2018年4月14日更新(2018年4月22日ページ移動。2019年12月29日写真削除)
■4月14日(土) おぉ、ここにも成長した学生の姿が... ──新入生歓迎会は、2年生がしっかりと運営していました──
というわけで自宅に戻った西村センセイ、起床して朝食を済ませると、まず洗車。
お伝えしたように、先々週にかなりひどい黄砂が降ったのです。車体の、水が溜まりやすい場所には薄茶色の黄砂がこびりついています。
黄色く、もう少し鮮やかな花粉とは違います。簡単に洗っただけのつもりだったのですが、確かめてみると1時間半近く作業していました。身支度を整え、金沢に向けて出発。
途中、新潟・富山県境の意外な場所と、富山市内で交通違反の取締中。世の中、まだ春の交通安全運動期間中だったのね。もちろんセンセイは安全運転なので、何の問題もなかったのですが。
途中かなり渋滞したため、予定時刻よりも少し遅れて金沢に到着。アパートに立ち寄ってから大学へ。去年も出席した新入生歓迎会の様子を確認したかったのです。
これも入試部長のお仕事?!前半は大学食堂で、学生諸君が「寮」と呼ぶアパート──賄い付きとそうでないものがある──ごとに、大家さんと入寮した新入生の懇談会。
自己紹介の拍手があちこちから聞こえてきます。今回初めて気づいたのですが、大家さんにもいろいろなタイプの方がいらっしゃいます。もちろん当たり前のことなのですが。
後半は、指示に従って移動し、県人会。もちろんセンセイは新潟県の教室へ移動します。約100名と人数が多いため、上越/中越/下越(+佐渡)に分かれてもらい、まずセンセイが教員を代表して簡単にご挨拶。
写真は担当の職員が「何かあったら相談して欲しい」と話しているところ。前半も後半も、青い揃いのジャンパーを着用した学友会所属の学生が差配しているのですが、ふと、その1人に気になりました。
微かに見覚えが......あ"っ。去年、新入生としてこの会に参加した学生です。つまり2年生のはず。新入生が「○○中学で...」と盛り上がっている脇で、その学生に尋ねます。
もちろんセンセイのことは覚えているとのこと。自分の力でちゃんと成長しています。(再び)ここまで来れば、大丈夫。でも同時に新入生の中には、みんなの輪の中に入ることができない学生も。
独特の雰囲気があります。う〜ん、昨日の続編になってしまった。
■4月13日(金) ここまで来れば、ひとまず大丈夫 ──新学期ならでは、の光景──
西村センセイ、これから少なくとも6月まで、かなり変則的な行動パターンを取ります。
金沢工大は現在、2学期制を採用しています。西村センセイ、現在進行中の「前学期」は月曜から木曜まで講義や立場上の会議が入っており、まず基本的に行動をそれらに合わせる必要があります。
でも、すでに始まっている入試部長としての業務や学会は、週末に開催されることが多い。というわけで今日はまだ金曜日ですが、明日土曜日に開かれるイベントと、学者としての著作執筆の関係で午後、帰宅の途に就きました。
一晩だけの自宅です。西村センセイ、金沢にいる時はあまり車を運転したくないので、雨が降っていなければ自転車で通勤。もちろん今日も。
写真の駐輪場へ向かおうと校舎を出ると......あれ?!新しい作業服を着た学生諸君が測量実習の真っ最中。手前と左奥。そして、ちょっとわかりにくいと思いますが、右手奥にも数人。
敷地内のあちこちには、スケッチブックを前に置いてドローイングに取り組む新入生の姿も。自転車のロックを解錠し、彼らの脇を通り抜けようとして、髪を後ろで束ねた女子学生が混じっていることを知りました。
ここまで来れば、ひとまず大丈夫。もちろん測量に取り組む、あるいはスケッチをする彼彼女らです。多くが初めて自宅を離れて自分一人で生活し始めたところ。最初の数日はともかく2週目に入った現在、自分に合った食事の方法を覚えたかどうかが最初のポイント。
そして何とか一緒に行動できる人を作れたかどうか。白状すると、その後仲違(たが)いするケースも少なくないのです。でも今は、とにかく一緒に行動することが大切。差異を認識して、自分なりの行動を選択するのは次のステップです。でも、目に見える現象の背後で、目に見えない事態も進行しているはず。
