2018年3月31日更新(2018年4月8日ページ移動。2019年12月29日写真削除)

──2018年3月第5週のニュース──

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3月31日(土) 節目(ヤヌス)の日 ──新入生とその家族が、教科書や教育用品を揃えに集まっています──

 ご存じのように、センセイは基本的に毎週1回、新潟の自宅へ戻っています。

 家長としての責任を果たさなければならないし、田舎にいながら自動車を運転できない両親と伯母の面倒もみなければならない。でも帰宅する最大の理由は、やや意外なもの。
 センセイは洗濯が大嫌いなのです。実際、金沢のアパートに洗濯機は置いてありません。

 今週末は、お伝えしているように学部および大学院の入学式が行われ、翌日からオリエンテーション開始。つまりこの間に帰宅するのは不可能。
 というわけで、昨日の午後から今日の午前中にかけて自宅へ往復しました。

 お昼過ぎに金沢のアパートに到着したのですが、大学で今日締切の残務を片づける必要があります。自動車での出勤が楽なのですが、あえて自転車にします。
 裏口から構内に入ると、予想通り。

 警備会社の人が沢山の車を誘導しています。新入生とその保護者が、教科書や教育用品を買い求めに来ているのです。
 取り扱い期間は昨日から明日まで。

 仕事に区切りをつけてから会場を訪れてみました。まず教科書と製図器などを購入してから、実験服、体操服や靴(写真手前)、パソコン関連用品(奥)のコーナーを経て厚生棟へ移動。
 野々市市への転入手続きを済ませ、必要に応じて自転車を購入するという流れ。

 立場上この間、新入生の顔と表情を見ていたのですが、一言で表現するなら「良い」。基本的にはそれなりの顔をしています。ただし年々大人しくなっているのも事実。
 従順と言うべきか。

 学生諸君が「寮」と呼ぶアパートで知り合いになったのか、学生数人連れ、あるいは写真手前遠くのように親子連れで白いビニール袋を持ちながら帰宅します。
 ちなみにお母さんが右手に持っているのは物干し竿。どこで買ったんだろう。

 駐車場には近県を中心に、他県ナンバーの車が停まっています。おじいちゃんが留守番をしていたり、小さな弟や妹が乗っていたり。
 今晩はどこかで過ごし、皆で明日の入学式に出席するのでしょうか。

 いずれにせよ、節目の日。実はセンセイも例外ではありません。

 一部お伝えしたように、センセイは昨年12月に還暦を迎えました。金沢工大の定年は、まさに60歳(この業界の標準よりはずいぶん早い)。
 というわけで何と、センセイは本日で定年退職なのです。(ホントに)

 ただし当面は再雇用されて働くので、給料が低くなることを除けば、実質的には大きな変化はありません。特に、諸般の事情で入試部長を続ける必要があるので、少なくともあと2年はほぼ現状通り。
 されどやはり、節目は節目。

 ヤヌス“Janus”というのはローマ神話に登場する神の名前で、前と後ろにそれぞれ顔を持っています。二つの顔で門を見張る神。英語の1月“January”(直訳すれば「ヤヌスの月」)の語源です。
 つまり年、あるいは物事を区切るのが役目。

 2年を過ぎたら、さて、どうしようか......。



3月30日(金) スーパーの入口で見かけた深緑色の掲示物 ──西村センセイ、「不明」について考える──

 大学斜向かいのドラッグストアにお目当てものがなかったので、お昼で外出したついでに、2番目に近い別なお店へ。その隣はお世話になった金沢赤十字病院。昼食を含めて本来の目的は達成。
 で、大学へ戻ろうとして......あれっ?!

