2004年9月26日更新(2004年10月4日ページ移動。2004年11月7日写真削除)
■9月25日(土) さて、ここで問題です。 ――アイディアはこうやって生まれる?!――
週末ですし、前任校での講義も始まったので、西村センセイは新潟の自宅に戻っています。金沢工大に移ってから2年半ほどこの移動生活を続けています。
センセイがいる場所はほぼ、(1)新潟の自宅、(2)金沢の大学、(3)金沢のアパートのいずれか。
センセイの率直な感想としては、電車で移動している限り、この二重生活はずっと続けられると思っている(実感)のですが、唯一、とても困っていたのはコンピュータの環境。
ご存知のようにセンセイはMacを、それも古いMac OS(Mac OS7.6〜9.2)を中心にして仕事をしてきたのですが、現在のMacには古いOSを使える小型・軽量のマシンがありません。
仕方がないので、このところメインはMac、ポータブルはWindowsノートという不倫生活(?)を続けてきました。(しかも実際は、かなり不便なのです。こんなんじゃ、不倫するんじゃなかった?!)
でも何回かお伝えしているように(たとえばこちら)、Macを中心として、Windowsノートをネットワークソフトで繋ぎ、あたかもMacの外付けのハードディスクのように扱うことによって、上記の3環境だけでなく、電車内などの移動時を含めて、ほぼ完璧なコンピュータシステムを作ることができました。
ただし新潟の自宅を除き、です。
ぜひ自宅をもと、いろいろ挑戦したのですが、マシンが古いので、結局断念せざるを得ませんでした(こちら)。新しいMacを買えば事足りるのですが、それではMacの"For the Rest of Us"の精神に反してしまいます。
うまく行かないなぁーといろいろ考えていて、ある瞬間、確かにとてもエレガント――これが重要!!――な解決法が閃(ひらめ)きました。ほぼ完璧なプランです。
さて、貴方/貴女はこの難問――後から考えたらたいした問題ではなかった(トホホ)――を解くことができるでしょうか?!
センセイ自身はとても良い解決法だと思っているので、来週はいつもの電車での移動でなく、車で移動してマシンを再配置したいと考えています(ヒント)。
改めて問題を整理します。
Q.Mac OS 9で起動しているマシン――ネットワークソフトが使える――をメインにして、Windowsノートを子機(?)としてデータの運搬役に用いるためには、以下のマシンをどのように配置し直せばいいでしょうか?
1.新潟の自宅
(1)PowerMac 8500(自宅でのメインマシンだがネットワークソフトは使えない)
(2)友人から貰ったPowerMac 8600(ネットワークソフトは使えない。今まで冬眠していた)
(3)PowerBook 2400c(こちらもネットワークソフトを使えない。かなりヘバリ気味)2.金沢の大学
(4)PowerBook G4(メイン中のメイン。ネットワークを構築可能)
(5)PowerMac G4(Mac OS 9は使えるが、事実上引退状態。ふだんは忘れられている)3.金沢のアパート
(6)PowerMac G4 Cube(ネットワークソフト対応可能。何だか、とっても絶好調!!)
