2020年12月26日更新(2021年1月3日ページ移動)
■12月26日(土) だって、どうしても一度は頂きたかったので...
金沢工大は今日から冬休み。学生はもちろん、教職員も一斉に休暇に入りました。
忙しすぎる大学なのでお互い、こういう時はきっちりと休まねば...。週末ということもあり、センセイはもちろん新潟の自宅へ戻りました。その途中、「今日こそは」と思って、ある場所へ立ち寄りました。
何しろ、今年最後なので。訪れたのは、糸魚川市鬼舞(きぶ)の「サンレパス」。
しばしば利用させていただいているので、お店そのものは決して珍しくありません。いつもと違うのは、そこで頂いたもの。この「サンレパス」はどうやら、かつてメニューは相当豊富だったようなのです。
ただしセンセイはその頃、このお店を避けていたので詳細は確認できませんが。現在は基本的に麺類か定食。定食から小鉢類を除いた丼ものもありますが。訪れるお客さんの大半は固定客。具体的な客層はまず、地元の方。そして長距離トラックの運転手。代金を最初に支払うのですが、皆、ほとんど迷わずにオーダーします。
入店前からあらかじめ、何にするか決めているようです。定食の定番は「おまかせ定食」(600円)と「鶏の唐揚げ定食」(600円)。定食利用客の98%くらいがどちらかを頂きます。「ヒレカツ定食」(850円)を見たのは1回しかありません。
「とんかつ定食」に至っては皆無。微妙な立ち位置にあるのが「肉野菜定食」(780円)。「肉野菜炒め定食」ではありません。これまで目撃したのは、帰り際に気づいた1回と、高齢のご夫婦がお願いしていた1回2名のみ。
もともと「肉野菜定食」には興味があったのです。また引退後のことを考えて、地元柏崎で「蓬莱」や「かしわざき中華食堂 竜王」、「花月食堂」(ただしこちらは肉抜き)を試しています。
今回、最後の一線を越えさせたのはたぶん、先日の「食堂 颯楽」。価格もほぼ同程度です。変な時間帯だったのに、「サンレパス」に入ると予想外にお客さんが。しかもその大半にはまだ料理が届いていません。定番を頼もうかと思ったのですが、やはりこれが今年最後。
「肉野菜定食」をお願いします。調理の女性は「最後に、肉野菜っ!」...最後なのね。やっぱり。
されど先客には予想外に商品がスムースに届けられ、センセイにもあまり待たずに写真の「肉野菜定食」が。まずみそ汁を一口頂き、ご飯の味を確かめてから、箸を大切りのキャベツとモヤシその他へ進めます...美味しい。
そして、甘い。最初は、冗談抜きで甘味料を使っているんじゃないかと思ったほど。でもこれは、野菜本来の味です。そういえばこのお店を経営する「味千汐路」は食材に拘っている会社。妙に納得してしまいます。
美味しいので、いくらでも頂けそう...。でも程なく、ちょっと注意しなければならないことに気づきました。味付けのベースは醤油で、直接使っているであろう食塩の量はさほどではありまsねん。でもそもそもお醤油は塩分を多く含みます。
意識しないうちに塩分を摂取することになるはず。また以前から気づいていたのですが、酢の物を除き、小鉢の内容はそれなりに塩分を含みます。というわけで、今後はやはり「おまかせ定食」をベースとして、タンパク質を補給したい場合は「鶏の唐揚げ定食」かなぁ、という感じです。
「肉野菜定食」、ホントに甘くて美味しかったのです。ホントに。
■12月25日(金) 工法も変化しているんだ... ──大学裏で新築中のアパートに屋根部分が載りました──
写真は一昨日つまり水曜日のお昼、食べ物を買うためにスーパーへ行く途中で撮影したもの。
金沢は昨晩から冷たい雨が降り始めましたが、一昨日と昨日の日中は割と晴れていたのです。中央および右側は大学裏で新築中のアパート。左奥は大学校舎(7号館)と図書館棟(LC:6号館)です。
月曜日の写真と逆方向から見ています。中央の建物が月曜日に柱を組み立てていた棟。右側の工事用シートで覆われた棟より後に組み立てられたのですが、水曜日に屋根の工事をしていました。屋根についてはなぜか、こちらの棟の方が先。
