2022年7月9日更新(2022年7月17日ページ移動)
■7月9日(土) 轉禍爲福 ──お刺身を手にスーパーから戻る途中で、喫茶店を見つけました──
今日はサブタイトル通りのお話。
2週間前に、自宅近くの立派な木(写真右奥)についてお伝えしました。時間的にはその続き。
駐車場越しに木を撮影して帰路を急ぎます。地元産の鯛のお刺身を買ったのですが、保冷剤を入れずに歩いていたのです。そんなに離れているわけではないし。写真の左側へ歩き始めた時、質素な建物の存在に気づきました。
最初は事務所か何かだろうと思ったのです。実際、1階の右側には出入り口らしいものも。でもなぜか左側にも増設したような入口が。ちょっと変わった構造だなぁーと思って良く見ると、“cafe”(正確には“e”にアクサンが付く)の文字。え"っ?!
どうやら2階は喫茶店らしい。小さな看板に書かれた名前は“et cetera”。本来は「その他」を表すラテン語の「エト・ケテラ」。英語で良く用いられる“etc.”(「エトセトラ」)の語源です。
実際、下に日本語で「えとせとら」と記されています。1階玄関付近には販売中の物品も紹介されています。ただしその日は前述したような事情でそのまま帰宅。改めて調べてみると、全国紙(地方版)と地元情報サイトにお店の情報が掲載されていました。
なお、地図上には同名のお店が複数掲載されています。情報を総合すると、柏崎駅前にあったお店が1年前に現在の場所へ移転してきたようです。お店の方は大学生時代、都内の自然食レストランで働いていらしたとのこと。
Web上で紹介されているメニューも、いかにもそれっぽい。...知らなかった、自宅のすぐそばだというのに。
考えてみるとふだんは金沢にいるので新潟の自宅付近のことをあまり知りません。まぁ、金沢だってほとんど徒歩による通勤経路内に限られているのですが...。そう遠くない将来に金沢を離れることを考えると、これでは良くない。
でもこれって、発想を変えると「轉禍爲福」。(『史記』)「禍(わざわ)いを転じて福となす」です。今回はとても災いとは言えませんが。
そう考えるとこれって、かなりラッキーかも。
■7月8日(金) 鍋だと、色がずっと濃くなります ──かぼちゃのシチューを作りました──
写真は昨晩作ったかぼちゃのシチューです。かぼちゃを使うのは2回目。
ご存じのようにセンセイは通常、日曜日の午前中に金沢へ移動して、週末に新潟の自宅へ戻ります。金沢へ移動する際は、前日に母親から貰った1週間分の野菜を積み込み、途中のスーパーで野菜以外の材料を購入。
当たり前ですが食材、特に野菜は新鮮さが命。だから日曜日から週の前半は葉物など傷みやすい野菜を優先して頂きます。滞在期間の後半、つまり水曜日と木曜日は比較的保存の利く野菜が中心。今の時季なら初物のジャガイモや新鮮な玉葱。
後者はまだ値段があまり下がっていないので、とても助かります。何より、野菜本来の味でとても美味しい。そんな先週末、母親から今シーズン初めてのかぼちゃを2個貰ったのです。かぼちゃって、こんなに早い時期だったけなぁ。それはともかく、1個を金沢に運びました。
まだジャガイモが残っています。さて、どうしよう。迷った末、かぼちゃを半分に切った上で、片方をさらに半分──つまり1/4──に切り分けました。その1/4個を一昨日、昨日と二晩連続でシチューにしてみたのです。
可能性を試すべく一昨日は予熱以外は鍋、昨日はすべて電子レンジで調理。いずれも野菜本来の味と新鮮さを生かしながら、それをがっつり頂くのがテーマ。裏テーマとして、手間を省くため、いずれも炒める過程を省略します。
結論から言うと、鍋の方が簡単。火の通りが良く、かき混ぜることで味も馴染みやすい。電子レンジだけだと、やはりどうしても「火」──この場合は電磁波──の通りにムラができます。しかも素材によって「火」の通り方が違います。
