2023年3月11日更新(2023年3月19日ページ移動)

──2023年3月第2週のニュース──

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3月11日(土) 金沢へ移動すべくガソリンを補給しようとして、びっくり ──春の色(1)──

 今日は3月11日。あの日から12年。

 もちろんその日のことや、続いて起きたことは、まるで昨日の出来事であるかのように良く覚えています。3年生の必修講義では、授業の導入にセンセイが撮った写真を用いながらその時のことを説明しています。
 昨今の政府の動向を見ていると、まるで何事もなかったかのようにしたいようですが。

 その時の大判時刻表も捨てずにいます。翌12日はJRグループ列車時刻大改正の日。しかも九州新幹線が全線開通することになっていたのです。東北新幹線には現在主力のE5系「はやぶさ」がデビュー。
 地震で激しく被災した東北本線はもちろん、長期間の不通に。

 他方、九州新幹線は予定通り運行を開始したのですが、その事実は、少なくとも東日本ではあまり知られていないと思う。

 で、今日の西村センセイはというと、実は特別なことはせずに、いつも通り。というか、実家での家族サービスに加えて、自身の引っ越し作業に追われていたのです。被災者の皆さんには申し訳ない面も。
 でも長い目で見た場合、支援する側の人間にも日常生活は必要。悪しからずご了承ください。

 写真はお昼、実家へ向かう途中で撮影したもの。

 センセイの現在の行動パターンは非常に単純です。無駄な燃料消費を避けるべく、燃費の測定も兼ねて残量と走行距離に合わせて必要量だけを補給します。
 いつものガソリンスタンドに到着して給油口をのカバーを開けた瞬間、あ"っ...。

 少しだけ緑がかった、鮮やかな黄色の粉が目に飛び込んできたのです。もちろんスギ花粉。それが流れて固まっています。

 1週間くらい前から、猛烈な量のスギ花粉が一気に放出されました。センセイもアレルギー体質。薬を服用しているものの、原因物質は不明。
 少なくともスギ花粉ではありません。

 だから個人的には身体面での問題はありません。子供の頃からスギ花粉の中で育ったようなもの──センセイの実家は山林地主──で、それが影響しているのかも。
 北陸地方はこのところ良い天気が続いていました。

 だから大気中に放出されたスギ花粉はなかなか落ちてこない。花粉症の方はホントに大変だっただろうと思います。でも一昨日の晩は──所によっては昨日の午前中も──弱い雨。
 その雨粒で、花粉が地上に落下してきたようです。

 鮮烈な色、そして圧倒する量。誰もが手放しで歓迎する蕗(ふき)の薹(とう)の黄緑色とは違って、残念ながらやや戸惑いつつですが。それでもセンセイにとって、この色は春を象徴する色の一つ。
 されど同時に、見たくも触りたくも、考えたくもないほど困っている方々がいらっしゃることもまた、厳然たる事実。

 センセイだってスギ花粉アレルギーのスイッチがいつ入るか、まったくわからないんだし。



3月10日(金) アパートからの家具類搬出作業は佳境に。見慣れない部屋が出現しつつあります

 今日はタイトル通り、そして見たままのお話。

 このところずっと送別会その他が続き、肝臓に過負荷となっていたので、昨晩は意識してビールの量を控えました。その甲斐あってか、今朝の目覚めは比較的良好。飲み過ぎた翌朝は、身体を「重い」と感じるのです。
 体重が増えたわけではないのですが。

 きっと血圧も低いだろうと思って、いつも通りに測定するとドッカーン!!

