2017年9月23日更新(2017年10月1日ページ移動。2019年5月1日写真削除)
■9月23日(土:祝日) 「エンロール・マネジメント」の創始者、マクガイアー博士のお話を拝聴することができました
週末、かつ祝日ですが、センセイは金沢に留まっています。
というか、昨日は都内にいたのですから、その足で新潟の自宅へ戻るというのが通常のパターン。そうしなかったのは、お察しのように先週に引き続き入学試験──ただし先週とは別区分──を今日と明日実施するからです(広く公開されている事実)。
例によって、それに関するコメントはありません。というわけで昨日の続きを。
大正大学で開かれたのは一昨年、去年も参加した研究会。少し業界用語を使わせていただくと、“IR(Institutional Reserach)”と「エンロール・マネジメント」を組み合わせた研究会。
これじゃ何のことか、さっぱりわかりませんねぇ。学生目線で言い換えるなら、高校生が大学に関心を持って資料を取り寄せたりオープンキャンパスに参加する段階から、志望先を固めて出願、受験し、合格・入学して大学生になったら、今度は卒業まで、そして卒業後までを裏付けとなるデータに基づきながら対話し、ガイドしようというシステム。
後述するように、個人的には以前から関心があったのですが、たまたま6年前から大学内で担当することになりました。この分野を開拓し、「エンロール・マネジメント」という言葉を創ったのがアメリカのマクガイアー博士(写真)。
この業界でその名を知らない人はいません。そのマクガイアー博士が研究会にお越しになるというのですから、これはもう、行くしかない。講演は奥様(右側)と二人で行われました。
教育学の方だと思い込んでいたのですが、実は応用物理学がご専門とのこと。業界ではよく知られていることですが、博士は、1970年代に所属していた大学が経営危機に陥った時、「エンロール・マネジメント」という手法を使って、大学をいろいろな意味で立て直しました。
その後「エンロール・マネジメント」の会社(スライド下部)を立ち上げて経営者に転身されました。この辺はいかにもアメリカ的。実は20年前、センセイが前任校で学生募集や入学試験の実施を担当していた時に、ほとんど同じ結論に至りました。
当時はほぼ誰も理解してくれませんでしたが。だからマクガイアー博士ご夫妻の言葉は、とても良く理解できました。ただしそれを実になるまできちんと遂行できたご夫妻と、(その時点では)諦めざるを得なかったセンセイの違いは、要するに実力差。
そしてもう一つ。ご主人、つまりマクガイアー博士はかなりのご高齢のはずなのですが、会社は現在の社長である奥様に任せて、広く他者の意見を取り入れて、「エンロール・マネジメント」の考え方をさらに進歩させています。
正直なところ、センセイには無理。やはり優秀な人は、どこまでも優秀なんですねぇ。
■9月22日(金) 唯一の誤算は、今日の雨 ──大正大学で開かれた研究会に参加しました──
タイトル通り、センセイは今日、大正大学で開かれた研究会に参加しました。現在は新幹線で金沢に戻ったところ。
研究会のご紹介は後日に回すことにしてセンセイ、大正大学を訪れるのは初めて。家人の従兄弟が在学していたり、ここの先生としばしばご一緒するなどしているのですが。
写真は昼休みに撮影した正門です。会は10時開始。早朝の北陸新幹線に乗れば間に合うのですが、体力的に厳しいので、昨日の会議と講義と会議を終えてから夜の新幹線で上京しました。
昨日のこのページは授業の記録とともに、高崎付近を走行中の新幹線車中から更新。宿泊した大塚からは路面電車で移動。久しぶりに巣鴨を歩いて大学へ......どうやら、裏口から入ったらしい。
まだ夏期休業中なのか、学生は少ない。駅からの道中に飲食店がいくつも合ったのですが、敢えてお昼は学生食堂へ。学生さんの様子を見たい。