皆が皆、上手く行動できるわけではないのです。特に、多感なこの年代は。むしろ、上手く行かなくて当然なのです。平たく言えば、失敗して当たり前。問題は、失敗から何を学ぶかです。
目に見えない部分で進行していることは、もうちょっとすると「上手く行かない」という形で徐々に顕在化してきます。その段階で挽回できるケースもあれば、そのまま年度末に至ることも。
後者を来春、センセイが面倒を見ることになります。ちょっとネガティブな印象を与えてしまったかもしれませんが実は、彼ら彼女ら──実際はほとんどが男子学生──の奥は深い。まず間違いなく、彼ら彼女らはそれを自覚していませんが。
そして何より彼ら彼女らの姿は、老い先短いセンセイの人生とほぼ重なっています。つまり所属機関はともかく、センセイがそこでの在職中に為さなくてはならないこと。
以上、人によっては訳のわからない文章だと思いますが、今後、少しずつ事情をご説明させていただきたいと考えています。
■4月12日(木) 潮目を読み切る力 ──「いい事ばかりはありゃしない」が、たまには、いい事もある──
副題の「 」内、知っている人は知っているけど、知らない人はまったくわからないと思います。
実はこれ、忌野清志郎が率いるバンド「RCサクセション」が再ブレイクの象徴として1980年に発表したアルバム“PLEASE”に収められた有名な曲のタイトル。白バイに捕まり、彼女に振られ...。
西村センセイ、アルバムリリース直前に、かつて存在した「新潟市公会堂」での公演でこの曲を聴いています。白状するとこのところ、個人的には悲しい知らせばかりが届いていました。何だか存在の根拠がなくなってしまいそうなほど。でもやはり、悪いことばかりが続くこともない。
昨晩、研究室を離れようと思っていた時に、1通のメールが出版社から届きました。選定された、というのです。
センセイら5名は昨年、講義で使用する教科書(写真)を新規に執筆し、出版しました。いろいろ改善すべき点はありますが、基本的には非常に良い出来栄え。
自分たちだけが使うにはもったいない。そこで、個人的には大学院生の時から30年以上参加し、日本の高等教育と高等教育政策に大きな影響与え続けている大学教育学会の企画に応募したのです。
歴代学会会長のうち、2名は師匠。学会は「大学教育の改革に関して、その現代化を推し進めるとともに、本来的な人間形成機能の再生をめざすという大学教育学会の目的に基づき、効果的な書籍や研修プログラム等を『JACUEセレクション』として学会が選定し、広く紹介することを通して、各大学の大学教育改革、効果的な大学教育実践を支援することを目的」とする「JACUEセレクション2018」への応募を募っていました。
要するに推薦図書のようなもの。今回、それに選定されたのです。一部繰り返しになりますが、この本は若手研究者を中心とした共同執筆。極論すると、センセイの役目は読者を彼ら──執筆者は男性ばかり──の世界に違和感なく誘(いざな)い、最後はそこから現実世界に戻すこと。
う〜ん、「救い出す」という方が近いかもしれない。そしてもう一つ。主たる読者は大学生。でもそれと同時に彼ら彼女らを教育するプロフェッショナルへメッセージを伝える必要があります。「我々はこのような世界認識に立ち、これを目指し、具体的にはこのように行動する」という宣言文のようなもの。
これらは若手の仕事ではありません。最終的な評価は読者に委ねるしかないのですが、苦労した末、ある段階で「あ"、これから先はこう展開するだろうな」ということが、手に取るようにセンセイに理解できました。潮目を読む。
そんな感じ。これからを生きる学生──特に困っている学生──や教員が、その才能を十二分に発揮できるように、最前線に立って旗を振るのではなく、少し下がった位置で全体を見渡しながら渋くフォローする。
センセイは現在、そういう立ち位置にいます。あ"っ、そう言えば、科研費(「科学研究費補助金」)も獲得したことを思い出してしまった......。
■4月11日(水) 知らない間に、大学近くの「チャーシュー亭」が閉店していた
今日は水曜。
金沢工大では、先週木曜日から新年度の講義が始まりました。つまり水曜日の今日が、講義初回の最終日。教員も学生もヘトヘトです。そして何度もお伝えしているように、センセイにとって水曜日は鬼門。