 たいてい120mmHgを下回る「最高血圧」(の移動平均の最低値)は、何と、148mmHg(!!)。塩分摂取過多など、思い当たる節はありません。
 目前に迫った引っ越し作業のプレッシャーの影響と思われます。まぁ、それなら仕方ない。

 写真はアパート洋室の、最新の状況。右側のAVラックに機器はもう収められていません。ブルーレイレコーダーのみ左側のパソコンテーブル上へ移動。
 ここに一時的に存在した“PowerBook G4(Titan)”は元のケースに収められて、搬出を待っています。

 左端に写っていた組み立て式の棚と書類ケースはすでに自宅に。右の写真の、さらに右側に存在したカラーボックスと、そこに収納されていたディスク類も同様です。
 なお、床の衣類のように見えるものはすべて緩衝材。
(汚れ落としのタオルを除く)

 「見慣れぬ部屋」が出現しつつあります。哲学者J.P.サルトルの小説『嘔吐』──原著名“La nausee”の意味は「吐き気」──末尾近くの一節を思い出します。
 主人公はフランス西部の都市ブーヴィルに3年間滞在。

 精神的に追い詰められ、他の土地に引っ越すことになるのですが、丘の上からブーヴィルを見渡した時、彼は、この街にとって彼は過去の人であり、すでに次の人のために身なりを整えていることを悟ります。
 他方、主人公がこれから向かう街は、彼に向かって「知らない」と冷たく告げます。

 つまり、彼には居場所がない。

 まぁ、センセイは自宅へ戻るだけなのですが...。



3月9日(木) 郵便局に転居届を提出しようとしたら断られ、そのおかげで新たな発見が...

 タイトルだけだと誤解させてしまう可能性があります。決して意地悪をされたわけではありません。

 お伝えしているように退職と金沢撤収に伴う作業を進めているのですが、為すべきことの一つが郵便局への転居届提出。以前と違い、最近はかなり厳密な手続きが必要です。書類に必要事項を記入し、学内郵便局へ。
 対応してくださったのは、良く存じ上げる職員の方。

 ところが書類を簡単にチェックした後に、彼女が申し訳なさそうな顔で話してくださったのは「記入は問題ないと思うんですけど...」。
 何だろうと訝
(いぶか)ったところ、「...ここ(金沢工業大学内郵便局)は簡易局なんで、手続きできないんですよぉ」。

 というわけで、お礼を述べてから高橋川対岸にある扇が丘郵便局へ。ちょっと別の用もあったので、大学キャンパスをぐるっと一周する格好で局へ向かいました。
 ...あ"っ。

 角を曲がった時、突然、工事現場に出くわしました。ここは金沢工大の「59号館」および「学友会館」があった場所。建物解体後、半年くらい更地だったのです。
 かなり広い土地なのですが、どうやら手前と奥とでは進められている工事が違うらしい。

 手前は数十坪単位でブロックの区切りが。給排水の用意もされていますから分割して分譲地として売り出すようです。他方、右奥の土地には工事の許可票が。
 「扇が丘共同住宅新築工事」と記されています。

 つまり、学生対象か社会人用のものかはわかりませんが、アパートかマンションの建設工事が始まったのです。以下は大学関係者向けのお話。上記の使用用途通りなら、この土地が誰の所有物だったのかが問題になります。
 大学所有とは考えにくい。

 かつて存在した「59号館」および「学友会館」の建物はともかく、土地についてはおそらく地権者が別にいて、その土地を金沢工大が借りていたんだろうと思います。ま、外れているかもしれません。
 センセイのことなので。



3月8日(水) センセイに似合うかどうかは別として... ──お別れのご挨拶をしました──

 写真のお花は一昨日頂いたもの。

 長年センセイがお世話になった──実話──教え子が研究室を訪れてくれたのです。先日オーストラリアの知り合いを訪ねたそうで、当地のスパークリングワインも頂きました。お花がセンセイに似合うかどうかは別にして、やはり嬉しいもの。
 お花の選び方にセンスを感じます。

 いつもと違って昨日は早めに退勤。正門前から路線バスに乗って金沢駅前まで移動しました。他大学の関係者が送別会を開催してくださったのです。
 まぁ、実態はそれを口実とした中堅教員の飲み会だったのですが、これがもの凄い盛り上がり方。

