2017年2月11日更新(2017年2月19日ページ移動。2019年1月4日写真削除)
■2月11日(土:祝日) 日本海側を襲う大雪の中を、自宅経由で東京まで移動しました
突然ですがセンセイは現在、東京都内に滞在しています。
今回は私用ではなく、公務出張中。用務は明日の朝から。猛烈に早起きすれば金沢、あるいは自宅からでもかろうじて間に合う時刻。でもご存知のように、日本海側は大荒れの天気(が予想されていました)。
しかも、そもそも昨日の夕方まで仕事があったため、昨晩のうちに新潟の自宅へ戻るか、今朝早く移動するか、微妙な判断。そのような状況下でたまたま、学会の仕事が昨晩入ったので、昨日は金沢に留まりました。
夜、打合せをしていると、窓の外ではズンドコ雪が......マズイ。今朝は暗いうちに起床。今年の金沢は小雪で、昨晩も日付が替わるころからは雪は止みました。
予定通り、新潟の自宅まで移動して、上越新幹線で上京することに。雪が積もっているのでセンセイは慎重に運転したのですが、経験の少ない若い人は必ずしもそうではないらしい。
石川―富山県境の中山峠では、道路から逸脱し、完全にひっくり返った車を見ました。写真は自宅に戻り、最寄駅から新幹線乗換駅の長岡へ向かう信越本線各駅停車車中から撮影したもの。
直線道路から何故か転落した車をJAFのレッカー車が引き揚げています。今日の石川、富山県内はそれなりに積雪があり、自動車の運転には注意が必要でした。でも新潟に入ると、意外にもほぼ無雪。
しかも北風に特に強いというわけではありません。今回の大雪はやはり、西日本中心のようです。
途中でお昼を食べ、ほぼ予定通りに無事帰宅。自宅で少し休んでから、強い向かい風の中を最寄駅まで歩き、信越本線各駅停車に乗車。
遅れと新幹線への不接続が心配だったのですが、列車は無事に出発。乗換駅の長岡は豪雪で知られる場所。写真は長岡駅を発ったばかりの新幹線車中から東側を撮影しています。聳(そび)えるのは東山連峰。
写真中央に白く輝いた白い物体が見えますが、実はこれ、お城のような格好をしています。ここは長岡市悠久山公園(ただしサイト中の「連邦」は誤字)。長岡市郷土資料館です。
小学校1、2年生の時に修学旅行でここを訪れたセンセイはこれが長岡城(ほぼ現在の長岡駅の場所に存在した城)だと思い込んでいました。
それはともかく、これでも積雪は記録的に少ない方。新幹線は次に、越後湯沢に停車したのですが。付近は数mの豪雪。そして乗り込んできたのは家族連れを中心とするスキー客。
高齢化が他地域より一足早く進み、互助体制が崩壊しつつある日本海本海側西部での受難と苦渋、除雪という形で提示される北国で無限に繰り返される苦闘を、果たしてどれだけ理解してもらえるのか。
もちろんその回答は、ほぼ絶望的な状況。でも前を生きる世代は、次の時代を生きる人たちのために、できる限りのことをしなければならないのです。理屈抜きで。
■2月10日(金) ナシテ?! 眼鏡が顔にくっついてしまった...