柱を立てている時に気づいたことがあります。屋根部分の建設方法が従来と異なるようなのです。家屋や土木建設で最も重視されるべきは安全性。具体的にはまず強度。
柱については、できれば1階から2階、そして屋根までを一体で形成したいところ。でもそんなに長い木材は入手が難しく、また各種コストが上昇します。
だからアパートを含めた一般家屋では1階と2階と別々に造り、それを繋ぎます。でも屋根の部分はちょっと別。縦方向に関する限り、各階より短い。だから拙宅を含めて、2階の部材と一体に造ります。記憶に間違いがなければ、ですが。
でもこのアパートはそうでない。一部のを除き、2階の構造物はほぼそれで完結しており、それの上にいわば「屋根部分を載せる」ような格好で工事を進めているのです。
もちろん各部材はネジで堅固に結合されています。だから強度は問題ないのでしょう。つまり安全、つまり建物の強度を確保しつつ、この工法を採ることで従来ならば廃棄されていた材料を活用でき、コストを抑えることができるなどのメリットがあるんでしょうねぇ。
アパート経営は営利目的なので。このアパートの建設について個人的には、このところ工事を急いでいるという印象を持っています。でもそれは当然のことだと思います。お伝えしているように、まず間違いなくこのアパートは金沢工大の新入生向け。
何としても、4月までに完成させる必要があります。そして行程全体の中で多くの関係者や重機を動かす必要がある部分については、段取り良く一気に片付けたい。外壁その他は後回しにするとしても、当地の雪の影響を考えると特に、基本構造と屋根部分については年内に完成させたいはず。
センセイは今日、金沢を離れます。年明けにこの地を訪れた時、屋根は完成しているはず。瓦葺きかスレートかはわかりませんが。
■12月24日(木) 届きました!! 嬉しいクリスマスプレゼントが
...といっても、物品ではなくメールと情報なのですが。
写真は今日のお昼、スーパーでお昼を買ってから校舎に戻った際に気がついて撮影したもの。玄関脇に清掃を請け負う業者の部屋があるのです。片方のドアは開いたまま。もちろん新型コロナウイルス感染拡大の防止策と思われます。
プライバシー保護もあり、不要な視線を遮(さえぎ)るため、ドアの前には衝立が。そこには樅(もみ)の木とサンタクロース、そしてトナカイの切り絵。う〜ん、何だかアンパンマン風だなぁ...。ここで働いている方は主婦が多いので、彼女らのアイディアによる手作りなんじゃないかと思います。
確認するような野暮なことはしていませんが。今日はクリスマスイブ。
朝イチに学部の講義があったのですが、その際の学生のコメントにもしっかり書かれています。されど西村センセイ、金沢では単身なのでパーティーを開くことはありません。もちろん、ケーキも食べない。
でもセンセイは、プレゼントをしっかりとゲットしました。一つは前任校での教え子からのメール。
別な用件がメインなのですが、末尾に同級生、あるいは後輩の様子が記されていました。20年くらいご無沙汰している方々です。ちなみに全員が女性。
連絡が途絶えていた方ばかりなのですが、皆が元気にしており、相互に連絡を取り合っているとのこと。良かった、良かった。そういえば、彼女らの大半にはメールアドレスを教えていなかったなぁ...。反省。
もう一つはネット上で偶然で食わした情報。一緒に働いていた──修羅(しゅら)場をくぐった、というのが実態──方なのですが、こちらも20年ほどご無沙汰。
今は彼女が学んだ本来の知識を生かして、専門職として活躍しているとのこと。もともとチャーミングな方だったのですが、現在は年相応の、しかしさらに知的な美人になっていました。早い頃からから識っていたのですが、センセイは彼女にかなわない...。
もちろん、決して競争しているわけではないのですけど。そう遠くない将来、センセイはリタイヤします。具体的なタイミングは未定ですが。されど彼女らはそれぞれの立場で仕事に励み、そして家族を支えています。一部だけでもその様子を確かめることができただけでも教師冥利に尽るというもの...え"っ?!
