2023年2月25日更新(2023年3月5日ページ移動)
■2月25日(土) えーい、体裁よりも内実だぁ ──引っ越しは、受け入れ先作業との同時進行──
昨日の続きです。タイトルにある通り、引っ越しって実は、荷物の搬出先と搬入先との同時進行。
新築住宅への入居などの場合はそうでないように思われるかもしれませんが、実際は同様。拙宅の場合、造りつけの書棚を複数設置するなど、相当準備しておいたつもりだったにもかかわらず、最初はとにかくダンボール箱だらけ。
仕事もあったため少しずつ片付けて、落ち着いて仕事ができるようになったのは数ヶ月後だったように思います。今回の引っ越しの場合、生活の基盤は自宅。しかし金沢の研究室とアパートも一定の機能を果たしているので、それらをどう自宅に組み込むかがポイントになります。ポイントはとにかく減量すること。
重複するものについてはこの際、徹底的に処分します。書籍や書類については、アパートにはごく一部しか存在していない──意識してそのようにしていた──ため、研究室のものをダイエット後に自宅へ運びます。
選抜基準は非常に厳しく、たぶん70%程度は廃棄されたと思う。余談ですが、処分された本の重量はおそらく1t以上。定期的に実施される書類や本のリサイクルの機会を利用し、指定された場所へ台車を使って何十回か通いました。
本や紙はパルプ──要するに木のようなもの──なので、ホントに重かった。同時に、自宅書斎の本もかなり廃棄。3枚目のパノラマ写真をご覧いただくとわかるのですが、10畳の書斎の3面は造りつけの書棚になっています。
ご縁がなかった(かも)、と判断された本はすべて処分。現時点での書棚の一部を撮影したのが1枚目の写真。本の冊数が変化したこともあって、引っ越し完了後に分野別の配置を再考することにしています。
まったくの空きスペースがあったり、一部の本が前後に仮置きされているのはそのためです。AV機器およびMac、そして昨日お伝えしたそれらのソフトも同様。当たり前ですが、基幹となる機器はどうしても重複してしまいます。
現在市販されていないなど貴重なものについては、先日のG4 Cubeのように予備機としてできるだけ保管する予定。そうでないものについては基本的に、売却することにしています。原則として古い方を処分するつもりですが、一部の機器については市場価格が高騰している──新品購入時より高いものも(!!)──ため、新しい方を充てます。
現在、大半の機器を書斎に搬入済。今後も第一線で使う予定のもの、あるいはデータを移行させなければいけないものを、とにかくラックに組み込んだの写真。一番古いのは中央最下段のナカミチのカセットデッキ。
41年前に製造(!!)され、2回メンテナンスされたこのマシンを含めて、全機ちゃんと動作することを確認済です。ラックに収まらなかったものや生存競争から落後──冷酷な響きだ──してしまったものについては、落ち着いてから買い取ってもらうことにします。
この時のために、購入時の梱包箱その他も残してあるし。最後に、昨日の繰り返しになりますが、一番難しいのはソフト類。センセイのラックはもともとテープ類(ヒモ)をソフトの中心に考えて購入しています。BDやDVDなど12cmのディスクはラック最下段その他に収容するしかありません。
そこで一昨日と昨日は書斎にあるディスク類をひたすらダイエット。結論から申しますと、金沢の──こちらも減量に苦しんだ──ソフトを自宅書斎に組み込んでも大きな問題なさそうです...と、ここ数日、肉体労働に励んでいたら、今日お風呂に入っていて一瞬、眠ってしまいました。
相当疲れていたようです。トホホ。
■2月24日(金) ツケを先送りしまくった結果が... ──引っ越し作業は佳境に入っています──
...このざま、というオチ。
写真は金沢のアパートの一部を出発前に撮影したもの。退職に伴う研究室およびアパートの引っ越し作業は山場を迎えようとしています。こちらと比べて頂くとわかりますが、すでに機器の大半は移動済。
残りも順次移動。金沢最後の晩は家具すらなく、ブルーレイレコーダと液晶モニタだけになるはずです。ここまでは概ね予定通りだったのですが、難渋しているのがソフトの整理。相対的に嵩張るテープ類つまりヒモは既に新潟へ運んであるのです。
