2016年9月24日更新(2016年10月2日ページ移動。2018年11月24日写真削除)
■9月24日(土) 観測される現象と、それを合理的に説明可能な仮説は正しかった ──ジャンカレー2号店閉店──
今日は見たままのお話を手短に。
今日は土曜日ですが、今週、来週と学部の入学試験があるので、センセイは金沢に留まっています。
自宅には明日、戻ります。お伝えしたように、センセイの本来の仕事は本部での留守番とお弁当を食べることなのですが、都合で今日だけは現場に出勤。
やはり気を使う仕事なので、疲れました。体力を使うこともわかっていたので、朝、おにぎりを買い求めてキャンパスを出ました。写真が赤っぽいのは、太陽がまだ低い位置にあるからです。
......あれっ!?ご覧のように、大学前のジャンカレー2号店が完全に閉店していました。少なくともほぼ1年前から営業していなかったのです。
やはり学生相手の商売は難しい...。なおジャンカレー本体は、ののいちコッペを店内に併設した後もきちんと営業しています。後者はなかなかお客が入らないようで、少々気がかりです。
■9月23日(金) 高速道路上でセンセイを追い越した車の、後部窓ガラスに内側から紙が貼付されていて...
西村センセイ、お伝えしたように昨日はお昼過ぎまで法要に参加し、自宅を経由して金沢へ移動しました。
一般道だけを利用すると、金沢市内で夕方のラッシュにぶつかると考えたので、富山県内に入るとすぐに高速道路へ乗り、北陸自動車道をいつもより長い区間乗ることにしました。
時間を節約することで、混雑を回避できるだろうと考えたのです。残念ながらセンセイの見通しは甘く、金沢の市街地に入ったら買い物帰りの車で幹線道路は大渋滞。燃費を0.6km/Lほど落としてしまいました。最終的には20.1km/Lでアパートに到着しました。
で、お伝えしたいのは高速道路上での出来事。朝日I.C.から北陸道に入るとすぐに入善P.A.で休憩しました。リフレッシュして本線に戻るとすぐに、黒部I.C.(写真奥)が見えてきました。
右側の追い越し車線を銀色の普通乗用車が追い抜いていきます。センセイは80km/hちょうどで走っていたので、追い抜いた車の速度は100km/h程度と推測されます。
前だけ見つめ、120km/h以上で駆け抜けていく若い女性の軽自動車とは違います。やがて車は左へ車線を変更し、センセイの目の前に......あれっ?!
ご覧のように、後部ガラスに内側から張り紙が貼付されています。そこには何と、ワープロ印字で「運転は外国人です」。
足立ナンバーのレンタカーでした。体裁から、日本人が書いたものに間違いありません。しかし文章を書き慣れている人によるものでもない。
消化不良のまま、そして強い違和感を残したまま、金沢到着。今日、たまたま新聞報道と出くわして、合点がいった部分があります。
訪日外国人が増加していることはご存じだと思いますが、彼ら彼女らが利用するレンタカーの事故率が非常に高いんだそうです。その対策の一つとして、運転手が外国人であることを示すステッカーを貼るなどしているとか。
たぶん「あの車」もその中の1台だったのでしょう。事情を、わからないではない。
でも、もし自分が逆の立場だったらどうでしょう。西村センセイ、車での右側通行は無理だと悟ったので、外国では左側通行のイギリスでのみMT車を運転しました。
ハンドル左側にあるウィンカーと、交差点の「ラウンドアバウト」に戸惑いながら。安全運転ではあるものの、センセイの慣れない異国での運転ぶりを見て、「お前は外国人(“foreigner”/“alien”)なんだから、このステッカーを貼れ」と言われたら、どうでしょう。
「強い違和感」を、少しでも感じていただけたでしょうか。
■9月22日(木:祝日) 祖母の三十三回忌の法要を菩提寺で行いました
今日は秋分の日。
仕事のある平日に挟まれた祝日なので、センセイは通常なら金沢に留まります。でも今回は、昨日仕事に区切りをつけると新潟の自宅へ帰宅しました。
32年前の9月23日に亡くなった祖母の法要が、今日行われたのです。数えの93歳で、しかも老衰で天寿を全うしたので、いわばめでたい亡くなり方。その数年前から老人性の痴呆が進み、嫁(つまりセンセイの母親)などは大変でしたが。