なぜ登場するのが妙齢の女性ばかりなんだ、って?お返事は簡単。理由は知りません。前任校が工科系の金沢工大とは違い、文学部(人文学部)だけの単科大学だったため男女半々くらいだったからかもしれません。ちゃんと男子学生も教えたつもりですが、彼らはせいぜい年賀状止まり。
女性の方がかように、格段にアクティブなのです。...おっと、忘れるところだった。(忘れてないけど)
ONKYOのハイファイセットを送ってくれたのも教え子です。それもこちらはゼミ生。あの時のメンバーは3人だけだったんじゃないかと思います。ちなみにこの方も女性。Sさん、知力と体力が低下しているのでお返事が遅れております。
お返事については、もう少々お待ちを。(ペコリ)何とか年内、遅くとも年明けには...。
■12月23日(水) 久しぶりに自転車で出勤したセンセイが、途中で出くわしたもの
起床して外を確かめると、昨晩の強い雨で道路は濡れています。でも、雨は降っておらず、厚くも薄くもない雲がまだら模様でかかっている状況。
予報によると、雨が降るとしても午前中とのことだし、念のために気象庁の雨雲レーダーで状況を確認すると、西方の雨雲がすぐに迫ってくるわけではなさそう。そこで久しぶりに自転車で出勤することにしました。
自転車に乗るのはたぶん、年内最後。何度かお伝えしましたが自転車、自動車、そして徒歩では移動経路が微妙に異なります。また退勤時は通常、鮮魚類を求めてスーパーに立ち寄るので、さらに変化します。出勤時、この経路を走るのは、ちょうど2週間ぶり。
当地はこのところ、ずっと天気が悪かったのです。BMWは信じ難いほど良い車だけれど、短距離の通勤には不向き。事故を引き起こす可能性もあるし。やっぱり自転車の方が快適だなぁ..と思いながらペダルを漕いでいると、前方にやや大きな写真のトラックが。
後部扉は開いているので、運んでいる物が見えます。どうやら、かなり大きな電化製品を降ろすらしい。例えば大型の冷蔵庫など。
でも、車の脇に立つのは男性1人。それに、まだ朝が早いので、家電量販店が商品を納入する時間帯ではありません。それなら何かの設備を運んでいるのかも。
例えばエネルギー供給システムなど。道路の左側のトラックがセンセイの進路を塞いでいます。当たり前ですが、その右側を迂回しようとした時、あ"...。
玄関の奥に薄茶の部分が見えますが、これは階段の側面。その壁紙が剥がされています。尋常ではありません。改めてお宅を確認すると、電力は引き続き供給されているものの、カーテンや家具の類は皆無。
そして駐車場には、工事の廃材を詰めた袋...。詳細はわかりませんが、大がかりな工事が進んでいます。改築か、改装か。記憶に間違いがなければ──ずいぶん怪しい──このお宅はセンセイの金沢工大移籍後、周囲の住宅と同時期に新築されたはず。
つまり通常ならば、大きく手を入れる必要はない。何が起きているんだろう...。
もしかすると所有者すら変わったのかもしれません。何らかの理由で手放したこのお宅を不動産屋が買い取り、リノベーションをして売り出すなど。でもそれだったら、このような工事をするだろうか...。
経費をかけずに最低限の手入れをだけをして、販売した方が利益は増えるはず。業者が「販売中」などの看板を立てない限り、詳細はわからないままだろうと思います。ただし個人的には関心があります。プライバシーに立ち入るつもりはありませんが、滅多にない出来事なので。
で、話はここで飛躍します。もしかするとこれも、新型コロナウイルス感染拡大の影響なのかも。コロナ禍で、家のローンを払えなくなった方などが相当存在するはずなのです。
■12月22日(火) いくら努力しても、冬の朝の寒さにはかなわない?!
前回の続いての血圧ネタ。10日程しか経過していませんが、興味深い現象が観察されたのです。
右のグラフは、今までと同様にここ2年半、朝晩測定した血圧の変化を示したもの。右端が前回以降のデータとなります。期間が短く、図や線を入れるとわかりにくくなるので、そのまま示しています。
悪しからず。前回以降、いわゆる最高、最低血圧ともに、そして朝晩のいずれも血圧は非常に低下しました。もちろん、もう既にまったく問題ないレベルです。ここに至るまでには血と汗と涙──実際には流してないけど──の物語が。
前回とは順不同になりますが、推測される原因から対処策を練りました。一つはすでにお伝えしたように、運動をすること。北陸地方はこのところ天気が悪いのですが、お昼など晴れ間を見て買い出しに出かけています。
やはりそれなりに効果はあるようです。でも一番努力しているのが塩分、正確には血圧を上昇させるNa+イオンの摂取量を減らすこと。誤解されると困るのですが、特別なダイエットなどはしていません。
