2022年8月6日更新(2022年8月14日ページ移動)
■8月6日(土) 「閉店しました」 ──この看板を見かけるたびにドキッとさせられます──
もちろんセンセイはすでに無事、自宅に戻っていますが、その道中のお話をいくつか。
今回も、いつもの時刻に金沢を発ち、いつものルートで移動しました。これにはいくつかの理由が。まず後者は簡単で、慣れ親しんだ経路だと少しの変化でも見逃すことが少なくなるため、安全に繋がるからです。
慣れない道路で本当にあちこち気を遣ってしまい、気疲れしたという経験した方も多いと思います。そもそも一般道で自宅─金沢間を移動するのなら、国道8号線がオーソドックスな選択。実際、当初はこのルートで移動していたのです。
でも他に選択肢のない新潟県内は別として、富山県に入ると国道8号線は黒部市、魚津市、滑川市、富山市北部、高岡市中心部、小矢部市という具合に、交通量も信号機も多い地域が連続してしまいます。
正直なところ、到着時にはもう、ヘロヘロ。そこで、少なくとも富山県内については現在、山側つまり富山市南部の「富山外郭環状線」を含むルートを使っています。それでもまだ上越市(旧直江津市)、富山市南部、金沢市東部〜南部の3カ所で交通量が多くなります。
何としてでもこれらでの渋滞は回避したい。
同じ時刻に出発するのも安全と無関係ではありません。そもそも、空いている道路を走行したいのなら夜間や未明を選択すればいいのです。
若い方ならそれでもさほど問題ないでしょう。センセイも未明に発つことがごく稀にありますが、スイスイ走ることができますし、所要時間も幾分短縮できます。夜間は黄色点滅になる信号機も多いのです。
でもセンセイは高齢者。(キッパリ)視力や注意力が低下し、いざという時の反応時間も長くなっているはずなのです。実際には夜間走行で危険な場面に出くわしたことはないのですが、ここはやはり安全最優先。
というわけでいつも、分単位までほぼ同じ時刻に出発します。ただしこの場合は別な問題点が。途中でお昼を頂くことができるお店が限られてくるのです。そもそも「裏道」を走るので飲食店が少ないし、営業時間以外のことも多い。
僅かに残った候補の一つが写真の「ドライブイン こけ山」(富山市(旧婦中町))。金沢への移動時は、問題がなければ正午前にここを通過します。道路脇で駐車も便利だし、何より地域の人気店。混雑...というわけではありませんが、営業時間帯はそれなりに車が止められています。
センセイも一度だけ入ったことがあります。その時の印象が可もなく不可もなくという感じだったので、残念ながらその後の直接的なご縁は途切れたまま。でも決して無視しているわけではありません。
ところがある日、軒先に「閉店しました」の看板が。最初に見た時は本当にびっくりしました。しかもその時はコロナウイルスの流行が拡大していた時期。しかも各種の旗は取り込まれ、駐車場に車は皆無。健康上の理由あるいは営業自粛により、本当に廃業してしまったのかと思い、本当に焦ってしまいました。
たまたま今回も看板を見つけたので、信号停止時に撮影したのが写真。もうおわかりだと思いますが、この看板はその日の営業終了後に「本日の営業は終了しました」という意味。午前中にお店に来る人もいるでしょうから、一般的には「準備中」の札を下げることが多いと思います。
心配性な西村センセイ、わかっていても「閉店しました」という看板を見かけるたびに、ドキリとさせられます。
■8月5日(金) 「媒介」って、「仲介」と違うの? ──わかったようでわからない不動産用語──
金沢工大の教職員は実質的に、明日から夏期休暇。センセイも金沢最後の日となります。
写真はちょっと前に撮影したもの。センセイの通勤経路に最近、看板が立てられました。そういえばこの田圃、ずいぶん前から耕作されていないなぁ。
10年くらい放置されているような気がします。この場所、片側2車線の幹線道路沿い。つまり割と良い立地なのです。実際、いろいろなお店が軒を連ねています。残念ながらどれも繁盛...とはいきませんが。
前を通りすぎようとして、あれっ?!看板の右端に小さく「取引態様:媒介」。「仲介」ならよく使うけど、「媒介」って何でしょう。また両者は異なるのでしょうか...。
というわけで調べてみましたが、正直なところ、違いがはっきりしません。「仲介」はやはり、我々が普通に使っているのと同じ意味のようですが、「媒介」は場面によって多様な使われ方をするようで、イマイチ絞りことができません。