 5時から始まり、仕事を終えたメンバーが次々に合流したのですが、終電車で帰宅した一人以外は閉店時刻まで居残り。つまり、何と5時間以上。
 お料理の美味しいお店なのですが、皆が飲んでばかりいたので、お店にとってはあまり有難いお客じゃなかったじゃないかなぁ...すみません。

 そしてお別れの会は今日がメイン。所属する部署の会議が開かれたのですが、今日だけは遠隔でなく対面で実施。その冒頭でお別れのご挨拶をさせて頂きました。
 ここでもお花などを頂き、皆で記念撮影。

 先月から今月にかけて個別の飲み会などもあったので、センセイの肝臓は、もう1ヶ月くらい悲鳴を上げ続けている状態。こちらもゴメンね。

 されど行事も今日で一区切り。来週前半の卒業式を終えると、センセイは新潟に撤収します。



3月7日(火) これはまったく想定外。大学近くの「ワンBOX野々市店」が解体されていました

 ちょっとびっくりしたお話を。時間的には昨日の続きです。

 用を終えて大学に戻ったのですが、段取りの関係で往路と帰路は少し相違。ドラッグストアに立ち寄ろうと思ったので、大学の近くは幹線道路沿いを歩いたのですが...あ"っ。

 何と、突然、ポッカリと穴が空いたかのような空間に出くわしたのです。手前の駐車場を除き、ほぼ更地になっています。最初はそこに何が存在したのかを思い出せなかったほど。
 まぁ、これは更地でしばしば経験することですが。

 周囲を再度確認します。ここに建っていたのは「ワンBOX野々市店」という地元資本の犬猫専門ペット店。センセイが金沢工大に移籍した頃は、レンタルビデオ店か何かだったと思う。
 数年前までは、その一角に「ピザハット金沢工大前店」(更にその前はうどん店「粉太製麺」)が入っていました。

 「ワンBOX」については割と手堅く商売をしているという印象を受けていたので、今回の建物解体はまったく想定外。そのような気配はまったく感じませんでした。
 もっとも、もともと、ここはあまり通る場所ではないのですが。

 後から調べたところ、「ワンBOX野々市店」は今年1月、幹線道路反対側の少し離れた場所へ移転したらしい(今回はその前を歩いていないので、自分では未確認)。
 移転先はかつて雑貨店だったのですが、こちらは昨年秋に閉店し、野々市市内の別な場所へ移転、オープンしたとのこと。

 「ワンBOX」に何か問題が起きたわけではないようです。やれやれ。

 冷静になって考えてみると、「ワンBOX野々市店」が入っていた建物は、脇だけでなく裏にも広い駐車場があるという非常に贅沢な造り。言い換えると土地の利用効率はあまり良くなかったはず。
 建物が老朽化していたこともあり、資産を有効利用すべく一種の再開発に乗り出した...とセンセイは読んだのですが、合っているかどうか。

 新年度前半は、この前を通るチャンスが残るので、その後の展開を確かめることができるかもしれません。



3月6日(月) デザインに、新しさを強く感じます ──トヨタの新型クラウン実車拝見──

 結果的に、2日続けて自動車の話題となりました。悪しからず。

 退職、引越となると多岐にわたる手続きが必要になります。学内のものは人事課で一括対応してくださるのですが、外部機関となるともう、本当に大変。不動産屋からは始まって、電気、ガス、水道などの停止手続き。
 市への届だけでなく郵便と貯金、銀行、クレジットカード等々。

 それもあって今日のお昼休みに外へ出ました。ふと、道路脇の駐車場に見慣れぬ車が止まっていることに気づきました。外車のような雰囲気。通り過ぎようとした時、フロントグリルのエンブレムに目が止まりました。
 図式化された小さな王冠。

 新型トヨタ・クラウン(16代目)です。もちろん発表と販売開始は承知していますが、実物を見るのは初めて。振り返るような格好で撮影したのが写真。
 最初に強く感じたのはデザインの新しさ。躍動感が伝わってきます。

