2020年1月4日更新(2020年1月12日ページ移動)
■1月4日(土) 隣の席だった彼女が... ──西村センセイ、生まれて初めてスターバックスに入る──
センセイのお正月は今日が最終日。
今回は年末に風邪を引いてしまい、高熱が収まってもお腹への影響がずっと残っていたため、片付けるつもりだった仕事はほとんどそのままの状態で残ってしまっています。その分、まとまった休息にはなりましたが。
今日はいつもとちょっと違うイベントが。高校時代の同級生から年末に連絡を貰い、今日、会うことになったのです。彼は都合で、2017年秋に開かれた「還暦を祝う会」に参加できなかったので、お目にかかるのはたぶん、知り合いの飲み屋さんに入った数年前以来。
ただし今晩は、中学校の同級会が開かれ、そちらに参加予定とのこと。午後に帰省した同級生を迎えに、約束の時刻に彼の実家へ。どこか喫茶店に...ということになっていたのですが西村センセイ、地元柏崎市内では20年くらい喫茶店に入ったことがない。以前彼と会ったお店はその後、いずれも閉店。
そこで、交通が便利な国道沿いにあり、数年前に開店したコメダ珈琲店を訪れることにしました。広い駐車場に車を止めて店内に入ると、おぉ、店内は高齢の女性客で一杯。空席はありません。
仕方ないので市街地に戻り、スターバックス柏崎穂波町店へ。ここがダメなら、別な場所にある古いタイプの喫茶店を訪れるつもり。ドアを開けると店内はやはり混雑。
それでも3人掛けのテーブルが1脚空いていたので、オーダーしてから着席。西村センセイ、柏崎だけでなく、そもそも相当長い間喫茶店を利用したことがない。数年前に神田で娘と入った時以来じゃないだろうか。
客層はコメダと大きく異なります。若い方ばかりで、センセイらは最長老グループ。別にいいんですけど。センセイはほぼ聴き手。彼は関東に住んでいるのですが、連絡が取れている同級生その他の近況を教えてもらいます。その中には意外なものも。
病弱だった作家の同級生と、女性が一人、それぞれ病気で亡くなったとのこと。後者はセンセイが高校に入学した時の、右隣の机にいた女性。気動車(ディーゼル・カー)で一緒に通学した仲でもあり、割と良く知っていた方です。不意打ちを食らったような感じ。
その後は先日の大水害の被害、定年後再雇用の話と年金生活の件、そして最後は老人定番の健康状態。センセイもあちこち具合悪いけど、客観的には、割と健康優良児のグループに属するらしい。
大きなガラス張りの窓の外側がどんどん暗くなっていきます。2時間ほど過ごしたスタバを後にし、続く飲み会会場の近くで彼を降ろします。近いうちの再会を約束して、センセイは帰路に就きます。
入浴後、店内と会話の内容をボソボソと家人に説明しながら夕食を済ませます。自宅書斎で耳と心を澄ませて聴くのはもちろん、バッハの“Orgel Werke”(オルガン曲集)。ただし晩酌しながらですが。節目の季節に、来し方行く末を考えさせられます。
お二人のご冥福をお祈りします。
■1月3日(金) 帰省客のUターンラッシュが、「静かに」始まりました
今日は見たままのお話。そしてある意味、昨日の続き。
今回の年末年始は、一般的な会社員なら最長9連休。かなり長めなので、帰省客の行動も特定の日だけに集中するのではなく、かなり分散気味。Uターンラッシュも今日から始まりました。
都内で働く娘も、明日の日曜日は休息したいらしく、今日戻るとのこと。希望する列車を1ヶ月前に予約しておいたのですが、あっさりと確保。
第3候補まで用意していたのに。荷物が多いし天気も良くないので帰省時同様、自動車で駅まで送り届けます。乗車券を未購入とのことだったので、余裕を見てのご出発。その影響があったのかもしれませんが、ご覧のように柏崎駅はガラガラ。
以前はこうじゃなかったのに。中央奥がみどりの窓口なのですが、こちらも並んでいるお客は僅か2名。心配するほどのことはなかった...と考え始めて、逆に心配になってきたことが。その想いを強めたのが、夜のツマミを求めて次に訪れたスーパー。
予想外に、店内がガラガラだったのです。こちらも時間帯が大きく影響しているのでしょうが。いつもならレジ前でかなり待つのに、今日はスイスイ。それにそもそも、店内の品揃えが昨日までと大きく異なります。
基本的にはまだ、大家族のお正月用モード。でも「これでもかっ!!」というボリューム感は失せており、どこか、ある種の落としどころを探っている感じ。