でも最近の記録は嵩張らないSSDか、ブルーレイなどのディスクすなわちサラ。室内にはCD-RやDVD時代からのものが数百枚存在しているはず。ディスクについては写真右側の、2段重ね──連接してある──の薄型カラーボックスに収納していました。
でもさすがにこれだけの枚数になると、かなりの嵩となります。アパートならまだ何とかなるのですが、自宅書斎にある分と合わせるととんでもない量になります。そこで一部を除き、プラスチックケースを廃止し、専用の不織布ケース※に入れ替えました。
これで嵩ざっと1/3くらいに減ります。2日かかって約7割のディスクを片付けました。でも、もっと大変なことが。
最近は手抜きをするようになって、記録したデータや映像などの内容をきちんと記していないことが多い。写真左奥にあるパソコンデスク上に積み重ねられたものがそうです。
きちんと管理していればこんなことにならなかったのですが...。枚数があるので、内容を確認して分類、詰め替えをするためには時間がかかります。引っ越しまでに間に合わなかったら、ひとまずプラスチックケース入りのまま自宅へ運び、後から整理するしかありません。
早くから作業に着手していても、こうだからなぁ...。センセイの場合はさらに、研究室の片づけがあります。愚痴を言っていてもしょうがないので、やるしかありません。
※DVDとブルーレイでは読み取り面の構造が異なるため、非対応の不織布ケースを用いると、読み取り不良が発生する可能性があります。
■2月23日(木:祝日) カーテン専門店跡で始まった作業、早めの電気工事は改装工事のためだったらしい
今日は祝日。ただし平日に挟まれています。
このような場合、センセイは金沢に留まることが多い。でも明日は有給休暇──どう考えても消化しきれない──頂戴することにして、今朝金沢を発ちました。講義は既に終わっているし、明日は実家に関するお役所仕事を片付けたい。
写真は昨夕、帰宅時に撮影したもの。日没後で、実際にはかなり暗い──自動車の尾灯が見える──のですが、それでも昼間が長くなっているので、空には明るさが残っています。
全体に赤みを帯びているのは太陽光線の関係。久しぶりにスーパーで食材を購入したのですが、カーテン専門店跡の改装工事現場を通ると、センセイの当初予想とはちょっと違った展開に。
日中に作業をしていたのかどうかはわかりませんが、少なくとももう遅いこの時間帯には誰もいません。で、中央の建物の場合、屋上に通じる仮設の足場が組まれています。たとえば、屋上の看板を書き換えるだけなら、ここまでしません。
右側の、バックヤードと考えられる建物では外壁の工事が始まっています。お伝えしたように、センセイは割と軽微な改装工事だと予想したのです。その根拠は、早い段階で電気工事業者が作業に入っていたこと。
でもどうやら、その時の電気工事は改装工事を進めるための作業だったようです。以上、お詫びして訂正いたします。
■2月22日(水) 当地は未練がましい冬と、とても活動的な春が同居しています
ある意味、昨日の続き。
「最後の雪」といっても、一晩で雪が全部消えてしまうわけではありません。それに昨晩の帰宅時に気づいたのですが、珍しくずいぶん冷え込んできました。
しかも今朝は雲が薄かったので、放射冷却気味。後から確かめたところ、昨日、今日と2日連続で金沢の最低気温が氷点下となりました。金沢地方気象台は県庁近くの、割と海に近い場所にあります。
標高も少しあるので、金沢工大近辺はもう少し冷え込んだんじゃないかと思います。今朝の積雪は5cmくらい。もちろん徒歩で出勤したのですが、融雪装置のない道路は凍結していました。もちろん真冬のようにキンキンではないのですが。
キャンパスに入ると、駐輪場の屋根から氷柱が下がっていました。後者へ近づくと、おぉ、屋根に溜まった水を排水するためのパイプに立派な氷柱が。何だか、イカの足のようですねぇ。それに、同じように曲がっています。
夜の間に一定方向からの風が吹いたのでしょうか。センセイら教員にとって今日はちょっと特別な日。
お伝えしたように、今学期の成績はすでに報告済。大学は、各教員からの成績報告を集約して、今週月曜日に学生に伝えています。
しかしお互い人間なので、成績評価に関して誤解や行き違いがあるかもしれません。そこで今日までの3日間を「異議申立期間」として、受講生からの問い合わせに答えたり、場合によっては成績の訂正に応じなければならないのです。
