2015年9月12日更新(2015年9月20日ページ移動。2018年1月6日写真削除)
■9月12日(土) 大雨、やや強い地震、そして異例のお詫びと、本題以外でも印象に残る研究会に参加しました
昨晩は夜遅くまで旧友と飲んでいたので、日付が変わる寸前にこのページを更新しました。
いつもより少し遅く就寝したのですが、目が覚めたのはいつも通りの時刻。出発の身支度を整えるまでにはまだ時間があります。どうしようかなぁと思っていたら、何かに動かされれるかのように、意識が急に集中しました。
「......何か、起こる/来る」。10秒くらいだと思いますが、しばらくそのままにしていました。何も起こらなかったので、気のせいかと思ったその瞬間に短い初期微動、そしてすぐに本震。ごく近い場所で地震が発生したのです。
しかもかなり大きい。センセイはベッドの上。そしてここはJR東日本系列のちゃんとしたホテルの中。何もしないのが一番賢明です。
壁にかけてある画がバタバタしたりしましたが、やがて収束。新潟県中越地震(≠中越沖地震)の時のような余震はありませんでした。その後は皆さんご承知の通り。
今回の出張は、前日の水害から始まって、異例続きでした。センセイは大学教育に関する研究会に参加していたのです。会場は久しぶりに訪れる明治大学駿河台キャンパス。
会合はお昼過ぎに始まったのですが、会場校挨拶の冒頭に「本会とは関係ありませんが....」。何のことだろうと思ったら、同大学法科大学院教授による司法試験問題漏洩の謝罪でした。どう考えても教授の行為は不適切。
でも、それはそれ、これはこれ。研究会に専念します。
写真は会合が始まった時に撮影したため、ガラガラという印象を与えてしまうかもしれませんが、実際には全国から250名以上もの参加者を迎える盛会。
とても勉強になります。このところずっとこの問題に関係する会合に出席しているので、世の中の流れと、その中でのセンセイらの立ち位置をかなり正確に把握することができました。
これからはその成果を、今度は学内での活動に反映させる必要があります。それが仕事なので。でも今回はそのような本題とは別に、いろいろな出来事が印象に残る出張になりました。
■9月11日(金) 昨晩、一列に並んだこの雲の下で起きていたこと ――センセイは都内に出張中です――
西村センセイ、実は先週に引き続き、東京都内に出張しています。
午前中の新幹線で上京したのですが、高崎を過ぎてから座ったA席(=東側)窓から見える異変に気づきました。遠くで、雲が一列に並んでいるのです。
前線が迫ってくる時などによく見る光景なので、最初は気にもしていかったのです。でも、まるで飛行機雲が太り、そのまま消えずに残ったかのよう。ただし非常に低い場所に存在しています。ふと、雲の列と同じくらい離れた場所にそびえる筑波山の存在に気づきました。
つまりこの雲の列は、昨日から今日にかけて各地に大きな被害をもたらした雨雲の末裔なのです。それがそのまま残っているということは、気圧配置があまり変化していないことを示しています。
申し訳ありません。その場では写真を取り損ねてしまいました。写真は大宮を過ぎ、埼玉―東京県境の荒川付近で撮影したもの。低い場所にある雲の列は崩れつつあります。
上空にはそれまでに見られなかった雲が出現しています。でも、見る人が見れば、この雲の並び方が通常でないことは分かってもらえるんじゃないかと思います。
西村センセイ、昨日の午後に大学を離れました。その前に雨雲レーダーを見ていたのですが、一列に並んだ雨雲(たとえばこちら)を見て、その下で起きつつあることを理解しました。
センセイは3回ほど大きな水害を経験しているのです。ただし世の中一般は、必ずしもそうではないらしい。
経験を伝えることの難しさを思い知らされます。
■9月10日(木) ここでも、若者は自分たちで育つ ──なかなか颱風一過とはいかず...──
「颱風一過」と「腐っても鯛」。通過後の颱風に関する先人の智慧が凝縮された言葉です。
一般的には、颱風が通過するとそれまでとはうって変わって、やや神経質な風を残しながらも、天気は急激に回復することが多い。これが「颱風一過」。