そもそも「媒介」は売却契約に用いることが多いらしいのですが...。ここまで明示しているのですから、看板の掲出者は特定の意志を持っているはずなのですが...。
でも、わからないものはわからない、と言うしかありません。
■8月4日(木) 夕方にはスッカラカン ──北國銀行のATMと関連設備が完全に撤去されました──
ご存じのように一昨日の晩から昨日未明にかけて青森、秋田県境付近で大雨が降りました。かなりの被害が出ています。
豪雨をもたらした停滞前線はその後、南下。それそのものは予測されていたのですが、南下の速度が見込みより遅く、ほぼ停滞状態になりました。その結果、昨晩から今日にかけて新潟県北部から福島県会津地方にかけて集中豪雨となりました。
現在のところまだ被害の全貌は明らかになっていませんが、米坂線および磐越西線の鉄橋が崩落するなど甚大な災害であることは確実。そして本日未明から石川県加賀地方、福井県大野市付近で猛烈な雨が降りました。仕事を終えてから所用で車を走らせたのですが、野々市市内数カ所で幹線道路が10〜15cm程度冠水。初めての走行だったので、本当に怖い思いをしました。
それでも何とか無事ディーラーにたどり着くことができたのですが。サービスの方によると、このお店だけで今日、4台の車が浸水して動けなくなったそうです。こうなるともう、廃車は避けられません。白山市(手取川)および小松市(梯川)の上流では大規模な浸水も発生していま。
被害が広範囲におよぶため新潟県同様、正確な状況はまだ把握できていません。完全な予測は難しかったものの、今回の豪雨は数日前から心配されていました。キーワードは「腐ってもタイ」。「タイ」は「鯛」ではなく「台(風)」。
気象の世界では良く知られた言葉です。前線上の低気圧は颱風が熱帯低気圧(その後温帯低気圧)に変化したもので、太平洋生まれの大量の水蒸気を含んでいるからです。
各地の被害が心配です。金沢はそんな雨の日だったのですが、センセイは頑張って徒歩で出勤しました。出勤時は雨が小降りになっていたのです。でも到着後、状況はどんどん悪化。
もちろん簡単に外へ出ることはできない状況に陥りました。当然、お昼についても売店でお弁当を購入する──ただし塩分に気をつける必要がある──か、大学食堂を利用するしかありません。
写真は、アジフライ定食を頂いてから研究室へ戻る途中に撮影したもの。先週末で廃止された北國銀行の学内ATM(現金自動預払機)です。正確に言うと「ATM跡」と表現すべきでしょう。ATM本体は撤去済でした。この時は周囲で電気関係──たぶん通信回線──の工事中。
退勤直前にメールで連絡があり、再度この場を通ることに。その時にはもう、金属製のドアその他も完全に解体されて持ち出されており、文字通りスッカラカンになっていました。こうなるともう、ここに何があったのか、正確に思い出すことが難しくなります。
人間もまた、同様です。
■8月3日(水) ...それも、2台 ──金沢工大の近くに冷凍餃子の自動販売機が設置されました──
写真はいずれも昨晩撮影したもの。
残務整理は残っていますが、お伝えしたように授業そのものは終了。だからいつもの時刻に退勤しようとしたら電話がかかってきました。とても偉い方からです。当然、かなり時間をかけて丁寧に対応させて頂くことになります。
電話を終えると、守衛室で鍵をお返しして校舎の外へ。かなり暗くなっています。
単に時間が遅いだけでなく夏至から約1ヶ月半が経過したため、日没の時刻がどんどん早まっているのです(ただし厳密には、日没が最も遅い日と夏至は一致しない)。
食材は揃っているので、真っ直ぐ帰宅することに。かなり歩いたところで、あることを思い出しました。
数日前のお昼に「ゲンキー扇が丘店」を目指してい歩いていた時、「田井屋」の駐車場内に写真の自動販売機が設置されていることに気づいたのです。
マシンの側面には「ハチバン」。北陸地方で「8番らーめん」を展開する「株式会社ハチバン」のことです。もちろんその時も写真を撮ったのですが、完全な逆光。そこで少し戻る格好になりますが、右側から夕日が当たるこの時間に再度撮影することにします。
白状すると、たどり着いた時にはもう日は完全に沈んでいましたが。この自販機では「8番餃子」(30個入り990円)を中心に、数種類の餃子と「8番鶏の唐揚げ」(300g、720円)を販売していました。同社のプレスリリースにもしっかりと紹介されています。
