2016年10月1日更新(2016年10月9日ページ移動。2018年11月24日写真削除)
■10月1日(土) 金沢にももちろん、魚の美味しいスーパーはあるのです ──センセイの最近のマイブーム(3)──
ここ数日の金沢は、雨の日と晴れの日が交互にやってきます。
センセイは今週末も入試で金沢に留まっており、雨の日は自動車、晴れの日は自転車でご出勤。で、少し離れたお店へケース入りのビールを買いに行かなければならない。
雨の日は濡れてしまうし、運転も危険を伴います。かといって、自転車で運ぶのは無理。たまたま一昨日は午前中が雨で、夕方から晴れるとの予報だったので、空瓶が詰まったケースをトランクに入れて車で出勤しました。
夜になってから酒屋さんへ。帰り道はそのお店の近くにあるスーパー「アルビス」(野々市中央店)に立ち寄ります。大学およびアパートからは少し離れているので、滅多に来ない場所。
富山を本拠地とする地元資本のこのアルビス、少なくともこの店はお魚が美味しいのです。いつも行くスーパーは良心的な経営なのですが、残念ながら主観的にはお魚が美味しくない。
理由はわかりません。だから金沢工大に移籍した直後は、少し離れた場所に存在した長崎屋──長崎屋のお魚は美味しくない──の中の鮮魚店に通っていたほど。
しかし残念ながらそのお店は経営に行き詰まり、撤退してしまいました。このアルビスを含めて、他のお店は自転車で通うには遠すぎるので諦めてしまいました。
で、一昨日は値引きされた氷見産の「かます」を買って帰ったのですが、これがもう、本当に美味しい。数年前、このアルビスの真向かい(!!)に「イオンタウン野々市」が進出しました。当時は、その影響を受けてアルビスはすぐに潰れてしまうんじゃないかと言われていました。
確かに顧客の一部を奪われたかもしれませんが、お店はしっかりと残っています。今日は雨との予報だったので車で出勤しました。実際には途中から晴れたのですが、それはともかく夕方、アルビスを再訪しました。駐車場は満杯で、店内にもそれなりのお客さん。
センセイにはこんなところに、これから生き残るためのヒントがあるように思われるのです。お向かいのイオンタウン野々市、どこにでもある商品しかないし、お魚は美味しくないし。
■9月30日(金) キャンパスの北東角に新設された学生通用口を利用してみました
今日は予定していた内容を変更してお伝えしています。
タイトル通り、キャンパス北東の角で建設工事が続いていた学生通用口を初めて通ってみたのです。
今日は金曜日で、講義はありません。ただし担当する困った/困っている/困りそうな学生の面接が続いており、午後から、各種課題を整理整頓し、出席状況を確認してくれる学生さんが来室します。
そこで早めに昼食を外で取ることに。いつもは最終目的地を決めずに研究室を出るのですが、今日は別。とにかく学生通用口へ。
右の写真はこちらを逆から見ているのですが、校舎側にはかなり広い広場が。男子学生が自転車を脇に置いて休んでいたのですが、センセイがこの場所に来る、つまり広場から離れると、その自転車でアクロバティックな乗車を楽しんでいました。
そういう目的で造られたんじゃないんだけど......。あまりに遠過ぎるので、そのまま門を出ます。ご覧のようにフェンスは透明なガラス。とてもお洒落で、金沢工大とは思えない。