最初に気づいたのは女子学生が多いこと。学期が始まれば違うのかもしれませんが、今日はゼミかサークル活動と思われる学生が食事や談話中。
8割くらいが女子学生。居心地の良い空間らしく、くつろいでいます。もう一つ気づいたのは学生の自主的な活動。会の途中でも案内があったのですが、中央の広場では芸術系の学生が夕方のイベントの準備をしていました。
残念ながら列車の発車時刻の関係でそれを見ることはできなかったのですが。好印象の大正大学ですが唯一の誤算は、今日の雨。一泊なので荷物を最低限にするため、用意しておいた折りたたみ傘を敢えて持って来なかったのです。
昨日までの天気予報が「降らない」とのことだったので。でも昨晩の予報からどんどん状況は悪化し、会の最中にも「外は雨...」とのアナウンス。オマケに金沢に戻ると、駅から乗車した路線バスの前面ガラスに、雨粒。
......トホホ。
■9月21日(木) 初めて見ました。茄子の「角」のようなものを ──後学期の講義が始まりました──
今日は予定を変更して、一昨日の茄子のお話の続きを。
昨日はいろいろ働いて疲れを感じたので、スーパーで半額になった鮭の切り身だけを買って早めに帰宅。
例によって、メインは茄子のお浸しにするつもり。で、茄子を2個取り出したのですが、その中の1個の蔕(へた)が異常に長い。こんなに長いものを見たことはありません。
不思議に思って触ってみると、な、何と、硬い......。ナシテ?!その茄子を取りだして接写したのが写真。左側に少し見えているのが蔕。じゃぁ、写真中央の角(つの)のような突起物は何だ?!
実が詰まっていて、硬い(ただし特別に硬いわけではない)。やはり突起というしかないようです。包丁で皮を剥いたのですが、特別な構造も何もなく、皮がそこだけ異常に発達して写真の形状になったようです。
いわば老人性のイボ――若い人のウィルス性のイボとは別物――と同じ。こんなこともあるんですねぇ。初めて見ました。
予定通りもう1個の茄子とともにお浸しにしたのですが、もちろんそこだけ違った味がするようなことはなく、美味しくいただくことができました。
金沢工大では今日から後半の「後学期」が始まりました。センセイも今日の午後に1クラスを実施。センセイも学生諸君もまだ休みボケが残っていましたが、受講生諸君の理解と協力を得ながら、講義は何とか無事終了。
例によって講義の様子はこちらで公開しています。興味を持たれた方は、ちょっと覗いてみてください。
■9月20日(水) もしかすると、この垂れ幕の内容が店名の由来なのかも... ──焼肉ホルモン「八助」──
きっかけは久しぶりに「一鶴(いっかく)」へ入ってみた時のこと。
昼間の飲食店では、お客さんの多くはオーダーを伝えると備え付けのマンガ本や雑誌を読んだり、自分のスマートフォンの画面を見て時間を潰します。
でも西村センセイ、これができない。一番見ているのは調理する人の手元や手際。他のお客さんの行動や表情が気になります。もちろん相手をじっと食い入るように見つめるようなことはしませんが。
あるいは店内の掲示物を読んだり。で、店内に、焼肉店の広告が掲出されていたのです。割引券(?)付。なぜ同業他社の宣伝をしているんだろう......。
その時は浮かんだ疑問をぼんやりと考えていただけなのです。先日、荷物があるため珍しく自動車で出勤した際、駐車場のそばに写真の焼肉店があることに気づきました。焼肉ホルモン「八助(やすけ)」。(Facebook)
まさに一鶴で紹介されていたお店です。写真は帰る時に撮影したもの。実は「一鶴」と「八助」は同じビル内、ほぼ対角線上の位置にお店を構えています。
ますます謎は深まるばかり。気になったので調べてみると、「一鶴」と「八助」、そして西泉の「鳥えもん」──詳細は知りません──というお店は「一鶴グループ」に属するらしい。