という問題です。
実際にはこれ以外のマシンも登場の機会を待っていますし、ディスプレイとの微妙な関係もあるのですが、問題が複雑になりすぎてしまうので、今回は省略します。
さて、貴方/貴女はこの三角関係ならぬ六角関係の縺(もつ)れを解くことができるでしょうか?! (ほとんど知恵の輪のような問題です。それも比較的簡単な。)
今回はオタクなMacネタで申し訳ありませんでしたが、でも、センセイら〔複数〕にとっては本当に切実な問題だったのです。その点、悪しからずご了解を。
急ぎの仕事があったので、今朝は6時にご出勤。さすがにこの時間だと、大学にはまだ誰もいません。
9時を過ぎ、仕事にメドが立ったころ、電話のベルが鳴りました。
誰だろうと思って受けると、受付の女性から「荷物が届いています」とのこと。そう言えば、ジャストシステムから最新版のATOK 17発送の連絡が届いていたっけ。
箱を開けてみると、中から右のアルミ製の弁当箱(?)が......。何故かわかりませんが、初回はこういう造りなのです。
アルミ製ではなくスチール製なのですが、お弁当箱そっくりです。この大きさのPowerBookがあったら買うんだけどな。
西村センセイ、実はOS XではATOK 15を使っているのですが、OS 9版と違って、こちらはすこぶる調子が悪い。正直なところ全然仕事になりません。
どうやらセンセイはOS Xそのものにだけでなく、IMにも嫌われてしまっているようなのです。
果たして西村センセイ、ATOK 17で仲直りできるのでしょうか......。
来週にでもインストールしてみようと思っています。
■9月23日(木:祝日) 休みの日の、意外な光景 ──大学近辺は大にぎわい!!──
今日は秋分の日。
いつもなら休日は新潟の自宅で過ごすのですが、前後の日程と、仕事の関係で今回は金沢にとどまっています。
本当は来年3月末に廃止されるのと鉄道(こちら)の能登線に乗って、珠洲市やその先の蛸島(たこじま)、つまり能登半島の先端まで列車で行ってみようと考えていた──便が悪いので、金沢からでも1日かかる──のですが、急ぎの仕事を抱えていたので、誰もいない大学へ出勤しました。トホホ。
休日の大学は、訪問客がいないので考える仕事が捗ります。
で、脳みそが疲れたので、遅いお昼を食べに出てみました。
いつもなら大学近辺のお店や飲食店は閑散としています。正直なところ、「ホントに大丈夫かなぁー」という感じです。
ところが今日は、道路には車が溢れていて渋滞しているわ、2時に近いというのにびっくりラーメン(こちらやこちら)では、何人も立って空席を待っているわ、時刻表を買いに入った本屋(王様の本〔こちら〕)ごった返しているわ......いつもと全然違う。
西村センセイ、平日の大学近辺しか知らなかったんですね。反省。
で、王様の本の前にラーメン屋さんがあることに初めて気づいた──それくらいセンセイの行動範囲は狭い──ので、入ってみました。
こちらも混んでいたのですが、一人なら座れました。
初めてだったので、食券販売機の一番最初にある、お勧めであろう「がつんこらーめん」(\750)を頼んだのですが、味は今はやりの醤油トンコツ系。
肝臓を痛めているセンセイにはちょっときつかったので、もう来ることはないかなぁー。それにしても、見落としていることっていっぱいあるんだぁ、と反省した今日の西村センセイでした。
■9月22日(水) デジカメの写真をプリントアウトしてみたら...
意外に思われるかもしれませんが、2000年5月にこのホームページを始めた頃、センセイはデジカメを持っていませんでした。ホントに。
では写真はどうしていたのかというと、銀塩写真をスキャナで読み込んだり、当時毎日持ち歩いていたデジタル(DV)ビデオをカメラ代わりに使っていたのです(メモリースティックに読み込めた)。
でも、Webに載せるだけでもやはり画質に問題があったし、何よりもデジタルビデオは毎日だと使いにくかったので、すぐに待望の専用デジカメ、富士フイルムのFinePix4700Z(こちら)を買いました。
当時としては最新の機種で、画質にも問題はなかったのですが、弁慶の泣き所は電池が長持ちしない。充電池を何個買い換えたことか。仕方がないので、4700Zをハードオフで買い取ってもらい(こちら)、同じ富士の、メディアをそのまま使えるF-401を購入しました(こちら)。
こちらは、画質的には上位機種だった4700Zよりやや劣るものの、Web用の写真はもちろん、普通サイズならプリントアウトしても全然問題ありませんでした。
ところが最近、そのデジカメが壊れてしまった──充電しない──ため、修理に出し、その間、ハードオフで3,000円で買ったかなり前のデジカメ(こちら)を使っています。
9月になってからのこのホームページの写真は、すべてこの3,000円のデジカメで撮影したものを使っています。使い勝手は悪いのですが、Webに載せるのなら何の問題もありません。意外に使えるなぁーと思ったので、先日の稲刈り(こちら)の写真を写真屋さんでプリントアウトしてみたら、あれ、今度はずいぶん違う......。