これまでの経験から、水分が多いからでしょうか、ジャガイモやかぼちゃは意外と電磁波で加熱しやすいのです。でも予想外に人参は難物。ちなみに、電子レンジ内で発振される電磁波は水分子、つまりH2Oの酸素─水素結合部分を共振振動させて発熱させます。
それ以外の分子にはほとんど影響を与えないのです。で、昨晩はというと、人参だけを電子レンジに数分掛けた後、玉葱を下にして、かぼちゃを上にして再加熱しました。残念ながら最初の段階で反省すべき事象が発生。意外なことに人参だけだと、すぐに「火」が通ってしまうのです。
この辺の加減が難しい。鍋ならこれほどの差は出ませんし、かぼちゃの場合、鍋だと試作品──もう試すつもりはない──以上に色がずっと濃くなります。もちろん加熱と同時に材料をかき混ぜることでその成分が溶け込むからでしょう。
今回の一皿分の塩分量は、約0.9g。十分合格ラインですし、何より素材の味をできる限り生かしているので、野菜本来の味がします。
鍋と電子レンジ(だけ)、長短はありますが、いずれも十分実用になりますよ。
■7月7日(木) こちらもびっくり。高橋川には鯉だけでなく、立派な鯰も住んでいました
予定を変更してお伝えします。ただし、七夕にはあまり相応しくないかも。
午前、午後の講義を終え、その記録を作成し終えたのですが、今日はまだ帰宅することができません。夕方に公式の大きな会議が遠隔形式で開かれるのです。大学院と合わせて、二つの会議が終了。
守衛室で鍵をお返しして校舎の外へ出ます。今晩の食材はすでに昨日のうちに確保し、しかも途中まで加工済。スーパーに立ち寄る必要はないので、真っ直ぐアパートへ向かいます。通用門を出たところで、あれっ?!
高橋川沿いにある公園に、見慣れない人がいます。最初はゴミを片づけていらっしゃるのかなぁーと思ったのですが、そばに何故か釣り竿が。
通り道なので自然と近づく格好になります。視界が開けると、おぉ、地面に敷かれたシートの上に魚が。釣り上げた魚の体長を計ろうというらしい。最初は高橋川に住む鯉だろうと思ったのです。
鯉独特の濁った色をしているし。通り過ぎようとした時、鰭(ひれ)の様子が鯉と違うように思えてきました。少し戻り、釣り人に「鯉ですか?」と尋ねます。返ってきたのは「いえ、鯰(なまず)ですね」。
もちろん鯰が住んでいてもおかしくはないのですが、この目で見るのは初めて。彼は続けて、「かなり大きいですね」。確かに体長66cmもあります。大きい。了承を得て上から撮影したのが写真。彼も撮影の準備を始めました。
「どうやって食べるんですか?」と質問すると、お返事はちょっと予想外。「いえ、食べません。釣るだけなんで」とのこと。キャッチ・アンド・リリースなんでしょうか。鰻が左側の鰓(えら)をピクリとさせました。
珍しい経験をさせていただきました。はい。
■7月6日(水) ちょっとびっくり。少し離れた所にある大学59号館と「学友会館」を解体していました
写真は今日撮影したもの。ちょっとびっくりしたので。
水曜日は午後に大学院の講義。その前にお客さんとの打合せもあります。そこで午前中に急ぎの用を片づけてから、高橋川の向こうにある「ゲンキー扇が丘店」へ。食料を確保し、生活用品を補充するためです。
このところ忙しかったので、ゲンキーを訪れるのは2週間ぶりくらいのはず。立派になってすでに営業を始めている「田井屋」脇を歩いていると、隣接する「うつのみや金沢工大前店」の奥から重機の音が聞こえてきました。
そんなに大きい音ではなかったので、その時は何か片付けをしているのかなぁと思ったのです。でも「うつのみや」前を通り抜けると光景が一変。センセイは写真奥の道路を歩いていたのですが、東側、つまり工大側で建物の解体工事をしていたのです。
それもかなり大規模な工事。最初に頭に浮かんだのは、老朽化した学生用アパートの解体(たとえばこちら)。「ゲンキー」で必要なものを買い求めてから、ちょっとだけ回り道をして現場前を通ってみました。
