2019年3月23日更新(2019年3月31日ページ移動)
■3月23日(土) ご飯論法ではあるけれど... ──約30年ぶりにメインスピーカーを購入しました──
センセイの「連休」は3日目。
明朝には金沢に向けて発つので、お休みは今日でお終い。この間、いろいろあったのですが、まずは予告済のお話から。自宅書斎の機器更新に合わせて、メインスピーカーを購入しました。これまで約30年つき合ってくれたのは、写真右側のTEAC製“S-300”。
低価格ながら音が良いので、入門用機種として大ヒットした製品です。ただし、さすがに四半世紀を超えて使っている──大学院生すら生まれていない──ので、見かけ以上に音が古ぼけてしまっていることも事実。特にビビッドな感じがなくなっています。見方を変えれば、「安心して聴くことができる」ともいえますが。
今回、新規導入したのは、デンマークDALI(ダリ)社の“MENUET”(メヌエット)という製品(左側)。実は、寸法と評判だけで決めました。
まず、自宅書斎では、右側の書棚に収めるためには高さの制限(こちらやこちら)があります。肝心の音質は、家電量販店でじっくり聴き比べる時間なんてありません。
それにそもそも、店頭で短時間耳にしただけで良し悪しがわかるわけではないのです。とりわけ渋い良さは、派手な印象に打ち消されがち。お店に並んでいる液晶テレビはどれも、ギンギンの画質でしょ?
最初は同社の売れ筋かつ安価な製品(生産完了)を考えたのですが、スピーカーを買うのはたぶんこれが最後なので、このサイズの最上位機種にしました。
結果的には、適切な選択でした。ただし今回は結果的に、チューナー、DACボード付プリメインアンプと、それなりの高額商品を連続して購入しています。さすがに家人への説明が難しい。
そこで考えたのが「ご飯論法」。「朝ご飯は食べましたか?」という質問に対して政治家が、「いえ、ご飯は食べていません(パンは食べたけど)」と答え、論点をすり替えるという方法。家人には「金沢のものと入れ替える」と伝えました。「入れ替え」そのものは、事実。
これまでもいろいろな事情で自宅とアパートの機器類は入れ替えています。購入先はジョーシンにしました。Webおよびリアル店舗を利用していることもあるのですが、そもそも割安だった上に「外箱が破損」という理由で通常の価格から、さらに値引きしている新品があったからです。
届いた商品の外箱に問題はなかったので、たぶんデータの管理ミスでしょう。配達先は金沢のアパート。一方、自宅からは“S-300”をアパートへ。その時に一緒に並べて撮影したのが写真です。“S-300”はこれまでの同社製“S-200”と交替して、“E-270”導入で金沢に異動となった“PMA-390RE”とともに、あと10年くらい活躍してもらつもり。
肝心の音質はというと、基本的には満足すべきレベル。スピーカーは可動部品そのものなので、まだエージングが進んでいません。だからまだ音が「硬い」。しかしそれを差し引いても、“S-300”が徐々に失っていた精気が感じられます。ただし満点ではない。
サイズおよび設置状況の問題もあるのですが、中低音がややブーミー。初心者なら「このサイズにもかかわらず、信じられない低音が...」と述べるのかもしれませんが、これは本当の低音ではありません。しかし同時に、DALIの名誉のためすぐに補足すべきことも。僅かながらですが、本当の重低音も出ているのです。
設置環境にもよると思いますが自宅書斎の場合、これは“S-300”にはなかったことです。そしてもう一つ。実物を手にして初めて気づいたのですが、“MENUET”の前面および背面は平面ではなく、楕円状になっています。コストがかかる構造ですが、おそらく内部での音の反射を考慮してだと思います。
でも、内部が円形になればなるほど、共振の“Q”(ピークの鋭さ)は鋭くなるはず。う〜ん、良くわかりません。で、家人。
昨日、基本的な配置を終えた書斎で“MENUET”を見ていきました。特にコメントはなし。わかっていないのか、気づかないふりをしているのか...。
■3月22日(金) ご縁は、あるかなぁ... ──BMWの新型3シリーズを間近で観ました──
今日は平日。でもセンセイは新潟の自宅にいます。
西村センセイ、週の半ばに祝日がある時は金沢に留まることが多いのですが、今回は入学試験の代休を頂戴しました。これで代休をやっと消化。入試部長になってから、有給休暇を貰ったことがないんじゃないだろうか。
それはともかく、お昼に35kmほど離れた長岡市内のBMWディーラーへ。冬用タイヤを夏用に交換してもらうためです。夏用タイヤは雪に対しては無力。例年なら北陸地方はまだ降雪の可能性があります。特に県境は標高がそれなりに高く雪が積もりやすい。しかもセンセイは長距離走行するので、例年は4月の半ばに交換しています。