昨日の金沢はこちら。他方、颱風は日本を通過すると温帯性低気圧になるのが普通ですが、もともと勢力が大きかったこともあって、その後も広範囲に予想外の被害を与えることがあります。
これを戒めたのが「腐っても鯛(=颱風)」。ご存じのように今回の颱風18号は先行する颱風17号と引き合うような形で、そして秋雨前線(=停滞前線)を刺激して、北関東に甚大な影響を与えました。
センセイは地震だけでなく、水害にも襲われたことがある──このサイトではほとんど紹介していません──ので、映像に皮膚感覚での痛みを覚えます。
残念ながら今回は堤防が決壊しているので、当面の復旧だけにもかなり時間がかかると思います。今日の金沢の天気予報は、二転三転。未明には雨も降ったのですが、窓の外が明るくなることは無音。
さて青空か......と思って窓を開けると、ご覧のような感じ。正確には、出勤時は雨は止んでいたのですが。仕事が溜まっている──全然減らない──こともあって、今週のセンセイは6時半にご出勤。
守衛さんが守衛室から玄関に移動する時刻なのです。駐車場に車を止めると、写真の21号館から若者の気合いを入れる掛け声が聞こえてきます。建物の最上階(右端)に道場があるのです。
どうやらどこかの体育部が合宿しているらしい。大学が始業するころには静かになるのですが、程なく掛け声が復活。センセイらの手を離れたところで、学生諸君は自分で自分達の中に眠っていた才能を覚醒させていきます。
正直なところ、老人の出番はあまり多くない。センセイには、そう思えるのです。それより心配なのは......。
■9月9日(水) まさかこの風に飛ばされたわけでは... ──颱風は金沢市の近くを通過して日本海へ──
報道でご存じと思いますが、颱風18号は本日愛知県内に上陸後、本州中部を横断北上し、午後2時頃、金沢市の約30km南西に位置する小松市付近から日本海に抜けました。
つまり金沢のすぐ近くを通過したことになります。コースも、そして当地への影響も概ね予報通り。
土砂降りにはなりませんでしたが、金沢では昨日からずっと降雨が続きました。ただし太平洋側では場所によって相当な雨が降ったようです。
皆様のところはどうだったのでしょう。被害が出ていなければいいのですが......。ただし予想よりも速く進んだようで、颱風の中心が石川県内を通過する前、正午頃には晴れ間も見えるようになりました。
不安定ではあるものの、強い風も徐々に収まりました。写真は夕方、ふと気づいて撮影したもの。センセイらの研究室から解体工事中の古い校舎を見ています。
校舎は工事用のシートで覆われていたのですが、少なくとも見える範囲では、それが折り畳まれています。
やはり強風を警戒して、なんでしょうね。ふ〜ん、と思いながら研究室へ戻ろうとして、校舎屋上の黄色い重機の存在に気づきました。まるで、颱風の強風で地面から持ち上げられたかのよう。
もちろん、そんなはずはないのですが。解体工事は順調に進んでいるようです。
■9月8日(火) 本日、大学近くに焼鳥屋が新規オープンしました
「金沢工大近辺のお店は、今...」シリーズ第2弾。実は結果的にそうなったのですが。
大学食堂は夏休みモードなので、昨日のお昼はほっかほっか亭の弁当に。途中、「チャンカレ通り」(仮称)の工事現場を通ります。こちらは相変わらず。
でもちょっと気になったので脇道に逸れ、本屋さんの向かいのイタリアンレストランの様子を確認することにしました。センセイが工大に赴任して以来、記憶している限りでも、ここはラーメン店→「金沢餃子」(閉店)→焼き豚丼(閉店)→焼き鳥店(閉店)と、目まぐるしくお店が替わった場所なのです。
久しく前を通っていないけど、あのイタ飯屋、大丈夫かなぁ......あ"。実はイタリアンレストランそのものはちゃんと営業を続けていらっしゃったのです。すばらしい。(写真左端)
でもビルに近づくと見慣れない看板。そして開店を祝う花環が。近づいて看板を読むと、「やきとり 鳥珍や」。焼き鳥のお店のようです。しかも何と、「9月8日(火)オープン」とのこと。
つまり今日。昨日はお店の周囲がひっそりとしていたので、ホントに営業を始めるのかどうか気になって、今日もほっかほっか亭へ。