今となってはその頃のことを正確に思い出すことが難しくなっています。それはともかく、「弔(とむら)い仕舞い」(「弔い上げ」)となる法要。相談した結果、菩提寺で檀家の他家と合同して行うことになりました。
今朝はひとまず実家へ移動し、いろいろな手続きをするため先発隊としてお寺へ。やがて他家や、我が家の後発隊も揃って11時から5人のお坊さんによる法要が始まりました。
集まった檀家は約100名。我が家からは都合のついた9名が出席。約40分で法要を終え、その後は写真のお斎(御斎/おとき)を頂きます。
久しぶりのお斎でしたが、食器が給食で使うようなプラスチック製のものに変わっていました。
味も、ちょっと濃くなっているかも。我が家の本隊は卒塔婆(そとば)──サンスクリット語の音訳──を持って実家へ帰るのですが、センセイは別行動。自宅を経由して金沢へ移動します。
安全運転に気をつけて、夕方、無事に到着しました。祖母が亡くなった時、お坊さんから「秋分の日は移動しないので、忘れることがない」という説明を受けました。でも今日は22日。
確かに祖母が亡くなってから去年まで、地球が秋の分点“equinox”を通過する秋分の日は9月23日だったのです。でも必ずしも固定しているわけではありません。
例えばこれからしばらくは、閏年の秋分の日は9月22日になります。英語では“equinox day”(「分点を通過する日」の意)と言い、春分の日と同じ表現。なぜそんなことを知っているかというと、お坊さんの「秋分の日は...」を良く覚えていて、その後、暦について勉強したからなのです。
知っていても、ほとんど何の役にも立たないのですが。
■9月21日(水) 緊急シャワー、知らなかったのはセンセイだけ?! ──後学期が始まりました──
「センセイは古い世代なんだなぁー」。
つくづく思い知らされました。もちろん先日お伝えした「緊急シャワー」の件です。サイトを更新するとすぐに、複数の方から反応を頂戴しました。まずそのことが有り難い。
で、その緊急シャワー。やはり実験などに際して、強酸や強アルカリ、あるいは危険な薬物を浴びてしまった時に応急措置として、とにかく強い流水で危険物質を可能な限り洗い流すためのものだそうです。
そう言われてみると、確かにパイプの太さは普通とは違う。ある方によると、「センセイらの出身校にもありましたよ」。
もちろん国際基督教大学の理学館を指します。センセイはその建物に大学院生、そして助手として住んで(?)いたのですが、すみません、見ていません。
ただし、気がつかなかっただけかも。緊急シャワーは文字通り緊急用のものなので、いったん作動させると普通には止められないらしい。大阪大学でのセンセイもシャワーの、その引き手に魅了されてしまいました。で、ICU。
実際に引いてしまった人がいるとか、いないとか.....。センセイは1977年度から1980年度まで国立大学の教育学部で理科教員になるための教育を受けました。でも今から考えると安全教育や倫理教育は、少なくとも正規科目の中では受けていません。
現在では常識なのに。「検索してみたら...」というメッセージも。
申し訳ない。センセイにはネット検索は敷居がかなり高いのです。ちょっと年下の方を見ているとiPhoneでサクサクと検索。
......センセイには無理。いろいろな意味で世代交代が迫っていることを思い知らされますが、これも順番。逆らうつもりはまったくありません。
センセイは、為すべきことを粛々(しゅくしゅく)と為すだけ。今日はその節目の一つ。お伝えしたように新学期(「後学期」)が今日から始まったのです。例によって早朝に出勤し、オリエンテーションの準備。
8時40分の始業時刻が迫ると、学生が続々と集まってきます。朝イチの1限は1年生が対象。半年前のあの姿はすでに、遠い過去のもの。逞しさが違います。
ふと、講義棟内に見慣れないものがあることに気づきました。写真左上、吹き抜けの部分に新しいオブジェが吊り下げられているのです。ハンモックのようにも見えます。
世の中、知らないことばかりだ。