実は、東京を中心とした都市部でも(少子)高齢化が急速に進行しており、老人介護の問題が破綻寸前の状態になっています。他方、田舎──特に島根県──ではすでに、高齢者の数が減少しつつあります。
こちらでの課題は高齢化よりもむしろ、少子化、そして人口減少。それを思い知らされた今日のセンセイなのでした。
昨日は午後から実家へ移動。
母親を乗せ、まず菩提寺へ向かい、新年のご挨拶。その足で近くにある大型スーパーへ向かいます。人数は未確定ですが、今夕、2組の弟家族が実家に集まることになっているのです。意外にも店内はそれほど混雑していません。というか、お客は少ない。
もちろん訪れた時間帯にもよるのでしょうが。甥や姪も皆成人し、仕事や都合があるので、夕方から夜にかけてバラバラと到着。日帰り1名を含むと、総計10名で大宴会突入。皆立派な体躯をしているので、二間続きの部屋でも狭く感じます。
センセイはホスト役なので、やはり疲れました。写真は実家へ移動する前に、自宅近くで撮影したもの。
田舎の人間にとって盆と正月は、他と比較にならないほど重要なイベント。異様な熱気に包まれます。たくさんの帰省客で市の人口は一時的に増加。
直接影響が出るのが、食料品の買い出しです。夜のツマミにお刺身を買い求めようとしても、ファミリー用の大皿ばかり。仕方がないので一昨日は、半年くらい足が遠のいていたスーパーを訪れました。
自宅に戻ろうとして、この地点に来ると、あれっ?!ここは柏崎市半田地区。右側は大盛りで有名な「萬来(ばんらい)」という飲食店。1回だけ入ったことがありますが、味そのものは普通です。
中央やや右奥はもともと、「びすとろHOSHINO」という洋食店だったのです。美味しいし人気もあった──我が家も割と利用した──のですが、なぜか閉店。その後はラーメン店になり、さらに2年くらい前に別店舗に。
問題はその左側。新築中のものを含めて、ごく普通の建売住宅が並んでいますが、ここはかつて「いちえん本舗玉三郎柏崎店」というパチンコ屋とその駐車場だった場所。それが一変していたのです。
そう言えば、柏崎駅前通りと駅裏のパチンコ店も閉店している。西村センセイ、個人的にはパチンコを含めてギャンブルは苦手。だから直接の影響はないのですが、地方でのパチンコ店は、小金があった時に訪れるほぼ唯一の娯楽というイメージ。それが次々と閉店していくというのは......。
もちろん直接には各店の経営の問題。市内には営業を続ける他のお店も複数存在します。でもどこか、この地域の行く末を暗示しているように思えてならないのです。写真の雲行きのように。
■1月1日(水) 1年の計は元旦(のバッハ)にあり ──本年もよろしくお願いいたします──
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
当地は、天気予報が良い方に外れ、曇りがちながら晴れ間も見ることができます。非常に冷たいのですが風が弱いため、「荒れた」という印象はありません。冬の新潟としては珍しい天気となっています。
写真は1ヶ月前にご紹介した四人囃子のライブDVDと同じ場所で撮影したもの。大きい方はLD(レーザー・ディスク)ではなく、LPレコード。中央は2枚組で、右側はボックス入り8枚組。記されてる通り、J. S. Bach(バッハ)のオルガン曲のレコードです。演奏しているのはドイツの盲目の演奏家ヘルムート・ヴァルヒャ(1907-1991)。
これらは40年くらい前、学部学生時代に大枚をはたいて購入したもの。特に、右側のオルガン曲集( I )は滅茶苦茶高かった。後半の( II )も存在するのですが、手に入れることはできませんでした。またアパートではLPレコードを再生できなかったため、全曲をカセットテープにコピーして、ふだんはそちらを聴いていました。
そもそも当時はアンプとスピーカーもなかったので、常にヘッドホンを使用。貧乏だったなぁー。それでもバッハは実に素晴らしい。慣れてくると、年代による作品の差もわかるようになりました。有名な「トッカータとフーガニ短調(BWV565)」などは、非常に若い時の作品。
対極にあるのが中央の“Die Kunst der Fuge”(フーガの技法)。19曲から構成された約90分の渋い作品ですが実は、楽器は指定されていません。ヴァルヒャはこれをオルガンで演奏しているのです。