それによると何と、実店舗では取り扱っていない品も含まれるそうな。ご存じのようにコロナ禍で飲食業界は大きな影響を受けました。でも「実店舗での飲食から持ち帰り」という流れの中で、自動販売機が注目されるようになったのです。
ローカルな話題で申し訳ありませんが、新潟県上越市の「GOGO宝来軒」の取り組みもその一つ。これも流れなんだなぁー、と感じながら今度こそ帰路に。自販機に立ち寄った関係で、いつもとは違うルートを歩きます。こんな時間帯に歩くのは初めて。
小路を曲がると、目の前に押しボタン式の信号機がある歩道に出ます...あ"っ。道路の反対側にあるのは、1回だけ入ったことがある「から揚げ専門 勝助商店」。その駐車場の一角に、「株式会社アストジャパン」が「ふくちぁん餃子」(「ちゃん」ではない)ブランドで展開する餃子の自販機が。
こちらは36個入りで1,000円とのこと。後から調べたところ、ここはフランチャイズの横川店だそうです。実は数ヶ月前、金沢工大を挟んだ別の場所にも「ふくちぁん餃子」の自販機が設置されたのです。
確かに人件費はあまりかからないだろうけれど、借地代や高騰する電気料金を考えると、う〜ん、どうなんだろう。
■8月2日(火) 稼働率の低い施設を集中的に? ──高橋川対岸の大学施設で解体撤去作業を実施──
お伝えしたように、今学期すべての講義が今日で終了しました。ふぅ。
と言っても、学部科目の成績を確定したわけでもないし、大学院についてはこれから作業に入るところ。成績評価作業はまだまだ続きますが、それでも無事何とか収束段階に到ることができたこともまた確実。
やれやれ。写真は先日撮影したもの。
お昼に校舎を出た際、高橋川の向こうから重機の音がすることに気づきました。それそのものは割と良くあることなのです。でも現場は、工事あるいは建設と無縁のはず。用事を済ませてキャンパスに戻る際に、現地を訪れてみました。
...あ"っ。金沢工大扇が丘キャンパスは高橋川右岸に位置しますが、実は左岸にも一部校地が散在しています。その一つが、フェンスで囲まれた写真の場所。
重機──ただし休憩中らしく稼働停止──の音はここが発信源だったのです。重機の左側にはかつて、金沢工大の実験施設が設置されていました。号館名は忘れてしまいましたが、記憶に間違いがなければ研磨剤の研究をしていたはず。
それが跡形もなく撤去されて、ご覧のように更地になっています。ちなみに、奥の黄色い建物は「チャンカレ」こと「カレーのチャンピオン 野々市本店」です。「低糖質チャンカレ 〜大豆ミートカツのせ〜」以来、入っていないなぁ。
この時は写真だけ撮影して、研究室へ戻りました。今日は帰宅する際、別な用事があってこの場所を通ることになりました。どうなったんだろうと興味津々(しんしん)で現場を訪れると、すべて解体撤去というセンセイの予想は大外れ。
写真右奥の48号館や、右手前の自動車整備のためと思われる施設はそのまま手つかずでした。ただし、先日解体された59号館および学友会館に見られるように、大学側は稼働率の低い施設の整理に着手したものと考えられます。ここにあった施設で研究されていたのは非常に優秀な先生。
残念ながら数年前に退職されていました。59号館および学友会館跡は更地になったまま。だからどう利用するつもりなのかはわかりません。
■8月1日(月) センセイの目の前で、男子学生は固く閉ざされたドアの取っ手を引いていた。(実話)
今日は確認したことのご報告。
金沢工大は明日で今学期の授業を終えます。センセイは火曜日に2クラス持っているのですが、いずれもまだ採点と成績評価を終えていません。だから早めにご出勤。今日は講義がないので、本当はお昼に一時帰宅するつもりだったのです。
でも作業が遅れているため帰宅を断念し、大学食堂でお昼を頂くことに。加えて、今日もとにかく猛烈に暑かったことが影響したかも。
食堂から戻る途中、たまたま廃止された北國銀行のATM脇を通り過ぎました。ドアには貼り紙が掲示され、ATMコーナーは消灯していました。予想通り、ATMそのものはまだ撤去されていません。
お昼なので周囲には沢山の学生諸君。その時、その中にいた男子学生が何かを手にしたと思ったら、急にATMの方を向いて接近していきました。遊んでいるのかなぁと思ったのです。