また何か宣伝している商品を購入しているわけでもありません。どうするかというと暴飲暴食を避ける──そもそもしていない──だけでなく、Na+イオンに代えてK+イオンを含む食品を積極的に摂取するのです。
具体的には、各種調味料はできるだけ避け、野菜中心の食事を心掛ける。だんだんわかってきたのですが、人類の祖先はそもそも海生動物。海の中はNa+イオンだらけ。それが陸上に上がったのですが、状況は一変。植物はNa+イオンをほとんど含まず、ほとんどがK+。こちらは血圧を上げません。
だから、犬が飼い主をペロペロ舐めるように動物は、身体がNa+イオンを求めるのです。そこでこの点を頭に置き、意識した食事を続けたところ、血圧はみるみる低下。ただし最近、特に今週、金沢のアパートに移動してからは別な変化が観測されました。一番疲れている夜の血圧は低いまま。
ただし朝の最高血圧のみ、今までより高い(ピンク色のグラフ右端)。ナシテ?!センセイの場合、いわゆる最高血圧は、夜の方が朝よりも20mmHg程度高いのです。でもそれが、ここ2日ほど逆転しています。いろいろ考えたのですが、どうやらこれは、このところの朝の寒さによるものらしい。
金沢のアパートは安普請。大家さんを批判しているのではなく、アパートは営利目的なので、もともとそのような存在なのです。センセイは帰宅後に最低限の片付けを行い、身体の状態がある程度安定してから夜の血圧を測定しています。飲み会などを除けば、同じ時間帯。
つまり、毎日ほぼ同条件。最近は帰宅するとすぐにガスストーブに点火するので、測定時の室内はある程度暖まっています。でも朝は別。起床後20分ほどで計測しているのですが、北陸地方はこのところとても寒く、ストーブを使っても室内温度はあまり上昇しません。
だから身体は体温を上昇させるべく、血圧を...。う〜ん、これって、何をやってもダメということかぁ。
ちなみに前シーズン、そしてそのさらに前も、このような現象は観察されていません。
好意的に解釈すれば、血圧が全体として低下したからこそ、このような事象が目立つようになったということなのかもしれません。
■12月21日(月) その速さは何と、1日1棟 ──大学裏、アパートの建設工事が急ピッチで進んでいます──
仕事はまったく終わっていないのですが無理矢理区切りをつけて、今晩は帰宅することにします。守衛さんに鍵を返して校舎の外へ出ると、やっぱり...。
お伝えしてるように、そして広く報道されているように、北陸地方は先週から真冬の天気になっています。それでも金沢は雪が少ないし、写真のように今日の日中は晴れ間も見えたのですが。
なぜセンセイは、がっかりしたのか。今日が冬至だから...ではなく、南の空で木星と土星が非常に接近する──ただし、見かけの現象──のです。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、約400年ぶり。センセイが学者になるきっかけとなったガリレオ・ガリレイの時代以来です。
今日は雪が降っていたため、センセイは自動車でのご出勤。駐車場に向かって高橋川に架かる御所橋を渡っていた時、南東の空に僅かな雲の切れ目。そして、おぉ、輝く木星とそのすぐそばに土星。望遠レンズを持っていなかったので、写真を撮り損ないました。
う〜ん、残念。事前の報道の中には「一つの点に見えるかも」などというものもあったのです。でも、老化で視力が衰えているセンセイにも、はっきりと二つの点に見えました。北斗七星の方が、よほど難しい。
センセイの現在の視力では、こちらはたぶん分離して見えないと思う。写真は今日のお昼、スーパーで惣菜を買うために外出した際に撮影したもの。何度もお伝えした大学裏のアパート新築現場の様子です。
昨日、車でここを通った時は、奥の建物が写真の状態で、手前は足場だけでした。それでも個人的には、「速い...」というのが、その時の感想。雨雲レーダーで雪が降りそうにない時間帯を見つけて訪れると、まず、重機の音ともに元気な作業員、そして彼らが使う掛矢(かけや)と呼ばれる大きな木槌を使う音が...。
7号館という建物の角を曲がると、おぉ、手前の現場でも柱を組み立てています。手前の棟はこの時点で、斜交(はすか)いを含めた1階の柱がほぼ完全に組まれた状況。2階はというと、柱や梁(はり)が一部が据えられていますが、全体としては未着手。
でも、ここまでをたった半日で終わらせたんですよ。2棟とも屋根にあたる部分の構造物がありません。一般の住宅ではそこまで一気に行うと思いますが、コストを重視するアパートでは基本構造を含めた屋根部分をこの上に載せるんだろうと思います。それにしても何たる手際の良さ。