 現在は年に1、2回しか訪れないスーパーの前を通るのですが、入口脇のガラスに写真の掲示が。深い緑字に日本語で「ハラール食品」、英語で“HALAL Food”。
 アラビア語も書かれていますが、残念ながらセンセイは読めません。

 ご存じの方も多いと思いますが、これはムスリム(イスラム教徒)のためもの。簡単に言うと「宗教上、食べてもかまわないもの」という意味です。
 もちろんその反対、「食べてはならないもの」があります。良く知られているのが豚(肉)、あるいはそれに由来するもの。

 このように書くと、申し訳ないのですが少なくない方がネガティブなイメージを持たれるのではないかと思います。
 しかしそれは恐らく、むしろ我々の側の偏見。

 西村センセイ、商売柄もちろんある程度の知識は持っていたのですが、先月末のイベントのためにお招きしたイスラム教徒の学者と数日ご一緒させていただき、それを深く感じました。
 上辺
(うわべ)ではなく、その人のあり方に迫る内面の問題。

 正直なところ、それを日本人、特に若い方に理解できるような形で説明するのは難しい。

 「若い方がそのようである」ことが事実であるとしても、「若い方がそのようになった/陥った」、つまり「発言する自分は悪くないけど、若い人は悪い」と口にすることは、その前の世代、つまりセンセイらの世代の不明(ふめい)──知らない人は調べてね──を示しているのですから。
 う〜ん、禅問答。

 でも政治家や、「他はともかく、これだけは一流」と言われていた官僚の目と唇がその証左。もちろんセンセイ自身の不明はひとまず措くとして、です。

 節目の時に、それを強く感じます。(明日へ続く...かも)



3月29日(木) 慌てん坊は奥へ下がり、満を持して本命登場 ──キャンパスの枝垂れ桜が満開になりました──

 今日は見たまま、そしてタイトル通りの話題。

 実は西村センセイ、ここ10日間ほど自動車を運転していないのです。お伝えしたように先週日曜日に車で自宅から移動したのですが、金沢到着後は翌日の京都から始まり、週末は東京と、いずれも電車でご出張。
 もちろんこの間、大学へ出勤しています。

 でも京都は異常な低温だったものの、金沢に戻ると天気は一転。晴れて気温がぐんぐん上昇しました。通勤に車を使いたいわけではないので、空気を入れ直した自転車でご出勤。飛び交う大量の花粉で、露出している皮膚はヒリヒリ。
 でも、それ以外は実に快適でした。

 ただし今日は別。天気予報によると、低気圧から延びる寒冷前線が通過するため、夕方から夜は雨が降るかもしれないとのことだったのです。
 降水確率は50%。結果的にこれは外れたのですが。

 そしてもう一つ。この機会に、勤務を終えてからビールを買いに行こうと思ったのです。まだ余裕はあるのですが、新学期が始まると物理的にも精神的にもバタバタします。
 交通事故は絶対に避けたい。

 前振りが長くなりましたが、というわけで今日は久しぶりに車で出勤しました。いつもの駐車場に車を止めて、大学構内へ。
 校舎に入る時、視界に迫った来るのが写真の枝垂れ桜。満開です。

 まだ朝早いというのに、その下から背広姿の人物が出てきました。入試センター次長、つまり入試に関する事務方のトップ。
 「いつもならこの枝垂れ桜が咲く頃に新入生を迎えるのだけど...」。

 ちなみに、この写真は10時過ぎに撮影しました。四方を校舎に囲まれており、早い時間だと日光が十分当たらないのです。

 で、校舎脇、「気の早い桜の樹」はというと、こちらは期待外れ。本当に気が早過ぎたらしく昨日、今日と、花びらが萎んでしまっています。
 相当な慌てん坊だったようです。

 結局、いつもの順番で落ち着いたということのようで、駐車場前の桜もほぼ満開。それ以外は蕾が膨らみ、その隙間から濃いピンク色がチラチラ。
 ただし個体差は大きい。

 この調子だと4月1日(日)の学部および大学院入学式は、大学正門付近と、脇を流れる高橋川沿いの正門に近い場所の桜が5分から7分咲きぐらいになった状態で、新入生を迎えることになるんじゃないかしら。
 ところで上の写真、あんまり迫力がありません。