予想通り、通路脇は芝生になっています。現在は養生のため、立入禁止。門の外は公道です。横断歩道を渡り「夢考房41」と建設中の「新夢考房」の前を通り抜けるとそこには、かつ丼店「かつや久安店」が。
久しぶりに、ここに入ってみることにしたのです。実は先日の夜、たまたまこの前を自転車で通ったのですが、お店は休業中。びっくりしました。
状況を確認すると改装工事中で、先週末から営業再開とのこと。センセイはあまり肉を食べないのですが、このお店は時々利用しています。それなりに美味しくて、リーズナブルな価格。
そして塩分もあまり多くない。店内に入ってみると、壁紙と天井は貼り替えられ、お店の内外は塗り直されていましたが、什器(じゅうき)備品はそのまま。
休業してまでメンテナンスする必要があったのだろうか......。白状すると、センセイがこのお店を気にかける理由がもう一つ。この「かつや」、実は新潟を本拠地とし、全国に「ホームセンタームサシ」を展開するアークランドサカモトの子会社が経営しているのです。
だから何だか気になってしまうのです。ちなみに、かつ丼の味に変化はありませんでした。良くも悪くも、管理がしっかりしているということなのでしょう。
■9月29日(木) 今年のテーマは「ジブンイロ」 ──工大祭まで1ヶ月──
今日は見たままのお話。
午後から学部の講義があるので、ちょっと早めにお弁当を買い求めてキャンパスの外へ出ます。今日の授業は初回。その出来不出来で残り15回が決まってしまうので、気力と体力を確保する必要があるのです。
正門(写真右)を出たところで、1ヶ月後に迫った工大祭の立て看板が掲げられていることに気づきました。今回のテーマは「ジブンイロ」。
教員の幹部会で報告を受けていたし、センセイの研究室から見える別棟に、テーマを告知する垂れ幕が書かれていたので、知ってはいたのです。
でも看板を見ると、印象は違います。東日本大震災直後の工大祭は「絆」がテーマでした。その後も人々の連帯を強調するものが続いたように記憶しています。
看板のデザインもそれに相応しいものでした。でも今回の看板は、意図的に平面的な図柄やパステルカラーを多用しています。人間の姿は描かれていません。
混乱の時期を経て、良く言えば落ち着いた、穿(うが)った見方をすると少々内向きになったということでしょうか。とは言え、工大祭が実際に始まれば彼ら彼女らのエネルギーでお祭り状態になることは必定。
ちっとも心配なんかしていないのですが。心残りがあるとすれば、今年から学内での立場が変わったので工大祭名物「100km歩行」の完歩者に、健闘を讃える証書を渡す仕事できなくなったこと。
そしてもう一つ。今年は、北海道で開かれる国際会議に、共催する研究所の所長として出席するため、工大祭の期間に金沢を離れてしまうこと。要するに、参加することができない。
顧問を務める体育部の様子も見ることができません。う〜ん、残念。
■9月28日(水) ドーナッツ店の広い駐車場の真ん中に、なぜ記念碑があるんだろう...
上空に秋雨前線が停滞したため、北陸地方は昨日の夜遅くから雨。特に昨晩から今日の午前中にかけて、能登を中心に強い雨が降り、局地的には浸水被害も出たそうです。
明日まで警戒が必要とのこと。で西村センセイ、ここまで酷くなるとは予想していませんでしたが、降雨の予報を受けて昨日はお昼を外で食べました。他の用もあったし。
ご覧のように、日中は天気が良く、気温も上昇して真夏日を記録。目的地に向かってドーナッツ店の前を歩いていると、あれっ?!