ここに何があったのか確証が持てなかったのです。現場に接近してやっと、以前の様子を思い出しました。写真奥には金沢工大の「59号館」というビルが写真奥に存在したのですが、もう残骸だけ。
手前には「学友会館」があったのですが、こちらはもう跡形もありません。門柱やその奥の様子でお気づきかと思いますが、「学友会館」は一般のお宅を購入したものと思われます。センセイは体験していませんが、バーベキュー設備を備えた広い庭が広がっていました。
老朽化あるいは用途変更のため解体したようです。右隣の建物は今春完成した学生用賃貸マンション。59号館跡に何ができるのかは知りませんが、大学と近辺の様子がどんどん変わっていきます。
■7月5日(火) なぜ「満車」表示? ──大学裏のコイン式駐車場で、実際の利用が始まりました──
今日はタイトル通り、そして見たままのお話。
写真は先日、お昼に大学に戻る際に気づいて撮影したもの。
先月オープンしたコイン式駐車場の様子です。実は営業開始後もずっと、利用する車がなかったのです。もちろん四六時中観察しているわけではありません。
センセイが知らない間に駐車する車はあったのでしょうが。この日駐車場を利用していたのは軽自動車3台。1台には初心者マークが貼られていました。もちろん本学学生が通学に使っているのでしょう。
ここまでは想定内だったのですが、ちょっと良くわからない点も。まず一番奥に軽トラックが止められていること。もちろん軽トラが利用してはいけないという規則はありません。でも駐車場関係者のものではなさそう。
さりとて、左側の畑の利用者でもなさそう。要するに、目的が良くわからない。そしてもう一つ。右奥に看板と利用状況を示す表示があります。“P”の下のLED文字は赤色。縮小してるので読み取れませんが「満」と記されています。
つまり「満車」を意味します。でも実際はご覧のように、半分しか使われていないのです。通勤経路なので毎日この場所を通るのですが、この時以外は白色で「空(車)」。システム上のトラブルでも発生したのでしょうか...。
ちなみに今晩の帰宅時は1台のみ。畑を挟んだ反対側(金沢工大側)にある駐車場は、いつもほぼ満車です。両者の料金差は50円。
この駐車場の存在がまだ知られていないのか、それとも金沢工大の学生は小金持ちなので、その程度の差は気にしないということなんでしょうか。
■7月4日(月) 仕事するなということ?! ──auの通信障害が午前に深刻化し、業務への影響拡大──
ご存じのように、一昨日の未明からau(KDDI)に全国規模かつ深刻な通信障害が発生しています。
本日夕方現在、障害はほぼ解消されたようですが、センセイ一家も全員auユーザー。どうなることかと心配していたのですが、予想外の展開となりました。そもそも今回の通信障害は週末に発生。
障害発生時、センセイは新潟の自宅にいました。電話、インターネット網ともにNTTの高速光回線を使っているので、直接の影響はありません。障害が発生したことは知っていたのですが、自分のところがどうなのかすら試していません。センセイの場合そもそも、スマートフォンはインターネット端末として使用しており、緊急時を除けば携帯電話で音声通話をすることはありません。
それに1日もあれば復旧するだろうと思っていたし。昨日は朝のうちに自宅を発ちました。不安定な天気が予想されたので天気予報の時間にラジオのスイッチを入れたところ、通信障害が復旧していないとの臨時ニュース。これは予想外。
例によって大学に「出勤」したのですが、もちろん高速回線を利用できます。念のためにiPhone SE(2nd)を見たところ...何だか変。(1枚目の写真)
本来ならばこちらのように左上のアンテナは白色でなければならないのです。それでもデータ通信はできたし、報道によると「西日本は復旧した」──実際には大混乱が続いていた──とのことだったので、アパートへ帰宅。