今日は見たままの話題。
仕事は順に片づけているのですが、それでもまだまだ先が長いので、今日も早朝に出勤して作業します。成績評価は終えたので、頼まれた原稿の準備。
原稿執筆ではなく「準備」というのは、論文の中で使用する図版を作成する必要があるからです。図版はいろんな方法で描くことができます。今回はまず、Windows上のExcel 2000でベースとなる表のようなものを作成します。シフトキーを押しながら、「編集」メニューをプルダウンし「図のコピー」を選択。
ダイアログ画面が出てくるので、高精細度の「用紙に合わせる」とベクトルデータの「ピクチャ」にします。データを「ペイント」ソフトに貼り付け、Mac(旧Mac OS)上で編集し、png画像として保存します。画像をWindows上のパワーポイントに貼り付け、その上に必要な要素を書き加えます。
完成したら全体を画像キャプチャし、先ほどとほぼ同じ手順でpng画像化。Wordで作成する論文に、1枚の絵として貼り込むためですが...あれっ?!掛けていた老眼鏡の位置を修正したら、何かおかしい。
一瞬、眼鏡が鼻の部分にくっついたような感触があって、何かが落下しました。落ちたのは眼鏡本体ではありません。
椅子の下をよく見るとノーズパッド(鼻当て)が転がっています。それを拾って本体とともによく見ると、両者を繋いでいたネジがなくなっています。しかし床に近づいてもネジは見当たらない。
着衣に絡まったままなのか、あるいは机の上に落ちたのかと思て捜したのですが見当たらない。この老眼鏡は3本使用している中では一番弱いもの。ただしい姿勢を確保するため、ある程度距離を置いてパソコンに向かう時などに使用しています。
15年くらい使っています。最悪の場合は買い換えてもいいのですが、軽いし、慣れているので再度ネジを捜します。それでも見つからなかったので、箒を持ってきました。
座っている場所の周囲を丁寧に掃くと、いつの間にか埃の中に輝く小さな物体が。ラッキー!!研究室には小さなネジにも対応できるドライバーを置いてあるので、それでネジを締め直して事なきを得ました。念のため他の眼鏡を確かめたのですが、緩んでいるものはありません。
う〜ん、やはり日頃の手入れと点検は大切だ。
■2月9日(木) 今日のもう一つの主役は、先生方の後ろ姿 ──大学院の修士公聴会が開かれました──
今日も朝早くに出勤して、担当科目の成績評価。入学試験で疲れ果ててしまい、作業が少し遅れているのです。急ぎの原稿依頼が入ったので、そのためにも成績を早く登録する必要があります。
でも午後はちょっと講義棟へ。昨日と今日、修士公聴会つまり学位審査の公開口頭試問が行われているのです。センセイは大学院の必修科目を担当しています。
いわば工学研究科の学生は全員が教え子。(ちょっと無理筋ですが)ただし立場(専攻共通主任)上、入学式や学位授与式にはひな壇に並びますが、専門分野の研究を教えているわけではありません。
そのため、公聴会に参加する機会はあまり多くありません。でも今回は学部の時から知っていて、大学院ではTAとしてこちらがお世話になった学生の発表。これはもう、行くしかない。
初めて聴く彼女の発表は堂々たるもので、何の問題もありません。もともとまったく心配していなかったし。興味深かったのは、居並ぶ専門課程の先生方。その後ろ姿がすべてを物語っているのです。
全員が発表を楽しんでいます。発表後、質疑応答が10分ほど続いたのですが、もともとの発表が優れているので、意地悪な質問は皆無。
そもそもこれは彼女の才能によるもの。手の先生が手にしているのは、修士論文です。センセイもざっと拝見しましたが、やはりかなり良くできていました。季節は春。
旅立ちが迫っています。
■2月8日(水) 数量限定の、その理由 ──ほっともっとの裏メニュー(?)、チャーハンを頂きました──
今日も早朝からご出勤。午前中はいくつかの打ち合わせに続いて、最後は割と大きな説明会があり、正午少し前に終了。