■9月20日(火) 明日から新学期だというのに... ──MacBook Pro(Retina)、頓死す──
金沢工大は明日から新学期。
もっとも明日実施されるのはオリエンテーションだけで、実際の講義は秋分の日を挟んだ金曜日から。センセイ個人はというと、来週に入ってから講義が始まります。
お伝えしたようにセンセイはWindows 10に対応すべく、7月にMacBook Pro(Retina)を購入しました。これは新学期からの本格稼働を念頭に置いたもの。先生稼業は一種の季節労働者で、例えば入学式と卒業式、あるいはもっと小さな行事といったように、仕事に強いリズムがあります。
農繁期農閑期のようなものだと思ってください。(かえってわかりづらいか...。)その大きな波に乗って、無理せずに教育と研究(+社会貢献)という仕事を進めるのがコツ。就職してから徐々にこのリズムを理解できるようになりました。
何が言いたいかというと、パソコンのインストールのように時間がかかる作業は、授業のない期間に行う必要があるのです。ところがMacBook Pro(Retina)、なかなか本調子が出ない。
先日問題になったのは、BootCamp上のWindows 10のトラブル。おかげでツアーのお供から外されてしまいました。
大学に戻ってからメンテナンスを続けていたのですが、やはり反省した(?)ようで、その後は安定して......あれっ?!たまたまWindowsボリューム側からMacボリュームを開いたのですが、フォルダがいくつも作成されていました。
センセイはかなり複雑な使い方をしているので、フォルダが作成されることは珍しくないのです。でも今回は見知らぬ名前ばかり。嫌な予感がしたのでWindows側からフォルダを削除しようとしたのですが、原因不明のエラーが表示され、削除できないとのこと。
マズい。慌ててMac側から起動し、純正のメンテナンスソフトを起動したのですが、ご覧のように「修復できませんでした」。
ここまで酷い症状は、初めて見ました。この時点では、Macは自分のボリューム上から起動しています。
これは手術室のベッドの上の横たわる病人が、自分自身で開腹手術を行おうとしているようなもの。
当然、治療には限界があります。再起動させると何と、今度は立ち上がらなくなってしまいました!!
急いで他のMac(右図上の“MacBook Pro”)を起動して、Retinaを外部HDD扱いで接続します。
これでお医者さんが患者さんを客観的に診断、治療できる状態になります。ところが検査の結果は、“Incompatible Format”。意訳すれば、「ボクには、わかんない......」。困った。
Apple純正のソフトは力不足かもしれない──特に、かつては実際そうだった──ので、他社製の非常に強力なソフトで治療を試みます。その結果が、3枚目の写真。残念ながら回復を断念せざるを得ない状況です。
幸いにも、珍しくWidows側には何の問題も認められなかったので、そちらからMacのファイルを外部に待避させます。
こんなこと、初めての経験。特殊なソフトの認証などを待避させた上で、SSD全体をフォーマットします。さて、どうなる。
後から考えると、肝心なWindows 10の認証を取り消さない状態で、Windowsボリュームを消去してしまいました。電源ボタンを押すと、Macは「(起動に必要な)システムフォルダが見つかりません」と告げ、固まったまま。
今まではHDD/SSD上のリカバリー領域はそのまま残されたのですが、どうやら今回はすべてを消去してしまった......困った。(再び)もちろん非合法なことをしているわけではないので、事情を説明すれば何とかなるのです。一度、経験しました。
あの時のように、国際電話で何時間も待たされるなど、悲惨なことになるんだろうなぁ......。ちなみに、この間、Mac専門店にMacBook Pro(Retina)の買い取り価格を尋ねてみました。購入価格は約30万円。で、買い取り価格の上限は約14万円。
買ってからまだ2ヶ月で、ほとんど使用していないのに。でも、客観的にはかなり良心的な提示額だと思います。
さて、どうする。そして、どうなる。
