2021年4月3日更新(2021年4月11日ページ移動)
■4月3日(土) 今日は入学式。リハーサルと本番と、なりきっての「れんしゅう」と...
今日は金沢工大の入学式。
別な仕事もあるので、例によってセンセイは早い時間からご出勤。もっとも実際には、入学式のことが気になってしまい、仕事にならない。通常なら体育館に関係者全員が集まって厳かに式典を執り行うところ。
でも新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年もクラス毎に分かれての実施。おやるつもりだった仕事をきっぱりと諦めて、教室へ向かいます。教室に入ると、おぉ、すでに10名弱が静かに着席。
式典後は専門課程の先生が簡単に学科の説明をされるので、簡単にその打ち合わせ。2枚のスクリーンには入学を歓迎するメッセージが表示されているのですが、何故か、リハーサルの音声。どうやら、音声のスイッチを切り忘れたらしい。
誰かが連絡したようで、不意に静かになりました。開始時刻直前に式典会場の映像が投影されて、いよいよ入学式。本来は1時間半程度かかるところ、式典は簡潔にまとめられ、約30分で終了。続いて30分ほど、専門課程からの歓迎のご挨拶と、ガイダンス。
11時過ぎに終了、解散となりました。皆、おとなしく帰宅するのかな、と思ったら、おぉ、キャンパス内数カ所に設置された入学式の看板前で記念撮影。やはり入学式の威力は絶大だ。センセイはアパートに戻って着替え、荷物をまとめます。もちろん自宅へ戻るため。
土曜日の昼過ぎ。天気は良く、過ごしやすい気温。そして学校の大半はまだ春休み。各県とも市街地は自動車で混雑。事故が怖いし、疲れているので慎重に運転します。それでも郡部に入ると、交通量は相対的に少なくなります。
砺波市立砺南小学校(写真左)の前を通りすぎようとして...あれっ?!写真はドライブレコーダーの動画から切り出したもの。センセイの目に、まず飛び込んできたのは、赤いランドセル。
幼稚園児が使うおもちゃだろうと思ったのですが、どう見ても本物。だから違和感を感じたのです。そうか、入学式の帰りか...と納得しかけて、彼女と脇を歩くお母さんがラフな格好であることに気づきました。
良く考えたら、まだ小学校の入学式は行われていない(と思う)。どうやら、入学式を待ちきれなくなったお嬢さんにせがまれたようです。「れんしゅう」というわけですが、ホントに嬉しそうな足取りでした。
彼女だけでなく、若いお母さんも。なお、二人は車道を歩いているように見えますが、実際には、線は薄れているもの路側帯を歩いており、この先の歩道を目指しています。たぶん、そこにある押しボタン式の横断歩道を渡るつもり。
そしてもう一つ。お気づきでしょうか...。
お嬢さんを護るため、お母さんはずっと、車道側を歩いています。
■4月2日(金) 桜吹雪 ──西村センセイ、老人に声を掛けられる──
お伝えしたように、今シーズンの金沢は暖冬少雪。2月以降は高温が続いています。
特にここ数日は季節外れの「暑さ」。異常と表現しても良いような気温が続いており、今日の金沢の最高気温は何と、23.2℃。5月下旬の陽気です。一昨年の今日は、僅かとはいえ雪が積もったんですよ。
そのため北陸地方では、桜の開花が一気に進んでいます。今日は朝イチにオリエンテーション。臨時編成のグループ内では昨日のうちに自己紹介してもらったのですが、今日は短時間ながら、全員にアピールしていただきます。
この勢いで、できるだけグループのままキャンパス内を探検していただきます。オリエンテーションを終えてから、中庭で撮影したのが右の写真。奥に見えるのは図書館棟ですが、その手前、女子学生一人をガードするかのように数人の男子学生が歩いています。
彼ら彼女らも、キャンパスラリーの真っ最中。実は昨日、今日と、意外に風が強い。カメラを構えていて気づいたのですが、ちょっとした風が吹くと、おぉ、桜吹雪(あるいは花吹雪)が舞います。写真のソメイヨシノは、割と早く咲く木なのです。
初めてちゃんと撮影しました。お昼が近くなると、1年生が次々と校舎から出てきます。学生が集中しないように、オリエンテーションその他は時間と場所を分散させています。
されど新入生ということもあり、お昼にはどうしても集中しがちです。いろいろ考えた末、今日は最寄りのスーパーで食べ物を買い求めることにしました。ただし、ちょっと寄り道を。