午後は来客があるので、それまでに何か食べておく必要があります。久しぶりにほっともっとへ行くことにしました。午前中の説明会に備えて、今日は朝食を食べています。
つまりお腹が空いているというわけではない。何か、あまり量の多くない......ふと、カウンターの後ろに掲げられた「数量限定 チャーハン」(390円)のポスターが目に入りました。
メニュー(石川県)には載っていません。「限定」の2文字が心をくすぐります。以前も気づいたのですが、その時は注文した後だったのでお願いできなかったのです。今日はお客さん1人だけ。思い切ってオーダーしました。
若い女性店員の反応は、ごく普通。厨房の中から、中華鍋で何かを炒める音が聞こえてきました。もちろんセンセイがお願いしたチャーハン。
女性が卵を手にしています。このころからお客が増えてきました。ショーウィンドウに並んだお弁当を買う人が多いのですが、注文する方もいらっしゃいます。
でもいつもより時間を要しており、商品がなかなか提供されません。お察しの通り、チャーハンに手がかかっているのです。センセイの心配は杞憂(きゆう)ではなく、混雑時に他の商品提供遅延を避けるため、お客さんが少ない時のみの「数量限定」にしているのでしょう。
他のお客さんを待たせて届いたのが、写真のチャーハン。具は卵とネギ、そして厚切りハム。手に持ってみるとずっしりと重い。ポスターの印象とは異なり、かなりのボリュームです。部屋に戻ってから頂きます。
味は決して悪くないものの、キンエン生活のセンセイには香辛料が強すぎ。他のお客さんにちょっと申し訳なかったなぁ...と思いながら頂いたため、そう感じたのかもしれません。
■2月7日(火) 捨てる神あれば、拾う神あり?! ──大学近くの「一鶴」で、味噌ラーメンを頂戴しました──
今日の午前中は、一連の業務の最後の最後。
もちろん滞りなく終了したのですが、お偉方を相手にしていたためか、お腹が空いてきました。お弁当屋は混雑する時間帯。
ふと思いついて、大学の近くにある「ラーメン一鶴(いっかく)」へ行くことにしました。ホントに久しぶり。
数年前までは2、3ヶ月に1回くらいの割合で来ていた(こちらやこちら)のです。ここのお店は基本的には美味しい。ご主人はとても丁寧に仕事をされるし、研究熱心な方。
それは良くわかるんだけど、改良が進みすぎて味が不安定になる時が...。ある時、味が急に変化して美味しく感じなくなった──頂く側の問題ではないと思う──ので、それ以来、足が遠ざかっていました。
湿っぽい雪が降る中を歩いてお店に到着すると、ちょうどご主人が出てきてお店を開くところ。つまり結果的に一番乗りしたので、厨房内がよく見えるカウンター席に座りました。知らないメニューがほとんど。
先日の敵討ちというわけではないのですが、目にとまった「味噌ラーメン」をお願いしました。金沢工大の学生を中心に、お客さんがパラパラと入ってきます。工大生は皆、「学盛」(大盛りサービス)を頼んでいます。ご主人は、麺を袋から出して茹で始めました。
自家製麺ではないんですね。同時にトッピングのもやしを茹で、チャーシューを1枚薄切りにして、器に入れた味噌をスープで溶きます。
もやしに続いて麺を引き上げます。程なく届いたのが写真の「味噌ラーメン」(690円)。まずスープを頂きます。「秀」ほどではありませんが、味噌に深みがあります。
比較的シンプルですが、薄っぺらい味ではありません。チャーシューを少し囓ってみましたが、食べられそうだったので全部頂きました。そして肝心の麺。
他のメニューと同じ麺を遣うようで、味噌ラーメンとしては細い方。細く、しかも表面がツルツルなのであまりスープが絡まないのですが、嫌味はありません。細いのにコシが強い。
味噌の味そのものは「秀」の方が魅力的。しかし一鶴のラーメンはやはり、味の細かいポイントまで配慮されています。
ワイルドな「秀」とは対照的。というわけで「秀」には少なくともしばらく行かないだろうけど、代わりに一鶴へ通う回数が増えそうなセンセイなのです。
......う〜ん、キンエン生活は有名無実と化すのかぁ?!