人の気配はありませんでしたが、花環は三つに増えていました。この場所は代行運転のお店だったような......もしかしたら間違えているかもしれませんが。それはともかく、焼き鳥屋が失敗した建物に別な焼き鳥店が入居することになります。
同じ轍を踏むことにならなければいいのですが。
■9月7日(月) ジャンカレー2号店について観測される現象と、その現象を合理的に説明可能な仮説
写真は先週撮影したもの。金沢はここ1週間ほど雨がちの日が続いており、この日も天気予報は雨。ただしお昼の時間帯は晴れ間ものぞきました。
歩道にはまだ乾いていない場所が残っています。実は以前からここを通るたびに違和感を感じていたものの、その正体が何なのか意識化できずに......あ"っ。
お昼なのに、営業していない。今は夏休み期間中で学生諸君は帰省していますから、お客が少ない時期にはお店を休むという選択もあります。
でも考えてみると、実はずっと前から営業していないんじゃないだろうか。この「ジャンカレ」ことジャンカレー2号店は3年半前にオープンしました。
開店当初はバタバタしていたのですが、その後は固定客も得たというのが基本的な印象。
センセイも一度だけ入ったことがありますが、お客はセンセイ一人だけ。観測される現象から、それを合理的に説明できる仮説を立て、実験で確かめる。もしうまく行かないのなら仮説は却下。
矛盾点や問題が見つからなければ、ひとまず是として次のステップへ進む。この近代科学の方法論をジャンカレー2号店に適用すると、やはり、たとえまだ顕在化していないとしても、何らかの変化が起きていると考えざるを得ない......。
ただし仮説は仮説。まだ証明されたわけではありません。実際問題として、ジャンカレーさんの営業を妨害する意図も、事実に反した風評を流すつもりもありません。新事実──つまり新しい現象──を確認できれば、すぐにご紹介しようと思っています。
■9月6日(日) 家の外がうるさくて、お昼寝できない!! ──自宅周囲の空き地がほぼなくなってしまった──
お伝えしたようにセンセイは一昨日の晩、旧友と夜遅くまで飲んでいました。
新幹線と在来線を乗り継いで、昨日のお昼過ぎに自宅へ戻ったのですが、やはり睡眠不足。お土産にもらった崎陽(きよう)軒の「横濱生麺」を作って食べた後ということもあって、横になりたい......。
でも、それがかなえられることはありませんでした。家の外の近い場所で、「グワッチャーン」と大きな金属音がするのです。
センセイの家は断熱設計。その副次効果で遮音効果も高い。でもそんなことは無視するかのように、金属製の物体をぶつける音が頭の中にまで騒音が入り込んできます。
様子を確かめるために、外へ。自宅周辺は農地を転用した新興住宅街。でもまだ農地も残っていますし、割と大きな公共施設や、私設福祉施設もいくつか。
そしてかつては工場と原材料・製品保管用の倉庫、そして従業員用の駐車場が存在していました。でもその会社は業績悪化をごまかすための粉飾決算が発覚して倒産。工場解体後、跡地は整地され、現在は住宅地になっています。
土地の所有者が違うのでしょう、従業員用の駐車場も早い段階で整地され、少しずつ宅地化されてきました。
最後まで残っていた一画も売りに出され、1ヶ月くらい前から住宅の建設が始まったのです。建てているのは、手前から3棟。ご覧のように進捗状況は違いますが、たぶん意図的なもの。仕事を分散するためのものでしょう。
一番手前のお宅は、お盆に建前をしていました。で、騒音の原因はというと、手前の家の周囲に組み立てられていた足場を解体して、いったん積み上げ、それを左のトラックに積み込む音だったのです。
正直なところ、うるさくて仕方ない。でもセンセイの自宅だって同じように、周囲に迷惑をかけながら建築されたのだし、建前の時の若夫婦の表情を思い出すと、(ネガティブな意味ではなく)何も言えなくなります。
むしろ、「これから大変だろうけど、頑張ってね」と声をかけたくなるほど。今日は日曜なので、さすがに工事はストップしています。だから自宅でゆっくりすることは可能なのですが、仕事を抱えたセンセイは午前中に自宅を離れてしまったのでした。
「静かに休む」なんて日が来ることはあるのだろうか。