大学脇を流れる高橋川沿いにちょっと下ってみたのです。ここは堤防にずっと桜が植えられています。出勤途中にチラチラと見る限り、満開らしい。
少し離れた道路から見ているので、はっきりしたことはわかりませんが。少し歩いてみると、実に素晴らしい。予想外だったのは、個体差が大きいこと。樹によってはまだ蕾が膨らみ始めたばかりのものがあるほどです。
カメラを構えてパチリ。この時は気づかなかったのですが、写真左下に、バラバラとピンクの塊が。元の写真を確認したのですが、一部は垂れ下がった枝で咲いた桜。
でも大半は、散り、高橋川に落ちる花弁(はなびら/かべん)です。初めて見ました。
食べ物を買ってキャンパスに入ろうとした時、ラフな格好の高齢男性がこちらを見てニコニコしていることに気づきました。そして彼は、頭を下げます。誰だったっけなぁ...。
失礼があってはいけないので、こちらもひとまず会釈。でもやはり、知り合いや大学関係者ではありません。すると彼は、「写真を撮ってもらえませんか」。
実は息子さんが金沢工大の卒業生で、その大学が懐かしくなって、岐阜県から起こしになったとのこと。今年かと思ったので「残念ながら今年はコロナのせいで...」と言うと、息子さんが出たのは20年くらい前で、現在は50歳くらいとのこと。
ちょっと計算が合わないのですが...。
あちこちの建物(跡)を説明して、息子さんが在学してい頃とはずいぶん様子が違うこと、新旧の建物の写真をお子さんに見せると喜ばれるのではないかとお話しします。
う〜ん、今日はまるで、皆が桜の魔法にかかったかのようだ。
■4月1日(木) 節目は、あっさりと... ──満開の桜の下を、新入生が闊歩しています──
今日はタイトル通り、そして見たままのお話。
お伝えしたように、昨日は受け持ちの新入生に説明するための提示資料を作り始めたところで帰宅せざるを得ませんでした。健康維持のため、特に血圧対策として早めに就寝するようにしているのですが、区切りがついたのは日付が変わってから。
つまり今日4月1日。門の神ヤヌスは、センセイをあっさりと通してくれました。
遅くなった分、どうしても睡眠時間が短くなります。昨日よりはちょっと遅かったものの、職員が出勤する1時間以上前に自転車で大学へ。
資料を微調整し、人数分印刷します。研究室の窓から見ると、あちこちに新入生と思(おぼ)しき姿が。近くの先生方は皆、1年生を担当しているので早めに研究室に入られます。
新入生の受付は9:30から。それに合わせて指定された教室へ向かうと、おぉ、すでに1/3くらいの学生が入室しています。もちろんこちらはまったく準備ができていません。
別室から必要な資料を運び、教室内をセットして開始時刻を待ちます。写真は朝、校舎の外へ出た時に撮影したもの。センセイの研究室の前にある枝垂れ桜です。キャンパス内で最初に咲く木は、もうほとんど散ってしまいましたがこちらはちょうど見頃。
黄砂も今日は薄くなったので、空がずいぶん高く感じられます。所定の時刻に説明開始。今日は午後に、能力別クラスを編成するためのテストが二つ行われるのです。この時間は基本的に、その説明。
でもせっかくの時間。そして大切な学生同士の出逢いの場。皆が初めて出逢う場所なのです。そして金沢工大はクラス単位で運営されているので、これから4年間このメンバーでの濃密な関係が続きます。
もちろん良いことばかりではないでしょうが。「同じ釜の飯」──既に死語かも...──を説明して、できるだけ多くの人と接触してみることを勧めます。でもオトナの心配はご無用。
最初の敷居さえクリアできれば、後は自分たちで勝手に進んでいきます。説明を終えて、いくつかの質問に答え、学生諸君はお昼休みに突入。写真は研究室へ戻る途中に食堂付近を撮影したもの。もちろん、多少は高校での知り合いもいるのでしょう。
でも大半は今日知り合ったばかり。鮮やかな若い緑の中、彼ら彼女らは屈託(くったく)なくキャンパスを闊歩(かっぽ)してます。
オトナは若者を、信じていいと思う。それも、もっと。
■3月31日(水) コードネームは「つくしちゃん」 ──明日は節目の日──
今日で3月も終わり。晦日(みそか/つごもり)です。
明日からは年度が変わります。その意味では節目の日、つまりヤヌス(こちらやこちら)の日というわけです。残念ながらセンセイは、溜まりまくった仕事に区切りをつけられずにいるのですが、それででも新年度はやって来ます。