 実物は有無を言わせない圧倒的な存在感だし、大きい写真もそれなりに説得力があるのです。でもこのサイズに縮小すると、何だかしょぼくなってしまう。
 もちろん、要するにテクニックの問題なのですが。

 せめて......というわけで上の写真の左側から、右手の校舎を背景に、花びらを撮ったのが2枚目。う〜ん、やはり修行が足りないようです。

 トホホ。



3月28日(水) 国際高専、始動 ──年度替わりの今日、センセイがキャンパスで見かけたもの──

 今週から来週にかけて年度が切り替わります。

 センセイの場合、年度替わりに身分証明書の有効期限が切れます。「証明書」といっても、紙切れではなくICチップを内蔵したIDカード。
 このカードとパスワードで、建物の出入りだけでなく各種情報へのアクセスをコントロールしています。

 要するに、これがないと仕事にならない。

 というわけで、新カードへの切り替え期間初日の今日、交換場所である別棟の行政棟へ向かって歩いていると......あれっ?!
 大学食堂(写真奥)の前、交差点近くで何かの工事をしています。

 看板の設置工事です。据え付けられようとしている紺地に白抜きの看板には、「国際高等専門学校」(通称「国際高専」)。
 同一学校法人内の金沢工業高等専門学校(金沢高専)がこの4月、ほぼまったく新しい学校に生まれ変わるのです。

 付属学校のようなイメージを持たれるかもしれませんが実は、高専を母体に大学を設立したので、理念的は「高専付属大学」。もちろん規模は違いますが。
 センセイ個人にとっては、ほぼいつも通りの年度切り替え。

 しかし学校法人としては新しい国際高専(+付属金沢工業大学)の始動という、とても大きな節目を迎えます。

 まず週末の4月1日に、金沢工業大学学部・大学院合同の入学式が挙行されます。



3月27日(火) コンビニ業界はもはや、構造不況指定業種か?! ──「サンクス金沢久安店」閉店──

 今日は見たままのお話。

 少しお伝えしたように、昨日はイギリスからの客人をお迎えしていました。昼と夜、それぞれメンバーを少し入れ換えながらの会合。

 夜の部が予定より早く終了したので、いつものスーパーでおつまみを買ってから帰宅することに。でも、お店に近づくと、何か変。灯りが消えています。
 その時は何が起きたのか、すぐには理解できませんでした。

 改めて周囲を確認すると確かに、スーパーの向かいにあるコンビニに燈火が灯っていません。しかも店舗上部の看板はすでに撤去済!!
 かつてセンセイがセブン-イレブン誤認した「サンクス金沢久安店」が、なくなっていました。

 白状すると、忘れっぽいセンセイのことですから、今日はもう、そのことを失念していたのです。

 で、センセイはあまり肉類を積極的に食べないのですが、月単位の割引券の関係で、お昼に学生通用口近くのかつや」へ向かうと......あ"。
 斜向かいにあるサンクスから、ご覧のように備品類を搬出している最中。

 この時は屋上にあるエアコンの室外機をクレーンで搬出していました。「居抜き」で使ったり、それに備えて店舗を残したりするのではなく、解体して更地にするか、かろうじて建物を残すかという非常に厳しい対応。
 今後どうなるのかはわかりませんが。

 皆さんのお近くもそうでしょうが、この場所に限らずコンビニの新規出店と撤退が相次いでいます。特に最近は後者が目立ちます。どうやらかつての「どこもかしこも、最後はコンビニになっていく?!」という状況は終わったらしい。
 
サンクス金沢久安店の寿命は、4年。

 どうやら「勝ち組」だったはずのコンビニ業界ですら、縮小に転じたようです。



3月26日(月) 今年は順番が逆なのね... ──金沢でも気の早い樹は、桜の花を咲かせ始めました──

 昨晩金沢のアパートに戻ったのは遅い時間。

 それからこのページを更新したので、日付が替わってから就寝しました。でも今日は早朝に目が覚めたので、そのまま起床。
 今日はイギリスからのお客様を迎えることになっています。

