2021年3月27日更新(2021年4月4日ページ移動)
■3月27日(土) ...それなら、金沢市の立場は? ──柏崎市は廃乾電池を回収しなくなっていた──
まずはお詫びから。先週日曜日に地下通路を抜けたセンセイはその後、行方不明になったまま...。
センセイが向かったのは、自宅から直線距離で500m程の場所にあるスーパーマーケット。晩のお刺身の確保など本来の目的の他に、もう一つ用がありました。きっかけは、その前の晩の出来事。
高齢の父親から15年くらい前に買ってあげたCDラジカセの内蔵時計を設定できなくなったとの連絡が。実家を訪れて現物を確認すると、確かにその通り。しかもどうやら、乱暴に取り扱ったせいで故障してしまったらしい。自宅に持ち帰って点検し、修理に成功。時計が設定不能に陥ったのは別の理由。
内蔵していた乾電池が長期間放置されていたために液漏れを起こしていたのです。電池を交換し、時計やラジオを設定します。家人に電池の廃棄を頼むと、微かに渋い顔。ナシテ?!
理由を尋ねると何と、「柏崎市は廃乾電池を回収していない」とのこと。これはまったく予想外。どうするかというと、「スーパーや電気店の店頭に回収箱がある」そうな。そして最寄り店がこのスーパー。
柏崎市のホームページを確かめてみると確かに、「使わなくなった廃乾電池は、店頭回収実施店へ!」。ただしこのスーパーはリストには載っていません。「お寄せいただいた市民の声」には、理由がもう少し詳しく記されていました。廃乾電池の回収については、「異物混入防止や廃乾電池の適正管理を行う必要があり、店頭に回収箱を設置せず、申し出による対面での回収」とのこと。
いわゆるゴミ回収場所については、「異物混入や雨水の防止など適正な管理を考慮すると実施は難しい」。もちろん理由は理解できます。センセイは電気に詳しいので。
でも、例えばセンセイが住んでいる金沢市では、廃乾電池は「乾電池・水銀含有製品(資源回収)」要領に従って、毎月2回ほど回収しています。
柏崎市の論理を機械的に適用すれば、金沢市はいい加減で危険な対応をしているということになってしまいます。スーパー到着。店外から入り口付近を撮影したのが写真。
右端にある傘立ての奥、ごく普通のゴミ箱の前にある白い樹脂製の籠がその「回収箱」。どう見ても正規のものではなく、客の要請に応えるべくお店が用意したもの。
そもそも生活に不可欠な上下水道などの安定供給から始まり、ゴミの回収、処理までは自治体本来の業務。そのために税金を払っているんだし。住民票のないセンセイは家人を通じて、ですが。
もちろん住民の一部だけが関係する内容については微妙であることはわかります。また廃乾電池の場合、関係する資源有効利用促進法他の趣旨も理解できます。
でも、建前を優先するあまり、その辻褄合わせを一種の「住民」である私企業に押しつける結果になっています。このような観点に立てば、金沢市の対応の方が偉い、ということになるのですが...。
で、西村センセイ。お腹が空いていたのか、撮影を終えるとそのまま店内に入って買い物に。気づくと、捨てるはずだった廃乾電池はそののままトートバックの中。
トホホ。
■3月26日(金) 表札の下がった家 ──始まりがあるのは、終わりがあるから。でも...──
センセイが住む地域は、月曜と木曜が可燃ゴミの回収日。
金沢市は2018年から家庭ゴミの回収を有料化しています。でもセンセイは通常、週末は金沢にいないし、そもそも一人で自炊しているので、弁当の空箱の類はまったく出ません。だから木曜日に一番小さな5Lの袋で出すだけ。
生ゴミが傷みやすい夏期は別ですが。原稿書きが行き詰まっているので昨日も早朝からご出勤。つまりアパートを発つ前に、1週間分のゴミを回収場所に出す必要があります。
でも早過ぎて、カラス除けのシートはまだ展開されていません。ふと気づくと、隣の回収場所にはゴミが。しかも既にシートが被されています。たぶん夜のうちに出したのでしょう。もちろん禁じられているのでしょうが。