 タイヤもこれまでになく大口径なので、印象が歴代のクラウンと全然違います。これはデザインではありませんが、新型はFRではなくFF。
 当然、プラットフォームも全面変更されて、カムリが採用している系統のものに。

 話題の、そしてかなりオーダーを受けている新型クラウン。半導体不足の影響を受けて、納車までにかなり時間を要すると聞いています。
 でも、センセイのような保守的な人間からすると、これをクラウンと呼べるのかどうかが問題。

 それは購入希望者がご判断することでしょうが、トヨタだけでなく、最近の日産車のボンネットからフロントグリルまでのデザインなどにも、新しさを明確に覚えます。

 個人的には、いろいろな意味でご縁はなさそうですが...。



3月5日(日) 本当は... ──飛び石で傷んだBMWのボンネットを再塗装していただきました──

 写真はこの終末、新潟へ帰る前に撮影したもの。

 お伝えしたように1週間前、BMW 320i M Sport(MT)をディーラーにお預けしました。直接の理由はエンジンオイルの交換。以前のBMWは25,000kmの走行でオイルを交換したのですが、現在は15,000kmごと。
 センセイは長距離走行するので、概ね半年ごとにオイルを交換しています。

 でもこの機会に、もう一つお願いしたことが。ボンネット──BMWの呼び方は「エンジンフード」──を再塗装していただいたのです。傷の補修が目的。
 センセイがぶつけたのではなく、飛び石による傷の跡が多数発生しているのです。

 長距離走行する場合、飛び石による受傷(じゅしょう)は不可避。対向車から飛んでくる石が多いようで、傷は車体前面に集中します。
 ただし一部は屋根(ルーフパネル)や車体側面にも。

 BMWの塗装膜はホントに強いのですが、放置しておくと傷が内部の鉄板にまで達します。こうなると塗装面の内側から膨らんで、みみず腫れのような状態に。
 傷に気がついたら、できるだけ早くタッチアップペイント(補修液)を塗る必要があります。

 でもこの塗り方が難しい。どうしても塗装部分が少し盛り上がって見えます。またセンセイの車はメタリック塗装なので、購入当初は指示通り、補修面の上にラッカーを塗布していたのです。
 されど年数が経つとラッカーが変色してきました(だから現在は塗っていない)。

 去年、別な件でメンテナンスをお願いした際、サービスの方が「ところどころ、何か松ヤニのようなものが付いていますが...」。実際、そんな感じになるのです。そこで事情を説明して、再塗装を相談させていただきました。
 センセイの320i M Spにとって、2回目の部分再塗装

 石川BMWの塗装は、まさに完璧。部分塗装の場合しばしば、塗り直した面とそうでない場所との違いが目立つことがあります。前回は止むを得ない理由での作業だったのですが、両者の違いはまったく分かりませんでした(現在も)。
 そこで再塗装をお願いしたというわけです。

 ただしかなり高額の出費。傷はボンネットを中心に、フロントグリルおよびフロントフェンダーにまで及んでいます。もちろん本当は全部塗り直していただきたい...のですが、センセイは間もなく年金生活者。
 今回は傷が最も目立つ部分だけにしていただきました。

 ホントに綺麗になっています。ただしその分、フロントグリルの傷が目に付きますが、まぁ、仕方ない。

 代金をお支払いする時、サービスの方が「そういえば、エンジンをかけた時、少し大きな音が...」とのこと。実はセンセイも半年くらい前から気づいていたのです。少し振動もあります。特に寒い日の朝、強く感じます。
 これはエンジンおよびミッションを固定しているマウントの劣化が原因とのこと。

 素材を尋ねるとやはりゴム。つまり消耗品です。交換作業に必要な時間は「最短1泊2日」で費用もそんなに高くありません。石川BMWの技術力は本当に素晴らしいので、近い将来、数日お預けする機会があればお願いしたいと考えています。

 う〜ん、でも、もっと早く教えていただければ...。

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