最後の曲(フーガ)を作曲中にバッハは視力を失い、曲全体は未完成のまま残されます。しかもその最後が「べー・アー・ツェー・ハー」つまり“BACH”で終わるという、劇的な幕切れ。
ヴァルヒャの解釈はやや古い要素を持つのですが、しかし素晴らしいことに違いはない。右側のオルガン曲集はもちろん、フーガの技法は聴き込んだのですべての音を覚えています。
だからその後、CDを購入しなかったのです。約1年前、アナログシステムを再整備した際に、まず、フーガの技法をデジタル化しました。学生の頃とは比較にならない高品位システムで初めて聴き直したのですが、音質は本当に素晴らしい。約60年前の録音とは思えません。
また再生品位が格段に向上しているので、今まで気づかなかった音や演奏にも驚かされます。そこで自宅から右側のオルガン曲集を持ち込んだのですが、湿度が高くて保管状況が悪かったため、多くは再生できませんでした。
それでもフーガの技法をちゃんと再生、デジタル化できたのでここで妥協しようかと思っていたのですが、9月末に左側のCD(中古盤)をネット上で発見。フーガの技法を含むオルガン全曲集(12枚組)です。
少し迷った末に、購入。もちろんこちらも音質は良く、しかもアナログレコードのようなトレースノイズやパチパチ音──実は落雷──がありません。でも、音楽性となると一長一短。素晴らしいことに違いはないのですが。またLPは早い時期にテープからレコード化されているのに対して、CDはずっと後からAD変換しており、約40〜50年の差があります。
この間の、元のテープの劣化──磁性体の剥がれなど──も確認できます。それでも、全曲を手軽に聴くことができるのは素晴らしい。
年の初めなど節目には、やはり自身の原点に戻る必要があるように思えます。
皆様にとって今年が、良い年でありますように。
■12月31日(火) 当地は平穏な年末を迎えています。荒天を除けば、ですが...
今日は大晦日。
病み上がりのセンセイ、正直なところまだ調子がイマイチなので、午前中は休息することに。お昼になるとかなり楽になったので、所用を片付けるべく、少しだけ外出します。外へ出るのは2日ぶり。
当地は、朝はまだ比較的穏やかで気温も高かったのですが、ちょうどこの頃から天気が荒れてきました。報道されているように、強い寒冷前線が通過して西高東低の冬型の気圧配置になるとともに、前線の背後から寒気が流れ込んでいるのです。気温も急降下。
わずか数時間約10℃低下しました。写真は、晩のツマミを買い求めるために立ち寄ったスーパー(写真中央奥)で撮影したもの。駐車場はご覧のように満車です。当たり前と言えば、当たり前ですが。
北西の風が強く、雪まじりの雨がフロントガラスや屋根を濡らしています。天気が良ければ写真中央奥に地域のシンボル「米山」の雄姿を望むことができるのですが、この悪天候では望むべくもない。それに、とにかく猛烈に寒い。
残念ながら、体調が万全ではないということなのでしょう。覚悟はしていたのですが、もう一つ困ったことが。この時季、スーパーに並んでいるのは、帰省客を含めた大家族向けのお刺身やオードブルばかり。
センセイのような「ぼっち」用のお刺身はない。しかしこれも、見方を変えれば季節が一つ進むことの証左(しょうさ)。センセイ自身も、明日は実家へ移動して「大家族」の一員となります。すでに母親から各種の指示が届いているし。
本年は大変お世話になりました。皆様にとって、新しい年が良い年となりますように。
■12月30日(月) こちらはまさに、帰宅に合わせて... ──西村センセイは病み上がり──
昨日の日中と昨晩は、酷い汗をかきました。しかも眠ることが辛い...。
個人的には「風邪は、汗をかくと治る」という印象があります。まるで汗が蒸発する際に気化熱として体温を奪い、平熱をもたらすかのような印象。
でも実際には、発熱は身体がウィルスと戦っている証拠なので、解熱剤の服用は愚の骨頂。市販の風邪薬も同様です。その甲斐あってか今朝、体温を測ると36.4℃。ほぼ平熱です。しかし病み上がりであることには違いない。
体中が痛く、動きもぎこちない。体力も奪われています。仕事ができるような状況ではなかったので、濡れた下着を着替えて、午前中は再び就寝。今回はゆっくりと眠ることができました。昨晩はよほど疲れていたのでしょう。目覚めた時の体温は35.9℃...オイオイ。