3月末と4月初めは交換の申込みが殺到するのです。でも今年は暖冬だし、4月以降の予定が立て込んでいます。平日の今日なら空いているだろうと思って予約したのです。明晩の新潟は雪との予報ですが...。
約束の時刻にお店に到着。用件を伝えたついでに、落下してきた氷柱で凹んだ屋根の修理を相談。トリム(内装のこと)をすべて取り外して、内側から叩いて直すことになるそうな。
費用はざっと10万円。しかも修復扱いになるとのことなので、断念します。店内に入ると予想通り、BMWの新型(G20)セダンが展示されていました。国内ではつい最近発表されたばかりで、センセイも間近で見るのは初めてです。
写真は330i M Sportというセンセイの車に非常に近いモデル。(排気量が異なる)第一印象は、誰がどう見てもBMWの3シリーズ。中核車種だけのことはあります。次に気づいたのが、その大きさ。E46からF30に乗り換えた時は「二まわり大きくなった」と思ったけど、今回はさらに一回り大きい。
一つ上の5シリーズ並みの大きさ。デザインはというと、前シリーズを発展させたのはわかりますが、ちょっと微妙。写真は斜めから見ているので良くわかりませんが、正面から見るとBMWのアイコン「キドニー(腎臓)グリル」とヘッドライトが一体化して、太い横線のように見えます。
車体側面のアクセントとなる線は、デザインが複雑化。車内のデザインははかなり整理されています。運転席には座っていませんが、全面のモニタ画面は完全に液晶化されたようです。肝心要の走行性能に関しては試乗していないのでわかりませんが、車体構造は全面刷新。
新素材の採用で軽量化されていると聞いています。いろいろな意味で、ご縁はあるのかなぁ...。
■3月21日(木:祝日) あちらもこちらも、世代交代 ──柏崎にスターバックスがオープンしました──
今日は春分の日、つまり祝日なので、昨日のうちに新潟の自宅へ戻りました。
椎間板ヘルニアは徐々に回復良くなっているものの、残念ながら、ドイツのハンブルクでいきなり酷いぎっくり腰に襲われた1989年以来30年に渡る腰痛とのお付き合いの中では、治り具合が一番遅い。
加えて、昨晩実家の様子を確かめたところ「来なくて良い」とのこと。午前中はできるだけ休みます。お昼は外で食べることにしているので、家電量販店に立ち寄って部品を購入しました。置かれている場所がわからず、店員に尋ねました。6mほど購入して、帰路へ。
国道8号線に入り、昨秋閉店したミスタードーナツ柏崎ショップの脇を抜けます。右側に見えてきたのはスターバックスの柏崎穂波町店。今週初めの18日に開店したばかりです。ここはかつて、回転寿司のお店があった場所。
少し高かったけど品質が良かったので、家族で割と訪れていました。ここは幹線道路沿い、しかも金沢への通勤(?)経路途中の場所なので、前店舗の閉店から建物解体、そしてスタバの建設まで、ほぼ1週間ごとに変化を見守ってきました。
全国チェーンの紳士服店や眼鏡店、そして丸亀製麺までもが撤退する柏崎で果たして、採算が取れるんだろうか。帰宅してから配線をハンダ付けし、予定していた作業を完了。
夕方、お風呂に──我が家の夜は早い。しかも選択の余地はない──入っていると、「来なくて良い」と言った母親から電話が。家人が代わりに受けました。下の弟の娘に子供が生まれたとのこと。
予定よりかなり早い。改めて実家へ電話すると、両親ともに興奮状態。まぁ、そりゃそうでしょう。センセイの都合と合わせて来月、姪が帰省している弟宅を訪れることにします。続いて弟宅に電話。義妹かお母様に、祝意を伝えようと思ったのです。
でも電話に出たのは、すでに十分酔っぱらった弟。日中ゴルフをしていたからとのことですが、やはり嬉しかったのでしょう。予想外だったのが、「兄貴より先で、ごめんねぇー」という言葉。
すぐ下の弟の娘(長女)は、北陸新幹線が開業したまさにその日に結婚式を挙げ、翌々年に初めての子供に恵まれました。弟にとっては初孫。センセイの両親にとって初の曾孫(ひまご)となります。今日生まれた女の子は、彼に続くもの。
我が娘はまだ結婚すらしていないので、しばらく(センセイにとっての)孫は存在しない。こちらとしては競争している訳じゃない。それに義理の関係を含めて11名の甥と姪(+娘)の大半はまだ結婚していません。センセイにとっては彼ら彼女らの将来は同じように大切。そして経験からして、あまり焦る必要はない。
それより彼ら彼女らを信じて、少し離れた場所から見守ることの方がよほど大切。...どうでしょう。
■3月20日(水) 今日の主役は、学生諸君と保護者なので... ──学部・大学院合同の学位授与式が行われました──
今日はタイトル後半通りの話題...なのですが、前半は何?!