会議と講義と講義と会議と打合せが続くのです。講義の準備が間に合っていないので、例によって大学へ一番乗り。気がついたら、もう夜。この間、金沢は寒冷前線が通過して大荒れの天気だったのです。でもセンセイにはどこか遠くのお話。
研究室と会議室と講義棟と食堂とを、渡り廊下を使って行き来していただけなので。というわけで写真は先月末、咲き始めた桜の妖艶な姿に誘われ、用務先の郵便局向かいで撮影したもの。「チャーシュー亭」が閉店していることに初めて気づいたのです。
西村センセイ実は、このお店に入ったことはありません。センセイが金沢工大に移籍したのは2002年。その頃、この場所は別なお店だったはず。ある時、飲食店に替わったことに驚いた記憶があります。
入口に貼られたメニューを遠くから見たような覚えも。センセイは加齢とともに肉類をあまり食べないようになっています(ベジタリアンではない)。センセイにとってこのお店は「チャーシュー丼」のイメージ。
だから、どこか縁が薄かったのです。でも改めて調べてみると、「チャーシュー亭」は何と、麺類も取り扱っていたようなのです。それだったら足繁(あししげ)く通う、というほど簡単ではないのですが、調査不足は否めない。
そもそも「チャーシュー亭」、北陸地方に数店舗を展開しているようだし。ご縁がない時は、とことん縁がない。
一種のトートロジーと言われても反論は難しいけど、これが人生“Fact of Life”。センセイは最近、それを強く実感しているのです。
■4月10日(火) 遠すぎた「特性チャーシューメン」... ──道路沿いのお店に初めて入ってみました──
昨日に続き、食べ物ネタです。
お伝えしたようにセンセイはこの土日を使って新潟の自宅まで往復しました。金曜日は夜まで大きな会議があったので、金沢を発ったのは土曜の朝。朝早くに目が覚めたので、早朝にアパートを発ちました。
すべて一般道を走行すると、所要時間は5時間10分くらい。渋滞でもなければ、誤差は5分程度に留まります。今回は違いますが、勤務の都合で平日に代休を頂戴して帰宅する時などは、金沢市内および富山市内の通勤ラッシュを避ける必要があります。
だからわざと遅めに出発。すると富山県東部で昼食時間帯になります。往路復路ともにお気に入りの「よか楼 宇奈月」に入ることが多い。ただし問題も。
「よか楼 宇奈月」の料理は美味しいのだけど、味が濃い。塩分濃度も高いと思われます。時々なら問題ないし、疲れている時はちょうど良い。でもいつも、というわけにはいきません。しかもお伝えしたように「よか楼 宇奈月」は去年リニューアル。
厨房の中の方はほとんど変わっていないようですが、元気があって頭の回転が速い韓国人のウェイトレスがいなくなってしまいました。メニューも問題で、たとえばお気に入りだった「味噌煮込みラーメン」が消えてしまっています。正直なところ、心が少しずつ離れてしまっているのです。
写真は現在のメニューの一部。((c)よか楼 宇奈月)「特性チャーシューメン」を頂く日は来ないんじゃないだろうか......などと考えつつ、土曜日はお店の前を通過して、いよいよ新潟県内へ。上越地方(上越市付近)でお昼になります。
さて、どうしよう。自宅に到着してから、あるいはその手前で柏崎市内のお店にはいるという方法もあったのです。でも土曜日は、運転しながら、ある意志を固めていました。
新しいお店に入る、と。頭の中にあったのは、上越市柿崎区(旧柿崎町)、国道8号線沿いにある写真の「なべや」というお店。都会っぽい雰囲気ではありません。でも以前から気づいていたことがあって、とても繁盛しているのです。
飲食店は混んでいるお店に入れ、が鉄則。11時を過ぎたところで到着したので、初めて入ってみました。センセイが一番乗り。続いて地元客がパラパラと入ってきました。店内にカウンターはなく、4人掛けのテーブルがいくつか。
他は小上がりで、どちらかというと夜の営業がメインのようです。何が美味しいのかわからないので、とにかく定食(1,000円)をお願いしました。改めて様子を確認すると、厨房内では女性が5人、男性が2人働いていらっしゃいます。
規模の割に人数が多い。掲示物も少し変わっていて、通常のものに加えて、塩分を含めた栄養価の一覧表も。地元産の食材を多用しているようです。店内、入り口付近には天麩羅や惣菜などをばら売りしています。ナシテ?!