それなら腑に落ちます。中央垂れ幕には大きく「お肉が安いだけの店」。白状すると、このお店だと気づいたのは数日前、初めてこの垂れ幕が下がったからなのですが、ここで新たな疑問が。
なぜ自虐的とも受け取られかねないこのキャッチコピーを使うんだろう。そしてもう一つ。「やすけ」という店名は、このキャッチと関係あるのだろうか。
■9月19日(火) 西村センセイ、虫も食べたくなるほど美味しい秋茄子を頂きながら、「本質」について考える
昨日の夕食は、ごちそう。もちろん、自分で作りました。
茄子のおひたしに胡瓜、塩茹でした枝豆。つまりあっさりした野菜ばかり。お昼に「よか楼 宇奈月」でしっかりしたものを頂いたというのが直接の理由。
実家で母親が育てたものをもらってきたものです。写真は茄子ですが、形は不揃いだし、右側のものは虫に2箇所しっかりと食べられています。でもこれが、ホントに美味しい。
実家から持ってきた野菜がなくなると、スーパーで購入するのですが、例外を除くと野菜本来の味がしない。
本物のキャベツは、そのままで十分甘いのに。包丁で皮を薄く──ここがポイント──剥きます。これを電子レンジで加熱します。昔は鍋で茹でていたのですが、どうしても茹で気味になるし、茄子独特の微かな苦みも消えてしまいます。
ビールの栓を抜き、おひたしを頂きます。旬を迎え始めた枝豆を食べながら、野菜の「本質」を考えます。あくまでも人間(センセイ)にとっての本質ですが。
というのは最近、「本質」という言葉を良く耳にするからです。最初はただの違和感に留まっていたのですが、いつの間にかそれこそ本質的な疑問に変わっていきました。
この人、もしかすると全然わかっていないんじゃないだろうか......。茄子はまだまだ残っているので、今日はピーマンとともに油炒めにしました。ピーマンを好むわけではないのですが、今日のピーマンはプリプリしていて、美味しかった。
これなら、もっと持ってくれば良かったなぁ。
■9月18日(月:祝日) 「よか楼 宇奈月」(旧「五叉路」)の謎 ──大荒れの天気の中、金沢へ移動しました──
颱風が接近していた昨晩、少なくともセンセイがいた付近はとても静穏。というか静かすぎる。
上層の流れる雲の切れ間から青空が見えていました。何かとても嫌な感じがするのですが、風もなく、雨が多少降るだけ。文字通り「嵐の前の静けさ」ということなのでしょう。
深夜になってもその状態が続いたのですが、午前2時過ぎに颱風が自宅に最接近して佐渡島(さどがしま)付近を通過した頃から状況は一変。風向きが変わり、しかもとても強くなりました。ピークは午前4時頃からの20分間くらい。西北西からの吹き返しの風が、強い雨と混じり合って吹き付けます。センセイの寝室は西側なので、雨の打ち付ける音がうるさくて、眠れません。
障子戸を開けると、庭の木の枝が激しく波打っていました。アメダスによるとその頃記録した柏崎市内の最大瞬間風速は約20m。客観的には真冬に日本海から吹き付ける風と同程度。ただし冬季と違って心の準備ができていないので、強い印象を受けたようです。
最終的にはいつも通りに起床。柏崎以西、柿崎までの区間は海岸のすぐ脇を走るため、北風に弱く、今日午前中の運休が発表されていたのですが寝室から、信越本線柏崎─長岡間の運行を確認しました。
時々起きて、書斎で雨雲や風雨に関するデータを確認しながら布団に戻ります。客観的には概ね、予報、予測通りだったということです。雨は止んで道路は乾き始めていましたが、時々強いつむじ風が吹きます。明日は朝から立場上の重要な仕事があるので、支度を整えて8時半に自宅を発ちます。
道路は高速を含めて通行規制はなし。当然といえば当然ですが、交通量は少ない。北西からの風かなと予想したのですが、西、あるいは西南西からの強い風。つまりセンセイにとっては向かい風。
燃費はいつもより10%ほど低下。ぎりぎりのガソリンしか入れていないので、最悪の場合、どこかで補給しなければならないかも。