まずは基本となる事実の確認から。
金沢工業大学は本日10時から学部・大学院合同の学位授与式を挙行しました。これまで学部の卒業式と大学院の学位授与式は別々に行っていたのですが、今回、初めて合同で行うことにしました。
写真は開式の約1時間前、会場へ繋がる校舎の前で撮影したもの。手前と奥の看板の前に列を作り、家族あるいは友人同士で記念写真を撮影しています。で、センセイはというと、会場へは向かわず自室へ戻りました。
実は式典そのものには参加していないのです。理由は明白で、左足の運びがまだ完全に回復しておらず──病んでいるのは椎間(ついかん)板なんだけど──階段を昇り降りする際に転倒、落下する可能性があるからです。
事務担当者と相談して決めました。センセイは入試部長兼大学院工学研究科専攻共通主任、つまり大学幹部の端くれなので、本来ならば略式礼服を着用して壇上中央の席に座ります。
でも、中央にある階段の段差が、かなりきつい。万一、ここで転(こ)けてしまったら、参加者の注目を一身に集めてしまうことは必至。実際、高齢の来賓の足元が覚束(おぼつか)なくなり、壇上でハラハラさせられることがあるのです。
そのような事態は、センセイの本意ではありません。そもそも今日の主役は、卒業/終了する学生諸君と、彼ら彼女らの保護者。
式典に直接参加はしませんでしたが、代わりに学内TVに映し出される式典の様子を観ていました。ただし、例年だとそれなりの音量で放送されるのに、今年はほとんど聴き取れませんでした。う〜ん、残念。
こちらがお世話になった学生に挨拶したかったのですが、センセイらの存在のあるべき姿は、彼ら彼女らの血となり肉となり、そして忘れ去られること。その意味では、このような状況下ではやはり、参加しない方が良かったと考えています。
学生諸君の、これからのご活躍を祈念しております。
■3月19日(火) こちらは、移転だそうです ──「糖質OFFキッチン ニクータ」、ひとまず閉店──
「新年度を前に、金沢工大近辺はこんなに変わった」シリーズ第2弾。
写真は今月初め、お弁当を買うついでに、新しい時刻表を求めて近くの書店へ行った際に撮影したもの。少々ですが値引きされるので、本当は大学内の書店で時刻表を購入するつもりだったのです。
でも、いつまでたっても、書棚に並ばない......。書店の向かいにあるのは、以前ご紹介した「糖質OFFキッチン ニクータ」(Facebook)。まず、張り紙の存在が目に飛び込みました。そして店内を見ると、営業している気配がない...。
場所柄、最初は閉店を覚悟しました。でも良く見ると、ご覧の通り良く見ると「移転」の文字。近寄って確認してみると、2月15日(金)にいったん閉店し、「金沢市大桑町の『みつばちの詩工房』内にて営業再開します」とのこと。
なるほど。でも、ここでの採算面を含めて、移転理由が気になります。
続きを読むと、「新店舗はスペースも広くなり、皆様のご来訪にも十分対応できるものと存じます。これもひとえに皆様のお引き立ての賜と深く感謝...」。
この場所で新規開業してから2年弱。センセイ個人はご縁がなかったので訪れてみませんでしたが、可能な限り糖質を摂らないというこのお店、リピーターでちゃんと支えられていたようです。
移転後の、お店の発展をお祈りしています。
■3月18日(月) 「新しいお店になるんでしょうかねぇー」 ──大学前の「らーめん
DON」が閉店していました──
今日は見たままのお話。
今月初め、大学最寄りのドラッグストアへ向かっていたら、何だか様子がおかしい。違和感の出所(でどころ)を辿ると、写真の「らーめん DON」の玄関ドアに張り紙が。そこには、「2月末で閉店しました。30年間ありがとうございました」。
張り紙を読んでいると、たまたま歩いていた30代くらいの女性が、「新しいお店になるんでしょうかねぇー」。もちろんセンセイには、わからない。ちなみに、写真のお嬢さんではありません。
ここは金沢工大の斜向かい。道路を挟んだ反対側には、昨秋休業し、今年に入ってから完全に閉店した「8番らーめん 工大前店」があります。
「8番らーめん」は大学開学の頃に、そして「DON」はその約20年後、18歳人口がピークになろうという時にオープン。いずれも開店当初は繁盛したんだろうと思います。「DON」に限っていえば男子学生向けのガッツリ系だったので、センセイは年に1回入るか入らないか。