今朝、さすがに3日目、しかも社会が動く平日には...と思って出勤したところ、まだ正常には戻っていないとのこと。大学のシステムは現在、スマートフォンを使用した二段階認証となっています。出勤した時はこのシステムが稼働していたのです。
でも別なシステムに接続しようとしたところ、不可。おかしいなぁーと思ってiPhoneの画面(2枚目)を見ると、何と、「検索中」との表示。さもなくば「(通信可能)圏外」で、音声通話は不可。
稀にアンテナが1本立つこともありましたが、その時もデータ通信はできませんでした。この状態で無理に接続──Safari使用──を試みても、3枚目の写真のように接続不可。今回、ユーザーデータと位置情報の確認にトラブルが発生しているそうで、そこでのデータ輻輳(ふくそう)のようです。
困った、冗談抜きで仕事にならない!!いくら待っても状況が改善しないのでお昼休みに、iPhoneを購入した大学脇のお店を訪れました。いつもの高飛車な雰囲気とはうって変わり、店員は平身低頭。
その時のお客はセンセイだけだったのですが。突然の故障の可能性もないわけではないものの、やはり通信障害によるものだろうとのこと。諦めて大学へ戻り、別な仕事をしていたら、障害発生から約4時間後、不意に復旧しました。
やれやれ。二段階認証を経て、頼まれていた仕事を片づけます。それでも高速回線を使えたセンセイはまだ良かった方なのだと思います。今回の障害に振り回された人は多かっただろうし、社会的な影響も計り知れませんでした。
この教訓をぜひ、今後に生かしていただきたいものです。
■7月3日(日) 敢えなく閉店した飲食店店舗を改装して、「GOGO宝来軒」がオープンしました
日曜日なので、いつも通りに金沢へ移動しました。その途中のお話。
以前、上越市大潟区(旧大潟町)の国道8号線沿いの「十得」というお店をご紹介したことがあります。以前存在した飲食店はいずれも長続きすることなく閉店してしまうという、いわくつきのお店。
しばらくまったく空き家だったのです。2年くらい前から動きが。建物を何らかの形で利用していることは確実だったのですが、不思議なことに、飲食店として営業する気配がまったくなかったのです。最初は単に住宅として借りているのかと思ったほど。
それならアパートや一軒家を借りた方が賢明なのに。ところが去年の冬、道路に面した側に屋根を備えた自動販売機(写真中央左)が設置されました。売っているのは冷凍のラーメン。そこには「GOGO宝来軒」と記されています。
上越市の高田駅前に「宝来軒総本店」というラーメン店があることは知っていたのです(入ったことはない)。その関係かなと思ったら、最近、あれよあれよという間に店舗部分が改装され、建物全体も綺麗に塗り替えられました。看板にはやはり「GOGO宝来軒」(インスタグラム)。
先月上旬から営業を始めています。センセイはその前を通過するだけで詳細がわからなかったのですが、第三セクターが運営する「上越妙高タウン情報」の昨日付記事で全容が明らかになりました。
それによるとやはり、ここは上越市の「宝来軒」の系列店。分店という位置づけのようです。もともとは上越市内で営業していたのですが、2年前に休業(店舗は現在は「宝来軒 参」)。ご主人は元「十得」店舗を“GOGO LABO”という製造工場として活用。
系列店のスープやチャーシューなどの仕込みを担当されていたのだそうです。建物の不思議な使い方の謎が解けました。一方で熱烈なファンからの要請もあり、自動販売機の設置を経て今回の完全復活に至ったのだそうです。以前のお店はかなり大きかったようですが、ここはわずか10席とのこと。センセイが見ている限り、かなり人気があるようです。
すぐ近くには、こちらも人気の「ラーメン本間」が。両店のこれからに注目したいと思います。