されど所定の時刻までに学生からの連絡はありませんでした。つまりこれで今学期の成績は完全に確定したことになります。残務もありますが、これからのセンセイの仕事は主に、研究室やアパートの引越作業。
その一環で、お昼に少し外へ出ました。中庭を横断しようとして、子供たちの姿が目に入ってきました。付属幼稚園の園児たちです。最初は2人のセンセイが持った紐を掴んでいたのですが、ご覧のように、芝生に入ると自由に遊び始めました。
手前の子は石の周りをグルグルと走っています。実に元気。気がつくと、気温はかなり上昇しています。道路の雪は消えてしまい、ところどころ乾いている場所も。
今日の当地はかように、やや未練がましい冬と、元気な春が同居していたのです。
■2月21日(火) これが金沢で見る最後の雪に? ──新潟の自宅付近では急に雪が積もりました──
予定を変更して今日は見たまま、そしてタイトル通りのお話。
もともと今週前半の日本海側は雪との予報だったのです。寒気も迫ってきています。でも昨日まではそんなに寒くなかったし、雨雲レーダーを見るとJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)は近畿から福井県当たりにかかっています。
だから正直なところ、「そんなに降るのかなぁ」というのが本音。でも昨日の午後から徐々に西風が強まり、気温も低下してきました。それでも日中の天気は悪くなかったのですが帰宅途中、ついに雪が舞い始めました。気温が低い時の雪。
金沢撤収が迫ってきているので、帰宅後はふだん丁寧に掃除しない場所を集中的に綺麗にします。一区切りつけてから窓の外を見ると、おぉ、車の屋根に雪が積もっています。
積雪は1、2cm程度。それでもまぁ、これくらいだったら...と油断して片付けをしていたのですが、明らかに外が冷え込んでいます。断続的にですが、雪も降り続いています。
目を覚ますと、外は静か。何度かお伝えしていますが、大荒れの場合を除き、雪は静かに降ります。つまり、実は静寂の方がずっと怖いのです。出勤時に撮影したのが写真。
結構な降り方。大学近くの方が除雪をしていらっしゃいます。天気は回復傾向とのことだったので早めに止むのかなぁと思っていたのですが、結局、午後まで降ったり止んだり。
ピーク時の積雪は10cmくらいでした。それでも当地はまだ良い方らしい。自宅付近では昨日の夕方、短時間に雪がドカンと降りました。昨年12月と同様の降り方で、一時的にですが交通が大混乱に陥ったようです。
センセイにとって、これが金沢で見る最後の雪になるんだろうか...。
■2月20日(月) 基盤の交換により、研究室のPower Mac G4 Cubeが、ひとまず「復活」しました
正確に言うと、交換したのは一部の基盤ではなく、内部一式なのですが...。
まるで最後の講義に合わせるかのように昇天してしまったPower Mac G4 Cube、実は以前から少しずつ調子が悪くなっていたのです。好不調は起動時の様子で判断可能。電源投入直後に「キュッ!!」という元気な音がすれば好調。
この音は、G4 Cube内蔵のDVDドライブから聞こえてきます。電源投入後、ドライブのアクチュエーターがレンズブロックをデフォルトの位置に戻す際に発生させているようです。研究室に置いてあったマシンの場合、何年もかけてそれが少しずつ静かになってきました。
何年も前からDVDを正常に排出しなっており、DVDドライブ側の不具合の可能性も残ります。ただしこれまでの経験からして、最も疑わしいのはシステム全体の電源系。経年劣化で電解コンデンサの容量抜けが発生し、所定の電力を供給できていない状態が予想されます。
G4 Cubeの電源系はちょっと変わった構成。かなり発熱するAC/DC変換部などは外付け──ノートパソコンの電源アダプタを巨大化したようなもの──です。これには理由が。
このモデルはもともと、液晶モニタと電源を含めてケーブル1本で接続できる用に設計されています。つまり外付けの電源部は液晶モニタの分だけ、余裕を持った構成になっています。