でも彼は、本当にドアの取っ手を引き始めました。ふざけている様子はありません。彼はATM廃止をまったく知らなかったか、完全に失念してしまっているのです。何かおかしいことに気づき、友人が話しかけます。
周囲には笑いの渦が広がります。当たり前ですが、告知通りに廃止されたんですねぇ。
写真は先週金曜日に帰宅する際に気づいて撮影したもの。前日お伝えしたばかりの カーテン専門店「オーダーカーテン レアール」で大きな変化が起きていました。
スーパーを経由したセンセイはお店の裏の道路(写真奥)を歩いていたのですが、沢山の車が集まっています。ぐるっと表側に回ってみると、ご覧のように重機も。いよいよ引越作業が始まったのです。予告されていたのですから当たり前なのですが、あまりに動きがなかったので、ちょっと妙な気分になります。
重機は翌日も同じ場所に留まっていました。荷物の搬出用だろうと思ったのですが、どうやら高い位置にある看板を消去するために持ってきたようです。初日はまだ看板が残っていましたが、2日目には真っ白に塗り込まれていました。
当然、店内は空っぽ。移転の紙はそのままでしたが、営業再開日は「8月」から「9月1日」に変更されていました。どうやらやはり移転その他の作業に手間取っていたようです。
今日から8月。時計の針がまた一つ進みます。
■7月31日(日) 車外気温計の表示は36.5℃と37.0℃!! ──猛烈な暑さの中、金沢へ移動しました──
白状すると、昨晩は相当疲れた状態で帰宅しました。
昨日は朝早くに目が覚めてしまい、そのままご出勤。個別面談の準備は終えているのでその必要はなかったのですが...。センセイの面談は予定時刻より早く始まり、休憩なしなのに予定時刻をオーバーして終了。
アパートに戻り、着替えて出発します。いつものルートですが時間帯が違います。走行する車は比較的少なく運転しやすい。でも、まさにお昼時なので、どこかで何かを食べる必要があります。さりとて金沢で頂くと、その後長時間に渡って注意散漫になる可能性も。
結局、糸魚川市内のいつものお店で遅いお昼を頂きました。あらかじめ覚悟していたのですが、それでも富山県内の気温は高い。昨日の富山空港(秋ヶ島)における最高気温は36.0℃。まさにその頃、空港の南側を通過しました。その時の車外気温計の表示は36.5℃。(0.5℃刻み)
良く一致しています。見通しが甘かったと反省されられたのが新潟県内の交通量。海沿いの海水浴場や観光地はどこも大変な混雑で、道路は他県ナンバーの車ばかりで、あちこちで渋滞しました。高速にすべきだったかと反省しましたが、これから乗ってもあまり意味がありません。
考えてみれば、夏休み入りした週末なのですから、混雑して当然なんですね。ヘロヘロの状態で帰宅し、暑さその他であまり休むことができない状態のまま今朝に。今日はまず、金沢とは反対方向にある実家へ行かなければなりません。
新鮮な野菜を貰って──ありがたや、ありがたや──再度自宅を発ちます。道路は昨日以上に混雑しています。他県ナンバーが多い──札幌や奈良ナンバーを見た──ことに加えて、明らかにふだん運転しない人が車を走らせています。
気を使いながら、混雑する上越市(旧直江津地区)を通過しました。ここから先は、海水浴客ばかり。右折車線のない狭いT字路を、直江津海水浴場へ向かう6台の車が曲がることができずに塞いでいます。
写真は今日の「百川(ももがわ)海水浴場」の様子。観光地として知られる「マリンドリーム能生(のう)」の東隣で、遠浅の海です。あまり有名ではありませんが、駐車場は県外ナンバーで満車でした。
ちなみにふだんはサーファーたちがよく利用しています。富山県に入れば...と思ったのですが、チト甘かった。山側のルートを走るので海水浴客は皆無。されど今度は気温が急に上昇してきました。特に富山市内は猛烈な暑さ。神通川を渡る前後には車外気温37.0℃との表示。
富山空港での公式記録は37.2℃だったそうです。昨日は全体として太陽光を背にする格好だったのですが、南西へ移動した今日は真正面。エアコンを入れていてもあちこちに直射日光が当たります。さりとてエアコンの設定を強くし過ぎると、体調がおかしくなります。
去年の夏、同じような状況下で急に気分が悪くなり、一時運転を休んだことがありました。それでも何とか無事にアパートに到着。やれやれと思って荷物を運び入れたセンセイを迎えたのは、南と西に面した部屋の逃げ場のない蒸し暑さ。
...もう、勘弁してよぉ。