例えば右の写真。
全体はこちらでご紹介したものなのですが(画質は良くしてある)、もともとは右下のように、べたーっとした感じの画面なのです。
エッジもはっきりしていないし、面積が比較的広い場所──例えば人の顔──も平板な感じです。
本来の401とかなり違います。それでいて、高画質の設定にしてあるので、3,000円のデジカメの方が、モリー量を倍くらいも使っているのです。
世代的には3,000円のデジカメが一番古く(同じ頃かもしれない)、次いで4700Z、401という順なのだと思いますが、この間、レンズやCCD、そしてその後の画像処理(実はこれがとても重要)が相当進んでいるんですねぇー。
技術の進歩を思い知らされた西村センセイでした。技術者の皆さんに改めて敬意を払いつつ。
■9月21日(火) メロンの有り難み ──研究室は千客万来──
以前にも書いた(こちら)のですが、西村センセイの研究室にはいろんな人が出入ります。他の先生に比べると、研究者の出入りは少なく、何だか良くわからない出入りの方が多いのが特徴(?)です。
授業に出かけようとして、一人の男子学生が元気そうに入ってきました。顔色も表情も良い。
去年、訳あっていろいろ話すことの多かった学生です。
で、開口一番「お礼をしたくて」とのこと。お土産に立派なマスクメロン(実家の近所で採れた売り物)を持って来てくださいました。
彼曰く、「去年、先生にいろいろ聴いていただけなかったら、大学を続けていられなかった」からだそうです。
教師として当然のことをしただけなので、お土産は固辞したのですが、皆で食べるという条件付で、最終的には頂戴いたしました。はい。
講義を終えて戻ってくると、今度は別な学生が思い詰めた表情で飛び込んできます。先週、ちょっといつもと違うなと感じていた学生なのですが、少し深刻な話を切り出されました。
もっと早く気づいていれば、別な展開も可能だったのに......。
何だか二人の落差が激しく、しかも後者は不意打ちだったのでメゲていると、夕方、実家から携帯に連絡が入りました。ナシテ?
実は実家でも同じように、センセイが面倒を見ている子がいるのですが、しっかりと説明してあったはずなのに、一部の人間が勝手に動き出して、計画がかなり乱され、回復の見通しが数ヶ月遠くなってしまったのです(具体的な内容は書けません。悪しからず)。
その子の心の傷を少しでも癒すために、今週末は長距離ドライブとなりそうです。結局、他人の話を、その人の立場になって、しかも自分(聞き手)をも巻き込みながらちゃんと聞くという作業は、センセイ自身を含めて、とても難しいのです。(こちらをご参照。)
その人がセンセイの話をちゃんと聞いていたら、そんな突飛な行動は取らなかっただろうし、それにそもそも、その子に問題は起きることはなかったと考えられるのですからね。
どうやら、人の話を聞くことの難しさに気づいたセンセイの所に、迷った人たちがやってくるようです。
要するに、類は友を呼ぶってことでしょうか。
皆さんは連休をどのように過ごされたのでしょうか。
センセイは夜、いつものように各駅停車で金沢に戻ったのですが、特急列車はいずれもかなり混雑していました。帰省や旅行のお客が多かったのでしょう。
もちろん自営業などだと「今日も仕事だよ!!」という方が多かったのではないかと思います。センセイは基本的に自宅と実家にいたのですが、新潟に戻るといろんな用がどっとやってきて、なかなかゆっくりできません。まぁ、そういう年代なのでしょう。
で、仕事を予定外に増やしていたものがもう一つ。
ご存知のように、先週から取り組んでいる(こちらやこちら)自宅のMac OSの更新とネットワーク化です。
学生さんからの有り難いアドバイスもあって、一挙にMac OS 9化を目指したのですが、結論から申しますと、センセイの環境ではネットワーク化を断念せざるを得ませんでした。
OSそのものはインストールできるのですが、イーサーネットを完全には認識できず(DNSサーバーを見つけられない)、ネットワークの構築が不可能なのです。
もちろんふだん使っているMac OS 7.6.1ではきちんと繋がるのですが......。いくつかのハードディスクにインストールしてもダメだったのでPowerMac 8500を諦め、前の学校の同僚からHDの不良で貰い受けたPowerMac 7600(写真:CPUカードとHDを換装済)にもインストールしてみた――センセイはいったい何台のMacを持っているのだろう?!――のですが、こちらもまったく同じ症状です。残念です。
それでも、娘が使っているG4 Cube(OSは9.2.2)には問題なくネットワークソフトをインストールできたので、G4 CubeはワイヤレスLANでWindowsと繋がっています。
......待てよ。
G4 CubeでマウントしたWindowsのフォルダを、AppleTalk(Mac固有のネットワーク接続)経由で共有すれば、もしかするとセンセイのMacでもマウントできるかも?!