実際にはモニタの負荷が大きく、トラブルが多発しましたが。センセイの場合、モニタは独自の電源を擁しており、外付け電源部はG4 Cubeにのみ電力を供給しています。つまり比較的余裕がある状況なので、その部分の劣化は考えにくい。
実際、予備の外付け電源──ハードオフで販売していた──に交換しましたが、状況はまったく変化なし。トラブルは外部電源ではなく、おそらく本体内部の電源部で発生しています。そこでは外付け電源部でDCに変換され、ラフに平滑化された電力を受け取った後、各ブロックに合わせて電源電圧を調整。
更に平滑化させた電力を供給している(はずな)のです。ただしこの場合、問題を発生させている部品の特定は難しい。金沢での残り期間は1カ月を切っているのでこのままにしようかとも思ったのですが、やはり研究室で旧Mac OSを使えないと不便。
そこで荒療治に乗り出しました。以前お伝えしたように、知り合いの先生から使わなくなったG4 Cube(1枚目の写真の右側)を譲渡されています。データの入ったHDDはすでに廃棄済。
これまで実家に置いていたのですが、昨日それを研究室へ持ち込みました。左側の方がセンセイの故障したマシン。知らない人が見たら区別はつきません。センセイの方はメモリを上限に増設してあるので、それを交換。
ポリカーボネート製の筐体に戻し、外付けのSSDその他を繋ぎます。恐る恐る電源を投入すると、おぉ、元気に起動します。アクチュエーターはこれまで使ったモデルの中で一番元気。念のためパラメータを記録したPRAMをクリアします。
右がその起動画面。本体が異なるだけでデータはこれまでのものそのものなので、使い勝手その他はまったく同様です。ただし研究室内を含めて、ネットワークにはまったく繋がりません。それもそもはずEthernetのアドレスを登録していないからです。
そこでアドレスを登録して、昨日は帰宅。で、今朝出勤してシステムを起動すると、各マシンに無事に接続。やれやれ。やはりセンセイの場合、総指揮は旧Mac OSの方が便利。
これを「修理」と言えるかどうかは別ですが、Power Mac G4 Cube、無事に「復活」です。
■2月19日(日) 残り期間は約1ヶ月。引越モード全開です ──高速道路を使って移動しました──
今日はタイトル通りのお話。
日曜日なので、いつものように自宅を発ったのですが途中から徐々に気分が変わってきました。少なくとも経路の一部については、あまり好きではない高速道路にしようかと考え始めたのです。
理由の一つは天気。出発時はすでに5℃くらいだったので、凍結の心配はありません。もちろん雪も降っていません。ただし雨と向かい風が強い。時々前が見えにくくなるほどの雨が吹き付けます。もちろん安全が最優先。
スモールライトを点灯させ、いつもより車間距離を確保して走ります。でも最大の理由は、金沢到着後のこと。退職に伴う金沢完全撤収は3月中旬を予定しています。もちろんセンセイのことですから、半年くらい前から準備に着手。
されど間近にならないとできないことも多い。今日も到着後に、アレとコレとソレを...という具合。頭を使う仕事は少なく、基本的には肉体労働が多い。金沢、野々市市内で車を運転する必要もあります。
つまり移動そのものではなく、到着後がメイン。自動車の運転はいろいろな意味で気を使いますが、“Freude am Fahren”(駆け抜ける歓び)という以前のキャッチ通り、BMWは運転していると楽しくなる車。
季節や風景の移り変わりを楽しんだり、地元の方々の生活の様子を拝見させて頂くこともできます。しかしながら、もうそんなことは言っていられないようです。というわけで富山県東端の朝日I.C.から富山県西部まで80kmちょっと北陸自動車道を利用しました。
飛ばす気はないので、80.0km/hを厳守。写真は到着後に撮影した走行距離計(左は総走行距離)。夏用タイヤだと自宅からアパートまで一般道で約240.0km。現在は冬用タイヤで直径が少し小さいため、2.5%ほど距離が伸びて246.0km。
つまり高速道路を使うと走行距離が10kmほど短縮されることになります。数kmの差があることは知っていましたし、別区間できちんと計ってみたこともあるのですが、今回の区間は初めて。高速道路はやはり好きになれないけど、楽といえば楽。
今後の移動については、到着後を優先して今回のように高速道路を使うかもしれません。