実は以前からこの場所が気になっていたのです。大学の近く、幹線道路が交わる場所にあるので交通の便は良い。
でも、駐車場が変な形なのです。センセイがここを通るのは徒歩か自転車ですが、特に後者の場合、駐車場とブロック内の道路の境界がよくわからない。
駐車場のようであり、道路のようであり......。昨日は徒歩だったのですが、写真手前から左奥に広がっている駐車場の真ん中に、布袋(ほてい)像と記念碑があることに気づきました。
車が行き交う駐車場の、その真ん中に、ですよ。近寄ってみると、写真の記念碑が。手前には人形も置かれています。
石碑には「朝は希望で起き 昼は愉快に働き 夜は感謝で眠る」とあります。まぁ、わからないではない。
興味深かったのはその左側。「金沢 高尾台ホームショップオープン記念」とあります。日付は平成元年。
この辺は開墾して水田だったはず。それが金沢のベッドタウンとして発展する際、ここに小さな商店街を造ったんでしょうね。
土地交換などがあったかもしれません。変な駐車場はその名残。かつては数店が駐車場を共有していたんだろうと思います。しかし程なく、近くに大きなスーパーが出店。
個人商店はすぐに駆逐されたはず。残ったのはドーナッツ店の建物のみ。昔からミスドだったのかどうかはわかりませんが、約30年前の関係者の苦労と、その後の想定外の凋落の様子がありありと目に浮かびます。
■9月27日(火) 新鮮な富山の海産物が美味しくて、しかも安い ──センセイの最近のマイブーム(2)──
写真は昨晩、新潟からの移動の途中に、砺波市内で撮影したもの。
センセイは金沢に移動する際、通常はアパート近くのいつものスーパーで食材を購入します。勝手が良くわかっているからです。でもそれと、美味しさや新鮮さ、そして価格は必ずしも一致しない。
車でビールを買い出しに行く時は別なお店を利用するのですが、そこは特に、海産物が美味しい。北陸新幹線開業の影響を受けて、新潟との移動手段が自動車になったので、その時の買い物についてどうしようか、いろいろ考えていました。
実は経路の途中に、候補となるスーパーは2軒しか存在しません。新潟県内は、道路沿いにお店がない──1店あるけど、いつも利用するチェーン──だし、金沢市内に入ると道路が混雑して、スーパーに入る気力が失せるのです。
それにチェーン店だし。でも、この「スーパーセンターシマヤ」(砺波店)は違います。そもそも他にお店を見かけない。
調べてみたら富山の独立資本系のようで、県内で数店舗を運営するだけ。以前から気になっていたのですが、先日、初めて入ってみました。事業のメインはホームセンター。
左側にその入口が見えます。でも食品部門も充実しており、かなりの広さ。で、ポイントは、商品の中身とお店の雰囲気。
これが、きっちりと管理し尽くされたチェーン店と、ずいぶん違うのです。入口を抜けた場所にあるのは野菜コーナーなのですが、地元産を中心に新鮮なものを揃えています。しかも安いので、購入しようかと思ったのです。
でも、金沢での滞在日数──実家から美味しい茄子を持ってきている──を考えて諦めます。その隣は海産物。冷凍物はどこでも似たようなものなので、その先の鮮魚コーナーへ。すぐ近くの氷見港で水揚げされたものがたくさん並んでいます。
ただし種類は多いものの、一商品の品数は少ない。要するにバラバラに近い状態なのです。お客さんはその中から、自分(と家族)に似合った商品をきっちり選んでいます。チェーン店の機械的で冷たい販売方法とは全然違います。
従業員も同様。ミスに気づいて対処を話し合っている場面に出くわしたのですが、原因も、そのミスへの対処方法も微笑まししい。レジに並ぶと、制服姿の女性社員がお客として購入した商品を精算しているところ。
良くも悪くもアットホーム。最近では見られなくなった光景です。ここに住みたい、と、一瞬考えてしまうほどですが、この人情のあつさと営利企業としての存続は別問題。後者の先にはグローバル化がその牙を剥いて控えています。
何とか頑張ってもらいたいお店です。
■9月26日(月) F30のエンジンブレーキをかけると、瞬間燃費計が... ──センセイの最近のマイブーム──
というわけで、一晩だけ自宅で過ごして、今日は金沢へ移動しました。
実家の所用や自動車の点検──初めてエンジンオイルを交換した──などを終えて自宅を出発したのは午後2時ちょうど。今日は移動日なので、一般道をメインに走行します。