二重の共有なんてできるのかなぁー。今度帰ったら挑戦してみようっと!!
■9月19日(日) 自宅の近くで大規模な遺跡が発掘されました
センセイの自宅がある柏崎市。新潟県ほぼ中央部、海岸沿いに位置する、人口8万人の街です。
この柏崎市は鯖石(さばいし)川と鵜(う)川という二つの川に囲まれています。またかつては現在の平野部のかなりの部分にまで海が入り込んでいたはずです。
水には恵まれて、昔の人にとって生きていくのには適した環境だったはずなのです。実際、国道のバイパス工事などで、遺跡の発掘現場に出くわしたりします(こちら)。
この柏崎市で最近、大規模な中世の製鉄所の遺跡が見つかったのです。それも日本で発見されたものの中で、3本の指に入るとか。
しかも製鉄から鋳造、鍛造までの一貫した作業を行い、さらにさらに、500年(!!)もの長きに渡って維持されたというのです。これはすごい。イメージとしては宮崎駿氏のアニメ「もののけ姫」の「タタラ」ですね。
で、今日、近くを通ったついでに寄ってみました。
場所は新潟産業大学と新潟工科大学の中間地点、平野と小山が出会う場所です。専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、地形を利用して設備を建築していたことは分かります。
今日はちょうど遺跡の説明会が行われていてたくさんの人が参加していたのですが、写真中央奥、人間の大きさと比べると遺跡の広さと大きさを理解してもらえると思います。
しかもこれはそのごく一部にしか過ぎず、この近辺に多数の遺跡が分布しているのです。ところでこの遺跡、保存されるかどうか分からないのです。
もともとこの場所は工業団地として開発された場所で、その事前の調査過程でこの遺跡群が発掘されたのです。
市長は全貌が分からないうちから早々に、ごく一部だけを残して他は造成すると主張しており、関係学会はおろか、市民、そして本来ならば市長の側に立つはずの議会からも疑問視する声が出ています。
さらに、本日付の一部報道(読売新聞朝刊新潟地方面)によると、遺跡が発掘されつつある段階で、それを知った市側は「見つけなかったことにしてくれ」と関係者に伝えたとか(市側は否定)。
目前に迫った市長選を控えて、市長は団地を1.000人の雇用を生み出す――ことになっている――団地を整備したい、ということのようです。柏崎市の現状は、これまで市内にあった有力企業が他へ転出して一等地が使い道もなく更地になっている状態です。仮に工業団地を整備しても、まともな経営者なら中国での生産を考える時代です。
大幅な税金の減免を講じてやっといくつかの企業を誘致できるかどうかだと思います。もっと条件のよい見附市でも企業の進出はごく僅か。柏崎市の現市長は、実は、センセイとちょっと関係のある人なのですが、いよいよ政権末期かなぁーという感じです。三田の大学の教育力って、この程度のものなのだろうか......。
物事の価値を理解するのは、とても難しいことのようです。自戒の念を込めて。