願いするのは五目あんかけラーメン。あんかけの中に豚肉が入っているのですが、何の抵抗もなくホイホイと食べることができます。むしろ、お肉から先に食べる感じ。
1週間前の仙台では、慰労会での牛タンに悪戦苦闘していた──というかほとんど諦めていた──センセイなのに。非常に庶民的なお店ですが、美味しさについては多くの人から支持されていると思います。何より、開店直後の車の台数がそれを物語っています。