新入生を迎えるのです。というわけで今日も、非常に早い時間からご出勤。
北陸地方は晴れの日──ただし黄砂が酷い──が続いており、日中は20℃近くまで気温が上昇します。でも放射冷却もあって、朝晩はかなり寒い。やはりコートを手放すことはできません。
血圧対策もあり、今日は徒歩でご出勤。自動車や自転車とは違い、周囲を観察する余裕があります。桜は見頃ですが、黄砂に加えて時間的、精神的余裕がないので、鞄からカメラを取り出す気にはなれません。
...あれっ!?去年家屋が解体され、約1,600万円で売り出されていたて更地に、つくしがたくさん。「♪つくし誰の子、スギナの子..♪」のつくし(土筆)です。
もちろんすぐ近くには、スギナ。田舎育ちのセンぼうセイはつくしが大好き。PostPetのメインキャラクターに「つくしちゃん」と名づけたほど。実は、彼女にはモデルが存在しました。
某R社ディレクターなど、ごく内輪の人間の間で用いていたコードネームです。非常に聡明な方でした。ところで、今日のセンセイはホントに良く働いた。学外の、気を遣わなければならない相手にメールを数十通。2回ほど想定外のトラブルが発生したのですが、同僚と協力──N先生、深謝──して、難局を乗り切ります。
その後は頭を学内に切り替えて、今日締切の仕事を数件完了させます。...やれば、できるじゃん。
やっと新入生を迎える作業に入ったところで、今日は時間切れ。持ち帰って作業しますが、残念ながら、明日も早起きしなければなりません。トホホ。
■3月30日(火) たまたま、ですが... ──エボニー・アンド・アイボリー ──
副題でピンと来た人はもう、ごく少数だと思う。
時間的には昨日の続き。「レストラン&カフェ コバタ」のご家族のことを考えながら、ぼんやりと──う〜ん、ちょっと危険だ──自転車を走らせていた西村センセイ、図書館棟裏のカーブを曲がろうとして...あ"。
自転車を道路脇に置きます。振り返るような格好で撮影したのが右下の写真。左上はというと、1ヶ月くらい前の寒い日の朝、1本隣の道路沿い、10年くらい前に建設された戸建て賃貸住宅の前で撮影したもの。
おわかりでしょうか...。写真をかなり縮小しており、光線の具合も良くない(+撮影テクニックがない)ため、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、左は黒色の自動車ばかり。
それがずらっと8台並んでいます。対照的に右は、白色ばかりが5台。去年気づいたのですが、皆さんが通勤その他に車を使うので、なかなか揃う機会がありませんでした。もちろん偶然で、まったく深い意味はありません。
エボニー(Ebony)は、直接には黒檀を、アイボリー(Ivory)は象牙のこと。副題の「エボニー・アンド・アイボリー」というのは、1982年──約40年前!! ──に発表された曲の名前。曲の中でエボニーとアイボリーが直接指しているのは、ピアノの黒鍵と白鍵。
でもお察しの通り、白人と黒人(+言及されていない有色人種他)を意味しています。曲は、人種やハンディの有無による差別の解消を訴えています。歌い、そしてすべての楽器を演奏してるのはポール・マッカートニーとスティーヴィー・ワンダー。
ポールは有名なビートルズの元メンバーで白人。スティーヴィー・ワンダーはブラック・ミュージック──現在では差別的な表現とされるかも──の大御所。超有名人の競演であることから、当時は大変な話題になりました。もちろん曲そのものが素晴らしい。二人の日程が合わないため編集での競演でしたが、ミュージックビデオ(MV)も良く知られています。
でも白状すると、残念ながらセンセイ自身はビートルズ世代ではなく、その数歳下。スティーヴィー・ワンダーの曲もよく耳にしましたが、レコードを買うような資金的余裕はありません。貧乏学生だったので、テレビなんて持っているわけがない。もちろんスマホおろか、携帯電話すら(一般には)まったく存在していない時代。
でも良く本を読み、カセットデッキなどで工夫して、積極的に音楽を聴いていたなぁ...。良く考えてみると単に、黒い車と白い車が揃って並んでいた...というだけなのですが。
■3月29日(月) せ、生活の気配が、ない... ──「レストラン&カフェ コバタ」閉店──
目覚まし時計は使わなかったものの、今日は未明に起床。武士の情け、理由は問わぬよう。