感嘆させられます。でも考えてみれば、拙宅も部材を持ち込むまで時間を要したものの、重機を用いた組み立てそのものはわずか1日。その日の夕方には、上棟(じょうとう)式──センセイの地域では「棟(むね)上げ」という──を行いました。
約55年前の実家の上棟式を微かに覚えていますが、その日の晩は、大工さんを慰労すべく大宴会。センセイには無理だったけど確かに、こういう働き方、そして生き方もあるよなぁ...。
もちろん、職業の貴賎(きせん)を主張しているわけではありませんので、念のため。
■12月20日(日) 今日の日本海は大荒れ。「波の花」が舞う中を金沢へ移動しました
何だか、昨日の写真と色合いが似ていますが、これこそ冬の新潟。
昨晩はゴーゴーと音を立てて吹く北風の音を聴きながら就寝。前任校に赴任した30年くらい前、新潟市西部の砂丘の頂上部にあるお宅を借りていたのですが、その時は海から吹き付ける風で家が揺れたほどの強い風。
現在の自宅はそんなことないのですが。子供の頃から聞き慣れているので、ある意味、懐かしさを覚える部分はあります。されどやはり、嬉しいと思ったことはないなぁ。
それでも明け方には少し静かに。いつもの時刻に起床して、そのまま金沢へ向けて移動します。積雪は大したことないのですが、北西の風が強く、しかも冷え込んでいます。車外気温計は-0.5℃。(表示は0.5℃刻み)
怖いのは路面の雪。もっと冷え込む──当地では珍しい──と雪質が変わり、意外に滑らなくなるのです。でも0℃〜-2℃くらいの雪が一番スリップしやすい。何しろ目指す方向と、それに合わせたハンドル(=前輪)、そして車体の向きが微妙に異なるのです。
これが雪道走行。無理は絶対にできません。車列をなし、しかも何が起きてもいいように車間距離を保ちながら走行します。一番かわいそうなのは、前を走る初心者マークの軽自動車。まだ雪道の勝手がわからないのです。
それに続いて、長い車列。彼女も慣れないハンドル裁きと、リアミラーに映る車列からのプレッシャーで大変だっただろうと思います。
でも、西隣の上越市に入ると道路状況が一変。件(くだん)のドライバーは相変わらず怯えたままですが、必要以上に低速走行する必要はありません。
2車線区間になったところで追い抜きます。今日の日本海は大荒れ、写真右上にちょっとだけ見えていますが、海は大波で、水平線が凸凹しています。しかも北西の風が強い。
写真は上越市名立地区(旧名立町)で停車した際に撮影したもの。中央下部に白いティッシュのようなものが見えますが、これは「波の花」と呼ばれるもの。よく見ると写真の左右にも小さくなった「波の花」を見ることができます。
海水中の有機成分が泡の塊となり、飛ばされてきたもの。ここから30kmほど海岸沿いを走行することになります。糸魚川市東部では、まるで桜の花(よりずっと大きいスポンジ上の泡)が舞い落ちるような状況の中を通過しました。
ロマンチックな気分になりたいところですが...実は、まったく逆。「波の花」の成分は海水そのもの。車体をあっという間に錆びさせる、有難くない存在です。よく見ると、写真のガードレールも塩分で錆びてしまっています。でも、これが海岸部で生きる人の宿命。
せめて雨や雪が降れば、少しは塩分を流してくれるのですが...。県境を越えた富山県東部は、その後さらに雪が降ったようで、かなり積もっていました。降ったばかりなのか除雪が追いついておらず、再びスピードダウン。とにかくハンドルさばきを誤って、田圃に突っ込むようなことだけは避けたい。
個人的には、今まで一度も経験していませんが。富山市以西で氷点下から脱したのですが、石川県との県境、そして石川県内では再び気温が低下。しかも雪。いつもなら飛ばすであろう、トヨタの青いスポーツカー「86」も、ひたすら安全運転。
でも、まぁ、ここは安全と、多少時間がかかっても目的地に到着することが最優先。もちろん無事に到着。時間はというと、徐行区間はあったものの、路面状況が良い区間はいつも通りに走行したので、意外にも通常より10分程度の遅延で収まりました。ただし燃費は別。タイヤの下に雪を挟んで、一種の空走状態になります。
燃費はざっと10%低下。でも、まぁ、これで安全が確保できるのなら安いもの。実は、いつ高速道路に乗ろうかとずっと考えていたのです。お伝えしたようにセンセイは昨シーズン、高速道路をまったく利用しませんでした。
理由は簡単で、雪が降らなかったから(+高速道路は楽しくない)。政治家や、某国有銀行総裁ではありませんが今シーズン、「いざという時は躊躇なく」高速道路を選択します。(キッパリ)