で、センセイもそちらへ。同じ町内ですので、何ら道義的、倫理的問題はありません。鞄とゴミを両手に持ってアパートを出たので、そのままいつもと1本違う道を使って出勤することに。ごく近くなのですが、数年に1回しか通らない小路です。
ふと気づいて撮影したのが1枚目の写真。たぶん販売した不動産業者の事情なのでしょうが、この辺は広い敷地のゆったりしたお宅と、ゴチャゴチャと隣家との隙間もない家が混在しています。
ここは立派なお宅が2軒並び、その向こうは空き地。でも写真のお宅の前に、周囲とは不釣り合いな鉄製の箱が。解体工事現場で用いられる、廃材を入れる箱です。ただし玄関には表札が下げられたまま。
正直なところ、とてもこのお宅が解体される運命にあるとは思えない。でも良く見ると確かに、住人の気配はなく、カーテンの類もすべて撤去されています。
良く考えてみると、隣の広い空き地も不自然。お察しの通り、まだ販売こそされていないものの、一足先に解体、撤去されて更地になっていたのです。もっと早く気づくべきだった。
何度もお伝えしていますが、この地域では世代交代が急速に進行中。次の世代が建て替えて、同じ場所に住み続ける方もいれば、すべてを売却される方も。先日出くわした解体現場は現在、駐車場になっています。
もちろん、それぞれに異なったご事情があるのでしょうから、一概に論ずることはできません。右の写真は1週間くらい前の帰宅途中、ふだん利用する道路の1本脇で遭遇したもの。ご覧のように「売物件」の看板。こちらはまだ生活臭が残っており、ちょっと痛々しい。
そして、門柱には表札が残ったまま。金沢では桜が咲き始め、金沢工大は間もなく新入生を迎えます。入れ替わるようにお世話になった先生方が数人、キャンパスを去られます。そしてそう遠くない将来、センセイ自身がその立場に。
始まりがあるのは、終わりがあるから。頭では、わかるのですが...。
■3月25日(木) かろうじて間に合った、か... ──大学裏のアパート工事が最終段階に──
写真は今日、帰宅時に撮影したもの。
手前に面している側が赤っぽいのは夕日の影響。午前中は曇っていたのですがお昼前から雨。ただし天気予報通り夕方にはご覧のように晴れ上がったのです。何度もお伝えしている大学裏の新築アパート「集学館」です。
お昼にスーパーへ行く際に、工事がかなり進んでいることに気づいたのです。未着手だったエアコンとガス給湯器の工事は先週までのうちに完了。それならばすぐに入居...と行きたいところですが、写真奥の左側ではまだ土木工事の作業中。
テラス部分も未完成です。それでももう数日で入居可能な状態に漕ぎ着けるんじゃないかと思います。曜日まわりの関係で、新入生の引っ越しは今週末がピークになるはず。
かろうじてそれに間に合った、ということでしょうか。今日はずっと、業者がインターネット回線の工事をしていたようですが、帰宅時には20人くらいの関係者──たぶん全員が不動産屋さんか工事業者──が見学(?)兼確認をしていました。
今週に入ってからは、ポツポツと在学生の姿も見られるようになりました。週末、そして来週になれば、学内の桜が見頃になります。そして、それに合わせたかのように、大学近辺の雰囲気は一変することになるんだろうと思います。
これで原稿さえ...。
■3月24日(水) これでもか、というくらい春が押し寄せてくる今日の金沢です
今日も見たままのお話。その迫力に圧倒されてしまったので。
写真はお昼、食料を求めてスーパーへ歩いている時に撮影したもの。菜の花です。以前から存在には気づいていたのですが、日に日に背が伸びるし、逞しくなります。
完全な逆光下なので、小学生を思い起こさせる黄色い花弁がキラキラと輝いているかのよう。菜の花ばかりではありません。よく見ると周囲の雑草はもちろん、田圃の中も緑色を微かに帯び始めています。深く濃い青年期の色ではなく若草色。
まさに本格的な春を告げる色です。北陸地方はまだ朝晩が寒いので、コートを羽織って徒歩ないしは自転車で出勤しています。でもどんどん暖かくなるので、お昼に外出する際の服装は微妙。