しかも時々激しい雨。前がよく見えないほどなので、お互いの安全のためにライトを点灯し、ワイパーを高速で作動させると、いきなり雨は止みます。
それを繰り返しながら、新潟県を抜けます。富山県に入ると、まるで何事もなかったかのように静かになります。どこかでお昼を食べる必要があるので、何回かご紹介(こちらやこちら)した「うなづき 五叉路」へ。
しかし今日はその看板が変わっていて、「よか楼 宇奈月」。実は1ヶ月ほど前に2週間ほど休業していたのです。その時の説明は、改装とのことだったのですが、店名まで変わるとは......。
とにかく入店。疲れが取れていないことを自覚していたので、ここでしっかり食べて、金沢に着いたら明日に備えて休むことにします。
というわけで今日は、9月ですが「味噌煮込みラーメン」をお願いします。改めて店内を見渡すと、まず基本的な構造が変わっていないのは当たり前。ただし壁紙はすべて張り替えられています。
メニューも一新......と、いきたいところですが、今まで紙で掲出されていた臨時メニューを正規に取り組んだというのが正直なところ。
ちなみに確認した限りでは、値段も変わっていません。もちろん、スタッフも。次々と地元の馴染み客が入店したところで、「味噌煮込みラーメン」が届きました。もちろん味はそのまま。
キンエン生活中のセンセイですが、エネルギーとともに塩分が不足していることを自覚していたので、美味しく頂きました。最後に謎解きを一つ。2枚目の写真は店内に置かれている小皿。餃子の醤油などを入れておくものだと思いますが、これ、どこかで見かけた記憶が......。
ふだんの食生活がバレてしまいますが、これ、小僧寿しのもの──現在は別なものを使用──に酷似しています。理由は良くわかりません。
■9月17日(日) かわいい孫との共用はわかるけど... ──颱風に追われるように、新潟の自宅へ戻りました──
昨日は業務が予想より早く終わったので、接近しつつある颱風18号の影響を受けないように、昨日のうちに新潟の自宅へ早めに戻ることも可能だったのです。
でも完全に夜間走行。また金沢市内の道路は混雑が予想された──実際には見ていない──ため、予定通り昨晩はアパートに戻って一泊し、翌朝(つまり今日)移動することに。夜中に何回か目覚めたのですが、睡眠と休息が最優先。
眠り直し予定時刻に起床します。金沢では昨晩少し雨が降ったのですが、今朝は曇り。その切れ目から晴れ間も見えるという状況。風向きと強さは不安定で、途中、大火に襲われた糸魚川ではあの日と同じように南からの強い風が吹いていました。
予定通り自宅に到着。お昼を食べてから実家へ向かったのですが、この頃から雨。もちろん遠くから颱風18号の周囲を回る雲です。母親を乗せて入院中の父親を見舞い、再び母親を実家へ送り届けて今日の任務は完了。
自宅で少し休みます。写真は一昨日、自転車で帰宅する時に出くわした光景。墓地の面した道路に1台の軽自動車が駐車されていたのです。
ご覧のように初心者マークと高齢者マークが貼付されています。車体前面も同様。しかも一般的なマグネット式ではなく、なぜかセロハン・テープで貼り付けてあるのです。
カラーコピーだったのかしら車に戻ってきたのは、墓参を終えた老女。たぶん彼女と、免許を取得したばかりの孫が共用しているのでしょう。たぶん彼女は孫を溺愛しています。
ピカピカの車なので、おばあちゃんが可愛い孫のために買ってあげたのかも。それはそれで、わからなくはない。センセイの母親も、同居していた弟の息子(彼女からすると孫)のために、新車を買い与えたし。
でも初心者/高齢者マークは車に対するものではなく、運転手に対するもの。孫が運転すれば高齢者マークが虚偽となるし、おばあちゃんが運転中の現在、初心者マークは真実ではありません。
ペアルックのアベックに似て、車を可愛い孫と一緒に使うのだから、そんなことはどうでも......ということなのでしょうか。