その代わり、といっては何ですが、伏せていたここ数日は、朝晩ともに血圧が非常に低い値──飲酒時を除く──を継続しています。これに関連して気になることが。キンエン生活を始めてから体温の低下傾向が続き、風邪を引きやすくなっています。もしかしたら後者は、病気全般についても当てはまるのかもしれませんが。
東北地方では高血圧と関連したと推測される疾病が多発していることで知られています。もちろん、それ自体は決して好ましいことではなく、改善が望まれます。でもこれってたぶん、東北の寒さに耐えるべく、身体(脳)が積極的にNa+を摂取せよと指令を出していることによるものと推測されます。
...う〜ん。体力もある程度回復してきたので、午後からはこの機会でなければできない「仕事」に取りかかります。遅ればせながら、というのが実態ですが。本当は頭と時間を使う仕事が最優先。
でもまだそれができる状況ではなかったので、大学から持ち帰った──大半は大学の所有物なので「持ち込んだ」がより正確な表現──Macの整備に取りかかります。
これには事情が。ご存じの方が多いと思いますが、Microsoft社は来月中旬、Windows 7のサポートを打ち切ります(ごく一部の例外を除く)。センセイの主力は、まさにそのWindows 7マシン。
だって、使い勝手が(相対的に)良いので。先日、大学から通告状が。サポート打ち切りの日以降、Windows 7マシンを大学のネットワークに繋げてはならぬというお達し。Windows XPの時は推奨令だけで、禁止令ではなかったのに。
事情は良くわかります。Windows 7マシンは比較にならないほど多く残されているので、そこを突かれてセキュリティを突破されてしまうと、とんでもないことになるからです。
センセイも対処はしていました。すでに仕事で使うマシンの半分くらいはアップデート済。でもなかなか「すべて」というわけにはいかない。しかも、メインのマシンを移行するためには、あるタイミングでGB単位のデータを移行する必要があります。忙しい平日の実施は、とても不可能。
愚痴ですが、そもそもWindows 10のアップデートはトラブルが多い。病み上がりの、そしてプッツンしそうになる気持ちを抑えて、8時間ほどかけて持ち込んだマシンのOSを最新のVer.1909までアップデートしました。今朝までは1809/1903/1909が混在する状況だったのです。ただしこれは実機のみ。
仮想マシンの中には、Ver.1703すら存在します。そして今後は実機、仮想マシンともにアプリケーションを再整備した上で、データを移行させなければならない...。
果たして「Xデー」に間に合うのか?
■12月29日(日) 珍しい「赤富士」ならぬ「赤米山」でも、センセイは蟄居謹慎中...
早朝、寝室の障子の奥がだんだんと明るくなってきました。しかも静か。この時期にしては珍しく晴れ上がり、しかも無風なのです。
写真は2階の書斎窓を開けて撮影した、地域のシンボル「米(よね)山」(993m)。山頂にある「米山薬師堂」その他がはっきり見えます。昨日は雪がかなり降ったのです。
太陽高度が低いため、山全体が赤みを帯びています。「赤富士」のようなもの。以前はもっと良く見えたのですが、3階建てのアパートが建設されたため手前の峰々が良く見えなくなってしまいました。他の部屋からでは、山を見ることすらできません。
「それなら外に出て...」となるのですが、今日のセンセイは一歩も外出しませんでした。もちろん風邪のせい。起床時の体温は38.5℃で昨日より悪化しています。午前中はひたすら布団の中で大人しくしていました。お昼にお粥を頂いたのですが、体温は変わらず。
午後はほんの少しだけ仕事をして、再び眠りました。その甲斐あってか、体温は37.0℃〜38.3℃の間を行ったり来たり。体温が高い時は元気がないだけで「いかにも風邪をひいています」というような症状はない。
しかし少しでも体温が下がると、咳や鼻水が出たり、体中の関節が痛くなったりします。まぁ、それでも回復傾向にあると信じましょう。
一昨日、昨日と、風邪が判明してからもビールを飲んだ──風邪の時のビールは良くない──のですが、今日は大人しくこのまま就寝することにします。