持ち帰るのか、テーブルに運んで一緒に食べるのか......わからない。予想より早く、定食が到着。量はあまり多くありません。それだけを見たら、割高。
でも、一口頂くと、そんなことはどうでも良くなります。味噌汁も、ご飯も、おかずも本当に美味しい。こんなにおいしいものを食べたのは本当に久しぶりです。基本的には薄味。でも、どれもが奥深い......。
ホントにびっくりしました。帰り際に気づいたのですが、日替わり定食なら700円。これなら割と気楽に頼むことができそうです。
お伝えしたように翌日は「よか楼 宇奈月」に立ち寄らず、その前を通過しました。開店時刻の前だったからなのですが、本当の理由は別なところにあるようです。
■4月9日(月) 扱いに慣れている、というのが最初の印象 ──富山産のホタルイカを初めて頂きました──
お伝えしたように、昨日は風雨で洗車を断念。
というわけで、いつもより早く自宅を出発することになったのですが、昨日は日曜日。皆が新年度の疲れを取るため自宅に留まっているためか、交通量は少な目。比較的短時間で新潟、富山県内を駆け抜けました。
決して暴走していたわけではありませんので、念のため(春の交通安全運動期間中だし)。もう少し遅ければ途中の「よか楼 宇奈月」でお昼を頂くところですが、その開店時刻より早くお店の前を通過。すんなりと富山県西部へ入ったのですが、さて、昼食と、夕食材料の確保をどうしよう。
結論としては、例によって砺波市内の「スーパーセンターシマヤ」へ。何も考えずに店内を歩いていると、写真の富山産のホタルイカの塩茹でが目に入りました。近くの新湊港で水揚げしたとのこと。まさに今が旬。
何度もお伝えしているように富山産はプリプリ。若いお母さんが小さな女の子に、「ホタルイカを買おうかねぇ」──富山弁で話していらっしゃったので、そのまま記述することができない──と語りかけています。
いかに地元に根付いているかがわかります。実は先日、金沢市内のスーパーで今シーズン初めて、他県産のホタルイカを買ったのです。その時だけは割と身が入っていたからなのですが、実際に食べてみると、やっぱりイマイチ。
申し訳ないと思いつつ、少し残してしまいました。で、富山産。やはりまったく違います。最初に感じたのは「扱いに慣れている」ということ。不安定な感じがしない。そして去年も気がついたのですが、あまり塩分が強くない。
何代も前からこの季節に、当たり前のように水揚げして茹で、そして頂いている。人々の何げない日々が持つ、静かな強さがあります。
■4月8日(日) 梅と、桜と、菜の花と、そして新雪が同居?! ──大荒れの天気の中を金沢へ移動しました──
今日は金沢への移動日。
本当は朝起きたら、ざっとでいいから洗車したかったのです。昨日はあまり良くない天気だったのですが、上空には黄土高原から黄砂が運ばれてきていました。それが雨で地上に落下。
その細かい砂粒が、車体やリアガラスにこびりついているのがわかります。朝起きた時は薄曇りだったのですが、朝食を済ませて身支度を整えていると雨になりました。風も強いので洗車は断念し、そのまま早めに自宅を出発。その時の車外気温計は5℃を指していました。
ところが降雨とともに気温がどんどん低下して、3℃で路面凍結の可能性を告げる警告音。しかもその頃から雨は何と、霙(みぞれ)に変わりました。気温はさらに低下して-1.5℃!!
お伝えしたようにセンセイは昨日、タイヤを冬用から夏用に交換しています。もし路面に霙がシャーベット状に積もれば、夏用タイヤは積雪に対しては無力。
もちろん地面はある程度の温度があるので、雪がすぐに積もるようなことはないのですが。柏崎市を出る頃には霙も風も収まりました。局地的なものだったのだろうと思ったら、上越地区でも、そして富山県東部および西部でも同じような状況に。
写真は富山県上市町の農産物加工研修施設「里山の駅 つるぎの味蔵」でトイレ休憩の時に撮影したもの。ちょっとわかりにくいと思いますが、写真中央奥にはこの地域には珍しい茅葺きの民家。その手前に満開の桜の樹があります。
その向こうは新しく降り積もった雪。ここは高度のある北アルプスを見ているので当然なのですが、霙が降っている場所では低い山であっても真っ白になっています。ピンク色が見事や梅や、まだ枝に残っている桜。
さらには道路脇で花を咲かせ始めた菜の花と雪が同居しています。
さすがに石川県に入れば......と思ったのが甘かった。山側環状に入ったところで霙となりました。何と対向車線、西側から向かってくる車の屋根や前面ガラスには薄いながらも雪が積もっています!!
信じられない。もちろん安全運転を心掛け、いろいろな意味で問題なくアパートに到着しました。
昨日までの、最近の長距離走行時の燃費(すべて一般道)は21.6km/L程度。夏用タイヤに交換した今日は19.3km/Lでした。今日は向かい風が強かったので、その影響がないとは言いきれません。
ただしタイヤ種類による燃費の差というより、どうやら直径の差──走行距離の違いで夏用の方が摩耗している──などの理由による部分が大きいようです。お伝えしている「燃費」は車載コンピュータによるデータなのですが、燃料補給量からすると、冬用タイヤのでデータは実際より良く表示されているようで、実際の燃費は両者の中間らしい。
というわけで燃料補給量の目安を立てるために、センセイは長距離走行時の燃費を20.0km/Lとして計算しています。