残念ながら、ここ数年はご縁がありませんでした。でも授業を手伝ってくれている歴代SA(スチューデント・アシスタント)の中に「DON」を好み、足繁く通った工大OBを知っています。
写真は数日後に撮影したものですが、店内で什器(じゅうき)備品を解体していました。今日、再びドラッグストアを訪れたので店内を見てみると、無惨なもの。壊したのはわかるとして、すべてが放置されています。それこそこちらが尋ねたい。
「新しいお店になるんでしょうかねぇー」。明後日は金沢工大の卒業式および学位授与式。
卒業生の中には、「DON」の変わり果てた姿を目にして、もう二度と戻らない貴重な時間だったことを看取(かんしゅ)する学生もいるんだろうなぁ。
■3月17日(日) 今までの苦労は、何だったんだ... ──センセイが、一つ上の棚で出くわしたもの──
今日の天気は不安定で、お昼頃に雨が降るとの予報。
それにもかかわらず、車をざっと水洗いしてから金沢へ移動しました。出張の関係で2週間ほど電車を利用して移動していた間に、大量の花粉と砂埃で黄色と茶色に汚れていたからです。予報通り、富山県西部と金沢市内では雨に。
金沢市内の酒屋さんでビールケースを積み込む時には、何と霰(あられ)が降り、トランクの中にも入り込んできました。腰痛はどうしたって?
徐々に軽くなっていますが、腰痛はまだ続いています。ただし専用のコルセット──通称「腰痛ベルト」──を購入、着用しているので、それなりに歩けるようになってきました。それに、サッポロビールのためなら......というのは冗談。
ミュンヘン(1989年)で初めてのぎっくり腰になって以来、腰痛とは30年のお付き合い。ツボ、つまり要──人体を表す「月」偏と「要」で「腰」──を守って注意深く行動すれば、ある程度重い物でも運ぶことができるのです。ただし距離は制限されますが。
何度かお伝えしているように、センセイの最近のマイブームはフライパンで焼くお魚。どうやら加齢が一段と進んだらしく、最近はお刺身より焼き魚ないしは煮魚。誰かに食べさせるわけではないので、見た目は関係なし。
ポイントは、水っぽくなく、完全に火が通って──アニサキスなどの寄生虫は怖い──いて、それでいて焼け過ぎず。かつ、塩分は抜き。難しいのが、魚の皮がアルミホイルにくっつくこと。アルミホイルを重ねるとある程度軽減されるのですが、焼く前に電子レンジで加熱していなくても、何だか蒸したような感じになります。
ただしここで、金沢に引っ越してきた時に買ったアルミホイルが尽きそうに。そこで、スーパーで新しい物を買おうとしたところ、ふと、目的のアルミホイルが置かれている棚の上段に目が止まりました。「フライパン用ホイル」!?
正確には、旭化成の「クックパー(R) フライパン用ホイル」。アルミホイルの、「クックパー」の文字が読み取れる側にのみ、シリコーン樹脂加工されていて、フライパンでお魚その他を焼いても、焦げ付かない......らしい。
価格は普通のアルミホイルの倍くらい。決して高価ではありません。新しいもの好きのセンセイ、もちろん地元産の「メギス」とともに買い求めて、焼いてみました。確かに皮はくっつきません。今までの苦労は何だったんだ...。
でも、強火〜中火で焼くと、「単にくっつかない」状態になるので、弱火で加熱する必要があります。使用したものをそのまま処理(廃棄)できる、というのがポイントのようですが、実際の魚は脂分が多いので、どうしてもフライパンは洗浄、加熱する必要があります。臭いも焼いて取らなければなりません。
同社のサイトには、電子レンジで「チン」するだけでできる焼き魚など、多様な商品が紹介されています。その中には、目にしたことがあるものも。どうやら、(金沢での)センセイのような暮らし方って、決して特別じゃないらしい。
ちなみに、今日の夕食は母親が育てた甘いキャベツのサラダと、富山市内のスーパーで見つけたお刺身。ホントに久しぶりのお刺身です。富山は氷見港などで新鮮な海産物が水揚げされるため、鮮魚やお寿司などは、信じられないくらいレベルが高い。
焼き魚を期待された皆様、ゴメンなさい。