昨日はコートを羽織ったのですが暑く感じました。脱いで手に持つ程ではなかったのですが。今日はかなり風があったのですが、思い切ってコートなしで外へ出ました。行き交う人々はというと、やはり微妙。女性や高齢者はコート着用。高校生以下は制服姿で、男女ともに表情がとても明るい。
待ちに待った春を満喫している、という感じです。北陸地方では今日、富山県で桜の開花が宣言されました。キャンパス内はもちろん、昨日お伝えしたおよびせせらぎ公園の桜も花をつけ始めました。
これで原稿執筆が順調だったら、怒濤(どとう)の春を心おきなく満喫できるんだけど...。(再び)トホホ。
■3月23日(火) 満開か、それをちょっとだけ過ぎた桜の下で、新入生を迎えることができそうです
予定を変更して、今日は見たまま、聞いたままのお話を手短に。
写真は今朝、所用で高橋川(写真右下)の向こうまで行った時に、キャンパスの向かいにある「せせらぎ公園」で撮影したもの。右奥に大学の図書館棟が見えます。
川沿いにの桜が植えられているのですがご覧のように、蕾が赤みを帯びています。先週後半にも様子を確認したのですが、急に膨らんだ、という印象。お昼のニュースで知ったのですが、金沢地方気象台は今日、桜が開花したと宣言しました。
例年より12日、春が早かった去年よりも3日早く、1953年に統計を取り始めて以降、最も早い記録とのこと。当地では先月から今月にかけて、気温の非常に高い状態が続いています。1月の大雪からすると俄(にわか)に信じがたいのですが、金沢市に関する限り実は、今シーズンは暖冬少雪──例年の70%程度──だったのです。
キャンパス内でも、センセイらの研究室が入る建物の裏にある樹など、一部の桜が咲き始めています。一昨年を参考にすると、キャンパス内は今週末から来週前半にかけて桜が満開になる見込み。ちょうどその頃から新入生がキャンパスに出入りするようになります。
入学式は4月3日(土)。その頃には、キャンパス内の気の早い桜は散り始めているかもしれませんが、その代わりに(?)、高橋川沿いにずっと植えられているたくさんの桜と、日々濃くなっていく草木の緑が、親元を離れて不安に感じている新入生を慰めることになります。
...おっと、さすがにそれまでには、何としてでも論文を脱稿(だっこう)※せねば。トホホ。
※原稿を書き上げること
■3月22日(月) まだ、少し寒そう... ──キャンパス内の枝垂れ桜が満開になりました──
このところずっとなのですが、とにかくたくさんの夢を見て、暗いうちに目覚めました。
一人なら何か行動を開始するかもしれませんが、現在は自宅。家では家人が一番偉い──たぶんたいていのお宅がそうだと思う──ので、「いつも通り」に行動する必要があります。具体的には寝直し。
所定の時刻に起きます。昨日のお昼から夜にかけてかなり雨が降ったのですが、現在は小降り。身支度を整えて出発します。平日の、特にこの時間帯の移動は珍しいのですが、カーナビでチェックしても鬼門の上越市内(旧直江津)も何とかなりそう。
先週に引き続き、一般道だけで乗り切ることにします。日曜日と比べて平均速度も落ちるし、通勤客ばかりで気を遣いましたが、問題なく金沢に到着。新潟は雨か曇りだったのです。でも石川県に入ると、道路は乾いています。
途中でお昼を頂いたこともあって、少しだけ休憩。鞄の仲にはパソコンが2台入っているのですが移動日は運動不足になるので、自動車ではなく自転車で「出勤」することにします。
今日は有給休暇を頂戴しているので。駐輪場に自転車を止めて校舎入口に向かおうとして、おぉ、こちらも先週同様、枝垂れ桜に惹かれます。ご覧のように満開。でも、ちょっと寒そう。
ただし気温(10.0℃)のせいではないようです。何故だろうといろいろ考えたのですが、「寒さ」の原因はたぶん、周囲の様子。例えば、周囲にまだ緑が少ない。まぁ、この時季は当然なのですが。