暗いうちにアパートを発ちます。このところずっと徒歩で出勤していたのですが今日は時間が惜しいので、久しぶりに自転車。写真右側のローソンの、さらに右にある交差点を渡ります。まだ朝早いので、交通量は少ない。
自転車なので、ここから先の経路が徒歩の時とちょっと違います。ローソンの左隣(東側)となる写真の建物の裏に差しかかった時、え"っ...。
生活している気配が、一切消失しているのです。センセイが金沢工大に移籍した当時、幹線道路沿いにあるこの辺りには工場や倉庫が並んでいました。ローソンは鉄工所だったはず。黄緑色の鉄骨を解体する時の様子を覚えています。
そしてここは、倉庫か何かだったような...。しばらくすると、隣のローソンに続いて大規模な改装工事が始まりました。正面中央の黒い部分には「コバタルーム」。それだけでは良くわかりません。
写真右側、ローソンの看板の左隣にある構造物には、「レストラン&ケーキカフェ コバタ KOBATA」。その名の通り、レストラン兼ケーキのお店になったのです。正直なところセンセイにご縁はなく、一度も入ったことはありません。でも奥方を中心に安定した人気。
建物は奥行きがあるのですが、後ろの方は住居部分。ご主人と奥様が3人(?)のお子さんとともに生活していらっしゃいました。
2ヶ月くらいの雪が消えた頃、看板が消去されていることに気づきました。残念ながら、お店を閉じたんだろうなぁ...と考えるしかありません。先週、珍しくお店の前を歩きました。
スーパーからの経路の関係で、ここは滅多に通らないのです。写真はその時に撮影したもの──西側(右側)が夕焼けで赤くなっている──ですが、道路脇の看板には貼り紙があり、店舗前は近くの会社の駐車場として用いていることが記されていました。
やっぱり閉店したんだ...。でも少なくとも先月くらいまで、裏側には複数の車が止まり、住居部分には生活の気配が感じられたのです。希望的観測かもしれませんが、お店は閉じたものの、会社勤めを始めるなどしたのかなぁ...と考えていました。
今から考えると、既に子供たちの気配はなかったかも。気になって調べてみると、お店の紹介記事にはまず、2004年4月1日開店。少なくともこの件に関して、センセイの記憶は正しかった。記事によると、ご主人のレストランと奥様のケーキ店を組み合わせたものらしい。
直売だけでなく、商品をあちこちに卸すなど、かなり堅実に経営していらっしゃったようです。ちょっと調べてみたのですが、その後の情報は見当たりませんでした。3人(?)のお子さんを含めてご家族が、笑顔が絶えない暮らしをしていらっしゃることを願っています。
■3月28日(日) リピーターの多さが、すべてを語ります ──「食堂 徳市」に入ってみました──
日曜日なので、金沢へ移動しました。でも今日は、自宅へ戻る時のお話。
今回は帰宅後に用があったので、いつもより2時間ほど早く金沢を発ちました。いつもなら何度もご紹介している「サンレパス」でお昼を頂くところ。でも今日の通過時にはまだ営業が始まっていません。
順調に走行しているので、帰宅してからも少し時間がありそう。柏崎市内のお店に入ってもいいし、途中で簡単な食事を済ませることも可能。いろいろ考えた末、写真の「食堂 徳市」に初めて入ってみることにしました。場所は上越市名立区(旧名立町)。
町の外れ、国道8号線沿いにポツンと建っています。車で走っている時、最初に気づいたのは写真左側の「つり具・エサ」の看板。当然、そのように理解します。でもよく見ると、「食堂」。魚釣りの餌と人間の食事が一緒で、奇妙な感じがします(スミマセン)。
しかも「サンレパス」同様、すんなりとは入りづらい店構え(再びゴメンなさい)。お店の中も良く見えないし...。でもすぐに気づいたことが。
このお店、長距離トラック運転手や仕事で前を行き交う人々に人気のお店なのです。駐車場は、店舗脇(写真右外)には乗用車3台分ほどがあるだけ。
でも国道8号線の反対側、つまりセンセイが立っている場所には細長いスペース。そこが事実上の駐車場になっており、いつ通っても、何台もの大型トラックや商用車が止まっています。休憩中の方と魚釣り客を除けば、ほぼ全員が徳市のお客さんと推測されます。
調べていただくとすぐにわかりますが、評判はとても良い。え〜い、この機会だ。
帰宅時は「駐車場」が進行方向左手になるので、お店の前に車を止めます。今回はたまたま他県ナンバーの大型トラックとセンセイだけ。道路を渡り、お店に入ろうとして...どこが入口?!