■2月6日(月) 解体工事現場に架かる虹の向こうに、明日は見えるか
昨日は日曜日でしたが、センセイはご出勤。
平日に挟まれた祝日に居場所がないため「研究室をお借り」する似非(えせ)出勤ではなく、本当にお仕事。もちろん先週から続いている立場上の業務です。
昼も夜もお弁当か出前が出るのですが、それでは割に合わない、とてもヘビーな内容。しかし想像もできないほど多くの人に影響を与える仕事なので、丁寧に進めます。今日も朝から夜まで働いて、一区切りをつけることができました。
すでに公表されているように、明日の午後には合否が発表されます。というわけで終日ほぼ拘束されていたため、今日はちょっと前の話題です。悪しからず。
写真は先週金曜日に、桜の蕾を撮影した後、騒音に気づいてアパート(?)の解体現場を訪れた時のもの。
もちろん工事は着実に進行しています。太陽を背にして、いわゆる順光で撮影してるのですが、写真の中央部に虹が出現していることに気づきました。
拡大してみましたが、お分かりになるでしょうか。右上から左下にかかっています。考えてみれば順光で、しかも粉塵が飛散しないように散水しているのですから、ごく当たり前の話。
でも予想していなかったので、それに気づいた時はちょっと嬉しい。残務はまだありますが、明日からはほぼ平常営業に戻ります。果たして、虹の向こうに明日は見えるか。
■2月5日(日) ご縁が... ──「金澤味噌らぁめん秀」の麺が変わって、しかもメニュー一新!!
──
久しぶりに食べ物ネタ。ラーメンの話題です。
最近のセンセイは大学近辺のラーメン店に入る機会が激減しています。最大の理由は美味しいお店がない(と感じる)から。もちろん実際の味も関係しているのでしょう。
でもおそらく、食べる側の嗜好が加齢とともに変わってきているんだと思います。でも大学を離れると必ずしもそうではないのです。確かに頻度は低下していますが自宅に戻ると、高血圧を防止するためのキンエン生活を意識しながらも時々、馴染みのお店に通ったり。
これは金沢でも同様。新潟との移動途中、金沢の市街地を抜ける場所に、「金澤味噌らぁめん秀」という味噌ラーメン専門店があります。
3年半前に初めて入って以来、最近でも平均1ヶ月に1〜2回くらいの割合で訪れている(こちらやこちら)はず。このお店、確かに美味しい。麺のコシと味噌の味の奥深さ、そしてそれらのバランスがとても良い。
ただしセンセイは肉をあまり好まないので、焙りチャーシューだけは食べられずに残しますが。変化を感じたのは昨年11月。いつもの「元祖味噌らぁめん」を頂き始めたら、あれっ?!
麺のコシが弱くなっています。スープとの絡みもイマイチ。その時はたまたま、あるいはセンセイの体調がそう感じさせたんだろうと思ったのです。
でも数週間後に訪れて見ても同じ。麺は確実に変わっています。その時はスープ、つまり味噌の味は変わっていなかったので、ま、いいか...と考えるようにしました。センセイを含めて人間は、不都合な事実を認めたくない。
今年に入り、気分を切り替えてお店を訪れると、上の写真のように花環が掲げられていました。
リニューアルオープンです。ちょっと不安になりながらも入店すると、お店の内外装は変わっていません。でも、やれやれと安心したのは一瞬。
店舗に変化がないということは、変わったのはメニューに違いありません。センセイにとってレファレンスとなる「元祖味噌らぁめん」をお願いしようとして、メニューのどこに載っているのか、わからない。
このお店は店内が暗く、年老いた西村センセイは老眼鏡がないとメニューが良く読めないのです。お店の人に「元祖味噌らぁめん」を尋ねると、「ありません」とのこと。メニューから消えてしまったのです。
新しいラインナップは要するに、濃い味か、薄目の深い味。その日は写真の深い味をお願いしたのですが、味噌の味は全然深くない。麺は昨年末に変わったままのようです。だから麺とスープの絡みも良くありません。
その日はがっかりして新潟へ向かいました。残された希望はもう一つの、濃い味。無理して都合をつけ、数日後に「濃い味」を頂いたのですがタイトル通り、濃い、だけ。味噌の味の奥深さ、麺とスープのバランス、そしてその両者の絡みのいずれもがイマイチ。
このお店とのご縁が、切れてしまったのかなぁ。