そしておそらく、理由がもう一つ。ほぼこの樹だけが咲いているのです。写真ではわかりにくいのですが、左奥にも枝垂れ桜が植えられています。両方が同時に咲くと、こんな感じ。でも今年、奥の樹はポツポツと花が咲き始めたばかり。
だからどうしてもボリューム感が不足気味。もう2週間くらいすると、キャンパス脇を流れる高橋川沿いの桜(ソメイヨシノ)が一斉に咲き乱れます。満開時はこんな感じ。点ではなく、ピンク──ただしこの枝垂れ桜よりは薄い──の「面」で迫ってきます。
こちらは対照的に、知的で華奢(きゃしゃ)な美人。
ボリューム不足をこの枝垂れ桜に訴えても、無意味なのです。
■3月21日(日) (準)地元民なのに... ──柏崎駅西側の、旧地下通路を初めて通ってみました──
今日は日曜日。
いつもなら金沢へ移動するところですが、今日はまだ自宅に留まっています。昨日戻ったばかりだからということもあるのですが、直接の理由は今日の午後、センセイが役員を務める学会の役員会議(「理事会」)が開かれ、それに出席する必要があるため。
コロナ禍なので、1年ほど遠隔での会議。見方を変えれば、安定した通信回線さえ確保できれば、どこから参加しても良いのです。金沢からの参加も検討したのですが、そのためには前日あるいは今日の午前中に金沢入りする必要があります。
後者を選択すると、いつもより1時間以上早く起床する必要があります。睡眠不足状態での運転は、避けたい。
論文執筆──遅れているけど──など前後の日程の関係もあって、自宅から参加することにしました。会議は3時間、さすがに疲れました。神経を使うので、終了後には消耗し切って、何もできなかったほど。
でも、まぁ、予想通りの展開ですが。午後にそうなることはわかっていたし、何よりお昼頃から雨が降り出すとの予報。スーパーに用があったし、昨日、今日と運動不足の日が続いたので、進まない論文書きに区切りをつけて、お昼前に徒歩で外出。
スーパーは割と近くなので、たいした距離ではありません。つまり残念ながら、運動不足はさほど解消されません。ふと思いついて、遠回りしてみることにしました。スーパーはJR信越本線の反対側にあります。線路を渡る/越えるとしたら近い順に、最寄りの踏切か跨線橋、そして駅東側の地下道。
これらはしばしば利用しています。でも駅の西側に、たぶんまだ一度も通ったことがないはずの古い地下通路があるのです。写真は現地を北側から見ているところ。信越本線の架線が見えます。
線路の向こうには、道路。信越本線が当時の市街地南側外れに建設された当時、ここは踏切で平面交差していたはずなのです。されど鉄道の価値が認められるようになると、交通量も増え、踏切がネックに。
そこでこの地下通路が建設されたはずなのです。かつては自動車だけ(?)の対面通行だったと思われます。交通量のさらなる増加によって、地下通路も限界に達し、現在はさらに西側に広い跨線橋が建設されています。
現在は道幅を1:2くらいに区切って、狭い方を歩行者用通路、そして広い方を自転車用の道路として用いています。センセイは、準地元民。平成の大合併で隣の郡が柏崎市に吸収合併されて市民になったのです。当地の高校に通っていた時にこの通路を知りました。
でもその時は、まだ跨線橋は存在せず、ここは現役だったはず。旧市街地に自宅を構えるようになってからも同じような状況。自動車だとそれなりに通るのですが、その頃には自動車用としては廃止されていたので、中に入ったことはありません。タイムスリップするような感じで通り抜けます。
向かって来たのは、ランニング中の若い女性。この辺りはもともと湿地だった場所。半世紀前の新興住宅街です。割烹、あるいは飲み屋だったと思われる家が多い。無人の家もかなり見かけました。一時は相当繁栄したんだろうなぁと思います。
ほんの少し歩くと、おぉ、良く知った国道8号線に出ます。猛烈な時差ボケ感。
...おっと、いけない。最近更新された気象庁の雨雲レーダーの情報を読んで行動を開始したのですが、遠回りしたために予定の所要時間をオーバーしています。西の空には雨雲が迫っています。
目的地へ急ぎます。(たぶん、続く)