■9月19日(月:祝日) それなりの事情があるのだろうけれど... ──男子用トイレの中に、こんなものが──
今日も見たもままのお話。ただしかなり不思議な「物」。少なくともセンセイは、そう感じました。
お伝えしたようにセンセイは先々週、大阪、名古屋そして徳島へ、少々遠回りしながら出張していました。最初の目的地は大阪大学工学部。
そこで工学教育に関する学会が開かれ、センセイや同僚が研究を報告したのです。「暑さ寒さも彼岸まで」とは良く言ったもので、雨がちだったこともあって、今日の北陸地方は最高気温が22℃くらい。かなり涼しい。
人によっては寒く感じる温度なので、道行く人の服装は見事なまでにバラバラ。でも学会が開かれた期間は猛烈な暑さ。センセイは氷水を詰めた大きな水筒を持参したのですが、それでも足りないほど。
で、飲んだ水は、汗となって発散される分以外は排出するしかない(やや下ネタですみません)。工学部内の講義棟が会場なのですが、奇妙な造りなのでトイレの数が少なく、しかも変な場所にあります。
センセイの会場からだと、隣の研究棟のトイレが最寄り。研究棟に入って配置図を確認し、すぐ近くの男子用トイレへ向かうと......ドアの脇に写真の掲示が。
下半分、プラスチック製の表示は本来のもの。で、その上に、「緊急シャワー」......。
最初は意味がまったくわかりませんでした。学生のいたずらか、何かの間違いだろうと思ったほど。
でも、後付とはいえ、それなりの表示。退色の具合から、それなりの年月が経過している。トイレに入室して本来の目的を果たし、改めて室内を見渡すと...おぉ、本当にありました。入口ドア脇に、天井からシャワーが。
やはり「緊急時」に使用するものらしい。でもこれを使用せざるを得ない「緊急時」が、なかなかイメージすることができないのです。実験に際して、不注意によって火災が発生したり、薬品を浴びたりする可能性はあります。
でもそれが、シャワーを浴びただけで解決するとはとても考えられない。通常の原因による火傷を負った場合、患部をずっと冷却する必要があります。でもその時は、蛇口から流れる綺麗な流水を使用します。
流量が少なく不安定で、しかも部分的にしか水がかからない──要するに冷却能力が低い──シャワーのではありません。それなりの理由があるのだろうと思量しますが......どなたか事情をご存じの方はいらっしゃらないでしょうか。
■9月18日(日) 休むことを知らないキャンパス ──新夢考房41の骨格が、その姿を現し始めました──
今日は金沢での、見たままのお話。基本的には、センセイのツアー中に金沢工大キャンパス内で起きたことです。
まず気づいたのは、図書館棟(ライブラリーセンター:LC)の工事。センセイは自転車で出勤する時、裏口から入構し、駐輪場に自転車を置くのですが、今月初めの早朝、そこを一時的に通行止め。
写真の重機を入れていたのです。最初は低層階外周だけの工事かと思ったのですが、ツアーから戻ると、おぉ、最上階まで足場が。
ここまでするとは思っていませんでした。今回は気合いの入れ方が違います。
これで不幸な事故が根絶されればいいのだけれど......。次に向かったのは、先日少しご紹介した新「夢考房41」の新築工事現場。前回は、写真の左奥から建物の奥(陰になっている)を撮影しています。
前回以降本格的に、鉄骨製の骨格の組み立て段階に入ったようです。今回は幹線道路側、つまり正面玄関側から撮影しているのですが、完成予想図にもある、上層階の左右に広がった構造を確かめることができます。
建設を担当する側からすると、このような構造はかなり取り扱いにくいのだろうと思いますが。現夢考房(写真左側)で活動する学生は、新夢考房との間の狭い通路を通り抜けていきます。
新夢考房の完成予定は2月末とのこと。休むことを知らないキャンパス、という印象を受けます。それに影響されたのか、写真右隣にあるカツ丼店「かつ屋」も改装工事中。
こちらは先週末の17日(土)から営業を再開したはず。そして、もう一つ。工事が続いていたキャンパス北東の新しい門は、ほぼ完成。ガラス造りのお洒落な門です。そこには、「金沢工業大学 学生通用口」。
正式な「門」ではないのですね。便利になるのですから、ま、いいんですけど。