どうやら「徳市」の看板の下が出入口らしい。入ってみると正面に横向きのカウンター。左側が調理場になっています。右側のガラス張りの部分が客席。特別なコロナ対策は施されていません。写真右側の引き戸は使われておらず、閉鎖されているようでした。
90歳前後と思われる女性が対応されたので、定番と思われる「アジフライ定食」(850円)をお願いしました。辺り一面にメニューがぶら下がっていて、何を頼むべきか判断に苦しんだので。改めて客席を確認すると、先客さんは1名のみ。もちろん大型トラックの運転手でしょう。
途中で厨房に70歳くらいの男性の姿が。お店の関係者かと思ったのですが、そうではなく、魚釣り客が何かを求めて「つり具・エサ」の入口から入ってきたようです。ホントに、二つのお店を合体させているんですね。
少し待って届いたのが写真。まず驚かされたのが、アルマイトの大きなトレー。今ではもう、まったく目にすることがなくなりました。次に目が向いたのはフライではなく、丼に入った味噌汁。お、大きい。
しかも、具は蟹!?主役のメンツを考えてフライに注意すると、3枚と聞いていたアジフライは4切れ。大学食堂やスーパーで見かける薄くて硬いものをイメージしていたのですが、やや小振りではあるものの、信じられないくらい肉厚。
良く考えてみれば、これこそ本来の鯵の姿だ。(反省)注意して味噌汁を一口だけ舐めます。食欲を増すために濃い味付けのものが多いのです...が、意外にも、非常に薄味。続いてご飯を頂きます。決して悪くはありません。アジフライの前に、キャベツの千切りへ。
機械ではなく、手で切っています。散々包丁で千切りをしていたので、良くわかります。マヨネーズはなぜかゴマ入り。覚悟を決めて、正面から堂々とアジフライに挑みます。とても肉厚で柔らかい。しかも新鮮。素材の良さがわかります。今まで食べていたのは何だったんだ...。ただし揚げたて故にとても熱かったのと、こちらも薄味。
そのため、濃い味付けの時に感じる「あぁ、美味しかったぁ...」という薄っぺらな満足感とは異なります。再び味噌汁へ。「サンレパス」でも時々、蟹や甘エビの味噌汁を提供して下さる時があります。決して嫌味ではないのですが身はなく、出汁を取るための殻ばかり。それはそれで美味しいのです。
でも今回は、身がちゃんと入っています。残念ながら味噌汁に美味しさを吸収されてしまったようで、身にはそれほど味はなかったのですが。薄味に油断した西村センセイは結局、この一杯をすべて頂いてしまいました。その直後、それなりの塩分が含まれていたことを悟ります。
後悔先に立たず。
厨房の様子が見える場所に座っていたのですが、この日は3名の女性がお店を切り盛りしていました。営業は朝8時から夜10時(平日)まで。やはり固定客がメインのようです。お客の側に立てば自然と、再訪したくなる。
実は今日も入ってみようかな、と思ったのです。でも今回はいつもより1時間早く自宅を発ったので、「徳市」の営業はまだ始まっていませんでした。「駐車場」には約10分後の開店を待つ車が数台。ちなみに、なぜ今日早起きしたかというと、お察しの通り。
野暮な質問はせぬよう。それにしても、う〜ん、これで採算は取れるんだろうか。そして、こんなに良質で安価な素材を、どこから仕入れているんだろうか...。