 夜も会合があるので、自動車を使わずにご出勤。裏口からキャンパスに入ると、角度の浅い赤い太陽光線が、建物や木々の一部を照らし出しています。
 そんな中で見つけたのが、校舎入口脇の桜の樹。

 ご覧のように花を咲かせ始めています。誤解されると困るのですが、金沢、あるいはキャンパス全体で咲き始めたのではなく、この樹だけ。
 来る途中も、他には目にしませんでした。

 この場所は朝、校舎の陰になり日が当たらないので、所用でお昼に外へ出た時に撮影しました。いつもなら近くにある枝垂れ桜が先。
 でも、何故か今年はこちらが先。

 ここ数日続いた寒さが嘘のように、今日は日中、気温が上昇しました。この状態が1週間くらい続く予想なので、桜の開花が一気に、しかも種類をあまり問わずに進むことになりそう。
 金沢工大は4月1日(日)に学部と大学院の入学式を挙行します。

 今年は新入生を、満開の桜の下で迎えることができるかもしれません。



3月25日(日) 西村センセイ、満開の桜を愛でるために都心へ出張する?!

 もちろん冗談です。仕事のための公務出張ですし、実際、しっかりと働きました。

 ただし結果的に、満開になり始めた桜の下を通ったのは事実。今日はセンセイが役員を務める学会の幹部会(理事会)が都心で開かれたのです。
 会場は千代田区の法政大学。

 東京は昨日、桜の満開が宣言されました。お伝えしたようにセンセイは一昨日の夜から新潟の自宅にいたので、今朝は在来線と上越新幹線を使って上京。
 新潟県内はもちろん群馬や埼玉も開花とは言えない状況でした。

 でも荒川を越えると確かに桜が。ただし満開と言えるかどうかは微妙。電車を乗り換えてもなかなか外の様子はわかりません。
 新築工事が進む飯田橋の仮駅舎で下車し、お堀の土手沿いに歩きます。

 所定の時刻に会場に到着し、ちゃんと働きます。仕事をするために来ているのですから、威張るほどのことではないのですが。会議はかなりヘビーな内容。
 センセイはたくさんの宿題を持ち帰ることになりました。トホホ。

 最初の写真は仕事を終えてから、会場となった法政大学の高層ビル上層階から見下ろしたところ。堀の手前は中央本線および総武線。お堀の両側の桜が満開になり始めています。
 会議で重い宿題を頂戴したものの、帰りは、少なくとも時間的には余裕があります。

 前回、あまり余裕のないスケジュールを組んで、列車に乗り遅れるという大失態をやらかしてしまったので、遅い列車を予約したのです。
 正直に言うと、今度は「遅すぎる」新幹線になったのですが...。

 それはともかく、滅多にない機会なので桜並木の下をゆっくり歩きます。

 あちこちで、シートを広げてお花見。アベックだったり、家族連れだったり、仕事仲間(?)だったり。アルコール──ワインが多かった──入りの連中は当然として、ノンアルコールの人も意外に多い。
 外国人も多くて、白人の家族や中国、韓国人、綺麗なフランス語を話すアジア系(ベトナム人?)男性二人連れなどなど。

 そうそう、和服姿の日本人女性と、日本人以上に和服姿が似合う、恰幅のいい中央アジア系の男性を見かけました(お相撲さんではありません)。
 インターナショナルだぁ。

 往路に利用した上越新幹線は左側(東側)の座席。だから北区の滝野川公園などの様子を見ることはできませんでした。今日は気温が上昇したので、上野公園などにも多くの方が繰り出したのでしょう。
 でも桜の季節は、まだ始まったばかり。

 母校、国際基督教大学(ICU)の桜は、経験的には都心での開花、満開からそれぞれ1週間くらい遅くなります。つまり次の週末前後に満開になるはず。10年くらい見ていないけれど。
 この陽気だと、もうちょっと早まるかもしれないなぁ。

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