最近のセンセイのマイブームは、320i M Spの瞬間燃費計を見ながら運転すること。もちろん、基本的には前や周囲をよく確認して、安全運転でです。
以前のE46も独立アナログ式の瞬間燃費計を装備していました。F30の瞬間燃費計はデジタル式で、かなり敏感。加速時や登坂時の低い値──発進時は数km/L──から、巡航時の20km/L前後、そして惰性運転時の数十km/Lまで大きく変化。
普通に運転していては気づかない、僅かな坂の上り下りや、地形の特徴が良くわかります。面白いのが、前方の赤信号や下りの坂道などで減速するたにエンジンブレーキをかけた時。
ご覧のように99.9km/Lと表示されます。E46の時も、データリセット直後にエンジンブレーキをかけると、たとえば70km/Lなどという数値を一時的に表示したのです。
ただしそれはほとんど無意味。でもF30の“99.9km/L”には意味があります。F30では、エンジンブレーキで減速する際に生まれる電力エネルギーをバッテリーに蓄えているのです。
だんだんわかってきたのですが、F30の特徴の一つは、燃費をトータルで改善させるシステム。
自動車は照明や冷房、制御などに電力を使っているのですが、普通はエンジンの力で発電機を動かして供給しています。F30でエンジンブレーキをかける時に発電機で発生するエネルギー(回生エネルギー)をバッテリーで蓄えておき、エンジンの負荷を減らして燃費を改善させるのです。
要するに一種のハイブリッドシステム。ただしF30の場合、ハイブリッドカーと異なり、動力をアシストするモーターシステムを搭載していません。そこで、それ以外の冷房や照明で使用する電力を補助しているのです。
F30では一時停止時にクラッチから足を離すとエンジンが停止するのですが、その間もエアコンや照明の電力をバッテリーから供給しています。
しばらくしてそれが不足してくると、自動的にエンジンが起動し、発電を開始します。「コンピュータは今、こういうエネルギー配分をしようとしているんだな」と考えながら運転していると、自然に安全兼省エネ運転になります。
というわけで今日は概ね一般道を走行し、後半は照明を付けながらの運転だったので、燃費のピークは20.6km/L、アパートに到着した時の値は19.9km/Lでした。
満タン法で計算してもほぼ同じ値になるので、コンピュータが示す数値は非常に正確であると考えられます。
■9月25日(日) 雲がたなびく立山連峰と、夕日が沈む富山湾に見送られて、自宅へ無事に戻りました
入学試験2日目。
センセイは留守番と、関係者と一緒にお弁当を食べるだけという本来(?)の仕事に戻ります。何事もないことを願いながらの留守番というのは、実に変。
スタッフの尽力でもちろん何も問題は起きなかったのですが、妙に疲れます。ちなみに今日のお弁当は、昨日頂いた、そして金沢の人なら誰でも知っているお寿司やさんのものではありませんでした。秋のイベントが重なって予約が集中し、工場の生産容量を超えたとのこと。
世の中は、休日なんだ...。試験はまったく問題なく終了。
関係書類を確認して今日は解散。センセイは新潟の自宅へ戻るべく、自転車に乗ってアパートへ。ネクタイを外して荷物をまとめます。
車で金沢を出発。高速道路はあまり好きではないし、眠ってしまう可能性があるので、富山県内までは一般道を走行。
市街地は買い物の車で溢れています。北陸自動車道に乗ると、富山市付近から眼前に立山連峰(北アルプス)に迫ってきます。
晴れた日の立山連峰は凛々しいのですが、今日のように雲がたなびく姿にも、惹かれるものがあります。富山県東部に移動すると、今度は左手に富山湾が広がります。その向こうには能登半島。そしてその上方には、雲の間に夕日が。
まるでこの世の森羅万象を見守るかのよう。つくづく、こんなに恵まれた環境の中で育つ人はきっと、感性が違うんだろうなぁ。何人かの顔を思い浮かべながら、そう考えます。
富山─新潟県境で高速道路を降り、混雑が予想される上越市付近を除いて一般道を走行します。少し遅れるかなと思ったのですが、結果的には予定時刻ぴったりに帰宅しました。
全行程を通しての燃費は22.3km/L。最高値は22.7km/L。新記録を達成したんじゃないかと思います。